JP2812933B2 - (s)−シアノヒドリンの製造法 - Google Patents

(s)−シアノヒドリンの製造法

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JP2812933B2
JP2812933B2 JP9023666A JP2366697A JP2812933B2 JP 2812933 B2 JP2812933 B2 JP 2812933B2 JP 9023666 A JP9023666 A JP 9023666A JP 2366697 A JP2366697 A JP 2366697A JP 2812933 B2 JP2812933 B2 JP 2812933B2
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    • C12P13/00Preparation of nitrogen-containing organic compounds
    • C12P13/002Nitriles (-CN)
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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式I:
【0002】
【化3】
【0003】[式中、RおよびR’はそれぞれ互いに無
関係に次の意味を表わし: − 水素; − 置換基として1個またはそれ以上のアミン基、イミ
ン基、ヒドロキシ基、C〜C−アルコキシ基、ハロ
ゲン基、カルボキシル基、C−C20−シクロアルキ
ル基および/または場合によってはN、O、S−ヘテロ
原子置換されている、C原子22個までを有する芳香環
を有していてよく、この場合、環状置換基自体が1回ま
たは数回ハロゲン、ヒドロキシおよび/または線状また
は分枝鎖状C〜C−アルキルまたはC〜C−ア
ルケニルまたはC〜C−アルキニルで置換されてい
てよい、置換または非置換で、線状または分枝鎖状の、
C原子1〜18個を有する飽和アルキル基; − 置換基として1個またはそれ以上のアミン基、イミ
ン基、ヒドロキシ基、C〜C−アルコキシ基、ハロ
ゲン基、カルボキシル基、C〜C20−シクロアルキ
ル基および/または、場合によってはN、O、S−ヘテ
ロ原子置換されている、C原子22個までを有する芳香
環を有していてよく、この場合、環状置換基自体が1回
または数回ハロゲン、ヒドロキシおよび/または線状ま
たは分枝鎖状C〜C−アルキルまたはC〜C
アルケニルまたはC〜C−アルキニルで置換されて
いてよい、置換または非置換で、線状または分枝鎖状
の、C原子2〜18個を有する不飽和のモノまたはポリ
アルケニル基またはアルキニル基; − 環状炭素原子4個までが、N、Oおよび/またはS
によって置換されていてよく、かつこの場合、基が置換
基として1個またはそれ以上のアミン基、イミン基、ヒ
ドロキシ基、C〜C−アルコキシ基、アリールオキ
シ基、ハロゲン基、カルボキシ基および/または、線状
または分枝鎖状で、C原子22個までを有する飽和また
は不飽和のモノまたはポリアルキル基を有していてよ
く、かつこの場合、環の少なくとも2個の置換基が1つ
の環式化合物に結合されていてよいような、置換または
非置換で、環状原子5個〜22個を有する芳香族または
ヘテロ芳香族基;但し、R’およびRは同時に水素を表
わすことはないことを条件とする]で示される(S)−
シアノヒドリンを、一般式II:
【0004】
【化4】
【0005】[式中、RおよびR’は式(I)の場合に
記載された意味を表わす]で示されるカルボニル化合物
と、青酸、または反応のためCNを生じる物質とを、
反応を触媒する量の固定化された(S)−オキシニトリ
ラーゼの存在下に、酵素触媒反応させることによって製
造する方法に関する。
【0006】
【従来の技術】光学活性化合物の多数の重要な物質群、
例えばα−アミノアルコール、α−ヒドロキシアルデヒ
ドおよびα−ヒドロキシカルボン酸はキラルのシアノヒ
ドリンから出発しており、十分に入手可能である。光学
活性(S)−シアノヒドリンを製造する方法は、文献中
に記載されている。
【0007】光学活性シアノヒドリンを合成する化学的
方法の範囲内で、キラル触媒の存在下でのトリメチルシ
リルシアニドをエナンチオ選択的に付加することは重要
な役割を演じている。
【0008】H.Minamikawa、S.Hayakawa、T.Yamada、N.
Iwasawa、K.Narasaka、Bull.Chem.Soc.Jpn.61 (1988),
4379およびK.Narasaka、T.Yamada、H.Minamikawa, Che
m.Lett.1987, 2073によれば、(R)−シアノヒドリン
は若干の脂肪族アルデヒドおよび芳香族アルデヒドから
出発し、良好な化学的および光学的収率(e.e.61〜
93%)で生じる。著者らは、触媒の相応する他のエナ
ンチオマーを使用する場合に(S)−シアノヒドリンが
形成されることを詳述している。
【0009】さらにキラル触媒としては、M.Hyashi、T.
Matsuda、N.Oguni、J.Chem.Soc.Commun.1990、1364によ
ればチタンテトライソプロパノラートがL(+)−ジイ
ソプロピルタルトレートまたはキラルのシッフ塩基と一
緒に使用された(M.Hayashi、Y.Miyamoto、T.Inoue、N.
Oguni. J.Org.Chem.58 (1993),1515)。使用される触媒
に応じて、芳香族ならびに脂肪族(S)−シアノヒドリ
ンもしくは(R)−シアノヒドリンが多くの場合にe.
e.22〜96%の専ら不十分なエナチオマー過剰で生
じた。E.J.Corey, Z.Wang, Tetrahedron Lett. 34 (193
3), 4001によれば、キラル触媒としてのビスオキサゾリ
ン−マグネシウム錯体を用いて、複数の脂肪族(S)−
シアノヒドリンがシアノシリル化されることによって著
しく良好な化学的および光学的収率(ヘプタナールにつ
いてはee値95%まで)で得ることができた。良好な
エナンチオマー過剰は、2(R),4(R)−ペンタン
ジオールを用いてアセタール化されたアルデヒドを、ジ
アステレオ選択的にシアノシリル化する場合にも取得さ
れることができる。この場合、J.D.Elliot、V.Choi、W.
P.Johnson、J.Org.Chem. 48 (1983), 2294によれば、
(R)−マンデロニトリルに関しては、97%の収率の
場合に93%のee値が達成された。相応する2
(S),4(S)−ペンタンジオールが使用される場
合、同様の方法で(S)−シアノヒドリンが生じる。
【0010】また、保護された光学活性α−アミノアル
デヒド(M.T.Reetz、M.W.Drewes、K.Harms、W.Reif、Tet
rahedron Lett.29 (1988), 3295; J.Herranz, J.Castr
o-Pichel, T.Gracia-Lopez, Synthesis 1989, 703)も
しくはα−ヒドロキシアルデヒド(M.T.Reets, K.Kesse
ler, A.Jung, Angew. chem. 97 (1985), 989)も、ルイ
ス酸触媒下にトリメチルシリルシアニドまたはトリブチ
ル錫シアニドを用いて中程度から良好に至るまでのジア
ステレオ選択性の下に、相応するβ−アミノ−α−ヒド
ロキシニトリルもしくはα,β−ジヒドロキシニトリル
へと変換されることができる。
【0011】F.Effenberger, U.Stelzer, Angew. Chem.
103 (1991), 866および F.Effenberger, U.Stelzer, B
er. 126 (1993), 779 からは、(R)−シアノヒドリン
から出発して(S)−シアノヒドリンを合成する他の方
法が公知である。
【0012】この場合、(R)−シアノヒドリンはスル
ホン化され、かつその後S2−条件下に酢酸カリウム
と反応させられる。アセチル基は、水性酸中で除去され
る。脂肪族シアノヒドリンの場合、全工程は完全にラセ
ミ化なしで進行し、芳香族シアノヒドリンの場合だけ部
分的にラセミ化が現れる。この方法は特に、(S)−オ
キシニトリラーゼの制限された基質スペクトルのため、
従来直接には得られなかったような化合物に、使用され
ることができる。
【0013】同様に、(R)−シアノヒドリンの位置転
換の下にミツノブー反応(Mitsunobu-Reaktion) が進行
する(E.Warmerdam, J.Brussee, C.G.Kruse, A.Van der
Gen,Tetrahedron 49 (1993), 1063)。
【0014】しかしいずれにせよ、全体で見られるの
は、化学的方法を酵素触媒による方法で代替することに
追求の努力を払う値打ちがあることである。
【0015】著しく異なった構造の(R)−シアノヒド
リンは、苦ヘントウからのヒドロキシニトリル−リアー
ゼ(PaHNL)[EC 4.1.2.10]を用いてアルデヒドに青酸を
触媒により付加することによって、著しく良好な光学的
収率で得られた(F.Effenberger, Angew. Chem. 1994,
106, 1609〜1619)。この酵素は工業的な量でも簡単に得
られので、この方法は(R)−シアノヒドリンへの最も
簡単に近づく道を提供している。
【0016】しかし、酵素触媒による(S)−シアノヒ
ドリンの製造との関連性は、このことと本質的に異なっ
ている。この場合、これまで最も大きな成果をあげたの
は、触媒としてのモロコシバイカラー(Sorghum bicolo
r)からのヒドロキシニトリル−リアーゼ(SbHNL)[EC 4.
1.2.11]の使用であることが証明された(F.Effenberge
r, B.Hoersch, S.Foerster, T.Ziegler, Tetrahedron L
ett. 1990, 31, 1249〜 1252; U.Niedermeyer, M.-R.Ku
la, Agew. Chem. 1990, 102, 423 〜 425; Agew. Chem.
Int. Ed. Engl. 1990, 29, 386 〜 387; M.-R.Kula,
U.Niedermeyer,I.M.Stuertz, 欧州特許第 350908号明細
書 1990; ドイツ連邦共和国特許出願公告第3823866号明
細書(Chem. Abstr. 1990, 113, 57462h))、その間に
キビの胚から、合成の使用にも十分な量でも得ることが
できるようになっている酵素である。困難な取得性にと
もなって、PaHNLと異なって、芳香族アルデヒドおよび
ヘテロ芳香族アルデヒドだけを基質として受容するSbHN
Lの明らかに制限的な基質スペクトルは、この酵素の使
用にとって著しい欠点である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】したがって、ここに挙
げられ、かつ論究された公知技術水準に関連して、本発
明の課題は、首記されたような方法を、高収量で、およ
び特に高度のエナンチオマー単位での(S)−シアノヒ
ドリンの取得を可能にするように、引き続き形成するこ
とである。さらに本発明の課題は、所望の目的化合物に
対する出発化合物のできるだけ幅広い基質スペクトルを
変換させることができる酵素的方法を提供することであ
った。
【0018】さらに本発明のもう1つの課題は、できる
だけ簡単に十分な量および高活性で提供される酵素を使
用することに見られるべきである。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題、ならびに他の
詳細には記載されていない課題は、首記されたような方
法の場合、請求項1の特徴部によって解決される。有利
な変法は、請求項1に再度関連した従属請求項中で保護
請求される。
【0020】本発明の範囲内で(S)−オキシニトリラ
ーゼの固定化のために担体として使用されるニトロセル
ロースは、商業的に得られる製品である。この場合、ニ
トロセルロースはセルロースの硝酸エステルであり、こ
の硝酸エステルはニトロ基を不含であるので、当業界か
ら一般に使用される呼称“ニトロセルロース”は間違い
であることが、この箇所で明確に指摘されるべきであ
る。
【0021】本発明に適当であるようなセルロースの硝
酸エステルは、様々なエステル化度を有し、このエステ
ル化度はセルロースの窒素含量によって測定されること
ができる。本発明により使用可能なセルロースエステル
には、殊にモノニトレート、ニトレートまたはトリニト
レートならびに前記の物質の中間段階および混合物が属
する。特に適当なニトロセルロースは、例えば生化学に
おいて吸取材料として記載されているようなものである
( H.Holtzhauer in Biochemishe Labormethoden, Arbe
itsvorschriften und Tabellen, Heidelberger Taschen
buecher, シュプリンガー社(Springer Verlag),ベル
リン)。
【0022】ニトロセルロースを用いて固定化された
(S)−オキシニトリラーゼによる、一般式IIのカル
ボニル化合物から一般式Iの(S)−シアノヒドリンへ
の触媒反応は、有利に有機溶剤中で実施される。有機溶
剤の選択は本質的に重要ではなく、特に有利には、エダ
クトを溶解し、かつ生成物の簡単な単離を可能にするよ
うな溶剤である。相応する有機溶剤は、当業者に周知で
あり、特に有利には有機溶剤としてジイソプロピルエー
テルが使用されるが、しかしまた全ての他の通常使用さ
れるエーテル、例えばジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、等、あるいは溶剤、例えば酢酸エステルも使用
される。
【0023】基本的に、溶剤を高純度で使用することは
有利である。完全な無水状態は不必要であり、逆に、有
機溶剤が水の痕跡を含有する場合が特に有利である。こ
の場合、無水溶剤を使用すること、および水の僅かな残
量を固定化された酵素と一緒に反応に導入することは、
特に有利であることが判明した。
【0024】特に好都合な変法の場合、本発明による反
応は、緩衝剤中で膨潤されたニトロセルロースに(S)
−オキシニトリラーゼを負荷することによって得られる
ような、固定化された酵素が使用されるようにして行わ
れる。
【0025】この変法の他の態様の場合、本発明の方法
は、酸水溶液中で予め膨潤されたニトロセルロースに
(S)−オキシニトリラーゼを添加し、引続き(S)−
オキシニトリラーゼを負荷されたニトロセルロースを濾
別し、かつ負荷されたニトロセルロースから過剰の水を
遠心分離することによって得られる、ニトロセルロース
を用いて固定化された(S)−オキシニトリラーゼが使
用されることを示す。この場合、“予め膨潤されたニト
ロセルロース”とは、例えばクエン酸緩衝剤中でpH
3.3で所定の時間膨潤し、次に緩衝剤からデカントさ
れ、引続き過剰の液体成分から遠心分離される担体材料
である。予め膨潤された材料はさらに真空中で乾燥され
る。
【0026】酵素を担体材料に負荷するため、この負荷
が約3〜6の範囲内のpH値で行われる場合に特に有利
であることが判明した。特に有利には3.3〜5.5の
範囲である。
【0027】本発明によれば、様々な由来の(S)−オ
キシニトリラーゼが効果的に使用されることができる。
【0028】特に有利な変法の場合(S)−オキシニト
リラーゼは、105〜120kDaの天然分子量を有す
るホモマルチマー(Homomultimer)である。さらに有利
な(S)−オキシニトリラーゼは、(S)−オキシニト
リラーゼが、大きなサブユニット30kDaからなるホ
モマルチマーとして結合していることによって、特徴づ
けられている。
【0029】このような酵素の有利な源はカサバ(Mani
ok)である。カサバからの酵素[E.C.4.1.2.37]の最適
pHは、ほぼ5.5の範囲内である。この最適pHは細
胞内に存在する5.3のpH値にほとんど正確に相応す
る。カサバからの酵素の最適温度に関する試験で、活性
が40℃まで絶えず上昇し、かつ40〜50℃でほとん
ど一定になることが判明する。
【0030】さらに本発明により使用可能な(S)−オ
キシニトリラーゼの源は、ヘベア・ブラジリエンシス
(Hevea brasiliensis)(ゴムの木)を表わす。またこ
の(S)−オキシニトリラーゼも著しく広い基質スペク
トルを有し、かつ多数の脂肪族カルボニル化合物および
芳香族カルボニル化合物を反応させる。
【0031】最後にマニホット・エスクレンタ(Maniho
t esculenta)およびヘベア・ブラジリエンシスからの
酵素とともに、これらに血清学的に関連したそれぞれの
(S)−オキシニトリラーゼも使用されることができ
る。マニホット・エスクレンタから単離された(S)−
オキシニトリラーゼの記述は、例えば “Plant Science
108 (1995) 1 〜 11”中に見出される。ヘベア・ブラジ
リエンシスから単離された(S)−オキシニトリラーゼ
の記述は、例えば Plant Science 115 (1996)25 〜31中
に挙げられている。
【0032】既に挙げられた源とともに、本発明の範囲
内で使用可能な(S)−オキシニトリラーゼは、組換え
(S)−オキシニトリラーゼが、例えばマニホット・エ
スクレンタから使用されることによって、簡単に取得さ
れる。マニホット・エスクレンタから(S)−オキシニ
トリラーゼを遺伝子技術的に取得することによって、酵
素を解明することができ、この酵素は一方では(S)−
シアノヒドリンを取得するための幅広い基質スペクトル
を有し、かつ他方では発現クローニングに基づき簡単に
かつ十分な量で取得されることができるようにされてよ
い。
【0033】殊にまた再結合した酵素も、多数のアルデ
ヒドおよびケトンへの青酸のエナンチオ選択的付加を触
媒する。この場合、青酸は直接の形で、または反応の条
件下に青酸を遊離する前工程の形で、使用されてよい。
ケトンへのHCNの、酵素によって触媒したエナンチオ
選択的付加は、従来苦ヘントウからのヒドロキシニトリ
ル−リアーゼ(PaHNL)について、およびアマ(Li
num usitatissimum)からのヒドロキシニトリル−リア
ーゼについて、これらが2つとも(R)−ケトシアノヒ
ドリンの形成を触媒することが確認されることができ
た。(S)−ケトシアノヒドリンと(S)−ヒドロキシ
ニトリル−リアーゼとの合成は、まだ記述されていなか
った。(S)−ケトシアノヒドリンは初期の時代に、ラ
セミ体のケトシアノヒドリンから(R)−ヒドロキシニ
トリル−リアーゼ PaHNLを用いてトランスシアノ
化することによって製造されることができた。注目すべ
きことは、アルキルメチルケトンと、大きさの増大する
アルキル基とが反応する場合、光学的収率が増大するこ
とである。アルキル置換基のβ位での分枝がエナンチオ
選択性に影響を及ぼさない一方、カルボニル基との隣接
位での立体障害が強い場合、光学的収率は著しく減少す
る。したがって、マニホット・エスクレンタからのヒド
ロキシニトリル−リアーゼは、全く幅広い基質スペクト
ルを有し、この場合、芳香族ケトン、例えばアセトフェ
ノンは基質として問題なく受容される。
【0034】以下に本発明を実施例につき詳説する。
【0035】
【実施例】
E.coliにおけるMeHNLの超発現 MeHNL遺伝子のコード化領域を、オリゴ(dT)プ
ライマーcDNAからPCRを用いて増幅させ(“セン
ス”−プライマー:GCA GGG CCGGAT C
C ATT TCC AAA ATG GTA AC
T GCACA;“アンチセンス”−プライマー:GC
A GGG CCG GAT CCA CAC AAC
GTG GAA CTC TCC CAT ATT
下線部分はMeHNLのcDNA配列の位置16〜39もしくは933〜
910に相応する)、かつ補正読み取りスクリーンの場合
にpQE4−発現ベクター(クイアゲン(Quiagen))中
でクローン化した。このようにして得られた発現プラス
ミド(Expressionsplasmid)pQE4−MeHNLwt
をE.coli−M15[pREP4]−細胞内でMe
HNL−発現に移入させた(M15−MeHNL)。
【0036】8リットル培養液をM15−MeHNLの
約12時間古い培養液2mlと一緒に、アンピシリン
(Ampicillin)(100 g ml−1)およびカナマ
イシン(Kanamycin)(25 g ml−1)を有する
LB−媒体中に注入した。この培養液を37℃で12時
間培養した後、発酵槽(Fermenter)(生体工学)10
0 lを注入するために使用した。M15−MeHNL
細胞を30℃で1時間、および発現の導入後イソプロピ
ル−β−D−チオガラクトシド(IPTG)(最終濃度
1mM)を用いてさらに3.5時間培養した。次に細胞
を、0.3 g−膜(0.46m)(フィルトロン(F
iltron))を用いて“クロス−フロー(Cross-flow)”−
濃縮(マキシセット・システム(Maxisette System))す
ることによって、約7.5 lに蒸発濃縮した。残留す
るLB媒体を分離するため細胞を10000 x g
で10分間遠心分離させた。得られた細胞タブレットを
酢酸ナトリウム−緩衝剤(50mM、pH5.4)2
l中で再懸濁させ、かつ細胞を高圧均質化(500バー
ル、3作業周期、Rannie-APV MiniLab)することによっ
て分解させた。染色体のDNAを分離するため、粗製溶
解物(HNL 40000の全体量、比放射能2.8U
mg−1)を、ベンゾナーゼ(Benzonase)(Merc
k)(最終濃度 5000 U l−1)を用いて室温
で1時間消化した。130000 x g で1時間遠
心分離した後、MeHNLをアニオン交換クロマトグラ
フィーによって12U mg−1の比放射能に増量し
た。これに対して、Q−セファローゼ(Sepharose)FF
100/1200カラムを、酢酸ナトリウム、pH
5.7、(緩衝剤A)20mMを用いて平衡させ、かつ
50ml min−1の流動率を有する緩衝剤A中にN
aCl 0〜1Mの線状勾配7200mlで、結合され
た蛋白質を溶出した。MeHNLを塩勾配450 mlにより溶
出させる。
【0037】試薬 a)酢酸ナトリウム−緩衝剤 20mM:胚不含の水5
00ml中酢酸0.57 mlを、濃苛性ソーダ液を用
いて所望のpHに調節した。
【0038】酢酸ナトリウム−緩衝剤 pH5.4
0.1M:胚不含の水497ml中酢酸2.86 ml
(50ミリモル)を、濃苛性ソーダ液を用いてpH5.
4に調節した。
【0039】pH3.3を有するクエン酸ナトリウム−
緩衝剤 20mM:胚不含の水500ml中クエン酸一
水和物2.1g(10ミリモル)を溶解し、かつ濃苛性
カリ液を用いてpH3.3に調節した。
【0040】クエン酸0.1M中に10%のアセトシア
ノヒドリン溶液:新たに蒸留したアセトシアノヒドリン
1mlを、クエン酸溶液9mlに添加する(胚不含の水
10ml中にクエン酸一水和物0.21g) b)溶剤: ジイソプロピルエーテル、ジエチルエーテル:ナトリウ
ム線材上で蒸留 塩化メチレン:カルシウムヒドリド上で蒸留: ピリジン:水酸化カリウム上で蒸留 アセト無水物:蒸留 c)エダクト:出発化合物を前記の会社から入手し、も
しくは著者集団、Organikum, VEB Verlag der Wissens
chaften, ベルリン在、第16版 (1986)により製造し
た: アルトリッヒ・ケミー(Aldrich Chemie)、シュタイン
ハイム在 フルカ・ケミカ(Fluka Chemika)、ブックス(Buchs)
在(CH) ジャンセン・キミカ(Janssen Chimica)、ベルギー国 メルック・ズッハルト(Merck-Suchhardt)、ホーエンブ
ルン在 アルデヒドおよびケトンをそのつど新たに蒸留し使用し
た。
【0041】ラセミ体のシアノヒドリン3、5:著者集
団、Organikum, VEB Verlag der Wissenschaften, ベル
リン在、第16版 (1986)による 無水青酸(2):硫酸中に濃シアン化ナトリウム溶液を
滴下することによって;生成される青酸を−12℃で縮
合し、かつドライアイス中で貯蔵する。
【0042】(S)−/(R)−MTPA−Cl:J.A.
Dale, D.L.Dull, H.S.Mosher, J.Org.chem. 34 (1969),
2543 スペクトロクワント(Spectroquant)(登録商標) 14
800 CN:メルク(Merck)、ダルムシュタット在 d)基質材料 アビセル−セルロース(Avicel-Cellulose):メルク、ダ
ルムシュタット在 P100PSC−セルロース:デグッサ(Degussa)、フ
ランクフルト在 ニトロセルロース:吸取り膜;シュライヒャー&シュー
ル(Schleicher & Schuell)、ダッセル在 e)(S)−オキシニトリラーゼ[E.C.4.1.2.37]の単
離 (S)−オキシニトリラーゼの単離は、一方ではコロン
ビア(Kolumbien)産の凍結乾燥したカサバの葉から行
われ、他方ではE.Coliからの組換え蛋白質からイオン交
換クロマトグラフィー処理により行われる。
【0043】酵素触媒による(S)−シアノヒドリンの
製造 担体(ニトロセルロース)50mgをクエン酸ナトリウ
ム−緩衝剤(pH3.3)30ml 0.02M中で3
0分膨潤させる。デカントし、遠心分離し(30分、5
700 x g)かつ高度の真空中で5時間乾燥させた
後、濃厚MeHNL溶液(900 U ml−1)を表
中に記載した量で滴加し、かつ15分後に遠心分離する
(−5℃、30分 3650 x g)。酵素負荷した
担体をフラスコ内に供給し、ジイソプロピルエーテル5
ml、一般式1または3の化合物0.3〜0.4ミリモ
ルおよびHCN 100 μl(2.6ミリモル)を添
加し、かつ室温で、表中に記載された時間攪拌する。担
体を吸引し、ジエチルエーテルで洗浄し、合わせた濾液
を乾燥し、かつ溶剤を留去し、および未反応のエダクト
(1a−g、3a−f)を留去する。アルデヒドシアノ
ヒドリン(S)−2a−j(第1表)およびケトンシア
ノヒドリン(S)−4a−f(第2表)は、純粋な形で
生じる。化合物(S)−2k−oおよび(S)−4gの
場合、酢酸もしくはトリメチルシリルエーテルとしての
誘導体化を経て純粋に製出が行われ、この場合、NMR
−分光分析法により測定した収率(第1、2表)が証明
される。
【0044】第1表および反応式1:溶剤としてのジイ
ソプロピルエーテル中のアルデヒド1へのHCNのMe
HNL−触媒反応の付加による(S)−シアノヒドリン
(S)−2
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】第2表および反応式2:ジイソプロピルエ
ーテル中でメチルケトン3にHCNをMeHNL触媒反
応で付加することによる(S)−ケトンシアノヒドリン
(S)−4
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】[a]無水酢酸を用いてアセチル化し、カ
ルボン酸へと鹸化し、引続きメチルエステルへとエステ
ル化するか、またはジアステレオマーの(S)−MTP
A−エステルによりガスクロマトグラフィー処理により
β−シクロデキストリン相上で測定する[1.9]。
【0051】[b]収率をH−NMR−分光分析法に
より測定する。
【0052】担体の変形 従来使用されたセルロースP100PSCと比較した利
点を明らかにするため、担体をイソブチルアルデヒド
(1e)の反応の例につき比較させる。
【0053】第3表:担体材料変形下での、イソブチル
アルデヒド(1c)と(S)−オキシニトリラーゼおよ
び青酸(2)の(S)−シアノヒドリン2cへの変換お
よび関連する空試験
【0054】
【表5】
【0055】セルロースP100PSCを用いた2つの
バッチを考慮する場合、遠心分離で酵素75%が遠心分
離物となることが判明する。したがって、エナンチオマ
ー過剰は過度に少ない含水量にもかかわらず、わずかば
かり上昇するだけである。これに反して、(S)−オキ
シニトリラーゼは遠心分離の際にニトロセルロースに対
してほとんど定量的に存在する。この場合、蛋白質に対
する高い親和力のため、即ち専ら水を遠心分離する。含
水量の少ないことは、光学的収率の明白な増大にとって
決定的である。
【0056】化学的および光学的収率に関する最良の結
果を、pH3.3のクエン酸ナトリウム緩衝剤中で膨潤
され、引続き遠心分離されるニトロセルロースを用いて
達成することができる。この場合、少ない水量および低
いpH値の2つの利点が組み合わせられた。このこと
は、シアノヒドリン2cに対する極めて高いエナンチオ
マー過剰、ならびに空試験の比較的僅かな収率に、示さ
れている。
【0057】第4表:濃縮酵素溶液(U/ml)を使用
する場合の担体の比較
【0058】
【表6】
【0059】
【発明の効果】固定化された(S)−オキシニトリラー
ゼのための担体としてニトロセルロースが使用されるこ
とによって、従来のセルロース担体材料と比較して、そ
れ以上は予見し得ないくらい、(S)−シアノヒドリン
ならびにエナンチオマー過剰の収率の明白な上昇が達成
できた。
フロントページの続き (72)発明者 ユルゲン ロース ドイツ連邦共和国 シュツットガルト フォルストシュトラーセ 148 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) CA(STN)

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式I: 【化1】 [式中、RおよびR’はそれぞれ互いに無関係に次の意
    味を表わし: − 水素; − 置換基として1個またはそれ以上のアミン基、イミ
    ン基、ヒドロキシ基、C〜C−アルコキシ基、ハロ
    ゲン基、カルボキシル基、C〜C20−シクロアルキ
    ル基および/または場合によってはN、O、S−ヘテロ
    原子置換されている、C原子22個までを有する芳香環
    を有していてよく、この場合、環状置換基自体が1回ま
    たは数回ハロゲン、ヒドロキシおよび/または線状また
    は分枝鎖状C〜C−アルキルまたはC〜C−ア
    ルケニルまたはC〜C−アルキニルで置換されてい
    てよい、置換または非置換で、線状または分枝鎖状の、
    C原子1〜18個を有する飽和アルキル基; − 置換基として1個またはそれ以上のアミン基、イミ
    ン基、ヒドロキシ基、C〜C−アルコキシ基、ハロ
    ゲン基、カルボキシル基、C〜C20−シクロアルキ
    ル基および/または、場合によってはN、O、S−ヘテ
    ロ原子置換されている、C原子22個までを有する芳香
    環を有していてよく、この場合、環状置換基自体が1回
    または数回ハロゲン、ヒドロキシおよび/または線状ま
    たは分枝鎖状C〜C−アルキルまたはC〜C
    アルケニルまたはC〜C−アルキニルで置換されて
    いてよい、置換または非置換で、線状または分枝鎖状
    の、C原子2〜18個を有する不飽和のモノまたはポリ
    アルケニル基またはアルキニル基; − 環状炭素原子4個までが、N、Oおよび/またはS
    によって置換されていてよく、かつこの場合、基が置換
    基として1個またはそれ以上のアミン基、イミン基、ヒ
    ドロキシ基、C〜C−アルコキシ基、アリールオキ
    シ基、ハロゲン基、カルボキシル基および/または、線
    状または分枝鎖状で、C原子22個までを有する飽和ま
    たは不飽和のモノまたはポリアルキル基を有していてよ
    く、かつこの場合、環の少なくとも2個の置換基が1つ
    の環式化合物に結合されていてよいような、置換または
    非置換で、環状原子5個〜22個を有する芳香族または
    ヘテロ芳香族基;但し、R’およびRは同時に水素を表
    わすことはないことを条件とする]で示される(S)−
    シアノヒドリンを、一般式II: 【化2】 [式中、RおよびR’は式(I)の場合に記載された意
    味を表わす]で示されるカルボニル化合物と、青酸、ま
    たは反応のためCNを生じる物質とを反応を触媒する
    量の固定化された(S)−オキシニトリラーゼの存在下
    に酵素触媒反応させることによって、製造する方法にお
    いて、固定化された(S)−オキシニトリラーゼのため
    の基質としてニトロセルロースを使用することを特徴と
    する、(S)−シアノヒドリンの製造法。
  2. 【請求項2】 酵素触媒反応を有機溶剤中で実施する、
    請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 有機溶剤としてジイソプロピルエーテル
    を使用する、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 有機溶剤が水の痕跡を含有する、請求項
    2または3記載の方法。
  5. 【請求項5】 酸緩衝剤中で膨潤したニトロセルロース
    に(S)−オキシニトリラーゼを負荷することによって
    得られる、固定化された酵素を用いて酵素触媒反応を実
    施する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 酸水溶液中で予め膨潤したニトロセルロ
    ースに(S)−オキシニトリラーゼを添加し、(S)−
    オキシニトリラーゼで負荷されたニトロセルロースを濾
    別し、かつ負荷されたニトロセルロースから過剰の水を
    遠心分離することによって得られる、ニトロセルロース
    を用いて固定化された(S)−オキシニトリラーゼを使
    用する、請求項5記載の方法。
  7. 【請求項7】 担体への酵素の負荷を約3〜6の範囲内
    のpH値の場合に行う、請求項5または6記載の方法。
  8. 【請求項8】 使用される(S)−オキシニトリラーゼ
    が、大きなサブユニット30kDaからなるホモマルチ
    マーとして結合している、請求項1から7までのいずれ
    か1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 マニホット・エスクレンタ、ヘベア・ブ
    ラジリエンシスから自体公知の方法によって単離できる
    (S)−オキシニトリラーゼ、またはこの物質と血清学
    的に関連した(S)−オキシニトリラーゼを使用する、
    請求項1から8までのいずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 マニホット・エスクレンタからの組換
    え(S)−オキシニトリラーゼを使用する、請求項1か
    ら8までのいずれか1項記載の方法。
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