JP2002142792A - 光学活性シアノヒドリンおよび二次生成物の製造法 - Google Patents
光学活性シアノヒドリンおよび二次生成物の製造法Info
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- C12P13/002—Nitriles (-CN)
- C12P13/004—Cyanohydrins
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 光学活性シアノヒドリンおよび二次生成物の
製造法 【解決手段】 式(I)のアルデヒドをHCNと、水と
混和し得ない有機溶剤中、水の存在下、緩衝剤の不存在
下または存在下、(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼ
の存在下で反応させて、式(II)の光学活性シアノヒドリ
ンを製造する方法。 【化1】 ここでX、YおよびZは、互いに独立して、同一である
か、または異なるものであって、H、F、Cl、Br、
I、OH、O(C1〜C4アルキル)、OCOCH3、
NHCOCH3、NO2またはC1〜C4アルキルであ
る。
製造法 【解決手段】 式(I)のアルデヒドをHCNと、水と
混和し得ない有機溶剤中、水の存在下、緩衝剤の不存在
下または存在下、(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼ
の存在下で反応させて、式(II)の光学活性シアノヒドリ
ンを製造する方法。 【化1】 ここでX、YおよびZは、互いに独立して、同一である
か、または異なるものであって、H、F、Cl、Br、
I、OH、O(C1〜C4アルキル)、OCOCH3、
NHCOCH3、NO2またはC1〜C4アルキルであ
る。
Description
【0001】本発明は、高活性(R)−ヒドロキシニト
リルリアーゼ抽出物を使用する光学活性シアノヒドリン
の製造法に関するものである。
リルリアーゼ抽出物を使用する光学活性シアノヒドリン
の製造法に関するものである。
【0002】光学活性シアノヒドリンおよびそれらの二
次生成物、例えば光学活性α−ヒドロキシカルボン酸、
は、例えばF. Effenberger: Hydroxynitrile Lyases in
Stereoselective Synthesis(R.N. Patel編集のStereos
elective Biocatalysis、Marcel Dekker Inc. New York
- Basle 2000, 321〜342頁)に記載されている様に、製
薬および農薬工業で使用される生物学的に活性な物質を
製造するための構築ブロックとして役立つ。
次生成物、例えば光学活性α−ヒドロキシカルボン酸、
は、例えばF. Effenberger: Hydroxynitrile Lyases in
Stereoselective Synthesis(R.N. Patel編集のStereos
elective Biocatalysis、Marcel Dekker Inc. New York
- Basle 2000, 321〜342頁)に記載されている様に、製
薬および農薬工業で使用される生物学的に活性な物質を
製造するための構築ブロックとして役立つ。
【0003】光学活性シアノヒドリンを合成するための
可能な方法は、天然物質から製造されるヒドロキシニト
リルリアーゼの使用であり、このヒドロキシニトリルリ
アーゼは、その天然物質に応じてRまたはS形態で製造
することができ、青酸の存在下で、アルデヒドを対応す
る(R)−または(S)−シアノヒドリンに転化する。
この酵素の基質は、天然物質に応じて異なる。(R)−
ヒドロキシニトリルリアーゼは、アーモンド粉末から最
も簡単に、従って、最も頻繁に製造される。
可能な方法は、天然物質から製造されるヒドロキシニト
リルリアーゼの使用であり、このヒドロキシニトリルリ
アーゼは、その天然物質に応じてRまたはS形態で製造
することができ、青酸の存在下で、アルデヒドを対応す
る(R)−または(S)−シアノヒドリンに転化する。
この酵素の基質は、天然物質に応じて異なる。(R)−
ヒドロキシニトリルリアーゼは、アーモンド粉末から最
も簡単に、従って、最も頻繁に製造される。
【0004】芳香族アルデヒド系列の中で、特にベンズ
アルデヒドおよび3−および4−置換されたベンズアル
デヒドが、天然物質としてのアーモンド粉末から、また
は他の天然物質から得られる(R)−ヒドロキシニトリ
ルリアーゼを使用して非常に効果的に光学活性シアノヒ
ドリンに転化できる基質の中に含まれる。対照的に、4
−ヒドロキシベンズアルデヒドおよび3,4−ジヒドロ
キシベンズアルデヒドは、アーモンド粉末から、または
他の天然物質から製造される(R)−ヒドロキシニトリ
ルリアーゼを使用しても、対応する光学活性シアノヒド
リンに転化するのが困難な出発材料である。2−置換さ
れたベンズアルデヒドは、(R)−ヒドロキシニトリル
リアーゼを使用する反応のための基質としてはあまり適
当ではない。
アルデヒドおよび3−および4−置換されたベンズアル
デヒドが、天然物質としてのアーモンド粉末から、また
は他の天然物質から得られる(R)−ヒドロキシニトリ
ルリアーゼを使用して非常に効果的に光学活性シアノヒ
ドリンに転化できる基質の中に含まれる。対照的に、4
−ヒドロキシベンズアルデヒドおよび3,4−ジヒドロ
キシベンズアルデヒドは、アーモンド粉末から、または
他の天然物質から製造される(R)−ヒドロキシニトリ
ルリアーゼを使用しても、対応する光学活性シアノヒド
リンに転化するのが困難な出発材料である。2−置換さ
れたベンズアルデヒドは、(R)−ヒドロキシニトリル
リアーゼを使用する反応のための基質としてはあまり適
当ではない。
【0005】公知の製法の欠点は、(R)−ヒドロキシ
ニトリルリアーゼの存在下で対応する光学活性シアノヒ
ドリンを得るためのアルデヒドとHCNまたはKCNの
反応において、アルデヒドが通常低濃度の希釈溶液の形
態で使用されることである。そのため、使用するアルデ
ヒドに対する空時収量が低下する。
ニトリルリアーゼの存在下で対応する光学活性シアノヒ
ドリンを得るためのアルデヒドとHCNまたはKCNの
反応において、アルデヒドが通常低濃度の希釈溶液の形
態で使用されることである。そのため、使用するアルデ
ヒドに対する空時収量が低下する。
【0006】上記の使用するアルデヒドによる制限およ
び空時収量が低いという欠点を考え、これらの制限およ
び欠点を回避し、さらに、高額な経費を必要とせずに簡
単な様式で工業化できる製法が必要とされている。
び空時収量が低いという欠点を考え、これらの制限およ
び欠点を回避し、さらに、高額な経費を必要とせずに簡
単な様式で工業化できる製法が必要とされている。
【0007】この目的は、驚くべきことに、式(II)の光
学活性シアノヒドリンの製造法により達成される。
学活性シアノヒドリンの製造法により達成される。
【化6】
【0008】この方法は、式(I)
【化7】 のアルデヒドをHCNと、水と混和し得ない有機溶剤
中、水の存在下、緩衝剤の不存在下または存在下、
(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼの存在下で反応さ
せることを含んでなり、式(II)のX、YおよびZは、式
(I)と同じ意味を有し、互いに独立して、同一である
か、または異なるものであって、H、F、Cl、Br、
I、OH、O(C1〜C4アルキル)、OCOCH3、
NHCOCH3、NO2またはC1〜C4アルキルであ
る。
中、水の存在下、緩衝剤の不存在下または存在下、
(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼの存在下で反応さ
せることを含んでなり、式(II)のX、YおよびZは、式
(I)と同じ意味を有し、互いに独立して、同一である
か、または異なるものであって、H、F、Cl、Br、
I、OH、O(C1〜C4アルキル)、OCOCH3、
NHCOCH3、NO2またはC1〜C4アルキルであ
る。
【0009】HCNとの反応全体にわたって、通常、p
Hを0〜8、特に2〜7、好ましくは3〜6、に維持す
る。多くの場合、pHを3.3〜5.5、特に4.0〜
5.5、好ましくは4.5〜5.3、に維持するのが有
利であることが立証されている。
Hを0〜8、特に2〜7、好ましくは3〜6、に維持す
る。多くの場合、pHを3.3〜5.5、特に4.0〜
5.5、好ましくは4.5〜5.3、に維持するのが有
利であることが立証されている。
【0010】通常、反応は0〜60℃で強く攪拌しなが
ら行う。式(II)のシアノヒドリンは必要に応じて、加水
分解により、対応するカルボン酸に転化させることがで
きる。
ら行う。式(II)のシアノヒドリンは必要に応じて、加水
分解により、対応するカルボン酸に転化させることがで
きる。
【0011】水性(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼ
抽出物を使用する手順にも関連する下記の詳細な説明
は、(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼの存在下にお
ける上記の手順にも関連する。以下に記載する水性
(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼ抽出物の存在下に
おける手順は、(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼの
存在下における本発明の製法の特殊な変形を代表する。
(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼは純粋な形態で
も、抽出物の形態でも使用することができる。(R)−
ヒドロキシニトリルリアーゼは、例えば純粋な形態で、
または精製された形態で市販されている。
抽出物を使用する手順にも関連する下記の詳細な説明
は、(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼの存在下にお
ける上記の手順にも関連する。以下に記載する水性
(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼ抽出物の存在下に
おける手順は、(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼの
存在下における本発明の製法の特殊な変形を代表する。
(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼは純粋な形態で
も、抽出物の形態でも使用することができる。(R)−
ヒドロキシニトリルリアーゼは、例えば純粋な形態で、
または精製された形態で市販されている。
【0012】反応は通常、(R)−ヒドロキシニトリル
リアーゼ20〜1000単位/ミリモルアルデヒド、特
に(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼ50〜500単
位/ミリモルアルデヒド、好ましくは(R)−ヒドロキ
シニトリルリアーゼ80〜400単位/ミリモルアルデ
ヒドの存在下で行う。アルデヒドの反応に必要とされる
(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼの単位数は、アル
デヒドの種類によっても異なる。容易に反応し得るアル
デヒドは、比較的低い数の(R)−ヒドロキシニトリル
リアーゼ単位/ミリモルアルデヒドと反応し得るのに対
し、反応性の低いアルデヒドは、高い数の(R)−ヒド
ロキシニトリルリアーゼ単位/ミリモルアルデヒドを必
要とする。単位(略号U)は(R)−ヒドロキシニトリ
ルリアーゼの活性の尺度である。
リアーゼ20〜1000単位/ミリモルアルデヒド、特
に(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼ50〜500単
位/ミリモルアルデヒド、好ましくは(R)−ヒドロキ
シニトリルリアーゼ80〜400単位/ミリモルアルデ
ヒドの存在下で行う。アルデヒドの反応に必要とされる
(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼの単位数は、アル
デヒドの種類によっても異なる。容易に反応し得るアル
デヒドは、比較的低い数の(R)−ヒドロキシニトリル
リアーゼ単位/ミリモルアルデヒドと反応し得るのに対
し、反応性の低いアルデヒドは、高い数の(R)−ヒド
ロキシニトリルリアーゼ単位/ミリモルアルデヒドを必
要とする。単位(略号U)は(R)−ヒドロキシニトリ
ルリアーゼの活性の尺度である。
【0013】すでに述べた様に、反応は緩衝剤の不存在
下で、または存在下で行う。緩衝剤の不存在下における
反応は、本発明の製法の特に簡単な変形である。
下で、または存在下で行う。緩衝剤の不存在下における
反応は、本発明の製法の特に簡単な変形である。
【0014】多くの場合、本発明のアルデヒドとHCN
の反応を緩衝剤の存在下で効果的に行うことができる。
特に適当な緩衝剤または緩衝剤混合物は、特定のpH範
囲内でそれらの緩衝作用を発揮し、反応中にpHをこの
範囲内に維持する緩衝剤である。緩衝剤の緩衝作用が、
反応中にpHを予め決められた範囲内に維持するのに不
十分である場合、必要であれば、酸を加えるか、または
塩基を加えることにより、pHを調整すべきである。
の反応を緩衝剤の存在下で効果的に行うことができる。
特に適当な緩衝剤または緩衝剤混合物は、特定のpH範
囲内でそれらの緩衝作用を発揮し、反応中にpHをこの
範囲内に維持する緩衝剤である。緩衝剤の緩衝作用が、
反応中にpHを予め決められた範囲内に維持するのに不
十分である場合、必要であれば、酸を加えるか、または
塩基を加えることにより、pHを調整すべきである。
【0015】適当な緩衝剤は、例えばグルタミン酸−グ
ルタミン酸塩、リン酸−リン酸塩、酢酸−酢酸塩および
クエン酸−クエン酸塩緩衝剤、特に酢酸−酢酸塩および
クエン酸−クエン酸塩緩衝剤である。
ルタミン酸塩、リン酸−リン酸塩、酢酸−酢酸塩および
クエン酸−クエン酸塩緩衝剤、特に酢酸−酢酸塩および
クエン酸−クエン酸塩緩衝剤である。
【0016】20〜500ミリモル緩衝剤/リットル、
特に40〜300ミリモル緩衝剤/リットル、好ましく
は80〜160ミリモル緩衝剤/リットル、の存在下で
反応を行うのが有利であることが立証されている。通
常、緩衝剤は水に溶解させ、1リットルあたり20〜5
00ミリモル、特に40〜300ミリモル、好ましくは
80〜160ミリモル、の緩衝剤を含んでなる水溶液の
形態で使用する。
特に40〜300ミリモル緩衝剤/リットル、好ましく
は80〜160ミリモル緩衝剤/リットル、の存在下で
反応を行うのが有利であることが立証されている。通
常、緩衝剤は水に溶解させ、1リットルあたり20〜5
00ミリモル、特に40〜300ミリモル、好ましくは
80〜160ミリモル、の緩衝剤を含んでなる水溶液の
形態で使用する。
【0017】本発明は、特別な実施態様により、式(II)
の光学活性シアノヒドリンの製造法に関する。
の光学活性シアノヒドリンの製造法に関する。
【化8】
【0018】この方法は、0〜60℃で強く攪拌しなが
ら、式(I)
ら、式(I)
【化9】 のアルデヒドをHCNと、水と混和し得ない有機溶剤
中、(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼを含む天然物
質をpH3.3〜5.5で水で抽出することにより製造
した(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼ抽出物の存在
下で、緩衝剤の不存在下または存在下で反応させ、有機
相を水相から分離し、必要に応じて、式(II)のシアノヒ
ドリンを加水分解により対応するカルボン酸に転化させ
ることを含んでなり、式(II)のX、YおよびZは、式
(I)と同じ意味を有し、互いに独立して、同一である
か、または異なるものであって、H、F、Cl、Br、
I、OH、O(C1〜C4アルキル)、OCOCH3、
NHCOCH3、NO2またはC 1〜C4アルキルであ
る。
中、(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼを含む天然物
質をpH3.3〜5.5で水で抽出することにより製造
した(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼ抽出物の存在
下で、緩衝剤の不存在下または存在下で反応させ、有機
相を水相から分離し、必要に応じて、式(II)のシアノヒ
ドリンを加水分解により対応するカルボン酸に転化させ
ることを含んでなり、式(II)のX、YおよびZは、式
(I)と同じ意味を有し、互いに独立して、同一である
か、または異なるものであって、H、F、Cl、Br、
I、OH、O(C1〜C4アルキル)、OCOCH3、
NHCOCH3、NO2またはC 1〜C4アルキルであ
る。
【0019】本発明の方法により、驚くべきことに、反
応性の低いアルデヒド、例えば4−ヒドロキシベンズア
ルデヒドや3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド、で
も、光学活性シアノヒドリンに高収率および良好なee
値で転化させることができる。さらに、2−置換された
ベンズアルデヒド、例えば2−クロロベンズアルデヒ
ド、も本発明の製法により非常に効率的に反応させ、対
応する光学活性シアノヒドリンを製造することができ
る。立体的な条件のために、光学活性シアノヒドリンを
形成する2−置換されたベンズアルデヒドの反応の際に
は著しい困難が予測されることから、2−置換されたベ
ンズアルデヒドでも光学活性シアノヒドリンに転化させ
得ることは非常に驚くべきことである。本発明の製法の
別の優位性は、アルデヒドを、今日一般的である様に比
較的低い濃度、例えば0.1モルアルデヒド/リット
ル、で使用できるのみならず、著しく高いアルデヒド濃
度、例えば1.0モルアルデヒド/リットル以上、でも
反応を実行できることである。従って、空時収量も高
く、酵素反応には予期せぬ程高い値を達成する。
応性の低いアルデヒド、例えば4−ヒドロキシベンズア
ルデヒドや3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド、で
も、光学活性シアノヒドリンに高収率および良好なee
値で転化させることができる。さらに、2−置換された
ベンズアルデヒド、例えば2−クロロベンズアルデヒ
ド、も本発明の製法により非常に効率的に反応させ、対
応する光学活性シアノヒドリンを製造することができ
る。立体的な条件のために、光学活性シアノヒドリンを
形成する2−置換されたベンズアルデヒドの反応の際に
は著しい困難が予測されることから、2−置換されたベ
ンズアルデヒドでも光学活性シアノヒドリンに転化させ
得ることは非常に驚くべきことである。本発明の製法の
別の優位性は、アルデヒドを、今日一般的である様に比
較的低い濃度、例えば0.1モルアルデヒド/リット
ル、で使用できるのみならず、著しく高いアルデヒド濃
度、例えば1.0モルアルデヒド/リットル以上、でも
反応を実行できることである。従って、空時収量も高
く、酵素反応には予期せぬ程高い値を達成する。
【0020】本製法では、式(Ia)
【化10】 のアルデヒドを非常に効果的に使用することができ、式
中、X、YおよびZは、式(I)および(II)と同じ意味
を有する。
中、X、YおよびZは、式(I)および(II)と同じ意味
を有する。
【0021】特に、式(Ia)の、XがF、Cl、Br、
I、OH、O(C1〜C4アルキル)、OCOCH3、
NHCOCH3、NO2またはC1〜C4アルキル、特
にF、Cl、Br、OH、O(C1〜C4アルキル)ま
たはC1〜C4アルキル、好ましくはF、Cl、OH、
O(C1〜C4アルキル)またはC1〜C4アルキルで
あり、YおよびZがそれぞれHであるか、またはXおよ
びYがそれぞれHであり、ZがOHであるか、またはX
がHであり、YおよびZがそれぞれOHであるアルデヒ
ドを使用することができる。
I、OH、O(C1〜C4アルキル)、OCOCH3、
NHCOCH3、NO2またはC1〜C4アルキル、特
にF、Cl、Br、OH、O(C1〜C4アルキル)ま
たはC1〜C4アルキル、好ましくはF、Cl、OH、
O(C1〜C4アルキル)またはC1〜C4アルキルで
あり、YおよびZがそれぞれHであるか、またはXおよ
びYがそれぞれHであり、ZがOHであるか、またはX
がHであり、YおよびZがそれぞれOHであるアルデヒ
ドを使用することができる。
【0022】式(Ia)の、XがF、Cl、OH、O(C1
〜C2アルキル)またはC1〜C2アルキルであり、Y
およびZがそれぞれHであるか、またはXおよびYがそ
れぞれHであり、ZがOHであるか、またはXがHであ
り、YおよびZがそれぞれOHであるアルデヒドが重要
である。
〜C2アルキル)またはC1〜C2アルキルであり、Y
およびZがそれぞれHであるか、またはXおよびYがそ
れぞれHであり、ZがOHであるか、またはXがHであ
り、YおよびZがそれぞれOHであるアルデヒドが重要
である。
【0023】HCNとの反応は、水と混和し得ない有機
溶剤中で行う。これに適当な溶剤は、原則的に、反応条
件下で不活性なすべての有機溶剤である。特に適当な溶
剤は、少量の水、例えば有機溶剤に対して0.3〜5.
0重量%、特に0.5〜3.0重量%、好ましくは0.
6〜2.5重量%の水、を溶解させる溶剤または溶剤混
合物である。
溶剤中で行う。これに適当な溶剤は、原則的に、反応条
件下で不活性なすべての有機溶剤である。特に適当な溶
剤は、少量の水、例えば有機溶剤に対して0.3〜5.
0重量%、特に0.5〜3.0重量%、好ましくは0.
6〜2.5重量%の水、を溶解させる溶剤または溶剤混
合物である。
【0024】使用する水と混和し得ない有機溶剤は、脂
肪族エーテル、特にアルキル基1個あたり1〜5個、好
ましくは2〜4個、の炭素原子を有するジアルキルエー
テル、1〜6個、特に1〜4個、の炭素原子を有するカ
ルボン酸、特に脂肪族カルボン酸、および1〜4個、特
に1〜2個、の炭素原子を有する脂肪族アルコールのエ
ステル、合計4〜8個、特に4〜6個、の炭素原子を有
する脂肪族ケトンまたはそれらの混合物、またはこれら
の溶剤と非極性有機溶剤、例えば4〜8個、特に4〜6
個、の炭素原子を有する脂肪族炭化水素、7〜10個、
特に7〜9個、の炭素原子を有する芳香族炭化水素、例
えばトルエン、オルト−、メタ−および/またはパラ−
キシレン、塩素化脂肪族または芳香族炭化水素、例えば
塩化メチレン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、ク
ロロホルム、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンおよび
トリクロロベンゼンとの希釈溶液、でよい。
肪族エーテル、特にアルキル基1個あたり1〜5個、好
ましくは2〜4個、の炭素原子を有するジアルキルエー
テル、1〜6個、特に1〜4個、の炭素原子を有するカ
ルボン酸、特に脂肪族カルボン酸、および1〜4個、特
に1〜2個、の炭素原子を有する脂肪族アルコールのエ
ステル、合計4〜8個、特に4〜6個、の炭素原子を有
する脂肪族ケトンまたはそれらの混合物、またはこれら
の溶剤と非極性有機溶剤、例えば4〜8個、特に4〜6
個、の炭素原子を有する脂肪族炭化水素、7〜10個、
特に7〜9個、の炭素原子を有する芳香族炭化水素、例
えばトルエン、オルト−、メタ−および/またはパラ−
キシレン、塩素化脂肪族または芳香族炭化水素、例えば
塩化メチレン、ジクロロエタン、トリクロロエタン、ク
ロロホルム、クロロベンゼン、ジクロロベンゼンおよび
トリクロロベンゼンとの希釈溶液、でよい。
【0025】非常に効果的に使用できる水と混和し得な
い溶剤は、ジエチルエーテル、ジ−n−プロピルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチル
エーテル、ジ−n−ブチルエーテル、ジイソブチルエー
テルまたはそれらの混合物、特にジエチルエーテル、ジ
−n−プロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メ
チルtert−ブチルエーテルまたはそれらの混合物、
好ましくはジイソプロピルエーテルまたはメチルter
t−ブチルエーテルでよい。
い溶剤は、ジエチルエーテル、ジ−n−プロピルエーテ
ル、ジイソプロピルエーテル、メチルtert−ブチル
エーテル、ジ−n−ブチルエーテル、ジイソブチルエー
テルまたはそれらの混合物、特にジエチルエーテル、ジ
−n−プロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、メ
チルtert−ブチルエーテルまたはそれらの混合物、
好ましくはジイソプロピルエーテルまたはメチルter
t−ブチルエーテルでよい。
【0026】式(I)または(Ia)のアルデヒド1モルあ
たり、0.8〜10.0モル、特に1.0〜5.0モ
ル、好ましくは1.2〜2.0モル、特に好ましくは
1.3〜1.7モル、のHCNを使用する。しかし、
0.5〜20モルHCN/1モルアルデヒドで反応を行
うこともできる。
たり、0.8〜10.0モル、特に1.0〜5.0モ
ル、好ましくは1.2〜2.0モル、特に好ましくは
1.3〜1.7モル、のHCNを使用する。しかし、
0.5〜20モルHCN/1モルアルデヒドで反応を行
うこともできる。
【0027】すでに上に述べた様に、反応は、(R)−
ヒドロキシニトリルリアーゼの存在下で、または(R)
−ヒドロキシニトリルリアーゼを含む天然物質をpH
3.3〜5.5で、緩衝剤の不存在下または存在下で、
水で抽出することにより製造した(R)−ヒドロキシニ
トリルリアーゼ抽出物の存在下でおこなう。
ヒドロキシニトリルリアーゼの存在下で、または(R)
−ヒドロキシニトリルリアーゼを含む天然物質をpH
3.3〜5.5で、緩衝剤の不存在下または存在下で、
水で抽出することにより製造した(R)−ヒドロキシニ
トリルリアーゼ抽出物の存在下でおこなう。
【0028】完璧を期すために、(R)−ヒドロキシニ
トリルリアーゼ抽出物の製造を、この時点でより詳細に
説明する。
トリルリアーゼ抽出物の製造を、この時点でより詳細に
説明する。
【0029】(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼ抽出
物は、(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼを含む天然
物質をpH3.3〜5.5で、緩衝剤の不存在下または
存在下で、水で抽出することにより(R)−ヒドロキシ
ニトリルリアーゼ抽出物を製造する製法により得られ
る。
物は、(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼを含む天然
物質をpH3.3〜5.5で、緩衝剤の不存在下または
存在下で、水で抽出することにより(R)−ヒドロキシ
ニトリルリアーゼ抽出物を製造する製法により得られ
る。
【0030】この製法は、簡単で、特別な必要条件なし
に工業的に実行できる(R)−ヒドロキシニトリルリア
ーゼ抽出物の製造法である。非常に効果的に使用される
(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼを含む天然物質
は、粉砕された果実の芯、特に粉砕され、脱脂された果
実の芯、である。果実の芯とは、果実の芯および果実の
堅い種を意味する。特に適当な変形では、(R)−ヒド
ロキシニトリルリアーゼを含む天然物質は、粉砕し、脱
脂したリンゴの芯またはアーモンドの種である。しか
し、他の、好ましくは粉砕され、脱脂された(R)−ヒ
ドロキシニトリルリアーゼを含む果実の芯または果実の
種もこの製法で使用できる。この製法は、好ましい変形
では、アーモンド油の製造で廃棄物として生じる、脱脂
したアーモンド粉を使用する。
に工業的に実行できる(R)−ヒドロキシニトリルリア
ーゼ抽出物の製造法である。非常に効果的に使用される
(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼを含む天然物質
は、粉砕された果実の芯、特に粉砕され、脱脂された果
実の芯、である。果実の芯とは、果実の芯および果実の
堅い種を意味する。特に適当な変形では、(R)−ヒド
ロキシニトリルリアーゼを含む天然物質は、粉砕し、脱
脂したリンゴの芯またはアーモンドの種である。しか
し、他の、好ましくは粉砕され、脱脂された(R)−ヒ
ドロキシニトリルリアーゼを含む果実の芯または果実の
種もこの製法で使用できる。この製法は、好ましい変形
では、アーモンド油の製造で廃棄物として生じる、脱脂
したアーモンド粉を使用する。
【0031】酵素抽出は温度0〜60℃、好ましくは1
0〜50℃、特に20〜40℃、で行う。
0〜50℃、特に20〜40℃、で行う。
【0032】すでに上に述べた様に、(R)−ヒドロキ
シニトリルリアーゼを含む天然物質を、緩衝剤の不存在
下または存在下で、水で抽出する。緩衝剤を使用しない
場合、反応全体を通して、予め決められた3.3〜5.
5のpHを確実に維持するように注意しなければならな
い。反応中にpHは5.5を超える値に増加するので、
抽出の際に酸、例えば鉱酸、を加減しながら加えること
により、これを達成する。抽出に使用する水も、酸を加
えることにより、前もって適当なpHに設定する。その
様な手順は例5に記載する。pHが5.5を超えると、
抽出物の鏡像異性体選択性シアノヒドリン反応における
活性が低下する(例4a、比較例、参照)。
シニトリルリアーゼを含む天然物質を、緩衝剤の不存在
下または存在下で、水で抽出する。緩衝剤を使用しない
場合、反応全体を通して、予め決められた3.3〜5.
5のpHを確実に維持するように注意しなければならな
い。反応中にpHは5.5を超える値に増加するので、
抽出の際に酸、例えば鉱酸、を加減しながら加えること
により、これを達成する。抽出に使用する水も、酸を加
えることにより、前もって適当なpHに設定する。その
様な手順は例5に記載する。pHが5.5を超えると、
抽出物の鏡像異性体選択性シアノヒドリン反応における
活性が低下する(例4a、比較例、参照)。
【0033】通常、(R)−ヒドロキシニトリルリアー
ゼを含む天然物質および水または緩衝剤水溶液を1:
(1〜50)、特に1:(2〜20)、好ましくは1:
(2.5〜10)、の重量比で使用する。
ゼを含む天然物質および水または緩衝剤水溶液を1:
(1〜50)、特に1:(2〜20)、好ましくは1:
(2.5〜10)、の重量比で使用する。
【0034】多くの場合、(R)−ヒドロキシニトリル
リアーゼを含む天然物質の抽出を、緩衝剤の存在下で行
うのが有利である。緩衝活性を3.3〜5.5の特定の
pH範囲内で発揮し、抽出の間、この範囲内にpHを維
持する緩衝剤または緩衝剤混合物が特に適当である。緩
衝剤の緩衝作用が、抽出の間にpHを予め決められた範
囲内に維持するのに不十分である場合、酸を加えること
によりpHを調節しなければならない。
リアーゼを含む天然物質の抽出を、緩衝剤の存在下で行
うのが有利である。緩衝活性を3.3〜5.5の特定の
pH範囲内で発揮し、抽出の間、この範囲内にpHを維
持する緩衝剤または緩衝剤混合物が特に適当である。緩
衝剤の緩衝作用が、抽出の間にpHを予め決められた範
囲内に維持するのに不十分である場合、酸を加えること
によりpHを調節しなければならない。
【0035】適当な緩衝剤は、例えばグルタミン酸−グ
ルタミン酸塩、リン酸−リン酸塩、酢酸−酢酸塩および
クエン酸−クエン酸塩緩衝剤、特に酢酸−酢酸塩および
クエン酸−クエン酸塩緩衝剤である。
ルタミン酸塩、リン酸−リン酸塩、酢酸−酢酸塩および
クエン酸−クエン酸塩緩衝剤、特に酢酸−酢酸塩および
クエン酸−クエン酸塩緩衝剤である。
【0036】20〜500ミリモル緩衝剤/リットル、
特に40〜300ミリモル緩衝剤/リットル、好ましく
は80〜160ミリモル緩衝剤/リットル、の存在下で
抽出を行うのが有利であることが立証されている。通
常、緩衝剤は水に溶解させ、1リットルあたり20〜5
00,特に40〜300ミリモル、好ましくは80〜1
60ミリモルの緩衝剤を含んでなる水溶液の形態で使用
する。
特に40〜300ミリモル緩衝剤/リットル、好ましく
は80〜160ミリモル緩衝剤/リットル、の存在下で
抽出を行うのが有利であることが立証されている。通
常、緩衝剤は水に溶解させ、1リットルあたり20〜5
00,特に40〜300ミリモル、好ましくは80〜1
60ミリモルの緩衝剤を含んでなる水溶液の形態で使用
する。
【0037】抽出全体にわたって予め決められたpH範
囲が確実に維持される様に緩衝剤のpHおよび緩衝剤の
量を選択した場合、抽出は特に簡単である。
囲が確実に維持される様に緩衝剤のpHおよび緩衝剤の
量を選択した場合、抽出は特に簡単である。
【0038】天然物質は、脱脂していない形態で使用す
ることもできる。この場合、緩衝剤溶液に対する比率
を、脂肪の含有量に応じて増加させなければならない。
ることもできる。この場合、緩衝剤溶液に対する比率
を、脂肪の含有量に応じて増加させなければならない。
【0039】天然物質に対して水または緩衝剤溶液を適
当な時間、例えば0.5〜24時間、特に2〜20時
間、好ましくは3〜18時間、作用させた後、通常、適
当なフィルター装置を使用し、酵素抽出物を天然物質か
ら濾別する。
当な時間、例えば0.5〜24時間、特に2〜20時
間、好ましくは3〜18時間、作用させた後、通常、適
当なフィルター装置を使用し、酵素抽出物を天然物質か
ら濾別する。
【0040】鏡像異性体選択的なHCN付加には、水性
酵素抽出物を、抽出された天然物質と共に使用すること
ができる。しかし、抽出された天然物質を除去し、天然
物質を含まない水性酵素抽出物を使用するのが適当であ
る。この様にして、廃棄物として、HCN汚染された天
然物質を避けることができる。
酵素抽出物を、抽出された天然物質と共に使用すること
ができる。しかし、抽出された天然物質を除去し、天然
物質を含まない水性酵素抽出物を使用するのが適当であ
る。この様にして、廃棄物として、HCN汚染された天
然物質を避けることができる。
【0041】本発明の製法を実行するには、(R)−ヒ
ドロキシニトリルリアーゼまたは(R)−ヒドロキシニ
トリルリアーゼ抽出物を含んでなる水相を、式(I)ま
たは(Ia)のアルデヒドが溶解している有機相と強く混合
する。HCNは、溶解度に応じて、水相および有機相の
両方に配分される。混合により、アルデヒドが確実に
(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼと接触し、所望通
りにHCNと反応して対応する光学活性アルデヒドを形
成する。
ドロキシニトリルリアーゼまたは(R)−ヒドロキシニ
トリルリアーゼ抽出物を含んでなる水相を、式(I)ま
たは(Ia)のアルデヒドが溶解している有機相と強く混合
する。HCNは、溶解度に応じて、水相および有機相の
両方に配分される。混合により、アルデヒドが確実に
(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼと接触し、所望通
りにHCNと反応して対応する光学活性アルデヒドを形
成する。
【0042】反応は、冒頭に述べた様に、0〜60℃、
特に10〜50℃、好ましくは20〜40℃、で行われ
る。多くの場合、反応を室温で進行させるのが有利であ
ることが立証されている。
特に10〜50℃、好ましくは20〜40℃、で行われ
る。多くの場合、反応を室温で進行させるのが有利であ
ることが立証されている。
【0043】式(I)または(Ia)のアルデヒドは、0.
1〜3.0モルアルデヒド/リットル、特に0.5〜
3.0モルアルデヒド/リットル、好ましくは1.0〜
3.0モルアルデヒド/リットル、の濃度で使用する。
多くの場合、HCNとの反応はアルデヒド濃度1.5〜
2.5モル/リットルで行う。
1〜3.0モルアルデヒド/リットル、特に0.5〜
3.0モルアルデヒド/リットル、好ましくは1.0〜
3.0モルアルデヒド/リットル、の濃度で使用する。
多くの場合、HCNとの反応はアルデヒド濃度1.5〜
2.5モル/リットルで行う。
【0044】(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼまた
は(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼ抽出物の存在下
におけるアルデヒドとHCNの反応全体にわたって、
3.3〜5.5、特に4.0〜5.5、好ましくは4.
5〜5.3、のpHを、必要であれば酸または塩基を加
えて、維持する。
は(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼ抽出物の存在下
におけるアルデヒドとHCNの反応全体にわたって、
3.3〜5.5、特に4.0〜5.5、好ましくは4.
5〜5.3、のpHを、必要であれば酸または塩基を加
えて、維持する。
【0045】有機相と水相(酵素抽出物)の重量比は、
通常20:1〜1:20、特に10:1〜1:10、好
ましくは5:1〜1:5、特に好ましくは2:1〜1:
2、である。
通常20:1〜1:20、特に10:1〜1:10、好
ましくは5:1〜1:5、特に好ましくは2:1〜1:
2、である。
【0046】反応終了後、各相を分離することができ
る。有機相は光学活性シアノヒドリンを含んでなり、水
相中には、反応に循環させることができる(R)−ヒド
ロキシニトリルリアーゼが存在する。次いで、必要に応
じて、光学活性シアノヒドリンを有機相から分離し、適
宜、さらに精製することができる。しかし、光学活性シ
アノヒドリンは、必要に応じて、有機相の形態で、例え
ば酸加水分解により、対応する光学活性α−ヒドロキシ
カルボン酸(α−ヒドロキシフェニル酢酸=マンデル
酸)に転化することもできる。酸加水分解には、通常、
強酸、例えば濃HClまたは水性硫酸、を使用する。加
水分解の際、酸が存在する水相および光学活性シアノヒ
ドリンが存在する有機相を十分に混合しなければならな
い。
る。有機相は光学活性シアノヒドリンを含んでなり、水
相中には、反応に循環させることができる(R)−ヒド
ロキシニトリルリアーゼが存在する。次いで、必要に応
じて、光学活性シアノヒドリンを有機相から分離し、適
宜、さらに精製することができる。しかし、光学活性シ
アノヒドリンは、必要に応じて、有機相の形態で、例え
ば酸加水分解により、対応する光学活性α−ヒドロキシ
カルボン酸(α−ヒドロキシフェニル酢酸=マンデル
酸)に転化することもできる。酸加水分解には、通常、
強酸、例えば濃HClまたは水性硫酸、を使用する。加
水分解の際、酸が存在する水相および光学活性シアノヒ
ドリンが存在する有機相を十分に混合しなければならな
い。
【0047】下記の諸例は本発明をより詳細に説明する
ためのものであるが、本発明を制限するものではない。
ためのものであるが、本発明を制限するものではない。
【0048】製造した酵素抽出物の活性は、M. Bauer,
H. GrienglおよびW. Steiner Biotechnol. Bioeng. 199
9, 62, 23の方法により測定した。得られたシアノヒド
リンのee値は、無水酢酸/ピリジンで誘導体形成した
後、β−シクロデキストリンカラム上でガスクロマトグ
ラフィーにより測定した。(1単位の定義に関しては、
K. Drauz, H. Waldmann Enzyme Catalysis in Organic
Synthesis, Vol.I, Verlag Chemie, Weinheim, 1995,
p.22参照)
H. GrienglおよびW. Steiner Biotechnol. Bioeng. 199
9, 62, 23の方法により測定した。得られたシアノヒド
リンのee値は、無水酢酸/ピリジンで誘導体形成した
後、β−シクロデキストリンカラム上でガスクロマトグ
ラフィーにより測定した。(1単位の定義に関しては、
K. Drauz, H. Waldmann Enzyme Catalysis in Organic
Synthesis, Vol.I, Verlag Chemie, Weinheim, 1995,
p.22参照)
【0049】実験項 下記の酵素は常に(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼ
を意味する。 例1 80ミリモルクエン酸塩緩衝剤/リットル、pH4.8
を使用する酵素抽出物の製造 クエン酸一水和物8.4gに脱イオン水を加えて500
mlにする。50%NaOH溶液数滴でpHを4.8に
調節する。脱脂したアーモンド粉100gをこのクエン
酸塩緩衝剤500mlと混合し、室温で16時間攪拌す
る。懸濁液を、ガラスフリットを通して濾過する。pH
5.2、活性約200U/mlを有する水性酵素抽出物
約400mlが得られる。
を意味する。 例1 80ミリモルクエン酸塩緩衝剤/リットル、pH4.8
を使用する酵素抽出物の製造 クエン酸一水和物8.4gに脱イオン水を加えて500
mlにする。50%NaOH溶液数滴でpHを4.8に
調節する。脱脂したアーモンド粉100gをこのクエン
酸塩緩衝剤500mlと混合し、室温で16時間攪拌す
る。懸濁液を、ガラスフリットを通して濾過する。pH
5.2、活性約200U/mlを有する水性酵素抽出物
約400mlが得られる。
【0050】(R)−2−クロロベンズアルデヒドシア
ノヒドリンの製造 2−クロロベンズアルデヒド56.2g(0.4モル)
をジイソプロピルエーテル200mlに溶解させ、上で
製造した酵素抽出物200ml(40、000U)およ
びHCN16.2g(0.6モル)を加える。反応混合
物を室温で45分間強く攪拌し、エマルジョンを形成す
る。攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約7
0%を分離する。この抽出物はその後の反応に使用でき
る。有機相はee83%の(R)−2−クロロベンズア
ルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率99%)を
含む。
ノヒドリンの製造 2−クロロベンズアルデヒド56.2g(0.4モル)
をジイソプロピルエーテル200mlに溶解させ、上で
製造した酵素抽出物200ml(40、000U)およ
びHCN16.2g(0.6モル)を加える。反応混合
物を室温で45分間強く攪拌し、エマルジョンを形成す
る。攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約7
0%を分離する。この抽出物はその後の反応に使用でき
る。有機相はee83%の(R)−2−クロロベンズア
ルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率99%)を
含む。
【0051】例2 80ミリモルクエン酸塩緩衝剤/リットル、pH3.3
を使用する酵素抽出物の製造 クエン酸一水和物8.4gに脱イオン水を加えて500
mlにする。50%NaOH溶液数滴でpHを3.3に
調節する。脱脂したアーモンド粉100gをこのクエン
酸塩緩衝剤500mlと混合し、室温で16時間攪拌す
る。懸濁液を、ガラスフリットを通して濾過する。pH
4.4、活性約75U/mlを有する水性酵素抽出物約
400mlが得られる。
を使用する酵素抽出物の製造 クエン酸一水和物8.4gに脱イオン水を加えて500
mlにする。50%NaOH溶液数滴でpHを3.3に
調節する。脱脂したアーモンド粉100gをこのクエン
酸塩緩衝剤500mlと混合し、室温で16時間攪拌す
る。懸濁液を、ガラスフリットを通して濾過する。pH
4.4、活性約75U/mlを有する水性酵素抽出物約
400mlが得られる。
【0052】(R)−2−クロロベンズアルデヒドシア
ノヒドリンの製造 2−クロロベンズアルデヒド28.1g(0.2モル)
をジイソプロピルエーテル100mlに溶解させ、上で
製造した酵素抽出物270ml(20、000U)およ
びHCN8.1g(0.3モル)を加える。反応混合物
を室温で90分間強く攪拌し、エマルジョンを形成す
る。攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約7
0%を分離する。この抽出物はその後の反応に使用でき
る。有機相はee82%の(R)−2−クロロベンズア
ルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率95%)を
含む。
ノヒドリンの製造 2−クロロベンズアルデヒド28.1g(0.2モル)
をジイソプロピルエーテル100mlに溶解させ、上で
製造した酵素抽出物270ml(20、000U)およ
びHCN8.1g(0.3モル)を加える。反応混合物
を室温で90分間強く攪拌し、エマルジョンを形成す
る。攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約7
0%を分離する。この抽出物はその後の反応に使用でき
る。有機相はee82%の(R)−2−クロロベンズア
ルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率95%)を
含む。
【0053】例3 160ミリモルクエン酸塩緩衝剤/リットル、pH4.
8を使用する酵素抽出物の製造 クエン酸一水和物16.8gに脱イオン水を加えて50
0mlにする。50%NaOH溶液数滴でpHを4.8
に調節する。脱脂したアーモンド粉100gをこのクエ
ン酸塩緩衝剤500mlと混合し、室温で16時間攪拌
する。懸濁液を、ガラスフリットを通して濾過する。p
H5.0、活性約200U/mlを有する水性酵素抽出
物約400mlが得られる。
8を使用する酵素抽出物の製造 クエン酸一水和物16.8gに脱イオン水を加えて50
0mlにする。50%NaOH溶液数滴でpHを4.8
に調節する。脱脂したアーモンド粉100gをこのクエ
ン酸塩緩衝剤500mlと混合し、室温で16時間攪拌
する。懸濁液を、ガラスフリットを通して濾過する。p
H5.0、活性約200U/mlを有する水性酵素抽出
物約400mlが得られる。
【0054】(R)−2−クロロベンズアルデヒドシア
ノヒドリンの製造 2−クロロベンズアルデヒド28.1g(0.2モル)
をジイソプロピルエーテル100mlに溶解させ、上で
製造した酵素抽出物100ml(20、000U)およ
びHCN8.1g(0.3モル)を加える。反応混合物
を室温で45分間強く攪拌し、エマルジョンを形成す
る。攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約7
0%を分離する。この抽出物はその後の反応に使用でき
る。有機相はee83%の(R)−2−クロロベンズア
ルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率98%)を
含む。
ノヒドリンの製造 2−クロロベンズアルデヒド28.1g(0.2モル)
をジイソプロピルエーテル100mlに溶解させ、上で
製造した酵素抽出物100ml(20、000U)およ
びHCN8.1g(0.3モル)を加える。反応混合物
を室温で45分間強く攪拌し、エマルジョンを形成す
る。攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約7
0%を分離する。この抽出物はその後の反応に使用でき
る。有機相はee83%の(R)−2−クロロベンズア
ルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率98%)を
含む。
【0055】例4 20ミリモルクエン酸塩緩衝剤/リットル、pH3.3
を使用する酵素抽出物の製造 クエン酸一水和物2.1gに脱イオン水を加えて500
mlにする。50%NaOH溶液数滴でpHを3.3に
調節する。脱脂したアーモンド粉100gをこのクエン
酸塩緩衝剤500mlと混合し、室温で16時間攪拌す
る。懸濁液を、ガラスフリットを通して濾過する。pH
5.0、活性約70U/mlを有する水性酵素抽出物約
400mlが得られる。
を使用する酵素抽出物の製造 クエン酸一水和物2.1gに脱イオン水を加えて500
mlにする。50%NaOH溶液数滴でpHを3.3に
調節する。脱脂したアーモンド粉100gをこのクエン
酸塩緩衝剤500mlと混合し、室温で16時間攪拌す
る。懸濁液を、ガラスフリットを通して濾過する。pH
5.0、活性約70U/mlを有する水性酵素抽出物約
400mlが得られる。
【0056】(R)−2−クロロベンズアルデヒドシア
ノヒドリンの製造 2−クロロベンズアルデヒド28.1g(0.2モル)
をジイソプロピルエーテル100mlに溶解させ、上で
製造した酵素抽出物285ml(20、000U)およ
びHCN8.1g(0.3モル)を加える。反応混合物
を室温で60分間強く攪拌し、エマルジョンを形成す
る。攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約7
0%を分離する。この抽出物はその後の反応に使用でき
る。有機相はee83%の(R)−2−クロロベンズア
ルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率98%)を
含む。
ノヒドリンの製造 2−クロロベンズアルデヒド28.1g(0.2モル)
をジイソプロピルエーテル100mlに溶解させ、上で
製造した酵素抽出物285ml(20、000U)およ
びHCN8.1g(0.3モル)を加える。反応混合物
を室温で60分間強く攪拌し、エマルジョンを形成す
る。攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約7
0%を分離する。この抽出物はその後の反応に使用でき
る。有機相はee83%の(R)−2−クロロベンズア
ルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率98%)を
含む。
【0057】例4a(比較例) 20ミリモルクエン酸塩緩衝剤/リットル、pH5.5
を使用する酵素抽出物の製造(Synth. Commun. 1991,
21, 1388頁に記載されている方法により、ただしア
ーモンド粉の抽出および除去による) クエン酸一水和物2.1gに脱イオン水を加えて500
mlにする。50%NaOH溶液数滴でpHを5.5に
調節する。脱脂したアーモンド粉100gをこのクエン
酸塩緩衝剤500mlと混合し、室温で16時間攪拌す
る。得られた酵素抽出物で以下に示す様に、反応中にp
Hが大きく増加する。懸濁液を、ガラスフリットを通し
て濾過する。pH6.0、活性約70U/mlを有する
水性酵素抽出物約400mlが得られる。
を使用する酵素抽出物の製造(Synth. Commun. 1991,
21, 1388頁に記載されている方法により、ただしア
ーモンド粉の抽出および除去による) クエン酸一水和物2.1gに脱イオン水を加えて500
mlにする。50%NaOH溶液数滴でpHを5.5に
調節する。脱脂したアーモンド粉100gをこのクエン
酸塩緩衝剤500mlと混合し、室温で16時間攪拌す
る。得られた酵素抽出物で以下に示す様に、反応中にp
Hが大きく増加する。懸濁液を、ガラスフリットを通し
て濾過する。pH6.0、活性約70U/mlを有する
水性酵素抽出物約400mlが得られる。
【0058】(R)−2−クロロベンズアルデヒドシア
ノヒドリンの製造 2−クロロベンズアルデヒド28.1g(0.2モル)
をジイソプロピルエーテル100mlに溶解させ、上で
製造した酵素抽出物285ml(20、000U)およ
びHCN8.1g(0.3モル)を加える。反応混合物
を室温で60分間強く攪拌し、エマルジョンを形成す
る。攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約7
0%を分離する。有機相はee55%の(R)−2−ク
ロロベンズアルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化
率99%)を含む。
ノヒドリンの製造 2−クロロベンズアルデヒド28.1g(0.2モル)
をジイソプロピルエーテル100mlに溶解させ、上で
製造した酵素抽出物285ml(20、000U)およ
びHCN8.1g(0.3モル)を加える。反応混合物
を室温で60分間強く攪拌し、エマルジョンを形成す
る。攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約7
0%を分離する。有機相はee55%の(R)−2−ク
ロロベンズアルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化
率99%)を含む。
【0059】この酵素抽出物の活性は、例4の(R)−
2−クロロベンズアルデヒドシアノヒドリンの製造にお
けるee値(ee=鏡像異性体過剰)との簡単な比較に
より明らかな様に、本発明により製造された酵素抽出物
を使用した場合よりも著しく低い。
2−クロロベンズアルデヒドシアノヒドリンの製造にお
けるee値(ee=鏡像異性体過剰)との簡単な比較に
より明らかな様に、本発明により製造された酵素抽出物
を使用した場合よりも著しく低い。
【0060】例5 水溶液、pH4.5〜5.2(緩衝剤無し)を使用する
酵素抽出物の製造 濃HCl数滴を使用して脱イオン水500mlをpH
4.5に調節する。脱脂したアーモンド粉100gをこ
の溶液と混合し、濃HClを連続的に加えることにより
pHを4.5〜5.2に維持しながら、室温で16時間
攪拌する。懸濁液を、ガラスフリットを通して濾過す
る。pH4.8、活性約200U/mlを有する水性酵
素抽出物約400mlが得られる。
酵素抽出物の製造 濃HCl数滴を使用して脱イオン水500mlをpH
4.5に調節する。脱脂したアーモンド粉100gをこ
の溶液と混合し、濃HClを連続的に加えることにより
pHを4.5〜5.2に維持しながら、室温で16時間
攪拌する。懸濁液を、ガラスフリットを通して濾過す
る。pH4.8、活性約200U/mlを有する水性酵
素抽出物約400mlが得られる。
【0061】(R)−2−クロロベンズアルデヒドシア
ノヒドリンの製造 2−クロロベンズアルデヒド28.1g(0.2モル)
をジイソプロピルエーテル100mlに溶解させ、上で
製造した酵素抽出物100ml(20、000U)およ
びHCN8.1g(0.3モル)を加える。反応混合物
を室温で60分間強く攪拌し、エマルジョンを形成す
る。攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約7
0%を分離する。この抽出物はその後の反応に使用でき
る。有機相はee83%の(R)−2−クロロベンズア
ルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率99%)を
含む。
ノヒドリンの製造 2−クロロベンズアルデヒド28.1g(0.2モル)
をジイソプロピルエーテル100mlに溶解させ、上で
製造した酵素抽出物100ml(20、000U)およ
びHCN8.1g(0.3モル)を加える。反応混合物
を室温で60分間強く攪拌し、エマルジョンを形成す
る。攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約7
0%を分離する。この抽出物はその後の反応に使用でき
る。有機相はee83%の(R)−2−クロロベンズア
ルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率99%)を
含む。
【0062】例6 80ミリモルクエン酸塩緩衝剤/リットル、pH4.8
を使用する酵素抽出物の製造 酵素抽出物は例1に記載する様にして製造する。
を使用する酵素抽出物の製造 酵素抽出物は例1に記載する様にして製造する。
【0063】(R)−ベンズアルデヒドシアノヒドリン
の製造 ベンズアルデヒド74.3g(0.7モル)をジイソプ
ロピルエーテル250mlに溶解させ、上記の酵素抽出
物100ml(20、000U)およびHCN27g
(1.0モル)を加える。反応混合物を室温で180分
間強く攪拌し、エマルジョンを形成する。攪拌終了後、
最初に使用した水性酵素抽出物の約70%を分離する。
この抽出物はその後の反応に使用できる。有機相はee
98%の(R)ベンズアルデヒドシアノヒドリン(GC
による転化率は定量的である)を含む。
の製造 ベンズアルデヒド74.3g(0.7モル)をジイソプ
ロピルエーテル250mlに溶解させ、上記の酵素抽出
物100ml(20、000U)およびHCN27g
(1.0モル)を加える。反応混合物を室温で180分
間強く攪拌し、エマルジョンを形成する。攪拌終了後、
最初に使用した水性酵素抽出物の約70%を分離する。
この抽出物はその後の反応に使用できる。有機相はee
98%の(R)ベンズアルデヒドシアノヒドリン(GC
による転化率は定量的である)を含む。
【0064】例7 80ミリモルクエン酸塩緩衝剤/リットル、pH4.8
を使用する酵素抽出物の製造 酵素抽出物は例1に記載する様にして製造する。
を使用する酵素抽出物の製造 酵素抽出物は例1に記載する様にして製造する。
【0065】(R)−3−ヒドロキシベンズアルデヒド
シアノヒドリンの製造 3−ヒドロキシベンズアルデヒド12.2g(0.1モ
ル)をジイソプロピルエーテル100mlに溶解させ、
上記の酵素抽出物100ml(20、000U)および
HCN4g(0.15モル)を加える。反応混合物を室
温で105分間強く攪拌し、エマルジョンを形成する。
攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約70%
を分離する。この抽出物はその後の反応に使用できる。
有機相はee97%の(R)−3−ヒドロキシベンズア
ルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率96%)を
含む。
シアノヒドリンの製造 3−ヒドロキシベンズアルデヒド12.2g(0.1モ
ル)をジイソプロピルエーテル100mlに溶解させ、
上記の酵素抽出物100ml(20、000U)および
HCN4g(0.15モル)を加える。反応混合物を室
温で105分間強く攪拌し、エマルジョンを形成する。
攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約70%
を分離する。この抽出物はその後の反応に使用できる。
有機相はee97%の(R)−3−ヒドロキシベンズア
ルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率96%)を
含む。
【0066】例8 80ミリモルクエン酸塩緩衝剤/リットル、pH4.8
を使用する酵素抽出物の製造 酵素抽出物は例1に記載する様にして製造する。
を使用する酵素抽出物の製造 酵素抽出物は例1に記載する様にして製造する。
【0067】(R)−3−ヒドロキシベンズアルデヒド
シアノヒドリンの製造 3−ヒドロキシベンズアルデヒド48.8g(0.4モ
ル)をジイソプロピルエーテル200mlに溶解させ、
上記の酵素抽出物100ml(20、000U)および
HCN16g(0.6モル)を加える。反応混合物を室
温で225分間強く攪拌し、エマルジョンを形成する。
攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約70%
を分離する。この抽出物はその後の反応に使用できる。
有機相はee92%の(R)−3−ヒドロキシベンズア
ルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率94%)を
含む。
シアノヒドリンの製造 3−ヒドロキシベンズアルデヒド48.8g(0.4モ
ル)をジイソプロピルエーテル200mlに溶解させ、
上記の酵素抽出物100ml(20、000U)および
HCN16g(0.6モル)を加える。反応混合物を室
温で225分間強く攪拌し、エマルジョンを形成する。
攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約70%
を分離する。この抽出物はその後の反応に使用できる。
有機相はee92%の(R)−3−ヒドロキシベンズア
ルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率94%)を
含む。
【0068】例9 80ミリモルクエン酸塩緩衝剤/リットル、pH4.8
を使用する酵素抽出物の製造 酵素抽出物は例1に記載する様にして製造する。
を使用する酵素抽出物の製造 酵素抽出物は例1に記載する様にして製造する。
【0069】(R)−4−ヒドロキシベンズアルデヒド
シアノヒドリンの製造 4−ヒドロキシベンズアルデヒド12.2g(0.1モ
ル)をジイソプロピルエーテル100mlに溶解させ、
上記の酵素抽出物100ml(20、000U)および
HCN4g(0.15モル)を加える。反応混合物を室
温で165分間強く攪拌し、エマルジョンを形成する。
攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約70%
を分離する。この抽出物はその後の反応に使用できる。
有機相はee92%の(R)−4−ヒドロキシベンズア
ルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率70%)を
含む。
シアノヒドリンの製造 4−ヒドロキシベンズアルデヒド12.2g(0.1モ
ル)をジイソプロピルエーテル100mlに溶解させ、
上記の酵素抽出物100ml(20、000U)および
HCN4g(0.15モル)を加える。反応混合物を室
温で165分間強く攪拌し、エマルジョンを形成する。
攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約70%
を分離する。この抽出物はその後の反応に使用できる。
有機相はee92%の(R)−4−ヒドロキシベンズア
ルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率70%)を
含む。
【0070】例9a(比較例) 80ミリモルクエン酸塩緩衝剤/リットル、pH5.3
を使用する酵素抽出物の製造 クエン酸一水和物8.4gに脱イオン水を加えて500
mlにする。50%NaOH溶液数滴でpHを5.3に
調節する。脱脂したアーモンド粉100gをクエン酸塩
緩衝剤500mlと混合し、室温で16時間攪拌する。
懸濁液を、ガラスフリットを通して濾過する。pH5.
7、活性約200U/mlを有する水性酵素抽出物約4
00mlが得られる。
を使用する酵素抽出物の製造 クエン酸一水和物8.4gに脱イオン水を加えて500
mlにする。50%NaOH溶液数滴でpHを5.3に
調節する。脱脂したアーモンド粉100gをクエン酸塩
緩衝剤500mlと混合し、室温で16時間攪拌する。
懸濁液を、ガラスフリットを通して濾過する。pH5.
7、活性約200U/mlを有する水性酵素抽出物約4
00mlが得られる。
【0071】(R)−4−ヒドロキシベンズアルデヒド
シアノヒドリンの製造 4−ヒドロキシベンズアルデヒド12.2g(0.1モ
ル)をジイソプロピルエーテル100mlに溶解させ、
上で製造した酵素抽出物100ml(20、000U)
およびHCN4g(0.15モル)を加える。反応混合
物を室温で165分間強く攪拌し、エマルジョンを形成
する。攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約
70%を分離する。有機相はee70%の(R)−4−
ヒドロキシベンズアルデヒドシアノヒドリン(GCによ
る転化率63%)を含む。
シアノヒドリンの製造 4−ヒドロキシベンズアルデヒド12.2g(0.1モ
ル)をジイソプロピルエーテル100mlに溶解させ、
上で製造した酵素抽出物100ml(20、000U)
およびHCN4g(0.15モル)を加える。反応混合
物を室温で165分間強く攪拌し、エマルジョンを形成
する。攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約
70%を分離する。有機相はee70%の(R)−4−
ヒドロキシベンズアルデヒドシアノヒドリン(GCによ
る転化率63%)を含む。
【0072】例10 80ミリモルクエン酸塩緩衝剤/リットル、pH4.8
を使用する酵素抽出物の製造 酵素抽出物は例1に記載する様にして製造する。
を使用する酵素抽出物の製造 酵素抽出物は例1に記載する様にして製造する。
【0073】(R)−3,4−ジヒドロキシベンズアル
デヒドシアノヒドリンの製造 3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド6.9g(0.
05モル)をジイソプロピルエーテル100mlに溶解
させ、上記の酵素抽出物100ml(20、000U)
およびHCN3g(0.1モル)を加える。反応混合物
を室温で165分間強く攪拌し、エマルジョンを形成す
る。攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約7
0%を分離する。この抽出物はその後の反応に使用でき
る。有機相はee76%の(R)−3,4−ジヒドロキ
シベンズアルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率
65%)を含む。
デヒドシアノヒドリンの製造 3,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド6.9g(0.
05モル)をジイソプロピルエーテル100mlに溶解
させ、上記の酵素抽出物100ml(20、000U)
およびHCN3g(0.1モル)を加える。反応混合物
を室温で165分間強く攪拌し、エマルジョンを形成す
る。攪拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約7
0%を分離する。この抽出物はその後の反応に使用でき
る。有機相はee76%の(R)−3,4−ジヒドロキ
シベンズアルデヒドシアノヒドリン(GCによる転化率
65%)を含む。
【0074】例11 80ミリモルクエン酸塩緩衝剤を使用する酵素抽出物の
製造 クエン酸一水和物8.4gに脱イオン水を加えて500
mlにする。50%NaOH溶液数滴でpHを4.8に
調節する。脱脂したアーモンド粉100gをクエン酸塩
緩衝剤500mlと混合し、室温で16時間攪拌する。
懸濁液を、ガラスフリットを通して濾過する。pH5.
2、活性約200U/mlを有する水性抽出物約400
mlが得られる。
製造 クエン酸一水和物8.4gに脱イオン水を加えて500
mlにする。50%NaOH溶液数滴でpHを4.8に
調節する。脱脂したアーモンド粉100gをクエン酸塩
緩衝剤500mlと混合し、室温で16時間攪拌する。
懸濁液を、ガラスフリットを通して濾過する。pH5.
2、活性約200U/mlを有する水性抽出物約400
mlが得られる。
【0075】(R)−2−クロロベンズアルデヒドシア
ノヒドリンの製造 2−クロロベンズアルデヒド56.2g(0.4モル)
をジイソプロピルエーテル200mlに溶解させ、上記
の酵素抽出物200ml(40、000U)およびHC
N16.2g(0.6モル)を加える。反応混合物を室
温で45分間強く攪拌し、エマルジョンを形成する。攪
拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約70%を
分離する。この抽出物はその後の反応に使用できる。有
機相はee83%の(R)−2−クロロベンズアルデヒ
ドシアノヒドリン(GCによる転化率99%)を含む。
ノヒドリンの製造 2−クロロベンズアルデヒド56.2g(0.4モル)
をジイソプロピルエーテル200mlに溶解させ、上記
の酵素抽出物200ml(40、000U)およびHC
N16.2g(0.6モル)を加える。反応混合物を室
温で45分間強く攪拌し、エマルジョンを形成する。攪
拌終了後、最初に使用した水性酵素抽出物の約70%を
分離する。この抽出物はその後の反応に使用できる。有
機相はee83%の(R)−2−クロロベンズアルデヒ
ドシアノヒドリン(GCによる転化率99%)を含む。
【0076】例12 (R)−2−クロロマンデル酸の製造 例11から得たジイソプロピルエーテル相を135gの
濃HClと混合し、良く攪拌しながら、60℃で6時間
加熱する。この加水分解の際に、塩化アンモニウムが沈
殿するので、これを冷却後に少量の水で溶解させる。各
相を分離し、水相を、それぞれ50mlのジイソプロピ
ルエーテルで2回さらに抽出する。有機相を一つにあわ
せて濃縮し、残留物をトルエン200mlに入れ、短時
間加熱して沸騰させる。冷却により、(R)−2−クロ
ロマンデル酸の結晶が析出する(58.2g、理論値の
78%、ee92%)。
濃HClと混合し、良く攪拌しながら、60℃で6時間
加熱する。この加水分解の際に、塩化アンモニウムが沈
殿するので、これを冷却後に少量の水で溶解させる。各
相を分離し、水相を、それぞれ50mlのジイソプロピ
ルエーテルで2回さらに抽出する。有機相を一つにあわ
せて濃縮し、残留物をトルエン200mlに入れ、短時
間加熱して沸騰させる。冷却により、(R)−2−クロ
ロマンデル酸の結晶が析出する(58.2g、理論値の
78%、ee92%)。
【0077】生成物は、トルエンからさらに結晶化させ
ることにより、>99%の光学純度にすることもでき
る。
ることにより、>99%の光学純度にすることもでき
る。
【0078】例13 (R)−2−フルオロマンデル酸の製造 例11により、ジイソプロピルエーテル(50ml)中
の2−フルオロベンズアルデヒド(12.4g、0.1
0モル)を、例11から得た酵素抽出物(50ml)お
よびHCN(4.0g、0.15モル)で処理する。6
0分後の転化率は>99%である。例12により、ジイ
ソプロピル相を濃HCl(35ml)で処理する。分離
精製後、(R)−2−フルオロマンデル酸(13.4
g、理論値の81%、ee93%)が得られる。
の2−フルオロベンズアルデヒド(12.4g、0.1
0モル)を、例11から得た酵素抽出物(50ml)お
よびHCN(4.0g、0.15モル)で処理する。6
0分後の転化率は>99%である。例12により、ジイ
ソプロピル相を濃HCl(35ml)で処理する。分離
精製後、(R)−2−フルオロマンデル酸(13.4
g、理論値の81%、ee93%)が得られる。
【0079】例14 (R)−2−ブロモマンデル酸の製造 例11により、ジイソプロピルエーテル(50ml)中
の2−ブロモベンズアルデヒド(18.5g、0.10
モル)を、例11から得た酵素抽出物(50ml)およ
びHCN(4.0g、0.15モル)で処理する。60
分後の転化率は>95%である。例12により、ジイソ
プロピル相を濃HCl(35ml)で処理する。分離精
製後、(R)−2−ブロモマンデル酸(15.1g、理
論値の63%、ee91%)が得られる。
の2−ブロモベンズアルデヒド(18.5g、0.10
モル)を、例11から得た酵素抽出物(50ml)およ
びHCN(4.0g、0.15モル)で処理する。60
分後の転化率は>95%である。例12により、ジイソ
プロピル相を濃HCl(35ml)で処理する。分離精
製後、(R)−2−ブロモマンデル酸(15.1g、理
論値の63%、ee91%)が得られる。
フロントページの続き (72)発明者 フランツ、エッフェンバーガー ドイツ連邦共和国シュトゥットガルト、シ ァツベーク、5 Fターム(参考) 4B064 AE01 CA21 CB30 CD01 CD05 DA01 DA11
Claims (15)
- 【請求項1】式(II) 【化1】 の光学活性シアノヒドリンの製造法であって、 式(I) 【化2】 のアルデヒドをHCNと、水と混和し得ない有機溶剤
中、水の存在下、緩衝剤の不存在下または存在下、
(R)−ヒドロキシニトリルリアーゼの存在下で反応さ
せることを含んでなり、式(II)のX、YおよびZが、式
(I)と同じ意味を有し、互いに独立して、同一である
か、または異なるものであって、H、F、Cl、Br、
I、OH、O(C1〜C4アルキル)、OCOCH3、
NHCOCH3、NO2またはC1〜C4アルキルであ
る、光学活性シアノヒドリンの製造法。 - 【請求項2】HCNとの反応全体にわたって、pHが0
〜8に維持される、請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】HCNとの反応全体にわたって、pHが2
〜7に維持される、請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項4】反応が0〜60℃で行われる 、請求項1
〜3のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項5】反応が、20〜1000単位の(R)−ヒ
ドロキシニトリルリアーゼ/ミリモルアルデヒドの存在
下で行われる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方
法。 - 【請求項6】式(II) 【化3】 の光学活性シアノヒドリンの製造法であって、式(I) 【化4】 のアルデヒドをHCNと、水と混和し得ない有機溶剤
中、0〜60℃で強く攪拌しながら、(R)−ヒドロキ
シニトリルリアーゼを含む天然物質をpH3.3〜5.
5で水で抽出することにより製造した水性(R)−ヒド
ロキシニトリルリアーゼ抽出物の存在下で、緩衝剤の不
存在下または存在下で反応させ、有機相を水相から分離
し、必要に応じて、式(II)のシアノヒドリンを加水分解
により対応するカルボン酸に転化させることを含んでな
り、式(II)のX、YおよびZは、式(I)と同じ意味を
有し、互いに独立して、 同一であるか、または異なる
ものであって、H、F、Cl、Br、I、OH、O(C
1〜C4アルキル)、OCOCH3、NHCOCH3、
NO2またはC1〜C4アルキルであることを特徴とす
る方法。 - 【請求項7】式(Ia) 【化5】 の、X、YおよびZが、上記の式(I)および(II)と同
じ意味を有するアルデヒドを使用する、請求項1〜6の
いずれか一項に記載の方法。 - 【請求項8】式(Ia)の、XがF、Cl、Br、I、O
H、O(C1〜C4アルキル)、OCOCH3、NHC
OCH3、NO2またはC1〜C4アルキルであり、Y
およびZがそれぞれHであるか、またはXおよびYがそ
れぞれHであり、ZがOHであるか、またはXがHであ
り、YおよびZがそれぞれOHであるアルデヒドを使用
する、請求項7に記載の方法。 - 【請求項9】使用する水と混和し得ない有機溶剤が、脂
肪族エーテル、1〜6個の炭素原子を有するカルボン酸
と1〜4個の炭素原子を有する脂肪族アルコールのエス
テル、合計4〜8個の炭素原子を有する脂肪族ケトンま
たはそれらの混合物、またはこれらの溶剤と、4〜8個
の炭素原子を有する脂肪族炭化水素、7〜10個の炭素
原子を有する芳香族炭化水素、または塩素化された脂肪
族または芳香族炭化水素との希釈溶液である、請求項1
〜8のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項10】使用する水と混和し得ない溶剤がジエチ
ルエーテル、ジ−n−プロピルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、ジ−n
−ブチルエーテル、ジイソブチルエーテルまたはそれら
の混合物である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の
方法。 - 【請求項11】使用する水と混和し得ない溶剤がジエチ
ルエーテル、ジ−n−プロピルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル、メチルtert−ブチルエーテルまたはそ
れらの混合物である、請求項1〜10のいずれか一項に
記載の方法。 - 【請求項12】アルデヒド1モルあたり0.8〜10モ
ルのHCNが使用される、請求項1〜11のいずれか一
項に記載の方法。 - 【請求項13】アルデヒドが、0.1〜3.0モルアル
デヒド/リットルの濃度で使用される、請求項1〜12
のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項14】HCNとの反応全体にわたってpHが
3.3〜5.5に維持される、請求項1〜13のいずれ
か一項に記載の方法。 - 【請求項15】有機相と水相の重量比が20:1〜1:
20、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
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DE2000154011 DE10054011A1 (de) | 2000-11-01 | 2000-11-01 | Verfahren zur Herstellung von optisch aktiven Cyanhydrinen und Folgeprodukten |
DE2000162306 DE10062306A1 (de) | 2000-12-14 | 2000-12-14 | Verfahren zur Herstellung von optisch aktiven Cyanhydrinen und Folgeprodukten |
DE10062306.9 | 2000-12-14 | ||
DE10054011.2 | 2000-12-14 |
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Publication Number | Publication Date |
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EP (1) | EP1203820A1 (ja) |
JP (1) | JP2002142792A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006347886A (ja) * | 2005-06-13 | 2006-12-28 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | シアンヒドリン類濃縮液及びα−ヒドロキシカルボン酸類結晶の製造方法 |
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