JP2813848B2 - 白熱電球 - Google Patents

白熱電球

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JP2813848B2
JP2813848B2 JP4304398A JP30439892A JP2813848B2 JP 2813848 B2 JP2813848 B2 JP 2813848B2 JP 4304398 A JP4304398 A JP 4304398A JP 30439892 A JP30439892 A JP 30439892A JP 2813848 B2 JP2813848 B2 JP 2813848B2
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glass tube
exhaust sealing
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softened
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義弘 望月
寿 川崎
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な白熱電球に関す
る。詳しくは、ガラス管の一端部に排気封止部を有する
白熱電球において、排気工程のチップオフ時に排気封止
部に生じるひびや傷を低減することができる新規な白熱
電球を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】白熱電球の製造においては、先ず、円筒
状のガラス素管を一定の方向に回転させながら、その中
間部をバーナーで加熱してこれが充分に軟化したところ
で、ガラス素管の上端部を固定しておいて、下端部を下
方へ引張る(自然下降でも良い。)ことによって、ガラ
ス素管の軟化していた中間部を引き伸ばして他の部分よ
り径の細くなったネック部を形成する。
【0003】それから、ガラス素管の下部内に予めフィ
ラメントを張設しておいたリード線を挿入しておき、そ
の状態でガラス素管の下端部をバーナーで良く加熱軟化
させ、これが充分に軟化したところで該下端部をピンチ
ヤーによって圧潰し、ピンチシール部を形成する。
【0004】その後、冷却工程を経て封入ガスをガラス
素管の上部からネック部を通してガラス素管の下部内に
満たし、これとネック部との境目を加熱軟化して切り離
すと同時にガラス素管の下部を閉塞する。この時に電球
の前端に突起した排気封止部が形成される。
【0005】図7は冷却工程及びその後におけるガラス
素管と電球部分との切り離し工程を概略的に示すもので
あり、ピンチシール部の形成工程を終えて内部にフィラ
メント等を有するガラス素管aは液化窒素槽を通された
後に、そのネック部bがバーナーc、cによって加熱軟
化されてガラス素管aの上部dと電球eとに分離され
る。
【0006】その際に電球eのガラス管fの上部に形成
される突起した部分が排気封止部である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な方法で製造される電球にあっては、排気封止部におい
てひびや傷が発生しやすいため、衝撃等に弱いという問
題がある。
【0008】図8は不良電球e′の排気封止部gの近辺
を拡大して示す断面図であり、排気封止部gの形成の際
にその一部がガラス管f内に引込まれることによって内
部に向かう突出部hが形成されている。
【0009】これは、液化窒素槽での冷却の後にネック
部bを一気に加熱して電球部分の切り離し作業(所謂チ
ップオフ)が行われるために排気封止部g近辺のガラス
の粘度が著しく低下することとなり、圧力の低いガラス
管fに内部に向かって軟化したガラスが吸い込まれるた
めである。
【0010】そして、その際に排気封止部gの形状を一
定化させるのに困難を伴い、温度不均一によるひび等の
発生を許してしまうことになる。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た課題を解決するために、内部にフィラメントが配置さ
れているガラス管の一端部に排気封止部を有する白熱電
球において、該排気封止部の先端部の肉厚が、ガラス管
の基本肉厚より大きく、かつ、排気封止部のうち先端部
を除いた部分の長さ以下となるようにしたものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、排気封止部を、その先端部の
肉厚がガラス管の基本肉厚より大きく、かつ、排気封止
部のうち先端部を除いた部分の長さ以下となるように形
成することによって、排気封止部の形成時における軟化
ガラスのガラス管内への引き込みをなくし、ひび等の発
生を抑えることができる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明白熱電球の詳細を図示した実
施例に従って説明する。
【0014】図1はハロゲン電球1を示すものである。
【0015】ガラス管2は、略円筒状に形成された主部
3と、該主部3の後端に略扁平状を為すように形成され
たピンチシール部4とからなり、主部3の前端にはこれ
を閉じて形成された排気封止部5がチップオフ工程の名
残として存在している。
【0016】6、6はリード線であり、その中間部分が
ピンチシール部4を貫通し、ピンチシール部4によって
保持されている。
【0017】そして、ガラス管2内にある部分6a、6
aが内部リード線とされ、ピンチシール部4から外部に
突出した部分6b、6bが外部リード線とされる。
【0018】7はコイル状のフィラメントであり、内部
リード線6a、6aの先端間に張設されている。
【0019】図2は上記したハロゲン電球1のガラス管
2の前端寄りの部分を切り欠いて示すものである。
【0020】排気封止部5は略中空円錐状に突出した形
状をしており、排気封止部5の頂部5aの肉厚をAと
し、排気封止部5のうち頂部5aを除いた裾部5bの長
さをBとすると、両者の関係が「A≦B」となるように
規定されている。
【0021】つまり、頂部5a近辺のガラスの粘度低下
により圧力の低いガラス管2の内部に向かって軟化した
ガラスが吸い込まれて前述の突出部hが形成される場合
には、A、Bの関係が「A>B」となるが、本発明に係
るハロゲン電球1にあっては軟化したガラスのガラス管
2内への吸い込みを防ぎ、突出部hが形成されないよう
な方法によって製造されるために「A≦B」関係を成立
させることができる。
【0022】尚、肉厚Aはガラス管2の基本肉厚Cより
大きくされている。
【0023】図3乃至図6はハロゲン電球1の製造工程
のうちのチップオフ工程を示すものである。尚、図5及
び図6ではネック部を拡大して示している。
【0024】図3はバーナー8、8によりガラス素管9
のネック部10の加熱が行われる状況を示しており、こ
れに続く図4では加熱により軟化したネック部10が引
き伸ばされる。
【0025】その際、図5に示すように軟化したガラス
がガラス管2に吸い込まれる前に排気封止部5となる部
分を送風等により冷却する。
【0026】この冷却のタイミングを適切に設定するこ
とによって排気封止部5の形状を規定することができ
る。
【0027】即ち、冷却のタイミングが早いとBが長く
なるが、排気封止部5の頂部5aの肉厚Aがガラス管2
の基本肉厚Cに比して薄くなり、逆に冷却のタイミング
が遅いと図8のようにBが短くなり突出部hが形成され
てしまうことになるため、その間に位置する最適なタイ
ミングを探り当てる必要がある。
【0028】次に図6に矢印M、Mで示すようにネック
部10の上部を再加熱してガラス素管9の不要部分を切
り離すことによって図2に示すような排気封止部5が形
成される。
【0029】これによって、排気封止部5の形状を一定
化させることができ、ひびや傷の発生を抑えることがで
きる。
【0030】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明によれば、排気封止部においてその先端部の
肉厚をガラス管の基本肉厚より大きく、かつ、排気封止
部のうち先端部を除いた部分の長さ以下にすることによ
って、排気封止部の形成時における軟化ガラスのガラス
管内への引き込みをなくし、ひび等の発生を抑えること
ができる。
【0031】よって、排気封止部の耐衝撃性や変形に対
する耐性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハロゲン電球の側面図である。
【図2】要部の拡大断面図である。
【図3】ネック部の加熱工程を示す図である。
【図4】ネック部の引き伸ばし工程を示す図である。
【図5】ネック部の冷却工程を示す図である。
【図6】ネック部の再加熱工程を示す図である。
【図7】従来の白熱電球の製造工程について説明するた
めの図である。
【図8】問題点を説明するために電球の排気封止部近辺
を拡大して示す図である。
【符号の説明】
1 白熱電球 2 ガラス管 5 排気封止部 7 フィラメント A 排気封止部の先端部の肉厚 B 排気封止部のうち先端部を除いた部分の長さC ガラス管の基本肉厚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01K 3/26 H01K 1/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にフィラメントが配置されているガ
    ラス管の一端部に排気封止部を有する白熱電球におい
    て、該排気封止部の先端部の肉厚が、ガラス管の基本肉
    厚より大きく、かつ、排気封止部のうち先端部を除いた
    部分の長さ以下とされたことを特徴とする白熱電球。
JP4304398A 1992-10-19 1992-10-19 白熱電球 Expired - Fee Related JP2813848B2 (ja)

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