JP2814937B2 - 直並列型a/d変換器のオフセット補正方式 - Google Patents

直並列型a/d変換器のオフセット補正方式

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JP2814937B2 JP6327887A JP32788794A JP2814937B2 JP 2814937 B2 JP2814937 B2 JP 2814937B2 JP 6327887 A JP6327887 A JP 6327887A JP 32788794 A JP32788794 A JP 32788794A JP 2814937 B2 JP2814937 B2 JP 2814937B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はA/D変換器のオフセッ
ト補正方式に関し、特にクランプ回路や誤差補正回路を
内蔵した直並列型A/D変換器のオフセット補正方式に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体集積回路上でA/D変換器
を形成するとき、入力部のクランプ回路やサンプルホー
ルド回路の回路素子のばらつきやバイアス電流の影響等
により、オフセット電圧を生ずる。このオフセット電圧
の値は回路にもよるが、一般的には10mV程度にもな
り、例えば入力レンジ1V、10bit分解能のA/D
変換器では10LSBに相当する。このような大きなオ
フセット電圧を生じてしまうと、アプリケーション上問
題となるので、かかるオフセット電圧を抑えるために、
半導体部品に対してトリミングを行なったり、あるいは
ICの外部で外付け部品による調整が行なわれている。
【0003】しかし、このトリミングによる抵抗等の調
整方法は、工程数が増えるとともに、製造原価を上昇さ
せるという問題があり、またIC外部で外付け部品によ
り調整を行うと、実装面積が大きくなり、部品数や調整
工数を増大させるので、同様にコストがかかるという問
題がある。また、このような調整方法では、パッケージ
の影響や温度特性など時間と共に変化する可能性がある
ものは補正できないという問題がある。
【0004】そこで、IC内部の回路上でかかるオフセ
ット値の補正を実現することが望まれる。このような例
としては、特開平4−77116号公報に記載されたも
のがある。
【0005】図5はかかる従来の一例を示すA/D変換
装置のブロック図である。図5に示すように、この例は
ICの内部でオフセット補正を行なっているもので、入
力端子INから入力されたアナログ入力信号VINをA
/D変換するA/D変換器14と、その出力から所定値
を減算して出力端子OUTにディジタル出力するディジ
タル減算器15と、この減算器15の出力より入力信号
が無信号期間か否かを正・負の符号により判定する符号
抽出回路16と、無信号期間である場合にオフセット電
圧を検出するオフセット検出回路17と、このオフセッ
ト電圧を一時記憶しておき且つ前述した所定値として減
算器15へ出力する補正値記憶回路10aとで構成され
る。特に、入力信号が無信号期間である場合には、オフ
セット検出回路17により検出したオフセット電圧を補
正値記憶回路10aで一度貯えるので、減算器15では
このオフセット電圧とA/D変換器14の出力の減算を
行ない、その結果オフセット補正されたディジタル出力
信号が出力端子OUTに出力される。
【0006】この補正方法では、正・負の符号をもつア
ナログ入力信号の無信号期間を正・負の符号により検出
し、この時に検出されたオフセット電圧値を用いて補正
している。従って、アナログ入力信号は音声信号等で必
ず無信号期間があることを前提としている。
【0007】また、このようなA/D変換装置を直並列
型A/D変換器に適用した場合にも、同様のオフセット
補正が行なわれる。
【0008】図6は従来の他の例を示す直並列型A/D
変換装置のブロック図である。図6に示すように、この
直並列型A/D変換装置は、入力端子INより入力した
アナログ信号にクランプパルスPCLと同期してクラン
プ電圧VCLに応じたDC電圧を与えるクランプ回路1
と、アナログ信号をサンプルホールドするサンプルホー
ルド(SH)回路2と、このSH回路2の出力を荒くA
/D変換する初段A/D変換器3と、初段A/D変換器
3の出力をD/A変換するD/A変換器7と、SH回路
2の出力およびD/A変換器7の出力の減算を行なうア
ナログ減算器8と、このアナログ減算器8の出力を細か
くA/D変換する次段A/D変換器9と、初段A/D変
換器3および次段A/D変換器9の出力をそれぞれ符号
変換するエンコーダ部4A,4Bと、これらエンコーダ
部4A,4Bの出力を合成し変換誤差の補正を行なう誤
差補正回路5と、この誤差補正回路5の出力を並列して
出力するための出力ラッチ回路6とを有する。かかる直
並列型A/D変換装置のオフセットを補正するにあたっ
ては、前述した図5の回路を用いる。すなわち、出力ラ
ッチ回路6の出力からオフセット値を減算するディジタ
ル減算器15と、符号抽出回路16と、オフセット検出
回路17と、補正値記憶回路10aとを直並列型A/D
変換装置に付加することにより、A/D変換の変換誤差
補正とは独立してオフセットの補正を行っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のオフセ
ット補正つきA/D変換装置は、回路上でオフセットを
補正するために新たな回路を追加する必要があり、素子
数などが増えるという問題点がある。
【0010】特に、従来のA/D変換装置におけるアナ
ログ入力信号は、音声信号等で必ず一定の期間の無信号
期間が存在する信号であることを前提としているが、汎
用のA/D変換装置を考えた場合、このような無信号期
間が必ず存在するとは限らず、その場合にはオフセット
補正を適用できない問題がある。また、従来は無信号期
間であるか否かを一定期間、入力信号の符号が変化しな
いことにより判定しているが、入力信号の符号が一定期
間変化しない場合でも、無信号期間ではない可能性があ
り、その場合は誤動作してしまうという欠点がある。
【0011】しかも、従来例ではアナログ入力信号が正
・負の符号を持っていなければならないので、正または
負の符号しか持たない入力信号範囲のA/D変換装置に
は適用することができない。
【0012】さらに、従来例のオフセット補正では、ア
ナログ入力信号がどのような信号かによって、どのくら
いの間隔で補正を行なうかが変化するので、オフセット
補正が温度特性を持っていて且つ時間と共に変化するよ
うな場合には、アナログ入力信号によって、オフセット
補正が正確に行なわれたり、行なわれなかったりすると
いう欠点がある。
【0013】本発明の目的は、オフセット補正のための
新たな回路追加や素子数の増大を抑制し、アナログ入力
信号の種類によって生ずるオフセット補正の誤動作を防
止するとともに、回路素子の温度変化による影響に伴な
って生ずる不正確なオフセット補正を改善することので
きる直並列型A/D変換器のオフセット補正方式を提供
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の直並列型A/D
変換器のオフセット補正方式は、クランプ回路と,アナ
ログ入力をサンプルホールドした信号を大まかにA/D
変換する第1のA/D変換部と,前記第1のA/D変換
部の出力をD/A変換するD/A変換部と,前記サンプ
ルホールドした信号および前記D/A変換部の出力の減
算を行なうアナログ減算器と,前記アナログ減算器の出
力に対し細かにA/D変換する第2のA/D変換部と,
前記第1および第2のA/D変換部の出力をそれぞれ所
望のコードに変換する第1および第2のエンコーダ部
と,前記第1および第2のエンコーダ部の出力に対し誤
差補正を行なう誤差補正回路と,前記誤差補正回路の出
力をラッチする出力ラッチ回路とを内蔵し、外部から与
えられるクランプパルスに同期してクランプ動作を行な
う直並列型A/D変換器のオフセット補正方式におい
て、前記第2のエンコーダ部で変換された前記所望のコ
ードのうちの一部の低ビット出力をオフセット入力し
保持するための複数のラッチ回路を備えるとともに、前
記複数のラッチ回路出力を前記誤差補正回路に対してオ
フセット補正値として直接出力する補正値記憶回路を
、前記クランプ回路によるクランプ動作時には前記補
正値記憶回路におけるオフセット入力と出力を等しく、
またクランプ非動作時には直前のオフセット入力を保持
し、前記クランプパルスにより前記補正値記憶回路を周
期的に制御してその出力を前記誤差補正回路に入力し、
前記直並列型A/D変換器のオフセットを補正すること
によりディジタル出力を得る得ることを特徴としてい
る。
【0015】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0016】図1は本発明の一実施例を示す直並列型A
/D変換装置のブロック図である。図1に示すように、
本実施例はクランプパルス(PCL)に同期してクラン
プ電圧(VCL)に応じたDC電圧を与えるクランプ回
路1と、入力端子INからのアナログ入力信号(A、V
IN)およびクランプDC電圧を入力しサンプリングし
て保持するサンプルホールド(SH)回路2と、このS
H回路2の出力を入力して大まかなA/D変換を行なう
初段A/D変換器3と、この初段A/D変換器3の出力
をD/A変換するD/A変換器7と、前述したSH回路
2の出力およびD/A変換器7の出力の減算を行なうア
ナログ減算器8と、この減算器8の出力、すなわち細か
い信号部分のA/D変換を行なう次段A/D変換器9
と、初段A/D変換器3および次段A/D変換器9の出
力をそれぞれ所望のコードに変換するエンコーダ部4
A,4Bと、エンコーダ部4A,4Bでエンコードされ
た出力によりビットの誤差補正を行なうとともに、オフ
セット補正値出力OFCに基いてオフセット値の補正を
行なう誤差補正回路5と、エンコーダ部4Bの一部の低
ビット出力を補正値として入力し且つクランプパルス
(PCL)を同期信号として入力することによりオフセ
ット補正値OFCを誤差補正回路5に出力する補正値記
憶回路10と、誤差補正回路5でオフセット補正された
A/D変換出力のレベルを所望のレベルに変換し且つタ
イミングを合わせて出力端子OUTにディジタル信号を
出力する出力ラッチ回路6とを備えている。
【0017】かかる直並列型A/D変換装置において、
オフセット補正を行なうのは、補正値記憶回路10を設
け、エンコーダ部4Bの一部の低ビット出力、例えばL
SBもしくはそれを含む数ビットを補正値として一度貯
え、クランプパルス(PCL)を同期信号に用いて周期
的に制御することにより、オフセット補正値OFCを誤
差補正回路5に出力するものである。すなわち、クラン
プ回路1によってクランプDC電圧を与えられるクラン
プ動作中には、補正値記憶回路10の入出力を同一にし
てオフセットを検出し、クランプ非動作中に検出したオ
フセット補正値OFCにより誤差補正回路5にオフセッ
ト補正を行なわせている。また、誤差補正回路5はクラ
ンプ動作時もクランプ非動作時も本来のA/D変換誤差
補正を同時に行っている。このように、クランプ動作中
に検出したオフセット補正値OFCおよび本来のA/D
変換誤差補正の2つを入力とすることにより、誤差補正
回路5を本来の変換誤差補正とオフセット補正とに兼用
している。
【0018】図2(a)〜(c)はそれぞれ図1に示す
補正値記憶回路図とその入出力対応図および入力波形図
である。図2(a)に示すように、この補正値記憶回路
10は第1のラッチ回路11および第2のラッチ回路1
2を有し、エンコーダ部4Bの出力E5〜E1(E5は
MSB、E1はLSB)のうち、低位の2ビットE1,
E2をオフセット出力コードOFSとして入力し、それ
ぞれをラッチする。これらのラッチ回路11,12は、
クランプパルスPCLに同期してラッチしているコード
をオフセット補正値出力OFCとして誤差補正回路5に
出力する。尚、このクランプパルスPCLのタイミング
は、アナログ入力信号A.VINの最小値でクランプ動
作する例である。この結果、出力ラッチ回路6は誤差補
正出力に基いてタイミングを合わせ、ディジタル出力D
5〜D1を出力端子OUTに出力する。
【0019】また、図2(b)に示すように、クランプ
パルスPCLと、オフセット出力コードOFSと、オフ
セット補正値出力OFCとは、図示のような対応関係と
なる。ここで、クランプパルスPCLが1のとき、アナ
ログ入力A.VINは最も低い電圧値であるので、エン
コーダ部4Bの出力E5〜E1はオール0となっている
はずである。しかし、A/D変換器にオフセット電圧が
あり、その値が1LSBよりも大きいときは、オフセッ
ト電圧に応じたコードOFSが出力される。このコード
OFSは、エンコーダ部4Bの出力E5〜E1のうちE
1(LSB)とE2(LSBの上のビット)のみを用い
ているが、出力コードOFSとしてE1のみとするか、
E1,E2を用いるかは、それぞれのA/D変換器のオ
フセット電圧に応じて決定すればよい。
【0020】まず、上述したように、クランプパルスP
CLが1のとき、各ビット毎に設けられるラッチ回路1
1,12がフォローモードとすれば、入力は出力と等し
いから、OFS=OFC=xとなる。この結果、誤差補
正回路5はエンコーダ出力のうちE2,E1(OFS)
から補正値OFCを減算するので、誤差補正回路5のE
2,E1出力は0となる。要するに、オフセットが0に
なるように補正できる。
【0021】つぎに、クランプパルスPCLが0に変化
したときは、ラッチ回路11,12が共にラッチモード
となり、E2,E1(OFS)はyに変化する。このと
き、補正値記憶回路10の出力である補正値OFCは、
直前の入力値xが保持されているので、誤差補正回路5
のE2,E1出力は(y−x)となる。要するに、オフ
セットが(y−x)になるように補正できる。
【0022】この場合、アナログ入力信号A.VIN
は、図2(c)に示すように、変化する期間であるが、
補正値OFCはPCLが0のときに検出したオフセット
値xを保持しているので、上述したようなオフセット補
正を実現できる。
【0023】かかるオフセット補正は一方向のみ有効で
あるので、オフセットが+,−両方向にある場合は、オ
フセット値を意図的に片方へずらすようにすることによ
り、+,−両方向のオフセット補正を実現することがで
きる。
【0024】このように、本実施例によれば、誤差補正
回路をオフセット補正に兼用し、A/D変換した誤差補
正前のディジタル信号のうち低ビットをオフセット補正
値として記憶する補正値記憶回路を設け、PCLに同期
して誤差補正回路に周期的に出力することにより、アナ
ログ入力信号の符号抽出回路やディジタル減算器等を不
要にできるだけでなく、素子数を少なくチップサイズを
小さくして消費電力を低減することができる。
【0025】また、本実施例によれば、アナログ入力信
号の無信号期間や正・負の符号判定を行わないで済むの
で、アナログ入力信号の種類に関係なく、オフセット補
正の誤動作を防止することができる。
【0026】さらに、本実施例によれば、クランプ動作
時にはオフセット補正値記憶回路の入出力を等しく、ま
たクランプ非動作時には直前の補正値を保持し、クラン
プパルスPCLで周期的に制御することにより、素子の
温度変化による影響にも関係なく、常に最適で正確なオ
フセット補正を実現することができる。
【0027】図3(a)〜(c)はそれぞれ本発明の他
の実施例を説明するための補正値記憶回路図と、その入
出力対応図および入力波形図である。図3(a)に示す
ように、本実施例はエンコーダ部4BのE2,E1出力
と補正値記憶回路10のラッチ入力間にそれぞれインバ
ータ13A,13Bを接続し、アナログ入力信号が前述
した一実施例と逆の関係にあっても対応できるようにし
た例である。すなわち、図3(c)に示すように、クラ
ンプパルス(PCL)のタイミングがアナログ入力信号
(A.VIN)の最大値でクランプ動作するような例で
ある。
【0028】まず、PCLの入力が1とすると、このと
きA.VINは最も高い電圧値であるので、エンコーダ
出力E5〜E1はオール1であるはずである。しかし、
各A/D変換器3,9にオフセット電圧があると、その
値に応じた出力コードが出力される。
【0029】例えば、エンコーダ出力がオール1である
べきところを、最上位ビットから順に11100という
コードが出力されている時、11(2進)=3LSBの
オフセットがあることになる。しかるに、エンコーダ出
力のうちE2,E1はインバータ13A,13Bを介し
ているので、11100のコードが出力されている時
は、OFS=3となる。このOFSは補正値記憶回路1
0のラッチ回路11,12に入力されると、PCLに合
わせてオフセット補正値OFCが出力されるので、誤差
補正回路5で誤差補正し、出力ラッチ回路6からはディ
ジタル出力11111を出力することができる。
【0030】また、クランプパルスが0の場合は、前述
した一実施例と同様であるので、説明を省略する。な
お、本実施例も前述した一実施例と同様に、A/D変換
器3,9の実力に応じて、オフセット補正にエンコーダ
回路4の出力E5,E4,E3,E2,E1の何ビット
を用いるかが決定される。
【0031】さらに、本実施例も前述した一実施例と同
様に、オフセット補正が一方向のみ有効であるので、オ
フセット補正が一方向のみになるよう、あらかじめオフ
セット値を持たせた方がよい。
【0032】なお、本実施例も前述した一実施例と同様
の利点を得ることができる。
【0033】図4は本発明のまた別の実施例を説明する
ための補正値記憶回路における入力波形図である。図4
に示すように、本実施例はクランプパルス(PCL)の
タイミングがアナログ入力(A.VIN)の最大値と最
小値の中点電位でクランプするような例である。この場
合は、まずクランプパルス(PCL)の入力を1とする
と、アナログ入力信号(A.VIN)は最大値と最小値
の中点電位であるので、エンコーダ部4Bの出力E5〜
E1は10000というコードが出力される。一方、オ
フセットがある場合には、10001または01110
などといったコードが出力される。この場合は、+と−
の両方のオフセットに対応できるが、このままでは+か
−かの判断がつかないので、最上位ビットのコードで判
断するか、前述した二つの実施例のように、オフセット
がどちらか一方向へ出力されるようにすればよい。
【0034】また、上述した各実施例のほかにも、特に
クランプ回路を用いる直並列型A/D変換装置におい
て、アプリケーションによってどの電圧でクランプする
かという違いがある場合も、同様にオフセット補正を実
現することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の直並列型
A/D変換器のオフセット補正方式は誤差補正回路をオ
フセット補正に兼用し、A/D変換した誤差補正前のデ
ィジタル信号のうち低ビットをオフセット補正値として
記憶する補正値記憶回路を設け、PCLに同期して誤差
補正回路に周期的に出力することにより、アナログ入力
信号の符号抽出回路やディジタル減算器等を不要にでき
るだけでなく、素子数を少なくチップサイズを小さくし
て消費電力を低減することができるという効果がある。
【0036】また、本発明はアナログ入力信号の無信号
期間や正・負の符号判定を行わないで済むので、アナロ
グ入力信号の種類に関係なく、オフセット補正の誤動作
を防止することができるという効果がある。
【0037】さらに、本発明はクランプ動作時にオフセ
ット補正値記憶回路の入出力を等しく、またクランプ非
動作時には直前の補正値を保持し、クランプパルスで周
期的に制御することにより、素子の温度変化による影響
にも関係なく、常に最適で正確なオフセット補正を実現
することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す直並列型A/D変換装
置のブロック図である。
【図2】図1に示す補正値記憶回路とその入出力対応関
係および入力波形を表わす図である。
【図3】本発明の他の実施例を説明するための補正値記
憶回路とその入出力対応関係および入力波形を表わす図
である。
【図4】本発明のまた別の実施例を説明するための補正
値記憶回路における入力波形図である。
【図5】従来の一例を示すA/D変換装置のブロック図
である。
【図6】従来の他の例を示す直並列型A/D変換装置の
ブロック図である。
【符号の説明】
1 クランプ回路 2 サンプルホールド(SH)回路 3 初段A/D変換器 4A,4B エンコーダ回路 5 誤差補正回路 6 出力ラッチ回路 7 D/A変換器 8 アナログ減算器 9 次段A/D変換器 10 補正値記憶回路 11,12 ラッチ回路 13A,13B インバータ回路 PCL クランプパルス OFS オフセット出力コード OFC 補正値出力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−117820(JP,A) 特開 平3−179919(JP,A) 特開 昭63−303516(JP,A) 特開 平2−184116(JP,A) 特開 平5−259909(JP,A) 特開 昭61−94416(JP,A) 特開 平2−305113(JP,A) 特開 平4−77116(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 1/14 H03M 1/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランプ回路と,アナログ入力をサンプ
    ルホールドした信号を大まかにA/D変換する第1のA
    /D変換部と,前記第1のA/D変換部の出力をD/A
    変換するD/A変換部と,前記サンプルホールドした信
    号および前記D/A変換部の出力の減算を行なうアナロ
    グ減算器と,前記アナログ減算器の出力に対し細かにA
    /D変換する第2のA/D変換部と,前記第1および第
    2のA/D変換部の出力をそれぞれ所望のコードに変換
    する第1および第2のエンコーダ部と,前記第1および
    第2のエンコーダ部の出力に対し誤差補正を行なう誤差
    補正回路と,前記誤差補正回路の出力をラッチする出力
    ラッチ回路とを内蔵し、外部から与えられるクランプパ
    ルスに同期してクランプ動作を行なう直並列型A/D変
    換器のオフセット補正方式において、前記第2のエンコ
    ーダ部で変換された前記所望のコードのうちの一部の低
    ビット出力をオフセット入力して保持するための複数の
    ラッチ回路を備えるとともに、前記複数のラッチ回路出
    力を前記誤差補正回路に対してオフセット補正値として
    直接出力する補正値記憶回路を有し、前記クランプ回路
    によるクランプ動作時には前記補正値記憶回路における
    オフセット入力と出力を等しく、またクランプ非動作時
    には直前のオフセット入力を保持し、前記クランプパル
    スにより前記補正値記憶回路を周期的に制御してその出
    力を前記誤差補正回路に入力し、前記直並列型A/D変
    換器のオフセットを補正することによりディジタル出力
    を得ることを特徴とする直並列型A/D変換器のオフセ
    ット補正方式。
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