JP2810566B2 - 木質化粧材の木目表現方法 - Google Patents
木質化粧材の木目表現方法Info
- Publication number
- JP2810566B2 JP2810566B2 JP24392991A JP24392991A JP2810566B2 JP 2810566 B2 JP2810566 B2 JP 2810566B2 JP 24392991 A JP24392991 A JP 24392991A JP 24392991 A JP24392991 A JP 24392991A JP 2810566 B2 JP2810566 B2 JP 2810566B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wood
- colored
- adhesive
- viscosity
- veneer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Finished Plywoods (AREA)
- Chemical And Physical Treatments For Wood And The Like (AREA)
Description
て天然の木目に酷似した木目を表現するのに用いる方法
に関するものである。
において、その木目を表現する場合には、最も簡単な方
法は木質単板を接着する接着剤に着色接着剤を用いる方
法があるが、単に着色接着剤を用いるだけでは色勾配が
なくて十分な意匠性が得られない。そこで着色された紙
やシートあるいは薄い木質単板などが使用されている。
ト、薄い木質単板を使用することは、いずれもコストを
上げる要因になり、また手間という面からも生産性を圧
迫している。本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、本発明の目的とするところは接着剤を着色す
るだけで十分な意匠性を持った木目を表現でき、しかも
コストを低減できると共に生産性向上を図ることができ
る木質化粧材の木目表現方法を提供するにある。
本発明木質化粧材の木目表現方法は、半透明で染料によ
り着色され且つ粘度の低い着色低粘度接着剤1を春材色
の木質単板2の片面に塗布し、無着色または無機顔料で
着色され且つ比較的粘度の高い高粘度接着剤3を上記木
質単板2の他面に塗布し、この木質単板2を多数枚重ね
て圧締成形して積層体を形成し、この積層体にスライス
加工、プレーナー加工、鋸引き加工等を施して木質単板
2が春材部分を表現すると共に着色低粘度接着剤1及び
高粘度接着剤3部分が夏材部分を表現する木質化粧材4
を得ることを特徴とする。
の上には図1に示すように半透明の着色低粘度接着剤1
が塗布される。この着色低粘度接着剤1は半透明で染料
により着色され且つ比較的粘度の低いものである。着色
低粘度接着剤1は例えば湿気硬化型ウレタン樹脂のよう
なものであり、着色する染料は油溶性染料や分散染料で
ある。着色低粘度接着剤1は粘度を下げるために酢酸エ
チル、MEK等の溶剤を5%以上添加している。木質単
板2の他面には高粘度接着剤3が塗布される。この高粘
度接着剤3は無着色または無機顔料で着色され比較的粘
度の高いものである。この高粘度接着剤3の接着剤は例
えば湿気硬化型ウレタン樹脂のようなものである。この
木質単板2は複数枚積層され、圧締成形されて積層体が
形成される。このとき必要に応じて曲面型等を用いて圧
締成形される。この積層体は例えばスライス加工してス
ライス単板のような木質化粧材4が得られる。かかるス
ライス単板のような木質化粧材4を得る変わりに、プレ
ーナー加工や鋸引き加工して仕上げることにより木質化
粧材4を得てもよい。ところで着色低粘度接着剤1は着
色剤として染料を用いると共に比較的低粘度であるため
比較的木質単板2内に浸透しやすく、0.2〜0.5m
m程度浸透する。このとき表面から内部へ行く程浸透し
にくくなるので表面から内部に向かって徐々に色が薄く
なり色勾配ができる。また高粘度接着剤3は着色しても
顔料で着色すると共に粘度が高いので0.1〜0.2m
m程度しか浸透しなく、筋状の境界ができる。これによ
り得られる木質化粧材4は図2に示すように色勾配のあ
る天然木に酷似した木目となる。また高粘度接着剤3と
して無着色の透明のものを用いると、他の着色低粘度接
着剤1の半透明部と区別して木目をはっきり表現でき
る。高粘度接着剤3として無機顔料で着色したものを用
いると、無機顔料による高い隠蔽性にてはっきり着色さ
れて着色低粘度接着剤1の半透明部分と区別して木目を
はっきり表現できる。
度接着剤3を使用することによい色勾配のある天然木に
酷似した木目表現ができて十分意匠性の持った木目を得
ることができる。また従来のように着色した紙、シー
ト、薄い木質単板等の余分な材料を要しないのでコスト
の低減や生産性の向上が図れる。。
材の1.0mmの厚さのロータリー単板(漂白済み)を
用意した。大きさは580×4000mmである。接着
剤としてウレタン接着剤 GA855(住友ベークライ
ト製)を用い、着色用の染料として油溶性染料 Ole
osol Red BL(田岡化学工業製)を用い、上
記接着剤に染料を0.2%添加し、粘度を下げる溶剤と
して酢酸エチルを15%添加して着色低粘度接着剤1を
形成した。また接着剤としてウレタン接着剤 GA85
5(住友ベークライト製)を用い、無機顔料としてDi
cton B−7099(大日本インキ製)を用い、上
記接着剤に上記顔料10%を添加して高粘度接着剤3を
形成した。上記春材色の木質単板2に上記着色低粘度接
着剤1及び高粘度接着剤3をロールコーターにて80〜
100g/m2の割合で塗布した。この木質単板を多数
枚積層し、上型、下型が同曲率の曲面型を用い、平均圧
力10Kg/cm2 で2時間圧締成形した。このように
形成した積層体をスライス加工して0.25mm厚のス
ライス単板を得た。
ある。着色紙として和紙を有機顔料にて着色した厚さ
0.05mmのものを用いる。この着色紙を前もって春
材色の木質単板に接着する。このとき接着剤としてウレ
タン接着剤 GA−855(住友ベークライト製)を用
い、平板型にて10Kg/cm2 、1時間圧締する。こ
の着色紙を接着した木質単板を多数枚積層して上記実施
例を同様に加工した。
で木目を表現するものである。ウレタン接着剤GAー8
55(住友ベークライト製)を用い、顔料としてDic
ton B−6276(大日本インキ製)を用い、接着
剤に顔料を2%添加して顔料着色接着剤を形成し、この
顔料着色接着剤を木質単板に塗布し、多数枚の木質単板
を積層して上記実施例と同様に加工した。
て人工の木目を表現することができた。他方、比較例1
の従来法ではプレス回数が2回となり工数と材料費がか
かる。また比較例2の簡単な着色法では、木目部分がた
だの線となり、木材特有の色勾配を表現するに至らなか
った。この結果を表1により開示する。
り着色され且つ粘度の低い着色低粘度接着剤を春材色の
木質単板の片面に塗布し、無着色または無機顔料で着色
され且つ比較的粘度の高い高粘度接着剤を上記木質単板
の他面に塗布し、この木質単板を多数枚重ねて圧締成形
して積層体を形成し、この積層体にスライス加工、プレ
ーナー加工、鋸引き加工等を施して木質単板が春材部分
を表現すると共に着色低粘度接着剤及び高粘度接着剤部
分が夏材部分を表現する木質化粧材を得るので、木目に
色勾配を持つ柄表現ができて十分意匠性を持った木目を
表現できるものであり、しかも木質単板に着色低粘度接
着剤や高粘度接着剤を塗布するだけのため従来のように
余分な部材を要しないと共に余分な加工を要しなく、コ
ストを抑えることができると共に生産性を向上できるも
のである。
説明図である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 半透明で染料により着色され且つ粘度の
低い着色低粘度接着剤を春材色の木質単板の片面に塗布
し、無着色または無機顔料で着色され且つ比較的粘度の
高い高粘度接着剤を上記木質単板の他面に塗布し、この
木質単板を多数枚重ねて圧締成形して積層体を形成し、
この積層体にスライス加工、プレーナー加工、鋸引き加
工等を施して木質単板が春材部分を表現すると共に着色
低粘度接着剤及び高粘度接着剤部分が夏材部分を表現す
る木質化粧材を得ることを特徴とする木質化粧材の木目
表現方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24392991A JP2810566B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 木質化粧材の木目表現方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24392991A JP2810566B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 木質化粧材の木目表現方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0577205A JPH0577205A (ja) | 1993-03-30 |
JP2810566B2 true JP2810566B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=17111127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24392991A Expired - Lifetime JP2810566B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 木質化粧材の木目表現方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2810566B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007112482A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Mitsui Chemicals Polyurethanes Inc | 複数液の保存兼混合容器及び混合物調製方法 |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP24392991A patent/JP2810566B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0577205A (ja) | 1993-03-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH11291203A (ja) | 木質化粧板の製造方法 | |
JP2810566B2 (ja) | 木質化粧材の木目表現方法 | |
KR200303337Y1 (ko) | 굴곡 형태의 표면을 갖는 저압 열경화성 수지화장판 | |
JP2658685B2 (ja) | 高い意匠性を有する化粧部材及びその製造方法 | |
JP3629774B2 (ja) | 木目エンボス化粧板 | |
JPS6229238Y2 (ja) | ||
JPS5855243A (ja) | 樹脂含浸人工化粧単板貼り化粧板 | |
WO2004035304A1 (en) | Thermoplastic-glass composite laminate structure | |
JPH0577204A (ja) | 木質化粧材の木目表現方法 | |
JPS6321542Y2 (ja) | ||
JPS63176148A (ja) | 化粧板の製造法 | |
JPH11226913A (ja) | 木質単板の染色方法及び人工化粧単板の製造方法 | |
JP2942070B2 (ja) | 化粧材およびその製造方法 | |
JPS5964306A (ja) | 人工杢目化粧単板の製造方法 | |
JPS6354202A (ja) | 化粧単板の製造方法 | |
JPH11226907A (ja) | 化粧単板及びそれを用いた化粧板の製造方法 | |
JPH0241140Y2 (ja) | ||
JPS5912464B2 (ja) | 化粧合板およびその製造方法 | |
JPS5865602A (ja) | 化粧単板の製造方法 | |
JPS6092542A (ja) | 浮造り化粧板およびその製法 | |
JPS6073804A (ja) | 人工化粧単板の製法 | |
JPH10119187A (ja) | 造作部材 | |
JPS6192852A (ja) | 化粧単板シ−トの製造法 | |
JPS6054801A (ja) | 装飾板の製造方法 | |
JPS5951910B2 (ja) | 縁甲板の製造法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980714 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070731 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080731 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090731 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090731 Year of fee payment: 11 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090731 Year of fee payment: 11 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090731 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100731 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100731 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110731 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731 Year of fee payment: 14 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731 Year of fee payment: 14 |