JP2805442B2 - サーマルヘッド及びその製造方法 - Google Patents
サーマルヘッド及びその製造方法Info
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Description
の製造方法に関する。
(B)に示すように、放熱板となる支持板1上にアルミ
ナ(Al2O3)を原料とした絶縁基板からなるヘッド
基板2とガラス・エポキシ銅張積層板からなるプリント
配線板3を当接部7において当接して両面接着テープ1
1で固定し、ドライバIC6の保護を目的としたエポキ
シを主材とする熱硬化性の硬質レジン5により、ドライ
バIC6及びその接続回路を覆って前記当接部7を跨ぐ
ように封止している。
共通リード電極パターン9と個別リード電極パターン1
0の端子電極9a、10aがドット単位で櫛歯状に形成
されている(以下、櫛歯状端子電極9a、10aとい
う)。そして、前記櫛歯状端子電極9a、10a上に帯
状発熱抵抗体4(以下、発熱抵抗体4という)を配置す
る。この際、発熱抵抗体4の配置は、位置ずれを見込ん
でも前記櫛歯状端子電極範囲15からはずれないよう
に、前記櫛歯状端子電極9a、10aの隣接する方向の
幅wを例えば0.4mmに設定する。
の硬質レジン5を硬化させるには、150℃程度の高温
乾燥が必要である。高温条件下において、ヘッド基板2
とプリント配線板3は各々長手方向へ延びる形で変化が
生じる。ヘッド基板2、プリント配線板3は異なる素材
から作られているため、熱膨張率の違いがある。例え
ば、ガラス・エポキシ銅張積層板のグレードがFR−4
の場合、熱膨張率は15.0×10-6/℃(0〜150
℃)であり、アルミナ96%の絶縁基板の7.0×10
-6/℃(0〜150℃)とでは約2倍の値となる。
べプリント配線板3の熱変化量は大きくなっている。そ
の状態でヘッド基板2とプリント配線板3に跨がるよう
に塗布した硬質レジン5が硬化するので、再び常温に戻
った時はプリント配線板3の方がヘッド基板2よりも収
縮量が大きいので、ヘッド基板2とプリント配線板3の
当接部7の両端が内側に引き寄せられ、図5に示すよう
にヘッド基板2の中央部2aが支持板1の長手方向側縁
部1aの方に押し出される現象が起きる。
の熱硬化処理前の状態から図5に示すような熱硬化処理
後にはヘッド基板2に湾曲変形が生じる。このようにヘ
ッド基板2が湾曲した場合、その表面に形成されている
発熱抵抗体4a(図4)も図5に示す発熱抵抗体4bの
ように湾曲する。このように湾曲した発熱抵抗体4bの
中央部の中心にプラテンローラの中心を合わせて印字を
行った場合、発熱抵抗体4bの両端部は前記ヘッド基板
2の湾曲変形により、プラテンローラの中心からずれて
しまうので、かすれが印字の両端部に発生して鮮明な印
字が得られなくなる。
構成する絶縁基板の表面に、予め硬質レジン5の熱硬化
処理後のヘッド基板の湾曲変形と逆の湾曲形状に補正し
た補正発熱抵抗体12aを形成することが提案されてい
る。
て、ヘッド基板2を構成する絶縁基板上に予め湾曲させ
た前記補正発熱抵抗体12aをスクリーン印刷法にて形
成する。この場合、事前に硬質レジンの熱硬化処理によ
る発熱抵抗体の湾曲形状を把握しておく必要がある。そ
のために、まず、図4に示すような直線形状の発熱抵抗
体4aと図5に示すような熱硬化処理後の湾曲変形した
発熱抵抗体4bの各部位での変位量を測定する。
と逆の湾曲形状を開口部とするスクリーンマスクを作成
する。図2において、このスクリーンマスクを使用して
補正発熱抵抗体12aを形成する抵抗ペーストをヘッド
基板2を構成する絶縁基板上に印刷することにより、硬
質レジン5の熱硬化処理により発生する発熱抵抗体4b
(図5)の湾曲とは逆方向に湾曲する補正発熱抵抗体1
2aを持つ補正ヘッド基板2を製造する。
抗体の湾曲による変位量は、硬質レジンの種類、絶縁基
板及びプリント配線板の形状や厚さ等の構成材料の違い
によって変わるので、目的の条件においての湾曲形状を
調査する必要がある。
とプリント配線板3とを当接部7で当接して支持板1上
に両面接着テープ11(図1のB)で固定した後、ドラ
イバIC6をプリント配線板3上に搭載してボンディン
グワイヤ13及び14(図1のB)にてワイヤボンディ
ングを行い、前記補正ヘッド基板2及びプリント配線板
3上の回路パターンとドライバIC6の入出力端子に接
続する。ここでは、プリント配線板3上にドライバIC
6を搭載しているが、補正ヘッド基板2上に搭載する構
造を採用してもよい。
イバIC6及びワイヤボンディング部分において、ヘッ
ド基板2とプリント配線板3に跨がるように塗布し、硬
質レジンの種類により差があるが、150℃程度の温度
で一定時間加熱し硬質レジン5を熱硬化させる。
ルヘッドの半製品を常温に戻すことになるが、この時、
図3に示すように前記補正ヘッド基板2の湾曲変形が発
生する。しかし、前記補正発熱抵抗体12aは予め前記
補正ヘッド基板2の湾曲変形とは逆方向の湾曲形状に形
成しているので、図3に示すような目的の位置の略直線
状に発熱抵抗体12bが配置されることになり、前記中
央位置におけるプラテンローラの中心からずれることが
ない。
隣接する範囲15の幅wを補正発熱抵抗体12a(図
2)に合わせて拡大形成した場合、湾曲補正幅の最大値
を例えば0.2mmとすると、櫛歯端子電極の隣接する
範囲15の幅wも0.2mm広がることになる。ヘッド
基板内のパターン及びパターン間の密度は櫛歯端子電極
部が高いため、パターンのオープン、ショート等の不良
が発生し外観検査が不可欠となっている。通常の櫛歯端
子電極部の前記幅wを0.4mmとすると、前記湾曲補
正による櫛歯端子電極部の前記幅wは0.6mmとな
り、これに比例して櫛歯端子電極部の不良発生率も1.
5倍に増加することとなる。
熱抵抗体湾曲仕様においても、櫛歯端子電極部パターン
の拡大幅を最小限に抑えることができるサーマルヘッド
及びその製造方法を提供する点にある。
は、支持板と、該支持板上に、絶縁基板上に発熱抵抗体
及び該発熱抵抗体下に接続される櫛歯状端子電極パター
ンを備えたヘッド基板と入出力信号リード電極パターン
を備えたプリント配線板とを固定し、該ヘッド基板又は
プリント配線板上に搭載されたドライバICを硬質レジ
ンで前記ヘッド基板とプリント配線板に跨がるように塗
布してなるサーマルヘッドにおいて、前記硬質レジンの
熱硬化時に発生するヘッド基板の湾曲変形とは逆方向に
前記ヘッド基板の発熱抵抗体を予め湾曲形成する時、前
記ヘッド基板の櫛歯状端子電極パターンも発熱抵抗体の
湾曲方向に沿って形成したことを特徴とする。
前記硬質レジンの熱硬化処理により発生するヘッド基板
の湾曲変形とは逆の湾曲方向に発熱抵抗体及び該発熱抵
抗体下に接続される櫛歯状端子電極を予め湾曲させて形
成したヘッド基板を前記支持板上に前記プリント配線板
と当接して固定し、前記ヘッド基板と前記プリント配線
板に跨がるように硬質レジンを塗布し、該塗布した硬質
レジンに熱硬化処理を施すことを特徴とする。
形状に合わせて前記櫛歯端子電極部パターンも湾曲形成
するものである。以下、本発明の実施例を図1の(A)
に基づいて説明する。図1の(A)は、補正発熱抵抗体
12aを櫛歯端子電極部上に設けた要部平面図を示して
いる。図1の(A)において、2はセラミック等からな
るヘッド基板で、該ヘッド基板2上にグレーズ層8が形
成されている。このグレーズ層8表面に共通リード電極
パターン9及び個別リード電極パターン10が金、銀等
の導電材料で形成されている。
ド電極パターン10は、それぞれ一体に櫛歯状端子電極
9a、10aを備えている。該櫛歯状端子電極9a、1
0aは、前記図2で説明したように、補正により湾曲す
るように形成する補正発熱抵抗体12aに沿うように湾
曲形成される。このことにより前記櫛歯状端子電極部1
5の幅wを広げることなく形成することが可能となる。
この場合、湾曲率が一様でなく端部に集中することもあ
るが、その際は端部のみを湾曲させれば良い。
合わせた湾曲幅は、湾曲の端部集中により端部での補正
後のばらつき量が大きくなることが予想され、湾曲形成
幅は全ての部位で一定である必要はないから、端部での
幅を一部拡大しても大幅な不良率の上昇につながること
はない。
種材料間に跨がるように熱硬化性の硬質レジンを使用し
ても、前記したように発熱抵抗体を予め湾曲変形とは逆
方向に湾曲した形状にしておけば、硬質レジンの熱硬化
処理後のヘッド基板の湾曲変形が発生しても、直線状の
発熱抵抗体を所定の位置に配置させることが可能とな
り、また、櫛歯状端子電極部を補正発熱抵抗体の湾曲形
成に沿って形成したから、補正発熱抵抗体を湾曲に形成
したことによる櫛歯状端子電極部のパターンのオープン
及びショート等の不良率の上昇を防止できる。その結
果、印字品位の一層の向上を図ることができる。
示す要部平面図及び一般的なサーマルヘッドの要部説明
図である。
硬化処理前を示す平面図である。
硬化処理後を示す平面図である。
熱硬化処理前を示す平面図である。
熱硬化処理後を示す平面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 支持板と、該支持板上に、絶縁基板上に
発熱抵抗体及び該発熱抵抗体下に接続される櫛歯状端子
電極パターンを備えたヘッド基板と入出力信号リード電
極パターンを備えたプリント配線板とを固定し、該ヘッ
ド基板又はプリント配線板上に搭載されたドライバIC
を硬質レジンで前記ヘッド基板とプリント配線板に跨が
るように塗布してなるサーマルヘッドにおいて、前記硬
質レジンの熱硬化時に発生するヘッド基板の湾曲変形と
は逆方向に前記ヘッド基板の発熱抵抗体を予め湾曲形成
する時、前記ヘッド基板の櫛歯状端子電極パターンも発
熱抵抗体の湾曲方向に沿って形成したことを特徴とする
サーマルヘッド。 - 【請求項2】 支持板と、該支持板上に、絶縁基板上に
発熱抵抗体及び該発熱抵抗体に接続される櫛歯状端子電
極パターンを備えたヘッド基板と入出力配線パターンを
形成したプリント配線板とを固定し、該ヘッド基板又は
該プリント配線板上に搭載されたドライバICを覆う硬
質レジンを前記ヘッド基板とプリント配線板に跨がるよ
うに塗布して熱硬化処理を施すサーマルヘッドの製造方
法において、前記硬質レジンの熱硬化処理により発生す
るヘッド基板の湾曲変形とは逆の湾曲方向に発熱抵抗体
及び該発熱抵抗体下に接続される櫛歯状端子電極を予め
湾曲させて形成したヘッド基板を前記支持板上に前記プ
リント配線板と当接して固定し、前記ヘッド基板と前記
プリント配線板に跨がるように硬質レジンを塗布し、該
塗布した硬質レジンに熱硬化処理を施すことを特徴とす
るサーマルヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19903294A JP2805442B2 (ja) | 1994-08-01 | 1994-08-01 | サーマルヘッド及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0839856A JPH0839856A (ja) | 1996-02-13 |
JP2805442B2 true JP2805442B2 (ja) | 1998-09-30 |
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JP (1) | JP2805442B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-01 JP JP19903294A patent/JP2805442B2/ja not_active Expired - Fee Related
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