JP2803617B2 - ビーム給電複反射鏡型スキャンアンテナ - Google Patents

ビーム給電複反射鏡型スキャンアンテナ

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JP2803617B2
JP2803617B2 JP1074796A JP1074796A JP2803617B2 JP 2803617 B2 JP2803617 B2 JP 2803617B2 JP 1074796 A JP1074796 A JP 1074796A JP 1074796 A JP1074796 A JP 1074796A JP 2803617 B2 JP2803617 B2 JP 2803617B2
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吉秀 宮田
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NEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏波面を常に一定
に保つビーム給電複反射鏡型スキャンアンテナに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビーム給電複反射鏡型スキャンア
ンテナは、航空機や人工衛星等に搭載されてレーダ等に
利用されてきた。すなわち、アンテナを所定軸回りに回
転させながら、[送信モード]において電波を放射し、
[受信モード]においてその反射波を受信することによ
って測定地点から目標物体への方角、距離の計測等に利
用されてきた。
【0003】従来例について図を用いて説明する。図2
は従来のビーム給電複反射鏡型スキャンアンテナを示す
断面図とブロック図である。1は送信機、2は受信機、
3は送信機1と直交偏波分波器(以下、OMTとする)
6とを接続する導波管の途中に設けられ、図2の1点鎖
線を境としてx軸回りに回転可能なロータリージョイン
ト(以下、RJとする)、4は受信機2とOMT6とを
接続する導波管の途中に設けられ、図2の1点鎖線を境
としてx軸回りに回転可能なRJ、5はOMT6と一次
放射器7とから構成された給電部、8は副反射鏡、9は
主反射鏡である。10はRJ3、4、給電部5、副反射
鏡8、主反射鏡9を設けたアンテナベースである。11
はモータ、12はモータ11の回転駆動力をアンテナベ
ース10に伝えるギヤである。なお、モータ11、ギヤ
12は駆動手段を構成している。
【0004】以上の構成による従来例の動作について
[送信モード]、[受信モード]に分けて説明する。ま
ず、[送信モード]、[受信モード]に関らず常にアン
テナベース10は、モータ11による回転駆動力がギヤ
12を介して伝えられて所定方向に回転させられてい
る。
【0005】[送信モード]送信機1から所望の電波を
出力し、RJ3を介してOMT6に供給する。なお、R
J3の上部(1点鎖線より上側)はアンテナと同期して
回転し、下部(1点鎖線より下側)は固定されているた
め回転しない。OMT6は、供給された電波をx軸に平
行な直線偏波(以下、V偏波とする)として励振する。
励振された電波は、一次放射器7を介して出力され、副
反射鏡8、主反射鏡9を介してアンテナの外部に放射さ
れる。この放射された電波は目標物体等で反射された
後、[受信モード]において主反射鏡9によって受信さ
れる。
【0006】[受信モード]主反射鏡9に入射された電
波は、副反射鏡8で反射されて一次放射器7を介してO
MT6に供給される。OMT6は、供給された電波のう
ちy軸に平行な直線偏波(以下、H偏波とする)成分の
みを分波し、分波した電波をRJ4を介して受信機2に
供給する。RJ4は、RJ3と同様に構成されており、
上部はアンテナベース10と同期して回転し、下部は固
定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のビ
ーム給電複反射鏡型スキャンアンテナにおいては、給電
部全体をアンテナベースと一緒に回転しているため、ア
ンテナベースの回転によって偏波面が回転することはな
かった。しかし、アンテナベース上での給電部の配置位
置が制限される。すなわち、一次放射器は反射鏡と一緒
に回転し、送受信機は固定されているため送受信機と一
次放射器との距離が長くなって給電損失が増加するとい
う問題点があった。また、回転部分ではRJを介して導
波管接続しなければならず、RJ搭載による重量増加が
生じるという問題点があった。さらに、RJの回転軸を
アンテナベースの回転軸に一致させるのに、高度な組立
精度が要求されるという問題点もあった。本発明はこの
ような課題を解決するためのものであり、RJを一切使
用せず、かつ、偏波面を常に一定に保つことができるビ
ーム給電複反射鏡型スキャンアンテナを提供することを
目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明によるビーム給電複反射鏡型スキャン
アンテナは、送信モードのとき送信機から供給された電
波を直線偏波に分波して出力し、受信モードのとき供給
された電波を送信偏波とは直交する直線偏波に分波して
受信機に出力する直交偏波分波器によって構成され、固
定されていて回転しない第1の給電部と、送信モードの
とき第1の給電部から供給された電波の位相を可変して
出力し、受信モードのとき供給された電波の位相を可変
して第1の給電部に出力する180度移相器と、送信モ
ードのとき180度移相器が出力する電波を外部に放射
し、受信モードのとき供給された電波を180度移相器
に出力する一次放射器とから構成され、所定軸回りを回
転可能な第2の給電部と、送信モードのとき第2の給電
部から供給された電波を外部に放射し、受信モードのと
き送信モードのときに放射した電波の反射波を受信し、
前記所定軸回りを回転可能な反射鏡群とを備えている。
このように構成することによって、アンテナの偏波面を
常に一定に保つことができる。また、給電部を回転軸上
に配置することができるため、円形の回転フランジが使
用できRJが不要となる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の詳細について図面
を参照して説明する。図1は本発明の一つの実施の形態
を示す断面図とブロック図である。図2と同一符号は、
同一または同等の部品を示す。5aは一次放射器7と1
80度移相器13とから構成され、x軸回りを所定速度
で回転可能な給電部(第2の給電部)、5bはOMT6
から構成され固定されていて回転しない給電部(第1の
給電部)、14は給電部5aと5bとを結ぶ導波管の途
中に設けられ、x軸回りにのみ(1自由度)回転可能な
回転フランジ、15は給電部5aの回転速度を調整する
減速器、16は平面鏡である。なお、平面鏡16、副反
射鏡8、主反射鏡9は反射鏡群を構成している。
【0010】以上の構成による本実施の形態の動作につ
いて詳細に説明する。給電部5aは、アンテナベース1
0の回転に同期し、所定速度でx軸回りを回転する。し
かし、給電部5bは固定されていて回転しないため、ア
ンテナベース10が回転するとアンテナの偏波面も回転
してしまう。たとえば、x軸回りにθ度アンテナが回転
すると偏波面の回転角度もθ度となる。また、一般に1
80度移相器による物理的回転角度をβ度とすると、1
80度移相器の電気的な偏波面の回転角度は、2β度と
なることが知られている。
【0011】そこで、アンテナベース10の回転による
偏波面の回転を、180度移相器13の電気的な偏波面
の回転で補正することによって偏波面を一定に保つこと
にする。つまり、偏波面の回転角度θと180度移相器
13の電気的な偏波面2βを等しくすれば良い。したが
って、 θ=2β (1) となり、 β=θ/2(度) (2) となる。
【0012】よって、アンテナベース10がθ度回転し
たら、180度移相器13をβ=θ/2(度)だけ同じ
方向に回転させれば偏波面を一定に保つことができるこ
とがわかる。以上より、減速器15を用いて給電部5a
をアンテナベース10の半分の速度で回転させて偏波面
を一定に保つことにする。次に、本発明の動作を[送信
モード]、[受信モード]に分けて詳細に説明する。
【0013】[送信モード]送信機1から出力された電
波は、OMT6に供給されてV偏波(H偏波)が励振さ
れる。励振された電波は、回転フランジ14を介して1
80度移相器13に供給される。供給された電波はアン
テナベース10の回転角θに伴って偏波面が回転する
が、180度移相器13によって元に戻されてV偏波
(H偏波)となる。そして、一次放射器7を介して出力
され、平面鏡16、副反射鏡8、主反射鏡9の順に反射
されてアンテナの外部に放射される。
【0014】[受信モード]主反射鏡9に入射された電
波は、副反射鏡8、平面鏡16の順に反射されて一次放
射器7を介して180度移相器13に供給される。18
0度移相器13は、供給された電波の位相を可変して回
転フランジ14を介してOMT6に供給する。OMT6
は供給された電波をH偏波(V偏波)成分のみに分波し
て受信機2に供給する。なお、本発明は、RJ(矩形導
波管と円形導波管とが組み合わされて構成されている)
より小型で単純な構造である回転フランジ(円形導波管
によって構成されている)を使うことにより、送受信機
と一次放射器との距離が短くなる。そのため、給電損失
が減少する。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は給電部を
2つの部分に分割し、第2の給電部に所定軸回りに回転
可能な180度移相器を備えている。そのため、第2の
給電部を回転させることによりアンテナの偏波面を常に
一定に保つことができる。また、給電部を回転軸上に配
置することができ、送受信機と一次放射器との距離が短
くなり給電損失を減らすことができる。さらに、RJを
使用しなくてよいため、アンテナの回転軸とRJの回転
軸とを一致させるという高度な組立精度を必要とせず、
RJ搭載による重量増加を防ぐこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一つの実施の形態を示す断面図とブ
ロック図である。
【図2】 従来例を示す断面図とブロック図である。
【符号の説明】
1…送信機、2…受信機、3、4…ロータリージョイン
ト(RJ)、5、5a、5b…給電部、6…直交偏波分
波器(OMT)、7…一次放射器、8…副反射鏡、9…
主反射鏡、10…アンテナベース、11…モータ、12
…ギヤ、13…180度移相器、14…回転フランジ、
15…減速器、16…平面鏡(ミラー)。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信モードのとき送信機から供給された
    電波を直線偏波に分波して出力し、受信モードのとき供
    給された電波を送信偏波とは直交する直線偏波に分波し
    て受信機に出力する直交偏波分波器によって構成され、
    固定されていて回転しない第1の給電部と、 送信モードのとき第1の給電部から供給された電波の位
    相を可変して出力し、受信モードのとき供給された電波
    の位相を可変して第1の給電部に出力する180度移相
    器と、送信モードのとき180度移相器が出力する電波
    を外部に放射するために出力し、受信モードのとき供給
    された電波を180度移相器に出力する一次放射器とか
    ら構成され、所定軸回りを回転可能な第2の給電部と、 送信モードのとき第2の給電部から供給された電波を外
    部に放射し、受信モードのとき送信モードのときに放射
    した電波の反射波を受信して第2の給電部に供給し、前
    記所定軸回りを回転可能な反射鏡群とを備え、偏波面を
    常に一定に保つことを特徴とするビーム給電複反射鏡型
    スキャンアンテナ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 反射鏡群と第2の給電部をそれぞれ所定の速度で回転駆
    動させる駆動手段と、 第2の給電部の回転速度を反射鏡群の半分の速度になる
    ように調整する減速器とを備えていることを特徴とする
    ビーム給電複反射鏡型スキャンアンテナ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、 第1の給電部と第2の給電部とを接続する回転フランジ
    を備えていることを特徴とするビーム給電複反射鏡型ス
    キャンアンテナ。
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