JP2806746B2 - ファン一体型発熱素子冷却装置 - Google Patents

ファン一体型発熱素子冷却装置

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JP2806746B2
JP2806746B2 JP16915493A JP16915493A JP2806746B2 JP 2806746 B2 JP2806746 B2 JP 2806746B2 JP 16915493 A JP16915493 A JP 16915493A JP 16915493 A JP16915493 A JP 16915493A JP 2806746 B2 JP2806746 B2 JP 2806746B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高発熱素子や高発熱ユ
ニットを冷却するための冷却装置すなわちヒートシンク
に関し、特に、高密度集積回路パッケージ等の高発熱素
子や高発熱ユニットを冷却するためのファン一体型発熱
素子冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータ、ワークステー
ション等のデスクトップ型あるいはデスクサイド型のコ
ンピュータのように、比較的小型であるが多機能かつ高
性能の電子機器には、高密度の集積回路パッケージが用
いられており、それが局部的な高発熱源となっている。
通常、このような高密度の集積回路パッケージには個別
あるいは共通に放熱フィンすなわちヒートシンクが設け
られ、自然通風による自然冷却、あるいは、機器全体に
共通の冷却ファンによる強制冷却を用いて、他の素子や
ユニットとともに冷却されている。
【0003】最近の高集積度のLSIパッケージは、数
ワットの発熱を生じるものがあり、しかも、用いられる
クロック周波数の上昇とともにその発熱量は増大してお
り、特に5乃至6ワット以上の発熱を生じるLSIパッ
ケージに対しては上述の通常のヒートシンクでは十分な
冷却を得ることができないという事情がある。強制冷却
用の冷却ファンとしては、例えば上述したデスクトップ
型のパーソナルコンピュータについては60乃至80m
m角、あるいは、デスクサイド型のコンピュータについ
ては120mm角のサイズのファンがかなりの高速、例
えば3000乃至5000rpm、で回転されて用いら
れているが、より大型のものを用いるのは機器サイズや
コストの面から、また、ファンをより高速回転させるの
は騒音の面から困難であり、更に、大型のものを低速回
転させるようにしても機器サイズおよびコスト面のデメ
リットに見合う冷却効果および騒音面でのメリットが得
られないことから、そのような高発熱LSIパッケージ
のヒートシンクに対して十分な冷却用風量を供給するこ
とができない。
【0004】それを解決するために、機器中に含まれて
いるそれらの高発熱素子やユニットは通常例えば数箇所
に限られているので、それらの高発熱素子あるいはユニ
ットに対して個別に(あるいは複数同時に)例えば25
乃至40mm角程度の小型の冷却ファンを配設して、局
所的にそれぞれの高発熱素子あるいはユニットのヒート
シンクに必要な量の冷却風を送って、各高発熱素子ある
いはユニットを十分に冷却することが考えられている。
【0005】図1および図2は、そのような冷却ファン
と発熱素子のヒートシンクとが一体化された冷却構造、
すなわち、従来のファン一体型発熱素子冷却装置の二つ
の例について、それぞれ、それらの全体(A)およびカ
バー(B)の構成を示す上面図および前面図である。こ
れらの例は、特に最近の高密度実装機器のために、ヒー
トシンク中に冷却ファンユニットを埋め込んで薄型に形
成された埋め込み実装型の冷却構造を持っており、図
中、1は冷却用ファンユニット、2は複数の放熱フィン
2−1、・・・を持つヒートシンク、3は吸気口3−1
を有するカバー、4は止めネジである。
【0006】図1の例においては、例えばLSIパッケ
ージ等の発熱素子の上面に、例えば接着剤あるいは固定
具により、取り付けられたヒートシンク2の中央部分に
ファンユニット1が埋め込まれるように装着されてお
り、ファンユニット1はカバー3の中央部に設けられて
いる吸気口3−1とそれに連接された円筒状突出部3−
2内に収納される。この円筒状突出部3−2はヒートシ
ンク2のベース面2−3との間に所定の間隙を持ち、絞
り機構を形成している。ファンユニット1により吸気口
3−1から吸い込まれた空気は、この絞り機構を経て、
図1(A)に点線矢印により示されているように、冷却
のためのエアーフローを形成する。カバー3は、例えば
その四隅において、ヒートシンク2の四隅に形成されて
いる支持ブロック2−2、・・・に止めネジ4によって
固定されている。
【0007】図2の例においては、図1の例と同様な構
造であるが、ファンユニット1、およびそれに対向する
カバー3の吸気口3−1がヒートシンク2の中央部から
一隅の方に偏位、すなわち、オフセット配置されてい
る。この構成は、前述した高密度実装のための薄型の冷
却装置においてはヒートシンク2が薄くなるために、発
熱素子中央部の発熱を十分に周囲に伝導することができ
ず、中央部が高く周辺部が低いという温度分布、すなわ
ち、不十分な均熱化が生じるが、この中央の高温部分の
冷却効果を高めるとともに、その高温によるファンモー
タの軸受けの寿命低下を避けるために採用される。な
お、本例においては、ファンユニット1が近接する隅の
支持ブロック2−2’は幅広に形成されて、エアーフロ
ーが中央部に向かうようにされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のファン
一体型発熱素子冷却装置によれば、ファンユニット1が
埋め込まれているために、吸入空気は冷却に十分寄与し
ないうちに外部に放出されることとなり、冷却効率が低
いという問題点を持っている。また、図3はこのような
冷却装置の複数台を並設して実装する場合の実装状態を
示す斜視図であり、図4はその上面図である。図中、1
0、・・・は冷却装置、(a)は機器の冷却用エアーフ
ロー、(b)は各冷却装置のエアーフローである。この
ような実装状態においては、特に図1に示されている構
造の冷却装置が用いられる場合は少なくとも二方向に排
気されるため、図4に示されているように、並設された
冷却装置10、10間において排気の衝突が生じ、全体
の冷却効率が低下するという問題点がある。
【0009】加えて、上記した冷却効率の低下を補うた
めに、従来のファン一体型発熱素子冷却装置において
は、高回転のファンユニットを用いており、そのために
騒音が比較的大きくなり、機器全体の騒音値を押し上げ
ることとなっている。次に、前述したように、ヒートシ
ンク2は例えばLSIパッケージ等の発熱素子上に接着
剤あるいは固定具により取り付けられているが、接着剤
により全面を接着すると、素子とヒートシンク2との熱
膨張率の違いにより熱応力が発生し、素子に亀裂が入る
という危険性があり、また、接着シート等によって全面
を接着する場合には、接着剤に比較して流動性がないた
めに、平面度の差により隙間が生じて、剥離し易くなる
という問題点がある。更に、金具等によって固定させる
場合には、ソケットを必要としたり、また、基板に加工
を施すことが必要となる等のために、実装に当たっての
制約が多いという問題点がある。
【0010】本発明は、上記した埋め込み実装型のファ
ン一体型発熱素子冷却装置において、その冷却効率を向
上し、また、発熱素子と冷却装置との間の結合を簡易化
し、しかも、冷却作用に寄与させることができる素子お
よび冷却装置の結合構造を提供することを目的とする。
本発明の具体的な目的は、上記した埋め込み実装型のフ
ァン一体型発熱素子冷却装置にいて、その絞り機構を改
良して冷却作用に寄与させることにより、冷却効率の向
上を図ることである。
【0011】本発明の具体的な他の目的は、上記した埋
め込み実装型のファン一体型発熱素子冷却装置を並設し
て用いる場合に、冷却装置相互間の干渉を無くして、冷
却効率の向上を図ることである。本発明の具体的な更に
他の目的は、上記した埋め込み実装型のファン一体型発
熱素子冷却装置の発熱素子への結合構造を改良して、冷
却装置実装上の制約を無くすとともに、冷却効率の向上
に寄与することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によるファン一体
型発熱素子冷却装置は、基板に装着された発熱素子の上
面に配設され、かつ、ベース面、ベース面に支持された
冷却風絞り機構およびその絞り機構の周囲のベース面上
に配設された複数の放熱フィンを有するヒートシンク
と、ヒートシンクの上面を覆い、かつ、絞り機構に対向
する位置に形成された吸排気口を有する平板状のカバー
と、そのカバーの吸排気口の下部に位置し、かつ、絞り
機構内に収納されるように装着された冷却用ファンユニ
ットとにより構成される。
【0013】また、本発明によれば、発熱素子の上面に
配設され、かつ、ベース面上に少なくともファン装着部
分を除いて配設された複数の放熱フィンを有するヒート
シンクと、そのファン装着部分に対向する位置に吸排気
口を有し、かつ、ヒートシンクの上面を覆うように装着
されたカバーと、そのカバーの吸排気口の下部に位置す
るファン装着部分内に埋め込まれるように装着された冷
却用ファンユニットとを備えた埋め込み型のファン一体
型発熱素子冷却装置において、カバーの一側部に発熱素
子の直上部外方に延びる延長部とその延長部の端縁に連
接して下方に延びる遮蔽板とが形成される。
【0014】更に、本発明によれば、埋め込み型のファ
ン一体型発熱素子冷却装置が、発熱素子の上面の中央部
付近に固定される良好な熱伝導性材料のオネジ部材を更
に備え、そして、ヒートシンクにおいてはファン装着部
分が中央部から偏位した位置に形成され、かつ、オネジ
部材と係合するメネジ部が中央部付近に形成されて構成
される。
【0015】
【作用】このような構成によれば、埋め込み型のファン
一体型発熱素子冷却装置において、ヒートシンクに形成
された絞り機構を放熱に利用し、また、カバーの延長部
に設けた遮蔽板により、並設された冷却装置相互間にお
ける排気の干渉を無くし、かつ、発熱素子の底面に排気
を導入させることにより、冷却効率を向上させることが
できる。
【0016】更に、そのようなファンユニットが埋め込
まれたヒートシンクと発熱素子とのネジ止めにより結合
し、そして、発熱素子に固定されたオネジを熱伝導性の
大きい構造とし、かつ、ヒートシンクに設けたメネジを
冷却風に触れる構造とすることにより、信頼性の高い結
合構造にするとともに、冷却効率の向上に寄与すること
ができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を、いくつかの具体的な実施例
に基づいて、詳細に説明する。図5は、本発明によるフ
ァン一体型発熱素子冷却装置の第1の実施例について、
その全体(A)およびカバー(B)の構成を示す上面図
および前面図である。また、図6は、図5におけるヒー
トシンクのみの構成を示す構造図である。本実施例は図
1に示されているファンユニット1がヒートシンク2の
中央部に配設されている従来装置の冷却構造と同様な構
造を有しており、図5および図6において同等の部材に
は同一の符号が付されている。
【0018】しかしながら、本実施例においては、カバ
ー3に、図1に示されているような絞り機構を形成する
円筒状突出部3−2が設けられておらず、ヒートシンク
2のベース面2−3上に植立された支持脚5−1、・・
・により支持された円筒部材5が絞り機構として配設さ
れている。図7は、このヒートシンク2上の絞り機構部
分の構造を拡大して示す拡大斜視図であり、図6および
図7から明らかなように、円筒部材5とヒートシンク2
のベース面2−3との間に隙間が形成されており、冷却
風がこの隙間を通過することとなる。
【0019】この円筒部材5および支持脚5−1、・・
・は良好な熱伝導性材料により形成されており、ヒート
シンク2からの放熱のための表面積を増大している。し
たがって、それらはヒートシンク2と同一の材料により
形成することができ、また、それらを一体的に形成する
こともできる。このように円筒部材5および支持脚5−
1、・・・をヒートシンク2と一体に形成するようにす
れば、その周囲に放熱フィン2−1、・・・を近接して
配設し、配設密度を高めることができる。また、図7に
示されているように、円筒部材5の内外周を含む外表面
には、例えば細い溝6や突起等の凹凸が設けられ、更に
放熱のための表面積を増大させることもできる。
【0020】本実施例はこのように構成されているの
で、従来装置においてはカバーに取り付けられていた絞
り機構を有効にヒートシンク2の放熱のために利用する
ことができ、しかも、この絞り機構を支える複数の支持
脚の間を高速の空気が流れることにより、更に冷却効果
を上げることができので、冷却装置全体の冷却効率の向
上に役立つこととなる。また、上述したように、従来装
置においてはカバーに取り付けた絞り機構をヒートシン
クに嵌合させるために必要とされていたスペースが不要
となり、その分放熱フィンを増設することができ、冷却
装置全体の冷却効率の向上に寄与することができる。
【0021】図8は、本発明によるファン一体型発熱素
子冷却装置の第2の実施例の構成を示す上面図、前面図
および側面図である。本実施例は図1に示されているフ
ァンユニット1がヒートシンク2の中央部に配設されて
いる従来装置の冷却構造と同様な構造を有しており、同
等の部材には同一の符号を付すか、あるいは、符号を省
略している。本実施例においては、更に、カバー3が、
その一側縁において、ヒートシンク2(あるいはその下
の発熱素子)の直上から外方に延長されて、延長部3−
3が形成され、そして、その先端縁に下方に垂下して、
ヒートシンク2の側面にほぼ平行となるように、折曲部
すなわち遮蔽板7が形成されている。このように構成さ
れているので、図8に点線矢印により示されているよう
に、ファンユニット1により供給されるエアーフローが
この遮蔽板7に衝突し、下方に反射され、図示されては
いないが、ヒートシンク2の下部にある発熱素子の底面
にエアーフローが当たることとなる。
【0022】図9は、本実施例によるファン一体型発熱
素子冷却装置の複数台を並設して実装する場合の実装状
態を示す斜視図であり、図10はその上面図である。図
中、10’、・・・は本実施例による冷却装置、(a)
は機器の冷却用エアーフロー、(b)は各冷却装置のエ
アーフローである。各冷却装置10’はその遮蔽板7が
機器の冷却用エアーフロー(a)に平行となるように設
置されている。図10から明らかなように、並設された
冷却装置10’、・・・の相互間には遮蔽板7が介在す
ることとなり、図3および図4において前述した各冷却
装置間のエアーフロー(b)、・・・の干渉を回避する
ことができる。したがって、本実施例によれば、複数台
実装された場合に冷却装置相互間の排気が衝突すること
による冷却効率の低下を防止することができるととも
に、排気を発熱素子の底面に導入させることによって冷
却効率を向上することができるという二重の効果を奏す
ることができる。
【0023】なお、上記したように、遮蔽板7を機器の
冷却用エアーフロー(a)と平行となるように設置する
ことによって、冷却装置の冷却ファンが停止した場合に
も、ヒートシンク内に機器の冷却用エアーフロー(a)
が通るようにすることができる。また、図示してはいな
いが、遮蔽板7の少なくとも折り曲げ部分、すなわち、
少なくとも延長部3−3と遮蔽板7との接続部分、を形
状記憶合金等の形状記憶材料により形成し、高温時に、
例えば、延長部3−3とほぼ同一平面、すなわち、ほぼ
平板状となるような形状を記憶させておくことができ
る。こうすることにより、例えば1台の冷却装置の冷却
用ファンが停止した場合に、それが実装されている発熱
素子が高温化して遮蔽板7を開き、隣接する冷却装置の
エアーフロー(b)をも取り込むようにすることができ
る。
【0024】図11は、本発明によるファン一体型発熱
素子冷却装置の第3の実施例の構成を示す上面図および
前面図である。本実施例は、発熱素子およびヒートシン
クが円形の場合を例示しているが、図2に示されている
ファンユニット1がヒートシンク2の中央部から偏位さ
れて配設されているオフセット型の従来装置の冷却構造
と同様な構造を有しており、同等の部材には同一の符号
を付すか、あるいは、符号を省略している。なお、ファ
ンユニット1の図示は省略されているが、その背部すな
わち放熱フィンが配設されていない側のヒートシンク2
の端縁には、側壁2−2’が設けられて、冷却風を逃が
さないようにしており、また、カバー3はヒートシンク
2に接着等の方法によって取り付けられており、取り付
け用ブロック2−2および止めネジ4は除去されてい
る。
【0025】本実施例においては、ヒートシンク2の中
央部付近には底面から発熱素子に固定されたオネジが螺
入されるメネジ部12が形成されており、このメネジ部
12はヒートシンク2のベース面2−3から立ち上が
り、放熱フィン2−1、・・・が占める空間内に延在し
ている。こうして、このメネジ部12はヒートシンク2
の内部において冷却風にさらされることとなり、放熱の
補助機能を果たす。そのため、このメネジ部12は、そ
の放熱効果をあげることができるように、表面積が大き
くなる形状に形成される。また、図11に示されている
ように、このメネジ部12の周囲の放熱フィン2−1は
間引きされて、冷却風が通過する際の圧損を減少させ、
冷却風量を確保するように構成されている。
【0026】図12は、発熱素子の上面に配設されるオ
ネジ部材13の一例の構成を示す上面図および前面図で
あり、オネジ部材13は、熱伝導性が良好な材料により
形成され、例えば、図11のヒートシンク2に設けられ
ているメネジ部12に螺入されるネジ部13−1と、発
熱素子の上面に接着等の方法により固定されるフランジ
部13−2を有している。このオネジとメネジとによ
り、発熱素子と冷却ファンが装着されたヒートシンク2
とを緊密に締結することができ、その締めつけ力によっ
て、それらの間の接触熱抵抗を小さくすることができ
る。なお、このオネジ部材13は、発熱素子の上面に一
体的に形成することもできる。
【0027】図13は、オネジ部材13の各種の構造例
を示すための図12の切断面A−Aにおける断面図であ
る。オネジ部材13は、発熱素子からの発熱を効率的に
メネジ部12に伝え、ヒートシンク2の冷却空間におい
て放熱し、発熱素子の冷却を補助するものであるので、
熱伝導性の良好な構造をも有するようにされる。すなわ
ち、オネジ部材13は、図13(A)に示されているよ
うな単一の良好な熱伝導性材料により形成されるのみな
らず、図13(B)に示されているように、例えば黄銅
により形成された周囲部分13−3と、純銅により形成
された中心部13−4を有する構造とすることができ
る。また、図13(C)に示されているように、内部に
空洞13−5を設けて真空状態とし、その中にヒートパ
イプ用媒体となる作動液を封入した構造とすることもで
きる。これにより、ヒートパイプの原理を利用して、熱
輸送量の拡大を図ることが可能となる。
【0028】本実施例は、上記のように構成されている
ので、前述した従来装置における発熱素子と冷却装置と
の接合部に生じる熱応力による亀裂や剥離現象を回避す
ることができ、しかも、上記したように発熱素子の放熱
を補助し、結果として、冷却効率を向上させることがで
きる。また、本発明によるファン一体型の冷却装置の固
定をネジにより行うことができ、冷却ファンが故障した
場合の取り外しが容易になり、信頼性を向上させること
ができる。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明によるファン一体
型発熱素子冷却装置によれば、最近の高密度実装機器に
有効な薄型の埋め込み型冷却構造を有する冷却装置の冷
却効率を向上させることができ、しかも、その冷却効率
の向上により、冷却ファンを低回転に設計することを可
能とし、結果として、機器騒音を低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のファン一体型発熱素子冷却装置の第1の
例の全体(A)およびカバー(B)の構成を示す上面図
および前面図である。
【図2】従来のファン一体型発熱素子冷却装置の第2の
例の全体(A)およびカバー(B)の構成を示す上面図
および前面図である。
【図3】従来のファン一体型発熱素子冷却装置の複数台
を並設して実装する場合の実装状態を示す斜視図であ
る。
【図4】従来のファン一体型発熱素子冷却装置の複数台
を並設して実装する場合の実装状態を示す上面図であ
る。
【図5】本発明によるファン一体型発熱素子冷却装置の
第1の実施例の全体(A)およびカバー(B)の構成を
示す上面図および前面図である。
【図6】本発明によるファン一体型発熱素子冷却装置の
第1の実施例におけるヒートシンクのみの構成を示す構
造図である。
【図7】絞り機構部分の構造を拡大して示す拡大斜視図
である。
【図8】本発明によるファン一体型発熱素子冷却装置の
第2の実施例の構成を示す上面図、前面図および側面図
である。
【図9】本発明によるファン一体型発熱素子冷却装置の
第2の実施例の複数台を並設して実装する場合の実装状
態を示す斜視図である。
【図10】本発明によるファン一体型発熱素子冷却装置
の第2の実施例の複数台を並設して実装する場合の実装
状態を示す上面図である。
【図11】本発明によるファン一体型発熱素子冷却装置
の第3の実施例の構成を示す上面図および前面図であ
る。
【図12】オネジ部材の一例の構成を示す上面図および
前面図である。
【図13】オネジ部材の各種の構造例を示すための図1
2の切断面A−Aにおける断面図である。
【符号の説明】
1…ファンユニット 2…ヒートシンク 2−1…放熱フィン 2−2、2−2’…支持ブロック 2−3…ベース面 3…カバー 3−1…吸排気口 3−2…円筒状突出部 3−3…延長部 4…止めネジ 5…円筒部材 5−1…支持脚 6…溝 7…遮蔽板 10、10’…冷却装置 12…メネジ部 13…オネジ部材 13−1…ネジ部 13−2…フランジ部 13−5…空洞 13−6…作動液

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に装着された発熱素子の上面に配設
    され、かつ、ベース面、該ベース面に支持された冷却風
    絞り機構および該絞り機構の周囲の該ベース面上に配設
    された複数の放熱フィンを有するヒートシンクと、 上記ヒートシンクの上面を覆い、かつ、上記絞り機構に
    対向する位置に形成された吸排気口を有する平板状のカ
    バーと、 上記カバーの吸排気口の下部に位置し、かつ、上記絞り
    機構内に収納されるように装着された冷却用ファンユニ
    ットとを備えたファン一体型発熱素子冷却装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のファン一体型発熱素子
    冷却装置において、上記絞り機構が、上記ヒートシンク
    のベース面に植立された少なくとも1個以上の支持脚
    と、該支持脚により支持されて該ヒートシンクのベース
    面との間に隙間を形成する円筒部材とを有している装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のファン一体型発熱素子
    冷却装置において、上記支持脚および上記円筒部材が良
    好な熱伝導性材料により一体的に形成されている装置。
  4. 【請求項4】 請求項2あるいは請求項3のいずれかに
    記載のファン一体型発熱素子冷却装置において、上記
    筒部材がその外周および内周表面の少なくとも一部に凹
    凸を有している装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のファン一体型発熱素子
    冷却装置において、上記複数の放熱フィンの内、上記
    り機構の周囲に近接する放熱フィンは、該絞り機構の外
    周との間に間隙を置くことなく略接触して配設されてい
    る装置。
JP16915493A 1992-08-06 1993-07-08 ファン一体型発熱素子冷却装置 Expired - Lifetime JP2806746B2 (ja)

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