JP2809374B2 - 複流式高圧タービンのノズル室構造 - Google Patents

複流式高圧タービンのノズル室構造

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JP2809374B2
JP2809374B2 JP5291173A JP29117393A JP2809374B2 JP 2809374 B2 JP2809374 B2 JP 2809374B2 JP 5291173 A JP5291173 A JP 5291173A JP 29117393 A JP29117393 A JP 29117393A JP 2809374 B2 JP2809374 B2 JP 2809374B2
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nozzle chamber
nozzle
double
pressure turbine
vane
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龍太郎 馬越
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  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複流式高圧タービンの
ノズル室構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の複流式高圧タービンノズル
室構造を示す断面図である。図2において、内部ケーシ
ング1で支えられたノズル室2は、各々環状ノズル室基
本円Aによって限定された一対の室3を包含し、その各
蒸気出口側には、補強リブ4とノズルベーン5とが一体
に形成されているノズル室出口部6が符号7で示すよう
に溶接されている。そして、ノズル室出口部6から出た
高圧蒸気はロータ8に植え込まれている調速段動翼9を
駆動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】複流式高圧タービンに
おいては、高圧蒸気が流入するノズル室は、そのノズル
ベーン5がノズル室基本円Aに対して大きく外側に配置
されているために強度的に補強が必要であるが、上述し
た従来例にあっては、補強リブ4がノズルベーン5の直
前にあり、このため蒸気の流れが乱れて、調速段効率を
低下させていた。
【0004】また、補強リブ4のためにノズル室2の軸
方向長さが長くなって、ロータスパンを大きくさせてお
り、これがコスト高を招くと共に回転体の安定性に悪影
響を与えていた。
【0005】更に、補強リブ4が発生する流れの変動に
ノズルベーン5や調速段動翼9が共振し、強制振動によ
って損傷する場合があった。
【0006】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、ノズルベーンに流入する
蒸気の乱れをなくし、またノズル室の軸方向長さを短く
し、更にノズルベーンや調速段動翼の振動による損傷を
防止することができる複流式高圧タービンのノズル室構
造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、各々環状ノズル室基本円によって限定
した一対の室を包含し、その各蒸気出口側にはノズルベ
ーンを設けたノズル室出口部を取り付けてなる複流式高
圧タービンのノズル室構造において、前記ノズルベーン
の入口側を上流側へ延長してノズル室基本円の内側に位
置させ、ノズル室の補強リブに供するようにしたもので
ある。
【0008】
【作用】上記の手段によれば、ノズルベーンの入口側
上流側へ延長してノズル室基本円の内側に位置させ、ノ
ズル室の補強リブに供するようにしているので、ノズル
ベーンの性能上最適な断面形状を維持しながら、いわゆ
る独立した補強リブなくすことができ、したがってノ
ズルベーンに流入する蒸気の乱れがなく、調速段効率が
低下しない。
【0009】また、補強リブがないためノズル室軸方向
長さが短くなり、ロータスパンが減少する。このため、
コストが低下し、回転体の安定性が向上する。
【0010】更に、補強リブがないため、ノズルベーン
や調速段動翼に励振力が負荷されず、これらの翼が損傷
しない。
【0011】
【実施例】以下、図1を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は、本発明に係る複流式高圧タ
ービンのノズル室構造の一実施例を示す断面図である。
【0012】図1において、ノズル室2は図2に示した
従来例と同様に各々環状ノズル室基本円Aによって限定
された一対の室3を包含している。そして、本発明によ
れば、ノズル室出口部6と一体に形成されるノズルベー
ン5はその入口側が上流側へ延長されてノズル室基本円
Aの内側に位置させられ(この部分のノズル室基本円A
は仮想線で示されている)、補強リブとして兼用され
、いわゆる独立した補強リブは廃止されている。符
7はノズル室2とノズル室出口部6との溶接部を示す。
なお、このようにノズルベーン5の入口側をノズル室基
本円Aの内側に位置させることにより、ノズルベーンを
性能上最適な断面形状に維持することができるものであ
る。
【0013】このようにノズルベーンに補強部材として
の機能を持たせるために、ノズルベーン5の入口側をノ
ズル室基本円Aの内側に位置させて、ノズルベーンの入
口側(蒸気流入側)に作用する曲げ応力を大幅に減少さ
せ、独立した補強リブを廃止した構造とすることによっ
て、ノズルベーン5に流入する蒸気の乱れがなく、調速
段効率が低下しない。また、補強リブがないためノズル
室軸方向長さが短くなり、ロータスパンが減少する。こ
のためコストが低下し、回転体の安定性が向上する。更
に、補強リブがないためノズルベーン5や調速段動翼に
励振力が負荷されず、これらの翼が損傷しない。
【0014】また、図1に示した実施例では、ノズルベ
ーン5の高さは出口側スロート部に向かって低くなり、
いわゆるエンドウォールコンタ(end wall contour)状
に形成されている
【0015】このようなエンドウォールコンタ形状は、
ノズルの二次ロスを低減し、高効率化へも寄与する。
【0016】なお、ノズルベーン5の入口側スロート上
流部高さを高くすることは、調速段効率にはなんら影響
しないものである。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、各
々環状ノズル室基本円によって限定した一対の室を包含
し、その各蒸気出口側にはノズルベーンを設けたノズル
室出口部を取り付けてなる複流式高圧タービンのノズル
室構造において、前記ノズルベーンの入口側を上流側へ
延長してノズル室基本円の内側に位置させ、ノズル室の
補強リブに供するようにした構造としたのでノズルベ
ーンの性能上最適な断面形状を維持しながら、いわゆる
独立した補強リブをなくすことができ、したがってノズ
ルベーンに流入する蒸気の乱れがなくなり、調速段効率
が向上すると共に、ノズルベーン及び調速段動翼の振動
を低減して、これらの翼の損傷を防止することができ
る。
【0018】また、補強リブがないため、ノズル室の軸
方向長さが短くなり、ロータスパンが短縮され、コスト
低減が図れると共に、回転体の安定性が向上する
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複流式高圧タービンのノズル室構
造の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】従来の複流式高圧タービンのノズル室構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
2 ノズル室 3 一対の室 5 ノズルベーン 6 ノズル室出口部 7 溶接部 A ノズル室基本円
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01D 9/04 F01D 9/02 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々環状ノズル室基本円によって限定した
    一対の室を包含し、その各蒸気出口側にはノズルベーン
    を設けたノズル室出口部を取り付けてなる複流式高圧タ
    ービンのノズル室構造において、前記ノズルベーンの入
    口側を上流側へ延長してノズル室基本円の内側に位置さ
    、ノズル室の補強リブに供したことを特徴とするノズ
    ル室構造。
JP5291173A 1993-10-27 1993-10-27 複流式高圧タービンのノズル室構造 Expired - Lifetime JP2809374B2 (ja)

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JP3650552B2 (ja) 1999-09-14 2005-05-18 三星エスディアイ株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子およびこれを用いたパネル

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JPS55137303A (en) * 1979-04-13 1980-10-27 Hitachi Ltd Double flow type nozzle box
JPS6137403U (ja) * 1984-08-09 1986-03-08 三菱重工業株式会社 蒸気タ−ビンのノズル

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