JP2814702B2 - アーク炉設備における設定電力量演算方法 - Google Patents
アーク炉設備における設定電力量演算方法Info
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- JP2814702B2 JP2814702B2 JP15173390A JP15173390A JP2814702B2 JP 2814702 B2 JP2814702 B2 JP 2814702B2 JP 15173390 A JP15173390 A JP 15173390A JP 15173390 A JP15173390 A JP 15173390A JP 2814702 B2 JP2814702 B2 JP 2814702B2
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- Vertical, Hearth, Or Arc Furnaces (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、アーク炉設備における設定電力量演算方
法に関する。
法に関する。
アーク炉設備における操業パターン例を第４図に示
す。
す。
同図のは初回のスクラップ装入（以下、本装ともい
う）、はアーク点弧期、はボーリング期、は湯溜
形成期、は主溶解Ｉ、は主溶解II、は１回目のス
クラップ追加装入（以下、追装ともいう）、は２回目
の追装、は溶解末期、は再溶解、は精練期の各工
程を示す。このように、クラップの追装は通常１回また
は２回行なわれる。この追装は、本装にてスクラップを
満杯にしてもスクラップが嵩張って目標の出鋼量（溶解
されたスクラップ重量）に達しないため、炉内のスクラ
ップを或る程度溶解させ（この割合を溶解率という）て
から再度スクラップを装入し、目標の出鋼量を得るため
に行なわれる。したがって、目標の出鋼量が炉の基準重
量（炉内に装入し得るスクラップ重量の最大限）を越え
ない場合は、追装の必要はない。
う）、はアーク点弧期、はボーリング期、は湯溜
形成期、は主溶解Ｉ、は主溶解II、は１回目のス
クラップ追加装入（以下、追装ともいう）、は２回目
の追装、は溶解末期、は再溶解、は精練期の各工
程を示す。このように、クラップの追装は通常１回また
は２回行なわれる。この追装は、本装にてスクラップを
満杯にしてもスクラップが嵩張って目標の出鋼量（溶解
されたスクラップ重量）に達しないため、炉内のスクラ
ップを或る程度溶解させ（この割合を溶解率という）て
から再度スクラップを装入し、目標の出鋼量を得るため
に行なわれる。したがって、目標の出鋼量が炉の基準重
量（炉内に装入し得るスクラップ重量の最大限）を越え
ない場合は、追装の必要はない。
ところで、このように操業されるアーク炉設備におい
て、スクラップを溶解するために必要な設定電力量〔KW
H〕はスクラップの種類によっても異なるが、一般に電
力原単位〔KWH/TON〕と装入重量〔TON〕とで決定され
る。
て、スクラップを溶解するために必要な設定電力量〔KW
H〕はスクラップの種類によっても異なるが、一般に電
力原単位〔KWH/TON〕と装入重量〔TON〕とで決定され
る。
第５図は設定電力量演算方式の従来例を説明するため
の概要図で、1,2は乗算器、4Aは溶解率演算部、S1は電
力原単位設定器、S2は本装スクラップ重量設定器、S3は
追装スクラップ重量設定器を示す。
の概要図で、1,2は乗算器、4Aは溶解率演算部、S1は電
力原単位設定器、S2は本装スクラップ重量設定器、S3は
追装スクラップ重量設定器を示す。
すなわち、乗算器１で電力原単位と本装スクラップ重
量とを掛け合わせ、その結果に対し溶解率演算部4Aによ
り追装スクラップ重量に応じて求められる溶解率を乗算
器２にて掛け合わせることにより、本装時の設定電力量
を得るようにしている。
量とを掛け合わせ、その結果に対し溶解率演算部4Aによ
り追装スクラップ重量に応じて求められる溶解率を乗算
器２にて掛け合わせることにより、本装時の設定電力量
を得るようにしている。
ここで、例えば基準重量が50TONの炉（スクラップを5
0TON装入したら満杯となる炉）において、 ｉ）本装50TON,追装20TON ii）本装40TON,追装20TON の場合につき、具体的に説明する。
0TON装入したら満杯となる炉）において、 ｉ）本装50TON,追装20TON ii）本装40TON,追装20TON の場合につき、具体的に説明する。
ｉ）の場合、50TON炉で本装重量50TONを装入してある
ので満杯であり、追装の20TONを装入するためには、少
なくとも 以上の本装スクラップを溶解させる必要がある。
ので満杯であり、追装の20TONを装入するためには、少
なくとも 以上の本装スクラップを溶解させる必要がある。
これに対し、ii）の場合は本装が少なく、 50−40＝10TON の余裕があるため、40TONのうち10TONを溶解させれば良
いことになる。
いことになる。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかるに、上記の如き方式では追装重量のみで溶解率
が決定されるため、無駄な電力が本装時に浪費されるこ
とになる。つまり、溶解率を本装重量とは無関係に決定
するようにしているため、無駄な電力を浪費し最適な制
御が出来なくなる、という問題がある。
が決定されるため、無駄な電力が本装時に浪費されるこ
とになる。つまり、溶解率を本装重量とは無関係に決定
するようにしているため、無駄な電力を浪費し最適な制
御が出来なくなる、という問題がある。
したがって、この発明の課題は適正な電力設定値を演
算できるようにし、省エネルギー化を図り良好な制御を
可能にすることにある。
算できるようにし、省エネルギー化を図り良好な制御を
可能にすることにある。
スクラップをアーク炉へ最初に所定量装入（本装）し
た後、少なくとも１回の追加装入（追装）をして所望の
出鋼量を得る溶解制御にて必要な設定電力量を、電力原
単位に本装で装入されたスクラップ重量と予め決められ
た追装重量に応じた溶解率とを乗じて演算するに当た
り、前記本装にて装入したスクラップ重量の実際値と炉
内に装入し得るスクラップ重量の最大値との割合が零か
ら所定値の間だけ、その割合に応じ前記溶解率を補正し
て設定電力量を求める。
た後、少なくとも１回の追加装入（追装）をして所望の
出鋼量を得る溶解制御にて必要な設定電力量を、電力原
単位に本装で装入されたスクラップ重量と予め決められ
た追装重量に応じた溶解率とを乗じて演算するに当た
り、前記本装にて装入したスクラップ重量の実際値と炉
内に装入し得るスクラップ重量の最大値との割合が零か
ら所定値の間だけ、その割合に応じ前記溶解率を補正し
て設定電力量を求める。
追装するスクラップ重量に応じて決まる溶解率を基準
重量と本装重量との割合が零から所定値の間だけその割
合に応じて補正することにより、適正な電力設定値を求
められるようにし、省エネルギー化を図り良好な制御を
可能にする。
重量と本装重量との割合が零から所定値の間だけその割
合に応じて補正することにより、適正な電力設定値を求
められるようにし、省エネルギー化を図り良好な制御を
可能にする。
第１図はこの発明の実施例を説明するためのブロック
図である。
図である。
この実施例は、同図からも明らかなように補正回路３
を設け、溶解率を本装重量と追装重量とから決定するよ
うにした点が特徴である。
を設け、溶解率を本装重量と追装重量とから決定するよ
うにした点が特徴である。
すなわち、補正回路３は次式の如く表わされる重量比
率〔％〕を求め、 この値に対応する溶解率補正量を、例えば第２図の如き
関係式から求める。したがって、補正回路３にはこのよ
うな関係を記憶するテーブルを備えている。図２の関係
式は、アーク炉を実際に運転した結果から、経験的に求
めるものであり、通常時は図示のように、重量比率が40
％程度までの間での操業を想定している。そして、本装
重量が極端に少なく、重量比率が40％を越えるような領
域では、オペレータの判断により手動操作で操業するこ
ととする。溶解率演算部４は例えば第３図のような追装
重量対溶解率曲線から、追装重量と対応する溶解率を求
め、この溶解率から上記で求めた溶解率補正量を差し引
いて適正な溶解率を求める。以後は第５図と同様の演算
をすることにより、本装置の設定電力量が求められる。
なお、第３図の曲線は炉ごとに経験上決定されるもの
で、この関係式もメモリ等に予め記憶しておくものとす
る。
率〔％〕を求め、 この値に対応する溶解率補正量を、例えば第２図の如き
関係式から求める。したがって、補正回路３にはこのよ
うな関係を記憶するテーブルを備えている。図２の関係
式は、アーク炉を実際に運転した結果から、経験的に求
めるものであり、通常時は図示のように、重量比率が40
％程度までの間での操業を想定している。そして、本装
重量が極端に少なく、重量比率が40％を越えるような領
域では、オペレータの判断により手動操作で操業するこ
ととする。溶解率演算部４は例えば第３図のような追装
重量対溶解率曲線から、追装重量と対応する溶解率を求
め、この溶解率から上記で求めた溶解率補正量を差し引
いて適正な溶解率を求める。以後は第５図と同様の演算
をすることにより、本装置の設定電力量が求められる。
なお、第３図の曲線は炉ごとに経験上決定されるもの
で、この関係式もメモリ等に予め記憶しておくものとす
る。
上記ｉ）,ii）の例について当てはめてみると、 ｉ）の場合 溶解率 65％ 量比率 0 ％ 溶解率補正量 0 ％ ii）の場合 溶解率 65％ 重量比率 20％ 溶解率補正量 12％ となる。したがって、ｉ）の場合のこの発明による溶解
率は従来と変わらず65％であるのに対し、ii）の場合の
この発明による溶解率は、 65−12＝53％ となる。つまり、ii）の場合の溶解率は従来よりも低く
なり、このことは本装時に余分な電力を投入することな
く（最適な電力を投入して）、スクラップを溶解して行
けることを示している。
率は従来と変わらず65％であるのに対し、ii）の場合の
この発明による溶解率は、 65−12＝53％ となる。つまり、ii）の場合の溶解率は従来よりも低く
なり、このことは本装時に余分な電力を投入することな
く（最適な電力を投入して）、スクラップを溶解して行
けることを示している。
この発明によれば、アーク炉設備において追装するス
クラップ重量に応じて決まる溶解率を、基準重量と本装
重量との割合が零から所定値の間だけその割合に応じて
補正するようにしたので、適正な電力設定値が求められ
るようになり、省エネルギー化を図ることができ良好な
制御が可能となる。
クラップ重量に応じて決まる溶解率を、基準重量と本装
重量との割合が零から所定値の間だけその割合に応じて
補正するようにしたので、適正な電力設定値が求められ
るようになり、省エネルギー化を図ることができ良好な
制御が可能となる。
第１図はこの発明の実施例を説明するためのブロック
図、第２図は重量比率と溶解量補正量との関係を示すグ
ラフ、第３図は追装重量と溶解率との関係を示すグラ
フ、第４図はアーク炉設備における操業パターン例を説
明するための説明図、第５図はアーク炉設備における設
定電力量演算方式の従来例を説明するためのブロック図
である。 1,2……乗算器、３……補正回路、4,4A……溶解率演算
部、S1……電力原単位設定器、S2……本装スクラップ重
量設定器、S3……追装スクラップ重量設定器。
図、第２図は重量比率と溶解量補正量との関係を示すグ
ラフ、第３図は追装重量と溶解率との関係を示すグラ
フ、第４図はアーク炉設備における操業パターン例を説
明するための説明図、第５図はアーク炉設備における設
定電力量演算方式の従来例を説明するためのブロック図
である。 1,2……乗算器、３……補正回路、4,4A……溶解率演算
部、S1……電力原単位設定器、S2……本装スクラップ重
量設定器、S3……追装スクラップ重量設定器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) C21C 5/52 F27B 3/08 F27D 11/08 F27D 21/00
Claims (1)
- 【請求項１】スクラップをアーク炉へ最初に所定量装入
（本装）した後、少なくとも１回の追加装入（追装）を
して所望の出鋼量を得る溶解制御にて必要な設定電力量
を、電力原単位に本装で装入されたスクラップ重量と予
め決められた追装重量に応じた溶解率とを乗じて演算す
るに当たり、 前記本装にて装入したスクラップ重量の実際値と炉内に
装入し得るスクラップ重量の最大値との割合に応じて溶
解率を補正して設定電力量を求めることを特徴とするア
ーク炉設備における設定電力量演算方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15173390A JP2814702B2 (ja) | 1990-06-12 | 1990-06-12 | アーク炉設備における設定電力量演算方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15173390A JP2814702B2 (ja) | 1990-06-12 | 1990-06-12 | アーク炉設備における設定電力量演算方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0445219A JPH0445219A (ja) | 1992-02-14 |
| JP2814702B2 true JP2814702B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=15525105
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15173390A Expired - Fee Related JP2814702B2 (ja) | 1990-06-12 | 1990-06-12 | アーク炉設備における設定電力量演算方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2814702B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190110179A (ko) * | 2018-03-20 | 2019-09-30 | 동국제강주식회사 | 스크랩 용해율 판단장치, 이를 구비한 전기로 제강 조업 장치, 스크랩 용해율 판단방법 및 이를 이용한 제강 조업 방법 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100362658B1 (ko) * | 1998-11-16 | 2003-01-24 | 주식회사 포스코 | 노상이 안정화되는 전기로 조업방법 |
-
1990
- 1990-06-12 JP JP15173390A patent/JP2814702B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20190110179A (ko) * | 2018-03-20 | 2019-09-30 | 동국제강주식회사 | 스크랩 용해율 판단장치, 이를 구비한 전기로 제강 조업 장치, 스크랩 용해율 판단방법 및 이를 이용한 제강 조업 방법 |
| KR102115393B1 (ko) * | 2018-03-20 | 2020-05-26 | 동국제강주식회사 | 스크랩 용해율 판단장치, 이를 구비한 전기로 제강 조업 장치, 스크랩 용해율 판단방법 및 이를 이용한 제강 조업 방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0445219A (ja) | 1992-02-14 |
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