JP2815740B2 - 自動車用バルブ固定装置 - Google Patents

自動車用バルブ固定装置

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JP2815740B2
JP2815740B2 JP3298994A JP29899491A JP2815740B2 JP 2815740 B2 JP2815740 B2 JP 2815740B2 JP 3298994 A JP3298994 A JP 3298994A JP 29899491 A JP29899491 A JP 29899491A JP 2815740 B2 JP2815740 B2 JP 2815740B2
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英治 望月
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバルブ挿着孔に挿着した
バルブを固定保持するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の装置としては、実開昭6
2−155404号があり、これは図10,図11に示
されるように、リフレクター1の後頂部にはバルブ挿着
孔2に連なる円筒形状のバルブ取付部3が形成されてお
り、このバルブ取付部3を取り囲むようにリフレクター
1からボス4が突出形成されている。そしてバルブ取付
部3の開口端部を覆うように板ばね機能をもつ合成樹脂
製又は金属製のソケットフィクチャー5がネジ6によっ
て固定されている。ソケットフィクチャー5の内周縁に
は、バルブaのバルブソケットbに形成されている位置
決用舌片cと軸方向に係合可能な切欠5aと、この舌片
cを周方向にスライド導入するための導入部5bとが形
成されている。そして舌片cを切欠5aに係合させた状
態でバルブソケットbを時計方向に回動させると、舌片
cは導入部5bに沿って周方向にスライドして、ソケッ
トフィクチャー周縁部5cとバルブ取付部側の舌片担持
面3aとで挟持状態に保持される。またこの状態から、
挟持力以上の力でバルブソケットbを反時計方向に回動
すれば、舌片cは、導入部5bに沿ってスライドし、切
欠5a位置から簡単に抜き出すことができる。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】最近の自動車用ランプ
業界では、従来の白熱バルブに比べて発光量の大きいハ
ロゲンバルブや放電バルブを用いる傾向にある。しかし
これらのバルブは白熱バルブに比べて高温度となるた
め、弾性を高めてスムーズな挿脱着を考慮した合成樹脂
製のソケットフィクチャーではバルブの固定保持が不十
分で耐熱性に劣り、しかも使用に耐え得ない。また耐熱
性に優れた樹脂も存在し、ソケットフィクチャーを耐熱
性樹脂によって形成することもできるが、弾性が不十分
でスムーズな挿脱着ができない。即ちバルブソケットの
舌片cを挟持するためにはソケットフィクチャーに所定
の挟持力をもたせる必要があるが、スムーズに挿脱着が
できるように弾性を高くすれば耐熱性が劣り、一方耐熱
性に優れた樹脂では必要とされる弾性を満足できない
(スムーズな挿脱着ができない)という問題があった。
【0004】また金属製のソケットフィクチャーでは熱
的に問題ないが、ソケットフィクチャーを薄肉にしてバ
ルブのスムーズな挿着脱を優先させるとバルブの固定が
不十分となり、ソケットフィクチャーを厚肉にしてバル
ブの固定を優先させるとスムーズな挿着脱ができないと
いう問題がある。本発明は前記従来技術の問題点に鑑み
なされたもので、その目的は耐熱性に優れるとともに、
所定の挟持力でバルブを固定保持でき、しかもバルブの
挿着脱性のよい自動車用バルブ固定装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る自動車用バルブ固定装置においては、
バルブソケット外周に突出形成されている複数個の位置
決用舌片と軸方向に係合できる切欠部及び位置決用舌片
の周方向への導入を可能とする導入部が内周縁に形成さ
れた円環形状のソケットフィクチャーが、リフレクター
のバルブ挿着孔のバルブ挿着脱側開口端部に固着され、
位置決用舌片を切欠部に係合させかつ導入部に沿って周
方向にスライドさせて、開口端部側の舌片担持面とソケ
ットフィクチャーの内周縁部間で位置決用舌片を挟持状
態に保持するとともに、挟持状態の位置決め用舌片を反
対方向にスライドさせて、挟持状態を解除し切欠部から
抜き出すことのできる自動車用バルブ固定装置におい
て、前記ソケットフィクチャーに、バルブ挿着脱側開口
端部に形成された位置決め用突起とそれぞれ係合する係
合孔を形成し、前記ソケットフィクチャーと舌片担持面
間に、位置決用舌片を舌片担持面に押圧付勢する金属製
板ばねを介装するとともに、前記板ばねに、ソケットフ
ィクチャー外周縁部を把持する複数のフックを形成し
て、ソケットフィクチャーと板ばねとを周方向に位置決
めして一体化するように構成したものである。
【0006】
【0007】
【作用】金属又は耐熱性に優れた合成樹脂で形成したソ
ケットフィクチャー下面に介装された弾性に富む金属製
板ばねが、バルブソケットの位置決用舌片の舌片担持面
に沿ったスムーズなスライド、即ちバルブの軽快な挿着
脱を可能とする。また弾性の小さいソケットフィクチャ
ーが弾性に富む金属製の板ばねをバックアップしてバル
ブソケットの位置決め用舌片を確実に挟持固定する。
【0008】また、板ばねは、フックによってソケット
フィクチャーに対し周方向に位置決めされ、ソケットフ
ィクチャーは、位置決め用突起と係合孔によってバルブ
挿着脱側開口端部に対し位置決めされているので、ソケ
ットフィクチャーをバルブ挿着脱用開口端部に固着すれ
ば、ソケットフィクチャーとリフレクターのバルブ挿着
脱側開口部の双方に対し自ずと正確な位置に取り付けら
れることになり、バルブ挿着脱時に板ばねがずれること
もない。 また、ソケットフィクチャーと板ばねとが予め
一体化されており、ソケットフィクチャーおよび板ばね
の開口端部への取着および取外しを容易とする。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図6は本発明を自動車用ヘッドランプに適
用したもので、図1は同ヘッドランプの正面図、図2は
同ヘッドランプの縦断面図(図1に示す線II−IIに沿う
断面図)、図3は正面側から見たソケットフィクチャー
の分解斜視図、図4は背面側から見たソケットフィクチ
ャーの分解斜視図、図5および図6はソケットフィクチ
ャーの作用を説明する断面図、図7はヘッドランプの照
射方向の上下方向の傾斜を検出する検出器である水準器
の分解斜視図、図8は同水準器の横断面図である。
【0010】これら図において、符号10は容器状のラ
ンプボディで、ランプボディ10内には2本のエイミン
グスクリュー11,12と1個の玉継手13からなるエ
イミング機構によって光投射ユニット20が傾動可能に
支持されている。即ち、ランプボデイ10の背面壁に支
承されるとともに、ランプボデイを貫通して前後に延出
するエイミングスクリュー11,12に光投射ユニット
側ナット21a,21bが螺合し、光投射ユニット側玉
部21cがランプボデイ側支承部13aに支承されて玉
継手13が構成され、エイミングスクリュー11,12
の回動操作によって光投射ユニット20がナット21b
と玉継手13を通る水平軸Lxおよびナット21aと玉
継手13を通る垂直軸Ly周りに傾動できる(ヘッドラ
ンプの照射角調整ができる)ようになっている。
【0011】光投射ユニット20は、略楕円体形状のリ
フレクター22と、このリフレクターの後頂部に形成さ
れたバルブ挿着孔23に挿着されたハロゲンバルブ30
と、前面に投射レンズ26が固定され、リフレクター2
2の前面開口部に取着されたレンズホルダー24とが一
体化された構造となっている。符号26aは投射レンズ
26をレンズホルダー24にカシメ固定する環状のレン
ズ固定枠、符号40はバルブ挿着孔23を形成する円筒
形状の開口端部、符号50はハロゲンバルブ30を開口
端部40に固定保持するためのソケットフィクチャーで
ある。リフレクター22の第1焦点f1位置にはバルブ
30のフィラメント32が位置し、リフレクター22の
第2焦点位置f2近傍には、レンズホルダー24に一体
形成されたクリアカット形成用のシェード25が立設さ
れている。そしてバルブ30の発光は図2矢印に示され
るようにリフレクター22で反射され、リフレクター2
2の第2焦点f2に収束後、投射レンズ26によって略
平行光とされて前方に投射される。
【0012】符号16は光投射ユニット20の投射レン
ズ26周りに配置された合成樹脂製の化粧板で、表面に
は銀色塗装が施されてヘッドランプの非点灯時の見栄え
を良くしている。また符号18はランプボディ10の前
面開口部に組付一体化された透明カバー、符号19はラ
ンプボデイ10の背面に形成されたバルブ挿着脱用開口
部に装着されたゴムカバーである。
【0013】またバルブ30のソケット31には、鍔状
の焦点リング36が形成されており、この焦点リング3
6がバルブ挿着孔側の焦点リング当接面43に当接して
バルブ30が軸方向に位置決めされる。また焦点リング
36には3個の位置決用の舌片37(37a,37b,
37c)が形成されており、この舌片37がソケットフ
ィクチャー50と開口端部の舌片担持面42間に挟持状
態とされて、バルブ30が周方向に位置決め固定され
る。
【0014】リフレクター22の円筒形状の開口端部4
0の先端面には、周方向等分3箇所位置に後述する板ば
ね60を担持する板ばね担持面41が形成され、それぞ
れの板ばね担持面41にはねじ孔41aが形成され、3
個所の板ばね担持面41のうちの2つにはソケットフィ
クチャー50の周方向位置決用の突起41b,41cが
突設されている。開口部40の板ばね担持面41を除く
領域は、円筒部が同芯円状に延出し、隣り合う板ばね担
持面41,41間には、板ばね担持面41よりわずかに
低い、バルブソケット31の舌片37が当接する舌片担
持面42が形成されている。舌片担持面42の内側に
は、バルブ挿着孔23を形成する同芯円状の円筒部によ
って焦点リング当接面43が形成されている。開口端部
40の舌片担持面42の1つには、符号42aで示され
る突条リブが形成されており、舌片37aがこのリブ4
2aを乗り越えると、舌片37aはこのリブ42aと舌
片担持面から立ち上がる板ばね担持面形成側壁42b
(図5,6参照)によって左右方向に拘束される。即ち
バルブソケット31は周方向に位置決めされる。
【0015】ソケットフィクチャー50は、円筒形状開
口端部40の先端面形状に倣ったリング形状で、開口端
部40側のねじ孔41aおよび位置決用突起41b,4
1cに対応するねじ孔51および係合孔52,53が形
成され、ねじ孔51位置には、わずかに前面側に突出す
る板ばね挟持部51a(図2,図5及び図6参照)が形
成されている。またソケットフィクチャー50の内周縁
には、バルブソケットの舌片37(37a,37b,3
7c)に対応する切欠54(54a,54b,54c)
およびこの切欠54に連なる導入部55(55a,55
b,55c)が形成されている。図3,図5,図6に示
されるように、導入部55の前面(開口端部40と対面
する側の面)は傾斜面とされ、舌片37を切欠54に位
置合わせしてバルブソケット31を導入部55側に回動
すると、舌片37が傾斜する導入部55に沿ってスライ
ドして、舌片担持面42とソケットフィクチャー50に
よって舌片37は軸方向に挟持状態となる。
【0016】符号60は、内周縁にソケットフィクチャ
ー50の切欠54(54a,54b,54c)に対応す
る切欠64(64a,64b,64c)が形成されてい
るソケットフィクチャー50と略同形状に形成された金
属製の板ばねで、ソケットフィクチャー50と開口端部
40間に介装されている。板ばね60には開口端部40
側のねじ孔41aおよび位置決用突起41b,41cに
対応するねじ孔61および係合孔62,63が形成され
ており、ねじ56によってソケットフィクチャー50と
一体に開口端部40に共締めされている。ソケットフィ
クチャー50と板ばね60間には、図5に示されるよう
に、ソケットフィクチャーの板ばね挟持部51aの突出
高さ相当の微小隙間cが形成されている。このためバル
ブソケット31の舌片37がソケットフィクチャー50
と舌片担持面42間に挟持状態となったときに、舌片3
7には板ばね60の弾発力によって挟持圧が作用する。
符号65(65a,65b,65c)は、切欠64(6
4a,64b,64c)に連なる内周縁部を周縁部に沿
ってソケットフィクチャー側に切り起こした舌片型ばね
領域、符号66はスリットで、この舌片型ばね領域65
(65a,65b,65c)はソケットフィクチャーの
傾斜する導入部55(55a,55b,55c)に係合
して、バルブソケット31の舌片37を舌片担持面42
に押圧付勢する作用がある。また板ばね60には一対の
フック67,67が折曲形成されており、このフック6
7,67がソケットフィクチャー50の外周縁部のフッ
ク受部50a,50aを把持することによって、板ばね
60とソケットフィクチャー50とは周方向に位置決め
されて一体化されている。従って予め板ばね60とソケ
ットフィクチャー50とをフック67,67によって一
体化しておき、位置決用突起41b,41cに係合孔5
2,62、53,63を合わせてねじ止めすれば、簡単
にソケットフィクチャー50および板ばね60をリフレ
クターの開口端部40に取着することができる。
【0017】次にバルブ20をバルブ挿着孔23に挿着
脱する際の板ばね60の作用について説明する。バルブ
を挿着する際には、まず図5に示されるように舌片37
(37a)を切欠54に位置合わせし、バルブソケット
31を板ばねのばね領域64の弾発力に抗して反時計回
り(図5左方向)に回動させる。舌片37は傾斜する導
入部55(55a)にバックアップされたばね領域65
(65a)にガイドされつつ舌片担持面42上をスライ
ドして、傾斜する導入部55内にスムーズに侵入する。
そして図6に示されるように、舌片37aが突条リブ4
2aを乗り越えて左右位置を拘束されることによって、
バルブ30は周方向に位置決めされる。また舌片37
(37a)にはソケットフィクチャー50にバックアッ
プされた板ばねのばね領域65(65a)の弾発力が舌
片37(37a)を舌片担持面42に押圧する方向に作
用している。このため舌片37は舌片担持面42とソケ
ットフィクチャー50間に挟持状態に固定保持される。
一方、この固定保持状態から、バルブソケット31を挟
持力に抗して時計方向(図6右方向)に回し、突条リブ
42aを乗り越えて切欠54位置まで舌片37(37
a)をスライドさせると、舌片37への拘束がなくなっ
て簡単にバルブ30をバルブ挿着孔23から抜き出すこ
とができる。なおバルブソケット31の回動力はばね領
域65の比較的弱い弾発力に抗して行なえばよく、従っ
てバルブソケット31を軽快に回動操作できる。
【0018】符号70は、光投射ユニット20に固定さ
れた水準器で、光投射ユニット20の上下方向の傾斜、
即ち、ヘッドランプの上下方向の照射角の傾斜を検出す
る検出器である。水準器70は、水準器ケーシング71
内に直線型気泡管80が収容されて一体化された構造
で、4本の取付ねじ73aによって取付け固定されてい
る。水準器ケーシング71はアルミニウムダイキャスト
製で、上方に開口する矩形容器状のケーシング本体72
と、ケーシング本体72の側方に延出形成された4個の
ブラケット部73とから形成されている。ケーシング本
体72は気泡管80を収容することのできる大きさとさ
れ、ブラケット部73は取付ねじ73aが挿通できるよ
うに二股に形成されている。光投射ユニット20構成部
材であるレンズホルダー24には、4個のボス部70b
が突設されており、ブラケット部73がボス部70bに
担持されて、水準器ケーシング71がレンズホルダー外
周面から浮いた状態に配置されている。このため水準器
ケーシング71にはケーシング下方の空気層の断熱作用
によってバルブ30の点灯によるリフレクター側の熱が
伝達されにくく、気泡管80がバルブの発する熱によっ
て昇温することが抑制されている。またケーシング71
はアルミニウム製で熱伝達率がよいため、ボス部70b
から伝達される熱はケーシング71全体に均一に伝えら
れ、ケーシング内の気泡管80にも熱が均一に伝達され
る。さらに後述するように、気泡管80はケーシング本
体72内において懸吊支持されているため、気泡管80
周りには断熱空気層が形成されて、気泡管80に伝達さ
れる熱はさらに減じられ、かつ均一化される。したがっ
て気泡管内充填液に温度差に起因した対流が生じて気泡
が移動し正確な測定ができないというような不具合は全
くない。
【0019】ケーシング本体72の上方開口部には、裏
側に気泡管80を取付けた気泡管ホルダーである蓋体7
4が取付固定されている。蓋体74は、Uポリマーやポ
リアセタール等の弾性に富む合成樹脂製よりなり、中央
部には気泡管80の目盛形成面を露呈させるための矩形
状の窓79が形成され、窓79の周縁部には気泡管80
を挟持する挟持片81が突出形成され、凹凸ランス係合
と零点調整用の第1の垂直ねじ78とによってケーシン
グ本体72上に配置されている。即ち、ケーシング本体
72の後端の側壁72aには矩形状開口部72bが形成
され、蓋体74の後端部には、垂直下方に突出し、ケー
シング側の開口部72bに係合する一対のフック75
a,75aが形成されている。また蓋体後端部におい
て、フック75aの両側位置には、スリット75bを隔
てて一対の掛止部75cが延出形成されている。そして
この掛止部75cがケーシング後端の側壁上端突出部7
2a1を挾んで側壁上端面72a2に担持された状態で、
フック75a,75aが開口部72bに係合すると、掛
止部75cとフック75aとが片持梁状に互いに逆方向
に弾性変形し、蓋体後端部は上下方向に抜け止めされる
とともに、上下方向に弾性的に支持されるようになって
いる。このように蓋体後端部とケーシングの後端の側壁
72a間には、蓋体後端部を抜け止めし、かつ弾性的に
支持する開口部72b、フック75a、掛止部75cか
らなる凹凸ランス弾性係合部が形成されている。
【0020】一方、蓋体74の前端部にはねじ挿通孔7
4aが開けられ、またケーシング本体72内の底面前部
位置にはねじ孔76aの開けられたボス部76が突出形
成されている。そしてボス部76周りには圧縮コイルス
プリング77が配置されるとともに、蓋体前端部とボス
部76とが零点調整用の第1の垂直ねじ78によってね
じ締結され、これによって蓋体前端部がケーシング本体
72に対し上下方向に弾性的に支持されている。またこ
の垂直ねじ78のねじ込み量の調整により、蓋体74の
傾き、即ち後述する気泡管80の傾き(気泡の位置)を
調整できる(水準器の零点調整ができる)。即ち、蓋体
74の後端部を支持する凹凸ランス係合部と、蓋体74
の前端部を支持する圧縮コイルスプリング77および第
1の垂直ねじ78とによって、気泡管の傾斜状態を調整
する第1の零点調整機構を構成している。
【0021】また蓋体74の一側縁部にはねじ挿通孔1
74aの開けられた側方延出部174が突出形成されて
おり、一方ケーシング本体72のこの側方延出部174
に対応する位置にはねじ孔176aの開けられたボス部
176が突出形成されている。即ち、ケーシング本体7
2の側壁の一部が切り欠かれ、この切欠部173から底
面が側方に延出され、このケーシング側の側方延出部1
72上にボス部176が突出形成されている。そしてボ
ス部176回りにも圧縮コイルスプリング177が配置
されるとともに、蓋体側方延出部174とボス部176
とが零点調整用の第2の垂直ねじ178によってねじ締
結されて、蓋体74の一側縁部もケーシング本体72に
対し上下方向に弾性的に支持されている。そして垂直調
整ねじ178のねじ込み量の調整によっても水準器の零
点調整ができる。即ち、第2の垂直ねじ178および圧
縮コイルスプリング177によって第2の零点調整機構
が構成されており、第1の垂直ねじ78と第2の垂直ね
じ178のいずれを使用しても水準器の零点調整が可能
となっている。
【0022】また蓋体の側方延出部174形成側と反対
側の側縁部には下方に延びる一対の垂直突起92,92
が形成されている。一方、ケーシング71の側壁外側に
は前記垂直突起92が上下方向に係合するスライドガイ
ド94が突出形成されている。そしてこの垂直突起9
2,92とスライドガイド94は、第2の垂直ねじ17
8による零点調整の際における蓋体74の揺動ガイドと
して機能する。即ち、第2の垂直ねじ178は蓋体側方
に設けられているため、この第2の垂直ねじ178の回
動操作によって蓋体74に捩じりモーメントが作用し、
蓋体74を捩じった状態に揺動させるおそれがある。こ
のため力の作用点である第2の垂直ねじ178と対向す
る位置に、蓋体側の垂直突起92,92とケーシング側
のスライドガイド94とからなる揺動ガイド機構を設け
て、蓋体74が捩じられることなく揺動できるようにな
っている。
【0023】気泡管80には直線目盛84が付されてお
り、ケーシング本体72内において、気泡管80が蓋体
74の挟持片81によって吊り下げられ、目盛形成面側
を上方に露呈させた状態に支持されている。即ち、ケー
シング本体72と気泡管80との間には断熱空気層が形
成されており、気泡管80にケーシング側の熱が伝わり
にくくなっている。また蓋体74の後端部がケーシング
の左右側壁より一段高い側壁上端面72a2に担持さ
れ、蓋体74の前端部が圧縮コイルスプリング77と垂
直ねじ78によって弾支されているため、ケーシング本
体72と蓋体74間に隙間が形成されている。このため
ケーシング71内は蓋体74との隙間を介し、さらには
ケーシング本体後端側壁72aの開口部72bや側壁の
切欠部173を介して、ケーシング外に開口されてい
る。従って気泡管80を取り巻く断熱空気層にケーシン
グ外の空気の自由な流出入が生じ、断熱空気層に熱がこ
もって気泡管80に悪影響を与えるという不具合もな
い。なお挟持片81とケーシング側壁内周面との間隔
は、図8に示されるように、気泡管80を上方から下降
させたときに挟持片81が側壁内周面に当たって挟持片
81が拡開することが妨げられ、気泡管80が落下しな
い大きさdとされている。
【0024】また図2に示されるように、ランプボディ
10の水準器70に対応する領域には、水準器70の目
盛を読み取るためののぞき窓100が形成されている。
のぞき窓100は、ランプボディ10に形成された開口
部102に透明キャップ104が挿着された構造で、キ
ャップ104を取外し、開口部102から垂直ねじ操作
用の工具(ドライバー)を挿入して、垂直ねじ78又は
178を回動操作できるようになっている。
【0025】図9は水準器70の他の実施例の要部斜視
図である。図7に示す蓋体74では、2本のねじ78,
178によって零点調整(気泡位置調整)を行なうが、
本実施例では、ボス76に形成した孔76bに係合でき
る支柱110を蓋体74に形成し、1本のねじ178だ
けで気泡管80の気泡位置の調整を行なう構造となって
いる。即ち蓋体74とケーシング72とは、垂直突起9
2とスライドガイド94とが係合し、フック75aおよ
び掛部75cと開口部72bとが係合し、ねじ178と
ボス部176のねじ孔176aとが螺合し、さらに支柱
110とボス76の孔76aとが係合した構造であるた
め、1本のねじ178だけで蓋体74(気泡管80)の
傾動調整、即ち水準器の零点調整を行なうことができ
る。
【0026】なお前記実施例ではソケットフィクチャー
50がアルミダイキャスト製とされていたが、ソケット
フィクチャー50は鉄合金等の他の金属製又は耐熱性に
優れた合成樹脂製であってもよい。また前記実施例で
は、略楕円体形状のリフレクター22で反射した光を投
射レンズ26を使って投射配光する光投射型のヘッドラ
ンプであって、ハロゲンバルブ30を使用する場合につ
いて説明しているが、本発明は、放物面リフレクターで
反射した光を前面レンズに形成した配光制御ステップで
拡散配光する反射型のヘッドランプにおいても適用で
き、またハロゲンバルブに替えて白熱バルブや放電バル
ブを用いる場合にも適用することができる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るバルブ固定装置によれば、ソケットフィクチャー
を金属又は熱に強い合成樹脂製とすることにより耐熱性
を確保できる。また弾性に富む金属製板ばねが位置決用
舌片のスムーズなスライドを可能とするとともに、金属
製板ばねをバックアップする弾性の小さいソケットフィ
クチャーが位置決用舌片を確実に挟持固定するので、バ
ルブを確実に固定保持できるとともに、バルブを軽快に
挿着脱できる。特に位置決用舌片の導入部への侵入時に
は、板ばねを大きく変形させようとする力がバルブソケ
ットの舌片から板ばねに作用するが、板ばねをバックア
ップするソケットフィクチャーの導入部が板ばねの必要
以上の変形を阻止するので、板ばねのヘタリという問題
もなく、バルブの軽快な挿着脱性および確実な固定保持
を長期にわたって保証できる耐久性に優れたバルブ固定
装置が得られる。
【0028】また、板ばねとソケットフィクチャーの二
部品を予め一体化しておくことにより、リフレクターへ
のソケットフィクチャーの組付および取外しが簡単とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバルブ固定装置を適用した自動車用ヘ
ッドランプの正面図
【図2】同ヘッドランプの縦断面図(図1に示すII−II
に沿う断面図)
【図3】正面側から見たソケットフィクチャーの分解斜
視図
【図4】背面側から見たソケットフィクチャーの分解斜
視図
【図5】ソケットフィクチャーの作用を説明する断面図
【図6】ソケットフィクチャーの作用を説明する断面図
で、位置決用舌片がソケットフィクチャーによって挟持
された状態を示す図
【図7】ヘッドランプの上下方向の傾斜を検出する検出
器である水準器の分解斜視図
【図8】同水準器の横断面図
【図9】同水準器の他の実施例の要部斜視図
【図10】従来のバルブ固定装置の分解斜視図
【図11】同装置の縦断面図
【符号の説明】
20 光投射ユニット 22 リフレクター 23 バルブ挿着孔 30 放電バルブ 31 バルブソケット 37(37a,37b,37c) バルブソケットに
形成されている位置決用舌片 40 バルブ挿着脱側開口端部 42 舌片担持面 50 ソケットフィクチャー 54(54a,54b,54c) ソケットフィクチ
ャー内周縁に形成されている切欠 55(55a,55b,55c) ソケットフィクチ
ャー内周縁に形成されている導入部 60 金属製板ばね 67 フック

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブソケット外周に突出形成されてい
    る複数個の位置決用舌片と軸方向に係合できる切欠部及
    び位置決用舌片の周方向への導入を可能とする導入部が
    内周縁に形成された円環形状のソケットフィクチャー
    が、リフレクターのバルブ挿着孔のバルブ挿着脱側開口
    端部に固着され、位置決用舌片を切欠部に係合させかつ
    導入部に沿って周方向にスライドさせて、開口端部側の
    舌片担持面とソケットフィクチャーの内周縁部間で位置
    決用舌片を挟持状態に保持するとともに、挟持状態の位
    置決め用舌片を反対方向にスライドさせて、挟持状態を
    解除し切欠部から抜き出すことのできる自動車用バルブ
    固定装置において、前記ソケットフィクチャーには、バ
    ルブ挿着脱側開口端部に形成された位置決め用突起とそ
    れぞれ係合する係合孔が形成され、前記ソケットフィク
    チャーと舌片担持面間には、位置決用舌片を舌片担持面
    に押圧付勢する金属製板ばねが介装されるとともに、前
    記板ばねには、ソケットフィクチャー外周縁部を把持す
    る複数のフックが形成されて、ソケットフィクチャーと
    板ばねとが周方向に位置決めされて一体化されたことを
    特徴とする自動車用バルブ固定装置。
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