JP2811566B2 - ウォーターハンマー防止配管 - Google Patents

ウォーターハンマー防止配管

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JP2811566B2
JP2811566B2 JP6254407A JP25440794A JP2811566B2 JP 2811566 B2 JP2811566 B2 JP 2811566B2 JP 6254407 A JP6254407 A JP 6254407A JP 25440794 A JP25440794 A JP 25440794A JP 2811566 B2 JP2811566 B2 JP 2811566B2
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明 西岡
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関西機器株式会社
株式会社三栄水栓製作所
馬場 秀明
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ウォーターハンマー防
止配管に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、瞬間湯沸器やシングルレバー式の
湯水混合栓など水量を急激に変化できるバルブを備えた
装置が一般に利用されるようになり、このバルブを操作
して流水状態から急に止水すると、配管を流れていた湯
水が行き場を無くして、瞬間的な圧力を生み出し、これ
が衝撃音や振動となって配管へ伝達するウォーターハン
マーと呼ばれる現象が生じていた。
【0003】また、最近では水道水の水圧が高くなって
いる上に、配管の補修および取り替え工事を容易に行な
うため、配管を壁内に埋め込むのでなく、壁内に形成さ
れた空間に配置したり、外部に露出することが多くなっ
ており、このウォーターハンマーが生じる可能性はます
ます大きくなっている。
【0004】そこで従来より、例えば図8に示すような
ウォーターハンマー防止器をバルブの上流側に取付ける
ようにしている。図8において10はウォーターハンマ
ー防止器であり、このウォーターハンマー防止器10は
円筒状の有底容器11、この有底容器11内に挿入され
る緩衝材12、この緩衝材12を水密に包むダイヤフラ
ム13およびこの有底容器11の開口部11aに設けら
れた筒網14によって構成されている。
【0005】図9はこのウォーターハンマー防止器10
を一例としてシングルレバーの湯水混合栓に接続した状
態を示している。同図において15は湯水混合栓であ
り、16はこの湯水混合栓に接続される偏心管である。
そして、前記ウォーターハンマー防止器10はこの偏心
管16の一端に接続される。
【0006】従って、前記湯水混合栓15を操作して湯
水を吐水している最中に急に止水した場合であっても、
偏心管16内を流れている水の衝撃はウォーターハンマ
ー防止器10内の緩衝材12(図8参照)によって緩和
され、ウォーターハンマーを防止できる。
【0007】また、前記ウォーターハンマー防止器10
に水の流入路と流出路を設けて壁内の給水配管の途中に
挿入するように構成されたものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが,この従来の
ウォーターハンマー防止器10は、湯水混合栓15付近
に接続され、かなり目立って見栄えが悪くなると共に、
このウォーターハンマー防止器10を取り付けるために
は、これを取付ける湯水混合栓15又はその直前の給水
配管に専用の取付け口を予め設ける必要があるという問
題があった。
【0009】また、前記ウォーターハンマー防止器10
を給水管の途中に設けるように構成した場合には、この
ウォーターハンマー防止器10を挿入するためのスペー
スを必要とし、例えば既に形成されている屈曲不能な配
管の間に挿入することはできなかった。
【0010】さらに、前記ウォーターハンマー防止器1
0は構造が複雑であるので、その製作コストが嵩むとい
った欠点もあった。
【0011】本発明は上記の点を考慮にいれてなされた
ものであって、簡単な構成でウォーターハンマーの発生
を効果的に防止できるウォーターハンマー防止配管を提
供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、湯水の配管に管継手を介して水密接続される可撓
性材料の内管と、この内管を挿入する金属製の外管から
り、内管の外周に所定間隔でOリングを複数個はめ込
んだことを特徴とするウォーターハンマー防止配管であ
る。
【0013】また、請求項2の発明は、湯水の配管に圧
着部材を介して水密接続される可撓性材料の内管と、こ
の内管を挿入する金属製の外管からなり、内管の外周に
所定間隔でOリングを複数個はめ込んだことを特徴とす
ウォーターハンマー防止配管である。
【0014】さらに、請求項3および4の発明は、前記
内管の内部に挿入されて、内管の断面形状を保持する流
路保持部材を設けたことを特徴としている。
【0015】そして、請求項5の発明は、前記外管及び
管継手の外側または前記外管と管継手との接続部分にシ
ール部材を設けて外管と内管の間の空間を水密に形成し
たことを特徴としている。
【0016】さらにまた、請求項6の発明は、前記外管
と圧着部材の間にシールリングを設けて外管と内管の間
の空間を水密に形成したことを特徴としている。
【0017】加えて、請求項7の発明は、前記外管を屈
曲自在としている。
【0018】また、請求項の発明は、前記外管の外周
にバルブを取り付けて内管と外管の間の空間に連通連結
し、前記バルブを介してこの空間に内管内の液体の圧力
とほぼ同圧の流体を充填している。
【0019】
【作用】請求項1,2の発明によれば、湯水の配管が管
継手または圧着部材を介して水密接続される可撓性材料
の内管と、この内管を挿入する金属製の外管からなるの
で、これを一般に用いられる湯水の配管の代わりに使用
するだけで、配管内の水流が急に止まって過剰な水圧が
かかった場合には、前記可撓性材料の内管が金属製の外
管の内側で膨張して、過剰な水圧を緩和でき、ウォータ
ーハンマーを引き起こすことがなくなる。また、前記内
管の外周に所定間隔でOリングを複数個は め込んでいる
ので、可撓性の内管に均等に圧力がかかるように調節で
き、この内管の老朽化を防止できる。
【0020】また、請求項3,4の発明によれば、前記
内管の内部に挿入されて、内管の断面形状を保持する流
路保持部材を設けることによって、たとえ前記内管が破
れて湯水が漏れることがあったとしても、漏れた湯水が
外管と内管の間の空間に流れ込み、これによって内管が
外部から圧力を受けて内管の断面積が小さくなり、湯水
がほとんど流れなくなる事態が生じるのを未然に防ぐこ
とができる。
【0021】そして、請求項5,6の発明によれば、前
記外管及び管継手の外側または前記外管と管継手の間ま
たは外管と圧着部材との接続部分にシールリングを設け
て外管と内管の間の空間を水密に形成することによっ
て、たとえ前記内管が破れて湯水が漏れることがあった
としても、この湯水が外管の外側に噴出する事故を未然
に防ぐことができる。
【0022】加えて、請求項7の発明によれば、前記外
管を屈曲自在としたことによって、一般に使用されるメ
タルホースなどの屈曲自在な配管の代わりとして本発明
のウォーターハンマー防止配管を用いることもでき、施
工時に特別な接続をする必要が全くなくなる。
【0023】さらに、請求項の発明によれば、前記外
管の外周にバルブを取り付けて内管と外管の間の空間に
連通連結し、前記バルブを介してこの空間に内管内の液
体の圧力とほぼ同圧の流体を充填することにより、可撓
性の内管に圧力の高い液体を流入したとしても、内管の
内外にかかる圧力差をほぼなくすことが可能となり、耐
圧の低い内管であっても高圧の液体を流すことができ
る。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、本発明の第1実施例を示す全体図で
あり、図1において、1はウォーターハンマー防止配
管、15はウォーターハンマー防止配管1の下流側に接
続される湯水混合栓である。
【0025】図2は、前記第1実施例を示すウォーター
ハンマー防止配管1の一部断面要部拡大図である。図1
および図2においてウォーターハンマー防止配管1は、
可撓性の内管2、一端がこの内管2と水密に抜け止め接
続されると共に他端が湯又は水が流れる湯水の配管に水
密に接続される管継手3、この管継手3と内管2との接
続部分の外周に圧着する円筒状のシール部材である押え
ゴム4、この押えゴム4の外側面に当接するように押え
ゴム4および内管2を挿入する外管5、この外管5と押
えゴム4の接続部分の外側に位置してこれらをその外周
から押圧し管継手3に抜け止め保持する押えパイプ6a
および前記管継手3の他端を湯水の配管に接続するため
の袋ナット7から成っている。なお、7aはリング状の
パッキンである。
【0026】上記構成の詳細を説明すると、前記管継手
3は例えばステンレスから成る略円筒状の部材であり、
その一端の外径は前記内管3の内径とほぼ同じ直径を有
しており、その内周には段部3aが設けられている。ま
た、管継手3の胴部の外周にはフランジ3bが設けられ
ている。さらに、この管継手3の他端には吊りナットに
よってフランジ3cが形成され、前記袋ナット7に掛合
する。
【0027】前記内管2は、例えば70度の硬度を持つ
シリコンゴムから成っており、この内管2の内部には、
その断面形状を保持する流路保持部材の一例として例え
ばスプリング8を挿入しており、この内管2の外周には
複数個のOリング2aを一定間隔をおいて、例えば5c
m毎に一つずつ嵌合している。また、前記スプリング8
の端部は、前記段部3aに掛合するように挿入されてい
る。
【0028】前記押えゴム4は、厚みのある円筒形状で
あり、前記内管2を管継手3の一端に挿入した状態で、
その挿入部分の外周に当接してこれを圧着することによ
り、前記内管2を管継手3に抜け止め握持し、内管2は
管継手3に水密に接続される。加えて、この押えゴム4
の外周は前記外管5の内周の直径に略一致するように構
成されている。
【0029】外管5は前記内管2との間に空間25を形
成できる十分な太さを持つ金属管であり、例えばメタル
ホースより成る。この空間25の体積を大きくするため
には前記押えゴム4の厚みを厚くして、前記外管5の直
径を太くすればよい。
【0030】前記押えパイプ6aは、前記外管5の端部
における外周とほぼ同じ大きさの内径を有する略円筒状
のパイプである。従って、前記外管5を押えゴム4の外
周部に接続させた状態で、この外管5の接続部分を押え
パイプ6aの内周に挿入し、これを外周から圧着するこ
とにより、前記外管5と内管2との間の空間25を水密
な状態で抜け止め保持できる。
【0031】上述の説明では、ウォーターハンマー防止
配管1の一方の端部における構成を説明しているがもう
一方の端部においても同様であるのでその説明を省略す
る。
【0032】以上のように、前記ウォーターハンマー防
止配管1は、湯水の配管に管継手を介して水密接続され
るシリコンゴムから成る内管2と、この内管2を挿入す
る可撓性の外管5によって構成されているので、これを
図1に示しているように、一般に用いられる湯水の配管
の代わりに使用するだけでウォーターハンマーの発生を
防止できる。
【0033】たとえば上記のようにウォーターハンマー
防止配管1を湯水混合栓15の上流側に接続し、この湯
水混合栓15を操作して、急に止水した場合には配管内
の矢印Aのような過剰な水圧がかかる。ところが、この
水圧Aは前記内管2で矢印Bのような外向きの力に
って内管2が仮想線で示すように外管5の内側で膨張
し、この膨張によって過剰な水圧Aを緩和・吸収でき
る。従って、この内管2の膨張によってウォーターハン
マーの発生を効果的に防止できる。つまり、前記圧力の
吸収は内管2の膨張と外管5との間の空間25の空気の
圧縮によって行われる。
【0034】また、前記内管2の外周には所定間隔でO
リング2aを複数個はめ込んでいるので、前記矢印Bの
ような水圧が一部に集中してかかることがなく、水圧を
効果的に分散できるので、内管2の老朽化を防ぐことが
できる。
【0035】加えて、前記内管2と外管5との接続部分
には円筒状の押えゴム4が配置されているので、たとえ
前記内管2が何らかの要因で裂けるようなことがあった
としても、内管2から漏れた湯水は外管5の内部で水密
に保持されるので、この湯水が外部に漏れることはな
い。
【0036】さらに、このような場合においても、内管
2の内部には、前記スプリング8が挿入されているの
で、内管内部の断面形状を保持することができるので、
内管2の流路を確保でき、内管2から漏れた湯水の水圧
が逆に内管2の外部からかかって内管2が押しつぶされ
ることを未然に防止できる。したがって、たとえ内管2
が裂けるようなことがあったとしても、湯水の流量が極
端に少なくなったり、全く流れなくなることはない。
【0037】図3は、本発明の第2実施例を示す一部断
面要部拡大図である。図3において図2と同じ符号を付
した部材は、前記第1実施例と同じ又は同等の部材であ
るので、その詳細な説明を省略する。
【0038】この第2実施例のウォーターハンマー防止
配管1では、内管2と管継手3との接続部分の外周には
円筒状の金属スペーサ3dを挿入し、その外周から圧着
している。また、これらを外管5内に挿入した状態で、
外管5と押えパイプ6dとの間、フランジ3bと押えパ
イプ6bとの間にOリング4a,4bを挿入してシール
し、これらのOリング4a,4bによって内管2と外管
5との間の空間25を気密にしている。
【0039】また、前記押えパイプ6bと6dは共に押
えパイプ6cに螺合することにより前記外管を管継手3
に抜け止め保持している。
【0040】3eは割りリングであり、袋ナット7を管
継手3の他端に取り付けた状態で、この袋ナット7の抜
け止めをしている。
【0041】図4は、本発明の第3実施例を示す一部断
面要部拡大図である。この図4においても図2または図
3と同じ符号を付した部材は、前記第1実施例または第
2実施例と同じ又は同等の部材であるので、その詳細な
説明を省略する。
【0042】図4において、3’は内管2の内側に挿入
されるフランジ3f付きの略円筒状の金属製の圧着部材
であり、この圧着部材3’の外周と外管5端部の内周と
の間で、前記内管2の一端を圧着して抜け止め保持して
いる。
【0043】また、4cは前記外管5の端部と前記圧着
部材3’のフランジ3fとの間に挿入されるリング状の
シールリングである。7bは割りリング3eを介してウ
ォーターハンマー防止配管1を取り付けるための袋ナッ
トである。
【0044】上記のように構成することにより、ウォー
ターハンマー防止配管1をより簡単な構造にすることが
でき、その制作コストを削減することができる。
【0045】図5(A)は、本発明の第4実施例の一部
を流路に沿って切断した縦断面図、図5(B)は、前記
第4実施例を流路に直角に切断した縦断面図である。こ
の図5においても図2〜図4と同じ符号を付した部材
は、前記第1実施例〜第3実施例と同じ又は同等の部材
であるので、その詳細な説明を省略する。
【0046】図5において、9はバルブ、9aはバルブ
9の1次側の連通口、9bはこのバルブ9の2次側の連
通口を形成する管体、9c,9dはこのバルブ9を外管
5の外周に取り付けるためのリング状の締付け金具、9
eは前記締付け金具9c,9dと外管の間に挿入される
例えばシリコンゴムから成るリング状のシール部材であ
る。
【0047】このバルブ9は、前記外管5の任意の位置
に取り付けられ、先ず最初に、外管5の周面の適当な場
所に、ドリル等で穴を開ける。そして、この穴内に前記
2次側の連通口を形成する管体9bを挿入し、この状態
で前記シール部材9eを挟み込むように前記締付け金具
9c,9dをナット9fなどによって締めつけることに
よって、バルブ9は確実に固定できると共に、シールさ
れた状態で外管5と内管2の間の空間25に連通連結で
きる。また、このバルブ9の一時側の連通口9aにはポ
ンプや圧力調整具等(図外)が取り付けられている。
【0048】つまり、このウォーターハンマー防止配管
はウォーターハンマーを防止するだけではなく、醤油な
どの金属を腐蝕させるような液体を通す屈曲管としても
用いることができるのであるが、このような場合に、内
管2はテフロンビニールなど対腐蝕製材料によって形成
されるのであるが、この内管2内にかなりの高圧の液体
を挿通することが多い。
【0049】そこで、このウォーターハンマー防止配管
に前述のバルブ9を取付けて、このバルブ9を開けた状
態で、前記ポンプによって窒素ガスなどの不活性ガスを
空間25に充填することにより、前記内管2の内側と外
側の圧力差を小さくすることができる。また、その後に
前記バルブ9を閉じることにより、前記窒素ガスを前記
空間25に封入することも可能となる。
【0050】たとえば、前記バルブ9にポンプを接続
し、空間25の圧力を例えば50kg/cmに設定す
る。この場合、たとえ内管2そのものの耐圧が5kg/
cm程度であったとしても55kg/cm程度の高
圧の液体を内管2内に流通できる。
【0051】なお、前記バルブを開いた状態で、これに
圧力調整具を接続してもよい。すなわち、この圧力調整
具によって内管2内の液体の圧力を監視し、窒素ガスな
どを内管2内の水圧に見合うように充填することによ
り、内管2内の水圧が変化する場合にも対応させること
も可能となる。
【0052】なお、前記空間25に充填される流体は、
前記窒素ガスに限られるものではなく、その他の気体も
しくは液体を用いてもよいことは言うまでもない。
【0053】前記液体を充填した場合においては、ウォ
ーターハンマーを防止するという本来の目的を達成しえ
ないが、金属を腐蝕させるような液体を流す屈曲管とし
て用いる場合においては、前述の圧力調整具やポンプな
どを用いなくても内管2の耐圧を極めて容易に向上させ
ることができる。
【0054】なお、上記各実施例において内管2として
硬度70度のシリコンゴムを用いているが、本発明はこ
れに限られるものでなく、内管2は可撓性を有する材料
で構成されていればよい。
【0055】また、前記外管5は一例として屈曲自在な
メタルホースを用いているので、このウォーターハンマ
ー防止配管1を一般に使用されている屈曲自在なメタル
ホースとして用いることができるが、本発明はこれに限
られるものではない。
【0056】さらに、前記スプリング8についても、内
管2の内部に挿入される流路保持部材はこのスプリング
8だけに限られるものではなく、内管内部の断面形状を
保持できればよく、例えば図6に示すように、内管2の
内周よりやゝ小さい外周をもつ環状体を幾つも連ねた棧
8aを用いたり、図7に示すように、多数の孔が開けら
れた管体8bを用いてもよい。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
湯水の配管が管継手または圧着部材を介して水密接続さ
れる可撓性材料の内管と、この内管を挿入する金属製の
外管からなるので、これを一般に用いられる湯水の配管
の代わりに使用するだけで、配管内の水流が急に止まっ
て過剰な水圧がかかった場合には、前記可撓性材料の内
管が金属製の外管の内側で膨張して、過剰な水圧を緩和
でき、ウォーターハンマーを引き起こすことがなくな
る。そして、前記内管の外周に所定間隔でOリングを複
数個はめ込んだことにより、可撓性の内管に均等に圧力
がかかるように調節でき、内管の老朽化を防止できる。
【0058】また、前記内管の内部に挿入されて、内管
の断面形状を保持する流路保持部材を設けることによっ
て、たとえ前記内管が破れて湯水が漏れることがあった
としても、漏れた湯水が外管と内管の間の空間に流れ込
み、これによって内管が外部から圧力を受けて内管の断
面積が小さくなり、湯水がほとんど流れなくなる事態が
生じるのを未然に防ぐことができる。
【0059】さらに、前記外管及び管継手の外側または
前記外管と管継手の間または外管と圧着部材との接続部
分にシールリングを設けて外管と内管の間の空間を水密
に形成することによって、たとえ前記内管が破れて湯水
が漏れることがあったとしても、この湯水が外管の外側
に噴出する事故を未然に防ぐことができる。
【0060】加えて、前記外管を屈曲自在な管とするこ
とにより、一般に使用されるメタルホースなどの屈曲自
在な配管の代わりとして本発明のウォーターハンマー防
止配管を用いることもでき、施工時に特別な接続をする
必要が全くなくなる。
【0061】そして、前記外管の外周にバルブを取り付
けて内管と外管の間の空間に連通連結し、前記バルブを
介してこの空間に内管内の液体の圧力とほぼ同圧の流体
を充填することにより、可撓性の内管に圧力の高い液体
を流入したとしても、内管の内外にかかる圧力差をほぼ
なくすことが可能となり、耐圧の低い内管であっても高
圧の液体を流すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るウォーターハンマー防止配管を湯
水混合栓の排水管に使用した状態を示す一部拡大斜視図
である。
【図2】前記ウォーターハンマー防止配管の第1実施例
を示す一部拡大断面図である。
【図3】前記ウォーターハンマー防止配管の第2実施例
を示す一部拡大断面図である。
【図4】前記ウォーターハンマー防止配管の第3実施例
を示す一部拡大断面図である。
【図5】(A)は、前記ウォーターハンマー防止配管の
第4実施例の一部を流路に沿って切断した縦断面図、
(B)は、同ウォーターハンマー防止配管を流路に直角
に切断した縦断面図である。
【図6】前記ウォーターハンマー防止配管の内管内に挿
入される流路保持部材の別実施例を示す斜視図である。
【図7】前記流路保持部材のさらに別の実施例を示す斜
視図である。
【図8】従来のウォーターハンマー防止器を示す斜視図
である。
【図9】前記ウォーターハンマー防止器を一例としてシ
ングルレバーの湯水混合栓に接続した状態を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1…ウォーターハンマー防止配管、2…内管、2a…O
リング、25…空間、3…管継手、3’…圧着部材、4
…押えゴム(シール部材)、4a,4b…Oリング(シ
ール部材)、4c…シールリング、5…外管、8…流路
保持部材、9…バルブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−24315(JP,A) 実開 平4−4502(JP,U) 特公 昭46−15985(JP,B1) 実公 昭50−6580(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16L 55/04

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湯水の配管に管継手を介して水密接続さ
    れる可撓性材料の内管と、この内管を挿入する金属製の
    外管からなり、内管の外周に所定間隔でOリングを複数
    個はめ込んだことを特徴とするウォーターハンマー防止
    配管。
  2. 【請求項2】 湯水の配管に圧着部材を介して水密接続
    される可撓性材料の内管と、この内管を挿入する金属製
    の外管からなり、内管の外周に所定間隔でOリングを複
    数個はめ込んだことを特徴とするウォーターハンマー防
    止配管。
  3. 【請求項3】 前記内管の内部に挿入されて、内管の断
    面形状を保持する流路保持部材を設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載のウォーターハンマー防止配管。
  4. 【請求項4】 前記内管の内部に挿入されて、内管の断
    面形状を保持する流路保持部材を設けたことを特徴とす
    る請求項2に記載のウォーターハンマー防止配管。
  5. 【請求項5】 前記外管及び管継手の外側または外管と
    内管との接続部分にシール部材を設けて外管と内管の間
    の空間を水密に形成したことを特徴とする請求項1また
    は3に記載のウォーターハンマー防止配管。
  6. 【請求項6】 前記外管と圧着部材の間にシールリング
    を設けて外管と内管の間の空間を水密に形成したことを
    特徴とする請求項2または4に記載のウォーターハンマ
    ー防止配管。
  7. 【請求項7】 前記外管を屈曲自在としたことを特徴と
    する請求項1〜6の何れかに記載のウォーターハンマー
    防止配管。
  8. 【請求項8】 前記外管の外周にバルブを取り付けて内
    管と外管の間の空間に連通連結し、前記バルブを介して
    この空間に内管内の液体の圧力とほぼ同圧の流体を充填
    することを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のウ
    ォーターハンマー防止配管。
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