JP2810962B2 - 永久磁石型回転子 - Google Patents

永久磁石型回転子

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JP2810962B2
JP2810962B2 JP1125328A JP12532889A JP2810962B2 JP 2810962 B2 JP2810962 B2 JP 2810962B2 JP 1125328 A JP1125328 A JP 1125328A JP 12532889 A JP12532889 A JP 12532889A JP 2810962 B2 JP2810962 B2 JP 2810962B2
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rotor
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善之 山本
伊藤  猛
光彦 佐藤
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アイチ―エマソン電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電動機の回転子に関し、特に密閉型電動圧縮
機等に好適な永久磁石型回転子に関するものである。
〔従来技術〕
密閉型電動圧縮機に使用される永久磁石型回転子は、
冷媒中への異物の混入や抽出がなく、且つ耐遠心力に優
れた構造が要求されるため、一般に永久磁石の外周部を
筒状の保護管によって、また軸方向両端部の円板状の保
護端板によってそれぞれ覆って構成される。
上記保護端板の形成及び取り付けに関しては、特開昭
58−151855号公報に開示されるように、回転子全体をダ
イキャストにより鋳ぐるみすることによって形成する構
造と、実開昭59−167459号公報に開示されるように、ダ
イキャスト等により別途形成したものをカシメピンによ
って固定する構造とに大別される。
後者の構造は、電動機特性に優れる反面、かしめ構造
に起因するコスト面並びに品質面での問題が存在した
が、本出願人が先に出願した特願昭63−196366号に示す
構造の採用により、これら問題点の改善がなされた。こ
の構造は、鉄板を鋳ぐるみして保護端板を形成し、前記
鉄板上でカシメピンをかしめて構成するものであり、こ
れにより、かしめ時の荷重やかしめ後の応力を鉄材に負
担させて、ダイキャスト材よりなる保護端板本体にはか
しめによる荷重や応力が加わらないように構成するもの
である。
〔発明が解決しようとする課題〕
一般に密閉型電動圧縮機に使用される回転子の場合、
圧縮機構部により生じる動アンバランスを矯正するため
のバランスウェイトを軸方向両端部に具備させるため、
永久磁石型回転子の場合は、保護端板上にバランスウェ
イトを一体形成している。このバランスウェイトは回転
子両端の保護端板上から回転子外方へ突出して設けてあ
るため、突出したバランスウェイトが圧縮機の密閉容器
内において冷媒をかく拌し、このかく拌による冷媒流に
よって密閉容器底部に貯溜された潤滑油の油面もかく拌
され、騒音が発生したり電気的損失が増加する欠点が存
在する。また上記かく拌によって多量の潤滑油が霧状と
なって冷媒に含有されるため、潤滑油の吐出量が増加し
て、圧縮機構部の潤滑油が枯渇してしまう問題も発生す
る。
またバランスウェイトと一体形成される保護端板の材
質としては、高比重で且つダイキャスト形成が容易なこ
とから亜鉛材が使用される。しかしながら一般に亜鉛材
は熱に弱く、回転子が組み込まれる圧縮機の密閉容器内
の高温状態と、高速回転による遠心力とによって、バラ
ンスウェイト部分が塑性流動(クリープ)を起こして、
固定子と接触する危険が存在する。従ってバランスウェ
イト量が大きなものや、バランスウェイトの保護端板か
らの突出寸法が大きなものは、品質上の問題から製作に
限界があった。
そしてこれら諸問題は、圧縮機の高速回転指向に伴
い、特に深刻な問題となってきている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、予めダイキャストに形成した円板状の保護
端板をヨーク端部に装着して永久磁石の端部を保護して
構成する永久磁石型回転子において、複数の透孔を有す
る鉄板を鋳ぐるみして円板体を形成し、且つ前記透孔を
通した溶湯によって前記鉄板の片側に突出する脚部を複
数形成すると共に、前記各脚部のうちの1個乃至局部的
な数個の突出長を他と相違させて前記保護端板を形成す
るものである。
上記構成の保護端板は、突出した各脚部をヨークに設
けた中空部に挿入して、ヨーク端部に装着する。
〔作用〕
保護端板から突出する脚部の突出長の相違により、回
転子にアンバランス重量が具備される。
〔実施例〕
本発明の実施例を図面に基いて説明する。
第1図は保護端板1を裏側から見た斜視図であり、図
中2は鋳ぐるみ(インサート)された鉄板であり、他の
部分は亜鉛材によりダイキャスト成形されたものであ
る。鉄板2は、第2図に示すように、ドーナツ形薄板で
あり、4等配形成されたカシメピン挿通孔3と、8個の
溶湯通し孔4と、シャフト孔5を備えて形成されてい
る。
また第1図において、6a,6b,6c,6dは保護端板1の裏
側へ突出する脚部であり、亜鉛ダイキャストにより鉄板
2を鋳ぐるみする際、各溶湯通し孔4を埋めた亜鉛溶湯
によって、隣接する2個の溶湯通し孔4を連結して形成
されている。この各脚部の突出長は、6aが大きく、他の
6b,6c,6dは同一で且つ6aより小さく形成されており、こ
の結果、脚部6aの部分の重量が局部的に大きく構成され
て、保護端板1にアンバランス重量が付与されている。
上記アンバランス重量は、4個の脚部のうち、例えば1
個の突出長を他より小さくしても、あるいは隣接する2
個の突出長を他の2個と相違させることによっても付与
し得るものであり、その構成は任意である。
また上記保護端板1の鉄板2の表側には、保護端板の
本体となるべき円板体が形成されており、この円板体に
は、永久磁石の軸方向端部を保護するための永久磁石と
の当接面7、及び永久磁石の外周部を覆う筒状の保護管
の嵌入部8、及び永久磁石各片の周方向の位置決め突起
9がそれぞれ設けられている。
第3図及び第4図は、保護端板の表側の形状のそれぞ
れ異なる例を示すものである。第3図に示す保護端板1a
において、鉄板2の表側に形成される円板体は、強度上
必要とされる一定の厚みを有するリング状の凸部11を外
周部に設け、材料節減のため中央部は凹状とし、この凹
部内に鉄板2の溶湯通し孔4を連結する段部10が設けら
れ、この段部10にはカシメピン挿通孔3近傍に座ぐりを
設けて鉄板2を露出させて、カシメピンの頭が収められ
るようにすると共に、かしめ時の荷重やかしめ後の応力
を鉄板2で受けるように形成されている。そしてこの保
護端板1aは、第1図に示した裏側の脚部6aにより適正な
アンバランス重量が具備されており、従って表側にはバ
ランスウェイトが存在せず、リング状の凸部11の端面は
フラットに形成されている。
第4図に示す保護端板1bは、リング状の凸部11bの内
周壁の一部を径小に形成して、この部分にバランスウェ
イト部12を設けてアンバランス重量を具備させたもので
ある。その他は第3図のものと略同形態であり、バラン
スウェイト部12の反対側の凹部内には段部10bが設けら
れ、この段部10b及びバランスウェイト部12のカシメピ
ン挿通孔3近傍には座ぐりを設けて鉄板2を露出させて
ある。またリング状凸部11bは、圧縮機の冷媒のかく拌
を防ぐために、バランスウェイト部12と端面を一致させ
てフラットに形成されている。そしてこの保護端板1b
は、バランスウェイト部12の位置が第1図に示した裏側
の脚部6aと一致しており、従って脚部6aの存在によっ
て、バランスウェイト部12の軸方向高さをさほど高くす
る必要がなく、この結果、リング状の凸部11bの軸方向
高さが必要以上に高くなるのが抑制される。
第5図及び第6図は、永久磁石型回転子のそれぞれ平
面断面図及び正面断面図を示し、第5図は回転子を軸方
向の略中央部で切断したもの、第6図あかしめ部分で切
断したものであり、第6図において回転子両端部に装着
する保護端板の表側形状は、それぞれ第3図及び第4図
に示したものを使用した例を示している。
図中13はヨークであり、通常ドーナツ形薄鉄板を軸方
向に積層して厚肉円筒状に形成されている。このヨーク
13には、カシメピン16の挿通孔、シャフト孔5、及び保
護端板1a,1bのそれぞれの裏側から突出する各脚部6a,6
b,6c,6dが収納される中空部17がそれぞれ軸方向に貫通
して設けられている。14は4片よりなる瓦状の永久磁石
であり、保護端板1a,1bに設けた位置決め突起9によっ
て周方向位置が規制されて、ヨーク13の外周部に環状に
配置される。15はステンレス等の非磁性体よりなる筒状
の保護管であり、永久磁石14と保護端板1a,1bに外嵌さ
れている。カシメピン16は、ヨーク13及び保護端板1a,1
bの鉄板2,2を貫通してかしめられており、これにより保
護端板1a,1bがヨーク13の端部に固定され、同時に永久
磁石14及び保護管15も固定されて回転子が構成されてい
る。またカシメピン16が鉄板2,2上でかしめられている
ため、亜鉛材で形成された保護端板本体にはかしめ時の
荷重やかしめ後の応力が加わることはなく、そしてこれ
ら鉄板2,2は、磁気的にはヨーク13の一部として機能す
るものである。
上記回転子は、保護端板1a,1bに設けた脚部6a,6b,6c,
6dにより両端部のそれぞれにアンバランス重量が具備さ
れており、これにより、具備すべきバランスウェイト量
が比較的小さい場合は、保護端板1aのように表側にバラ
ンスウェイトを設ける必要がなく、また具備すべきバラ
ンスウェイト量が比較的大きな場合は、保護端板1bのよ
うに表側に設けるバランスウェイト量が削減されて、端
面をフラットに形成した保護端板の軸方向高さを低くす
ることができる。一方、ヨーク13の中空部17に収納され
る保護端板の各脚部6a,6b,6c,6dは、回転子回転時の遠
心力によって応力を受けても、中空部17の外周壁が存在
するために、塑性流動に関する品質上の問題は発生しな
い。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ヨークの一部を形成する鋳ぐるみさ
れた鉄板によって荷重や応力を負担する構成の永久磁石
回転子において、前記鉄板の鋳ぐるみの結果形成される
保護端板の脚部によって回転子にバランスウェイトが具
備されるため、保護端板上から回転子外方へ突出するバ
ランスウェイトが不要、あるいはその突出長が削減でき
る。この結果、密閉型電動圧縮機の冷媒のかく拌が抑制
されて、騒音や電気的損失が低減できると共に、圧縮機
構部の潤滑油の枯渇が防止される。
また上記バランスウェイト部及び保護端板の回転子外
方への突出高さが抑制されると共に、突出部の重量も削
減されることから、遠心力による塑性流動の危険が回避
できるものであり、この結果、バランスウェイト量の比
較的大きな回転子の製作が可能になると共に、高速回転
に対する品質に優れた回転子が構成できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図は裏側からみた保
護端板の斜視図、第2図は鋳ぐるみされる鉄板の平面
図、第3図及び第4図はそれぞれ別の例を示す表側から
見た保護端板の斜視図、第5図及び第6図は永久磁石型
回転子のそれぞれ平面断面図及び正面断面図である。 1,1a,1b……保護端板、2……鉄板、3……カシメピン
挿通孔、4……溶湯通し孔、5……シャフト孔、6a,6b,
6c,6d……脚部、12……バランスウェイト部、13……ヨ
ーク、14……永久磁石、15……保護管、16……カシメピ
ン、17……中空部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−46142(JP,A) 特開 平2−184232(JP,A) 実開 平2−139449(JP,U) 実開 昭62−18851(JP,U) 実開 昭56−175592(JP,U) 実公 昭35−30215(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02K 1/27 501 H02K 7/04 H02K 15/16 F04B 39/00 106

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイキャストにより複数の透孔を有する鉄
    板を鋳ぐるみして円板体を形成し、且つ前記透孔を通し
    た溶湯によって前記鉄板の片側に突出する脚部を複数形
    成すると共に、前記各脚部のうちの1個乃至局部的な数
    個の突出長を他と相違させて保護端板を形成し、前記脚
    部をヨークに設けた中空部に収納して前記保護端板をヨ
    ーク端部に装着したことを特徴とする永久磁石型回転
    子。
JP1125328A 1989-05-18 1989-05-18 永久磁石型回転子 Expired - Lifetime JP2810962B2 (ja)

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JPH02303337A JPH02303337A (ja) 1990-12-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014087664A1 (ja) * 2012-12-07 2014-06-12 パナソニック株式会社 密閉型圧縮機および空調機器

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JP3757434B2 (ja) * 1994-07-20 2006-03-22 ダイキン工業株式会社 ブラシレスdcモータ
JP2000073977A (ja) 1998-09-03 2000-03-07 Hitachi Ltd 密閉形電動圧縮機
KR20030074899A (ko) * 2002-03-14 2003-09-22 주식회사 엘지이아이 밀폐형 회전식 압축기의 토출 소음 저감 장치

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