JP2812199B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2812199B2
JP2812199B2 JP11777994A JP11777994A JP2812199B2 JP 2812199 B2 JP2812199 B2 JP 2812199B2 JP 11777994 A JP11777994 A JP 11777994A JP 11777994 A JP11777994 A JP 11777994A JP 2812199 B2 JP2812199 B2 JP 2812199B2
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  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスク(光磁気デ
ィスクを含む)媒体にディジタル画像・音声データやシ
ステムデータ等を記録する光ディスク装置に関し、特に
ほぼ一定の記録波長で高密度にデータを記録し再生する
光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクに一定の記録波長で高密度に
データを記録する方式としては、ディスクの回転を一定
としてトラックの半径に比例して記録ビットレートを上
げて記録するディスク回転一定方式、および、記録ビッ
トレートを一定としてトラックの半径に比例してディス
クの回転角速度を低下させて記録するビットレート一定
方式がある。
【0003】図12は、ディスク回転一定方式により、
ほぼ一定の記録波長でデータを記録する光ディスク装置
の一例を示すブロック図であり、特願平5−27532
5号明細書に記載されたものと同じ構成である。
【0004】ここで、光ディスク1はディスク駆動部1
1によって駆動されて一定角速度で回転する。光ヘッド
2は、ヘッド駆動部3により駆動されて光ディスク1の
内周から外周へ向けて半径方向に移動して記録データD
w2を書込み、また、光ディスク1に記録されているデ
ータを読出して再生データDr1として出力する。トラ
ック位置検出部4は、光ヘッド2からの位置情報P1を
受けてトラックの位置を示す信号P2を出力する。
【0005】記録制御信号発生部5は、トラック位置信
号P2に基づき、すなわちトラックの半径に比例して記
録ビットレートを上げるように記録クロック信号Cw1
を生成する。記録データ処理部6は、記録入力データD
w1に対して、画像音声統合、シャフリング、誤り訂正
符号付加、変調、同期付加等の処理を施して一旦記録バ
ッファメモリ7に書込むと共に、記録クロック信号Cw
1に応じて記録バッファメモリ7から読出して記録デー
タDw2として光ヘッド2へ出力する。
【0006】また、再生制御信号発生部8は、トラック
位置信号P2に基づき再生クロック信号Cr1を生成す
る。再生データ処理部9は、光ヘッド2によって読出さ
れた再生データDr1を再生クロック信号Cr1に応じ
て再生バッファメモリ10に一旦書込み、再生バッファ
メモリ10から所定の速度で読出したデータに対して同
期検出復調、誤り訂正、デシャフリング、画像音声分離
等の処理を施して再生出力データDr2として送出す
る。
【0007】記録するデータが、例えば、フレーム周波
数29.97Hz(30/1.001Hz)のフレーム
内符号化されたデータである場合、光ディスクの回転
を、例えばフレーム周波数に同期した毎秒29.97回
転とし、最内周トラックから外周に向けて光へッドを移
動させて記録していく。なお、光ディスクの回転をフィ
ールド周波数に同期させてもよい。
【0008】また、光ディスクのトラック領域を半径方
向に複数に等分割し、分割した各領域内では同一ビット
レートで記録するようにしている。ここで、説明を簡単
にするために、例えば、トラック領域の最内周と最外周
との半径比を1:2とし、トラック領域を半径方向に9
等分し、1フレーム当りのデータ量を8シンクブロック
とする。このシンクブロック(SBと略記する)とは、
同期信号、アドレスを示すID信号、画像データ、およ
び誤り訂正符号等からなる一定長のデータ列である。実
際の1フレーム当りのシンクブロック数は800SB程
度である。
【0009】さて、9等分した各トラック領域をクロッ
クブロック(CBと略記する)と称し、最内周のトラッ
ク領域をCB0、最外周のトラック領域をCB8とし、
1クロックブロック(CB)当りのトラック数を8トラ
ックとすれば、光ディスクのトラックフォーマットは図
11に示したようになる。なお、CB0〜CB8の枠の
左端に記した数字はトラック番号であり、枠内に記した
数字は記録データのフレーム番号であり、括弧内はSB
数である。
【0010】すなわち、最内周のCB0では、1トラッ
ク当り1フレーム分(8SB)のデータを記録するもの
として合計8フレーム分のデータを記録する。CB1で
は、1トラック当り9SBのデータを記録するものとし
て合計9フレーム分のデータを記録し、また、CB2で
は、1トラック当り10SBのデータを記録するものと
して合計10フレーム分のデータを記録する。以下、ク
ロックブロック(CB)毎に1トラック当り1SBずつ
データを増加させ、最外周のCB8では、1トラック当
り2フレーム分(16SB)、合計16フレーム分のデ
ータを記録する。このようにして、光ディスクのトラッ
ク#0(記号#は番号を意味する)からトラック#71
までの範囲に、フレーム#0からフレーム#107まで
の合計108フレームのデータを記録する。
【0011】ところで、トラック領域に応じたビットレ
ートでデータをトラックに記録するために、記録バッフ
ァメモリ7にフレーム周期で書込んだデータを、フレー
ム周期よりも短時間に読出していくので、記録バッファ
メモリでデータ不足が生じる。そこで、データ不足が生
じる時点においてトラックへのデータ記録を中断するタ
イミング調整処理(これをポーズトラックと称する)を
実行する。すなわち、記録制御信号発生部5は、トラッ
ク位置信号P2に基づいてポーズトラック制御信号Cw
2を出力する。この場合、記録バッファメモリでデータ
不足が生じるトラック位置は決っているので、ポーズト
ラックを実行するトラック位置を予めROM等の記憶素
子に記憶させている。
【0012】また、再生時においては、トラックから再
生したデータを再生バッファメモリ10にフレーム周期
よりも短時間に書込み、フレーム周期で読出していくの
で、データのオーバーフローが生じる。そこで、オーバ
ーフローが生じる時点に、1トラック戻して同一トラッ
クから続けて2回読み出す処理(これをリピートトラッ
クと称する)を実行する。すなわち、再生制御信号発生
部8は、トラック位置信号P2に基づいてリピートトラ
ック制御信号Cr2を生成する。この場合、再生バッフ
ァメモリでオーバーフローが生じるトラック位置は決っ
ているので、このトラック位置を予めROM等に記憶さ
せている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の光ディ
スク装置は、ディスクの回転がフレーム周期に同期した
正常状態を前提として構成されており、タイミング調整
を実行するトラック位置を予め記憶させたROM等を使
用し、トラック位置に応じてポーズトラックおよびリピ
ートトラックを実行している。従って、サーボずれ等に
起因してディスクの回転角速度が所定のフレーム周期よ
りも速くなった場合、記録バッファメモリにおいてデー
タ不足が発生し、また再生バッファメモリにおいてオー
バーフローが発生して正常に記録再生を行うことができ
ないという問題点がある。
【0014】例えば、トラックに1回転で1フレームの
データが記録されているとすれば、このトラックからデ
ータを再生する場合、ディスクが29.97回転/秒で
正常に回転していれば、29.97フレーム/秒のデー
タ量となって正常に再生できるので問題はない。ところ
が、ディスクの回転が正常回転よりも速くなり、例え
ば、31回転/秒になったとすれば、再生するデータ量
は31フレーム/秒に増大する。従って、再生バッファ
メモリによってある程度吸収できても、最終的に再生バ
ッファメモリがオーバーフローしてデータエラーが発生
することになる。
【0015】本発明の目的は、ほぼ一定記録波長で高密
度にデータを記録する光ディスク装置において、サーボ
ずれ等によりディスクの回転が正常回転よりも速くなっ
た場合でも、記録バッファメモリおよび再生バッファメ
モリにおいてデータ不足およびオーバーフローが発生し
てデータエラーが発生することなく記録再生を行うこと
ができる光ディスク装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク装置
は、記録データのフレーム周波数もしくはフィールド周
波数に同期して一定回転する光ディスクのトラック領域
を半径方向に等分割して複数のクロックブロックを設定
し、記録バッファメモリを使用して前記クロックブロッ
ク毎にビットレートを変化させてほぼ一定記録波長でデ
ータを記録する光ディスク装置において、前記光ディス
クの最内周のトラックから半径方向に向けて各トラック
に付与されるトラック番号をCt(Ct=0,1,2,
…)とし、前記トラック番号に対応して前記クロックブ
ロック毎に予め設定された1トラック当りのデータブロ
ック数をNtとし、1フレームもしくは1フィールド毎
に記録バッファメモリに書き込まれるデータブロック数
をNfとし、前記記録バッファメモリの読み出し後の残
りのデータブロック数をRとし、前記トラック番号Ct
を0,1,2,…とインクリメントしつつ前記Rの値に
R−(Nt−Nf)の値を代入していき、R<Ntとな
るトラック番号の次はポーズトラック(光ヘッドを1ト
ラック戻してタイミング調整するトラック)とし、ま
た、このときの前記Rの値にR+Nfの値を代入し、
続いてトラック番号Ctの値をインクリメントしつつ前
記Rの更新値にR−(Nt−Nf)の値を代入して
、R<Ntとなるトラック番号の次はポーズトラック
とし、また、このときの前記Rの値にR+Nfの値を代
入し、以下同様に全ての前記トラック番号について前記
ポーズトラックを算出するポーズトラック算出手段を有
する。
【0017】また、本発明の光ディスク装置は、一定回
転する光ディスクのトラック領域を半径方向に等分割し
て複数のクロックブロックを設定し、記録および再生バ
ッファメモリを使用して前記クロックブロック毎にビッ
トレートを変化させてほぼ一定記録波長でデータを記録
し再生する光ディスク装置において、前記光ディスクが
正常に回転しているときの正常トラック記録タイミング
を発生する正常記録タイミング発生手段と、前記光ディ
スクが実際に回転しているときのトラック記録タイミン
グと前記正常トラック記録タイミングとを比較する記録
タイミング比較手段と、この記録タイミング比較手段の
比較結果に応じて光ヘッドを1トラック戻してタイミン
グ調整する記録タイミング制御手段とを備える。また、
前記光ディスクが正常に回転しているときの正常トラッ
ク再生タイミングを発生する正常再生タイミング発生手
段と、前記光ディスクが実際に回転しているときのトラ
ック再生タイミングと前記正常トラック再生タイミング
とを比較する再生タイミング比較手段と、この再生タイ
ミング比較手段の比較結果に応じて光ヘッドを1トラッ
ク戻してタイミング調整する再生タイミング制御手段と
を備えている。を特徴とする請求項2記載の光ディスク
装置。
【0018】更に、本発明の光ディスク装置は、光ディ
スクのトラック領域を半径方向に等分割して複数のクロ
ックブロックを設定し、このクロックブロック毎に光デ
ィスクの回転を変化させて記録ビットレート一定として
ほぼ一定記録波長でデータを記録し再生する光ディスク
装置において、前記光ディスクが正常に回転していると
きの正常トラック記録タイミングを発生する正常記録タ
イミング発生手段と、前記光ディスクが実際に回転して
いるときのトラック記録タイミングと前記正常トラック
記録タイミングとを比較する記録タイミング比較手段
と、この記録タイミング比較手段の比較結果に応じてデ
ータ記録後に光ヘッドを1トラック戻してタイミング調
整する記録タイミング制御手段とを備える。また、前記
光ディスクが正常に回転しているときの正常トラック再
生タイミングを発生する正常再生タイミング発生手段
と、前記光ディスクが実際に回転しているときのトラッ
ク再生タイミングと前記正常トラック再生タイミングと
を比較する再生タイミング比較手段と、この再生タイミ
ング比較手段の比較結果に応じて光ヘッドを1トラック
戻してタイミング調整する再生タイミング制御手段とを
備える。
【0019】また更に、本発明の光ディスク装置は、光
ディスクのトラック領域を半径方向に等分割して複数の
クロックブロックを設定し、記録および再生バッファメ
モリを使用してほぼ一定記録波長でデータを記録し再生
する光ディスク装置において、前記光ディスクが正常に
回転しているときの正常トラック記録タイミングを発生
する正常記録タイミング発生手段と、前記正常トラック
記録タイミングに応じて前記記録バッファメモリへデー
タを書込む手段と、前記光ディスクが実際に回転してい
るときのトラック記録タイミングに応じて前記記録バッ
ファメモリからデータを読出す手段と、前記記録バッフ
ァメモリに蓄積されるデータ量が所定のトラック分を下
回るときに光ヘッドを1トラック戻してタイミング調整
する記録タイミング制御手段とを備える。また、前記光
ディスクが実際に回転しているときのトラック記録タイ
ミングに応じて前記再生バッファメモリへデータを書込
む手段と、前記光ディスクが正常に回転しているときの
正常トラック再生タイミングを発生する正常再生タイミ
ング発生手段と、前記正常トラック再生タイミングに応
じて前記再生バッファメモリからデータを読出す手段
と、前記記録バッファメモリに蓄積されるデータ量が所
定のトラック分を上回るときに光ヘッドを1トラック戻
してタイミング調整する再生タイミング制御手段とを備
える。
【0020】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
【0021】図1は本発明の第1の実施例を示す記録タ
イミングチャートであり、ディスク回転一定方式によ
り、図11に示したトラックフォーマットでほぼ一定記
録波長でデータを記録する場合を示している。この場
合、ディスクはフレーム周波数29.97Hzに同期し
て正常に回転しているものとし、また、記録バッファメ
モリの容量は16SBとしている。。
【0022】ここで、フレーム同期信号は、入力データ
のフレーム周波数29.97Hzに同期した信号であ
る。フレーム番号は、1フレームが8SBで構成された
入力データのフレーム番号である。トラック処理タイミ
ングは、トラックに記録する入力データの範囲を示して
いる。トラック処理フレーム番号は、トラックに記録す
るフレーム番号であり、括弧内は各フレームのSB数で
ある。トラック同期信号Saは、記録バッファメモリか
らデータを読出して光ディスクに記録するタイミングを
示す信号であり、光ディスクの回転に同期した信号であ
る。トラック番号、フレーム番号およびクロックブロッ
ク(CB)は、図11に示したものと対応している。
【0023】さて、ディスクはフレーム周波数29.9
7Hzに同期して正常に一定回転(29.97回転/
秒)しているので、トラック同期信号Saの周期Ta
(トラック周期Taと称する)はフレーム同期信号の周
期Tf(フレーム周期と称する)と一致している。従っ
て、フレーム周期で記録バッファメモリに書込んだ各フ
レームのデータを、フレーム周期と同じ周期のトラック
周期Taで順次読出してトラックに記録する。すなわ
ち、CB0のトラック#0〜#7には1トラック当り1
フレーム分(8SB)をそれぞれ記録するのであるか
ら、フレーム周期で記録バッファメモリに書込んだフレ
ーム#0〜#7のデータを、トラック同期信号Saに応
じてフレーム周期と同じ周期で順次読出してトラック#
0〜#7にそれぞれ記録する。次のCB1のトラック#
8〜#15には1トラック当り9SBを記録するので、
トラック#8にはフレーム#8(8SB)およびフレー
ム#9(1SB)の合計9SBを、また、トラック#9
にはフレーム#9(7SB)およびフレーム#10(2
SB)をトラック周期Taでそれぞれ記録する。以下同
様にして記録していき、トラック#15にはフレーム#
15(1SB)およびフレーム#16(8SB)をトラ
ック周期Taで記録する。
【0024】ところで、次のCB2のトラック#16〜
#23では1トラック当り10SBを記録するので、ト
ラック#16にはフレーム#17(8SB)およびフレ
ーム#18(2SB)を記録することになる。しかし、
この時点において記録バッファメモリには、トラック#
16に記録するフレーム#18(6SB)のデータが不
足している。これは、CB1において、記録バッファメ
モリに書込まれるデータ量よりも読出されるデータ量の
方が多いためである。そこで、トラック#15にデータ
を記録した後に1トラック戻してデータ記録を休止し、
この間にバッファメモリにデータを書込んで次のトラッ
ク記録期間にトラック#16へ記録する。このような動
作を実行するトラックを「ポーズトラック」と称し、ま
た、このような動作をポーズトラック動作と称し、図中
に*印で示している。CB2では、トラック#19およ
びトラック#23へデータを記録した後にポーズトラッ
ク動作をそれぞれ実行する。
【0025】この場合のポーズトラックは次のようして
求める。すなわち、光ディスクの最内周のトラックから
半径方向に向けて各トラックに付与されるトラック番号
をCt(Ct=0,1,2,…)とし、1トラック当り
の記録SB数をNtとし、記録バッファメモリに書き込
まれる1フレーム当りのSB数をNf(Nf=8SB)
とし、記録バッファメモリに書き込まれたデータブロッ
クの内、読み出されずに残っているデータブロック数を
R(R=16)とする。そして、トラック番号Ctを
0,1,2,…とインクリメントしつつRの値にR−
(Nt−Nf)を代入してRを計算していったとき、R
<Ntとなるときのトラック番号Ctの次が最初のポー
ズトラックである。このときのRの値にNfを加算した
値(R+Nf)でRを更新し、引続いてトラック番号
tの値をインクリメントして同様にして次のポーズトラ
ックを求めていく。
【0026】例えば、クロックブロックCB1において
は、Nt=9、Nf=8、R=16であり、トラック番
Ct=のときR=16−1=15となり、Ct=
のときR=15−1=14となり、Ct=10,11,
…,14,15のそれぞれに対してR=13,12,
…,9,8となり、Ct=15のときにR<Ntとなる
ので、トラック番号Ct=15の次がポーズトラックと
なる。
【0027】同様に、クロックブロックCB2において
は、Nt=10、Nf=8、R=16であり、トラック
番号Ct=16のときR=16−2=14となり、Ct
17のときR=14−2=12となり、Ct=18,
19に対してR=10,8となり、Ct=19のときに
R<Ntとなるので、トラック番号Ct=19の次が
ーズトラックとなる。このときのRの値(8)にNf
(8)を加算した値(16)でRを更新して同様の計算
を継続すれば、Ct=20のときR=16−2=14と
なり、Ct=21,22,23に対してR=12,1
0,8となり、Ct=23のときにR<Ntとなるの
で、トラック番号Ct=23の次がポーズトラックであ
る。同様にして、CB3,4,……についてもポーズト
ラックを算出できる。
【0028】このようにポーズトラックを算出してタイ
ミング調整を行って一定回転するディスクにほぼ一定記
録波長でデータを記録できる。また再生時には、同様の
計算によって求まるトラックにおいて、1トラック戻し
てタイミング調整を行いつつデータ再生していくことが
できる。従って、従来のように、タイミング調整を実行
するトラックを予めROM等の記憶素子に記憶させてお
かなくてもよい。
【0029】図2は本発明の第2の実施例を示す記録タ
イミングチャートであり、正常に回転制御されたディス
クにビットレート一定方式により、図11に示したトラ
ックフォーマットでほぼ一定記録波長でデータを記録す
る場合を示している。
【0030】ここで、フレーム同期信号、フレーム番
号、トラック処理タイミング、トラック処理フレーム番
号は、図1に示したものと一致している。また、トラッ
ク同期信号Scは、記録バッファメモリからデータを読
出して光ディスクに記録する同期信号であり、光ディス
クの回転に同期した信号である。従って、クロックブロ
あク(CB)毎にトラック周期は変化している。なお、
トラック番号、フレーム番号およびクロックブロック
(CB)は、図11に示したトラック番号、フレーム番
号およびクロックブロック(CB)にそれぞれ対応して
いる。
【0031】例えば、ビットレートを1フレーム/秒一
定とし、また、ディスクの回転を最内周のCB0で2
9.97回転/秒、最外周のCB8で14.98回転/
秒となるように制御すれば、ほぼ一定記録波長でデータ
を記録できる。この場合、記録バッファメモリでは常に
書込み読出しが一定ビットレートで行われるので、デー
タ不足やオーバーフローは生じない。
【0032】図3は本発明の第3の実施例を示す記録タ
イミングチャートであり、ディスク回転一定方式におい
て、サーボ系のずれ等に起因してディスクが正常回転よ
りも速くなっている場合を示している。
【0033】ここで、フレーム同期信号、フレーム番
号、トラック処理タイミング、トラック処理フレーム番
号、および正常回転時のトラック同期信号Saとトラッ
ク番号とフレーム番号とクロックブロック(CB)は、
図1に示した第1の実施例と一致している。
【0034】この場合、ディスクの回転が正常回転(2
9.97回転/秒)よりも速くなっているので、光ディ
スクの回転に同期したトラック同期信号Sbの周期Tb
(以下、トラック周期Tbと称する)は正常回転時のト
ラック周期Taよりも短い。トラック周期Taはフレー
ム周期と一致しているので、記録バッファメモリにフレ
ーム周期で書込んだデータを、フレーム周期よりも短い
周期Tbで読出してトラックに記録していくことにな
り、従って、記録バッファメモリにデータ不足が生じ
る。このため、正常回転時よりも多数のポーズトラック
動作を実行してタイミング調整することになる。
【0035】ここで、ポーズトラック動作は次のように
実行する。まず、CB0のトラック#0へフレーム#0
を記録する記録開始時点tb0は、正常回転時のトラッ
ク#0への記録開始時点ta0よりもトラック周期Tb
だけ遅らせる。次に、トラック#1へフレーム#1を記
録することになるが、トラック#0の記録終了時点tb
1では、正常回転時のトラック記録タイミングがトラッ
ク#1の記録期間内に対応しており、フレーム#1のデ
ータを確実に記録バッファメモリから読出して記録でき
ない可能性が高い。そこで、トラック#0へデータ記録
が終了した後にポーズトラック動作(図中の*印)を実
行する。ポーズトラック動作実行後にトラック#1,#
2へフレーム#1,#2をそれぞれ記録する。その後ト
ラック#2の記録終了時点tb2において、フレーム#
3のデータを確実に記録できない状態となるので、再び
ポーズトラック動作を実行する。以下同様にして、ポー
ズトラック動作を実行しつつ記録していく。
【0036】なお、上述した実施例では、記録開始時点
tb0を正常回転時の記録開始時点ta0よりもトラッ
ク周期Tbだけ遅らせたが、他の値でもよい。また、ポ
ーズトラックの実行判定条件として、各トラックへの記
録開始時点を、正常回転時の該当トラックの記録期間内
にあるときとしたが、各トラックへの記録開始時点と正
常回転時の該当トラックの記録開始時点との時間差が所
定範囲内にあるときとしてもよい。また、正常回転時の
トラック記録タイミングとしては、第1の実施例のもの
に限定されることはなく、例えば、特願平5−2753
25号明細書に示されたタイミングであってもよい。
【0037】このように、正常回転時のトラック記録タ
イミングを参照してポーズトラックを実行して回転速度
ずれを吸収することにより、サーボずれ等によりディス
クの回転が正常回転よりも速くなった場合でも、記録バ
ッファメモリでのデータ不足の発生を防止して正常に記
録できる。
【0038】再生時の動作は、記録時の動作と同様であ
り、図3に示したタイミングチャートにより説明でき
る。ここで、記録時に実行するポーズトラックに代えて
1トラック戻しを実行してタイミング調整を行う。
【0039】例えば、ディスクがトラック同期信号Sb
に応じてトラック周期Tbで一定回転しているものとす
れば、まず、正常回転時の再生開始時点ta0よりも1
トラック周期Tbだけ遅れた時点tb0に、トラック#
0からフレーム#0を再生する。次に、トラック#1か
らフレーム#1を再生することになるが、トラック#0
の再生終了時点tb1では、正常回転時のトラック再生
タイミングがトラック#1の再生期間内に対応してお
り、フレーム#1のデータを確実に再生バッファメモリ
に書込めない可能性が高いので、トラック#0の再生終
了後に1トラック戻してタイミング調整を行う。このよ
うに、正常回転時のトラック再生タイミングを参照して
1トラック戻しを実行して回転速度ずれを吸収すること
により、サーボずれ等によりディスクの回転が正常回転
よりも速くなった場合でも、再生バッファメモリでのオ
ーバーフローを防止して正常に再生できる。
【0040】図4は本発明の第4の実施例を示す記録タ
イミングチャートであり、サーボ系のずれ等に起因して
正常回転よりも速くなっているディスクに、ビットレー
ト一定方式により記録する場合を示している。
【0041】ここで、フレーム同期信号、フレーム番
号、トラック処理タイミング、トラック処理フレーム番
号、およびトラック同期信号Scとトラック番号とフレ
ーム番号とクロックブロックは、図2に示した第2の実
施例と一致している。
【0042】この場合、ディスク回転は正常回転(2
9.97回転/秒)よりも速くなっているので、光ディ
スクの回転に同期したトラック同期信号Sdの周期Td
は、正常回転時のトラック周期Tc、すなわちフレーム
周期よりも短い。従って、記録バッファメモリにフレー
ム周期で書込んだデータを、フレーム周期よりも短いト
ラック周期Tdで読出してトラックに記録していくこと
になり、このため、記録バッファメモリにデータ不足が
生じる。そこで、ポーズトラック動作を実行する。
【0043】このポーズトラック動作は次のように実行
する。まず、CB0のトラック#0へフレーム#0を記
録する記録開始時点td0は、正常回転時のトラック#
0への記録開始時点tc0よりもトラック周期Tdだけ
遅らせる。次にトラック#1へフレーム#1を記録する
ことになるが、ここでトラック#0の記録終了時点td
1において正常回転時のトラック記録タイミングを参照
すると、この時点が正常回転時のトラック#1の記録期
間内に対応しており、フレーム#1のデータを確実に記
録バッファメモリから読出して記録できない可能性が高
い。そこで、トラック#0へデータ記録が終了した後に
ポーズトラックを実行する。ポーズトラック実行後にト
ラック#1,#2へフレーム#1,#2をそれぞれ記録
する。その後トラック#2の記録終了時点td2ではフ
レーム#3のデータを確実に記録できない状態となって
いるので、再びポーズトラック動作を実行する。以下同
様にして、ポーズトラック動作を実行して記録してい
く。
【0044】このように、正常回転時のトラック記録タ
イミングを参照してポーズトラック動作を実行して回転
速度ずれを吸収することにより、サーボずれ等によりデ
ィスクの回転が正常回転よりも速くなった場合でも、記
録バッファメモリでのデータ不足の発生を防止して正常
に記録できる。
【0045】なお、再生時の動作は記録時の動作と同様
であり、記録時にポーズトラックを実行する時点に、ポ
ーズトラックに代えて1トラック戻してタイミング調整
を行い再生すればよい。
【0046】図5は本発明の第5の実施例を示す記録タ
イミングチャートであり、ディスク回転一定方式におい
て、ディスク回転が正常回転よりも速くなっている場合
の他の例を示している。ここで、フレーム同期信号、フ
レーム番号、トラック処理タイミング、トラック処理フ
レーム番号、図1に示したものと一致している。
【0047】ここでは、記録バッファメモリへのデータ
書込みは、トラック処理タイミングに同期して行ってい
る。また、記録バッファメモリからのデータ読出しおよ
びトラックへのデータ記録は、ディスクの回転に同期し
たトラック同期信号Sbに応じて実行している。この場
合のポーズトラック動作は、記録バッファメモリに書込
まれたデータ量が1トラック分を下回ったときに実行す
る。例えば、トラック#4にフレーム#4を記録終了し
た時点においてトラック処理タイミングを参照すると、
フレーム#5が記録バッファメモリに書込み終了してお
らず、記録バッファメモリに書込まれたデータ量が1ト
ラック分を下回っている。従って、トラック#4にデー
タを記録した後にポーズトラック動作を実行する。以下
同様にして、ポーズトラックを実行しつつ記録してい
く。なお、ポーズトラック動作の実行判定条件として
は、記録バッファメモリに書込まれたデータ量がm(m
は正の実数)トラック分を下回ったとき、あるいは、m
フレーム分を下回ったときとしてもよい。また、トラッ
クへの記録開始時点とトラック処理タイミングの該当ト
ラックの書込み開始時点との時間差によって判定しても
よい。
【0048】図6は本発明の第6の実施例を示す記録タ
イミングチャートであり、サーボ系のずれ等に起因して
正常回転よりも速くなっているディスクに、ビットレー
ト一定方式により記録する場合の他の例を示している。
【0049】ここでは、記録バッファメモリへのデータ
書込みは、トラック処理タイミングに同期して行い、ま
た、トラックへの記録は、光ディスクの回転に同期した
トラック同期信号Sdに応じて実行する。この場合のポ
ーズトラック動作も、図5に示した第5の実施例と同様
に、記録バッファメモリに書込まれたデータ量が1トラ
ック分を下回ったときに実行する。例えば、トラック#
4にフレーム#4を記録終了した時点においてトラック
処理タイミングを参照すると、フレーム#5が記録バッ
ファメモリに書込み終了しておらず、記録バッファメモ
リに書込まれたデータ量が1トラック分を下回ってい
る。従って、トラック#4にデータを記録した後にポー
ズトラック動作を実行する。以下同様にして、ポーズト
ラックを実行しつつ記録していく。なお、ポーズトラッ
ク動作の実行判定条件としては、記録バッファメモリに
書込まれたデータ量がm(mは正の実数)トラック分を
下回ったとき、あるいは、mフレーム分を下回ったとき
としてもよい。また、トラックへの記録開始時点とトラ
ック処理タイミングの該当トラックの書込み開始時点と
の時間差によって判定してもよい。
【0050】図7は本発明の第7の実施例を示す再生タ
イミングチャートであり、ディスク回転一定方式により
再生するときに、ディスク回転が正常回転よりも速くな
っている場合の他の例を示している。ここでは、再生バ
ッファメモリに書込むデータ量は3トラック分とし、従
って、再生バッファメモリの記憶容量は、少なくとも3
×16=48SB分としている。
【0051】さて、再生時は、ディスクの回転に同期し
たトラック同期信号Sbに応じてトラックからデータを
再生して再生バッファメモリに書込み、また、フレーム
同期信号に同期したトラック処理タイミングに応じて再
生バッファメモリから読出す。ここで、再生バッファメ
モリに4トラック以上に亘るデータをトラックから再生
して書込もうとするときは、そのトラックにおいて1ト
ラック戻しを実行してタイミング調整する。なお、再生
バッファメモリの記憶データ量はm(mは正の実数)ト
ラック分であっても、あるいは、mフレーム分であって
もよい。
【0052】例えば、トラック同期信号Sbに応じてト
ラック#4からフレーム#4を再生して再生バッファメ
モリに書込み終了し、次にトラック#5からフレーム#
5を再生して再生バッファメモリに書込もうとする時点
においては、再生バッファメモリからフレーム#2が読
出されている最中であり、再生バッファメモリにはフレ
ーム#2,3,4、すなわち3トラックに亘るデータが
記憶されてことになる。従って、トラック#4の再生終
了後に引続いてトラック#5のデータを再生して再生バ
ッファメモリに書込むことはせず、トラック#4の再生
終了後に1トラック戻しを実行する(図中の*印)。同
様に、トラック#9からフレーム#9(7SB),#1
0(2SB)を再生して再生バッファメモリに書込み終
了し、次にトラック#10からフレーム#10(6S
B),#11(3SB)を再生して再生バッファメモリ
に書込もうとする時点においては、再生バッファメモリ
にはフレーム#7(8SB),#8(8SB),#9
(1SB),#9(7SB),#10(2SB)の3ト
ラックに亘るデータが記憶されているので、トラック#
9の再生終了後に1トラック戻しを実行する。以下、同
様にして1トラック戻しを実行して回転速度ずれを吸収
しつつ再生する。
【0053】図8は本発明の第8の実施例を示す再生タ
イミングチャートであり、ビットレート一定方式により
再生するときに、ディスク回転が正常回転よりも速くな
っている場合の他の例を示している。
【0054】第7の実施例と同様に、再生バッファメモ
リに書込むデータ量は3トラック分とし、従って、再生
バッファメモリの記憶容量は、少なくとも3×16=4
8SB分としている。また、再生時は、ディスクの回転
に同期したトラック同期信号Sdに応じてトラックから
データを再生して再生バッファメモリに書込み、また、
フレーム同期信号に同期したトラック処理タイミングに
応じて再生バッファメモリから読出す。ここで、再生バ
ッファメモリに4トラック以上に亘るデータをトラック
から再生して書込もうとするときは、そのトラックにお
いて1トラック戻しを実行してタイミング調整する。な
お、再生バッファメモリの記憶データ量はm(mは正の
実数)トラック分であっても、あるいは、mフレーム分
であってもよい。
【0055】例えば、トラック同期信号Sdに応じてト
ラック#4からフレーム#4を再生して再生バッファメ
モリに書込み終了し、次にトラック#5からフレーム#
5を再生して再生バッファメモリに書込もうとする時点
においては、再生バッファメモリからフレーム#2が読
出されている最中であり、再生バッファメモリにはフレ
ーム#2,3,4、すなわち3トラックに亘るデータが
記憶されてことになる。従って、トラック#4の再生終
了後に引続いてトラック#5のデータを再生して再生バ
ッファメモリに書込むことはせず、トラック#4の再生
終了後に1トラック戻し(図中の*印)を実行する。同
様に、トラック#11からフレーム#11(5SB),
#12(4SB)を再生して再生バッファメモリに書込
み終了し、次にトラック#12からの再生データを再生
バッファメモリに書込もうとする時点においては、再生
バッファメモリにはフレーム#9(7SB),#10
(2SB),#10(6SB),#11(3SB),#
11(5SB),#11(4SB),#12(4SB)
の3トラックに亘るデータが記憶されているので、トラ
ック#11の再生終了後に1トラック戻しを実行する。
以下、同様にして1トラック戻しを実行して回転速度ず
れを吸収しつつ再生する。
【0056】図9は、上述した第1〜第4の実施例にお
ける1トラック戻しを示す信号を発生する回路構成の一
例を示している。
【0057】ここで、正常トラック同期発生回路91
は、正常回転状態における正常トラック同期信号S1を
発生する。例えば、ディスク回転一定方式の場合は、フ
レーム周波数29.97Hzに同期した信号を発生し、
また、ビットレート一定方式の場合は、最内周のトラッ
ク領域においてフレーム周波数29.97Hzに同期
し、トラック領域のディスク中心からの距離に応じて低
下していく同期信号を発生する。トラック同期発生回路
92は、光ディスクの回転に同期したトラック同期信号
S2を発生する。正常ボーズトラックタイミング発生回
路93は、正常回転状態におけるポーズトラックのタイ
ミングを示す信号S3を出力する。なお、ポーズトラッ
クのタイミングは、予め計算してROM等の記録素子に
記憶させておいてもよい。
【0058】カウンタ94は、正常トラック同期信号S
1を計数してカウント値S4を出力すると共に、正常ポ
ーズトラックタイミング信号S3に応じてカウント動作
を停止する。一方、カウンタ95は、ディスク回転に同
期したトラック同期信号S2を計数し、サーボずれによ
ってディスク回転が正常状態からずれた時の記録フレー
ム番号を示すカウント値S5を出力する。一致検出回路
96は、カウンタ94および95のカウント値を比較
し、一致したときに一致パルスS6を出力する。D−フ
リップフロップ97は、一致パルスS6を受けてリセッ
トし、またトラック同期信号S2をクロックとしてセッ
トする。このD−フリップフロップ97の出力パルスS
7が、カウンタ95のカウント動作を停止させると共
に、D−フリップフロップ98に入力する。D−フリッ
プフロップ98の出力パルスS8を、再生時の1トラッ
ク戻しを示す信号として、また、記録時の1トラック戻
し記録停止を示す信号として使用する。
【0059】図10は、上述した第5〜第8の実施例に
おける1トラック戻しを示す信号を発生する回路構成の
一例を示している。
【0060】ここで、フレーム同期発生回路101は、
フレーム周波数に同期したフレーム同期信号S11を発
生する。トラック同期発生回路102は、光ディスクの
回転に同期したトラック同期信号S12を発生する。カ
ウンタ103はフレーム同期信号S11を計数し、バッ
ファメモリにフレームデータを書込むアドレス信号S1
3として出力する。一方、カウンタ104は、ディスク
回転に同期したトラック同期信号S12を計数し、バッ
ファメモリからフレームデータを読出すアドレス信号S
14として出力する。一致検出回路105は、カウンタ
103および104のカウント値を比較し、一致したと
きに一致パルスS15を出力する。D−フリップフロッ
プ106は、一致パルスS15を受けてリセットし、ま
たトラック同期信号S12をクロックとしてセットす
る。このD−フリップフロップ106の出力パルスS1
6は、カウンタ104のカウント動作を停止させると共
に、D−フリップフロップ107に入力する。D−フリ
ップフロップ107の出力パルスS17を、再生時の1
トラック戻しを示す信号として、また、記録時の1トラ
ック戻し記録停止を示す信号として使用する。
【0061】ところで、サーボずれの発生によって記録
波長が変動する。このような記録波長の変動を吸収する
方法としては、全トラック内にトラックジャンプ用ギャ
ップをそれぞれ設けて記録波長の変動分を吸収するよう
にすればよい。すなわち、各トラックは、トラックジャ
ンプ用ギャップと、トラックアドレスと、データとから
構成する。このようにすれば、記録波長の変動が隣接す
るトラックに影響を与えないように吸収できる。
【0062】また、上述した第3,4,5,6,7,8
の実施例では、ディスクの回転が正常回転よりも速くな
っている場合として説明したが、正常回転時においても
使用でき、適切なポーズトラック動作を実行して正しい
記録再生が可能となることは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ディスク
装置は、正常に一定回転する光ディスクのトラック領域
を半径方向に等分割して複数のクロックブロックを設定
し、バッファメモリを使用して前記クロックブロック毎
にビットレートを変化させてほぼ一定記録波長でデータ
を記録する光ディスク装置において、バッファメモリの
データ不足の発生を防止するためのポーズトラックを、
クロックブロック毎に算出する手段を設けることによ
り、予めROM等の記憶素子に記憶させておかなくても
すむ。
【0064】また本発明の光ディスク装置は、光ディス
クのトラック領域を半径方向に等分割して複数のクロッ
クブロックを設定し、記録および再生バッファメモリを
使用して前記クロックブロック毎にビットレートを変化
させてほぼ一定記録波長でデータを記録し再生する光デ
ィスク装置において、光ディスクが実際に回転している
ときのトラック記録タイミングと正常に回転していると
きのトラック記録タイミングとを比較して光ヘッドを1
トラック戻してタイミング調整することにより、光ディ
スクの回転が正常回転よりも速い場合に回転速度ずれを
吸収して記録できる。また、再生に際しては光ディスク
が正常に回転しているときの正常トラック再生タイミン
グと光ディスクが実際に回転しているときのトラック再
生タイミングとを比較して光ヘッドを1トラック戻して
タイミング調整することにより、光ディスクの回転が正
常回転よりも速い場合に回転速度ずれを吸収して再生で
きる。
【0065】更に本発明の光ディスク装置は、光ディス
クのトラック領域を半径方向に等分割して複数のクロッ
クブロックを設定し、記録および再生バッファメモリを
使用してほぼ一定記録波長でデータを記録し再生する光
ディスク装置において、光ディスクが正常に回転してい
るときの正常トラック記録タイミングに応じて記録バッ
ファメモリへデータを書込み、また、光ディスクが実際
に回転しているときのトラック記録タイミングに応じて
記録バッファメモリからデータを読出し、記録バッファ
メモリに蓄積されるデータ量が所定のトラック分を下回
るときに光ヘッドを1トラック戻してタイミング調整す
ることにより、光ディスクの回転が正常回転よりも速い
場合に回転速度ずれを吸収して記録できる。また、再生
に際しては光ディスクが実際に回転しているときのトラ
ック記録タイミングに応じて再生バッファメモリへデー
タを書込み、また、光ディスクが正常に回転していると
きの正常トラック再生タイミングに応じて再生バッファ
メモリからデータを読出し、再生バッファメモリに蓄積
されるデータ量が所定のトラック分を上回るときに光ヘ
ッドを1トラック戻してタイミング調整することによ
り、光ディスクの回転が正常回転よりも速い場合に回転
速度ずれを吸収して再生できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す記録タイミングチ
ャートである。
【図2】本発明の第2の実施例を示す記録タイミングチ
ャートである。
【図3】本発明の第3の実施例を示す記録タイミングチ
ャートである。
【図4】本発明の第4の実施例を示す記録タイミングチ
ャートである。
【図5】本発明の第5の実施例を示す記録タイミングチ
ャートである。
【図6】本発明の第6の実施例を示す記録タイミングチ
ャートである。
【図7】本発明の第7の実施例を示す再生タイミングチ
ャートである。
【図8】本発明の第8の実施例を示す再生タイミングチ
ャートである。
【図9】本発明の第1〜第4の実施例における1トラッ
ク戻しを示す信号を発生する回路の一例を示すブロック
図である。
【図10】本発明の第5〜第8の実施例における1トラ
ック戻しを示す信号を発生する回路の一例を示すブロッ
ク図である。
【図11】光ディスクのトラックフォーマットの一例を
示す図である。
【図12】光ディスク装置の一例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
CB0〜CB8 クロックブロック Sa ディスク回転正常時のトラック同期信号(ディ
スク回転一定方式)。 Sb ディスク回転が正常よりも速い時のトラック同
期信号(ディスク回転一定方式)。 Sc ディスク回転正常時のトラック同期信号(ビッ
トレート一定方式)。 Sd ディスク回転が正常よりも速い時のトラック同
期信号(ビットレート一定方式) Ta トラック同期信号Saの周期 Tb トラック同期信号Sbの周期 Tc トラック同期信号Scの周期 Tf フレーク同期信号の周期 91 正常トラック同期発生回路 92,102 トラック同期発生回路 93 正常ポーズトラックタイミング発生回路 94,95,103,104 カウンタ 96,105 一致検出回路 97,98,106,107 D−フリップフロップ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録データのフレーム周波数もしくはフ
    ィールド周波数に同期して一定回転する光ディスクのト
    ラック領域を半径方向に等分割して複数のクロックブロ
    ックを設定し、記録バッファメモリを使用して前記クロ
    ックブロック毎にビットレートを変化させてほぼ一定記
    録波長でデータを記録する光ディスク装置において、前記光ディスクの最内周のトラックから半径方向に向け
    て各トラックに付与されるトラック番号をCt(Ct=
    0,1,2,…)とし、前記トラック番号に対応して前
    記クロックブロック毎に予め設定された1トラック当り
    のデータブロック数をNtとし、1フレームもしくは1
    フィールド毎に記録バッファメモリに書き込まれるデー
    タブロック数をNfとし、前記記録バッファメモリの読
    み出し後の残りのデータブロック数をRとし、 前記トラ
    ック番号Ctを0,1,2,…とインクリメントしつつ
    前記Rの値にR−(Nt−Nf)の値を代入していき
    R<Ntとなるトラック番号の次はポーズトラック(光
    ヘッドを1トラック戻してタイミング調整するトラッ
    ク)とし、また、このときの前記Rの値にR+Nfの値
    を代入し、引続いてトラック番号Ctの値をインクリメ
    ントしつつ前記Rの更新値にR−(Nt−Nf)の値を
    代入していき、R<Ntとなるトラック番号の次はポー
    ズトラックとし、また、このときの前記Rの値にR+N
    fの値を代入し、以下同様に全ての前記トラック番号に
    ついて前記ポーズトラックを算出するポーズトラック算
    出手段を有することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 一定回転する光ディスクのトラック領域
    を半径方向に等分割して複数のクロックブロックを設定
    し、記録および再生バッファメモリを使用して前記クロ
    ックブロック毎にビットレートを変化させてほぼ一定記
    録波長でデータを記録し再生する光ディスク装置におい
    て、 前記光ディスクが正常に回転しているときの正常トラッ
    ク記録タイミングを発生する正常記録タイミング発生手
    段と、前記光ディスクが実際に回転しているときのトラ
    ック記録タイミングと前記正常トラック記録タイミング
    とを比較する記録タイミング比較手段と、この記録タイ
    ミング比較手段の比較結果に応じて光ヘッドを1トラッ
    ク戻してタイミング調整する記録タイミング制御手段と
    を備え、前記光ディスクの回転が正常回転よりも速い場
    合に回転速度ずれを吸収して記録することを特徴とする
    光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記光ディスクが正常に回転していると
    きの正常トラック再生タイミングを発生する正常再生タ
    イミング発生手段と、前記光ディスクが実際に回転して
    いるときのトラック再生タイミングと前記正常トラック
    再生タイミングとを比較する再生タイミング比較手段
    と、この再生タイミング比較手段の比較結果に応じて光
    ヘッドを1トラック戻してタイミング調整する再生タイ
    ミング制御手段とを備え、前記光ディスクの回転が正常
    回転よりも速い場合に回転速度ずれを吸収して再生する
    ことを特徴とする請求項2記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 光ディスクのトラック領域を半径方向に
    等分割して複数のクロックブロックを設定し、このクロ
    ックブロック毎に光ディスクの回転を変化させて記録ビ
    ットレート一定としてほぼ一定記録波長でデータを記録
    し再生する光ディスク装置において、 前記光ディスクが正常に回転しているときの正常トラッ
    ク記録タイミングを発生する正常記録タイミング発生手
    段と、前記光ディスクが実際に回転しているときのトラ
    ック記録タイミングと前記正常トラック記録タイミング
    とを比較する記録タイミング比較手段と、この記録タイ
    ミング比較手段の比較結果に応じてデータ記録後に光ヘ
    ッドを1トラック戻してタイミング調整する記録タイミ
    ング制御手段とを備え、前記光ディスクの回転が正常回
    転よりも速い場合に回転速度ずれを吸収して記録するこ
    とを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記光ディスクが正常に回転していると
    きの正常トラック再生タイミングを発生する正常再生タ
    イミング発生手段と、前記光ディスクが実際に回転して
    いるときのトラック再生タイミングと前記正常トラック
    再生タイミングとを比較する再生タイミング比較手段
    と、この再生タイミング比較手段の比較結果に応じて光
    ヘッドを1トラック戻してタイミング調整する再生タイ
    ミング制御手段とを備え、前記光ディスクの回転が正常
    回転よりも速い場合に回転速度ずれを吸収して再生する
    ことを特徴とする請求項4記載の光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 光ディスクのトラック領域を半径方向に
    等分割して複数のクロックブロックを設定し、記録およ
    び再生バッファメモリを使用してほぼ一定記録波長でデ
    ータを記録し再生する光ディスク装置において、 前記光ディスクが正常に回転しているときの正常トラッ
    ク記録タイミングを発生する正常記録タイミング発生手
    段と、前記正常トラック記録タイミングに応じて前記記
    録バッファメモリへデータを書込む手段と、前記光ディ
    スクが実際に回転しているときのトラック記録タイミン
    グに応じて前記記録バッファメモリからデータを読出す
    手段と、前記記録バッファメモリに蓄積されるデータ量
    が所定のトラック分を下回るときに光ヘッドを1トラッ
    ク戻してタイミング調整する記録タイミング制御手段と
    を備え、前記光ディスクの回転が正常回転よりも速い場
    合に回転速度ずれを吸収して記録することを特徴とする
    光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記光ディスクが実際に回転していると
    きのトラック記録タイミングに応じて前記再生バッファ
    メモリへデータを書込む手段と、前記光ディスクが正常
    に回転しているときの正常トラック再生タイミングを発
    生する正常再生タイミング発生手段と、前記正常トラッ
    ク再生タイミングに応じて前記再生バッファメモリから
    データを読出す手段と、前記記録バッファメモリに蓄積
    されるデータ量が所定のトラック分を上回るときに光ヘ
    ッドを1トラック戻してタイミング調整する再生タイミ
    ング制御手段とを備え、前記光ディスクの回転が正常回
    転よりも速い場合に回転速度ずれを吸収して再生するこ
    とを特徴とする請求項6記載の光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記光ディスクの回転速度ずれによるデ
    ータ記録波長の変動を吸収するためのトラックジャンプ
    用ギャップが、前記光ディスクの全トラックに設けられ
    ていることを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6
    または7記載の光ディスク装置。
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