JP2810280B2 - 光ディスク記録再生装置のディスクモータ制御回路 - Google Patents

光ディスク記録再生装置のディスクモータ制御回路

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JP2810280B2
JP2810280B2 JP4253842A JP25384292A JP2810280B2 JP 2810280 B2 JP2810280 B2 JP 2810280B2 JP 4253842 A JP4253842 A JP 4253842A JP 25384292 A JP25384292 A JP 25384292A JP 2810280 B2 JP2810280 B2 JP 2810280B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は光ディスク記録再生装
置に係わり、特に、ウォブル信号を用いてディスクモー
タの回転を制御するディスクモータ制御回路に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の光ディスク記録再生装置の例を図
２に示す。図に示す１は記録可能な光ディスクであり、
記録可能エリアにプリグルーブが渦巻状に刻まれてい
る。プリグルーブは波形となっておりＦＭ変調されたア
ドレス情報が含まれている。
【０００３】２は光ピックアップでレーザ光をディスク
上に焦点を合わせプリグルーブを追跡するように照射
し、その反射光から情報を拾い出す。また、ディスク記
録時には記録情報に合せてレーザ発光強度を変化させデ
ィスクに情報を書込む。
【０００４】３はディスクモータであり、回転軸に設け
たターンテーブルにクランプされた光ディスク１を回転
駆動する。４はプリアンプであり、光ピックアップ２が
拾い出した信号を増幅し、フォーカス制御、トラッキン
グ制御に必要な夫々のエラー信号を生成し制御回路８に
出力し、光ディスク１に刻まれた情報信号を生成して信
号処理回路７に出力し、さらに、プリグルーブからのウ
ォブル信号を生成してバンドパスフイルタ５を介して信
号処理回路７および制御回路８に出力する。
【０００５】プリアンプ４はさらに光ピックアップ２の
レーザダイオードを駆動し、ディスク再生時にはレーザ
ダイオードを情報読出しに必要な一定のパワーで発光さ
せ、ディスク記録時には、信号処理回路７からの記録情
報に従ってレーザダイオードパワーを変化させる。
【０００６】制御回路８はプリアンプ４からのエラー信
号を受けて光ピックアップ１のフォーカスおよびトラッ
キングの制御をかけるとともにウォブル信号の平均周波
数が２２．０５ｋＨｚとなるようにディスクモータ３の
回転を制御する。制御回路８はさらにシステムコントロ
ーラ９からの指令により光ピックアップ２を移動させて
指定アドレスのサーチを行う。
【０００７】信号処理回路７は記録時において、Ａ／Ｄ
コンバータ１１より入力されるデジタルオーディオ信号
およびシステムコントローラ９より入力されるサブデー
タから記録情報を生成しプリアンプ４に出力する。
【０００８】また、再生時には、プリアンプ４からの信
号よりデジタルオーディオ信号およびサブデータを復調
し夫々Ｄ／Ａコンバータ１０およびシステムコントロー
ラ９に出力し、さらに、ウォブル信号からアドレス情報
を復調してシステムコントローラ９に出力する。
【０００９】システムコントローラ９は信号処理回路７
および制御回路８と通信しながら制御回路８の動作状態
を制御し、また、信号処理回路７からディスクに刻まれ
た情報を得て記録に必要なデータと動作指令を送出す
る。
【００１０】上記従来の光ディスク記録再生装置で再生
する光ディスク、例えば、ＣＤ−ＷＯディスクには２
２．０５ｋＨｚの搬送波が±１ｋＨｚの周波数変移でＦ
Ｍ変調された信号が刻まれている。ＦＭ変調された信号
として６．３ｋＨｚのバイフェーズクロックで３．１５
ｋｂｉｔ／ｓのデータが含まれている。
【００１１】このディスクを回転させ光ピックアップで
トラックを追従すると、プッシュプルエラー信号成分の
中にウォブル信号が検出される。このウォブル信号の平
均周波数が２２．０５ｋＨｚとなるようにディスクの回
転を制御するが、ウォブル信号からはＦＭ復調信号も取
出される。
【００１２】レーザ変調時にはレーザ発光の強弱により
ウォブル信号のＳ／Ｎ比が悪化してウォブル信号の信号
を正確に読出せなくなるために、ＦＭ変調信号を復調す
るのに必要な帯域（２２．０５ｋＨｚ±６．３ｋＨｚ程
度）のみ通過させるバンドパスフイルタ５を通して信号
処理回路７にウォブル信号を入力させていた。
【００１３】また、ディスクの回転を制御するための信
号もＦＭ変調信号を復調するのに必要な帯域を通過させ
るバンドパスフイルタ５を通して制御回路８に入力され
ていた。しかしながら、モータの回転制御に必要な帯域
は２２．０５ｋＨｚ±１ｋＨｚ程度であり、必要以上に
広い帯域の信号が制御回路８に入力されることになる。
そして、モータの回転制御に用いる信号のノイズを十分
に除去できないという欠点があった。
【００１４】
【発明が解決しようとする問題点】この発明は上記した
点に鑑みてなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、ノイズが十分に除去されたウォブル信号を用いる
ことにより、レーザ変調時においても安定した制御を行
う光ディスク記録再生装置のディスクモータ制御回路を
提供することにある。
【００１５】
【課題を解決するための手段】この発明のディスクモー
タ制御回路は、アドレス情報がプリグルーブとして周波
数変調記録された光ディスクを記録再生する光ディスク
の記録再生装置において、プリグルーブより検出したウ
ォブル信号を復調回路に導く第１のバンドパスフイルタ
と、前記第１のバンドパスフイルタの出力信号が入力さ
れ第１のバンドパスフイルタより狭帯域特性を有する第
２のバンドパスフィルタと、前記第１のバンドパスフイ
ルタの出力信号または第２のバンドパスフイルタの出力
信号が選択回路により選択されて入力され光ディスクの
回転を制御する制御回路と、前記第１のバンドパスフイ
ルタの出力信号より光ディスクが所定の回転速度範囲に
あるかを検出する速度範囲検出手段とを備え、光ディス
クが所定の回転速度範囲にあるときは、前記選択回路が
第２のバンドパスフィルタの出力信号を選択して前記制
御回路に入力し、光ディスクが所定の回転速度範囲にな
いきは、前記選択回路が第１のバンドパスフィルタの出
力信号を選択して前記制御回路に入力するように構成し
たものである。
【００１６】
【作用】この発明の光ディスク記録再生装置のディスク
モータ制御回路によれば、ウォブル信号はモータの回転
制御に必要な狭い帯域に制限されてディスクモータ回転
制御の信号として用いられるので、レーザ変調時にもノ
イズが十分に除去され安定した制御が行われる。
【００１７】また、ディスクモータの速度制御が外れて
いるときに、より広い帯域のバンドパスフイルタを通過
した信号にディスクモータ回転制御用信号を切換えるよ
うにするため、速度制御引込みが遅れたり、制御不能と
なることが防止される。
【００１８】
【実施例】この発明の実施例である光ディスク記録再生
装置のディスクモータ制御回路を図面に基づいて説明す
る。図１はこの発明の実施例であるディスクモータ制御
回路の用いられた光ディスク記録再生装置を示すブロッ
ク図である。図において、従来例で示したものと同様の
機能を有する部分は同一の符号が付されており、同様の
機能については詳細な説明を諸略する。
【００１９】実施例の光ディスク記録再生装置では、プ
リアンプ４で生成されたウォブル信号を２２．０５ｋＨ
ｚ±６．３ｋＨｚの帯域のバンドパスフイルタ５におい
て群遅延一定で通過させ信号処理回路７とバンドパスフ
イルタ６に入力する。
【００２０】信号処理回路７は入力されたウォブル信号
を復調してバイフェーズ変調されたデータを取出しこれ
を復調してシステムコントローラ９に出力する。
【００２１】バンドパスフイルタ６はウォブル信号を２
２．０５ｋＨｚ±１ｋＨｚの帯域で通過させる。切換ス
イッチ１２は制御回路８に制御され、バンドパスフイル
タ５の通過信号とバンドパスフイルタ６の通過信号を選
択して制御回路８に入力する。制御回路８は切換スイッ
チ１２から入力されるウォブル信号の平均周波数が２
２．０５ｋＨｚとなるようにディスクモータ３の回転を
制御し、また、ディスクモータ３の回転制御の状態によ
り切換スイッチ１２を切換える。
【００２２】この光ディスク記録再生装置でディスクモ
ータ３を起動するときは、制御回路８は切換スイッチ１
２にバンドパスフイルタ５の出力信号を選択させてウォ
ブル信号の平均周波数が所定の速度制御ロック範囲に入
るのを待つ。
【００２３】ウォブル信号の平均周波数が所定の速度制
御ロック範囲に入ると、制御回路８は切換スイッチ１２
を切換えて帯域の狭いバンドパスフイルタ６の出力信号
を制御回路８に入力させる。
【００２４】このようにしてディスクモータ３の回転が
整定した後に、システムコントローラ９は制御回路８か
ら回転速度がロックしたことを示す信号を受け、信号処
理回路７からウォブル信号に含まれる情報信号を得て所
定の記録または再生の動作に移行する。
【００２５】制御回路８はシステムコントローラ９から
サーチまたはストップの指令を受けると、切換スイッチ
１２をバンドパスフイルタ５側に切換える。サーチ終了
後にウォブル信号の平均周波数が所定の速度制御ロック
範囲に入ると、制御回路８は切換スイッチ１２をバンド
パスフイルタ５側に戻し、ストップした場合は切換スイ
ッチ１２をバンドパスフイルタ６側のままにしておく。
【００２６】このように、制御回路８に入力されるウォ
ブル信号の通過帯域を切換えることにより、再生および
記録時のディスクモータ回転制御の安定化が達成され
る。特に、記録時すなわちレーザ変調時のウォブル信号
のＳ／Ｎ比が著しく改善され、ディスクモータ回転制御
の安定化の効果が大きくなる。
【００２７】
【発明の効果】この発明の光ディスク記録再生装置のデ
ィスクモータ制御回路によれば、特に、レーザ変調時の
ウォブル信号のノイズが十分に除去されるため、ディス
クモータの回転が安定し情報を正しくディスクに刻むこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の実施例であるディスクモータ制御回
路の用いられた光ディスク記録再生装置を示すブロック
図である。
【図２】従来の光ディスク記録再生装置の例を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
１ 光ディスク ２ 光ピックアップ ３ ディスクモータ ４ プリアンプ ５ バンドパスフイルタ ６ バンドパスフイルタ ７ 信号処理回路 ８ 制御回路 ９ システムコントローラ １０ Ｄ／Ａコンバータ １１ Ａ／Ｄコンバータ １２ 切換スイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 アドレス情報がプリグルーブとして周波
    数変調記録された光ディスクを記録再生する光ディスク
    の記録再生装置において、プリグルーブより検出したウ
    ォブル信号を復調回路に導く第１のバンドパスフイルタ
    と、前記第１のバンドパスフイルタの出力信号が入力さ
    れ第１のバンドパスフイルタより狭帯域特性を有する第
    ２のバンドパスフィルタと、前記第１のバンドパスフイ
    ルタの出力信号または第２のバンドパスフイルタの出力
    信号が選択回路により選択されて入力され光ディスクの
    回転を制御する制御回路と、前記第１のバンドパスフイ
    ルタの出力信号より光ディスクが所定の回転速度範囲に
    あるかを検出する速度範囲検出手段とを備え、光ディス
    クが所定の回転速度範囲にあるときは、前記選択回路が
    第２のバンドパスフィルタの出力信号を選択して前記制
    御回路に入力し、光ディスクが所定の回転速度範囲にな
    いきは、前記選択回路が第１のバンドパスフィルタの出
    力信号を選択して前記制御回路に入力するように構成し
    たディスクモータ制御回路。
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