JP2805193B2 - 移動柵の支柱 - Google Patents

移動柵の支柱

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JP2805193B2
JP2805193B2 JP23600795A JP23600795A JP2805193B2 JP 2805193 B2 JP2805193 B2 JP 2805193B2 JP 23600795 A JP23600795 A JP 23600795A JP 23600795 A JP23600795 A JP 23600795A JP 2805193 B2 JP2805193 B2 JP 2805193B2
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忍 浅野
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株式会社アサノ化成
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  • Refuge Islands, Traffic Blockers, Or Guard Fence (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築や土木工事現
場等に設置して部外者の進入禁止区域を区画、明示する
ために使用される移動柵の支柱に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の移動柵の支柱として図7
に示すように、A字形の支柱本体fに長尺のパイプpを
固定するクランプ金具cを取り付けたものが知られてい
る。そのクランプ金具cは開閉可能に設けられており、
クランプ片dを開いてパイプを収めてからクランプ片d
を閉じてナットeを締め付けることによりパイプpの固
定を施していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記クラン
プ金具cはパイプを着脱する際に、スパナ等の工具を使
用してナットeを締付け若しくは緩めたりしなければな
らないので、その作業が煩わしく時間が掛かり、使い勝
手が良くないという不都合があった。また、クランプ金
具cは支柱本体fと別々に製作して組付けられているた
め、製造コストが高くつき、必ずしも量産に適するもの
ではなかった。
【0004】よって、この発明は、パイプを固定する部
分をブロー成形若しくは射出成形により支柱と一体に形
成して量産性を向上させると共に、クランプレバーによ
るワンタッチ操作によって支柱同士を連結するパイプを
簡単に着脱することができる移動柵の支柱を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明は、一組の支柱に長尺のパイプ
を差し渡し、該パイプの任意位置を支柱に固定してなる
移動柵において、前記支柱はブロー成形若しくは射出成
形により合成樹脂材料で一体に形成され、該支柱の上部
に前記パイプを挿入する嵌合孔を設け、かつ該嵌合孔の
上部に分岐溝を設けて一対の挟持片を形成し、一方の挟
持片にはクランプレバーを回転自由に装着し、他方の挟
持片には係止部を設け、クランプレバーを閉じて該クラ
ンプレバーの掛止部を前記係止部に係合させることによ
り前記パイプが固定され、クランプレバーを開くことに
より前記係合が解かれてパイプを解放するように構成す
ることを特徴とする。
【0006】同様の目的を達成するため請求項2に記載
の発明は、請求項1に記載した移動柵の支柱において、
前記支柱の下部に、上方を開放してその開口端部を狭く
形成し、一組の支柱に差し渡される第2パイプが前記開
口端部を通って着脱可能に圧入される挿入孔を設けるこ
とを特徴とする。
【0007】
【発明の作用及び効果】このように構成された請求項1
に記載の移動柵の支柱によれば、支柱同士を連結する長
尺のパイプを挿入する嵌合孔は、クランプレバーを閉じ
て該レバーの掛止部を前記係止部に係合させることによ
り、その大きさがパイプの外径よりやや縮小される。反
対にクランプレバーを開くことにより嵌合孔の大きさ
は、パイプの外径より少し拡張される。従って、嵌合孔
に前記パイプを挿入後、クランプレバーを閉じることに
より、パイプは挟持片に挟まれて確実に固定される。ま
た、クランプレバーを開けば、パイプは拘束が解かれる
ので簡単に外すことができる。しかして、この移動柵の
支柱は、クランプレバーによるワンタッチ操作によって
支柱同士を連結するパイプを簡単に着脱することができ
るという効果がある。
【0008】請求項2に記載の移動柵の支柱によれば、
第2パイプを支柱間に固定するための挿入孔が設けられ
ているので、移動柵の剛性が増し安定した形態を保持す
ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態例を
図面に基づいて説明する。図1は支柱の正面図、図2は
クランプレバーの斜視図、図3はクランプレバーを開い
た状態を示す要部の拡大正面図、図4はクランプレバー
を閉じた状態を示す要部の拡大正面図、図5は図4の平
面図、図6は移動柵の斜視図である。
【0010】図において移動柵に用いられる支柱1は、
ブロー成形若しくは射出成形によりポリエチレン、ポリ
プロピレン等の合成樹脂材料で一体に形成されている。
詳しくは、該支柱1におけるA字形の支柱本体2の上部
3に後記パイプpを挿入する嵌合孔4を設け、該嵌合孔
4の上部に分岐溝5を設けて一対の挟持片10、20が
形成されている。挟持片10、20の付け根部分で支柱
本体2の外側には、括れ6を形成し、また、前記嵌合孔
4の内面対称位置にもU字状溝7、7を形成し、これに
より前記挟持片10、20が互いに接近若しくは離間方
向に弾性的に変形し易くするようにされている。
【0011】一方の挟持片10の先端寄りには、厚さを
減じた段部11を形成して軸支片12を突設し、該軸支
片12の外側に図2に示すクランプレバー25の回転軸
26を弾力的に嵌める軸支溝13が設けられている。他
方の挟持片20の先端寄りには、厚さを減じた段部21
を形成して係止片22を突設し、該係止片22の外側に
円弧形案内部23を設けると共に、前記段部21の少し
上寄りで円弧形案内部23に係止部24を窪ませて設け
る。
【0012】図2に示すクランプレバー25は横長の板
状に形成されており、一端側の短辺方向に回転軸26を
設け、他端側の把持部27の内方に前記係止部24に係
合させるための掛止部28が設けられている。また、ク
ランプレバー25には、該レバー25を閉じるときに前
記軸支片12と係止片22とを通すための透孔29が形
成されており、その中間に連結部30を形成する。しか
して、図4に示すようにクランプレバー25を時計方向
に回転させて閉じると、該レバー25の掛止部28が前
記係止部24に係合することにより、長尺のパイプpを
挿入する嵌合孔4の大きさは、パイプpの外径よりやや
縮小される。図3に示すようにクランプレバー25を反
時計方向に回転させて開くと、嵌合孔4の大きさはパイ
プpの外径より少し拡張されるように構成される。
【0013】また、前記支柱1の下部35には、上方を
開放してその開口端部36、36が狭く形成された挿入
孔37を設ける。該挿入孔37は、一組の支柱1に差し
渡される第2パイプqが前記開口端部36、36を通っ
て着脱可能に圧入される機能をもつものである。
【0014】次に、この移動柵の支柱1の作動について
説明する。まず、クランプレバー25を開いて嵌合孔4
にパイプpを挿入してから、クランプレバー25を閉じ
ると、該レバー25の掛止部28が係止部24に係合す
る。その結果、パイプpは挟持片10、20に挟まれて
確実に固定される。クランプレバー25を開くと、該レ
バー25の掛止部28と係止部24との係合が解かれる
ため、パイプpを簡単に外すことができる。しかして、
この移動柵の支柱1によれば、クランプレバー25によ
るワンタッチ操作によって支柱1同士を連結するパイプ
pを簡単に着脱することができる。
【0015】また、図6に示すようにパイプpと併せ
て、送入孔37に第2パイプqを嵌合固定することによ
り、移動柵としての剛性が増して形態的に安定する。な
お、パイプp及び第2パイプqの外径は、建築工事現場
等において足場の組立てに用いられているガスパイプと
同じ大きさ(一般的には直径48.6mm)にすれば、これを
そのまま使用することができることから、資材を有効に
活用することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】支柱の正面図
【図2】クランプレバーの斜視図
【図3】クランプレバーを開いた状態を示す要部の拡大
正面図
【図4】クランプレバーを閉じた状態を示す要部の拡大
正面図
【図5】図4の平面図
【図6】移動柵の斜視図
【図7】従来の支柱の正面図
【符号の説明】
c→クランプ金具 d→クランプ片 e→ナット f→
支柱本体 p→パイプ q→第2パイプ 1→支柱 2→支柱本体 3→上部 4→嵌合孔 5→
分岐溝 6→括れ 7→U字状溝 10→挟持片 11→段部 12→軸支
片 13→軸支溝 20→挟持片 21→段部 22→係止片 23→円弧
形案内部 24→係止部 25→クランプレバー 26→回転軸
27→把持部 28→掛止部 29→透孔 30→連結部 35→下部
36→開口端部 37→挿入孔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一組の支柱に長尺のパイプを差し渡し、
    該パイプの任意位置を支柱に固定してなる移動柵におい
    て、前記支柱はブロー成形若しくは射出成形により合成
    樹脂材料で一体に形成され、該支柱の上部に前記パイプ
    を挿入する嵌合孔を設け、かつ該嵌合孔の上部に分岐溝
    を設けて一対の挟持片を形成し、一方の挟持片にはクラ
    ンプレバーを回転自由に装着し、他方の挟持片には係止
    部を設け、クランプレバーを閉じて該クランプレバーの
    掛止部を前記係止部に係合させることにより前記パイプ
    が固定され、クランプレバーを開くことにより前記係合
    が解かれてパイプを解放するように構成することを特徴
    とする移動柵の支柱。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した移動柵の支柱におい
    て、前記支柱の下部に、上方を開放してその開口端部を
    狭く形成し、一組の支柱に差し渡される第2パイプが前
    記開口端部を通って着脱可能に圧入される挿入孔を設け
    ることを特徴とする移動柵の支柱。
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