JP2810318B2 - 光コネクタ光学特性測定用レセプタクルと光学特性測定方法 - Google Patents

光コネクタ光学特性測定用レセプタクルと光学特性測定方法

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JP2810318B2
JP2810318B2 JP6092027A JP9202794A JP2810318B2 JP 2810318 B2 JP2810318 B2 JP 2810318B2 JP 6092027 A JP6092027 A JP 6092027A JP 9202794 A JP9202794 A JP 9202794A JP 2810318 B2 JP2810318 B2 JP 2810318B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光通信システムに用い
られる光コネクタの光学特性測定に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信用光コネクタでは、低損失でかつ
低反射の光接続を保障するため、光コネクタ組立後、光
学特性の測定が行われる。測定項目としては、光コネク
タ接続部での光の透過率を示す接続損失と反射率を示す
反射減衰量があり、現在、個別に測定されている。以下
図面を用いて従来の測定法を説明する。
【0003】図5、図6に光コネクタの接続損失の測定
系を示す。図において、51は安定化LD光源、52は
マスタ光コネクタ付マスタコード(以下マスタコードと
略記)、52aは光コネクタ、52bはマスタ光コネク
タである。
【0004】ここで、マスタ光コネクタとは、機械的寸
法精度および光学特性に優れた基準光コネクタであり、
たとえばJISC 5961 の表2に記載されている光コネ
クタ(コア偏心量 0.5μm以下、出射角 0.2度以下、フ
ェルール外径精度± 0.5μm以下等)相当のものを指
す。53は受光ユニット、54はパワーメータ、63は
アダプタ、64は検査対象である両端光コネクタ付光コ
ード、64aは被検光コネクタ、64bは終端側の光コ
ネクタである。
【0005】図5は、接続損失測定における基準値の測
定を説明する図である。マスタコード52の一端の光コ
ネクタ52aをLD光源51に接続し、マスタ光コネク
タ52bを受光ユニット53に接続する。マスタ光コネ
クタ52bからの出射光は、空気層を介して受光ユニッ
ト53により受光される。このマスタ光コネクタ52b
からの出射パワーPioをパワーメータ54により読み取
り、この値を接続損失測定における基準値(接続損失を
0)と規定する。
【0006】次に被検光コネクタ64aの接続損失を測
定するため、マスタ光コネクタ52bを受光ユニット5
3から取外した後、図6に示すようにマスタ光コネクタ
52bと被検光コネクタ64aをアダプタ63を介して
接続し、終端側の光コネクタ64bは受光ユニット53
に接続する。終端側の光コネクタ64bからの出射光
は、基準値測定の時と同様、空気層を介して受光ユニッ
ト53により受光される。この時の出射パワーPi1をパ
ワーメータ54により測定する。
【0007】光コネクタ接続部での接続損失IL は、出
射パワーPi0,Pi1,光ファイバの伝送損失α(dB/km)
を用いて次式で表される。
【数1】
【0008】通常シングルモード光ファイバの場合、α
は 0.35 dB/km 以下である。従って測定対象とする光コ
ードの長さが30m以下の場合、αは測定器の分解能に
ほぼ等しい 0.01 dB程度となるため無視して差し支えな
く、30m以上の場合も光ファイバの伝送損失(β/
m)を予め測定もしくは計算しておけば、いずれの場合
も式(1)より光コネクタの接続損失IL を簡単に求め
ることができる。
【0009】次に図7、図8を用いて反射減衰量の測定
法を説明する。図において、51は安定化LD光源、7
1は方向性結合器、71a,71bは方向性結合器の入
力ポート、71c,71dは方向性結合器の出力ポー
ト、71k,71mは入力ポート用光コネクタ、71
n,71oは出力ポート用斜め研磨光コネクタ、72は
マスタ光コード、72aは斜め研磨光コネクタ、72b
はマスタ光コネクタ、73はアダプタ、74は基準反射
コード、74aは光コネクタ、74bは金等の高反射部
材、75は反射減衰量を測定するための受光ユニット、
76はパワーメータ、80は検査対象の両端光コネクタ
付光コード、80aは被検光コネクタ、80bは終端側
の光コネクタ、81はマッチングオイルである。
【0010】図7を用いて反射減衰量の測定における基
準値の測定法を説明する。方向性結合器71の入力ポー
ト71aを安定化LD光源1に接続し、他の入力ポート
71bは反射減衰量を測定するための受光ユニット75
に接続する。次に方向性結合器71の出力ポート71c
をアダプタ3を介してマスタコード72と接続する。他
の出力ポート71dは、このポートからの反射を抑止す
るため斜め研磨光コネクタ71nで終端してある。通
常、反射減衰量の基準値測定には、測定の簡便さから金
の反射を全反射として反射基準に用いることが多い。こ
の場合、金等の高反射率部材74bで終端してある基準
反射コード74を、アダプタ73を介してマスタ光コネ
クタ72bと接続した時のパワーメータ76の指示値P
r0が基準値として用いられる。
【0011】次に図8を用いて反射減衰量の測定法を説
明する。先にマスタ光コネクタ72bと接続した基準反
射コード74をアダプタ73から取り外し、被検光コネ
クタ80aとマスタ光コネクタ72bを接続する。終端
側の光コネクタ80bは、この光コネクタ80bからの
反射を低減するため、マッチングオイル81を塗布す
る。この状態で、光パワーメータの指示値Pr1を測定す
る。
【0012】反射減衰量PL は、Pr0、Pr1を用いて次
式で表される。
【数2】
【0013】他端の光コネクタ80bの反射減衰量も光
コネクタ80aをアダプタ73から取り外した後、その
端面にマッチングオイル81を塗布し、光コネクタ80
bのマッチングオイル81を完全に除去してマスタ光コ
ネクタ72bと接続したときのパワーメータ76の指示
値Pr1から同様に求めることができる。
【0014】しかしながら、この従来の反射減衰量測定
法においては、終端側光コネクタのフェルール先端部に
塗布したマッチングオイルが表面張力によりフェルール
側面に回り込み、洗浄、清掃によっても完全に除去でき
なくなるという欠点がある。このような光コネクタを繰
返し使用した場合、フェルール側面のマッチングオイル
がフェルール端面の光ファイバ部に再度回り込み、光学
特性を不安定にさせることがある。
【0015】またオイルの代替としてグリス状のものを
用いて測定する場合もあるが、測定後、マッチングオイ
ルの場合と同様に端面からグリスを拭き取る必要があ
る。さらにマッチングオイル、グリスいずれを用いた終
端の場合も、拭き取りの完全性をチェックする方法がな
い。このように、マッチングオイル、グリスを用いた光
コネクタ端の終端方法では、塗布と除去の工程が必ず必
要なため、接続の信頼性、操作性、測定時間の点で問題
があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように従来
測定法では、接続損失測定の場合、終端側の光コネクタ
を空気層を介して受光素子に接続する乾式終端であり、
一方、反射減衰量測定時には終端側の光コネクタにマッ
チングオイルを塗布する湿式終端である。このため、従
来測定法では、乾式、湿式の二つ終端条件を同時に実現
できず、接続損失、反射減衰量を一括に測定することが
できなかった。
【0017】本発明の目的は、従来個別に測定されてい
る光コネクタの接続損失と反射減衰量の測定を一括して
行うことにより、測定時間の短縮による検査コストの低
減化を図ることができる光コネクタ光学特性測定用レセ
プタクルおよびこのレセプタクルを用いた高速・高信頼
な光コネクタ光学特性測定方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の目的の
ため、光コネクタの接続損失と反射減衰量の測定に際
し、光コネクタからの出射光を受光する受光素子の前部
に、フェルールからの出射光の光軸を受光素子端面のほ
ぼ中心にかつ垂直に整列させる整列部材と、光コネクタ
を該整列部材内に保持する機械的保持手段とを有し、こ
の整列部材内の受光素子側端部には、光コネクタの光フ
ァイバコアとほぼ等しい屈折率を有しかつ少なくとも光
コネクタの出射光の伝播範囲以上の大きさを有する終端
部材を具え、終端部材の受光素子側端部は出射光の光軸
と垂直以外の角度をなす端面を有し、終端部材の光コネ
クタ側端部は平面もしくは凸球面状の端面を有し、かつ
光コネクタが整列部材で整列し機械的保持手段により保
持されたとき光コネクタの光ファイバ端面と終端部材の
平面もしくは凸球面状の端面とが物理的に接触するよう
に構成された光コネクタ光学特性測定用レセプタクルを
用いる。
【0019】本発明においては、2入力2出力の入出力
端を有する光方向性結合器の入力端の一方に安定化光源
を、他の入力端には被検光コネクタの反射減衰量を測定
する反射減衰量測定用受光素子を接続し、出力端の一方
は斜め研磨等の無反射終端処理をし、他の出力端は光コ
ネクタで終端し、この光コネクタに検査対象である光コ
ネクタを両端に有する両端光コネクタ付光コードの被検
光コネクタをアダプタを介して接続し、他端の光コネク
タは上記光コネクタ光学特性測定用レセプタクルで終端
・結合し、このレセプタクル後部に配置した接続損失測
定用受光素子により光コードからの透過光を測定する。
【0020】
【作用】本発明は、このようにして、反射減衰量測定用
受光素子の出力値から反射減衰量を、接続損失測定用受
光素子の出力値より接続損失を測定し、従来個別に測定
していた接続損失と反射減衰量を一括して測定すること
に特徴があり、従来のマッチングオイルの塗布・除去を
必要としていた個別測定の手法に比較して、検査時間、
信頼性等の点で格段に優れている。
【0021】
【実施例】図1は、本発明の実施例である光コネクタ光
学特性測定用レセプタクルの断面を示したものである。
図において、6bは終端側の光コネクタ、7は接続損失
測定用受光ユニット、7aは受光素子、11は低反射透
明終端部材(以下終端部材と略記)、11aは終端部材
11の入射面、12は終端部材11を内包するレセプタ
クル、13は光コネクタ整列用スリーブ、21は終端側
の光コネクタ6b内の光ファイバである。
【0022】終端側の光コネクタ6bは、レセプタクル
12に挿入され、終端部材11と光コネクタ6b内の光
ファイバ21とが物理的に接触した状態でレセプタクル
12に設けたロック機構12aにより機械的に保持され
ている。また、レセプタクル12内に設けた割スリーブ
13は、光コネクタ6bと終端部材11を外周基準で精
度良く整列させ、かつ物理的に接触させるために用いら
れている。この割スリーブ13には、通常の光通信用光
コネクタのアダプタ内に使用されている割スリーブを使
用するのが経済的にも精度的にも優れている。
【0023】光コネクタ6bから出射した光は終端部材
11内を伝播する。この終端部材11の入射端面11a
は光コネクタ6b内の光ファイバ21と物理的に接触す
るように凸球面もしくは平坦な面に加工してある。この
終端部材11に後述するように光ファイバコアとの屈折
率差が 0.2%以下となる部材を用いることにより、終端
部材11の入射端面11aでの反射を測定精度上問題の
ないレベルまで低減できる。このような終端部材として
は、屈折率一致の観点から、光ファイバのプリフォーム
材から構成することが望ましく、また光ファイバコアの
屈折率と 0.2%以下の屈折率差となるガラス、透明樹脂
等を用いれば良い。
【0024】次に、出射端11bは光軸Oに対して一定
の角度傾いた面で形成されている。これは、出射端11
bを光軸Oと傾けることにより、出射端11bからの反
射光Or が光ファイバに戻ることを防ぐためである。そ
の後、出射端11bからの出射光Ot は、光軸Oと角度
θの傾きを持って、受光素子7aに入射する。これは、
通常のレセプタクルで受光する場合に比べ、光軸中心位
置がLtanθ(Lは出射端11bより受光素子7aの
距離)移動する。そこでこのオフセット量Ltanθだ
け補正した位置に受光素子を配置するか、十分大きな受
光面を持つ素子を利用するなど、出射光Ot の全光量を
受光するようにしておけば良い。
【0025】以上述べたように、終端部材11の入出力
端面の反射光を無くすることにより、反射減衰量測定時
の超低反射な終端機能を果たすことができる。また、終
端部材11からの透過光を用いることにより接続損失測
定が可能なことは上記説明で述べた通りである。
【0026】図2はフェルールを用いた従来例を説明す
る図である。図において、30は光ファイバ形の終端部
材、31は光ファイバ、30aは終端部材の入射端面、
30bは終端部材の出射端面である。
【0027】この例では、終端部材30の構成を光ファ
イバ内蔵のフェルールの一部を用いて構成している。入
射端面30aは光コネクタ6b内の光ファイバ21と物
理的に接触するように凸球面もしくは平坦に加工してあ
り、出射端面30bは、光軸Oと垂直な面と一定角度傾
けて形成してある。しかし、これは、フェルールの軸ず
れによる影響を受け易い構造である。
【0028】図3は、図2の構成に対応しているがフェ
ルールを用いない本発明のレセプタクルの他の実施例を
説明する図である。図において、40はガラスキャピラ
リ、40aはガラスキャピラリの端面、40bはガラス
キャピラリの中心穴、41は紫外線硬化樹脂、41aは
ガラスキャピラリの端面に付着した半球状の紫外線硬化
樹脂、42は紫外光である。
【0029】現在、光コネクタフェルール並の精度を持
つガラスキャピラリが市販されている。これを用いて、
図に示すように、屈折率が光ファイバコアの屈折率と一
致した紫外線硬化樹脂41にガラスキャピラリ40の一
方の端面40aを接触させる。すると表面張力により、
ガラスキャピラリ40の管内部40bに紫外線硬化樹脂
41が吸い上げられ、管内に紫外線硬化樹脂41が充填
された時点で紫外線硬化樹脂41とガラスキャピラリ4
0を離す。端面40aに付着した紫外線硬化樹脂41は
表面張力により半球41aを形成する。この状態で外部
より紫外光42を照射し紫外線硬化樹脂41を硬化させ
る。硬化後、残りの端面を前記実施例と同様、図に示す
点線のごとく、出射端面40dを光軸Oと垂直な面と一
定角度傾けて形成する。
【0030】これを図1で示した割スリーブ内に挿入す
ることにより、簡単かつ高性能な光コネクタ光学特性測
定用レセプタクルを作成できる。本終端部材では、精度
の良いガラスキャピラリが市販されていること、紫外線
硬化樹脂の硬化、切断といった簡単な操作で終端部材が
形成でき、かつ量産性も良いことから、経済的な終端部
材を得ることができる。
【0031】図4に本発明の光コネクタ光学特性測定用
レセプタクルを用いた光学特性の一括測定法を示す。図
において、1は安定化LD光源、2は光方向性結合器の
具体構成例である光ファイバカップラ、2aはLD接続
用光コネクタ、2bは反射減衰量測定受光ユニット8接
続用光コネクタ、2cは低反射終端斜め研磨光コネク
タ、2dは斜め研磨光コネクタ、3はアダプタ、4はマ
スタコード、4aは斜め研磨光コネクタ、4bはマスタ
光コネクタ、5はアダプタ、6は検査対象の両端光コネ
クタ付光コード、6aは被検光コネクタ、6bは終端側
の光コネクタ、7は接続損失測定用受光ユニット、7a
は受光素子、8は反射減衰量測定用受光ユニット、9は
2ch対応のパワーメータ、10は基準反射コード、1
0aは光コネクタ、10bは金等の高反射率部材、11
は終端部材、12は終端部材11を内包するレセプタク
ル、13は光コネクタ整列用スリーブである。
【0032】以下に図を用いて、接続損失と反射減衰量
の一括測定法を説明する。LD光源1に光ファイバカプ
ラ2の入力ポートの一つである光コネクタ2aを接続
し、測定用出力ポートの一端の光コネクタ2dにはマス
タコード4の先端の斜め研磨光コネクタ4aと接続す
る。また光ファイバカプラ2の残りの入力端の光コネク
タ2bは、反射減衰量を測定するための受光ユニット8
に接続する。光ファイバカプラ2の残りの出力端の光コ
ネクタ2cは、被検光コネクタ部での反射のみを測定で
きるようにするため、斜め研磨等の無反射処理をして終
端してある。
【0033】接続損失における基準値は、マスタ光コネ
クタ端4bをレセプタクル12に挿入して、マスタ光コ
ネクタ4b内の光ファイバと終端部材11を物理的に接
触させた時の指示値を基準値Pi0とする。また、反射減
衰量における基準値は、従来例と同様、マスタ光コネク
タ端4bを全反射コード10と接続し、この時の指示値
r0を基準値とする。
【0034】つぎに接続損失、反射減衰量を測定するた
め、被検光コネクタ6aとマスタ光コネクタ4bを接続
し、受光ユニット7に取り付けられたレセプタクル12
に終端側の光コネクタ6bを接続する。このとき、接続
損失の基準値測定の場合と同様、終端側の光コネクタ6
b内の光ファイバは、終端部材11に物理的に接触して
いる。この状態において、LD光源1から出た透過光
は、光ファイバカプラ2、マスタコード4内を伝播す
る。光コネクタ2dと4aは、反射を低減する観点か
ら、それぞれ斜め研磨し、これらの光コネクタ間の空気
層はマッチングオイル等を充填して除去する。もしくは
光コネクタ2dと4aに光ファイバ同士が物理的に接触
しかつ低反射な接続ができる斜めPC光コネクタを用い
ても良い。
【0035】透過光は、マスタ光コネクタ4bから被検
光コネクタ6aへと透過し、検査対象の両端光コネクタ
付光コード6内を伝播していく。終端部材11を透過し
空気層へ一旦出射した後、受光ユニット7の受光素子7
aで受光される。この時の受光ユニット7での受光パワ
ーをPi1とすると、Pi0とPi1との差は、光コネクタ部
での接続損失IL と光コードの伝播損αである。このう
ち、光コードの伝播損は前述のように 0.35 dB/Km であ
り、30m以下のコードの場合は測定器の精度とほぼ同
じであるため無視して良く、30m以上の場合も光ファ
イバの伝送損失(β/m)を予め測定もしくは計算して
おけば良い。
【0036】なお、終端側の光コネクタ6b内の光ファ
イバコアと終端部材11との間の屈折率差によるフレネ
ル反射損失が生じる。終端部材11での微量フレネル反
射もしくは吸収があったとしても、接続損失の測定がP
i0−Pi1と差をとる相対値測定なので、この微量な反射
と吸収は相殺され問題ない。さらに後で述べる光ファイ
バと終端部材との屈折率差を 0.2%程度に制御するの
で、フレネル反射に起因した損失は測定器の分解能であ
る 0.01 dB以下となるので全く問題とならない。以上の
ことから、Pi0とPi1との差は光コネクタ部での接続損
失と考えてよく、前記式(1)を用いて簡単に求めるこ
とができる。
【0037】次に反射減衰量の測定法について説明す
る。マスタ光コネクタ4bと被検光コネクタ6aとの接
続部での反射光は、光ファイバカプラ2側へと伝播し、
光ファイバカプラ2を介して反射減衰量測定用受光ユニ
ット8へ導かれる。この時、受光ユニット8で検出され
る反射光のうち、測定対象である光コネクタ4bと6a
との間以外のノイズ反射成分として、1)光コネクタ2
dと4aとの間での反射光、2)光ファイバカプラ2の
散乱反射光、3)終端部材11と終端側の光コネクタ6
b内の光ファイバとの間のフレネル反射がある。
【0038】測定対象の光コネクタの反射減衰量は55
dB以下であり、これに対して1)光コネクタ2dと4a
との間での反射光、及び2)光ファイバカプラ2からの
散乱反射による反射減衰量は、いずれも70dB以上なの
でこれらの部分での反射は問題とならない。また、3)
フレネル反射についても終端部材11と光ファイバとの
間の屈折率差を 0.2%(コア屈折率nc=1.452 、終端
部材屈折率ne= 1.450)以下とすることにより、63
dB以上の反射減衰量が得られるので、屈折率差が 0.2%
以下の終端部材を用いれば測定精度上問題ない。このこ
とから、受光ユニット8で検出するパワーPr1は光コネ
クタ4bと6aとの間での反射光と考えて良く、前記式
(2)を用いて、反射減衰量を求めることができる。
【0039】従って、測定に先立ち、接続損失、反射減
衰量の基準値を測定しておけば、被検光コネクタと終端
側の光コネクタをそれぞれマスタ光コネクタおよび受光
ユニット7に接続することにより、光コネクタの接続損
失、反射減衰量を同時に一括測定できる。終端側の光コ
ネクタの接続損失、反射減衰量も光コネクタ6bをマス
タ光コネクタ4bに、光コネクタ6aを受光ユニット7
上のレセプタクル12に接続替えを行えば、同様に一括
測定できる。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上述べたように、低反射で
かつ透明な終端部材を内部に有する光コネクタ光学特性
測定用レセプタクルを用いることにより、従来測定法で
必要であったマッチングオイルの塗布と完全除去といっ
た煩雑な作業は一切不必要となり、また従来測定法では
個別に測定されていた接続損失と反射減衰量の一括測定
が実現できるので、光コネクタの光学特性を高速・高信
頼に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例を示す図である。
【図2】図2は、フェルールを用いた従来例を示す図で
ある。
【図3】図3は、本発明の他の実施例である終端部材の
作成法を説明する図である。
【図4】図4は、本発明の他の実施例である光学特性測
定法を説明する図である。
【図5】図5は、接続損失の基準値測定を説明する図で
ある。
【図6】図6は、従来の接続損失を測定を説明する図で
ある。
【図7】図7は、反射減衰量の基準値測定を説明する図
である。
【図8】図8は、従来の反射減衰量の測定を説明する図
である。
【符号の説明】
1 安定化LD光源 2 光ファイバカップラ 2a LD接続用光コネクタ 2b 反射減衰量測定受光ユニット8接続用光コネクタ 2c 低反射終端斜め研磨光コネクタ 2d 斜め研磨光コネクタ 3 アダプタ 4 マスタコード 4a 斜め研磨光コネクタ 4b マスタ光コネクタ 5 アダプタ 6 検査対象の両端光コネクタ付光コード 6a 被検光コネクタ 6b 終端側の光コネクタ 7 接続損失測定用受光ユニット 7a 受光素子 8 反射減衰量測定用受光ユニット 9 パワーメータ 10 基準反射コード 10a 光コネクタ 10b 金等の高反射率部材 11 低反射透明終端部材 11a 終端部材11の入射端面 12 終端部材11を内包するレセプタクル 13 光コネクタ整列用スリーブ 21 光コネクタ6b内の光ファイバ 30 光ファイバ形の終端部材 30a 終端部材の入射端面 30b 終端部材の出射端面 31 光ファイバ 40 ガラスキャピラリ 40a ガラスキャピラリの端面 40b ガラスキャピラリの中心穴 41 紫外線硬化樹脂 41a 半球状の紫外線硬化樹脂 42 紫外光 51 安定化LD光源 52 マスタコード 52a 光コネクタ 52b マスタ光コネクタ 53 受光ユニット 54 パワーメータ 63 アダプタ 64 両端光コネクタ付光コード 64a 被検光コネクタ 64b 終端部材の光コネクタ 71 方向性結合器 71a , 71b 方向性結合器の入力ポート 71c , 71d 方向性結合器の出力ポート 71k , 71m 入力ポート用光コネクタ 71n , 71o 出力ポート用斜め研磨光コネクタ 72 マスタ光コード 72a 斜め研磨光コネクタ 72b マスタ光コネクタ 73 アダプタ 74 基準反射コード 74a 光コネクタ 74b 金等の高反射率部材 75 反射減衰量測定用受光ユニット 76 パワーメータ 80 両端光コネクタ付光コード 80a 被検光コネクタ 80b 終端側の光コネクタ 81 マッチングオイル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 6/42 G01M 11/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ間の着脱可能な光接続を行う
    光コネクタ1組を結合させ、該光コネクタ間の接続損失
    と反射減衰量を測定するためのレセプタクルであって、
    光コネクタからの出射光を受光する受光素子の前部に、
    前記光コネクタのフェルール外周面を把持して前記出射
    光の光軸を受光素子端面のほぼ中心にかつ垂直に整列さ
    せる整列部材と、前記光コネクタを該整列部材内に保持
    する機械的保持手段とを有し、前記整列部材内の受光素
    子側端部には、光コネクタの光ファイバコアとほぼ等し
    い屈折率を有しかつ少なくとも光コネクタの出射光の伝
    播範囲以上の大きさを有する終端部材を具え、該終端部
    材の受光素子側端部は出射光の光軸と垂直以外の角度を
    なす端面を有し、該終端部材の光コネクタ側端部は平面
    もしくは凸球面状の端面を有し、かつ光コネクタが前記
    整列部材で整列し前記機械的保持手段により保持された
    とき、光コネクタの光ファイバ端面と前記終端部材の平
    面もしくは凸球面状の端面とが物理的に接触するように
    構成される光コネクタ光学特性測定用レセプタクルにお
    いて、 前記終端部材が、光ファイバのプリフォーム材を成形し
    て構成された部材又はガラスキャピラリの管内部に紫外
    線硬化樹脂を充填して構成された部材であり、中心部分
    の屈折率と光ファイバコアの屈折率との差が0.2%以
    下となるように構成されたことを特徴とする光コネクタ
    光学特性測定用レセプタクル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の光コネクタ光学特性測
    定用レセプタクルを用いる光学特性測定方法であって、 2入力2出力の入出力端を有する光方向性結合器の入力
    端の一方に安定化光源を、他の入力端に第1の受光素子
    を接続し、出力端の一方は無反射終端処理をし、他の出
    力端は光コネクタで終端し、該光コネクタに検査対象で
    ある両端光コネクタ付光コードの一端の被検光コネクタ
    をアダプタを介して接続し、該光コードの他端の光コネ
    クタは、前記光コネクタ光学特性測定用レセプタクルに
    終端・結合し、該レセプタクル後部には、前記他端の光
    コネクタからの出射光を受光する第2受光素子を配設
    し、前記第1の受光素子の出力値より光コネクタの反射
    減衰量を測定し、前記第2の受光素子の出力値より光コ
    ネクタの接続損失を測定することを特徴とする光コネク
    タ光学特性測定方法。
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