JP2808181B2 - 重合トナー及び重合トナーの製造法 - Google Patents

重合トナー及び重合トナーの製造法

Info

Publication number
JP2808181B2
JP2808181B2 JP2282942A JP28294290A JP2808181B2 JP 2808181 B2 JP2808181 B2 JP 2808181B2 JP 2282942 A JP2282942 A JP 2282942A JP 28294290 A JP28294290 A JP 28294290A JP 2808181 B2 JP2808181 B2 JP 2808181B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
polymerized toner
monomer
styrene
carbon black
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2282942A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04156554A (ja
Inventor
裕一 長澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Chemical Industries Ltd filed Critical Sanyo Chemical Industries Ltd
Priority to JP2282942A priority Critical patent/JP2808181B2/ja
Publication of JPH04156554A publication Critical patent/JPH04156554A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2808181B2 publication Critical patent/JP2808181B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は重合トナー及び重合トナーの製造法に関す
る。さらに詳しくは画像濃度が高くかぶりのない重合ト
ナー及び重合トナーの製造法に関する。
[従来の技術] 従来、カーボンブラック、モノマー及び分散剤から誘
導される重合トナーがある。更に、前記分散剤が含窒素
化合物である重合トナーがある。
また、カーボンブラックをモノマー中に分散させた
後、上記モノマーと実質的に非相溶性の分散媒中におい
て懸濁重合させる重合トナーの製造法がある。更に前記
モノマー中に分散剤を加えた重合トナーの製造法があ
る。
[発明が解決しようとする課題] しかし、この技術ではモノマー中のカーボンブラック
の分散が不十分であり、上記モノマーと実質的に非相溶
性の分散媒中において懸濁重合させて得た重合トナーの
各粒子におけるカーボンブラック含有率に大きな偏差を
招来し、トナーとして使用した場合帯電量分布が広くか
ぶりの発生が認められるとともに、カーボンブラックの
分散不良の為充分な画像濃度が得られない。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、画像濃度が高くかぶりのない重合トナー
及び重合トナーの製造法に関し鋭意検討した結果、本発
明に到達した。
すなわち本発明はアミド基含有(メタ)アクリル化合
物(a)とスチレン及び/又は(メタ)アクリルモノマ
ー(b)から構成され、式 [式中、(Mn)は(a)と(b)から構成される共重合
体(A−1)の数平均分子量、(W)は(A−1)を構
成する(a)の重量分率、(MW)はアミド基含有(メ
タ)アクリル化合物(a)の分子量を表す。]を満たす
共重合体(A−1)と、カーボンブラック(B)と、ス
チレン及び/又は(メタ)アクリルモノマーからなるモ
ノマー(C)から誘導される重合トナーである。
さらに本発明は、アミド基含有(メタ)アクリル化合
物(a)とスチレン及び/又は(メタ)アクリルモノマ
ー(b)の共重合体(A)とカーボンブラック(B)の
溶融混練物と、スチレン及び/又は(メタ)アクリルモ
ノマーからなるモノマー(C)から誘導される重合トナ
ーである。
さらに本発明は、アミド基含有(メタ)アクリル化合
物(a)とスチレン及び/又は(メタ)アクリルモノマ
ー(b)から構成される共重合体(A)と、カーボンブ
ラック(B)とを予め溶融混練し、これをスチレン及び
/又は(メタ)アクリルモノマーからなるモノマー
(C)中に溶解分散したものを懸濁重合することを特徴
とする重合トナーの製造法である。
本発明において、アミド基含有(メタ)アクリル化合
物(a)としては、アクリルアミド、N,N−ジメチルア
クリルアミド、N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチ
ル)アクリルアミドなどが挙げられる。この内好ましく
はN−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリル
アミドである。
本発明において、(b)のうち、(メタ)アクリルモ
ノマーとしては例えばアルキル(メタ)アクリレート
[アルキルの炭素数1〜18のもの、例えばメチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−
またはi−ブチル(メタ)アクリレート、n−オクチル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレートおよびステ
アリル(メタ)アクリレート]、ヒドロキシル基含有
(メタ)アクリレート[ヒドロキシルエチル(メタ)ア
クリレートなど]などを挙げることができる。これらの
うち好ましくはメチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、n−またはi−ブチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト、およびそれらの2種以上の混合物である。
本発明において、共重合体(A−1)及び(A)を各
々構成するモノマーとしは、(a)、(b)以外の他の
モノマーを併用してもよい。この他のモノマーとしては
スチレン以外のスチレン系モノマーやマレイン酸系モノ
マーなどが挙げられる。
スチレン以外のスチレン系モノマーとしてはスチレン
置換体(アルキルスチレンたとえばα−メチルスチレ
ン、o−,m−またはp−メチルスチレン、p−エチルス
チレン、2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチ
レン、p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルス
チレン、p−n−オクチルスチレン)などが挙げられ
る。
マレイン酸系モノマーとしては、マレイン酸;無水マ
レイン酸;マレイン酸ジアルキルエステル(マレイン酸
ブチルエステル、マレイン酸−2−エチルヘキシルエス
テルなど)などのマレイン酸誘導体が挙げられる。これ
らのうち、好ましくはマレイン酸ジアルキルエステルで
ある。
上記のほか他のモノマーとしてニトリル基含有(メ
タ)アクリル化合物(アクリロニトリルなど)、(メ
タ)アクリル酸、ビニルエスル(酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニルなど)、脂肪族炭化水素系ビニルモノマー
(ブタジエンなど)、ニトリル化合物(アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリルなど)、ビニルエーテル(ビニ
ルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソ
ブチルエーテルなど)、ビニルケトン(ビニルメチルケ
トン、ビニルヘキシルケトンなど)、N−ビニル化合物
(N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−
ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなど)、ハロ
ゲン化ビニル(塩化ビニルなど)なども挙げられる。
より高分子量の重合体を得るため少なくとも2個の重
合性二重結合を有するモノマーを使用することもでき
る。この多官能モノマーとしてはジまたはポリビニル化
合物(ジビニルベンゼン、ジビニルトルエン、エチレン
グリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールア
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート
など)]が挙げられる。
本発明において、共重合体(A−1)は通常下式
(1)を満たすよう調製されたものである。
[式中、(Mn)は(a)と(b)から構成される共重合
体(A−1)の数平均分子量、(W)は(A−1)を構
成する(a)の重量分率、(MW)はアミド基含有(メ
タ)アクリル化合物(a)の分子量を表す。] また、(A−1)は好ましくは下式(2)を満たすよ
う調製されたものである。
(Mn)×(W)/(MN)が1未満ではカーボンブラッ
クの分散安定性が不十分であり、7を越えるたものは本
発明の方法における溶融混練物のモノマー(C)中への
溶解分散が困難となる。
本発明において、共重合体(A−1)及び(A)とし
ては重量平均分子量通常100,000以下のものが用いられ
る。100,000を越えると本発明の方法における溶融混練
物をモノマー(C)に溶解分散したもの(E)の粘度が
高くなり、次行程の懸濁分散が困難となる。
共重合体(A−1)及び(A)は通常の方法により得
られる。具体的にはラジカル重合開始剤(アゾ系重合開
始剤、過酸価物重合開始剤等)を用いる方法、熱ラジカ
ルによる方法等が挙げられる。
本発明においてカーボンブラック(B)としては通常
BETによる比表面積80m2/g以上のものを用いることがで
きる。特に好ましくは比表面積130m2/g以上のものが用
いられる。比表面積80m2/g未満では重合トナーの着色力
が不足する。カーボンブラック(B)としてはコンタク
トブラック、ファーネスブラック、酸化ファーネスブラ
ック等を一種又は二種以上を併用することができる。カ
ーボンブラックのpHは特に規定されないが、好ましくは
酸性のカーボンブラックが用いられる。特に好ましくは
pH4以下のカーボンブラックが用いられる。
本発明において、重合トナーの構成成分のうち、共重
合体(A−1)又は(A)と、カーボンブラック(B)
の比は、通常下式(3)の範囲内である。
[式中、(Awt)は(A−1)又は(A)の重量、
(Bwt)は(B)の重量、(W)は(A−1)を構成す
るアミド基含有(メタ)アクリル化合物(a)の重量分
率を表す。] 好ましくは下式(4)の範囲内である。
本発明において、該モノマー(C)としてスチレン及
び/又は(メタ)アクリルモノマー以外の他のモノマー
を併用してもよい。この他のモノマーとしてはスチレン
以外のスチレン系モノマー、マレイン酸系モノマー、ニ
トリル基含有(メタ)アクリル化合物、アミド基含有
(メタ)アクリル化合物(ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アク
リレートなど)、アミド基含有(メタ)アクリル化合物
(N,N−ジメチルアクリルアミドなど)、多官能モノマ
ー等が挙げられる。これらのうち、スチレン以外のスチ
レン系モノマー、マレイン酸系モノマー、ニトリル基含
有(メタ)アクリル化合物、多官能モノマーの具体例と
しては、共重合体(A−1)および(A)を各々構成す
るモノマーの項で示したものと同様のものを挙げること
ができる。
モノマー(C)中、スチレンと(メタ)アクリルモノ
マーの合計量は重量基準で通常40〜100%。好ましくは7
0〜95%である。多官能モノマーを除く他のモノマーは
通常0〜60%、好ましくは5〜30%である。多官能モノ
マーは通常0〜3%、好ましくは0.01〜0.8%である。
共重合体(A−1)又は(A)と、カーボンブラック
(B)と、モノマー(C)の合計中のカーボンブラック
(B)の量は、重量基準で通常3〜20%、好ましくは5
〜12%である。
(A−1)、(B)、(C)から誘導される重合トナ
ーの製造法を例示すると、詳細後記で説明する本発明
の製造法、(A−1)と(B)をキシレンのごとき溶
剤中に投入し、耐圧の微分散機中で160〜240℃でカーボ
ンブラックを微分散させ、溶剤を留去したものを(C)
に溶解し、更にこれを実質的に非相溶性の液状分散媒中
に分散し、懸濁重合する製造法、並びに(A−1)と
(B)をトルエンのごとき溶剤中に投入し耐圧の微分散
機中で160〜200℃でカーボンブラックを微分散させたも
のを、(C)に溶解した後、溶剤を減圧留去し、更にこ
れを実質的に非相溶性の液状分散媒中に分散し、懸濁重
合する製造法が挙げられる。これらのうち好ましい方法
はである。
本発明の重合トナー中の重合体のガラス転移点は通常
40〜90℃、好ましくは45〜75℃である。ガラス転移点が
40℃未満ではトナーにしたときの保存性が不良となり、
90℃を越えると定着下限温度(MF)が高くなりトナーと
しての実用に耐えない。
重合トナー中の重合体の分子量分布[重量平均分子量
と数平均分子量の比率(Mw/Mn)で表示される]は通常
5以上、電子写真トナー用の重合トナーとしては好まし
くは20以上である。分子量分布が5未満ではオフセット
の起こる温度(HO)と定着下限温度(MF)のバランスが
悪くなる。
重合トナーの重合体のテトラヒドロフラン(THF)可
溶分の重量平均分子量は通常、1×103〜1×106、好ま
しくは5×103〜1×105である。分子量が1×103では
ガラス転移点(Tg)が下がりブロッキング特性が悪くな
り、また1X106を越えるとトナーで可視化された静電潜
像を定着するのにヒートローラーを用いる場合、定着下
限温度(MF)が高くなりすぎる。なお、分子量はゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で溶剤とし
てTHFを用い、標準ポリスチレンで換算し重量平均で表
示することができる。
重合トナーの平均粒子径は2〜25μmである。平均粒
子径はコールターカウンターで体積平均粒子径として求
めることができる。
本発明の方法において、共重合体(A)と、カーボン
ブラック(B)は粉状で予備混合される。予備混合はヘ
ンシェルミキサーのごとき通常の粉体混合機の何れによ
って行われてもよい。
本発明の方法においても、溶融混練には二軸押し出し
機、三本ロール、ラボプラストミル等の一般的混練機が
用いられる。この内好ましくは二軸押し出し機が用いら
れる。
溶融混練時の温度は通常130℃〜240℃、好ましくは16
0℃〜220℃、特に好ましくは175℃〜195℃である。130
℃未満では溶融混練物をモノマーに溶解分散させたとき
にカーボンブラックが凝集し重合トナーの着色力低下を
招来し、240℃を越えると溶融混練時の粘度低下からシ
ュアダウンをひきおこしカーボンブラックの微細化を困
難ならしめるとともに、混練する樹脂[共重合体(A−
1)又は(A)]の熱劣化により重合トナーの保存性を
低下させる。
本発明の重合トナーには帯電制御、耐ホットオフセッ
ト性付与等を目的に各々帯電制御剤、離型剤等の各種添
加剤を加えることができる。
本発明の方法において、これらの添加剤は該溶融混練
前後何れで加えてもよく、溶融混練時に加えることもで
きる。また該溶解分散時に加えることもできる。これら
の内好ましくは該溶融混練後、(C)へ溶解分散する前
に帯電制御剤、離型剤を順次添加混練する方法である。
本発明の方法において、該溶解分散は室温下通常の混
合機、ラインミキサー等により行うことができ、ボール
ミル、超音波分散機、ホモミキサー等の大型の分散機を
要しない。
溶融混練物をモノマー(C)に溶解分散したもの[以
降組成物(E)と呼ぶ]を懸濁重合するに当り、用いる
ラジカル重合開始剤としては油溶性過酸化物(過酸化ベ
ンゾイル、過酸化ラウロイルなど)、アゾ系の重合開始
剤(2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾ
ビス(2,4−ジメチルバレロニトリルなど)など、もし
くはこれらの2種以上が挙げられる。また重合には必要
により連鎖移動剤を用いることができる。連鎖移動剤と
してはメルカプタン系化合物(n−ブチルメルカプタン
など)、ハロゲン系化合物(四塩化炭素など)、α−メ
チルスチレンダイマーなどが挙げられる。ラジカル重合
開始剤の使用量はモノマー(C)の重量に対して通常0.
1〜10%、好ましくは0.3〜5%である。連鎖移動剤の量
はモノマー(C)の重量に基づいて通常5%以下、好ま
しくは1%以下である。
組成物(E)を更に(E)と実質的に非相溶性の液状
分散媒中に分散、懸濁させる。この際通常分散安定剤を
併用する。上記液状分散媒としては通常水を使用すると
よい。分散安定剤としては水溶性高分子(ゼラチン、ト
ラガカントゴム、デンプン、メチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリア
クリル酸塩など)、難溶性の微粉末状の無機化合物(硫
酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、リン酸カルシウム、タル
ク、ベントナイト、ケイソウ土、粘土など)などが挙げ
られる。
また分散安定剤の他、必要により界面活性剤や乳化防
止剤を使用してもよい。この界面活性剤としては、スル
ホン酸塩(ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ア
リールアルキルポリエーテルスルホン酸ナトリウム、3,
3−ジスルホンジフェニル尿素−4,4−ジアゾ−ビス−ア
ミノ−8−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウム、オ
ルト−カルボキシベンゼン−アゾ−ジメチルアニリン、
2,2,5,5−テトラメチル−トリフェニルメタン−4,4−ジ
アゾ−ビス−β−ナフトールジスルホン酸ナトリウムな
ど)、硫酸エステル塩(テトラデシル硫酸ナトリウム、
ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム
など)、脂肪酸塩(オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸
ナトリウム、カプリン酸ナトリウム、カプリル酸ナトリ
ウム、カプロン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、
オレイン酸カルシウムなど)が挙げられる。乳化防止剤
としては、水溶性無機塩(塩化ナトリウムなど)などが
挙げられる。
分散安定剤の量は分散媒の重量に対して通常0.01〜10
%、好ましくは0.1〜5%である。界面活性剤の使用量
は分散媒の重量に対して通常、0〜1%であり、乳化防
止剤の使用量は分散媒の重量に対して通常、0〜10%で
ある。
分散、懸濁液中の組成物(E)の濃度は、通常5〜50
重量%、好ましくは10〜45重量%、とくに好ましくは20
〜40重量%である。
(E)を分散媒中に分散、懸濁させる方法としては機
械的に撹拌を行う方法(例えばホモミキサー、 ホモジナイザーなどを用いる方法)、超音波を用いる
方法などがありその何れによっても良い。ホモミキサー
を用いた場合の撹拌条件を例示すると、撹拌回転数は通
常1000rpm以上、温度は通常10〜50℃、撹拌時間は通常
1〜30分である。
懸濁重合は窒素気流下、撹拌下で行なわれる。重合温
度は通常40〜140℃、好ましくは60〜120℃である。重合
時間は通常2〜30時間、好ましくは4〜20時間である。
重合終了後、水洗、濾過を行い乾燥して本発明の重合ト
ナーを得ることができる。
本発明の重合トナーは支持体(紙、ポリエステルフィ
ルムなど)に定着され使用されるが定着する方法として
は、公知の熱ロール定着方法及び圧力定着方法が適用で
きる。特に熱ロール定着方法に好ましく適用できる。
[実施例] 以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。実施例中の部は重
量部である。
合成例1 温度計、撹拌機、ガス導入管、滴下ロートおよび冷却
管付き反応器に、キシレン1000部を仕込んだ。系を窒素
置換し以後窒素雰囲気下に保った。撹拌ながら加熱昇温
し、キシレンを還流させながら、2時間でスチレン900
部、N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリ
ルアミド100部、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)20部およびキシレン50部の溶液を滴下し
た。さらに3時間還流させ重合を完結させた。溶剤を留
去しガラス転移点87℃、数平均分子量7,300、重量平均
分子量24,000のビニルポリマーを得た。このポリマーを
重合体(A−1a)とする。
実施例1 重合体(A−1a)667部、及びカーボンブラックMA100
(三菱化成製:pH3.5、比表面積134m2/g)333部を粉体混
合した後、二軸押し出し機にて樹脂温度180℃かつ回転
数10〜170rpmで90分間溶融混練し溶融混練物(D−1)
を得た。
スチレン648部、2−エチルヘキシルアクリレート76
部、2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)
25部の溶液に溶融混練物(D−1)240部を溶解分散し
組成物(E−1)を得た。
ポリビニルアルコール(ケン化度88%、重合度3500)
1%、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.02%を
含む水2857部に組成物(E−1)1000部を加え30℃でホ
モミキサーにて4,000rpm30分間撹拌し組成物(E−1)
を懸濁分散した。
次に、組成物(E−1)の懸濁分散液を窒素雰囲気
下、パドル型撹拌機で低速撹拌しながら昇温し75℃で4
時間重合した。冷却後2,2′−アゾビス(2,4−ジメチル
バレロニトリル)5部を加えて再び昇温し75℃で4時
間、更に95℃で2時間重合を行った。
重合トナー含有の水性媒体を冷却し、脱水、更に水
洗、脱水を3回繰り返したのち乾燥を行ない重合トナー
を得た。コールターカウンターの測定で1μm〜13μm
の粒径(平均粒径5μm)を有する重合トナーを得た。
風力分級で4μm以下の粒子を除去し、平均粒径7μm
の重合トナーを得た。重合トナーの重合体のテトラヒド
ロフラン(THF)可溶分の重量平均分子量は74,000。重
合トナーのガラス転移点は70℃であった。
こうして得られた重合トナーを用い市販の電子写真複
写機で画像を形成したところかぶりがなく、画像濃度の
高い鮮明な画像が得られた。
実施例2 実施例1の溶融混練物(D−1)を調製する際、カー
ボンブラックMA100(三菱化成製:pH3.5、比表面積234m2
/g)にかえカーボンブラック#2350(三菱化成製:pH2.
0、比表面積260m2/g)を用いたほかは実施例1と同様に
して、ガラス転移点69℃、テトラヒドロフラン(THF)
可溶分の重量平均分子量72,000の重合トナーを得た。こ
うして得られた重合トナーを用いた市販の電子写真複写
機で画像を形成したところかぶりがなく、画像濃度の高
い鮮明な画像が得られた。
実施例3 合成例1で用いたスチレン及び実施例1で用いたスチ
レンを各々メチルメタアクリレートにかえたほかは実施
例1と同様にして、ガラス転移点72℃、テトラヒドロフ
ラン(THF)可溶分の重量平均分子量75,000重合トナー
を得た。
こうして得られた重合トナーを用い市販の電子写真複
写機で画像を形成したところかぶりがなく、画像濃度の
高い鮮明な画像が得られた。
比較例1 実施例1の溶融混練物(D−1)を調製する際、重合
体(A−1a)にかえ数平均分子量8,200、重量平均分子
量29,000のスチレンホモポリマーを用いたほかは実施例
1と同様にしてガラス転移点74℃、テトラヒドロフラン
(THF)可溶分の重量平均分子量64,000の重合トナーを
得た。こうして得られた重合トナーは懸濁重合中にカー
ボンブラックの凝集が発生した。これを用い市販の電子
写真複写機で画像を形成したところ画像のかぶりが発生
し、画像濃度の低下が認められた。
[発明の効果] 本発明の重合トナーはトナーとして使用した際、画像
濃度の低下がなく、かぶりのない特徴を有し、従来の問
題点を大巾に改善するものである。即ち本発明の方法に
より、モノマー中のカーボンブラックの分散平均粒子径
を充分に低下せしめ、上記モノマーと実質的に非相溶性
の分散媒中において懸濁重合させて得た重合物の各粒子
におけるカーボンブラック含有率の偏差を解消し、トナ
ーとして使用した場合帯電量分布がシャープでかぶりの
発生がなく、カーボンブラックの分散性向上により充分
に高い画像濃度が得られる重合トナーを製造することが
可能となる。
以上の効果を奏することから、本発明の重合トナーは
電子写真用トナーとして有用である。

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アミド基含有(メタ)アクリル化合物
    (a)とスチレン及び/又は(メタ)アクリルモノマー
    (b)から構成され、式 [式中、(Mn)は(a)と(b)から構成される共重合
    体(A−1)の数平均分子量、(W)は(A−1)を構
    成する(a)の重量分率、(MW)はアミド基含有(メ
    タ)アクリル化合物(a)の分子量を表す。]を満たす
    共重合体(A−1)と、カーボンブラック(B)と、ス
    チレン及び/又は(メタ)アクリルモノマーからなるモ
    ノマー(C)から誘導される重合トナー。
  2. 【請求項2】(a)がN−(1,1−ジメチル−3−オキ
    ソブチル)アクリルアミドである請求項1記載の重合ト
    ナー。
  3. 【請求項3】アミド基含有(メタ)アクリル化合物
    (a)とスチレン及び/又は(メタ)アクリルモノマー
    (b)の共重合体(A)とカーボンブラック(B)の溶
    融混練物と、スチレン及び/又は(メタ)アクリルモノ
    マーからなるモノマー(C) から誘導される重合トナー。
  4. 【請求項4】(A)が下式(1)を満たす共重合体(A
    −1)である請求項3記載の重合トナー。 [式中、(Mn)は(a)と(b)から構成される共重合
    体(A−1)の数平均分子量、(W)は(A−1)を構
    成する(a)の重量分率、(MW)はアミド基含有(メ
    タ)アクリル化合物(a)の分子量を表す。]
  5. 【請求項5】(a)がN−(1,1−ジメチル−3−オキ
    ソブチル)アクリルアミドである請求項3または4記載
    の重合トナー。
  6. 【請求項6】カーボンブラック(B)のpHが4以下であ
    る請求項1〜5の何れか記載の重合トナー。
  7. 【請求項7】アミド基含有(メタ)アクリル化合物
    (a)とスチレン及び/又は(メタ)アクリルモノマー
    (b)から構成される共重合体(A)と、カーボンブラ
    ック(B)とを予め溶融混練し、これをスチレン及び/
    又は(メタ)アクリルモノマーからなるモノマー(C)
    中に溶解分散したものを懸濁重合することを特徴とする
    重合トナーの製造法。
  8. 【請求項8】(A)が下式(1)を満たす共重合体(A
    −1)である請求項6記載の重合トナーの製造法。 [式中、(Mn)は(a)と(b)から構成される共重合
    体(A−1)の数平均分子量、(W)は(A−1)を構
    成する(a)の重量分率、(MW)はアミド基含有(メ
    タ)アクリル化合物(a)の分子量を表す。]
  9. 【請求項9】カーボンブラック(B)のpHが4以下であ
    る請求項7又は8記載の重合トナー。
JP2282942A 1990-10-19 1990-10-19 重合トナー及び重合トナーの製造法 Expired - Fee Related JP2808181B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2282942A JP2808181B2 (ja) 1990-10-19 1990-10-19 重合トナー及び重合トナーの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2282942A JP2808181B2 (ja) 1990-10-19 1990-10-19 重合トナー及び重合トナーの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04156554A JPH04156554A (ja) 1992-05-29
JP2808181B2 true JP2808181B2 (ja) 1998-10-08

Family

ID=17659110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2282942A Expired - Fee Related JP2808181B2 (ja) 1990-10-19 1990-10-19 重合トナー及び重合トナーの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2808181B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2727276B2 (ja) * 1992-03-31 1998-03-11 三洋化成工業株式会社 カーボンブラック分散用助剤、マスターバッチ、トナーの製法
JP3061991B2 (ja) * 1993-10-06 2000-07-10 シャープ株式会社 電子写真用現像剤の製造方法
US9414486B2 (en) 2013-07-29 2016-08-09 Kyocera Corporation Wiring board, wiring board with lead, and electronic device

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04156554A (ja) 1992-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5071918A (en) Process for producing resin for a toner
WO2000058790A1 (fr) Toner destine au developpement d'images electrostatiques
EP0199859B1 (en) Process for producing resin composition useful as electrophotographic toner
JP2808181B2 (ja) 重合トナー及び重合トナーの製造法
JPH0315861A (ja) 重合トナーの製造法
JPH0473444B2 (ja)
JP3062895B2 (ja) 電子写真トナー用外添剤
JP2558109B2 (ja) トナ−用樹脂の製造方法
US5204413A (en) Process fro producing resin for a toner
JP3080144B2 (ja) トナー
JPH04202345A (ja) トナー用バインダー
JP2727276B2 (ja) カーボンブラック分散用助剤、マスターバッチ、トナーの製法
JPH0212160A (ja) 電子写真用トナーバインダー
JPH0473443B2 (ja)
JP2591775B2 (ja) 正帯電性カラートナー
JP3007255B2 (ja) 高分子量スチレン系重合体粒子の製造方法
JP4089111B2 (ja) ビニル系ポリマー中の未反応モノマーの低減方法
KR101003326B1 (ko) 염화비닐계 공중합 수지의 제조 방법
JP2625468B2 (ja) トナーの製法
JPH02311852A (ja) 重合トナーの製造法
JP3209991B2 (ja) トナー
JPH0830023A (ja) トナー用樹脂およびその製法
JPH0473442B2 (ja)
JP2731915B2 (ja) トナー用樹脂の製造法
JPH09268210A (ja) 重合体微粒子及びその分散液

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees