JP2815935B2

JP2815935B2 - 色信号出力回路

Info

Publication number: JP2815935B2
Application number: JP29834689A
Authority: JP
Inventors: 郁郎大澤
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1989-11-16
Filing date: 1989-11-16
Publication date: 1998-10-27
Anticipated expiration: 2013-10-27
Also published as: JPH03159390A

Description

【発明の詳細な説明】（イ）産業上の利用分野本発明は、TV（テレビジョン）受像機の色信号出力回
路に関するもので、特にテレビ画面上にチャンネル表示
や文字表示を行なわせることの出来るTV受像機の色信号
出力回路に関する。

（ロ）従来の技術 TV放送を受像しているTV受像機の画面上に、チャンネ
ル表示や文字表示を行なわせることの出来るTV受像機で
はTV放送を復調した色差信号とマイコンからの表示用の
原色信号とを切換えて出力させている。切換えは、前記
マイコンからのブランキング信号によって行なわれ、ブ
ランキング信号の発生に応じて前記表示用の原色信号を
出力させている。第２図は、その様な色信号出力回路を
示すもので、テレビ放送を復調した色差信号が印加され
る第１乃至第３色差信号入力端子（１）乃至（３）と、
マイコンからの各種表示用の原色信号が印加される第１
乃至第３原色信号入力端子（４）乃至（６）と、第１乃
至第３アンプ（７）乃至（９）と、該第１乃至第３アン
プ（７）乃至（９）の出力信号と前記第１乃至第３色差
信号を選択出力する第１乃至第３スイッチ（10）乃至
（12）と、輝度信号入力端子（13）からの輝度信号と輝
度信号レベルを示す基準電源（14）からの基準電圧とを
選択出力する第４スイッチ（15）と、前記第１乃至第３
スイッチ（10）乃至（12）と前記第４スイッチ（15）と
を切換えるマイコンからのブランキング信号が印加され
るブランキング信号入力端子（16）と、色差信号と輝度
信号の減算を行なう減算回路（17）とを備えている。

第２図において、通常のTV放送を復調している場合に
は、マイコンからのブランキング信号が発生しないの
で、ブランキング信号入力端子（16）が接地電位とな
り、第１乃至第３スイッチ（10）乃至（12）及び第４ス
イッチ（15）が図示の側に切換る。その為、第１乃至第
３色差信号入力端子（１）乃至（３）からの（Ｒ−
Ｙ），（Ｇ−Ｙ）及び（Ｂ−Ｙ）色差信号が第１乃至第
３出力端子（18）乃至（20）に、輝度信号入力端子（1
3）からの輝度信号が第４出力端子（21）に得られる。
各色差信号は、実線で示すIC（22）の外部で輝度信号と
の減算が行なわれ、原色信号となりブラウン管のカソー
ド（図示せず）に供給される。減算回路（17）は、その
一部を示すもので、Ｂ原色信号が出力端子（23）に得ら
れる。

次に上述の状態で、画面上に文字などの表示を行なわ
せる場合には、マイコンからの５〔Ｖ〕のブランキング
信号がブランキング信号入力端子（16）に加わり、第１
乃至第３スイッチ（10）乃至（12）及び第４スイッチ
（15）を図示と逆に切換える。その為、マイコンからの
表示用のR,G,Bの各原色信号が第１乃至第３原色信号入
力端子（４）乃至（６）に加わり第１乃至第３アンプ
（７）乃至（９）で増幅された後、第１乃至第３スイッ
チ（10）乃至（12）を介して第１乃至第３出力端子（1
8）乃至（20）に得られる。その為、画面上に前述のR,G
及びＢの原色信号の割合に応じた色の表示を行なわせる
ことが出来、通常の放送画面上に所望の表示を行なうこ
とが出来る。

（ハ）発明が解決しようとする課題しかしながら、第２図の回路においては表示の為の情
報となるR,G及びＢ原色信号をIC（22）内部に取り込む
為の第１乃至第３原色信号入力端子（４）乃至（６）の
他にブランキング信号を取り込む為の専用の入力端子
（16）を必要とし、IC（22）の外付けピンが増加してし
まうという問題があった。

（ニ）課題を解決するための手段本発明は、上述の点に鑑み成されたもので、色差信号
が印加される第１乃至第３色差信号入力端子と、原色信
号が印加される第１乃至第３原色信号入力端子と、該第
１乃至第３原色信号入力端子からの各原色信号が所定値
未満の場合は動作を停止し、所定値以上になるとリニア
な増幅動作を行なう第１乃至第３増幅器と、前記第１乃
至第３色差信号入力端子からの色差信号と、前記第１乃
至第３増幅器の出力原色信号とを選択出力する第１乃至
第３スイッチと、輝度信号入力端子からの輝度信号と輝
度信号レベルを示す基準電源からの基準電圧とを選択出
力する第４スイッチと、前記第３原色信号入力端子の端
子電圧が前記所定値以下で所定範囲内にあることを検出
し、その検出出力に応じて前記第１乃至第３スイッチを
切換えるコンパレータとを備え、前記第３原色信号入力
端子にブランキング信号を印加することで前記第１乃至
第３スイッチを切換えることを特徴とする。

（ホ）作用本発明に依れば、第１乃至第３原色信号入力端子から
の原色信号が印加される第１乃至第３増幅器の動作を前
記原色信号が所定値以下の場合は不動作とし、前記所定
値以上でリニアな増幅を行なわせている。そして、第３
原色信号入力端子に外部からブランキング信号を加え、
前記入力端子の電圧が前記所定値以下で、所定範囲内で
ある場合に第１乃至第３スイッチを切換えて、前記第１
乃至第３増幅器の出力信号を選択する。

（ヘ）実施例第１図は、本発明の一実施例を示すもので、（24）は
第１乃至第３抵抗（25）乃至（27）からなり、端子（2
8）にブランキング信号、端子（29）にＢ原色信号が印
加される第１分圧回路、（30）及び（31）は第２及び第
３分圧回路、（32）は第３原色信号入力端子（６）の出
力電圧と基準電源（33）の基準電圧Vref₁とを比較し、
その比較出力に応じて第１乃至第３スイッチ（10）乃至
（12）及び第４スイッチ（15）を切換えるコンパレー
タ、（34）乃至（36）は原色信号のレベルに応じて動作
が切換わる第１乃至第３増幅器である。

尚、第１図において、第２図と同一の回路素子につい
ては同一の符号を付し説明を省略する。

第１図において、通常のTV放送を復調する場合には第
２図の場合とほぼ同様であり、マイコンからブランキン
グ信号が発生しないので第３原色信号入力端子（６）が
接地電位となりコンパレータ（32）の比較出力が「Ｌ」
レベルとなる。該「Ｌ」レベルの信号に応じて第１乃至
第３スイッチ（10）乃至（12）及び第４スイッチ（15）
が図示の側に切換わる。その結果、第２図の場合と同様
に減算回路（17）の出力端に原色信号が得られる。

ところで、第１乃至第３増幅器（34）乃至（36）は、
第３図の如き構成を有しており、入力端子（37）からの
入力信号とコンパレータ（38）の基準電源（39）の基準
電圧Vref₂との比較が行なわれ、その比較出力に応じて
スイッチ（40）が切換わる構成となっている。前記基準
電圧Vref₂の値を２〔Ｖ〕とし、電源（41）の出力電圧
を４〔Ｖ〕として、入力端子（37）の電圧を徐々に上昇
させると、その入出力関係が第４図の如くなるように構
成されている。即ち、入力電圧が２〔Ｖ〕までの間は固
定の４〔Ｖ〕の電圧が出力され、２〔Ｖ〕を超えるとリ
ニアな増幅動作を行なう。その為、第１乃至第３原色信
号入力端子（４）乃至（６）に加える原色信号は、その
最低レベルを２〔Ｖ〕に設定すれば良い。そうすれば、
原色信号をリニアに増幅して出力することが出来、画面
上に写し出す際の所望の混合比を確保することが出来
る。

第１図において、ブランキング信号のみを取り込み、
画面をブランキングする場合について説明する。第１分
圧回路（24）の第１抵抗（25）、第２抵抗（26）、及び
第３抵抗（27）の抵抗値を全て4KΩと設定し、端子（2
8）に５〔Ｖ〕のブランキング信号を印加したとする。
すると、第３原色信号入力端子（６）の電圧は、1.6
〔Ｖ〕となりコンパレータ（32）及び第３増幅器（32）
に印加される。前記コンパレータ（32）の基準電圧Vref
は１〔Ｖ〕に設定するので、その比較出力は「Ｈ」レベ
ルとなり第１乃至第３スイッチ（10）乃至（12）及び第
４スイッチ（15）を図示と逆に切換える。一方、第３増
幅器（36）に対しては、２〔Ｖ〕以下のレベルであるの
で、その出力電圧は第４図に示す如く４〔Ｖ〕である。
同様に第１及び第２原色信号入力端子（４）及び（５）
の電位は、接地であるので、第１及び第２増幅器（34）
及び（35）の出力も４〔Ｖ〕となる。その為、減算回路
（17）のトランジスタ（42）のベースには４〔Ｖ〕が、
又トランジスタ（43）のベースには基準電源（14）から
の基準電圧Vref（3V）が印加される。すると、トランジ
スタ（42）及び（43）が共にオフし出力端子（23）の電
圧が電源電圧（＋Ｂ）まで上昇する。この場合、画面上
は黒くなる。第１図の例においてはＢ信号に使用する減
算回路（17）のみを示したが、Ｒ及びＧ信号の場合にも
同様の減算回路を準備すれば良い。

次に文字表示をさせる場合には、端子（28）に５
〔Ｖ〕のブランキング信号を、端子（29）に５〔Ｖ〕の
Ｂ原色信号を印加する。すると、第３原色信号入力端子
（６）の電圧は、3.3〔Ｖ〕となる。すると、コンパレ
ータ（32）の出力は「Ｈ」レベルを保ったままで、第３
増幅器（36）は、リニアな増幅動作を行ないその出力
は、約5.7〔Ｖ〕となる。その為、トランジスタ（42）
及び（43）のベース間の電位差は、約2.7〔Ｖ〕となり
共にオンする。その為、出力端子（23）の電圧は低下し
Ｂに対応したカソード（図示せず）を駆動することが出
来、青色（Ｂ）を得ることが出来る。

又、赤色（Ｒ）を得たい場合には、ブランキング信号
を端子（28）に印加し、第１原色信号入力端子（４）に
２〔Ｖ〕以上の電圧を印加すれば良い。

尚、第１図の実施例においては、ブランキング信号を
第３原色信号入力端子（６）に印加する場合について説
明したが、本発明は、これに限定されるものでは無く、
第１及び第２原色信号入力端子（４）及び（５）に印加
しても良い。

（ト）発明の効果以上述べた如く、本発明に依れば、文字表示などの為
のブランキング信号を、文字表示などの為の原色信号入
力端子を利用して取り込むことが出来、ブランキング信
号専用の入力端子を必要としない、という利点を有す
る。その為、IC化に際して外付ピンを１ピン不要にする
ことが出来るという利点を有する。又、第１図の実施例
においては、R,G,Bの原色信号を全て取り込む場合につ
いて説明したが、２種類は１種類だけでも良く、その場
合には各々２ピン、１ピンでブランキング信号を取り込
むことが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示す回路図、第２図は従
来の色信号出力回路を示す回路図、第３図は第１図の増
幅器の具体例を示す回路図、及び第４図は第３図の回路
の特性を示す特性図である。（１）（２）（３）……第１乃至第３色差信号入力端
子、（４）（５）（６）……第１乃至第３原色信号入力
端子、（10）（11）（12）（15）……第１乃至第４スイ
ッチ、（32）……コンパレータ、（34）（35）（36）…
…第１乃至第３増幅器。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】色差信号が印加される第１乃至第３色差信
号入力端子と、原色信号が印加される第１乃至第３原色信号入力端子
と、該第１乃至第３原色信号入力端子からの各原色信号が所
定値未満の場合は動作を停止し、所定値以上になるとリ
ニアな増幅動作を行なう第１乃至第３増幅器と、前記第１乃至第３色差信号入力端子からの色差信号と、
前記第１乃至第３増幅器の出力原色信号とを選択出力す
る第１乃至第３スイッチと、輝度信号入力端子からの輝度信号と輝度信号レベルを示
す基準電源からの基準電圧とを選択出力する第４スイッ
チと、前記第３原色信号入力端子の端子電圧が前記所定値以下
で所定範囲内にあることを検出し、その検出出力に応じ
て前記第１乃至第３スイッチを切換えるコンパレータと
を備え、前記第３原色信号入力端子にブランキング信号を印加す
ることで前記第１乃至第３スイッチを切換えることを特
徴とする色信号出力回路。
【請求項２】前記色信号出力回路を集積回路に内蔵する
とともに前記第１乃至第３原色信号入力端子を前記集積
回路の外付ピンとして配置したことを特徴とする請求項
第１項記載の色信号出力回路。