JP2022110386A - マンホールの下水バイパス装置用止水プラグ - Google Patents

マンホールの下水バイパス装置用止水プラグ Download PDF

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Abstract

【課題】 下水管に止水プラグを設置するに際して、弾性スリーブを膨張させるための流体圧として水圧を使用するのに適したマンホールの下水バイパス装置用止水プラグを提供する。【解決手段】 流体圧供給手段としてのポンプによって水圧が供給される水圧供給用配管6の先端が弾性スリーブ3の内周面とボディ2の外周面との間に臨まされている。水圧供給用配管6に水が供給される際に弾性スリーブ3の内周面とボディ2の外周面との間にある空気を排出するための空気排出用配管7が設けられている。【選択図】 図2

Description

特許法第30条第2項適用申請有り (1)発行日 令和2年11月1日 (2)刊行物名 チラシ「KING PLUG/キングプラグ工法」 (3)公開者 株式会社セラスト (4)公開された発明の内容 株式会社セラストは、チラシ「KING PLUG/キングプラグ工法」に於いて、泥川一豊が発明した「マンホールの下水バイパス装置用止水プラグ」を公開した。
この発明は、マンホール内で各種工事等が行われる際に、マンホールに通じている上流側下水管と下流側下水管とをバイパス接続して、マンホール内を下水が流れない状態にする下水バイパス装置で使用される止水プラグに関する。
マンホール内においては、図8(a)に示すように、上流側下水管(P1)と下流側下水管(P2)とがマンホール(M)に通じている。このマンホール(M)内で工事等を行う際には、図8(b)に示すように、下水(D)が流れない状態にするための下水バイパス装置(A)が好適に用いられる。
下水バイパス装置(A)は、上流側下水管(P1)の出口部に挿入されて外周部が上流側下水管(P1)の内周面に水密状に接触させられる略筒状の上流側止水プラグ(2A)と、下流側下水管(P2)の入口部に挿入されて外周部が下流側下水管(P2)の内周面に水密状に接触させられる略筒状の下流側止水プラグ(2B)と、一端部が上流側止水プラグ(2A)に接続され、他端部が下流側止水プラグ(2B)に接続されるバイパス管(B)とを備えてなる。
このようなマンホールの下水バイパス装置用の止水プラグ(上流側止水プラグおよび下流側止水プラグに共通)として、特許文献1には、剛性材料よりなる略筒状のボディと、ゴム状弾性材料よりなりかつボディに嵌め被せられて両端部がボディの外周面に取り付けられている弾性スリーブとを備えており、弾性スリーブとボディとの間に流体圧が供給されることによって弾性スリーブの外周面が上流側下水管または下流側下水管の内周面に圧接するように膨張させられるものが開示されている。
特許文献1の止水プラグによれば、上流側止水プラグおよび下流側止水プラグのそれぞれがボディおよび弾性スリーブを有しており、流体圧供給手段により弾性スリーブとボディとの間のスペースに流体圧を供給して弾性スリーブを膨張させると、弾性スリーブの外周面が上流側下水管および下流側下水管の各内周面に圧接させられる。したがって、作業が簡単で、マンホールに通じている上流側下水管および下流側下水管が中口径または小口径のものであっても、各下水管に止水プラグを支障なく設置して使用することができるという利点を有している。
さらに、特許文献1の止水プラグによれば、弾性スリーブの外周面に形成された複数の環状リブの頂面が上流側下水管および下流側下水管の各内周面に圧接させられることにより、高い止水効果(シール性)が得られるとともに、下水流通時の動圧等によって下水管の長さ方向へも移動が阻止される。
特開2019-27079号公報
特許文献1においては、弾性スリーブを膨張させるための流体として、空気および水が例示されているが、実用的には、水を使用することはできなかった。なぜなら、弾性スリーブとボディとの間のスペース(空気圧を供給しやすいようにするために径方向に10mm程度の距離を有するように形成された空気供給室)に水を供給すると、弾性スリーブを膨張させる時間が長くなるという問題や、スペースにある空気が抜けないという問題が生じるためである。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、下水管に止水プラグを設置するに際して、弾性スリーブを膨張させるための流体圧として水圧を使用するのに適したマンホールの下水バイパス装置用止水プラグを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するため、この発明は以下の態様からなる。
1)マンホールに通じている上流側下水管と下流側下水管とをバイパス接続して、マンホール内を下水が流れない状態にする下水バイパス装置で使用される止水プラグであって、剛性材料よりなる略筒状のボディと、ゴム状弾性材料よりなりかつボディに嵌め被せられて両端部がボディの外周面に取り付けられている弾性スリーブとを備えており、弾性スリーブとボディとの間に流体圧が供給されることによって弾性スリーブの外周面が上流側下水管または下流側下水管の内周面に圧接するように膨張させられるものにおいて、
流体圧供給手段としてのポンプによって水圧が供給される水圧供給用配管の先端が弾性スリーブの内周面とボディの外周面との間に臨まされており、水圧供給用配管に水が供給される際に弾性スリーブの内周面とボディの外周面との間にある空気を排出するための空気排出用配管が設けられている、マンホールの下水バイパス装置用止水プラグ。
2)弾性スリーブの内周面とボディの外周面との間に隙間がない、上記1)のマンホールの下水バイパス装置用止水プラグ。
3)弾性スリーブの内周面に、弾性スリーブの長さ方向に間隔をおいて形成された複数の環状リブが設けられており、環状リブの先端がボディの外周面に接している、上記1)のマンホールの下水バイパス装置用止水プラグ。
4)ボディは、円筒状の本体と、複数のボルトが周方向に等間隔で設けられて本体のバイパス管接続側端部に固定されている環状フランジ部とを有し、環状フランジ部に、バイパス管接続部材が着脱自在に取り付けられている、上記1)~3)のいずれか1つのマンホールの下水バイパス装置用止水プラグ。
5)バイパス管接続部材は、バイパス管の口径をプラグの口径に変換して接続する口径変換部材およびバイパス管が挿通される環状パッキンのいずれかを有している、上記4)のマンホールの下水バイパス装置用止水プラグ。
6)バイパス管接続部材に代えて、ボディの開口を閉鎖する閉塞蓋が取り付けられている、上記4)のマンホールの下水バイパス装置用止水プラグ。
上記1)のマンホールの下水バイパス装置用止水プラグによれば、モータ駆動または手動のポンプによって水圧供給用配管に水を供給すると、この水は弾性スリーブの内周面とボディの外周面との間に入っていく。これに伴って弾性スリーブの内周面とボディの外周面との間にある空気は空気排出用配管から排出され、弾性スリーブの内周面とボディの外周面との間が水で満たされ、水圧が上昇し、弾性スリーブが膨張させられる。これにより、弾性スリーブの外周面が下水管に押しつけられ、止水プラグと下水管とが密着し、水密状態が確保される。こうして、水圧を使用した場合に生じる、弾性スリーブを膨張させる時間が長くなるという問題や、スペースにある空気が抜けないという問題を解消することができる。
上記のように、水圧を使用した場合に生じる問題が解消したことで、デメリットなく空気圧に代えて水圧を使用することができ、空気圧使用時の漏れが確認しづらいという問題が解消し、また、万が一破裂した場合でも影響が小さくて済むという安全性向上効果が得られる。しかも、安全性が向上することで、膨張圧を空気圧使用時に比べて大きくできるので、止水効果も向上させることができる。
なお、特許文献1のものでは、弾性スリーブの内周面とボディの外周面との間に空気供給室となるスペースが設けられているが、この発明のマンホールの下水バイパス装置用止水プラグでは、弾性スリーブの内周面とボディの外周面との間のスペースは実質的にゼロであることが好ましい。
上記2)のマンホールの下水バイパス装置用止水プラグによれば、止水プラグの弾性スリーブを膨張させるのに水圧を利用する場合の時間を最小にすることができる。
上記3)のマンホールの下水バイパス装置用止水プラグによれば、止水プラグの弾性スリーブを膨張させるのに水圧を利用する場合の時間を最小にすることができ、弾性スリーブのボディへの着脱時の抵抗を環状リブの形状および寸法で調整することができるので、弾性スリーブのボディへの着脱も容易なものとできる。
上記4)のマンホールの下水バイパス装置用止水プラグによれば、ボディの構成を簡素化して、バイパス管接続部材を容易に取り付けることが可能となる。
上記5)のマンホールの下水バイパス装置用止水プラグによれば、バイパス管の口径が異なる場合でも容易に対応することができる。
上記6)のマンホールの下水バイパス装置用止水プラグによれば、バイパス管接続用以外に、止水栓としての使用が可能となる。
この発明の実施形態に係るマンホールの下水バイパス装置用止水プラグを示す斜視図である。 図1の止水プラグの横断面図である。 止水プラグの弾性スリーブの横断面形状を示す部分拡大図である。 バイパス管接続部材の一例を示す斜視図である。 バイパス管接続部材の他の例を示す斜視図である。 バイパス管接続部材の他の例を示す斜視図である。 閉塞蓋を示す斜視図である。 マンホールの下水バイパス装置を模式的に示す垂直断面図である。
この発明の実施形態を、図面を参照しながら以下に説明する。
なお、以下の説明において、図2の上下を「上下」といい、同左右を「左右」というものとする。この上下は便宜的なもので、実際の設置に際しては、上下が逆(図1から180°回転)になってもいいし、上下が同じ高さ(図1から90°回転)になってもいい。
この発明の実施形態に係るマンホールの下水バイパス装置用止水プラグ(1)は、図8に示した上流側または下流側止水プラグ(配置が左右対称となる点を除いて、上流側止水プラグと下流側止水プラグとは同一の構造)(2A)(2B)として使用される。下水バイパス装置(A)には、図示省略するが、流体圧供給手段として、水圧を供給するためのポンプ(水圧供給源)、止水プラグ(1)に設けられた水圧供給用配管(6)に接続される水圧供給用外部配管、止水プラグ(1)に設けられた空気排出用配管(6)に接続される空気圧排出用外部配管などが設けられる。
図1および図2に示すように、止水プラグ(1)は、剛性材料よりなる略筒状のボディ(2)と、ゴム状弾性材料よりなりかつボディ(2)に嵌め被せられている弾性スリーブ(3)と、弾性スリーブ(3)の両端部をボディ(2)の外周面に固定する左右の固定バンド(4)(5)と、弾性スリーブ(3)とボディ(2)との間に水圧を供給するための水圧供給用配管(6)と、水圧供給用配管に水が供給される際に弾性スリーブ(3)の内周面とボディ(2)の外周面との間にある空気を排出するための空気排出用配管(7)とを備えている。
図2に示すように、ボディ(2)は、円筒状の本体(11)と、本体(11)の左端部に固定されてバイパス管との接続側となる環状の接続側フランジ部材(12)と、本体(11)の右端部に固定されてバイパス管との非接続側となる環状の非接続側フランジ部材(13)とを備えている。
ボディ(2)を構成する上記各部材(11)(12)(13)を構成する剛性材料としては、耐腐食性や強度等に優れた鋼、特にステンレス鋼が好適に用いられるが、これに限定されるものではない。
接続側フランジ部材(12)は、本体(11)に対して径方向外向きに突出している外向きフランジ部(12a)と、本体(11)に対して径方向内向きに突出している内向きフランジ部(12b)とからなる。外向きフランジ部(12a)は、弾性スリーブ(3)の左端部の外径と同じ外径を有している。内向きフランジ部(12b)は、外向きフランジ部(12a)に比べて、径方向寸法が大きくなされており、この内向きフランジ部(12b)には、後述するバイパス管接続部材等を取り付けるための複数(図示は8本)のボルト(14)が周方向に等間隔で設けられている。
内向きフランジ部(12b)には、また、180°離れた位置において、ボルト(14)とボルト(14)との間に位置させられた上側および下側の配管取付け用貫通孔(12c)(12d)が設けられている。
非接続側フランジ部材(13)は、本体(11)に対して径方向外向きに突出しており、弾性スリーブ(3)の右端部の外径と同じ外径を有している。
弾性スリーブ(3)は、略円筒状のものであって、ゴムやエラストマー等のゴム状弾性材料によって一体に形成されている。
弾性スリーブ(3)の外周面の長さ中間部には、横断面四角形の複数の環状リブ(3a)が、弾性スリーブ(3)の長さ方向に所定間隔をおいて形成されている。各環状リブ(3a)は、例えば、幅が5mmで、高さが3mm、隣り合う環状リブ(3a)の間(内法)が10mmとされる。
弾性スリーブ(3)の内周面には、横断面半円形の複数の環状リブ(3b)が、弾性スリーブ(3)の長さ方向に所定間隔をおいて形成されている。各環状リブ(3b)は、例えば、0.5mmRとされる。
環状リブ(3b)は、その先端がボディ(2)の本体(11)の外周面に接触しており、弾性スリーブ(3)がボディ(2)に取り付けられた際に弾性スリーブ(3)が長さ方向に移動しにくいようになされている。一方、環状リブ(3b)が横断面半円形とされていることで、横断面四角形の環状リブに比べると、長さ方向に移動しやすいものとされており、これにより、着脱の容易さが図られている。そして、各環状リブ(3b)の高さが0.5mm程度(0.2mm~1.2mm程度)とされることで、弾性スリーブ(3)の内周面とボディ(2)の本体(11)の外周面との間の隙間が実質的にゼロとされている。したがって、弾性スリーブ(3)が水圧の供給によって膨張させられるに際し、隙間にある空気が水圧の上昇を妨げることを軽減することができる。
固定バンド(4)(5)は、ステンレス鋼等よりなり、弾性スリーブ(3)の外周面の左右各端部にそれぞれ左右に並んで2つずつ形成された環状溝(3c)に巻回状に取り付けられて締付固定されている。これにより、弾性スリーブ(3)の両端部が、ボディ(2)の外周面に気密状に取り付けられている。
水圧供給用配管(6)は、図2に示すように、上側の配管取付け用貫通孔(12c)に挿通されて本体(11)の内周に沿って長さの中程まで右方に延び、左端部(21a)をフランジ部の左外側に露出している直管部(21)と、直管部(21)に連なり本体(11)の軸方向中程において弾性スリーブ(3)と本体(2)との間に先端開口が臨まされたL字管部(22)とを備えている。
水圧供給用配管(6)は、また、図1に示すように、接続側フランジ部材(12)の左側(外側)において直管部(21)の左端部(21a)に取り付けられた簡易迅速継手の雄形継手部材(23)を備えている。この雄形継手部材(23)にポンプに接続された水圧供給用外部配管の先端に取り付けられた簡易迅速継手の雌型継手部材を着脱自在に嵌め合わせて接続することで、水圧供給用配管(6)に所定の圧力値に設定された水を供給することができる。簡易迅速継手の接続構造によれば、水圧供給用外部配管の脱着作業を容易に行うことが可能となる上、水圧の漏れ等のリスクも少ないものとできる。
なお、水圧供給用外部配管の途中にはコックやボールバルブ等の開閉弁が設けられ、水圧を供給する場合には、開閉弁が開放位置とされ、水圧を所定圧力に維持する間は、開閉弁が閉止位置とされる。
空気排出用配管(7)は、図2に示すように、下側の配管取付け用貫通孔(12d)に挿通されて本体(11)の内周に沿って長さの中程まで右方に延び、左端部(24a)をフランジ部の左外側に露出している直管部(24)と、直管部(24)に連なり本体(11)の軸方向中程において弾性スリーブ(3)と本体(2)との間に先端開口が臨まされたL字管部(25)とを備えている。
空気排出用配管(7)は、また、図1に示すように、接続側フランジ部材(12)の左側(外側)において直管部(24)の左端部(24a)に取り付けられた簡易迅速継手の雄形継手部材(26)を備えている。この雄形継手部材(26)に開閉弁が設けられた空気排出用外部配管の先端に取り付けられた簡易迅速継手の雌型継手部材を接続することで、空気排出用配管(7)を必要に応じて開閉することができる。弾性スリーブ(3)が水圧の供給によって膨張させられるに際し、空気排出用配管(7)を開放し、止水プラグ(1)内にある空気が空気排出用配管(7)から排出されることで、必要な水圧を得るまでの時間を短縮することができる。空気排出用外部配管に設けられた開閉弁は、空気抜き後は、閉止位置とされる。
なお、空気排出用配管(7)は、水圧供給用配管(6)と同じ構造とされており、外部配管を水圧供給用とすることで、水圧供給用配管として使用することができる。
上記実施形態の止水プラグ(1)によると、空気排出用配管(7)を必要に応じて開開放した状態で、水圧供給用配管(6)に所定の圧力値に設定された水を供給すると、図2に二点鎖線で示すように、弾性スリーブ(3)の内周面とボディ(2)の本体(11)の外周面との間に水(W)が入り込み、弾性スリーブ(3)が膨張させられ、環状リブ(3a)の平坦な頂面が下水管の内周面(PI)に、比較的大きな接触面積で圧接させられる。これにより、弾性スリーブ(3)による優れた止水効果(シール性)および下水(D)流通時の動圧等によって長さ方向に移動しない(ずれない)だけの取付強度が得られる。
なお、弾性スリーブ(3)の内周面とボディ(2)の本体(11)の外周面との間の隙間はゼロとすることが好ましく、この実施形態の止水プラグ(1)では、弾性スリーブ(3)の内周面に設けられる環状リブ(3b)を小さいものとして、弾性スリーブ(3)の内周面とボディ(2)の本体(11)の外周面との間の隙間が実質的にゼロとされている。弾性スリーブ(3)の内周面とボディ(2)の本体(11)の外周面との間の隙間をゼロにするには、環状リブ(3b)を設けずに、弾性スリーブ(3)の内周面とボディ(2)の本体(11)の外周面とが全面で接触するようにしてもよいことはもちろんである。
環状リブ(3b)を設けた場合、弾性スリーブ(3)の内周面とボディ(2)の本体(11)の外周面との接触面積が全面接触に比べて大幅に小さくなり、弾性スリーブ(3)のボディ(2)への着脱時の抵抗を環状リブ(3b)の形状および寸法で調整することができるので、弾性スリーブ(3)のボディ(2)への着脱を容易なものとできる点で有利となる。
上記の止水プラグ(1)を使用した下水バイパス装置は、例えば、特許文献1に記載された設置手順によって取り付けられる。ここで、従来、止水状態とするためには、水圧だと弾性スリーブ(3)の膨張時間が長く掛かることで、実用上、空気圧しか使えなかったのに対し、水圧を使用しても、空気圧と同程度の時間で止水状態となるまで膨張させることができる。これにより、空気圧使用時の漏れが確認しづらいという問題が解消し、万が一破裂した場合でも影響が小さくて済むという安全性向上効果が得られる。そして、安全性が向上したことで、膨張圧力を最大0.3MPaまで加圧することができ、そのため、バイパス管の流量圧力も0.2MPaまで止水することができる。しかも、空気圧使用時に発生する浮力が発生しないので、安定した位置決めと固定が可能となるメリットも得られる。
上記実施形態の止水プラグ(1)によると、接続側フランジ部材(12)に設けられている複数のボルト(14)を使用することで、バイパス管接続部材(31)41)(51)を着脱自在に取り付けることができる。その例を図4から図7までに示す。
バイパス管は、例えばステンレス鋼等よりなるものとされるが、バイパス管の構成や材料はこれに限定されず、例えば、フレキシブル管やホース等の可撓性を有する管材を使用することも可能である。特に、バイパス管の管本体として可撓性を有する管材を使用した場合、止水プラグ(1)の接続側フランジ部材(12)の高さや向きが多少ずれていても接続が可能となり、また、図8において、上流側下水管(P1)の出口部と下流側下水管(P2)の入口部とがマンホール(M)の周壁の異なる高さ位置に開口している場合や、両者がマンホール(M)の一直径方向に並んでおらず周方向にずれている場合であっても、バイパス接続が可能となる。
図4に示すバイパス管接続部材(31)は、円筒状の本体(32)と、接続側フランジ部材(12)に対応する環状フランジ部(33)とを有している。
本体(32)は、図4(a)に示すように、おねじ部(32a)が設けられたネジニップル付きの変換ソケットであってもよく、図4(b)に示すように、タケノコ部(32b)が設けられたタケノコニップル付きの変換ソケットであってもよい。おねじ部(32a)を設けることで、めねじ部材(カムロックなど)が取り付けられたホースをバイパス管接続部材(31)に容易に取り付けることができる。また、タケノコ部を設けることで、バイパス管として使用されるサクションホースを直接接続することができる。
フランジ部(33)は、止水プラグ(1)の接続側フランジ部材(12)とほぼ同形同大のものであって、接続側フランジ部材(12)の複数のボルト(14)に対応する箇所に、ボルト挿通孔(33a)が形成されている。また、フランジ部(33)には、雄形継手部材(23)(26)を挿通させる継手部材挿通孔(33b)が形成されている。
そして、各止水プラグ(1)における接続側フランジ部材(12)に、バイパス管接続部材(31)の環状フランジ部(33)を重ね合わせて、ボルト(14)の先端側部分にナット(15)(図6などを参照)をねじ嵌めることにより、バイパス管接続部材(31)を着脱自在に止水プラグ(1)に取り付けることができる。
図5に示すバイパス管接続部材(41)は、円筒状の口径変換部材(42)と、口径変換部材(42)と止水プラグ(1)の接続側フランジ部材(12)とを連結する連結部材(43)とからなる。
連結部材(43)は、口径変換部材(42)の一端部が差し込まれる円筒状の差し込み部(43a)と、ボルト挿通孔および継手部材挿通孔(図4の(33a)および(33b)を参照)が設けられたフランジ部(43b)とからなり、フランジ部(43b)を接続側フランジ部材(12)に合わせてボルト(14)にナット(15)をねじ合わせることで着脱自在に止水プラグ(1)に取り付けられる。
口径変換部材(42)は、バイパス管の径および形状に合わせて数種類用意されており、これにより、止水プラグ(1)の本体(2)の径と異なる径のバイパス管に対しても、図1および図2に示した止水プラグ(1)自体を変更することなく対応することができる。
ここで、口径変換部材(42)は、例えばタケノコニップル部(42a)をその外周面に設けたものでもよく、これに限定されることなく種々の形状とできる。
図6に示すバイパス管接続部材(51)は、環状のパッキン(52)と、接続側フランジ部材(12)に対応するフランジ部(53)とを有している。パッキン(52)の内径は、バイパス管が強制的に差し込むことができて、差し込み後にパッキン(52)の内周面がバイパス管の外周面に密着するようにバイパス管の外径より一回り小さい大きさに設定されている。
パッキン(52)は、接着またはボルト止めなどで、フランジ部(53)に着脱自在に取り付けることができ、異なる径のバイパス管に対しては、同じフランジ部(53)を使用してパッキン(52)だけを変更すればよいので、口径変換用として好適に使用することができる。
このバイパス管接続部材(51)にバイパス管を取り付けるに際しては、バイパス管を差し込むだけでよく、バイパス管の長さを設定値よりも若干長めに製作しておいて、差し込む深さを調節することで、容易に設置することができる。
図7には、バイパス管接続部材(31)(41)(51)に代えて使用することができる閉塞蓋(61)を示している。閉塞蓋(61)は、円板状とされて、上記のバイパス管接続部材(31)41)(51)のフランジ部(33)(43b)(53)と同様のボルト挿通孔および継手部材挿通孔が設けられている。したがって、閉塞蓋(61)を接続側フランジ部材(12)に合わせてボルト(14)にナット(15)をねじ合わせることで着脱自在に止水プラグ(1)に取り付けられる。閉塞蓋(61)は、円板状とされていることで止水プラグ(1)の開口を閉塞することができ、止水栓として使用することができる。そして、閉塞蓋(61)には、開閉可能なコック(62)が設けられており、コック(62)を開閉することで、排水と止水とを容易に切り換えることができる。
この発明は、マンホール内で各種工事等が行われる際に、マンホールに通じている上流側下水管と下流側下水管とをバイパス接続して、マンホール内を下水が流れない状態にする下水バイパス装置で使用される止水プラグにおいて、弾性スリーブを膨張させるために使用されていた空気圧をデメリットなく水圧に代えることができるので、特に、安全性向上というメリットが得られる。
(1):下水バイパス装置用止水プラグ
(2):ボディ
(3):弾性スリーブ
(3b)半円形の環状リブ
(6):水圧供給用配管
(7):空気排出用配管
(11):本体
(12):接続側フランジ部材
(14):ボルト
(31):バイパス管接続部材
(41):バイパス管接続部材
(42):口径変換部材
(52):パッキン
(61):閉塞蓋
(W):水
1)マンホールに通じている上流側下水管と下流側下水管とをバイパス接続して、マンホール内を下水が流れない状態にする下水バイパス装置で使用される止水プラグであって、剛性材料よりなる略筒状のボディと、ゴム状弾性材料よりなりかつボディに嵌め被せられて両端部がボディの外周面に取り付けられている弾性スリーブとを備えており、弾性スリーブとボディとの間に流体圧が供給されることによって弾性スリーブの外周面が上流側下水管または下流側下水管の内周面に圧接するように膨張させられるものにおいて、
流体圧供給手段としてのポンプによって水圧が供給される水圧供給用配管の先端が弾性スリーブの内周面とボディの外周面との間に臨まされており、水圧供給用配管に水が供給される際に弾性スリーブの内周面とボディの外周面との間にある空気を排出するための空気排出用配管が設けられており、
弾性スリーブの内周面に、弾性スリーブの長さ方向に間隔をおいて形成された複数の環状リブが設けられており、環状リブの頂部がボディの外周面に接している、マンホールの下水バイパス装置用止水プラグ。

Claims (6)

  1. マンホールに通じている上流側下水管と下流側下水管とをバイパス接続して、マンホール内を下水が流れない状態にする下水バイパス装置で使用される止水プラグであって、剛性材料よりなる略筒状のボディと、ゴム状弾性材料よりなりかつボディに嵌め被せられて両端部がボディの外周面に取り付けられている弾性スリーブとを備えており、弾性スリーブとボディとの間に流体圧が供給されることによって弾性スリーブの外周面が上流側下水管または下流側下水管の内周面に圧接するように膨張させられるものにおいて、
    流体圧供給手段としてのポンプによって水圧が供給される水圧供給用配管の先端が弾性スリーブの内周面とボディの外周面との間に臨まされており、水圧供給用配管に水が供給される際に弾性スリーブの内周面とボディの外周面との間にある空気を排出するための空気排出用配管が設けられている、マンホールの下水バイパス装置用止水プラグ。
  2. 弾性スリーブの内周面とボディの外周面との間に隙間がない、請求項1のマンホールの下水バイパス装置用止水プラグ。
  3. 弾性スリーブの内周面に、弾性スリーブの長さ方向に間隔をおいて形成された複数の環状リブが設けられており、環状リブの頂部がボディの外周面に接している、請求項1のマンホールの下水バイパス装置用止水プラグ。
  4. ボディは、円筒状の本体と、複数のボルトが周方向に等間隔で設けられて本体のバイパス管接続側端部に固定されている環状フランジ部とを有し、環状フランジ部に、バイパス管接続部材が着脱自在に取り付けられている、請求項1から3までのいずれかに記載のマンホールの下水バイパス装置用止水プラグ。
  5. バイパス管接続部材は、バイパス管の口径を止水プラグの口径に変換して接続する口径変換部材およびバイパス管が挿通される環状パッキンのいずれかを有している、請求項4のマンホールの下水バイパス装置用止水プラグ。
  6. バイパス管接続部材に代えて、ボディの開口を閉鎖する閉塞蓋が取り付けられている、請求項4のマンホールの下水バイパス装置用止水プラグ。
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