JP2813564B2 - 連続帯状包装袋の熱処理装置 - Google Patents

連続帯状包装袋の熱処理装置

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JP2813564B2
JP2813564B2 JP7299851A JP29985195A JP2813564B2 JP 2813564 B2 JP2813564 B2 JP 2813564B2 JP 7299851 A JP7299851 A JP 7299851A JP 29985195 A JP29985195 A JP 29985195A JP 2813564 B2 JP2813564 B2 JP 2813564B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、加熱殺菌された液
体, 粘稠物等を被包装物として、熱いまま充填包装して
なる連続帯状包装袋を所要の温度まで冷却し、または、
低温のまま連続帯状包装袋に充填包装された被包装物を
加熱殺菌するに用いて好適な、連続帯状包装袋の熱処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】連続帯状包装袋の従来の熱処理装置とし
ては、たとえば、特開昭64−84831 号公報, 特開平1−
254530号公報, 特開平2−4626号公報等に開示されてい
るように、被包装物を充填包装してなる連続帯状包装袋
を、冷却槽内の液状冷媒中に通過させて、その液状冷媒
と連続帯状包装袋との間で直接的に熱交換を行わせるも
のがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、かかる従来
技術にあっては、連続帯状包装袋それ自身が液状冷媒に
直接接触することから、その連続帯状包装袋に付着した
冷媒を取り除くための工程および機構が必要になる。し
かも、その付着冷媒を、たとえばエアブローによって吹
き飛ばしても、付着冷媒の完全なる除去が実質的に不可
能であることに加え、包装袋のヒートシール部分から外
側に迫り出して位置することとなる、たとえば表裏二枚
のフィルムの重ね合わせ部分間に入り込んだ冷媒に対し
ては、エアブローは何の効果もなく、それらの残留冷媒
が、包装袋への塵埃の付着の原因になるとともに、かび
の発生の原因にもなるなどの問題があった。そしてさら
には、連続帯状包装袋の熱処理に当たって、吹き飛ばさ
れた冷媒, 冷却槽内の冷媒等が外部に飛散して周囲を汚
損するおそれが高いという問題もあった。
【0004】この発明は、従来技術の有するこのような
問題点を解決することを課題として検討した結果なされ
たものであり、この発明の目的は、被包装物を充填した
連続帯状包装袋を熱媒に接触させることなく、冷却もし
くは加熱することにより、液状の接触熱媒を用いること
それ自体、および、連続帯状包装袋に液状の熱媒が付着
することに起因する問題をことごとく取り除いた連続帯
状包装袋の熱処理装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の熱処理装置
は、連続帯状包装袋を複数回にわたって巻回する巻回周
面を有し、内側に、たとえば螺旋状の熱媒通路を設けて
なる処理ロールを、回転駆動手段の一例としてのモータ
に連結し、また、巻回周面から間隔をおいて位置し、連
続帯状包装袋の走行経路を一の経路から隣接経路に変更
する案内手段を設けたものであり、好ましくは、その処
理ロールの近傍位置に、連続帯状包装袋をそこから取り
出す引出しロールを設ける。また好ましくは、処理ロー
ルの前記巻回周面に、周方向に延びて、連続帯状包装袋
の走行経路を特定する複数本の条溝を設ける。より好ま
しくは、処理ロールの回りをハウジングにより囲繞する
とともに、このハウジング内で処理ロールの近傍位置に
送風ファンを配設し、さらには、この送風ファンに冷却
もしくは加熱用の熱交換器を付設する。かかる装置にお
いて一層好ましくは、前記案内手段を、処理ロールの下
方に配置されて、その処理ロールと実質的に平行に延び
る一本の曲面案内部材、または、処理ロールの周方向に
間隔をおいて配置されて、その処理ロールと実質的に平
行に延びる二本の曲面案内部材により構成する。
【0006】
【作用】この発明の熱処理装置では、処理ロールの回転
に伴って、それの周りに環状、螺旋状等に複数回にわた
って巻回した連続帯状包装袋を、走行経路を処理ロール
の軸線方向の一方側に変化させつつ、液状熱媒に接触さ
せることなく走行させる間に、その連続帯状包装袋を、
処理ロールを介して冷却もしくは加熱することにより、
連続帯状包装袋を所期した通りに冷却もしくは加熱する
ことができるので、連続帯状包装袋を液状熱媒に接触さ
せることに起因する、そこへの熱媒の付着残留を確実に
防止して、その帯状包装袋への塵埃の付着、かびの発生
などを極めて効果的に阻止することができる。従ってこ
こでは、連続帯状包装袋への付着熱媒の除去工程が不要
になることはもちろんである。
【0007】また、この装置では、処理ロールを、それ
の内部熱媒通路への、気体状, 液状などの熱媒の流通に
よって冷却もしくは加熱することにより、その処理ロー
ルと連続帯状包装袋との間での効率的な熱交換を実現す
ることができ、併せて、熱媒の外部飛散のおそれを除去
することができる。しかもこの装置では、案内手段をも
って、連続帯状包装袋の走行経路を一の経路から隣接経
路に変更させることで、その連続帯状包装袋を所期した
通りの経路に確実に走行させることができる。さらにこ
こでは、処理ロールの回転駆動によって、帯状包装袋内
の被包装物に、それの自重に基づく流動撹拌運動を生じ
させることで、熱交換効率をより高めることができる。
【0008】なおここで、処理ロールの近傍位置に引出
しロールを付設した場合には、それを処理ロールと実質
的に同一の周速で駆動することにより、連続帯状包装袋
および処理ロールの材質のいかんにかかわらず、その包
装袋の、装置からの、スリップのない円滑なる取出しを
可能とし、また、その帯状包装袋の、処理ロール表面へ
の接触面積を十分大ならしめて、熱交換効率を高めるこ
とができる。
【0009】ところで、この装置の処理ロールの巻回周
面に対する連続帯状包装袋の巻回は、その帯状包装袋
を、処理ロールのストレート巻回周面上に、所要に応じ
て、環状、螺旋状等に巻回することによって行い得るこ
とはもちろんであるが、好ましくはその周囲に、周方向
に延びて走行経路を特定する複数本の環状の条溝を設
け、また、連続帯状包装袋を一の条溝から隣接条溝に引
き渡す案内手段を設けることによって、巻回周面に複数
回にわたって巻回した連続帯状包装袋の、処理ロールの
軸線方向への不測の位置ずれを防止して、連続帯状包装
袋の、所定の巻回ピッチの下での円滑なる走行および所
期した通りの熱交換を十分に担保することができる。
【0010】そしてさらに、処理ロールの回りをハウジ
ングにて囲繞するとともに、このハウジング内で処理ロ
ールの近傍位置に送風ファンを配設し、それによって連
続帯状包装袋を直接的に冷却もしくは加熱する場合に
は、熱処理効果をより一層高めることができ、このこと
は、その送風ファンに、冷却もしくは加熱用の熱交換器
を付設した場合とくに顕著である。加えて、ハウジング
によって、その帯状包装袋を塵埃等に対して有効に遮蔽
することができる。しかもここでは、連続帯状包装袋を
冷却するに際しての処理ロール周面への結露のおそれ
を、ハウジング囲繞空間内の十分な冷却によって確実に
除去することができる。また、この装置において、前記
案内手段を、処理ロールの下方に配置されて、その処理
ロールと実質的に平行に延びる一本の曲面案内部材にて
構成した場合には、案内手段の構成部品点数を少ならし
めて装置の構造を十分簡単なものとすることができると
ともに、それの配置位置との関連の下で、連続帯状包装
袋の、案内手段に対する摩擦力を十分小ならしめること
ができる。この一方で、案内手段を、処理ロールの周方
向に間隔をおいて配置されて、その処理ロールと実質的
に平行に延びる二本の曲面案内部材にて構成した場合に
は、両曲面案内部材間で連続帯状包装袋に捩りを加える
ことで、その連続帯状包装袋の、ロール周面への接触面
を、先の条溝と隣接条溝との間で逆転させることができ
る。
【0011】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。図1は、この発明に係る装置を例示する部分
断面側面図であり、図2は、その装置の部分断面平面図
である。図中1は、液体, 粘稠物等の被包装物の自動充
填製袋機を、2は、その自動充填製袋機1によって被包
装物を充填包装された連続帯状包装袋をそれぞれ示す。
【0012】ここでは、閉止空間を画成するハウジング
3内に、一本の処理ロール4を水平に軸受け支持し、こ
の処理ロール4を、ハウジング3の外側に取付けたモー
タ5に駆動連結する。また、ハウジング3の頂壁には送
風ファン6を設け、これらの送風ファン6からの冷風を
もって、処理ロール4、ひいては、それに巻回した連続
帯状包装袋2の直接冷却を可能ならしめる。そしてま
た、ハウジング3に設けた連続帯状包装袋2の取り出し
口7の外側近傍に、その帯状包装袋2を挟み込んで引き
出す引出しロール8を、処理ロール4とほぼ平行に配設
し、この引出しロール8をもまた、モータ5に駆動連結
する。
【0013】ここで、処理ロール4は、図3に、それを
軸線方向断面図で示すように、内外二重の筒状部材9,
10と、それらの両筒状部材間に形成した熱媒通路、た
とえば冷媒通路11とを具え、この冷媒通路11は、邪
魔板12にて画成されて、たとえば、両筒状部材9, 1
0の一端から他端へ螺旋状に延在する。なお、この冷媒
通路11の延在形態は、そこを通る冷媒の量、通過時間
などとの関連において種々に変更することができ、たと
えば複数本の環状通路を、周方向に所定の角度を隔て
て、一個所もしくは複数個所にて相互に連通させる構成
その他とすることもできる。
【0014】このようにして設けられる冷却通路11に
対する冷媒の給排は、外側筒状部材10の両端に、エン
ドプレートを介して取付けたそれぞれの軸部13の一方
に、冷媒通路11に連通する冷媒供給口14を、また他
方の軸部13に冷媒排出口15をそれぞれ設けるととも
に、それらの供給口14および排出口15のそれぞれ
を、スイベルジョイント16, 17を介して、冷媒供給
源およびドレンタンクにそれぞれ接続することによって
行うことができ、冷媒供給口14から供給された冷媒
は、冷媒通路11を流動する間に、外側筒状部材10、
ひいては、その外周面に巻回した連続帯状包装袋2を十
分に冷却して、幾分の温度上昇を伴って冷媒排出口15
から排出される。
【0015】ここにおいて、両筒状部材9, 10間に配
設されて冷媒通路11を画成する邪魔板12は、いずれ
か一方の筒状部材、図4に例示する拡大部分断面図では
外側の筒状部材10からわずかな隙間をおいて位置させ
ることもでき、このことによれば、邪魔板12の所要配
設精度をそれほど高める必要なしに、供給冷媒のほとん
どを所期した通りに流動させることができる。なお、図
示の場合には、邪魔板12は、ろう付けその他によって
内側筒状部材9に固着もしくは固定することが、冷媒通
路11の定常性を確保する上で好ましい。
【0016】以上に述べたところにおいて、外側筒状部
材10は、熱伝導率の高い金属材料、たとえば、銅,ア
ルミニウム,亜鉛,もしくはそれらのいずれかの合金、
各種鋼などで構成することが、熱交換効率を高める上で
好ましく、このことは、内側筒状部材9を断熱性にすぐ
れた材料で構成した場合にとくに効果的である。
【0017】この一方において、ここでは、連続帯状包
装袋1の、処理ロール周面への、所要に応じた巻回数の
適正なる巻回状態をもたらすべく、外側筒状部材10の
外周面に、周方向に延びる複数本、図では三本の環状溝
18を設けるとともに、図1に示すように、それらの環
状溝18から幾分間隔をおいて位置して、連続帯状包装
袋2を、一の環状溝18から隣接環状溝18に引き渡す
案内手段、ここでは二本の案内ロール19を、ハウジン
グ3から溝上へ突出させて設ける。
【0018】この例ではそれらの案内ロール19のそれ
ぞれを、図1, 2に示すように、左右それぞれの端部環
状溝18のフランジ状区画壁18aより上方に位置さ
せ、平面視ではともに処理ロール4とほぼ平行をなす
も、それらの先端側がいずれも、処理ロール4に接近す
る配置姿勢とすることにより、連続帯状包装袋2の、右
端部環状溝18から中央部環状溝18への、そして、そ
の中央部環状溝18から左端部環状溝18へのそれぞれ
の引き渡しを十分円滑ならしめる。ここで、それぞれの
案内ロール19は、それらを回転自在のロールとするこ
との他、非回転ロールとすることもでき、前者によれ
ば、とくには、連続帯状包装袋2の走行の円滑性を、そ
して後者によれば、袋内被包装物の流動撹拌性をそれぞ
れ高めることができる。
【0019】このような案内ロール19は、それの平面
視および正面視のいずれにおいても処理ロール4とほぼ
平行な配置姿勢とすることもできるが、その場合には、
連続帯状包装袋2の、隣接環状溝への円滑なる引き渡し
の視点からは、案内ロール19を非回転ロールとするこ
とが好ましい。また、ここにいう案内手段は、ロールの
みならず、横断面形状が弧状その他をなし、連続帯状包
装袋2との摩擦力を有効に低減し得る曲面部材にて構成
することもでき、この場合には案内手段を非回転とする
ことはもちろんである。
【0020】なお、図に示すところでは、処理ロール周
面に、三本の環状溝18を、フランジ状区画壁18aに
よって画成しているが、冷却効率の一層の向上のために
は、それらを四本以上とすることもできる。逆に、三本
をもってしては冷却効率が高すぎる場合には、二本もし
くは一本とすることもでき、なかでも一本とするときに
は、連続帯状包装袋2を隣接環状溝に引き渡すための案
内手段が不要となる。
【0021】ところで、環状溝18の画成のためのフラ
ンジ状区画壁18aは、削り出し、鋳造などによって、
外側筒状部材10に一体構成し得ることはもちろんであ
るが、それを別体にて構成して事後的に一体化すること
も可能である。また、環状溝18の溝底は、その幅方向
において、曲面状の凸面、凹面などとすることもでき
る。
【0022】このような装置をもって、加熱状態にて充
填包装された被包装物を、所要の温度に冷却するに際し
ては、図1に示すように、被包装物を充填包装した連続
帯状包装袋2をハウジング内に引き込み、そこで、その
包装袋2を、たとえば図2に示すように、はじめに右端
部の環状溝18に巻掛け、次いで、案内ロール19によ
って、それを右端部環状溝18から持ち上げるととも
に、中央部環状溝18に引き渡し、さらに、その中央部
環状溝18にほぼ一周させた後、案内ロール19によ
り、その環状溝18から持ち上げて左端部環状溝18に
引き渡すとともに、その左端部環状溝18に巻掛ける。
【0023】その後は、その連続帯状包装袋2の先端部
を、取り出し口7を経てハウジング外へ導き出すととも
に、引出しロール8によって上下方向に挟み込む。ここ
で、引出しロール8による連続帯状包装袋2の挟み込み
は、対をなす引出しロール8の一方の昇降もしくは降昇
作動によってもたらし得ることは勿論であるが、処理ロ
ール4および引出しロール8のそれぞれを幾分回転駆動
させつつ、所定間隔の引出しロール間に包装袋先端部を
挿通させることによってもまたもたらすことができる。
【0024】この一方で、処理ロール4、ひいては、外
側筒状部材10は、連続帯状包装袋2のこのような巻回
に先立ち、冷媒供給口14から供給されて、冷媒通路1
1を流動する冷媒によって予め十分に冷却されており、
かかる冷却は、その後も継続して行われる。なお、冷媒
の流動方向は、連続帯状包装袋2の巻回終端側から巻回
始端側とすることが、それら両者の温度差が大きくなっ
て、熱交換効率を高める上で好ましい。
【0025】しかる後は、冷媒の流動の継続下で、駆動
モータ5を作動させて、処理ロール4を回転させるとと
もに、引出しロール8を、処理ロール4と実質的に等し
い周速で回転させる。このことによれば、連続帯状包装
袋2は、それと処理ロール周面との摩擦力および、引出
しロール8の引張力により、処理ロール4の回転に伴っ
て、それに対してスリップを生じることなく走行して、
取り出し口7からハウジング外へ順次に引き出される。
【0026】連続帯状包装袋2は、かかる走行の間に、
引出しロール8の作用の下で、常に十分に冷却されてい
る処理ロール4に大きな面積にて接触してそれとの熱交
換を行い、その結果として所期した通りに冷却される。
なお、帯状包装袋2のこのような冷却に際し、袋内被包
装物は、処理ロール4の回転に起因する姿勢の変更によ
り、それの自重に基づく袋内流動を行う他、案内ロール
19による包装袋2の幾分の折り曲げによってもまた袋
内流動を行うことから、被包装物の十分均一な冷却を行
うことができる。
【0027】なおここで、一本の処理ロール4のみにて
は、連続帯状包装袋2、ひいては被包装物を所期した通
りに冷却できない場合は、同様の構成を有する他の処理
ロールを、連続帯状包装袋2の取り出し口側に、一本も
しくは複数本平行に配設することができ、この場合に
は、総ての処理ロールを一のハウジング内に収容するこ
ともできる。
【0028】さらに、この例では、ハウジング頂壁に設
けたそれぞれの送風ファン6から、巻回走行中の連続帯
状包装袋2に冷風を吹き付けることによって、その帯状
包装袋2のより一層の冷却をもたらす。
【0029】以上のようにして連続帯状包装袋2を冷却
する場合には、その帯状包装袋2を冷媒に直接接触させ
る必要がないことから、それを常に衛生的に維持できる
他、帯状包装袋2に付着した液状冷媒を除去するための
工程および手段が不要となり、しかも、帯状包装袋2に
付着冷媒が残存することに起因する、塵埃の付着、かび
の発生などのおそれを完全に除去することができる。ま
たここでは、冷媒を、処理ロール内部の閉空間内で流動
させることにより、液状冷媒が装置の外側へ飛散するの
を確実に防止することができる。
【0030】そしてまた、連続帯状包装袋2にて包装し
た被包装物を、処理ロール4の回転および、案内ロール
19による包装袋2の折り曲げ作用に伴って積極的に袋
内流動させることで、その被包装物の全体を十分均一に
冷却することができる。なお、このことは、冷却効率を
高めるべく、複数本の処理ロール4を配設した場合にお
いて、隣接するそれぞれの処理ロール4に対する連続帯
状包装袋2の接触面を相互に反対面としたときに一層顕
著である。
【0031】さらに好ましくは、引出しロール8によっ
て、連続帯状包装袋2に張力を作用させることにより、
その帯状包装袋2を、帯状包装袋2および処理ロール周
面の材質のいかんにかかわらず、スリップの発生なし
に、処理ロール4の周速と等しい速度で走行させること
ができ、また、連続帯状包装袋2の、処理ロール4への
接触面積を大ならしめて、熱交換効率を高めることがで
きる。そして、この熱交換効率は、処理ロール4の周面
に複数本の環状溝18を設けるとともに、連続帯状包装
袋2を一の環状溝18から隣接環状溝18に引き渡す案
内ロール19を設けることによって、処理ロール4に巻
回した連続帯状包装袋2を所期した通りの経路に円滑に
走行させた場合にとくに大きくなる。加えて、処理ロー
ル4の近傍位置に設けた送風ファン6からの冷風によっ
て、連続帯状包装袋を直接的にも冷却した場合には、冷
却効果をより一層高めることができる。
【0032】以上、連続帯状包装袋2、ひいては、それ
の被包装物を冷却する場合について説明したが、被包装
物の加熱は、熱媒通路に蒸気その他の加熱媒体を流動さ
せ、また送風ファンをもって熱風を送風することによ
り、上述したところとほぼ同様にして行うことができ
る。また、二台の装置を隣接させて配置して、一方の装
置で加熱を、そして他方の装置で冷却をそれぞれ行うこ
ともできる。
【0033】図5(a),(b) は、他の実施例を示す部分断
面正面図および側面図である。この例では、図5(b) に
矢印で示すように、処理ロール4を図の左廻りに回転す
るものとし、連続帯状包装袋2の、ハウジング3への入
側では、処理ロール4の下部近傍に、連続帯状包装袋2
の走行方向の変換を案内する樋状ガイド部材21および
ガイドロール22をそれぞれ設け、一方、ハウジング3
からの出側では、これもまた樋状をなす取出しガイド2
3を設ける。
【0034】またここでは、処理ロール4の直下位置
に、その処理ロール4と実質的に平行に延在して、処理
ロール4とほぼ等しい長さを有する、案内手段の他の例
としての一本の曲面案内部材24を設ける。ここでこの
曲面案内部材24は、連続帯状包装袋2を、一の環状溝
18から隣接環状溝18に引き渡すに当たって、少なく
ともその帯状包装袋2と接触する部分に曲面部分を有す
る。従って、この曲面案内部材24を回転部材とする場
合には円形の断面形状を有するものとする。
【0035】なお、このような曲面案内部材24におい
て、連続帯状包装袋2の、隣接溝への引き渡しを確実な
らしめるためには、図5(c) に要部拡大正面図で示すよ
うに、処理ロール4のそれぞれのフランジ状区画壁18
aと対応する位置で、曲面案内部材24の、連続帯状包
装袋2との接触部分、図では下面部分に、ハウジング3
への連結を可とするそれぞれの突部25を形成すること
が好ましく、これらの各突部25によって連続帯状包装
袋2の横滑りを拘束することで、その帯状包装袋2の、
隣接環状溝18への引き渡しが、常に円滑かつ確実なも
のとなる。
【0036】そしてさらに、この装置では、送風ファン
6に、冷却用もしくは加熱用、図では冷却用の熱交換器
26を付設して、送風ファン6からその熱交換器26を
経て送出される冷風の、ハウジング内での循環を可能な
らしめる。なお、図中26a,26bはそれぞれ、熱交
換器26への冷媒供給パイプおよび冷媒排出パイプを示
す。
【0037】かかる装置では、自動充填製袋機1から供
給される連続帯状包装袋2を、樋状ガイド部材21およ
びガイドロール22を経て、図5(b) に示すところでは
反時計回りに処理ロール4の周面に巻回する。この場
合、一の環状溝18から隣接環状溝18への引き渡し
は、図5(c) に示すところから明らかなように、一本の
曲面案内部材24を介して行われることになるが、連続
帯状包装袋2はこの引き渡しに際し、そこへの自重の作
用下にて走行方向の変更が行われるので、帯状包装袋2
の、曲面案内部材24に対する摩擦力は、前述した実施
例に比してはるかに小さくなる。
【0038】そして、処理ロール4の周りに所要に応じ
て巻回された連続帯状包装袋2は、処理ロール4の回転
に伴って、所要の冷却を施されて取出しガイド23から
取出されることになるも、この例では、その連続帯状包
装袋2は、処理ロール4による冷却に加え、熱交換器2
6を通過した冷風によってもまた冷却されるので、冷却
効率が著しく高められることになる。しかもここでは、
処理ロール4の周面内外の温度差が、前記冷風によって
有効に低減されるので、処理ロール周面への結露、ひい
ては結露水滴の、連続帯状包装袋2への付着のおそれを
十分に除去することができる。さらにここでは、処理ロ
ール4をハウジング3で囲繞することで、連続帯状包装
袋2に外部の塵埃等が付着するおそれを有効に除去する
ことができる。
【0039】図6は、この発明のさらに他の例を示す図
であり、これは、処理ロール4の下方位置に、それの周
方向に間隔をおいて位置する二本の曲面案内部材24を
処理ロール4と実質的に平行に延在させて配設したもの
である。ここで、それぞれの曲面案内部材24は、処理
ロール4とほぼ等しい長さを有しており、それらの下面
部分には、前記したと同様の突起25を設けることもで
きる。なお、これらの突起25は、それらの全てを、も
しくは選択的にハウジング3に連結させることによっ
て、曲面案内部材24の支持部材としても機能すること
ができる。
【0040】この例の装置によれば、連続帯状包装袋2
を一の環状溝18から隣接環状溝18に引き渡すにあた
って、二本の曲面案内部材間で、その帯状包装袋2に、
図6(b) に示すように捩りを加えることによって、帯状
包装袋2の、一方の曲面案内部材24に対する接触面と
他方の曲面案内部材24に対する接触面とを逆にするこ
とにより、連続帯状包装袋2の処理ロール4への接触面
を、環状溝毎に、または所要に応じて反転させることが
でき、この結果として、帯状包装袋2はその両面側から
より十分に効果的に冷却されることになる。なお、帯状
包装袋2に上述のような捩りを加える場合において、そ
れの捩れを、常に一定の位置で確実に発生させるために
は、例えば、ハウジング3に、図6(b) に示すように、
捩れの中央部で包装袋2の少なくとも一方側、好ましく
は両側で捩れ部に接触して、帯状包装袋2に捩れ形状の
発生を強制する回転ローラ27を直立姿勢で配設するこ
と、または、帯状包装袋2の捩れ形状に沿って延びる一
対のロッド状ガイド部材を設けることなどが有効であ
る。
【0041】
【発明の効果】かくして、この発明によれば、連続帯状
包装袋を、熱媒に接触させることなしに冷却もしくは加
熱することにより、連続帯状包装袋に熱媒が付着するこ
とに起因する問題をことごとく除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明装置を例示する部分断面側面図である。
【図2】発明装置を例示する部分断面平面図である。
【図3】処理ロールの軸線方向断面図である。
【図4】冷媒通路を示す拡大部分断面図である。
【図5】発明装置の他の実施例を示す図である。
【図6】発明装置のさらに他の実施例を示す図である。
【符号の説明】
1 自動充填製袋機 2 連続帯状包装袋 3 ハウジング 4 処理ロール 5 駆動モータ 6 送風ファン 7 取り出し口 8 引出しロール 9, 10 筒状部材 11 冷媒通路 12 邪魔板 13 軸部 14 冷媒供給口 15 冷媒排出口 16, 17 スイベルジョイント 18 環状溝 18a フランジ状区画壁 19 案内ロール 21 樋状ガイド部材 22 ガイドロール 23 取出しガイド 24 曲面案内部材 25 突起、 26 熱交換器27 回転ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65B 55/00 - 55/24 B65B 59/00 - 65/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続帯状包装袋を複数回にわたって巻回
    する巻回周面を有し、内側に熱媒通路を設けてなる処理
    ロールと、この処理ロールの回転駆動手段と、前記巻回
    周面から間隔をおいて位置し、連続帯状包装袋の走行経
    路を一の経路から隣接経路に変更する案内手段とを具え
    てなる連続帯状包装袋の熱処理装置。
  2. 【請求項2】 処理ロールの前記巻回周面に、周方向に
    連続して、連続帯状包装袋の走行経路を特定する複数本
    の条溝を設けてなる請求項1記載の連続帯状包装袋の熱
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記案内手段を、処理ロールの下方に配
    置されて、その処理ロールと実質的に平行に延びる一本
    の曲面案内部材により構成してなる請求項1もしくは2
    記載の連続帯状包装袋の熱処理装置。
  4. 【請求項4】 前記案内手段を、処理ロールの周方向に
    間隔をおいて配置されて、その処理ロールと実質的に平
    行に延びる二本の曲面案内部材により構成してなる請求
    項1もしくは2記載の連続帯状包装袋の熱処理装置。
  5. 【請求項5】 処理ロールの回りをハウジングで囲繞す
    るとともに、このハウジング内で処理ロールの近傍位置
    に送風ファンを配設してなる請求項1〜4のいずれかに
    記載の連続帯状包装袋の熱処理装置。
  6. 【請求項6】 処理ロールの回りをハウジングで囲繞す
    るとともに、このハウジング内で前記送風ファンに熱交
    換器を付設してなる請求項5記載の連続帯状包装袋の熱
    処理装置。
  7. 【請求項7】 連続帯状包装袋を処理ロールから取出す
    引出しロールを設けてなる請求項1〜6のいずれかに記
    載の連続帯状包装袋の熱処理装置。
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