JP2814914B2 - 連続波状体の成形装置 - Google Patents

連続波状体の成形装置

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JP2814914B2
JP2814914B2 JP9321294A JP9321294A JP2814914B2 JP 2814914 B2 JP2814914 B2 JP 2814914B2 JP 9321294 A JP9321294 A JP 9321294A JP 9321294 A JP9321294 A JP 9321294A JP 2814914 B2 JP2814914 B2 JP 2814914B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱交換器用フィン等の
連続波状体を成形する装置において、連続波状体の一山
毎のピッチを調整するピッチ出し構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ラジエータ等の熱交換器に使用されるコ
ルゲートフィンは、特開昭64−34521公報に記載
されているようなフィン成形装置により製造されてい
る。すなわち、アルミニウム帯材よりなる原素材を巻き
付けたロールからこのフィン帯材を引き出し、これを上
下一対の歯車状成形ローラに送り、これら上下一対の成
形ローラによりフィン帯材を波形に形成する。この波形
に成形されたフィン帯材を上下一対の歯車状をなすピッ
チ縮めローラに供給し、これら成形ローラとピッチ縮め
ローラとの間でフィン帯材の一山毎のピッチ(山と山と
の間隔)を縮め、次にこの波形フィン帯材を上下一対の
歯車状をなすピッチ拡げローラに送り、これらピッチ縮
めローラとピッチ拡げローラとの間でフィン帯材の一山
毎のピッチを拡げる。このようなピッチの縮めと、ピッ
チの拡げにより、ピッチ拡げローラを通過した波形フィ
ン帯材はそのスプリングバックによって所定のピッチと
なるように成形される。
【0003】ところで、この種のコルゲートフィンは、
そのピッチが熱交換器の放熱性能に影響を及ぼすことか
ら、目的とする放熱性能に応じてフィンのピッチを変え
る必要がある。このため上記公報には、第2の実施例と
して、上下一対のインデックステーブルを設け、これら
インデックステーブルにそれぞれ上下に互いに対向する
3組のピッチ決めローラを設け、これらいずれかの組の
ピッチ決めローラを選択することによりピッチの拡げ幅
を変更するようにしたピッチ変更機構が提案されてい
る。これによれば、インデックステーブルを間欠回動し
ていずれかの組のピッチ決めローラを選択すれば、ピッ
チの拡げ幅を変更することができ、最終製品のフィンピ
ッチを変更することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されたインデックステーブル式のピッチ変更機
構は、ピッチ縮めローラとピッチ拡げローラの回転位相
の調整機構をもたないため、フィンピッチの調整作業が
容易でなく、フィンピッチの変更に多大な時間と手間を
要するという問題がある。上記従来のピッチ変更機構の
場合、フィンのピッチを変更するときには、一旦成形機
の運転を止め、フィン帯材の送りを停止し、かつ装置内
のフィンをすべて取り除いたあと、インデックステーブ
ルを間欠回転させ、所定の狙いのピッチ用の拡げローラ
を選択して所定位置に設置し、この所定の拡げローラを
選択した後は、成形ローラ、ピッチ縮めローラ、ピッチ
拡げローラに順次フィン帯材を通してゆき、ピッチ縮め
ローラとピッチ拡げローラの間でのフィンピッチを適正
に設定することにより、狙いのピッチのフィンを得よう
とするものである。
【0005】ところが、ここでピッチ縮めローラとピッ
チ拡げローラの間でのフィンピッチを適正に設定すると
いう作業は、実際にはピッチ縮めローラとピッチ拡げロ
ーラの間のフィン山数を適正に設定するという作業にな
り、このとき狙いの設定山数に対し作業者が実際に設定
した山数が数山か違っている場合が頻発に発生するた
め、この状態で製造したフィンのピッチが所望のピッチ
と若干異なってしまうことが多い。このとき、ピッチ縮
めローラとピッチ拡げローラの間の位相調整機構がない
ため、ピッチ縮めローラとピッチ拡げローラの間の山数
を修正するためには、装置内のフィン帯材をすべて取り
除き、再度それぞれのローラ間にフィン帯材を通す作業
から繰り返し始めなければならない。通常は、このよう
な作業を2度、3度と繰り返しているのが実情である。
【0006】また、ピッチ縮めローラとピッチ拡げロー
ラの間のフィン山数を所定山数に設定できたとしても、
フィン帯材の材料ロットの違いなどにより、フィン帯材
のスプリングバック特性が異なることから、製造したフ
ィンのピッチは所望にピッチと若干ずれることがある。
この場合は、所望のフィンピッチが得られるように、ピ
ッチ縮めローラとピッチ拡げローラの間の山数を、前記
したようにフィン帯材を取り除き、再度差し入れて、増
減することになる。
【0007】しかし、この場合もピッチ縮めローラとピ
ッチ拡げローラの間の位相調整が不可能であるため、ピ
ッチ縮めローラとピッチ拡げローラの間の山数は、±
1、±2、±3…というように、1山単位でとびとびに
増減することしかできない。すなわち、例えば+1.5
山、−2.3山、などといった微妙な調整ができない不
具合がある。
【0008】このように、従来のインデックステーブル
式のピッチ変更機構は、フィンピッチの変更作業に多大
な労力と時間を必要し、かつフィンピッチの微調整が行
えないといった欠点がある。
【0009】したがって、本発明の目的とするところ
は、ピッチの変更が容易であり、しかも微調整が可能で
あり、前述の問題点を解決した連続波状体の成形装置を
提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、フィ
ンの成形経路に、上下一対の歯車状成形ローラを設ける
とともに、これら成形ローラの後方に、上記成形ローラ
により成形された連続波状体の一山毎のピッチを縮める
上下一対の歯車状をなすピッチ縮めローラを設け、かつ
これらピッチ縮めローラの後方に、これらピッチ縮めロ
ーラによりピッチが縮められた連続波状体の一山毎のピ
ッチを広げる上下一対の歯車状をなすピッチ拡げローラ
を設けた連続波状体の成形装置において、上記ピッチ縮
めローラまたはピッチ拡げローラの少なくとも1方に、
回転位相を変更可能な差動機構を設け、これらピッチ縮
めローラまたはピッチ拡げローラもしくは両者の位相を
上記差動機構の調整によって変更するようにしたことを
特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、差動機構の入力を、位
置制御型モータによって制御することを特徴とする。請
求項3の発明は、歯ピッチの異なる複数組のピッチ拡げ
ローラを備え、これら各組みのピッチ拡げローラを直線
移動可能なスライダ上に配置し、このスライダを直線移
動させることにより歯ピッチの異なる組のピッチ拡げロ
ーラを選択して使用することを特徴とする。
【0012】
【作用】請求項1の発明によれば、ピッチ縮めローラま
たはピッチ拡げローラの少なくとも1方に、回転位相を
変更可能な差動機構を設けたので、この差動機構を調整
することによりピッチ縮めローラまたはピッチ拡げロー
ラの位相を変更することができる。このため各ローラ間
における連続波状体の山数を任意に増減することがで
き、連続波状体の一山毎のピッチを変更することができ
る。この場合、差動機構はピッチ縮めローラまたはピッ
チ拡げローラの回転位相を変更するから、簡単な操作で
ピッチの変更が可能であり、しかも微調整が行える。
【0013】請求項2の発明によれば、差動機構の入力
を位置制御型モータによって制御するから、微調整が可
能であるばかりでなく、センサなどと組み合わせて、フ
ィン成形機を停止することなく自動運転中に自動的に連
続波状体の一山毎のピッチを制御することができ、また
フィードバック調整することもできる。
【0014】請求項3の発明によれば、歯ピッチの異な
る複数組のピッチ拡げローラを備え、これら各組みのピ
ッチ拡げローラを直線移動可能なスライダ上に配置し、
このスライダを直線移動させることにより歯ピッチの異
なる組のピッチ拡げローラを選択して使用するから、差
動機構によるピッチ調整範囲を越えてさらに大きく連続
波状体の一山毎のピッチを変更したい場合には、上記複
数組のピッチ拡げローラの中の1つを選択して使用する
ことができる。この場合、複数組みのピッチ拡げローラ
を直線移動可能なスライダ上に配置し、このスライダを
直線移動させることにより使用しようとするピッチ拡げ
ローラに変更できるので、変更作業が容易に行える。
【0015】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図6に示す
第1の実施例にもとづき説明する。本実施例は、コルゲ
ートフィンを成形する装置に適用した場合を示し、図1
および図2にもとづき成形装置の基本的構成を説明す
る。
【0016】図1において、2,2は上下一対の成形ロ
ーラ、3,3は上下一対の送りローラ、4,4は上下一
対のピッチ縮めローラ、5a〜5dおよび5a〜5dは
それぞれ上下一対をなした複数組のピッチ拡げローラを
示す。
【0017】成形ローラ2,2は同一径で同一歯数の歯
車形状をなしており、相互に歯の山と谷が噛み合って上
下に対向されている。これら成形ローラ2,2は、後述
する歯車群により互いに反対方向へ回転される。これら
一対の成形ローラ2,2間には、図示しないロールに巻
かれたアルミニウムからなるフィン帯材1が引き出され
て送られてくるようになっており、このフィン帯材1は
これら成形ローラ2,2間で挾まれて波形に成形され
る。
【0018】この場合、これら一対の成形ローラ2,2
にて成形されるフィン帯材1の波形の高さh、山と山の
間の寸法、すなわち一山毎のピッチp1 は、これら一対
の成形ローラ2,2の歯形および歯のピッチにより決定
される。
【0019】送りローラ3,3は、上記成形ローラ2,
2の後方に所定距離離れて配置されており、これら送り
ローラ3,3は、上記成形ローラ2,2と同一径で同一
歯数の歯車形状をなして上下に対向されている。なお、
これら送りローラ3,3は、必ずしも上記成形ローラ
2,2と同一径で同一歯数である必要はない。
【0020】これら送りローラ3,3も、後述する歯車
群により、上記成形ローラ2,2と同一速度で互いに反
対方向へ回転されるようになっている。これら送りロー
ラ3,3は上記成形ローラ2,2にて成形された波形フ
ィン帯材1の波形を整えて、同一波形高さhおよび同一
ピッチp1 で後方に送り出す。
【0021】この場合、送りローラ3,3と上記成形ロ
ーラ2,2との間には波形フィン帯材1の山がN1 数だ
け位置されるようになっている。ピッチ縮めローラ4,
4は、上記送りローラ3,3の後方に所定距離離れて配
置されており、これらピッチ縮めローラ4,4は同一径
で同一歯数の歯車形状をなしており、相互に歯の山と谷
が向き合うようにして上下に対向している。これらピッ
チ縮めローラ4,4も、後述する歯車群により互いに反
対方向へ回転される。これらピッチ縮めローラ4,4
は、上記送りローラ3,3に比べて径が小さく、歯数が
多く、一定速度で回転されるようになっている。なお、
これらピッチ縮めローラ4,4は、上記送りローラ3,
3に比べて小径であることを要しない。
【0022】この場合、ピッチ縮めローラ4,4と上記
送りローラ3,3との間には波形フィン帯材1の山が、
N2 数だけ位置されるようになっており、ピッチp2 が
縮められた状態で送られる。
【0023】複数組のピッチ拡げローラ5a〜5dおよ
び5a〜5dは、後述するそれぞれ上下一対をなした複
数組の拡げローラユニット6a〜6dに組み込まれてお
り、これら拡げローラユニット6a〜6dにいずれか1
つを選択するようになっている。ここでは、上下1組の
ピッチ拡げローラ5a,5aを使用する場合について説
明する。これらピッチ拡げローラ5a,5aは、上記ピ
ッチ縮めローラ4,4の後方に所定距離離れて配置され
ており、これらピッチ拡げローラ5a,5aは同一径で
同一歯数の歯車形状をなしており、相互に歯の山と谷が
向き合うようにして上下に対向している。これらピッチ
拡げローラ5a,5aも、後述する歯車群により互いに
反対方向へ回転される。これらピッチ拡げローラ5a,
5aは上記ピッチ縮めローラ4,4に比べて径が大き
く、歯数が等しく、一定速度で回転されるようになって
いる。なお、これらピッチ拡げローラ5a,5aは上記
ピッチ縮めローラ4,4に比べて同径、同等歯数である
必要はない。
【0024】そして、ピッチ拡げローラ5a,5aとピ
ッチ縮めローラ4,4との間には波形フィン帯材1の山
が、N3 数だけ位置されるようになっており、ピッチp
3 が拡げられた状態で送られるようになっている。
【0025】このような各ローラを経て送られるフィン
帯材1は、成形ローラ2,2および送りローラ3,3に
て形成された一山毎のピッチp1 が、送りローラ3,3
とピッチ縮めローラ4,4との間で縮められ(ピッチp
2 )、この後ピッチ縮めローラ4,4とピッチ拡げロー
ラ5a,5aとの間で拡げられ(ピッチp3 )たのち、
ピッチ拡げローラ5a,5aの後方に送られる。
【0026】後方に送られたコルゲートフィンの一山毎
のピッチp4 は、上記圧縮および拡開により変形された
ピッチがスプリングバックした状態のピッチとなり、こ
れが製品ピッチとなる。
【0027】このような成形ローラ2,2、送りローラ
3,3、ピッチ縮めローラ4,4およびピッチ拡げロー
ラ5a〜5d,5a〜5dはそれぞれ図2に示す歯車群
により同期して回転されるようになっている。すなわ
ち、図2において10は駆動モータであり、駆動プーリ
11と従動プーリ12の間に掛け渡した無端ベルト13
により歯車14を回転駆動する。歯車14の回転は、歯
車15,16,17および18を介して上下一対の成形
ローラ2,2に伝えられる。
【0028】また、上記歯車14の回転は、歯車19,
20,21を介して上下一対の送りローラ3,3に伝え
られる。歯車21の回転は、歯車22を介して第1の差
動機構30の外歯車31に伝えられる。第1の差動機構
30は調整軸32を回転操作すると、出力軸33が上記
外歯車31に対して相対的に進角または遅角側に回転し
て位相をずらすものであり、詳しい図示を省略するが公
知の遊星歯車機構やハーモニックドライブ機構などで構
成される。上記差動機構30の調整軸32には、本例の
場合、手動ハンドル34が連結されており、このハンド
ル34を回すことにより出力軸33の位相を調整するよ
うになっている。
【0029】上記出力軸33の回転は、歯車23,2
4,25,26,27を介して上下一対のピッチ縮めロ
ーラ4,4に伝えられる。したがって、上記差動機構3
0は、これら一対のピッチ縮めローラ4,4の回転位相
を調整するためのものである。
【0030】上記歯車25は、第2の差動機構40の外
歯車41に伝えられる。第2の差動機構40は調整軸4
2を回転操作すると、出力軸43が上記外歯車41に対
して相対的に進角または遅角側に回転して位相をずらす
ものであり、この場合も図示を省略するが公知の遊星歯
車機構やハーモニックドライブ機構などで構成される。
上記第2の差動機構40の調整軸42には、手動ハンド
ル44が連結されており、このハンドル44を回すこと
により出力軸43の位相を調整するようになっている。
【0031】出力軸43の回転はベルト28を介してス
プライン軸50に伝えられる。スプライン軸50には歯
車51がスプライン係合しており、したがってこの歯車
51はスプライン軸50に沿って摺動可能であり、しか
しながら軸方向のどこの位置であってもスプライン軸5
0と一体に回転するようになっている。
【0032】歯車51は、他の歯車52を介して共通軸
53に伝えられる。この共通軸53は、前記複数の拡げ
ローラユニット6a〜6d間に跨がって貫通している。
この共通軸53の回転は、拡げローラユニット6a内に
おいて、歯車61a、62a、63a、64aを介し上
下一対のピッチ拡げローラ5a、5aに伝えられる。ま
た、共通軸53の回転は、拡げローラユニット6b内に
おいて、歯車61b、62b、63b、64bを介し上
下一対のピッチ拡げローラ5b、5bに伝えられる。さ
らに、共通軸53の回転は、拡げローラユニット6c内
において、歯車61c、62c、63c、64cを介し
上下一対のピッチ拡げローラ5c、5cに伝えられる。
そしてまた、共通軸53の回転は、拡げローラユニット
6d内において、歯車61d、62d、63d、64d
を介し上下一対のピッチ拡げローラ5d、5dに伝えら
れる。
【0033】ピッチ拡げローラ5a〜5d,5a〜5d
は歯ピッチが互いに異なるローラであり、いずれか1つ
を選択して使用するようになっているが、これらピッチ
拡げローラ5a〜5d,5a〜5dは上記共通軸53の
回転に伴って互いに同期して回転されるようになってい
る。この場合、上記第2の差動機構40を操作すると、
これらピッチ拡げローラ5a〜5d,5a〜5dの回転
位相が変化される。
【0034】上記複数の拡げローラユニット6a〜6d
は、一対のレール71、71に案内されて上記スプライ
ン軸50と平行に直線移動できるようになっており、こ
の直線移動によって任意の拡げローラユニットをフィン
の送り経路に位置させることができるようになってい
る。このように、いずれかの拡げローラユニット6a〜
6dを選択するために直線移動しても、スプライン軸5
0側の歯車51と共通軸53側の歯車52は常時噛み合
っており、スプライン軸50側の歯車51がスプライン
軸50に沿って移動するので、スプライン軸50の回転
は常に共通軸53に伝えられるようになっている。
【0035】図2に示す構成を具体化した装置が図3な
いし図7に示されている。すなわち、100はコルゲー
トフィン成形装置の基台であり、この基台100の上に
歯車ハウジング101が設けられている。そして、この
歯車ハウジング101内に、図2に示した歯車14〜2
7および第1の差動機構30および第2の差動機構40
が収容されている。
【0036】そして、歯車ハウジング101の上面に
は、第1の差動機構30および第2の差動機構40のそ
れぞれハンドル34、44と、これら第1の差動機構3
0および第2の差動機構40のそれぞれ調整軸32、4
2の回転を停止するロック機構35、45が取り付けら
れている。これらロック機構35、45は、第1の差動
機構30および第2の差動機構40のそれぞれハンドル
34、44を操作しないとき、つまり差動調整をしない
時に調整軸32、42の回転を停止しておくものであ
り、詳しく図示しないが、例えばねじなどを締め付ける
ことによりこのねじが調整軸32、42と摩擦係合する
ことで調整軸32、42の回転を停止したり、ねじが調
整軸32、42の表面に形成した凹部に係合することに
より調整軸32、42の回転を停止するなどの構造をな
している。
【0037】上記成形装置の基台100の一側には、図
5および図6にも示される通り、テ−ブル110が設け
られており、このテ−ブル110の上面には、フィン帯
材1の送り方向と直交する方向に沿って、前記一対のレ
−ル71、71が敷設されている。このレール71、7
1にはスライド台120が摺動自在に載置されており、
このスライド台120に前記した複数の拡げローラユニ
ット6a〜6dが取り付けられている。
【0038】スライド台120には位置決めピン121
が取り付けらており、これに対向してテ−ブル110に
は4個のストッパ孔122…が形成されている。位置決
めピン121をストッパ孔122から抜き出すとスライ
ド台120がレール71、71に沿って移動可能とな
り、これにより任意の拡げローラユニット6a〜6dを
選択して位置決めピン121をストッパ孔122に差し
込むと、スライド台120の移動が阻止されて、選択し
た拡げローラユニットをフィンの送り経路に設置するよ
うになっている。
【0039】このような構成のコルゲートフィン成形装
置においては、成形しようとするフィンのピッチp4 を
変更するには、送りローラ3,3とピッチ縮めローラ
4,4との間の山数N2 を変え、したがってピッチp2
を変え、かつピッチ縮めローラ4,4とピッチ拡げロー
ラ5a,5aとの間の山数N3 を変え、したがってピッ
チp3 を変える必要がある。
【0040】この場合、本実施例では、装置の運転を停
止し、ロック機構35、45を解除し、第1の差動機構
30および第2の差動機構40のそれぞれハンドル3
4、44を回転操作する。すると、ピッチ縮めローラ
4,4およびピッチ拡げローラ5a,5aの回転位相が
変化するので、上記山数N2 およびN3 を増減すること
ができ、したがってピッチp2 およびp3 を変えること
ができる。
【0041】この結果、ピッチ拡げローラ5a,5aを
通過したフィンがスプリングバックを生じ、その一山毎
のピッチを変更することができる。このような調整が終
了すれば、ロック機構35、45を締め付けて差動機構
30および40を停止しておく。
【0042】このようなロック状態では、差動機構30
および40が普通の歯車として回転を伝えるのみである
から、各ローラ2〜5aを同期して回転させる。上記の
ようなピッチの調整構造によれば、その作業が数10秒
〜数分ですみ、作業性がすこぶる向上する。
【0043】上記差動機構30および40を用いたフィ
ンピッチの微調整は、ピッチ縮めローラ4,4およびピ
ッチ拡げローラ5a,5aの回転位相を変化するもので
あるから、各ローラの隣接する歯と歯のピッチ内で微調
整が可能であるが、これはせいぜい10%程度内の調整
であり、それを越えて更に大きくフィンピッチを変更す
るには、拡げローラ5aの歯ピッチを変えればよい。
【0044】すなわち、本実施例では、スライド台12
0に複数の拡げローラユニット6a〜6dを載置してあ
り、位置決めピン121を抜いてこのスライド台120
をレール71、71に沿って移動させると、任意の拡げ
ローラユニット6a〜6dをフィンの送り経路に設置す
ることができる。各拡げローラユニット6a〜6dには
歯ピッチの異なるピッチ拡げローラ5a〜5d,5a〜
5dが設けられており、これらピッチ拡げローラ5a〜
5d,5a〜5dは、スプライン軸50上の歯車51と
共通軸53の歯車52を介して常時回転が伝えられるか
ら、所望の拡げローラユニット6a〜6dのいずれか用
いることができる。
【0045】したがって、スライド台120を直線移動
するだけで、異なる歯ピッチのピッチ拡げローラを選択
でき、この間の作業は約数10秒間で行なうことができ
るから、フィンピッチの変更がきわめて容易におこなえ
ることになる。
【0046】図7は、本発明の第2の実施例を示す。本
実施例は、図2に示す第2の差動機構40の手動ハンド
ル44およびロック機構45を廃止し、代わりに位置制
御可能なモータ200(サーボモータ、パルスモータ
等)を、差動調整軸42に連結したものである。また、
成形ローラ2または送りローラ3のいずれかに回転セン
サ210を取り付けてある。
【0047】第1の実施例の場合、フィンピッチの微調
整は、装置を一旦停止した状態で行なうことを前提とし
ていたが、本実施例においては、装置が運転中、連続的
にフィンを製造中にフィンピッチの微調整を行なうこと
が可能である。
【0048】一般的に、各ローラ間の山数設定が同一で
も、フィンを製造する速度が変わると、フィンのピッチ
が変化することが知られている。また、フィン製造機
は、後工程(例えば熱交換器用コア組立機等)との関係
上、一般には熱交換器コアのサイズに応じて、フィンの
供給速度、すなわちフィンの製造速度が変わる。これら
2点の事情により、前記公報に示された従来のフィン縮
めローラ・フィン拡げローラを用いたフィン製造機にお
いては、同一フィンのピッチであっても、製造速度のち
がいによって、製造されるフィンのピッチが微妙に異な
ってしまうという問題点があった。
【0049】これに対し、第2の実施例の構造によれ
ば、回転センサ210によってフィンの製造速度を読み
取り、それに応じて差動入力用位置制御モータ200を
回転させる。すなわち、フィンの製造速度、つまり送り
速度に応じてフィンピッチが変化しないように、ピッチ
拡げローラの位相を補正するものである。
【0050】図8には本発明の第3の実施例を示す。前
述の第2の実施例においては、フィン製造速度と対応し
た固定的なデータでピッチ拡げローラの位相に補正をか
けるものであったが、第3の実施例は、それを更に発展
させ、フィンピッチをフィードバック制御するものであ
る。
【0051】すなわち、第3の実施例の場合、ピッチ拡
げローラユニット6の直後に、電気的にアナログ出力の
出せるフィンピッチの検出器300を設ける。これによ
って、フィン製造機運転中、常に実際のフィンのピッチ
を検出し、目標とするフィンピッチと比較する。目標の
フィンピッチと実際のフィンピッチに差が生じた場合
は、実際のピッチが目標のピッチに近づくように、拡げ
率に補正をかけるべく、第2の差動入力用位置決めモー
タ200をフィードバック制御する。これにより、フィ
ンのピッチを、常に一定値に管理しながら製造すること
ができる。
【0052】尚、以上述べた第3の実施例において、ピ
ッチ拡げローラの直後にフィンピッチ検出器300を設
けるようにしたが、フィンピッチを直接読み取るのでは
なく、所定山数毎に切断した後のフィンの長さを、視覚
装置あるいは多列光電管等によって検出し、その値をフ
ィンピッチに変換してピッチ拡げローラの位相にフィー
ドバックをかける方式であっても実施可能である。
【0053】また、上記第2および第3の実施例は、ピ
ッチ拡げローラの位相を差動機構40により調整し、そ
れぞれフィンピッチの微調整、補正、フィードバックを
位置決めモータ200により制御する構成について示し
たが、ピッチ縮めローラの位相を差動機構30により変
更することによって、フィンの山高さの微調整、補正、
フィードバックをモータによって行なうことが可能であ
る。
【0054】さらに、上記実施例では、成形ローラ2,
2とピッチ縮めローラ4,4の間に送りローラ3,3を
設けた例を示したが、前記公報と同様に、送りローラ
3,3を廃止してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、ピッチ縮めローラまたはピッチ拡げローラの少な
くとも1方に、回転位相を変更可能な差動機構を設けた
ので、この差動機構を調整することによりピッチ縮めロ
ーラまたはピッチ拡げローラの位相を変更することがで
き、よって各ローラ間における連続波状体の山数を増減
することができるから、連続波状体の一山毎のピッチを
変更することができる。この場合、差動機構はピッチ縮
めローラまたはピッチ拡げローラの回転位相を変更する
のみでよいから、簡単な操作でピッチの変更が可能であ
り、操作がきわめて簡単であり、作業効率がよく、しか
も微調整が行える。
【0056】また、請求項2の発明によれば、差動機構
の入力を位置制御型モータによって制御するから、微調
整が可能であるばかりでなく、センサなどと組み合わせ
て自動的に連続波状体の一山毎のピッチを制御すること
ができ、またフィードバック調整することもできる。
【0057】さらに、請求項3の発明によれば、歯ピッ
チの異なる複数組のピッチ拡げローラを直線移動可能な
スライダ上に配置し、このスライダを直線移動させるこ
とにより歯ピッチの異なる組のピッチ拡げローラを選択
して使用することができるので、差動機構によるピッチ
調整範囲を越えてさらに大きく連続波状体の一山毎のピ
ッチを変更したい場合に、いずれか1つの組のピッチ拡
げローラを選択して使用することができる。この場合、
複数組のピッチ拡げローラを直線移動可能なスライダ上
に配置し、このスライダを直線移動させることにより使
用しようとするピッチ拡げローラを選択できるので、変
更作業が容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示し、フィン縮めロー
ラ、フィン拡げローラを用いたフィン製造機の原理を説
明する図。
【図2】同実施例のフィン成形装置の基本的構成を説明
する図。
【図3】同実施例のフィン成形装置の具体的構成を示す
平面図。
【図4】同実施例のフィン成形装置の具体的構成を示す
正面図。
【図5】同実施例の拡げローラユニットのスライド構造
を示す平面図。
【図6】同実施例の拡げローラユニットのスライド構造
を示す側面図。
【図7】本発明の第2の実施例を示すフィン成形装置の
基本的構成を説明する図。
【図8】本発明の第3の実施例を示すフィン成形装置の
基本的構成を説明する図。
【符号の説明】
1…フィン帯材 2…成形ローラ 3…送りローラ 4…ピッチ縮めローラ 5a〜5d…ピッチ拡げローラ 6a〜6b…拡げローラユニット 10…駆動モータ 13〜27…歯車 30…第1の差動機構 31…外歯車 32…調整軸 33…出力軸 34…ハンドル 35…ロック機構 40…第2の差動機構 41…外歯車 42…調整軸 43…出力軸 44…ハンドル 45…ロック機構 50…スプライン軸 71…レール 120…スライド台 121…位置決めピン 200…差動入力用位置制御モータ 210…回転センサ 300…ピッチ検出器

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィンの成形経路に、上下一対の歯車状
    成形ローラを設けるとともに、これら成形ローラの後方
    に、上記成形ローラにより成形された連続波状体の一山
    毎のピッチを縮める上下一対の歯車状をなすピッチ縮め
    ローラを設け、かつこれらピッチ縮めローラの後方に、
    これらピッチ縮めローラによりピッチが縮められた連続
    波状体の一山毎のピッチを広げる上下一対の歯車状をな
    すピッチ拡げローラを設けた連続波状体の成形装置にお
    いて、 上記ピッチ縮めローラまたはピッチ拡げローラの少なく
    とも1方に、回転位相を変更可能な差動機構を設け、こ
    れらピッチ縮めローラまたはピッチ拡げローラもしくは
    両者の位相を上記差動機構の調整によって変更するよう
    にしたことを特徴とする連続波状体の成形装置。
  2. 【請求項2】 上記差動機構の入力を、位置制御型モー
    タによって制御することを特徴とする請求項1に記載の
    連続波状体の成形装置。
  3. 【請求項3】 歯ピッチの異なる複数組のピッチ拡げロ
    ーラを備え、これら各組みのピッチ拡げローラを直線移
    動可能なスライダ上に配置し、このスライダを直線移動
    させることにより歯ピッチの異なる組のピッチ拡げロー
    ラを選択して使用することを特徴とする請求項1または
    請求項2に記載の連続波状体の成形装置。
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