JPH1116495A - 陰極線管の製造方法 - Google Patents

陰極線管の製造方法

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Publication number
JPH1116495A
JPH1116495A JP16836597A JP16836597A JPH1116495A JP H1116495 A JPH1116495 A JP H1116495A JP 16836597 A JP16836597 A JP 16836597A JP 16836597 A JP16836597 A JP 16836597A JP H1116495 A JPH1116495 A JP H1116495A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stem
flange
ray tube
cathode ray
enlarged
Prior art date
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Pending
Application number
JP16836597A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Maruyama
敏明 丸山
Masao Yuse
政雄 湯瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】封着部分の内部をU溝形状に安定して形成する
ことで、真空応力や熱応力の影響を低減でき、歩留り及
び品質の信頼性の向上が図れる。 【解決手段】ネック部5の拡大部14とステム7のフラ
ンジ10を溶着する際、ステム7の排気管11より陰極
線管内に気体16を吹き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管の製造方法
に係り、特に細ネック対応の電子銃を搭載したステムを
陰極線管のネック部に封着した陰極線管の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、陰極線管の概略構造は、図3及
び図5に示すような構造と成っている。図3に示すよう
に、ガラスからなる真空外囲器(バルブ)1は、内面に
蛍光体層2を担持するパネル部3と、電子銃4を収容す
るネック部5と、パネル部3とネック部5を連接するフ
ァンネル部6とからなっている。
【0003】電子銃4はガラス製のステム7に搭載さ
れ、このステム7はネック部5の開放端に封着されてい
る。ステム7は、図5に示すように、電子銃4(図3参
照)を搭載するための金属性のピン8が円周状に数本乃
至10数本設けられ、電子銃4を搭載する側には、ステ
ム7のガラス強度を上げるためにマウント状に盛り上が
った部分9が形成され、最外周にはフランジ10が形成
されている。更にステム7の下側には、陰極線管の内部
のガスを排気するための排気管11が設けられている。
【0004】図3に示すように、電子銃4から出た電子
ビーム12は、ファンネル部6とネック部5の境界付近
に設置された偏向ヨーク13によって偏向され、蛍光体
層2のほぼ全面に当たる。このように、電子ビーム12
の偏向は偏向ヨーク13で発生した磁界によって行われ
るが、偏向に必要な磁界を発生するために偏向ヨーク1
3を構成するコイルに流す電流は、ネック部5の径が小
さいほど少なくて済むので、所謂細ネック径の陰極線管
では電力を減らすことができる。
【0005】しかし、ステム7に形成されたマウント状
の盛り上がった部分9の存在のため、ネック部5の径を
小さくすることには制約がある。そこで、図4に示すよ
うに、ネック部5の開放端に端部径が拡大したフレヤ
ー、即ち拡大部14を形成することにより、ネック部5
の端面内径壁とステム7の盛り上がった部分9との距離
を大きくしている。
【0006】封着工程においては、図4に示す拡大部1
4とステム7のフランジ10を溶融する程度に加熱す
る。そして、加熱で溶融した拡大部14とステム7を圧
着し封着を行う。その後に拡大部14とステム7が相互
に少し離れるように互いに引き離すことで、封着部分の
厚みが薄くなって形状が良くなる。その結果、封着部分
が図5に示すような断面形状となり、ネック部5の内壁
とステム7の盛り上がった部分9が接触することなく封
着される。なお、この種の封着として、例えば特開平8
−83582号公報に示すものが挙げられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術として挙
げた公開公報には、ネック部5とステム7との封着部分
の内部が図5に示すようにU溝形状15に図示されてい
る。しかし、従来の封着方法のように、拡大部14とス
テム7のフランジ10を溶融する程度に加熱して両者を
圧着して封着を行い、その後に両者を少し引き離したの
みでは、封着部分を常にU溝形状15に形成することは
困難であり、V溝形状となる。特に、ネック部5の直径
がステム7の直径より小さく、両者の直径の差が大きく
なるに従い、ネック部5の内壁とステム7の盛り上がり
部分9の距離が近くなり、封着部分の内部はV溝形状に
なり易い。このV溝形状は、次工程での真空応力や熱応
力により、容易にガラスクラックが発生する原因とな
り、歩留りや品質の信頼性の問題があった。
【0008】本発明の課題は、封着部分の内部をU溝形
状に安定して形成することで、真空応力や熱応力の影響
を低減でき、歩留り及び品質の信頼性の向上が図れる陰
極線管の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の手段は、蛍光体層を担持するパネル部と、開
放端に端部径が拡大した拡大部を形成し、電子銃を収容
するネック部と、上記パネル部と上記ネック部を連接す
るファンネル部とからなり、電子銃を搭載したステムの
フランジを上記ネック部の拡大部に封着して真空外囲器
を構成する陰極線管の製造方法において、上記ネック部
の拡大部と上記ステムのフランジを溶着する際、ステム
の排気管より陰極線管内に気体を吹き込むことを特徴と
する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1及び
図2により説明する。なお、図3乃至図5と同じ又は相
当部材には同一符号を付して説明する。図1は封着前を
示し、ステム7のフランジ10の上面を基準として、ネ
ック部5の拡大部14の端面は間隔A離れて配設されて
いる。そこで、フランジ10と拡大部14を図示しない
外部加熱装置で溶融する程度に加熱する。次にステム7
を距離Bだけ引き上げ、加熱で溶融したフランジ10と
拡大部14を圧着して封着する。その後、ステム7をC
の量だけ引き下げることで封着部分の形状を作り込む。
【0011】本実施の形態においては、ステム7をCの
量だけ引下げを開始すると同時又はそれ以降のガラスが
硬化するまでの時間内に、図2に示すように、排気管1
1から陰極線管の内部に一定の圧力で気体16を吹き込
む。この気体16の圧力により、封着部分の内部形状は
U溝形状15となる。
【0012】なお、気体16の圧力は強過ぎると封着部
分に孔があくことになり、また弱過ぎると封着部分の内
部形状が変化しなくV溝形状となるので、予め実験によ
って種々の条件に適切な圧力に設定する必要があること
は言うまでもない。また吹き込む気体16は、製品に影
響を及ぼさないものであれば特に限定されない。窒素ガ
スが好ましいが、場合によっては空気(エアー)、酸
素、水素等でもよい。
【0013】次にφ24cmの細ネックの陰極線管につ
いて実験した結果について説明する。フランジ10の上
面と拡大部14の端面との間隔Aは、ネック部5の長さ
のバラツキ公差により0.5mm以上必要であり、A=
1±0.5mmに設定した。ステム7の引き上げ量B
は、前記間隔Aに0.5mmを加えた以上であれば良い
ので、B=2±1.0mmに設定した。ステム7の引下
げ量Cは形状によって決定され、C=0.5±0.5m
mに設定した。気体としてはエアーを用い、エアーの吹
き込み時のガラスの温度は、ガラス軟化温度450℃以
上であれば良い。エアー流量は、各々の設備で条件は異
なるが、封着部分の内部の丸み形状で22リットル/分
とし、エアー吹き込み時間は、インデックスとエアー流
量の関係で8秒に設定した。この結果、非常に良好なU
溝形状15が形成できた。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、ネック部の拡大部と上
記ステムのフランジを溶着する際、ステムの排気管より
陰極線管内に気体を吹き込むことにより、封着部分の内
部をU溝形状に安定して形成することができ、真空応力
や熱応力の影響を低減でき、歩留り及び品質の信頼性の
向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による陰極線管の製造方法の実施の一形
態を示し、封着前のネック部とステムの形状を説明する
要部断面図である。
【図2】本発明による陰極線管の製造方法の実施の一形
態を示し、封着後のネック部とステムの接合形状を説明
する要部断面図である。
【図3】陰極線管の概略構造を説明するための要部断面
図である。
【図4】従来の陰極線管の製造方法を示し、封着前のネ
ック部とステムの形状を説明する要部断面図である。
【図5】従来の陰極線管の製造方法を示し、封着後のネ
ック部とステムの接合形状を説明する要部断面図であ
る。
【符号の説明】
5 ネック部 7 ステム 10 フランジ 11 排気管 14 拡大部 16 気体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光体層を担持するパネル部と、開放端
    に端部径が拡大した拡大部を形成し、電子銃を収容する
    ネック部と、上記パネル部と上記ネック部を連接するフ
    ァンネル部とからなり、電子銃を搭載したステムのフラ
    ンジを上記ネック部の拡大部に封着して真空外囲器を構
    成する陰極線管の製造方法において、上記ネック部の拡
    大部と上記ステムのフランジを溶着する際、ステムの排
    気管より陰極線管内に気体を吹き込むことを特徴とする
    陰極線管の製造方法。
JP16836597A 1997-06-25 1997-06-25 陰極線管の製造方法 Pending JPH1116495A (ja)

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JP16836597A JPH1116495A (ja) 1997-06-25 1997-06-25 陰極線管の製造方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100432117B1 (ko) * 1999-06-16 2004-05-20 가부시끼가이샤 도시바 음극선관 및 그 제조 방법
EA029845B1 (ru) * 2014-04-18 2018-05-31 Открытое Акционерное Общество "Акмэ-Инжиниринг" Способ извлечения пробки и блока выемного при перегрузке ядерного реактора
CN112017928A (zh) * 2020-09-02 2020-12-01 四川天微电子股份有限公司 一种短管crt显示管的制造工艺

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EA029845B1 (ru) * 2014-04-18 2018-05-31 Открытое Акционерное Общество "Акмэ-Инжиниринг" Способ извлечения пробки и блока выемного при перегрузке ядерного реактора
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