JP2805594B2 - 7−(4−カルボキシブタンアミド)−セファロスポラン酸アシラーゼの製法 - Google Patents

7−(4−カルボキシブタンアミド)−セファロスポラン酸アシラーゼの製法

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JP2805594B2 JP7019867A JP1986795A JP2805594B2 JP 2805594 B2 JP2805594 B2 JP 2805594B2 JP 7019867 A JP7019867 A JP 7019867A JP 1986795 A JP1986795 A JP 1986795A JP 2805594 B2 JP2805594 B2 JP 2805594B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、酵素7−(4−カルボキシブタ
ンアミド)−セファロスポラン酸アシラーゼ(「G
A」)を多量製造する方法に係り、該方法は、好適な培
養条件下で組換えエシェリキア・コリ(Escheri
chia coli:大腸菌)K12の菌株を生育し、
つづいて得られた培養物から酵素を抽出することからな
る。
【0002】酵素の産生は、コーンスチープリカー(培
養培地の極めて安価な成分である)によって誘発される
特殊な発現系によって制御される。さらに、特にE.c
oliK12誘導体(EEC規準によって「安全」であ
るとみなされている)が使用される。
【0003】該酵素は、7−(4−カルボキシブタンア
ミド)−セファロスポラン酸を原料とする7−アミノ−
セファロスポラン酸の酵素的製造に使用される。
【0004】詳述すれば、本発明の実施に当たっては下
記の工程を包含する。−組換えDNA技術によるシュー
ドモナス146H9(NCIMB 40474)及びS
Y77−1(Ferm 2410)から、酵素7−(4
−カルボキシブタンアミド)−セファロスポラン酸アシ
ラーゼのコード遺伝子を単離する工程。−前記遺伝子を
「安全」なもの(クラスP1)として分類されるE.c
oliK12にクローン化する工程。−前記E.col
iの菌株の発酵によって多量の酵素を製造する工程。−
7−(4−カルボキシブタンアミド)−セファロスポラ
ン酸から7−アミノ−セファロスポラン酸を酵素的に製
造するための酵素を抽出し、不動化させる工程。
【0005】自然界には、酵素7−(4−カルボキシブ
タンアミド)−セファロスポラン酸アシラーゼ(GA)
を産生し得る微生物がいくつか存在する。このような能
力は特にシュードモナス属菌に散在していることが観察
されている[ShibuyaY.ら(1981)Ar
g.Biol.Chem.45,1561;Matsu
da A.ら(1985)J.Bacteriol.
63,1222;Matsuda A.ら(1987)
J.Bacteriol.169,5815;Aram
ori I.ら(1991)J.Ferm & Bio
eng.72,227]。
【0006】しかしながら、上記微生物の産生レベルが
低い(3〜4U/l)ため、酵素GAの工業的製造法の
実施が阻害されていた。
【0007】酵素GAの産生を増大させるために有効に
利用されている方法は組換えDNA技術を利用するもの
である。詳述すれば、この技術により、プロデューサー
微生物からGAコード遺伝子を単離でき、これをE.c
oliの菌株に移して、その発現を強力なプロモーター
による調節下に置くことが可能となる。
【0008】かかる技術により、Crouxらは、E.
coli K12の菌株を変性し、好適な培養培地で生
育させた後、収率が増大し、酵素産生レベルが3000
U/lに達するとの知見を得ている(ヨーロッパ特許公
開第0 469 919号)。残念なことには、彼等が
使用した微生物はリプレッサーを持たない野生型であ
り、従って酵素の産生はインデューサーの使用によって
調節及び制御されない。この理由により、EEC規準は
Crouxらの微生物をかなりの制約が予想されるクラ
スP3に分類している。
【0009】組換えDNA技術によって達成される微生
物の産生能力の改善の他の例はヨーロッパ特許公開第0
504 798号に報告されている(10000U/
l)。
【0010】この場合、クラスP2に属する「安全な」
微生物として分類されるE.coliK12誘導体が使
用されており、上述の如き制約を受けない。かかるE.
coli誘導体はリプレッサー(好適なインデューサー
が存在しないかぎり酵素活性体の産生を阻害する)を含
有する。しかしながら、技術文献に報告されているイン
デューサーの例はIPTG(イソプロピルβ−D−チオ
ガラクトピラノシド)のみであり、この物質は非常に高
価である。
【0011】発明者らは、驚くべきことには、コーンス
チープリカー(培養培地の1成分でもある)の如き極め
て安価な物質によって誘発されるGA遺伝子発現系を配
置することに成功し、本発明に至った。
【0012】かかる系により、当該発現系を包含する宿
主微生物として、EEC規準により非常に安全なもの
(クラスP1)として分類されるE.coli K12
の特殊な誘導体が使用される場合であっても、多量の酵
素を産生することが可能となる。
【0013】従って、本発明は、好適な培養培地中でア
シラーゼコード配列を含有するE.coliの菌株を生
育及び誘導し、つづいて得られた培養物から酵素を抽出
することからなる酵素7−(4−カルボキシブタンアミ
ド)−セファロスポラン酸アシラーゼ(「GA」)を多
量製造する方法において、インデューサーとしてコーン
スチープリカーを使用し、プロデューサー微生物として
NCIMB 40560、NCIMB 40559、
NCIMB 40592及びNCIMB 40593の
中から選ばれるE.coliの菌株を使用することを特
徴とする7−(4−カルボキシブタンアミド)−セファ
ロスポラン酸アシラーゼの製法に係る。
【0014】高プロデューサーE.coli誘導体を得
ることは、下記の工程を包含してなる方法を発展させる
ことを意味する (a)酵素GAをコードする配列を含有する微生物の全
DNAを消化し、バクテリオファージDNAライブラリ
ーを作成する工程。 (b)E.coliにライブラリーのファージを感染さ
せる工程。 (c)アシラーゼ配列の一部を含有する宿主E.col
iのクローンを、目的のアシラーゼに対して特異的に作
られた精製した抗血清を使用することによって確認する
工程。 (d)アシラーゼ遺伝子の一部配列を含有するプローブ
とのハイブリッド形成により完全アシラーゼ配列を含有
するE.coliのクローンをスクリーニングし、その
酵素活性を測定する工程。 (e)GA合成に必要なDNA領域によって特徴づけら
れるプラスミドを単離し、これをE.coliの高レベ
ル発現ベクター内に挿入する工程。 (f)宿主菌株のプラスミドからのβ−ラクタマーゼの
産生を阻害するために高レベル発現ベクターを変性する
工程。 (g)異なる炭素及び窒素源を使用して、バッチ式発酵
及び流加発酵による発現プラスミドを含有E.coli
の生育を最適化する工程。
【0015】DNAドナーとしてシュードモナス146
H9(NCIMB 40474)及びSY77−1(F
erm2410)を使用した。これらは少量の酵素GA
(それぞれ3U/l及び4U/l)を産生できるのみで
ある。
【0016】染色体DNAを抽出し、精製し、制限酵素
で部分的に消化した。このようにして得られたDNAフ
ラグメントをその末端で処理し、バクテリオファージラ
ムダZAPIIベクター(Stratagene)に挿
入した。シュードモナス146H9(NCIMB 40
474)及びSY77−1(Ferm2410)のバク
テリオファージ ラムダZAPII遺伝子ライブラリー
を作成するため、組換えファージをE.coliの細胞
と共に平板培養した。
【0017】シュードモナス属菌からのゲノムDNAか
ら作成されたライブラリーのスクリーニングを行うため
に、酵素GAを認識し得る抗体を下記の操作に従って調
製した。
【0018】シュードモナス146H9によって産生さ
れた酵素GAを初めに精製し、ついでウサギに注射し
た。その後、GA特異性抗血清を得て、その感度がライ
ブラリーのスクリーニングに最適であることを確認し
た。(この抗血清は、200〜1000×に希釈した後
も、ニトロセルロースペーパーフィルター上にスポット
した酵素GA10〜100ピコgを特異的に認識し得
る)。抗体と酵素との間の陽性反応は、テストに供した
サンプルへのE.coliの細胞溶解物の添加によって
は変性されなかった。シュードモナス146H9(NC
IMB 40474)からのGAに対して作られた抗血
清は、シュードモナスSY77−1(Ferm241
0)からの精製GAをも認識し得る。
【0019】このようにして、GAのDNAの部分配列
が単離された。
【0020】かかる配列(ラベル付けした後、前記遺伝
子ライブラリーを調査するためのプローブとして使用さ
れる)は完全なAG配列を単離することを可能にする。
【0021】シュードモナス146H9(NCIMB
40474)及びSY77−1(Ferm2410)か
らのDNAによって作成したライブラリーにおけるアシ
ラーゼの存在の確認を、さらに、次の2つの異なる方法
に従って操作することによって行った。 (1)HPLC又は比色技術による形質転換コロニーの
アシラーゼ活性の測定[Matsuda A.ら,(1
985),J.Bacteriol.163,122
2;Matsuda A.ら,(1987),J.Ba
cteriol.169;Aramori I.ら,
J.Ferm.& Bioeng.72,232(19
91)]。 (2)アシラーゼ遺伝子の既知配列と同族であり、従っ
て目的の遺伝子を含有するプラスミドを認識することが
できるオリゴヌクレオチドとのハイブリダイゼーション
(ヨーロッパ特許公開第0 504 798号)。
【0022】同定された配列を有するプラスミドを包含
したこれらのE.coli細胞はアシラーゼ活性を発揮
した。
【0023】GA遺伝子を含有するDNAフラグメント
を、さらに、近接する非酵素コードDNAを除去するこ
とによって限定した。
【0024】ついで、得られたフラグメントをE.co
liの発現ベクターでクローン化し、強力な誘導性プロ
モーターによる調節下に置いた。
【0025】プロモーターの誘導は、ドナーのシュード
モナス146H9(NCIMB 40474)及びSY
77−1(Ferm2410)のものよりもかなり高い
アシラーゼ活性(容量及び特異性の両方)を得ることを
可能にする。
【0026】E.coliにおけるGA遺伝子を単離す
るために、ベクター ラムダZAPII及びpBlue
script SK+/−(Stratagene)を
使用した。
【0027】遺伝子ライブラリー(バクテリオファージ
及びプラスミドを有するコロニーのもの)において融合
タンパク質β−ガラクトシダーゼーGAを発現させるた
めには、lambdagt 11,lambdagt2
2の如きベクター又はpUCシリーズの如きプラスミ
ド、又は融合タンパク質用の発現モジュールを有する他
のベクターも同様に使用できる。
【0028】詳述すれば、下記の如くしてアシラーゼ遺
伝子をクローン化した。
【0029】すなわち、ドナー菌株からの染色体DNA
を多切断(frequent−cleavage)制限
酵素によって部分的に消化し、得られたフラグメントを
その長さに従って選別した。所望の長さ範囲に入るフラ
グメントをDNA変性酵素[たとえば、死傷末端(ca
sual terminal ends)を形成するた
めのヌクレアーゼ(Bal31)、及びかかる末端を満
たすためのDNAポリメラーゼ(klenow fra
gment)]で処理した。その後、これらフラグメン
トに、ホスホリル化オリゴヌクレオチドでなるリンカー
をT4DNAリガーゼによって付着させた。このように
して処理したフラグメントを制限酵素(リンカー配列を
開裂する)で開裂し、ゲル濾過によって非結合リンカー
から分離した。DNAベクター(ファージ遺伝子ライブ
ラリーの場合にはバクテリオファージ、又はプラスミド
遺伝子ライブラリーの場合にはプラスミド)を、DNA
末端において、変性ドナーDNAの末端に存在するもの
に対する相補配列を生成する制限酵素によっても消化し
た。ついで、ベクター及び得られたフラグメントの両方
をT4DNAリガーゼによってリガーゼ処理した。ドナ
ー微生物からの1以上のDNAフラグメントのベクター
への挿入によって得られた組換えベクターを使用して、
好適な微生物(たとえばE.coli XL1 Blu
e)を、感染法(ファージ遺伝子ライブラリーの場合)
により又はManiatis,T.ら,(1989)M
olecular Cloning:A Labora
tory Manual,Cold Spring H
arbor Laboratory,Cold Spr
ing Harbor,ニューヨーク,米国によって開
示された一般的な通常の形質転換法(プラスミド遺伝子
ライブラリーの場合)によって形質転換させる。
【0030】遺伝子ライブラリーを平板培養し、融合タ
ンパク質の発現を誘発させた。つづいて、平板上にニト
ロセルロース膜を置いて、生成したタンパク質を結合さ
せた。ついで、膜を免疫テスト(膜をGA用の特異的抗
血清(好適に希釈)と接触させ、これにより、部分GA
配列を含有するプラーク又はコロニーを示す)によって
アッセイした。目的のベクターが配置された後、挿入体
の制限地図を調製する。
【0031】なお上述の遺伝子ライブラリーを使用し
て、「プラーク又はコロニーリフティング」法[Man
iatis,T.ら(1989)]によってDNAをニ
トロセルロース膜に移した後、DNAを分析する。
【0032】ついで、DNA−DNAハイブリダイゼー
ションを使用する。融合タンパク質のβ−カラクトシダ
ーゼ部分に近接したフラグメントによってなるラベル付
きプローブ(「Boehringer Non−Rad
ioactive Labelling Kit」を使
用する常法による)は、遺伝子ライブラリーにおいて酵
素GAに相当する遺伝子の存在を証明できる。DNA−
DNAハイブリダイゼーションの好適な条件下では、G
A特異性プローブのみ、コード遺伝子の一部又は全体を
含有する組換えベクターにアニールする。
【0033】ついで、このようにして配置されたプラー
ク又はコロニーをGAの産生能力についてテストし、挿
入体の制限地図を調製した。ついで、DNAをアシラー
ゼ活性の合成に必要な最小の長さに切断し、E.col
iの宿主細胞に移した。挿入体の制限地図が定義された
後、より正確にGA遺伝子の位置を特定するため、制限
酵素又はDNAヌクレアーゼを使用してDNAフラグメ
ントについて欠失が行われる。
【0034】制限地図を各種の制限酵素を使用すること
によって決定し、アシラーゼ活性を一般的な分光測光法
又はHPLC法によって定量した。
【0035】E.coliにおけるGAの発現レベル
を、公知の一般的な遺伝子工学技術によって増大させ
た。これらの1つによれば、目的の遺伝子を、E.co
liのプロモーター配列(PlacUV5,tac,
trc,trp,phoA,lpp,L,
R,Plambda10)又はE.coliでの遺伝子
の発現に使用される他のプロモーターによるコントロー
ル下に置く。
【0036】発明者らの場合には、GA遺伝子を含有す
る組換えベクターを各種の制限酵素で消化した。得られ
たDNAフラグメントを、T4DNA リガーゼを使用
して、プラスミド(たとえば、pBR322,pBlu
escript,pUC18,pACYC184)、又
は予め制限酵素によって消化され、含有すべきフラグメ
ントとの適合部位を示すさらに他のプラスミドに結合さ
せた。ついで、得られた組換えベクターを形質転換によ
ってE.coliの菌株(たとえばXL1 Blue)
に導入した。GAを産生する形質転換体は、細胞抽出物
のアシラーゼ活性を測定することによって確認される。
DNAフラグメント上におけるGA遺伝子の位置を、組
換えベクターの制限地図によって決定した。遺伝子含有
フラグメントを好適に切断し、ついでPtacプロモー
ター配列[de Boer,H.ら,(1983)Pr
oc.Natl.Acad.Sci.,USA,80;
21]を含有するプラスミド(たとえば、pKK223
−3又はpDR540)又はPtrcプロモーター配列
を含有するプラスミド(たとえば、pKK233−2及
びpTrc99A(pharmacia))に挿入す
る。Ptacプロモーターのコントロール下のGA遺伝
子を含有する組換えベクターを使用してE.coli
XL1 Blueの細胞を形質転換させ、形質転換体の
GA活性を上述の如くアッセイした。
【0037】このようにして、シュードモナス146H
9(NCIMB 40474)及びSY77−1(Fe
rm2410)から誘導されたGA遺伝子のみを含有す
るE.coliの菌株よりもかなり多いGAを産生でき
るE.coliの菌株が得られた。この段階で得られる
高産生収率は、遺伝子の高レベル発現を左右するE.c
oliに特異的なプロモーター配列の使用によるもので
ある。事実、GA遺伝子はそれ自体のプロモーター(シ
ュードモナス属菌において良好に働くが、宿主である
E.coliに包含された場合には、E.coli内で
は働かず、前記遺伝子は低い発現レベルを示す)を有す
る。従って、プロモーターの変更は本発明の方法の本質
的な改良を生ずるものである。
【0038】シュードモナス146H9(NCIMB
40474)及びSY77−1(Ferm2410)の
GA遺伝子の高発現レベルを達成するために使用される
E.coliは、たとえばXL1 Blue、JM10
5,W3110,DH1などである。
【0039】ベクターpKK223−3に含有されるア
ンピシリン耐性の遺伝子(プラスミド源からのβ−ラク
タマーゼの産生に関与する)は、テトラサイクリン、ク
ロラムフェニコール、カナマイシン、ストレプトマイシ
ン耐性をコードする遺伝子、又は抗生物質に対する耐性
をコードする他の公知の遺伝子によって交換される。
【0040】GA産生は、好適な培養培地を収容する振
とうエーレンマイヤーフラスコ又は発酵装置内で組換え
E.coliの菌株を生育させることによって行われ
る。
【0041】発酵時間は12〜90時間である。
【0042】培養培地は、炭素源(たとえば、グルコー
ス、ラクトース、スクロース、グリセリン、フルクトー
ス、糖みつ、植物油など)、窒素/ビタミン源(たとえ
ば、酵母エキス、肉エキス、大豆ミール、ピーナッツミ
ール、コーンスチープリカーなど)及び無機塩でなる。
【0043】生育温度は18〜37℃であり、ブロスの
pH値は5〜9である。
【0044】発酵(いくつかの数の世代を必要とする)
の間におけるプラスミドの安定性は抗生物質を添加する
ことによって維持される。
【0045】GAの産生は流加培養法によって改善され
ることが観察された。
【0046】当該技術は、組換えE.coliの菌株を
コーンスチープリカーを基材とする培地中で平衡段階
(遅生育段階に相当)に達するまで生育させ、ついで炭
素源(たとえば、グルコース又はグリセリン)を添加す
ることによって活発に生育させるものである。
【0047】lacI遺伝子型をもつE.coliの
菌株(JM105又はXL1 Blue)又は同じ発現
プラスミド上に存在するlacIを含有する菌株によ
るGAの産生は、発酵ブロスへの高価な物質(たとえば
IPTG(イソプロピルβ−D−チオガラクトピラノシ
ド))の添加によって誘発される(ヨーロッパ特許公開
第0 504 798号)。IPTGはLac遺伝子か
ら誘導されるE.coliのプロモーター(P
lacUV5,tac,trc)の抑制解除を生ず
る。
【0048】この必要かつ高価な誘発は、発酵ブロス内
においてコーンスチープリカーが濃度1〜20%容量/
容量(v/v)で使用される場合には回避される。
【0049】従って、本発明の驚くべき結果は、低コス
トの培地成分を使用することによって、E.coliの
lacI菌株において、プロモーターPtacのコン
トロール下でGA遺伝子を誘発できることにある。
【0050】さらに、コーンスチープリカーの存在は、
プラスミドの安定性及び発酵中の酵素GAの発現を保護
する。
【0051】コーンスチープリカーは、Lac遺伝子に
由来のE.coliのプロモーター(たとえば、P
lacUV5,tac,trc)を含有する高発現
プラスミドがLac遺伝子型をもつE.coliの菌株
(たとえば、W3110(ATCC 27325)又は
DH1)の細胞内に含有される際にもインデューサーと
して作用する。
【0052】しかしながら、これらの場合には、プラス
ミドの安定性の問題、その結果、GA遺伝子の発現の問
題が観察された。
【0053】組換え微生物の使用を含む発酵法による酵
素GAの製造はEECの規則に拘束される。
【0054】これら規則は3つのパラメーター(すなわ
ち障害(damage)ファクター、発現(expre
ssion)ファクター及びアクセス(access)
ファクター)に従って宿主微生物を分類する。
【0055】「障害」ファクターは組換え微生物から得
られる生成物の性質を考慮するものである。たとえば、
GAは生物に障害をもたらさない化学的に活性な分子で
なるものであるため、その値は10−9である。
【0056】「発現」ファクターは、組換体によるGA
産生の発現が最大である場合1である。
【0057】最後に、「アクセス」ファクターは、使用
したE.coliの菌株及びプラスミドの種類に左右さ
れる。
【0058】ヒトの結腸内での増殖の可能性を示すE.
coliの野生型菌株は、アクセスファクター1であ
る。菌株K12(たとえばW3110)に由来のE.c
oliの菌株(衰弱(debilitant)変異体を
もたない)はアクセスファクター10−3であり、最後
に、K12由来ではあるが衰弱化されたE.coliの
菌株(たとえばXL1 Blue,JM105,DH1
など)はアクセスファクター10−6として分類され
る。
【0059】これら3つのファクターの積が、いわゆる
「汚染菌カテゴリー」における遺伝子的に変性された微
生物の分類のために使用される。発明者らの場合には、
上述の3種類のE.coliにおける高発現プラスミド
の使用によるGAの製造はそれぞれ10−9、10
−12、10−15であり、それぞれ0、1及び2の汚
染菌カテゴリーに相当する(ここで、「0」はフル工業
的規模での発酵法でこれら微生物を使用する際に要求さ
れる制限が全くないことを意味する。これに対して、値
「2」は厳重な制限が採用されなければならないことを
意味する)。
【0060】組換え微生物によって産生されたGAは、
遠心分離によって細胞を培養ブロスから分離した後、回
収される。
【0061】常法(たとえば、音波処理、浸透圧衝撃、
加圧、酵素による溶菌(リゾチーム)など)を使用して
細胞を破壊し、酵素GAを、沈殿、クロマトグラフィー
又は膜の使用による細胞抽出によって精製する。
【0062】簡単な硫酸アンモニウムグラディエント
(30〜55%)及び弱陰イオン交換クロマトグラフィ
ー(DEAE−Sephacel;Pharmaci
a)により、エステラーゼ又はβ−ラクタマーゼの如き
酵素(GAが触媒作用を発揮する反応における基質及び
生成物を分解又は変性する)が、GAを含有するフラク
ションから完全に除去されることが知見された。
【0063】得られる利点は、エステラーゼ又はβ−ラ
クタマーゼを生成しないE.coliの菌株を使用する
必要なく、又はアンピシリン耐性を他の抗生物質に対す
る耐性で交換する必要なく、不動化されるに充分に高い
純度で酵素が得られることにある。
【0064】部分的に精製されかつ濃縮された酵素抽出
物は、これらを好適な不活性支持体(たとえばEupe
rgit C)と反応させることによって不動化され
る。
【0065】不動化された酵素は、公知の方法に従って
GL−7ACAの溶液の変換及び7ACAの単離に繰返
し使用される。
【0066】本発明の方法を詳細に説明するために下記
の実施例を例示するが、これらの実施例は本発明の精神
を制限するものではなく、本発明は特許請求の範囲によ
ってのみ定義される。
【0067】
【実施例1】抗体の調製 シュードモナス146H9(NCIMB 40474)
の細胞からの酵素GAを均一になるまで常法によって精
製した。抗体の調製及びテスト法は一般的な免疫学的技
術である。特に特定していない場合には、すべての精製
操作を5℃で実施した。6APAの代わりに7ACAを
使用することにより変更したBalasingham法
(BalasinghamK.ら,Biochem.B
iophys.Acta(1972),276;25
0)に従ってGA活性を測定した。1Uは、37℃及び
最適pH値7〜11において1分間で7−アミノ−セフ
ァロスポラン酸1μモルを生成するに必要な酵素の量で
ある。
【0068】
【実施例2】1.シュードモナス146H9(NCIM
B 40474)から産生された酵素GAの精製 a.発酵ブロスから12000gでの連続遠心分離によ
って細胞を集める。細胞ペレットを−20℃で保存す
る。凍結した細胞ペレット100gを原料緩衝剤(50
mMTris.Cl,0.1M NaCl,pH8.
0)300ml中に懸濁化させ、懸濁液を音波処理(各
回200W、5分間で6回処理;処理と処理との間で冷
却する)して細胞を完全に破壊した。非溶菌ペレット及
び残骸を、25000g、45分間での遠心分離によっ
て除去する。
【0069】b.30〜55%硫酸アンモニウムグラディエント 磁石撹拌機によって撹拌し、0℃に維持した細胞フリー
抽出物(c.f.e.)に固体硫酸アンモニウムを添加
する。pH値をNHOHによって8.0に維持する。
【0070】塩フラクションの添加(30%飽和溶液を
生成)1時間で生成した沈殿物を4000g、0℃にお
いて45分間遠心分離する。ついで、55%飽和溶液が
得られるまで、上清液に同様にしてさらに固状硫酸アン
モニウムを添加する。0℃で1時間撹拌した後、沈殿物
を遠心分離(上述の如く)によって集め、新たな原料緩
衝剤に溶解させ、同じ緩衝剤に対して透析する。
【0071】c.DEAE−Sephacelカラムで
のクロマトグラフィー 上記工程bに記載の如くして得られた酵素GAを含有す
る透析物を、予め原料緩衝剤で平衡化したDEAE−S
ephacelカラム[500×32(内径)mm、2
00ml(容積)]に負荷した。原料緩衝剤100ml
でカラムを洗浄した後、酵素GAを、50mM Tri
s.Cl(pH8.0)中におけるリニア NaClグ
ラディエント(0.1→35M、各容器内400ml)
で溶出した。カラムを通る流量は精製工程を通して40
ml/時間であった。各フラクション20mlを集め
た。ついで、GA含有フラクションをプールし、限外濾
過によって濃縮して100mlとし、50mM Tri
s.Cl、0.1M NaCl(pH8.8)(Q−原
料緩衝剤)に対して透析した。
【0072】d.Q−Sepharose高速カラムで
のクロマトグラフィー 上記工程cで得られた酵素GAを含有する透析物を、予
めQ−原料緩衝剤で平衡化したQ−Sepharose
高速カラム[500×32(内径)mm、V=200m
l]に負荷した。Q−原料緩衝剤100mlでカラムを
洗浄した後、酵素GAを、50mM Tris.Cl
(pH8.8)中におけるリニアNaClグラディエン
ト(0.1M→0.35M)各容器内400ml)で溶
出した。カラムを通る流量は、すべての精製工程におい
て20ml/時間であり、各フラクション10mlずつ
集めた。ついで、GA含有フラクションをプールし、限
外濾過によって濃縮して最終容積15mlとし、10m
Mリン酸ナトリウム(pH7)、30%飽和硫酸アンモ
ニウム(HIC原料緩衝剤)に対して透析した。
【0073】e.オクチル−Sepharose CL
4Bカラムでのクロマトグラフィー 上記工程で得られた酵素GAの溶液を、予めHIC原料
緩衝剤で平衡化したオクチル−Sepharose C
L4Bカラム[500×16(内径)mm、V=30m
l]に負荷した。HIC原料緩衝剤30mlでカラムを
洗浄した後、酵素GAを、10mMリン酸ナトリウム
(pH7.0)における飽和硫酸アンモニウム(30%
→0%)及びエチレングリコール(0%→40%)のリ
ニアグラディエントで同時に溶出し、各容器内で250
mlを集めた。精製工程を通して、カラムを通る流量は
10ml/時間であり、各フラクション10mlを集め
た。GAを含有するこれらフラクションをプールし、限
外濾過によって4mlに濃縮した。
【0074】f.Sephacryl S200HRで
のゲル濾過 工程eで得られた酵素GAの溶液を、予め50mM T
ris.Cl、0.2M NaCl(pH8.0)で平
衡化したSephacryl S200HRカラム(1
00×16(内径)mm、V=160ml)に負荷し、
溶出した。精製工程を通してカラムを流量4ml/時間
に維持し、各フラクション2mlを集めた。酵素GAを
含有するこれらフラクションを保存した。
【0075】
【表1】
【0076】g.非変性PAGE ゲル濾過ピークのフラクションを、非変性ポリアクリル
アミドゲル電気泳動(PAGE)によってさらに精製し
た。ゲルセグメントを染色した後、1つの主バンド及び
4つの副バンドが認められた。ついで、染色したセグメ
ントを残留ゲルと整列させ、対応する非染色部分をカッ
トした。ついで、このようにして単離したゲル内に含有
される酵素GAの活性度を評価したところ、主バンドに
相当するゲルセグメント内にのみ含有されることが示さ
れた。
【0077】その後、透析膜(12KDカット)内に置
いたゲルから、37.6mM Tris.Cl、40m
Mグリシン緩衝剤(pH8.48)中、100ボルト、
5℃において6時間でアシラーゼを電気溶出した。つい
で、最後の200ml(膜上に存在するGAを再度懸濁
化させるために使用した)を除き、緩衝剤を廃棄した。
得られた懸濁液を非変性PAGEに供した。
【0078】h.変性PAGE 電気溶出によって回収したアシラーゼを、変性[0.1
%ナトリウムドデシルスルフェート(SDS)及びβ−
メルカプトエタノール中で5分間沸騰]及び公知の分子
量標準物と共に0.1%SDS PAGEゲル上での電
気泳動に供した。クマシーブリリアントブルー又はシル
バー染料による染色により、それぞれ15KD及び50
KDの分子量を有する2つのバンドを示した。これら
は、それぞれ酵素のα−サブユニット及びβ−サブユニ
ットに相当する。ゲル濾過ピークのいくつかのフラクシ
ョン(SDS変性PAGEに供し、つづいて電気溶出し
た)により、純粋な変性酵素GA数mgが得られた。
【0079】i.上記工程hからの純粋な変性GAをフ
ロインド完全アジュバント(Sigma)と混合し、抗
体を高めるために、得られた混合物を白色の雄ニュージ
ーランドウサギに3回(各回の用量2mg)注射した。
【0080】その後、血液サンプルを集め、このサンプ
ルから血清を分離した。血清を56℃で30分間処理
し、ついで35%飽和硫酸アンモニウムで沈殿させた。
沈殿物をタンパク質−Sepharose CL4B
(Pharmacia)で精製して抗体を得た。ドット
プロットテストによって、シュードモナス146H9
(NCIMB 40474)及びSY77−1(Fer
m2410)からの酵素GA及び上述の如く精製した抗
血清が相互に反応して、免疫沈殿物を生成することを確
認した。コントロール用のウサギ(GAを注射していな
い)から得られたIgG(免疫グロブリンG)フラクシ
ョンは酵素GAとの免疫沈降を示さなかった。
【0081】2.シュードモナス146H9(NCIM
B 40474)及びSY77−1(Ferm241
0)のDNAによる遺伝子ライブラリーの作成 Maniatis T.らにより開示[Molecul
ar Cloning:A Laboratory M
anual,Cold Spring Harbor
Laboratory,Cold Spring Ha
rbor,ニューヨーク,米国(1989)]された如
き一般的な組換えDNA技術によって、ラムダZAPI
Iにおけるシュードモナス146H9(NCIMB 4
0474)及びSY77−1(Ferm2410)から
のDNAによる遺伝子ライブラリーを作成した。各供給
者によって与えられた指示に従って酵素を使用した。S
ilvahy T.らにより開示[Expeiment
s with GeneFusions,Cold S
pring Harbor Laboratory,C
old Spring Harbor,ニューヨーク,
米国(1984)]された方法を使用することによっ
て、シュードモナス146H9及びSY77−1からゲ
ノムDNAを抽出した。ゲノムDNA(25μg)を3
7℃、1時間でSau 3AI(2U)によって部分的
に消化し、消化混合物をアガロースゲルでの電気泳動
(0.4%、16時間、15V)に供し、平均サイズ4
〜10kbを有する精製されたDNAフラクションを得
た。所望のサイズを有するDNAをBal3Iヌクレア
ーゼで変性した(10U、37℃、30分)。反応をフ
ェノール/クロロホルムでの抽出及びエタノールでの沈
殿によって停止させた。得られた死傷DNAフラグメン
トの末端をdNTPニックトランスレーション緩衝液
中、Klenow DNAポリメラーゼ(10U)で満
たし(1時間、22℃)、ついでT4DNAリガーゼに
よってリガーゼ処理(16℃で1夜)してホスホリル化
EcoRI リンカー5μgに結合させ、ついでEc
oRI 200μで消化した(4時間、37℃)。Se
pharose CL4Bカラム(Sigma)でのク
ロマトグラフィーによって過剰のEcoRIリンカーか
らDNAを分離して、一定の平均サイズ(約5kbp)
を有するEcoRIフラグメントを得た。このDNA
0.1μgを、予めEcoRIで切断しかつデホスホリ
ル化したバクテリオファージZAPII(Strata
gene)1μgに、T4DNAリガーゼ(総反応容積
5μl)によって室温で1時間、4℃で1夜処理して結
合させた。
【0082】得られた混合物を、「Gigapack
Gold packing extracts(Str
atagene)」を使用する「インビトロ」パッキン
グに供した。宿主微生物としてE.coli XL1
Blueを使用するプラークの形成では、約10000
0個のプラークを生じた。X−gal及びIPTGの存
在下において白色のプラークが95%であり、残りが青
色のプラークであることが観察された。このようにし
て、約100000個のクローンで構成されたゲノムD
NAの遺伝子ライブラリーが作成された。
【0083】E.coli XL1 Blue培養物
(0.2ml)、上述の遺伝子ライブラリー ラムダZ
APII:シュードモナス146H9又はSY77−1
(クローン約30000個)及びトップ寒天7mlの混
合物をLB寒天プレート(140mm)上に注ぎ、つい
で42℃で4時間インキュベートした。予め10mMI
PTG溶液中に1時間浸漬し、つづいて室温でなお1時
間乾燥させておいたニトロセルロース膜(直径134m
m;Millipore)をプレート上に置いた。得ら
れた構体を37℃において3.5時間インキュベートし
て遺伝子を発現させ、生成物を膜に移動させた。しかし
ながら、この技術(非常に有効な方法とみられる)は遺
伝子ライブラリーDNAフラグメントの正確な調製を必
要とする。挿入されるシュードモナス遺伝子の開始は、
LacZ遺伝子のβ−ガラクトシダーゼの39NH
末端アミノ酸がこれに対応する解読わく内に存在できる
ようでなければならない(これが、146H9及びSY
77−1のDNAの末端を変性させる理由である)。
【0084】pico Blue免疫検知キット(St
ratagene)及びGAに対して特異的に作られた
抗血清を使用するブロッティングテスト法によってテス
トした約30000個のプラーク中に1つの陽性プラー
クが存在していた。アッセイをキットの製造者によって
示された方法に従って実施した。融合タンパク質を発現
させた後、これらをゼラチンによって膜に固定した。膜
を酵素GAに対する特異的抗血清と共にインキュベート
し、E.coli溶菌物(キット内に含有される)、及
びついでウサギ抗体に対して特異的に作られたIgGで
中和し、アルカリホスファターゼ(これもキット内に含
有される)と接合させた。
【0085】以下の色素生産反応では、陽性のクローン
は青−紫色のスポットを生成し、一方、陰性のクローン
及びコントロールとして使用したウサギ抗血清は何らス
ポットを生成しない。
【0086】ついで、陽性を示したプラークをインビボ
切断プロトコール(StratageneラムダZAP
IIクローニングキット)に供した。この方法で回収さ
れたプラスミドpWE56.4はLacZ遺伝子内にシ
ュードモナス146H9(NCIMB 40474)の
GA遺伝子の内部片を含有し、プラスミドpZAP1.
1はシュードモナスSY77−1(Ferm2410)
のものを含有する。遺伝子の配向はPlacから始ま
る。
【0087】3.シュードモナス146H9及びSY7
7−1からのGA遺伝子のクローン化 プラスミドpWE56.4はシュードモナス146H9
からのDNAの長さ約2.5kbpのフラグメントを含
有し、GAをコードするDNAの少なくとも一部は当該
酵素に関する抗原性テストにおいて陽性の反応を示す融
合タンパク質を形成する。定義によれば、このフラグメ
ントはGAをコードする全遺伝子を含有しない。プラス
ミドpWE56.4から長さ約1.2kbpのSacI
I−SaIIフラグメントを単離し、DNAプローブと
して使用するため、ジゴキシゲニン−dUTP(Boe
hringer Non−Radioactive L
abelling Kit)でラベル付けした。同じラ
ムダZAPIIシュードモナス146H9遺伝子ライブ
ラリーを、このプローブとハイブリダイズするDNAを
含有するプラークの存在を確認するためにアッセイし
た。1つの陽性プラークがアッセイした10000個の
プラークの中に存在していた。
【0088】相当するプラスミドをインビボ切断プロト
コールによって抽出し、このプラスミド(pWE3.1
と命名した)[図1:プラスミドpWE3.1の遺伝子
地図を示す。黒点を付した部分はシュードモナス146
H9(NCIMB 40474)からのGA遺伝子を含
有する。斜線を付した領域はプラスミドpBluesc
ript SK+/−に属する。]で形質転換したE.
coli細胞を、GL−7ACAを7ACAに加水分解
する能力に関してアッセイした。pWE3.1はシュー
ドモナス146H9のDNAの長さ10kbpのフラグ
メントを含有し、アシラーゼ活性をE.coliに転移
させることが認められた(表2)。このフラグメントで
は、EcoRI、HindIII、BamHI、Bcl
I、KpnI、ScaI、HpaI、MluI、Pvu
I、PvuII、Asp718、DraI、SmaIに
関する部位は認められなかった。SacII、Pst
I、XbaI、EcoRV、BglIIに関する部位を
図1に示す。
【0089】プラスミドpZAP1.1は、GAをコー
ドするDNAの少なくとも一部を含有する(酵素GAに
対する抗原性テストにおいて陽性反応を示す融合タンパ
ク質をコードできるため)シュードモナスSY77−1
のDNAの長さ3kbpのフラグメントを有する。定義
により、このフラグメントは完全な長さのGA遺伝子を
含有できない。このプラスミドpZAP1.1から0.
6kbpのEcoRI−PstIフラグメントを単離
し、DNAプローブとしての使用のため、ジゴキシゲニ
ン−dUTP(Boehringer Non−Red
ioactiveLabelling Kit)でラベ
ル付けした。
【0090】かかるプローブによりシュードモナスSY
77−1のラムダZAPII遺伝子ライブラリーをスク
リーニングし、スクリーニングした7000個のプラー
クから、同プローブにハイブリダイズし得る1つのプラ
ークが認められた。
【0091】相当するプラスミドをインビボ切断法によ
って抽出し、E.coliを形質転換させるために使用
した。このプラスミド(pWG2と命名)を含有する細
胞を、GL−7ACAを7ACAに加水分解する能力に
関してテストした。
【0092】プラスミドpWG2は、E.coliをア
シラーゼ陽性菌株に形質転換させうるシュードモナスS
Y77−1のDNAの3kbpフラグメントを含有する
(表2)。
【0093】4.GAをコードする必須領域を見出すた
めのDNAの制限 プラスミドpWE3.1(1μg)をXbaIを切断
し、電気溶出によって長さ7kbpのフラグメントを単
離し、ついでT4DNAリガーゼによって再度環化させ
た。E.coli XL1 Blueの細胞を同じ混合
物によって形質転換させ、得られたプラスミドpWE
2.20を単離した。pWE3.1からの6kbp X
bIフラグメントの欠失によってpWE2.20(同様
の酵素活性を発揮する)が生じた(表2)。従って、シ
ュードモナス146H9のGAをコードする遺伝子は、
EcoRI部位とXbaI部位との間の長さ4kbpの
DNAフラグメント上に存在しなければならない。SY
77−1からのGA遺伝子を含有するpWG2の長さ3
kbpのフラグメントは、既に、発現ベクターへ移動さ
れるに十分なほど切断されているものと考えられる。
【0094】5.原核性発現ベクターにおけるGAをコ
ードする遺伝子のクローン化 シュードモナス146H9からのGA遺伝子を含有する
pWE3.1の長さ4kbpのEcoRI−XbaIフ
ラグメントをpkk223−3(pharmacia)
(強力かつ誘導性の発現シグナルとしてハイブリッドト
リプトファン/ラクトースプロモーター(Ptac)を
使用する)にクローン化した。EcoRI−XbaIフ
ラグメント(1g)をKlenow DNAポリメラー
ゼ(2U)でXbaI部位でのみ変性させ、当該部位に
ニックトランスレーション緩衝液中、0.2mM dC
TP及びdTTPを満たし(1時間、室温)、EcoR
I−HindIIIで消化したpkk223−3におけ
るクローニングに好適なフラグメントを得た。
【0095】得られたプラスミドpWE4.3.1[図
2:プラスミドpWE4.3.1の遺伝子地図を示す。
黒点を付した領域はシュードモナス146H9(NCI
MB40474)からのGA遺伝子を含有する。]を使
用してE.coli XL1 BlueをGA陽性細胞
に形質転換させた。形質転換細胞はアシラーゼ活性60
U/l(これはpWE3.1によって見られる活性の3
0倍、元のシュードモナス属菌の活性の約20倍であ
る)を示した。
【0096】菌株XL1 Blue(pWE4.3.
1)はNCIMBに寄託してあり、受託番号NCIMB
40560が付与されている。
【0097】プラスミドpWG2の長さ3kbpのEc
oRIフラグメント(シュードモナスSY77−1の酵
素GAをコードする遺伝子を含有する)をpkk223
−3のEcoRI部位にクローン化し、リゲーション混
合物を使用してE.coliXL1 Blueを形質転
換させた。
【0098】得られた形質転換体からプラスミドpCS
19.1を単離した(図3:プラスミドpCS19.1
の遺伝子地図を示す。SY77−1のGA遺伝子は黒の
矢印で示す領域内に存在する。)。
【0099】菌株XL1 Blue(pCS19.1)
はNCIMBに寄託してあり、受託番号はNCIMB
40559が付与されている。
【0100】さらに、プラスミドpCS19.1を使用
してW3110(ATCC27325)及びDH1を形
質転換させた。これら両菌株はLac遺伝子型を有す
る。
【0101】さらに、pkk223−3ベクターを、ア
ンピシリン耐性の代わりにテトラサイクリン耐性を挿入
し、これにより当該プラスミドから誘導されるβ−ラク
タマーゼを除去することによって変性させた。この目的
のため、プラスミドpBR322から約1.4kbのA
vaI−HindIIIDNAフラグメント(テトラサ
イクリン耐性の遺伝子を含有する)を単離した。このD
NAフラグメントをKlenow DNAポリメラーゼ
によって処理して、平滑末端を形成させた。一方、pk
k223−3ベクターをアンピシリン耐性の遺伝子内に
含有されるScaI部位で切断し、ついでデホスホリル
化した。
【0102】得られたフラグメント及びベクターをT4
DNAリガーゼにより16℃で1夜リガーゼ処理し、得
られたリゲーション混合物を使用して、E.coli
JM105を形質転換させた。テトラサイクリン(50
μg/ml)に対して耐性を示すクローンはプラスミド
pTettacを含有する(図4)。
【0103】ついで、このプラスミドを単離し(10μ
g)、酵素EcoRI 100Uと共に37℃で1時間
インキュベートし、ついでデホスホリル化した。さら
に、プラスミドpWG2から、酵素EcoRIによっ
て、SY77−1からのGA遺伝子を含有する3kbフ
ラグメントを切取った。得られたリニアライズドベクタ
ー及びフラグメントをT4DNAリガーゼによってリガ
ーゼ処理した。このようにして、プラスミドpWB14
(GA遺伝子がPtacプロモーターと同じ方向で配列
している)(図5)及びプラスミドpWB1(GA遺伝
子がPtacプロモーターと逆方向で配列しており、こ
れにより、その発現はPtacに左右されない)(図
6)を得た。
【0104】プラスミドpWB14及びpWB1はいず
れも、β−ラクタマーゼを生成することなく(テトラサ
イクリン耐性に交換されているため)酵素GAを産生で
きる。さらに、pWB1では、酵素GAはプロモーター
tacによるコントロール下にはない。なお、これら
プラスミドpWB14及びpWB1で形質転換させた
E.coli JM105は、それぞれ受託番号NCI
MB40593及びNCIMB40592としてNCI
MBに寄託してある。
【0105】
【表2】
【0106】
【実施例3】この実施例は、実施例2に記載の如くして
得られたE.coli XL1 Blue(pWE4.
3.1)による酵素GAの製造に係る。−当該菌株をY
Tグリセリン培地(組成:グリセリン15%、bact
o−酵母エキス0.7%、bacto−トリプトン0.
4%、NaCl0.4%、テトラサイクリン10μg/
ml、アンピシリン50μg/ml)において−40℃
で保存した。−YT−グリセリン培地上で保存した菌株
の1ループを、LB寒天培地(組成:bacto−酵母
エキス0.5%、bacto−トリプトン1%、NaC
l1%、寒天1.5%、テトラサイクリン10μg/m
l、アンピシリン50μg/ml)を収容するペトリ皿
に画線し、37℃で1夜インキュベートした。−LB+
Tc+Ap培地(組成:bacto−酵母エキス0.5
%、bacto−トリプトン1%、NaCl1%、テト
ラサイクリン10μg/ml、アンピシリン50μg/
ml)2mlを収容する無菌試験管にLB寒天平板から
1つの単一コロニーを接種し、200rpmで振とうし
ながら30℃で16時間インキュベートした。−LB+
Tc+Ap+IPTGブロス(組成:bacto−酵母
エキス0.5%、bacto−トリプトン1%、NaC
l1%、テトラサイクリン10μg/ml、アンピシリ
ン50μg/ml、IPTG 1mM)100mlを収
容するエーレンマイヤーフラスコ(容積500ml)に
LB培養物100μlを接種し、300rpmで振とう
しながら30℃で24時間インキュベートした。培養物
のOD550(550nmにおける光学密度)は6.0
であった。−ついで、細胞を5000rpmで10分間
遠心分離し、元の容量と同じ容量の0.1MTris.
Cl、0.05M NaCl(pH8.0)中に再度懸
濁化させた。音波処理によって細胞を破壊し、細胞抽出
物中の酵素GAの活性度を比色法によって評価した。G
Aの活性度は60U/lであり、これは元の菌株シュー
ドモナス146H9の20倍である。
【0107】
【実施例4】この実施例は、酵素GA製造用の新しい発
酵ブロスにおけるE.coli XL1 Blue(p
WE4.3.1)の発酵に係る。
【0108】接種材料を実施例3に記載の如くして調製
した。
【0109】CSLブロス(組成:コーンスチープリカ
ーex Societa Piemontese Am
ido Derivati 14%、テトラサイクリン
10μg/ml、アンピシリン50μg/ml、pH
7.5)100mlを収容するエーレンマイヤーフラス
コ(容積500ml)にLB培養物100μlを接種
し、ついで300rpmで振とうしながら30℃で24
時間インキュベートした。培養物のOD550は6.5
であった。
【0110】細胞を5000rpmで10分間遠心分離
し、元の容量と同じ容量の0.1MTris.Cl、
0.05M NaCl、pH8.0中に再度懸濁化させ
た。音波処理によって細胞を破壊し、細胞抽出物におけ
る酵素GAの活性度を比色法によって測定した。
【0111】活性度は55U/lであり、これは元の菌
株シュードモナス146H9の約18倍である。
【0112】
【実施例5】この実施例は、酵素GAを製造するための
E.coli XL1 Blue(pWE4.3.1)
の新たなタイプの発酵に係る。
【0113】接種材料は実施例3に記載の如く調製した
ものである。
【0114】LB+Tc+Apブロス(組成:bact
o−酵素エキス0.5%、bacto−トリプトン1
%、NaCl1%、テトラサイクリン10μg/ml、
アンピシリン50μg/ml)100mlを収容するエ
ーレンマイヤーフラスコ(容積500ml)にLB培養
物100μlを接種し、30℃、300rpmで24時
間インキュベートした。培養物のOD550は6.0で
あった。−CSL(組成:コーンスチープリカー14
%、pH7.5)1.5リットルを収容する発酵器(2
リットル、INFORS HG)にLB培養物100m
lを接種した。発酵パラメーターは次のとおりである。
T:30℃、撹拌:1300rpm、空気流量1vv
m、20時間(OD550=6.0となるまで)。
【0115】つづく10時間中、培養物にグルコース又
はグリセリン溶液(50%w/v)を連続流として初め
に1.5ml/l・時間及びついで6ml/l・時間の
流量で約15時間添加し、その間pHを7.5に維持し
(5M NaOHの添加)、溶存酸素レベルをpO
10%に維持した。観察された最終増殖はOD550
90であった。培養終了時、バイオマス89g/l(乾
燥重量18g/l)が蓄積された。
【0116】発酵54時間(最大生産量となるに必要な
時間)後、プラスミドpWE4.3.1は細胞の70%
内になお存在していた。
【0117】細胞を5000rpmで10分間遠心分離
し、つづいて、元の容量と同じ容量の0.1MTri
s.Cl、0.05M NaCl、pH8.0に再度懸
濁化させた。音波処理によって細胞を破壊し、細胞抽出
物におけるGAの活性度を比色法によって測定した。G
Aの活性度は6000U/lであり、これは元の菌株シ
ュードモナス146H9の2000倍である。
【0118】
【実施例6】この実施例は、実施例2に記載如くして得
たE.coli XL1 Blue(pCB19.1)
による酵素GAの製造に係る。
【0119】接種材料を実施例3に記載の如くして調製
した。
【0120】LB+Tc+Ap+IPTGブロス(組
成:bacto−酵素エキス0.5%、bacto−ト
リプトン1%、NaCl1%、テトラサイクリン10μ
g/ml、アンピシリン50μg/ml、IPTG 1
mM)100mlを収容するエーレンマイヤーフラスコ
(容積500ml)にLB培養物100μlを接種し、
30℃、300rpmで24時間インキュベートした。
培養物のOD550は6.0であった。
【0121】細胞を5000rpmで10分間遠心分離
し、ついで元の容量と同じ容量の0.1M Tris.
Cl、0.05M NaCl、pH8.0中に再度懸濁
化させた。音波処理によって細胞を破壊し、細胞抽出物
における酵素GAの活性度を比色法で測定した。GAの
活性度は140U/lであり、これは元の菌株シュード
モナスSY77−1の35倍である。
【0122】
【実施例7】この実施例は、pCS19.1で形質転換
したE.coli W3110による酵素GAの製造に
係る。−当該菌株をYTグリセリン培地(組成:グリセ
リン15%、bacto−酵母エキス0.7%、bac
to−トリプトン0.4%、NaCl0.4%、アンピ
シリン50μg/ml)中に−40℃で保存した。−Y
Tグリセリンブロス上で生育させた菌株の1ループを、
LB寒天+Ap(組成:bacto−酵母エキス0.5
%、bacto−トリプシン1%、NaCl1%、寒天
1.5%、アンピシリン50μg/ml)を収容するペ
トリ皿上に接種し、37℃で1夜インキュベートした。
−LB+Ap培地(組成:bacto−酵母エキス0.
5%、bacto−トリプトン1%、NaCl1%、ア
ンピシリン50μg/ml)2mlを収容する無菌試験
管にLB寒天平板から1つの単一コロニーを接種し、2
00rpmで振とうしながら30℃で16時間インキュ
ベートした。−LB+Apブロス(組成:bacto−
酵母エキス0.5%、bacto−トリプトン1%、N
aCl1%、アンピシリン50μg/ml)100ml
を収容するエーレンマイヤーフラスコ(容積500m
l)にLB培養物100μlを接種し、300rpmで
振とうしながら30℃で24時間インキュベートした。
培養物のOD550(550nmにおける光学密度)は
6.0であった。−ついで、細胞を5000rpmで1
0分間遠心分離し、つづいて元の容量と同じ容量の0.
1M Tris.Cl、0.05M NaCl(pH
8.0)中に再度懸濁化させた。音波処理によって細胞
を破壊し、細胞抽出物における酵素GAの活性度を比色
法によって測定した。
【0123】GAの活性度は136U/lであり、これ
は元の菌株シュードモナスSY77−1の34倍であ
る。
【0124】
【実施例8】この実施例は、pCS19.1で形質転換
させたE.coli DH1の菌株による酵素GAの製
造に係る。
【0125】接種材料は実施例7に記載の如く調製した
ものである。−LB+Ap培地(組成:bacto−酵
母エキス0.5%、bacto−トリプトン1%、Na
Cl1%、アンピシリン50μg/ml)2mlを収容
する無菌試験管にLB寒天平板から1つの単一コロニー
を接種し、200rpmで振とうしながら30℃で16
時間インキュベートした。−LB+Apブロス(組成:
bacto−酵母エキス0.5%、bacto−トリプ
トン1%、NaCl1%、アンピシリン50μg/m
l)100mlを収容するエーレンマイヤーフラスコ
(容積500ml)にLB培養物100μlを接種し、
300rpmで振とうしながら、30℃で24時間イン
キュベートした。培養物のOD550は6.0であっ
た。−ついで、細胞を5000rpmで10分間遠心分
離し、つづいて、元の容量と同じ容量の0.1M Tr
is.Cl、0.05M NaCl(pH8.0)中に
再度懸濁化させた。音波処理によって細胞を破壊し、細
胞抽出物における酵素GAの活性度を比色法によって測
定した。
【0126】GAの活性度は135U/lであり、これ
は元の菌株シュードモナスSY77−1の34倍であ
る。
【0127】
【実施例9】この実施例は、酵素GA製造用の新しい発
酵ブロスにおけるE.coliXL1 Blue(pC
S19.1)の発酵に係る。
【0128】接種材料を実施例3に記載の如くして調製
した。
【0129】CSLブロス(組成:コーンスチープリカ
ーex Societa Piemontese Am
ido Derivati 14%、テトラサイクリン
10μg/ml、アンピシリン50μg/ml、pH
7.5)100mlを収容するエーレンマイヤーフラス
コ(容積500ml)にLB培養物100μlを接種
し、ついで300rpmで振とうしながら30℃で24
時間インキュベートした。培養物のOD550は6.7
であった。
【0130】細胞を5000rpmで10分間遠心分離
し、元の容量と同じ容量の1M Tris.Cl、0.
05M NaCl、pH8.0中に再度懸濁化させた。
音波処理によって細胞を破壊し、細胞抽出物における酵
素GAの活性度を比色法によって測定した。
【0131】活性度は307U/lであり、これは元の
シュードモナスSY77−1の約77倍である。
【0132】
【実施例10】この実施例は、酵素GA製造のための
E.coli XL1 Blue(pCS19.1)の
新たなタイプの発酵に係る。
【0133】接種材料は実施例3に記載の如く調製した
ものである。
【0134】LB+Tc+Apブロス(組成:bact
o−酵素エキス0.5%、bacto−トリプトン1
%、NaCl1%、テトラサイクリン10μg/ml、
アンピシリン50μg/ml)100mlを収容するエ
ーレンマイヤーフラスコ(容積500ml)にLB培養
物100μlを接種し、30℃、300rpmで24時
間インキュベートした。培養物のOD550は6.0で
あった。−CSL(組成:コーンスチープリカー14
%、pH7.5)1.5リットルを収容する発酵器(2
リットル、INFORS HG)にLB培養物100m
lを接種した。発酵パラメーターは次のとおりである。
T:30℃、撹拌:1300rpm、空気流量1vv
m、20時間(OD550=6.0となるまで)。
【0135】つづく10時間中、培養物にグルコース又
はグリセリン溶液(50%w/v)を連続流として初め
に1.5ml/l・時間及びついで6ml/l・時間の
流量で約16時間添加し、その間pHを7.5に維持し
(5M NaOHの添加)、溶存酸素レベルをpO
10%に維持した。観察された最終増殖はOD550
90であった。培養終了時、バイオマス87g/l(乾
燥重量18g/l)が蓄積された。
【0136】発酵54時間(最大生産量となるに必要な
時間)後、プラスミドpCS19.1は細胞の84%内
になお存在していた。
【0137】細胞を5000rpmで10分間遠心分離
し、つづいて、元の容量と同じ容量の0.1MTri
s.Cl、0.05M NaCl、pH8.0に再度懸
濁化させた。音波処理によって細胞を破壊し、細胞抽出
物におけるGAの活性度を比色法によって測定した。G
Aの活性度は9780U/lであり、これは元の菌株シ
ュードモナスSY77−1の2445倍である。
【0138】
【実施例11】この実施例は、実施例2に記載の如くし
て得られたE.coli JM105(pWB14)に
よる酵素GAの製造に係る。−当該菌株をYTグリセリ
ン培地(組成:グリセリン15%、bacto−酵母エ
キス0.7%、bacto−トリプトン0.4%、Na
Cl0.4%、テトラサイクリン25μg/ml、スト
レプトマイシン125μg/ml)において−40℃で
保存した。−YT−グリセリン培地上で保存した菌株の
1ループを、LB寒天培地(組成:bacto−酵母エ
キス0.5%、bacto−トリプトン1%、NaCl
1%、テトラサイクリン25μg/ml、ストレプトマ
イシン125μg/ml)を収容するペトリ皿に画線
し、37℃で1夜インキュベートした。−LB+Sm+
Tc培地(組成:bacto−酵母エキス0.5%、b
acto−トリプトン1%、NaCl1%、テトラサイ
クリン25μg/ml、ストレプトマイシン125μg
/ml)2mlを収容する無菌試験管にLB寒天平板か
ら1つの単一コロニーを接種し、200rpmで振とう
しながら30℃で16時間インキュベートした。−LB
+Tc+Sm+IPTGブロス(組成:bacto−酵
母エキス0.5%、bacto−トリプトン1%、Na
Cl1%、テトラサイクリン25μg/ml、ストレプ
トマイシン125μg/ml、IPTG 1mM)10
0mlを収容するエーレンマイヤーフラスコ(容積50
0ml)にLB培養物100μlを接種し、300rp
mで振とうしながら30℃で24時間インキュベートし
た。培養物のOD550(550nmにおける光学密
度)は5.0であった。−ついで、細胞を5000rp
mで10分間遠心分離し、元の容量と同じ容量の0.1
M Tris.Cl、0.05M NaCl pH8.
0中に再度懸濁化させた。音波処理によって細胞を破壊
し、細胞抽出物における酵素GAの活性度を比色法によ
って評価した。GAの活性度は135U/lであり、こ
れは元の菌株シュードモナスSY77−1の34倍であ
る。
【0139】
【実施例12】この実施例は、酵素GA製造用の新しい
発酵ブロスにおけるE.coli JM105(pWB
14)の発酵に係る。
【0140】接種材料を実施例11に記載の如くして調
製した。
【0141】CSLブロス(組成:コーンスチープリカ
ーex Societa Piemontese Am
ido Derivati 14%、テトラサイクリン
25μg/ml、ストレプトマイシン125μg/m
l、pH7.5)100mlを収容するエーレンマイヤ
ーフラスコ(容積500ml)にLB培養物100μl
を接種し、ついで300rpmで振とうしながら30℃
で24時間インキュベートした。培養物のOD550
8であった。
【0142】細胞を5000rpmで10分間遠心分離
し、元の容量と同じ容量の0.1MTris.Cl、
0.05M NaCl、pH8.0中に再度懸濁化させ
た。音波処理によって細胞を破壊し、細胞抽出物におけ
る酵素GAの活性度を比色法によって測定した。
【0143】活性度は330U/lであり、これは元の
菌株シュードモナスSY77−1の約83倍である。
【0144】
【実施例13】この実施例は、実施例2に記載の如くし
て得られた菌株E.coli JM105(pWB1)
による酵素GAの製造に係る。−当該菌株をYTグリセ
リン培地(組成:グリセリン15%、bacto−酵母
エキス0.7%、bacto−トリプトン0.4%、N
aCl0.4%、テトラサイクリン25μg/ml、ス
トレプトマイシン125μg/ml)において−40℃
で保存した。−YT−グリセリン培地上で保存した菌株
の1ループを、LB寒天培地(組成:bacto−酵母
エキス0.5%、bacto−トリプトン1%、NaC
l1%、テトラサイクリン25μg/ml、ストレプト
マイシン125μg/ml)を収容するペトリ皿に画線
し、37℃で1夜インキュベートした。−LB+Sm+
Tc培地(組成:bacto−酵母エキス0.5%、b
acto−トリプトン1%、NaCl1%、テトラサイ
クリン25μg/ml、ストレプトマイシン125μg
/ml)2mlを収容する無菌試験管にLB寒天平板か
ら1つの単一コロニーを接種し、200rpmで振とう
しながら30℃で15時間インキュベートした。−LB
+Tc+Smブロス(組成:bacto−酵母エキス
0.5%、bacto−トリプトン1%、NaCl1
%、テトラサイクリン25μg/ml、ストレプトマイ
シン125μg/ml)100mlを収容するエーレン
マイヤーフラスコ(容積500ml)にLB培養物10
0μlを接種し、300rpmで振とうしながら30℃
で24時間インキュベートした。培養物のOD
550(550nmにおける光学密度)は5であった。
−ついで、細胞を5000rpmで10分間遠心分離
し、元の容量と同じ容量の0.1M Tris.Cl、
0.05M NaCl、pH8.0中に再度懸濁化させ
た。音波処理によって細胞を破壊し、細胞抽出物におけ
る酵素GAの活性度を比色法によって評価した。GAの
活性度は140U/lであり、これは元の菌株シュード
モナスSY77−1の35倍である。
【0145】
【実施例14】この実施例は、実施例2に記載如くして
得た菌株E.coli JM105(pWB1)による
酵素GAの製造に係る。
【0146】接種材料を実施例13に記載の如くして調
製した。
【0147】LB+Tc+Sm+IPTGブロス(組
成:bacto−酵素エキス0.5%、bacto−ト
リプトン1%、NaCl1%、テトラサイクリン25μ
g/ml、ストレプトマイシン125μg/ml、IP
TG 1mM)100mlを収容するエーレンマイヤー
フラスコ(容積500ml)にLB培養物100μlを
接種し、30℃、300rpmで24時間インキュベー
トした。培養物のOD550は5であった。
【0148】細胞を5000rpmで10分間遠心分離
し、ついで元の容量と同じ容量の0.1M Tris.
Cl、0.05M NaCl、pH8.0中に再度懸濁
化させた。音波処理によって細胞を破壊し、細胞抽出物
における酵素GAの活性度を比色法で測定した。GAの
活性度は130U/lであり、これは元の菌株シュード
モナスSY77−1の33倍である。
【0149】
【実施例15】この実施例は、酵素GA製造用の新しい
発酵ブロスにおけるE.coli JM105(pWB
1)の発酵に係る。
【0150】接種材料を実施例13に記載の如くして調
製した。
【0151】CSLブロス(組成:コーンスチープリカ
ーex Societa Piemontese Am
ido Derivati 14%、テトラサイクリン
25μg/ml、ストレプトマイシン125μg/m
l、pH7.5)100mlを収容するエーレンマイヤ
ーフラスコ(容積500ml)にLB培養物100μl
を接種し、ついで300rpmで振とうしながら30℃
で24時間インキュベートした。培養物のOD550
8.5であった。
【0152】細胞を5000rpmで10分間遠心分離
し、元の容量と同じ容量の0.1MTris.Cl、
0.05M NaCl、pH8.0中に再度懸濁化させ
た。音波処理によって細胞を破壊し、細胞抽出物におけ
る酵素GAの活性度を比色法によって測定した。
【0153】GAの活性度は78U/lであり、これは
元の菌株シュードモナスSY77−1の約197倍であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスミドpWE3.1の遺伝子地図を示す図
である。
【図2】プラスミドpWE4.3.1の遺伝子地図を示
す図である。
【図3】プラスミドpCS19.1の遺伝子地図を示す
図である。
【図4】プラスミドpTec tacの遺伝子地図を示
す図である。
【図5】プラスミドpWB14の遺伝子地図を示す図で
ある。
【図6】プラスミドpWB1の遺伝子地図を示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12N 9/86 C12R 1:19) (C12N 15/09 C12R 1:38) (72)発明者 アントネッラ・ベルナルディ イタリー国ノバーラ市ビア・アオスタ21 (72)発明者 アルド・ボゼッチ イタリー国ベルチェーリ市コルソ・イタ ーリア6 (72)発明者 ジュリアーナ・フランツォージ イタリー国ミラノ州カルビニャスコ ビ ア・モンテネーロ45 (72)発明者 ピエトロ・チェスチ イタリー国ノバーラ州サン・マルチー ノ・ディ・トレカーテ ビア・トリノ51 (56)参考文献 欧州特許出願公開469919(EP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C12N 9/86 C12N 15/00 BIOSIS(DIALOG) EPAT(QUESTEL)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】好適な培養培地中で酵素7−(4−カルボ
    キシブタンアミド)−セファロスポラン酸アシラーゼア
    シラーゼをコードする配列を含有する大腸菌(E.co
    li)の菌株を生育及び誘導し、つづいて得られた培養
    物から当該酵素を抽出することからなる7−(4−カル
    ボキシブタンアミド)−セファロスポラン酸アシラーゼ
    アシラーゼを多量製造する方法において、インデューサ
    ーとしてコーンスチープリカーを使用し、プロデューサ
    ー微生物としてNCIMB 40560、NCIMB
    40559、NCIMB 40592及びNCIMB
    40593の中から選ばれる大腸菌(E.coli)の
    菌株を使用することを特徴とする、7−(4−カルボキ
    シブタンアミド)−セファロスポラン酸アシラーゼの製
    法。
  2. 【請求項2】得られるセファロスポリンアシラーゼの活
    性度が少なくとも9700U/lである、請求項1記載
    の7−(4−カルボキシブタンアミド)−セファロスポ
    ラン酸アシラーゼの製法。
  3. 【請求項3】接種から24時間内に、一定期間では流量
    1.5ml/l・時間で、残りの発酵期間では6ml/
    l・時間で培地にグルコース又はグリセリン溶液(50
    %w/v)を添加すると共に、pHを7.5に維持し、
    溶存酸素を一定レベル(pO=10%)に維持するこ
    とによって栄養強化を行う、請求項1記載の7−(4−
    カルボキシブタンアミド)−セファロスポラン酸アシラ
    ーゼの製法。
  4. 【請求項4】培養培地中のコーンスチープリカーの濃度
    が1〜20%(v/v)である、請求項1〜3のいずれ
    か1項記載の7−(4−カルボキシブタンアミド)−セ
    ファロスポラン酸アシラーゼの製法。
  5. 【請求項5】遺伝子地図 を有する組換えプラスミドpWE4.3.1で形質転換
    させてなることを特徴とする、インデューサーとしての
    コーンスチープリカーの存在下で多量の酵素7−(4−
    カルボキシブタンアミド)−セファロスポラン酸アシラ
    ーゼを産生し得るE.coli XL1 Blue(p
    WE4.3.1)(NCIMB 40560)。
  6. 【請求項6】シュードモナス(Pseudmonas)
    146H9の7−(4−カルボキシブタンアミド)−セ
    ファロスポラン酸アシラーゼアシラーゼ遺伝子に相当す
    る4Kb EcoR I−Xba Iフラグメントを含
    有し、遺伝子地図 を有することを特徴とする、プラスミドpWE4.3.
    1。
  7. 【請求項7】遺伝子地図 を有する組換えプラスミドpCS19.1で形質転換さ
    せてなることを特徴とする、インデューサーとしてのコ
    ーンスチープリカーの存在下で多量の酵素7−(4−カ
    ルボキシブタンアミド)−セファロスポラン酸アシラー
    ゼを産生し得るE.coliXL1 Blue(pCS
    19.1)(NCIMB 40559)。
  8. 【請求項8】遺伝子地図 を有する組換えプラスミドpWB14で形質転換させて
    なることを特徴とする、インデューサーとしてのコーン
    スチープリカーの存在下で多量の酵素7−(4−カルボ
    キシブタンアミド)−セファロスポラン酸アシラーゼを
    産生し得るE.coli JM105(pWB14)
    (NCIMB 40593)。
  9. 【請求項9】シュードモナスSY77−1の7−(4−
    カルボキシブタンアミド)−セファロスポラン酸アシラ
    ーゼアシラーゼ遺伝子と共に、3Kb EcoR I−
    EcoR Iフラグメントを含有するベクターpTet
    tacでなり、遺伝子地図 を有することを特徴とする、プラスミドpWB14。
  10. 【請求項10】遺伝子地図 を有するプラスミドpWB1で形質転換させてなること
    を特徴とする、インデューサーとしてのコーンスチープ
    リカーの存在下で多量の酵素7−(4−カルボキシブタ
    ンアミド)−セファロスポラン酸アシラーゼを産生し得
    るE.coliJM105(pWB1)(NCIMB
    40592)。
  11. 【請求項11】Ptacプロモーターに対して逆方向で
    配向するシュードモナスSY77−1の7−(4−カル
    ボキシブタンアミド)−セファロスポラン酸アシラーゼ
    遺伝子と共に、3Kb EcoR I−EcoR Iフ
    ラグメントを含有するベクターpTet tacでな
    り、遺伝子地図 を有することを特徴とする、プラスミドpWB1。
JP7019867A 1994-01-14 1995-01-13 7−(4−カルボキシブタンアミド)−セファロスポラン酸アシラーゼの製法 Expired - Lifetime JP2805594B2 (ja)

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IT94A000031 1994-06-03

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