JP2811733B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2811733B2
JP2811733B2 JP1088429A JP8842989A JP2811733B2 JP 2811733 B2 JP2811733 B2 JP 2811733B2 JP 1088429 A JP1088429 A JP 1088429A JP 8842989 A JP8842989 A JP 8842989A JP 2811733 B2 JP2811733 B2 JP 2811733B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ノーマルモードとハイバンドモードとが
設定可能とされた磁気記録再生装置に関する。
〔発明の概要〕
この発明は、ノーマルモードとハイバンドモードとが
設定可能とされた磁気記録再生装置において、記録すべ
きFM変調輝度信号中の所定の周波数を抑圧するトラップ
回路を設け、トラップ回路の特性を記録するテープの種
類に応じて切り換えるようにすることにより、サイドバ
ンド成分による影響を除去するようにしたものである。
〔従来の技術〕
8ミリVTRでは、FM変調された輝度信号と、低域周波
数に変換されたクロマ信号と、FM変調されたオーディオ
信号とを周波数分割多重化して記録している。このよう
にFM変調された輝度信号と、低域周波数に変換されたク
ロマ信号と、FM変調されたオーディオ信号とを周波数分
割多重化して記録するVTRでは、FM変調された輝度信号
の帯域とFM変調されたオーディオ信号の帯域とは近接し
ているため、FM変調された輝度度信号のサイドバンド成
分が例えばFM変調されたオーディオ信号の帯域内に入
り、妨害を与えることがある。
そこで、記録系に、FM変調輝度信号中の不要のサイド
バンド成分のレベルに抑圧するハーフトラップ回路が設
けられる。ハーフトラップ回路を設けると、テープヘッ
ド系のAM〜PM変換により、再生時に妨害となるサイドバ
ンド成分を除去することができる。
つまり、FM変調信号は、第6図に示すように、キャリ
ア成分CARと、上側サイドバンド成分USB及び下側サイド
バンド成分LSBとからなる。なお、上側サイドバンド成
分USB及び下側サイドバンド成分LSBは、多数次に渡って
広がっている。奇数次のサイドバンド成分においては、
上側サイドバンド成分USB及び下側サイドバンド成分LSB
とが互いに反転している。
今、第7図Aに示すようなFM信号を記録する際に、そ
の下側サイドバンド成分LSBのレベルを抑圧しておくと
する。この場合、第7図Aに示す信号は、第7図Bに示
すPM信号と第7図Cに示すAM信号とを加算した信号と等
しい。
テープヘッド系を通すと、第7図Bに示すPM信号のサ
イドバンド成分のレベルAは、第8図Bに示すように、
k1Aとなる。また、第7図Cに示すAM信号は、テープヘ
ッド系の特性により第8図Cに示すようにPM信号に変換
され、このAM信号のサイドバンド成分のレベルBは、k2
Bとなる。
この第8図Bに示す信号成分と第8図Cに示す信号成
分とを加算したのが再生信号であり、第8図Bに示す信
号成分と第8図Cに示す信号成分とを加算すると、第8
図Aに示すように、サイドバンド成分がキャンセルされ
る。したがって、サイドバンド成分の影響が除去でき
る。
ここで、係数k1及びk2は、テープの磁性層の厚みによ
り決まる。したがって、この係数k1及びk2に応じてトラ
ップ回路を構成することが望まれる。
〔発明が解決しようとする課題〕
8ミリVTRにおいて、高画質化をはかるために、輝度
信号をFM変調する際のキャリア周波数を上げるモードが
設定可能とされたものが提案されている。このように、
輝度信号をFM変調する際のキャリア周波数を上げて記録
するモードは、ハイバンドモードと称される。
また、ハイバンドモードに設定した時に良好な画質が
得られるようなテープが開発されている。すなわち、従
来の8ミリVTRで用いられていたノーマルMPテープカセ
ットの他に、ハイバンド他のハイMPテープカセット及び
ハイMEテープカセットが開発されている。MPテープは、
鉄にニッケル、コバルトを混ぜた合金の超微粒子をバイ
ンダーとともにベース財に塗布したものである。MEテー
プは、コバルトにニッケルを含めた合金を真空中で蒸発
させてベース材に付着させたものである。MEテープは、
極めて高性能である。但し、MEテープは量産が難しく、
高価である。
前述したように、8ミリVTRでは、FM変調輝度信号中
の不要のサイドバンド成分のレベルを抑圧するハーフト
ラップ回路が設けられている。このハーフトラップ回路
の特性は、MPテープが装着される場合とMEテープが装着
される場合とで切り換えることが望まれる。なぜなら、
前述したように、係数k1及びk2がテープの磁性層の厚み
により決まるからである。MPテープとMEテープとでは、
その製造工程の違いから、磁性層の厚みに違いがある。
また、ノーマルードの時とハイバンドモードの時とで
は、サイドバンド成分のレベル及びそのスペクトラムの
分布状態が異なるので、このトラップ回路の特性は、ノ
ーマルモードに設定されている場合とハイバンドモード
の設定されている場合とに応じて切り換えることが望ま
れる。
したがって、この発明の目的は、装着されてテープの
種類に応じて、サイドバンド成分による影響を除去する
トラップ回路の特性が最適に切り換えられる磁気記録再
生装置を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は、輝度信号をFM変調する際のキャリア周波
数が異なる第1及び第2のモードが設定可能とされた磁
気記録再生装置において、記録すべきFM変調輝度信号中
の所定の周波数を抑圧するトラップ回路を設け、このト
ラップ回路の特性を記録するテープの種類に応じて切り
換えるようにした磁気記録再生装置である。
〔作用〕
MPテープとMEテープとでは、磁性層の厚みが異なるの
で、テープの種類に応じてFM変調輝度信号のサイドバン
ド成分がFM変調オーディオ信号に影響を与えるのを防止
するためのハーフトラップ回路7の特性を切り換える必
要がある。
ハーフトラップ回路7の特性が装着されたテープ及び
設定モードに応じて切り換えられる。これにより、テー
プの種類やモードに応じた最適なトラップ特性が設定さ
れる。
〔実施例〕
この発明の一実施例について以下の順序で説明する。
a.記録系の構成 b.ハイバンドモードとノーマルモードの説明 c.テープカセットの説明 d.再生系の構成 e.一実施例におけるハーフトラップ回路の構成 a.記録系の構成 第1図は、この発明の一実施例の全体構成を示すもの
である。この発明の一実施例では、ノーマルモードの他
に、輝度信号をFM変調する際の搬送波周波数を高く設定
するハイバンドモードが設定可能とされている。
先ず、記録系の構成について説明する。記録時には、
スイッチ回路16がa側に切り換えられる。
第1図において、CCD撮像素子1の撮像出力がプリア
ンプ2を介してプロセス回路3に供給される。プロセス
回路3で、CCD撮像素子1の撮像出力から、輝度信号Y
と色差信号(R−Y)及び(B−Y)が形成される。プ
ロセス回路3からの輝度信号Yがプリエンファシス回路
4を介してFM変調回路5に供給される。プロセス回路3
からの色差信号(R−Y)及び(B−Y)がクロマ変調
回路6に供給される。
FM変調回路5で、輝度信号YがFM変調される。このと
きの搬送波周波数は、ノーマルモードに設定されている
時とハイバンドモードに設定されている時とに応じて切
り換えられる。ノーマルモードに設定されている時に
は、搬送波周波数がシンクチップレベルで例えば周波数
4.2MHz、ホワイトピークレベルで例えば周波数5.4MHzと
される。ハイバンドモードに設定されている時には、搬
送波周波数がシンクチップレベルで例えば5.7MHz、ホワ
イトピークレベルで例えば周波数7.7MHzとされる。
FM変調回路5の出力がハーフトラップ回路7に供給さ
れる。ハーフトラップ回路7は、そのサイドバンド成分
がFM変調オーディオ信号AFM及び低域変換クロマ信号CA
に妨害を与えることを防止するために設けられている。
このハーフトラップ回路7の特性は、コントローラ25か
らのノーマルモード/ハインバンドモード及びテープ種
類MP/MEの切り換え信号S2により、テープの種類及び記
録モードに応じて設定される。ハーフトラップ回路7の
出力が加算回路8に供給される。
クロマ変調回路6で、プロセス回路3からの色差信号
(R−Y)及び(B−Y)から、低域変換クロマ信号CA
が形成される。この低域変換クロマ信号CAの中心周波数
は、例えば743kHzとされている。クロマ変調回路6から
の低域変換クロマ信号CAが加算回路8に供給される。
マイクロホン11からのオーディオ信号がアンプ12を介
してプリエンファシス回路13に供給される。プリエンフ
ァシス回路13の出力がオーディオFM変調回路14に供給さ
れる。オーディオFM変調回路14で、オーディオ信号がFM
変調される。このFM変調オーディオ信号AFMの中心周波
数は例えば1.5MHzとされる。このオーディオFM変調回路
14の出力が加算回路8に供給される。
加算回路8で、FM変調輝度信号YFMと低域変換クロマ
信号CAとFM変調オーディオ信号AFMとが周波数分割多重
化される。この多重化された信号が記録アンプ15を介し
てスイッチ回路16のa側入力端に供給される。
スイッチ回路16は、記録時にはa側に切り換えられて
いる。スイッチ回路16の出力がヘッド切り換え用のスイ
ッチ回路17に供給される。スイッチ回路17には、端子19
からヘッド切り換え信号RFSWが供給される。このヘッド
切り換え信号RFSWにより、スイッチ回路17が1フィール
ド毎に切り換えられる。スイッチ回路17の出力が回転ド
ラム20に配設された回転ヘッド18A及び18Bに供給され
る。
回転ドラム20には、回転ヘッド18A及び18Bが配設され
るとともに、フライングイレーズヘッド21が配設され
る。フライングイレーズヘッド21には、フライングイレ
ーズヘッド信号発振回路28からイレーズ電流が供給され
る。このイレーズ電流の周波数は、コントローラ25から
のノーマルモード/ハイバンドモード切り換え信号S1
より、ノーマルモード時とハイバンドモード時とに応じ
て切り換えられる。
回転ドラム20には、テープカセットから引き出された
テープ22が巻付けられる。キースイッチ27の操作により
動作モードが設定される。この動作モードに応じて、キ
ャプスタンモータ23が駆動される。
b.ハイバンドモードとノーマルモードの説明 このように、この発明の一実施例では、ハイバンドモ
ードとノーマルモードとが設定できる。
第2図Aは、8ミリVTRにおいて、ノーマルモードで
記録した場合の記録信号のスペクトラムであり、第2図
Bは、8ミリVTRにおいて、ハイバンドモードで記録し
た場合の記録信号のスペクトラムである。第2図におい
て、YFMはFM変調された輝度御信号、CAは低域変換され
たクロマ信号、AFMはFM変調されたオーディオ信号、P
はATFトラッキング用のパイロット信号のスペクトラム
である。
FM変調輝度信号YFMの搬送波周波数は、第2図Aに示
すように、ノーマルモードのときには、シンクチップレ
ベルが周波数4.2MHz、ホワイトピークレベルが周波数5.
4MHzとされる。ハイバンドモードのときには、第2図B
に示すように、シンクチップレベルが5.7MHz、ホワイト
ピークレベルが周波数7.7MHzとされる。
低域変換クロマ信号CAの中心周波数は743kHzとされ、
FM変調オーディオ信号AFMの中心周波数は1.5MHzとされ
る。
c.テープカセットの説明 ここで、この発明の一実施例において用いられるテー
プカセットについて説明する。
第3図は、この発明の一実施例に使用されるテープカ
セットの一例を示すものである。テープの種類として
は、ノーマルモード用のMPテープのテープカセット(以
下ノーマルMPテープカセットと略称する)と、ハイバン
ド用のMPテープのテープカセット(以下、ハイMPテープ
カセットと略称する)と、ハイバンド用のMEテープのテ
ープカセット(以下、ハイMEテープカセットと略称す
る)との3種類がある。
なお、MPテープ(塗装型メタルテープ)は、鉄にニッ
ケル、コバルトを混ぜた合金の超微粒子をバインダーと
ともにベース材に塗布したものである。MPテープは、品
質の安定性と量産性に優れている。MEテープ(蒸着テー
プ)は、コバルトにニッケルを含めた合金を真空中で蒸
発させ、ベース材に付着させたものである。MEテープ
は、塗布型メタルテープに比べて高性能であるが、量産
化が難しい。
これら3種類のテープカセット(ノーマルMPテープカ
セット、ハイMPテープカセット、ハイMEテープカセッ
ト)は、検出穴64及びテープ種類検出穴66の状態から識
別できる。
つまり、第3図において、テープカセットの底面に
は、位置決め穴63、検出穴64、誤消去防止検出穴65、テ
ープ種類検出穴66、位置決め穴67、予備検出穴68、テー
プ厚検出穴69及び70が形成されている。
テープ種類検出穴66は、MEテープを用いたものかMPテ
ープを用いたものかを識別するために設けられている。
このテープカセットがMEテープを用いたテープカセッ
ト、すなわちハイMEテープカセットであれば、テープ種
類検出穴66が開放される。このテープカセットがMPテー
プを用いたテープカセット、すなわちノーマルMPテープ
カセット又はハイMPテープカセットであれば、テープ種
類検出穴66が閉塞される。
検出穴64は、ハイMPテープカセットかノーマルMPテー
プカセットかを識別するために設けられている。このテ
ープカセットがハイMPテープカセットであれば、検出穴
64が開放とされている。このテープカセットがノーマル
MPテープカセットであれば、検出穴64が閉塞される。な
お、テープカセットがハイMEテープカセットの場合に
も、検出穴64が閉塞される。
したがって、第4図に示すように、検出穴64及びテー
プ種類検出穴66の状態から、3種類のテープカセットが
検出できる。
検出穴64及びテープ種類検出穴66の状態は、第1図に
おけるテープ孔検出手段24により検出され、この検出出
力がコントローラ25に供給される。
この発明の一実施例では、ハイバンド自動記録モード
が設定できる。このモード設定は、キースイッチ26によ
り行われる。
ハイバンド自動記録モードに設定しておくと、検出さ
れたテープの種類に応じて、記録モードが自動設定され
る。すなわち、テープ種類検出穴66が開放され、検出穴
64が閉塞されていたら、装着されたテープカセットはハ
イMEテープカセットであると判断される。この場合に
は、ハイバンドモードで記録が行われる。テープ種類検
出穴66が閉塞され、検出穴64が開放されていたら、装着
されたテープカセットはハイMPテープカセットであると
判断される。この場合には、ハイバンドモードで記録が
行われる。テープ種類検出穴66が閉塞され、検出穴64が
閉塞されていたら、装着されたテープはノーマルMPテー
プカセットであると判断される。この場合には、ノーマ
ルモードで記録が行われる。
ハイバンド自動記録モードをオフに設定すると、装着
されているテープカセットの種類に係わらず、ノーマル
モードに設定される。これにより、ハイMEテープカセッ
トを用いてノーマルモードで記録を行う記録状態と、ハ
イMPテープカセットを用いてノーマルモードで記録を行
う状態とが設定可能となる。
コントローラ25から、ノーマルモード/ハイバンドモ
ードの切り換え信号S1が出力され、このノーマルモード
/ハイバンドモードの切り換え信号S1により、プリエン
ファシス回路4、FM変調回路5の特性が切り換えられ
る。また、コントローラ25からノーマルモード/ハイバ
ンドモード及びテープ種類MP/MEの切り換え信号S2が出
力され、このノーマルモード/ハイバンドモード及びテ
ープ種類MP/MEの切り換え信号S2により、ハーフトラッ
プ回路7の特性が切り換えられる。
d.再生系の構成 次に再生系の構成について説明する。
回転ヘッド18A及び18Bにより、テープ22の記録信号が
再生される。この回転ヘッド18A及び18Bの出力がスイッ
チ回路17を介してスイッチ回路16に供給される。再生時
には、スイッチ回路16がb側に切り換えられている。ス
イッチ回路16の出力が再生アンプ31に供給される。再生
アンプ31の出力がトラップ・ピーキング回路32に供給さ
れるとともに、バンドパスフィルタ33及びバンドパスフ
ィルタ34に供給される。
バンドパスフィルタ33により、再生信号中の低域変換
クロマ信号CAが取り出される。バンドパスフィルタ33か
らの低域変換クロマ信号CAがコンバータ35に供給され
る。コンバータ35で、再生信号中の時間軸変動分の除去
がされるとともに、再生低域変換クロマ信号CAが周波数
3.58MHzのクロマ信号Cに変換される。このクロマ信号
Cが出力端子38から取り出される。
バンドパスフィルタ34により、再生信号中のFM変調オ
ーディオ信号AFMが取り出される。バンドパスフィルタ3
4からのFM変調オーディオ信号AFMがオーディオFM復調回
路36に供給される。オーディオFM復調回路36で、再生FM
変調オーディオ信号AFMがFM復調される。復調されたオ
ーディオ信号Aがディエンファシス回路37を介して出力
端子39から取り出される。
再生信号中のFM変調輝度信号YFMは、トラップ・ピー
キング回路32に供給される。トラップ・ピーキング回路
32は、不要な成分を除去するとともに、不足する周波数
成分を補償するものである。このトラップ・ピーキング
回路32の周波数特性(ピーク周波数及びQ)は、コント
ローラ25からのノーマルモード/ハイバンドモード及び
テープ種類MP/MEの切り換え信号S4により、ハイバンド
モード/ノーマルモード及びテープ種類MP/MEに応じて
切り換えられる。
トラップ・ピーキング回路32の出力がRFAGC回路40、
ソフトリミッタ41を介してFM復調回路42に供給される。
これとともに、RFAGC回路40の出力がモード判別回路43
及びドロップアウト検出回路44に供給される。ソフトリ
ミッタ41及びFM復調回路42の特性は、ハイバンドモード
及びノーマルモードに応じて切り換えられる。
モード判別回路43は、再生FM変調輝度信号YFM中の所
定の周波数成分のレベルを検出して、テープ22から再生
される信号がハイバンドモードの信号かノーマルモード
の信号かを判別するものである。この例では、モード判
別回路43で周波数4.2MHzの成分と周波数9.8MHzの成分が
検出され、これにより、ハイバンドモードかノーマルモ
ードかのモード判別がなされる。
すなわち、ハイバンドモードとノーマルモードとで
は、輝度信号をFM変調する際の搬送波周波数が互いに異
なっている。したがって、ハイバンドモードの記録信号
に集中する周波数成分或いはノーマルモードの記録信号
に集中する周波数成分のレベルを検出し、この周波数成
分のレベルが所定値以上かどうかを判断すれば、ハイバ
ンドモードかノーマルモードかの判別が行なえる。
ところが、このようにハイバンドモードの記録信号に
集中する周波数成分或いはノーマルモードの記録信号に
集中する周波数成分のレベルを検出してモード判別を行
うようにした場合、サイドバンド成分の影響により、モ
ードを誤判別することがある。例えばノーマルモードで
記録したときに記録信号に集中する周波数成分である周
波数4.2MHzの成分を検出し、この周波数4.2MHzの成分が
検出されればノーマルモード、周波数4.2MHzの成分が検
出されなければハイバンドモードであると判断するよう
にすると、ハイバンドモードの信号が再生されていて、
この信号中のサイドバンド成分が4.2MHzである場合に
は、ノーマルモードであると誤判別される。
そこで、この発明の一実施例では、ノーマルモードモ
ードで記録したときに記録信号に集中する周波数成分で
ある周波数4.2MHzの成分と、ハイバンド記録したときに
下側サイドバンドが周波数4.2MHzにあるとすると上側サ
イドバンドがあるべき周波数である周波数9.8MHzの周波
数成分とを検出して、モード判別を行うようにしてい
る。これにより、このようなサイドバンド成分の影響に
よるモードの誤判別が防止される。
ところが、このようなモード判別回路では、変速再生
時や逆トラック再生時等、ノイズが発生しているような
場合に、モードを誤判別する可能性がある。
つまり、ノーマルモードの記録信号であって、変速再
生時や逆トラック再生時等、ノイズが発生しているよう
な場合には、ノイズにより周波数9.8MHzの周波数成分が
検出される。したがって、このような場合には、周波数
4.2MHzの周波数成分と周波数9.8MHzの周波数成分とが検
出される。周波数4.2MHzの周波数成分と周波数9.8MHzの
周波数成分とが検出される場合には、記録信号がノーマ
ルモードであるのにもかかわらず、ハイバンドモードで
あると誤判別される。
そこで、この発明の一実施例では、ドロップアウト検
出回路44が設けられ、このドロップアウト検出回路44の
出力により、モード判別回路43の状態が制御される。つ
まり、ドロップアウト検出回路44によりドロップアウト
が検出されると、モード判別回路43の状態がホールドさ
れる。これにより、変速再生時や逆トラック再生時にお
けるモードの誤判別が回避できる。
このモード判別回路43の出力がコントローラ25に供給
される。コントローラ25で、モード判別回路43の出力か
ら、テープ22の記録信号のモードが判別される。このモ
ード判別結果に基づいて、ノーマルモード/ハイバンド
モードの切り換え信号S3が形成される。このノーマルモ
ード/ハイバンドモードの切り換え信号S3により、ソフ
トリミッタ41、FM復調回路42、ディエンファシス回路45
の特性が切り換えられる。
AM復調回路42で、再生FM変調輝度信号YFMがFM復調さ
れる。FM復調回路42からの再生輝度信号がディエンファ
シス回路45を介してスイッチ回路46のb側入力端に供給
される。スイッチ回路46のa側入力端にはグレイバック
発生回路47から所定の輝度レベルのグレー信号が供給さ
れる。このグレイバック発生回路47から出力されるグレ
ー信号中には、同期信号が付加されている。
また、ディエンファシス回路45の出力が破線で囲んで
示す信号検出回路48に供給される。信号検出回路48で、
再生信号の有無が検出される。この信号検出回路48の検
出出力に応じて、スイッチ回路46が切り換え制御され
る。
信号検出回路48で再生信号が検出されると、スイッチ
回路46がb側に切り換えられ、復調された再生信号がス
イッチ回路46から出力される。信号検出回路48で再生信
号が検出されない時には、スイッチ回路46がa側に切り
換えられ、再生信号が同期信号のあるグレイ信号にすげ
替えられる。
このように、再生信号が同期信号のあるグレイ信号に
すげ替えられることにより、モニターの同期偏向回路が
フリーラン状態にならず、表示キャラクターが流れた
り、表示キャラクターの位置が狂ったりすることが防止
できる。
信号検出回路48は、同期分離回路50、レベル検出回路
51、コンパレータ52、時定数回路53とから構成される。
同期分離回路50で再生信号中の同期信号が検出され、こ
の同期信号レベルがレベル検出回路51で検出される。こ
のレベル検出回路512の出力がコンパレータ52に供給さ
れる。コンパレータ52には、大小2つのスレショルドレ
ベルVthH及びVthLが設定されている。
コンパレータ52で、レベル検出回路51で検出された同
期信号レベルが所定のスレショルドレベルVthH及びVthL
内にあるかどうかが検出される。このコンパレータ52の
出力が時定数回路53を介してスイッチ制御信号としてス
イッチ回路46に供給される。
再生信号がある場合には、同期分離回路50で再生信号
中の同期信号が分離できる。このため、レベル検出回路
51から出力される再生信号中の同期信号のレベルがコン
パレータ52に設定されている大小2つのスレショルドレ
ベルVthH及びVthL内にある。
再生信号がない場合には、同期分離回路50で再生信号
中の同期信号が分離できない。このため、レベル検出回
路51から出力される再生信号中の同期信号のレベルがコ
ンパレータ52に設定されている大小2つのスレショルド
レベルVthH及びVthL内になくなる。
レベル検出回路51の出力がコンレータ52に設定されて
いる大小2つのスレショルドレベルVthH及びVthL内にあ
り、再生信号があると判断された場合には、スイッチ回
路46がb側に切り換えられる。レベル検出回路51の出力
がコンパレータ52に設定されている大小2つのスレショ
ルドレベルVthH及びVthL内内にはなく、再生信号がない
と判断された場合には、スイッチ回路46がa側に切り換
えられる。
なお、時定数回路53は、モード遷移時にスイッチ回路
46が切り換えられてしまい、画面が連続しなくなるのを
防止するためのものである。つまり、例えばノーマル再
生から高速再生に切り換わったとき、そのモード遷移時
に再生信号中の同期信号が得られなくなる。このため、
レベル検出回路52の出力をそのままコンレータ53に供給
するようにすると、モード遷移時にグレイバックが一瞬
映し出され、その後に再生画面が映し出されるようにな
り、画面の連続性が断たれる。
時定数回路53には、コントローラ25から変速再生識別
信号JOGが供給される。この変速再生識別信号JOGによ
り、時定数回路御53が動作し、コンパレータ52の出力が
遅延される。これにより、信号検出回路48の検出感度が
モード遷移時に下げられる。このように、時定数回路53
を設けることにより、モード遷移時に再生信号の連続性
が断たれることが防止できる。
スイッチ回路46の出力が加算回路54を介して出力端子
55から取り出される。加算回路54には、キャラクタジェ
ネレータ56からの表示信号が供給される。キャラクタジ
ェネレータ56からは、設定モードや種々の動作モードに
応じた表示信号が発生される。加算回路54で、この表示
信号が再生輝度信号Y中に重畳される。この輝度信号Y
が出力端子55から取り出される。
e.一実施例におけるハーフトラップ回路の構成 第5図は、この発明の一実施例におけるハーフトラッ
プ回路7の具体構成を示すものである。
第5図において、PNP型トランジスタQ1のベースに入
力端子71が接続される。トランジスタQ1のコレクタが接
地される。
トランジスタ71とスイッチ回路SW1との間に、トラッ
プ回路T1〜T4が挿入される。各トラップ回路T1〜T4は、
コイルL1〜L4、コンデンサC1〜C4、抵抗R1〜R4からそれ
ぞれ構成される。
各トラップ回路T1〜T4の特性は、装着されたテープの
種類及び設定モードに応じて設定されている。例えばト
ラップ回路T1がMPテープノーマルモード用とされ、トラ
ップ回路T2がMEテープノーマルモード用とされ、トラッ
プ回路T3がMPテープハイバンドモード用とされ、トラッ
プ回路T4がMEテープハイバンドモード用とされる。
MPテープ用のトラップ回路T1及びT3の減衰中心周波数
は、MEテープ用のトラップ回路T2及びT4の減衰中心周波
数と異なっている。これは、MPテープとMEテープとで磁
性層の厚みが異なるからである。MPテープ用のトラップ
回路T1及びT3の減衰中心周波数は、例えば1.5MHzとさ
れ、MEテープ用のトラップ回路T2及びT4の減衰中心周波
数は、例えば1.45MHzとされる。
また、ハイバンドモード用のトラップ回路T1及びT2の
減衰特性は浅く設定され、ノーマルモード用のトラップ
回路T3及びT4の減衰特性は深く設定されている。
また、トラップ回路T1〜T4のQについても、テープ及
びモードに応じて設定されている。
スイッチ回路SW1の出力端子がトランジスタQ2のベー
スに接続されるとともに、トランジスタQ2のベースと電
源端子73との間に抵抗R10が接続される。トランジスタQ
2のコレクタが電源端子73に接続される。トランジスタQ
2のエミッタが抵抗R11を介して接地されるとともに、ト
ランジスタQ2のエミッタから出力端子72が導出される。
スイッチ回路SW1には、端子74からコントローラ25か
らのノーマルモード/ハイバンドモード及びテープ種類
MP/MEの切り換え信号S2が供給される。この切り換え信
号S2により、トラップ回路T1〜T4の中で、装着されたテ
ープ及び設定モードに応じたトラップ回路が選択され
る。
〔発明の効果〕
この発明によれば、FM変調輝度信号のサイドバンド成
分がFM変調オーディオ信号に影響を与えるのを防止する
ためのハーフトラップ回路7の特性を、装着されたテー
プ及び設定モードに応じて切り換えることができる。こ
のため、設定モードやテープの種類が切り換わっても、
FM変調輝度信号のサイドバンド成分の悪影響を確実に除
去できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例のブロック図,第2図A及
び第2図Bはノーマルモード及びハイバンドモードの説
明に用いるスペクトラム図,第3図はこの発明の一実施
例において用いられるテープカセットの説明に用いる底
面図,第4図はこの発明の一実施例において用いられる
テープカセットの説明に用いる略線図,第5図はこの発
明の一実施例におけるハーフトラップ回路の一例の接続
図,第6図〜第8図は従来のハーフトラップ回路の説明
に用いるスペクトラム図である。 図面における主要な符号の説明 7:ハーフトラップ回路, T1〜T4:トラップ回路, SW1:スイッチ回路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輝度信号をFM変調する際のキャリア周波数
    が異なる第1及び第2のモードが設定可能とされた磁気
    記録再生装置において、 記録すべきFM変調輝度信号中の下側帯波を抑圧すること
    により上記FM輝度信号中の不要な側帯波成分のレベルを
    抑圧するトラップ手段と、 装着されたテープの種類を判別するテープ判別手段と、 上記テープ判別手段の判別出力に応じて、上記とラップ
    手段の特性を切り替える手段と を備えるようにしたことを特徴とする磁気記録再生装
    置。
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