JP2807741B2 - リポソームの安定化方法、安定化リポソーム組成物、ならびにそれを含む医薬組成物および化粧料組成物 - Google Patents
リポソームの安定化方法、安定化リポソーム組成物、ならびにそれを含む医薬組成物および化粧料組成物Info
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Description
安定化リポソーム組成物、ならびにそれを含む医薬組成
物および化粧料組成物に関する。さらに詳しくは、本発
明は、アテロコラーゲンおよびグリコサミノグリカン類
に基いた安定化支持体(stabilizing support)の使用
による、リポソームの安定化方法、リポソームの安定化
された組成物、ならびにそれを含む医薬組成物および化
粧料組成物に関する。
グハム(BANGHAM)の仕事(バングハムら、ジャーナル
・オブ・モレキュラー・バイオロジー(Journal of Mol
ecular Biology)13巻、238〜253頁(1965)およびバン
グハムら、ケミストリー・アンド・フィジックス・オブ
・リピッズ(Chem.Phys.Lipids)1巻、255頁(1967)
参照)以来知られている。リポソーム類については他に
も多くの論文が発表されている(パパハジョポウロス
(PAPHADJOPOULOS)、バイオキミカ・エト・バイオフィ
ジカ・アクタ(Biochim.Biophys.Acta)135巻、624〜63
8頁(1967)およびワイスマン(WEISSMAN)、ジャーナ
ル・オブ・リピッズ・リサーチ(Journal of Lipids Re
search)9巻、310〜318頁(1968)参照)。
それが吸収される細胞の方へ輸送させることができるた
め美容ケア(beauty care)や薬学分野において、ます
ます重要になってきていることが知られている。実際、
バングハムの仕事により知られるようになったことだ
が、リン脂質の膜が細胞膜と非常に類似しているという
リン脂質の性質のため、結果として2つの膜(envelop
e)の融合に至る。
発はひどく遅れており、この事が主要な問題なしてい
る。多くのばあい、リポソーム類を構成している保水槽
(reservoirs)は、標的細胞と接触を開始する前にこわ
れる。さらに、リポソーム類の完成された製品との統合
(integration)はかなりしばしば保水槽の破壊をひき
おこす。とくに、美容ケアにおいて、脂肪相はリン脂質
膜の開放をひきおこす傾向があるため、リポソーム類を
含むエマルジョンの製造はきわめて扱いにくい仕事であ
る。これに加えて生体親和性でなければならないような
物質によるリポソーム類の安定化に対して、多くの仕事
がなされてきた。
親水コロイドのゲル形態(a gel form in a hydrocollo
id)の利用が提唱されてきた。(ジャーナル・オブ・フ
ァーマシューティカル・ファーマコロジイ(J.Pharm.Ph
armacol.)34巻、7号、473〜474頁(1982)に発表され
た論文に関連するケミカル・アブストラクツ(C.A.)97
巻,188156K(1982)。国際公開公報WO85/03640も参照。
これにはゲル化剤(gelling agents)として用いること
のできる多数の物質、とくにセルロース類などの炭水化
物、とくにカラゲニン、キサンタン、コラーゲン、ポリ
アクリルアミド、ポリシロキサン類などのゴム類(gum
s)、ゼラチン化アルブミン、ゼラチンなどのアミノ酸
のポリマーが書かれている(12頁、23〜34行目))。
一に、組成物、とくに医薬組成物または化粧料組成物の
調製を非常に複雑にする。実際、ゲルの利用は、ゲルの
物理的性質のためとくにその非流動的性質(non−poura
ble character)において、重大な取り扱い上の問題を
かかえている。最後に、ゲル支持体としてのコラーゲン
の使用にさらに特別に関係している問題は、コラーゲン
は低いが、ある抗原性を示すということである。また一
方、コラーゲンのばあい、通常、酸可溶性コラーゲンが
用いられる。ところが組成物のpHは、リポソーム類の安
定性の点から中性付近でなければならないし、また、美
容ケアに使われるばあいは、生理的pHに近接していなけ
ればならない。これらのpH条件は酸可溶性コラーゲンが
沈澱するpH条件であり、リポソーム類の包含(inclusio
n)は不可能になる。工業的規模では適用できない、4
℃に近い低温の条件を含む非常に複雑で高価な条件によ
って、この現象は防ぐことができる。このことは低い原
価での工業的生産は期待できないことを意味している。
(fluid)溶液形態で利用可能な安定化支持体により、
リポソームを安定化させることが可能になるような溶液
を提供し、ゲル形態でのリポソームの安定化支持体の使
用に固有な不都合さをすべて排除し、新しい技術的課題
を解決することにある。
常に簡単な手順の実行のみを必要とし、簡単な管理状況
下で工業的に適用でき、さらにその状況は比較的広く変
えることができ、その結果、実際的には完全な再生産性
を伴うような充分に流動性である安定化支持体の使用に
より、リポソームを安定化させることが可能な溶液を供
給することからなる、新しい技術的課題を解決すること
にある。
立できる(compatible)安定化支持体の使用により、リ
ポソームを安定化させることができる溶液を提供するこ
とからなる、新しい技術的課題を解決することにある。
できる満足な方法で、本発明によりはじめて解決され
る。
ムをリポソームの安定化支持体に導入することからな
り、該安定化支持体が以下の方法で調製されることが特
徴である該リポソームのための安定化方法を提供する。
グリコサミノグリカン類溶液を独立に調製し、ついで b) 該アテロコラーゲン溶液を該グリコサミノグリカ
ン類溶液と混合する。
(安定化支持体)はグリコサミノグリカン類溶液をアテ
ロコラーゲン溶液に導入することによっても調製され
る。
リカン類溶液は、アテロコラーゲン溶液と混合したのち
に安定化支持体を構成する混合物のpHが中性に近いがや
や塩基性を維持するようにそのpHが調整された塩基性水
溶液に、グリコサミノグリカン類を溶解することによっ
て調製される。好ましくは、最終的なpHが8に近接して
いるのがよい。具体的には、pH7.5〜8.5が好ましい。好
ましくは、この塩基性水溶液は水酸化ナトリウム水溶液
である。
リカン類溶液におけるグリコサミノグリカン濃度は、好
ましくは0.5重量%から4重量%、とくに0.5重量%から
2重量%、さらに好ましくは1重量%に近接しているの
がよい。さらにまた好ましくは1重量%である。
ーゲン溶液はアテロコラーゲンの水溶液であり、好まし
くは、その濃度が0.5重量%から2重量%がよく、さら
に好ましくは1重量%に近接しているのがよい。さらに
また好ましくは1重量%である。このアテロコラーゲン
溶液は、本発明によれば、アテロコラーゲンの繊維をや
や酸性の水溶液に溶解することによって調製されうる。
これらの繊維は0.1M酢酸に溶解される。
ロコラーゲンはコラーゲンの酵素的消化により製造され
る。
ームは、本発明によるリポソームの安定化支持体の溶液
中に2つの構成要素の容量をほぼ等しくして導入され
る。リポソーム溶液のリポソーム溶液と前記安定化支持
体溶液との混合物に対する好ましい割合は30〜60容量%
である。すなわち、リポソーム溶液が、リポソームと前
記安定化支持体混合物の最終溶液中の30〜60容量%に相
当するように導入される。
しては、最終組成物の0.5〜1.5重量%がよく、さらに好
ましくは約1重量%がよい。
ラーゲンおよびグリコサミノグリカン類の混合物を含む
溶液形態で存在することを特徴とする。前記安定化支持
体の存在によって安定化された、リポソームを含む組成
物をも提供する。
ミノグリカン類は構造(structural)グリコサミノグリ
カン類、とくにヒアルロン酸、コロドロイチン4−硫
酸、コンドロイチン6−硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラ
ン硫酸、ケラタン硫酸の中からや、すべての分泌(secr
etory)グリコサミノグリカン類、とくにヘパリンとそ
の誘導体、およびムコイチン硫酸の中から選ばれる。
後半は本発明の方法においてすでにその特性が述べられ
た、混合物の溶液の調製のためのアテロコラーゲンおよ
びグリコサミノグリカン類の出発溶液(starting solut
ion)に関する。
相対的割合はアテロコラーゲンの18重量%から25重量%
が好ましい。
ソームの安定化支持体溶液のpHは中性に近いがやや塩基
性であって、8のオーダー(order)であることが好ま
しい。具体的には、pH7.5〜8.5が好ましい。
組成物は、リポソーム溶液と、リポソームの安定化支持
体溶液のほぼ等しい容量を混合することによって製造さ
れる。リポソーム溶液の、本発明の組成物(リポソーム
溶液と前記安定化支持体溶液との混合物)に対する好ま
しい割合は30〜60容量%である。すなわち、リポソーム
溶液は、リポソームと前記安定化支持体混合物の最終溶
液中の30〜60容量%に相当する。
用組成物形態における薬学または美容ケアにおける利用
に関連する。すなわち、本発明は前記組成物を含む医薬
品組成物または化粧料組成物をも提供する。この目的の
ため、組成物は、このまま、または全ての特別な問題が
ない、当業者によく知られている種々の成分または適当
な賦形剤を、添加しても、リポソームの安定化を変化さ
せないことが確立されているならば、これらを加えたの
ちに医薬組成物または化粧料組成物として用いてもよ
い。
り、本発明の組成物の利用は工業的に有利である。
支持体の抗原性を減少させている。
言う点で、すなわち、アテロコラーゲンの遅延効果をイ
ンビボで延長させるコラゲナーゼに対するアテロコラー
ゲンの保護と言う点で、本発明の方法および組成物は、
顕著な改良を提供した。
胞発達の増加により真皮および表皮に対してさらに著し
い再生作用を示す。
業開発の観点から決定的に重要なことの1つは、本発明
により溶液形態で使用されるアテロコラーゲンがとくに
簡単な方法でグリコサミノグリカン類と混合されるの
で、安定化方法の単純化がなされ、したがって治療上の
または化粧品としての利用のいずれにせよ、組成物の製
造工程の単純化をもたらすという事実である。
評価されるであろう都合のよい流動性特性を伴う。
つ顕著な進歩を提供していると考えられうる。
が、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではな
い。実施例中、とくに表示のない限り、パーセンテージ
(%)は重量%を表わす。
ポソーム組成物の調製 a) 大きな多薄層小胞(large multilamellar vesicl
es、M.L.V.)の調製 大豆レシチンをクロロホルムに溶解し、ついで真空で
の溶媒の蒸発により、ガラスフラスコの壁上に薄いフィ
ルムの形態でこれを析出させた。ついで80℃に加熱した
水を前記フラスコに注ぎ、渦動混合機(Vortex mixer)
で撹拌しながら10分間この温度で保持した。用いた水の
容量は、最終混合物が1%のレシチンを含む量であっ
た。ついでフラスコの中身を室温まで放冷した。このよ
うにしてえられた溶液は1%のリン脂質をMLVリポソー
ムの形態で含んでいた。
間に添加される水に溶解させえおかなければならない。
親油性物質を膜内に導入するばあいは、リン脂質を含む
クロロホルム相に混合しなければならない。
び石灰4%を含む浴(bath)中で、皮100gに対し、溶液
200cm3の割合で脱毛のための化学処理を行なった。つい
で残った皮から回転式の帯のこぎり(rotating band sa
w)を用いた剥離術(stripping operation)により真皮
を単離した。
d)を介して押し出した。ついで摩砕した調製物を飽和
石灰水に、溶液4に対して1kgの割合で3週間接触さ
せた。このように処理した皮を4000回転/分で回転する
遠心機で加速度(acceleration)2000gの連続遠心によ
り上清と分離した。ついでえられたペレット(pellet)
をステンレス鋼タンク中、水4あたりペレット1kgの
希釈で、穏やかに撹拌しながら水道水で2度洗浄した。
ついで摩砕した調製物を水での洗浄と同じ条件下、リン
酸緩衝液pH7.8(Na2HPO421.7g/およびKH2PO40.78g/
)での2回の処理に供した。ついでえられたペレット
を脱イオン水および滅菌水の2つの浴中で洗浄した。え
られた摩砕した調製物を酢酸溶液(0.5g/、pH3.4)中
に、20の溶液あたり1kgで希釈した。5分間撹拌した
のち、前述した方法による連続デカンテーションにより
えられた上清をペレットから分離した。ついで乾燥塩化
ナトリウムを最終濃度約10%になるように添加して上清
からコラーゲンを沈澱させた。上清を重力下にデカンテ
ーションしたのち、えられた繊維を、好ましくはカット
オフポイント(cut−off point)が6000ダルトンから80
00ダルトンの透析チュービングから作成した透析膜によ
り、脱イオン水および滅菌水に対して透析した。透析さ
れた繊維が塩化ナトリウムをもはや含んでいないことを
硝酸銀の方法による検査で調べたのち、蛋白質の最終濃
度が1%となるように、酢酸6g/を含む浴中に溶解し
た。えられた混合物を24時間穏やかに撹拌した。
mの穴を有する格子を介して押し出しによって摩砕し
た。ついで、えられた刻まれたもの(mince)をメルク
(MERCK)社製パパイン1%を含む塩化カリウム緩衝液
(KCl 11.8g/、システイン78.8kg/、EDTA180mg/
)に、緩衝液1あたり刻まれたもの130gの割合で24
時間、温度6℃で放置した。
を用いた連続遠心によりペレットから分離した。ついで
上清に40g/のトリクロロ酢酸を加えた。前記の方法で
用いた連続遠心により沈澱を除去した。えられた上清を
水酸化ナトリウムのペレットで中和した。ついでえられ
た混合物をカットオフポイントが6000ダルトンから8000
ダルトンの透析チューブにより、脱イオン水および滅菌
水に対して透析した。透析された溶液を凍結乾燥した。
コンドロイチン4−硫酸を乾燥した状態でえた。
物の調製 ムコ多糖を水酸化ナトリウムを含む浴に1%溶液とな
るように溶解させた。この溶液を、穏やかに撹拌された
蛋白質の1%を含むアテロコラーゲン溶液に、コラーゲ
ン溶液1に対し該溶液250mlの割合で添加した。水酸
化ナトリウムの量は最終のpHが8となる量であった。
4−硫酸組成物の調製 大豆レシチンを2%含むリポソームの水溶液を、穏や
かに撹拌されたアテロコラーゲン−コンドロイチン4−
硫酸の混合物に、最終複合体(final complex)がレシ
チンを1%含むように2つの溶液の容量を等しくして導
入した。
ポソーム組成物の調製 a) SUVリポソームの調製(小さな単薄層小胞(small
unilamellar vesicles)) 卵白レシチンを濃度30mmol/でエタノールに溶解し
た。ついでえられたアルコール溶液を塩化カリウムの0.
15M溶液に添加した。これにより単薄層小胞が形成し
た。ついでえられた上清を、残留アルコールを除去する
ため透析したが、限外濾過により2%まで濃縮してもよ
い。
調製した。ついでこれをリン酸緩衝液pH7.8(Na2HPO42
1.7g/およびKH2PO40.79g/)での2回の処理に供し
た。前記処理は溶液1あたり刻んだもの1kgの濃度で
行なった。各々の処理ののち、4000回転/分で回転し、
加速度2000gとなる遠心分離機を用いた連続遠心によ
り、残渣を回収した。リン酸緩衝液で洗浄したのち、刻
んだものを前に用いたのと同じ条件で脱イオン水および
滅菌水の2つの浴中で洗浄した。
5%を含む0.01N塩酸中、200g/の濃度においた。えら
れた混合物を室温で24時間放置した。こののち、同量の
ペプシンを再び該浴に加え、えられた混合物を前に述べ
たのと同じ条件下に放置した。
清を分離した。塩化ナトリウムを10%の濃度となるよう
に上清に添加した。えられた繊維を連続遠心により単離
しVisking透析チューブ(ヴィスキング(VISKING)社
製)中においた(参照符号(ref):30/32)。完全に塩
化ナトリウムを除去したのち、えられた繊維を1%のコ
ラーゲンの濃度となるように0.1M酢酸中に溶解した。
の皮を刻み、4mmの穴を有する格子を介した押し出しに
より摩砕した。
(容量で2/1の割合)で洗浄した。真空下で溶媒を蒸発
させたのち、乾燥した残渣を実施例1での鼻中隔から刻
んだものをえたのと同じように処理して、デルマタン硫
酸を乾燥状態でえた。
なるように溶解した。この溶液を、穏やかに撹拌した蛋
白質の1%を含むアテロコラーゲンの溶液に、コラーゲ
ン溶液1あたり溶液300mlの割合で添加した。水酸化
ナトリウムの量は最終pHが8となるような量とした。
塩複合体の調製 卵白レシチンを2%含むリポソームの水溶液をアテロ
コラーゲン−デルマタン硫酸混合物中に穏やかに撹拌し
ながら導入した。コラーゲン溶液とリポソーム溶液の容
量が等量であったので、最終複合体はレシチンを1%含
んでいた。
支持体中のリポソームの安定性のコントロールアッセイ
(control assay) リポソームの存在および品質のコントロールを電子顕
微鏡検査によりおこなった。すなわち、実施例1および
2に準拠して調製したレシチンを1%含む調製品を10倍
に希釈した。希釈溶液の1滴をニトロセルロースのフィ
ルムで被覆した電子顕微鏡の格子上においた。そののち
ただちに、新しく調製してpH7に中和したホスホタング
ステン酸の2重量%の溶液の1滴を同じ格子に添加し
た。前記格子を風乾し、透過型電子顕微鏡で調べた。
形状を維持しており、困難なく水と接触しうることがわ
かった。凍結乾燥工程は、1つには無制限の期間、複合
体を保存することを可能にし、また一方では生体内へ非
常に小さい容量で注入できるリポソーム類とアテロコラ
ーゲンの非常に濃縮されたペーストを調製することを可
能にした。
これらの組成物を超音波衝撃に供することによって調べ
た。
ウルトラ−トュラックス(Ultra−Turax)型の超音波ホ
モジナイザーで、1分間、3分間または5分間かきまぜ
てもよい。
って比較を行なった。
施例1および2でえられた組成物およびリポソーム単独
の水溶液からなる比較組成物の電子顕微鏡検査により、
水溶液中ではリポソーム類はだんだんと崩壊し、非組織
的な膜になることがわかった。
小胞は5分間の処理の後でさえ、その形状を維持してい
た。
の溶液の使用に固有な都合のよい点を保持している限
り、リポソームを安定化することを可能にした。
成物または化粧料組成物として用いることができる。も
ちろん、このようなばあい、通常リポソーム中、リポソ
ームの膜内かリポソームの内側のいずれかに、有効成分
が性質として疎水性であるか、親水性であるかによっ
て、さらに、実施例1中、a)の最後に引用されてい
て、当業者によく知られている工程により有効成分を封
入する必要がある。
成分を、それらが、本発明による支持体の安定化効果を
無効にしないならば、所望により添加してもよい。
atar)をもち、数字は重量%をあらわしている。
ル 4 2−ステアロイルラクタートナトリウム 4 ポリオキシエチレン脂肪酸エステル 3 グリセロールステアラート 3 ポリプロピレングリコールのジオクトナート 2 メチルパラベンゾエート 0.3 ポリプロピレングリコール 2 アラントイン 0.2 カーボナー940R 0.2 (Carboner 940R、別名カルボポル940(Carbopol 94
0)、ポリプラスチック(POLYPLASTIC)社製) トリエタノールアミン 0.5 本発明によるアテロコラーゲン−グリコサミノグリカン
安定化 30 支持体中のリポソーム類の複合体精製水 50.8 100% このエマルジョン形態の組成物の調製は、以下の方法
で行なう。
ン−グリコサミノグリカン安定化支持体中のリポソーム
の複合体を除くすべての成分を含む精製水中のエマルジ
ョンを調製した。
ーゲン−グリコサミノグリカン安定化支持体中のリポソ
ームの複合体を、実施例1また2にしたがって、1時間
撹拌を維持し、温度を30℃以下に保持するよう注意して
調製した。
マルジョン形態の組成物をえた。
き安定性を示した。
すべての試薬およびそれらの種々の組みあわせをも含
む。たとえばグリコサミノグリカン類は、直鎖様に配置
された二糖類単位からなるポリマーで、通常はウロン酸
およびヘキソサミンから構成されるものであればよく、
「グリコサミノグリカン」という語は厳密に解釈される
必要はなく、等価物としてムコ多糖を含むことはきわめ
て明らかである。したがって、ムコ多糖はグリコサミノ
グリカン類の定義の中に含まれる。
ptides)が取り除かれたコラーゲンであり、当業者に理
解されているように非架橋コラーゲンをなすコラーゲン
類であると理解されるべきである。
発明による組合せは、溶液形態でpHが中性に近接してい
てアテロコラーゲンを沈澱させない安定化支持体の調製
を可能にした。さらに、本発明による安定化支持体は、
本発明の明白な技術的有利性をなすエマルジョンの調製
を困難なく可能にした。
の残留している抗原性をほぼ完全に抑制した。
してもよく、このことが重大な工業的有利性をなすこと
もまた注目すべきである。
Claims (22)
- 【請求項1】リポソームを、 (a)アテロコラーゲン溶液およびグリコサミノグリカ
ン類溶液を独立に調製し、ついで (b)該アテロコラーゲン溶液をグリコサミノグリカン
類溶液と混合することにより調製されることを特徴とす
るリポソームの安定化支持体に導入することからなる、
該リポソームの安定化方法。 - 【請求項2】グリコサミノグリカン類溶液をアテロコラ
ーゲン溶液に導入することによって安定化支持体を調製
することを特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項3】アテロコラーゲン溶液と混合したのち、え
られた安定化支持体のpHが7.5〜8.5を維持するように調
整された塩基性水溶液にグリコサミノグリカン類を溶解
することによってグリコサミノグリカン類溶液が調製さ
れることを特徴とする請求項1または2記載の方法。 - 【請求項4】該塩基性水溶液が水酸化ナトリウム水溶液
であることを特徴とする請求項3記載の方法。 - 【請求項5】グリコサミノグリカン類溶液中のグリコサ
ミノグリカン濃度が0.5から4重量%であることを特徴
とする請求項1、2、3または4記載の方法。 - 【請求項6】該グリコサミノグリカン濃度が0.5から2
重量%であることを特徴とする請求項5記載の方法。 - 【請求項7】該グリコサミノグリカン濃度が1重量%で
あることを特徴とする請求項6記載の方法。 - 【請求項8】アテロコラーゲン溶液が、アテロコラーゲ
ンの水溶液であって、アテロコラーゲン濃度が0.5から
2重量%であることを特徴とする請求項1、2、3、
4、5、6または7記載の方法。 - 【請求項9】該アテロコラーゲン濃度が1重量%である
ことを特徴とする請求項8記載の方法。 - 【請求項10】アテロコラーゲン溶液がアテロコラーゲ
ン繊維をやや酸性の水溶液に溶解させることによって調
製されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
6、7、8または9記載の方法。 - 【請求項11】アテロコラーゲン繊維を0.1M酢酸に溶解
させることを特徴とする請求項10記載の方法。 - 【請求項12】アテロコラーゲンをコラーゲンの酵素的
消化によりえることを特徴とする請求項1、2、3、
4、5、6、7、8、9または10記載の方法。 - 【請求項13】リポソーム溶液をリポソームの安定化支
持体中に二成分の容量がほぼ等しくなるように導入する
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9、10、11または12記載の方法。 - 【請求項14】リポソームの割合が、最終組成物の0.5
〜1重量%であることを特徴とする請求項13記載の方
法。 - 【請求項15】リポソームの安定化支持体がアテロコラ
ーゲンおよびグリコサミノグリカン類の混合物を含む溶
液の形態であることを特徴とする該安定化支持体の存在
によって安定化されたリポソームを含む組成物。 - 【請求項16】該グリコサミノグリカン類がヒアルロン
酸、コンドロイチン4−硫酸、コンドロイチン6−硫
酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ケラタン硫酸から
なる群より選択された構造グリコサミノグリカン類、な
らびにヘパリンとその誘導体、およびムコイチン硫酸か
らなる群より選択される分泌グリコサミノグリカン類か
らなる群より選択されるものであることを特徴とする請
求項15記載の組成物。 - 【請求項17】アテロコラーゲンに対するグリコサミノ
グリカン類の相対的割合が18〜25重量%であることを特
徴とする請求項15または16記載の組成物。 - 【請求項18】安定化支持体のpHが7.5〜8.5であること
を特徴とする請求項15、16または17記載の組成物。 - 【請求項19】リポソーム溶液とリポソームの安定化支
持体溶液をほぼ等しい容量混合することによってえるこ
とを特徴とする請求項15、16、17または18記載の組成
物。 - 【請求項20】凍結乾燥形態であることを特徴とする請
求項15、16、17、18または19記載の組成物。 - 【請求項21】請求項15、16、17、18、19または20で定
義された、もしくは請求項1、2、3、4、5、6、
7、8、9、10、11、12、13または14記載の方法により
えられた組成物を含む医薬組成物または化粧料組成物。 - 【請求項22】該組成物をそのまま、もしくは、これに
加えて適切な成分または賦形剤を含むことを特徴とする
請求項21記載の医薬組成物または化粧料組成物。
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JP63324717A JP2807741B2 (ja) | 1988-12-22 | 1988-12-22 | リポソームの安定化方法、安定化リポソーム組成物、ならびにそれを含む医薬組成物および化粧料組成物 |
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JP63324717A JP2807741B2 (ja) | 1988-12-22 | 1988-12-22 | リポソームの安定化方法、安定化リポソーム組成物、ならびにそれを含む医薬組成物および化粧料組成物 |
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1988
- 1988-12-22 JP JP63324717A patent/JP2807741B2/ja not_active Expired - Lifetime
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