JP2803370B2 - リングトリップ回路 - Google Patents
リングトリップ回路Info
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- JP2803370B2 JP2803370B2 JP3006097A JP609791A JP2803370B2 JP 2803370 B2 JP2803370 B2 JP 2803370B2 JP 3006097 A JP3006097 A JP 3006097A JP 609791 A JP609791 A JP 609791A JP 2803370 B2 JP2803370 B2 JP 2803370B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は電話交換機の加入者回路
に使用されるリングトリップ回路に関する。
に使用されるリングトリップ回路に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種のリングトリップ回路は、
図２に示すように、呼出信号電流制限抵抗１と、呼出信
号電流検出抵抗２と、呼出信号電流検出抵抗２の両端電
圧の交流成分を減衰し直流成分を取出す低域通過フィル
タ１９を構成する抵抗１７及びコンデンサ１８と、低域
通過フィルタ１９の出力電圧を電気的に分離して呼出信
号送出側と異なる電源系に信号を伝達する光結合素子
（フォトカプラ）２０と、フォトカプラ２０の負荷抵抗
２１と、フォトカプラ２０の出力を検出する比較器１１
とを備えている。
図２に示すように、呼出信号電流制限抵抗１と、呼出信
号電流検出抵抗２と、呼出信号電流検出抵抗２の両端電
圧の交流成分を減衰し直流成分を取出す低域通過フィル
タ１９を構成する抵抗１７及びコンデンサ１８と、低域
通過フィルタ１９の出力電圧を電気的に分離して呼出信
号送出側と異なる電源系に信号を伝達する光結合素子
（フォトカプラ）２０と、フォトカプラ２０の負荷抵抗
２１と、フォトカプラ２０の出力を検出する比較器１１
とを備えている。
【０００３】この回路は図３に示すように、呼出信号送
出リレー接点２８ａ，２８ｂと、フックスイッチ２５，
直流阻止コンデンサ２６及びベルコイル２７を備えた電
話機２４と、呼出信号発生器２９と、直流電源３０，３
１とに接続される。
出リレー接点２８ａ，２８ｂと、フックスイッチ２５，
直流阻止コンデンサ２６及びベルコイル２７を備えた電
話機２４と、呼出信号発生器２９と、直流電源３０，３
１とに接続される。
【０００４】この構成において、呼出信号リレー接点２
８ａ，２８ｂがオンしている状態でかつフックスイッチ
２５がオフ状態であるとき（電話機２４としてはオンフ
ック状態であるとき）、呼出信号電流検出抵抗２，呼出
信号送出リレー接点２８ａ，直流阻止コンデンサ２６，
ベルコイル２７，呼出信号送出リレー接点２８ｂ及び呼
出信号電流制限抵抗１を経由して呼出信号（例えば１６
Ｈｚの交流信号）が流れ、呼出信号電流検出抵抗２の両
端には交流電圧が発生する。しかし、抵抗１７及びコン
デンサ１８で構成される低域通過フィルタ１９でこの交
流電圧は減衰されるため、フォトカプラ２０の発光ダイ
オードの両端に印加される電圧は小さい。したがって、
フォトカプラ２０の出力電圧の変化も小さいため、比較
器１１の検出閾値を越える電圧には至らず、比較器１１
の出力は変化しない。
８ａ，２８ｂがオンしている状態でかつフックスイッチ
２５がオフ状態であるとき（電話機２４としてはオンフ
ック状態であるとき）、呼出信号電流検出抵抗２，呼出
信号送出リレー接点２８ａ，直流阻止コンデンサ２６，
ベルコイル２７，呼出信号送出リレー接点２８ｂ及び呼
出信号電流制限抵抗１を経由して呼出信号（例えば１６
Ｈｚの交流信号）が流れ、呼出信号電流検出抵抗２の両
端には交流電圧が発生する。しかし、抵抗１７及びコン
デンサ１８で構成される低域通過フィルタ１９でこの交
流電圧は減衰されるため、フォトカプラ２０の発光ダイ
オードの両端に印加される電圧は小さい。したがって、
フォトカプラ２０の出力電圧の変化も小さいため、比較
器１１の検出閾値を越える電圧には至らず、比較器１１
の出力は変化しない。
【０００５】次に、呼出信号送出リレー接点２８ａ，２
８ｂがオン状態であるときにフックスイッチ２５がオン
状態になると（電話機２４としてはオフフック状態であ
るとき）、呼出信号発生器２９からの呼出信号の交流電
流と直流電源３０からの直流電流との合成電流が呼出信
号電流検出抵抗２，呼出信号送出リレー接点２８ａ，フ
ックスイッチ２５，呼出信号送出リレー接点２８ｂ及び
呼出信号電流制限抵抗１を経由して流れ、呼出信号電流
検出抵抗２の両端に直流電圧と交流電圧との合成電圧が
発生する。この合成電圧は低域通過フィルタ１９により
交流電圧成分が減衰されるが、直流電圧成分はそのまま
フォトカプラ２０の発光ダイオードの両端に印加される
ため、フォトカプラ２０の出力電圧の変化は大きくな
り、比較器１１の検出閾値を越える電圧となり、比較器
１１の出力は変化する。したがって、比較器１１の出力
状態を監視することにより、電話機２４のオフフック及
びオンフック状態を知ることができる。
８ｂがオン状態であるときにフックスイッチ２５がオン
状態になると（電話機２４としてはオフフック状態であ
るとき）、呼出信号発生器２９からの呼出信号の交流電
流と直流電源３０からの直流電流との合成電流が呼出信
号電流検出抵抗２，呼出信号送出リレー接点２８ａ，フ
ックスイッチ２５，呼出信号送出リレー接点２８ｂ及び
呼出信号電流制限抵抗１を経由して流れ、呼出信号電流
検出抵抗２の両端に直流電圧と交流電圧との合成電圧が
発生する。この合成電圧は低域通過フィルタ１９により
交流電圧成分が減衰されるが、直流電圧成分はそのまま
フォトカプラ２０の発光ダイオードの両端に印加される
ため、フォトカプラ２０の出力電圧の変化は大きくな
り、比較器１１の検出閾値を越える電圧となり、比較器
１１の出力は変化する。したがって、比較器１１の出力
状態を監視することにより、電話機２４のオフフック及
びオンフック状態を知ることができる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のリング
トリップ回路では、低域通過フィルタ１９のカットオフ
周波数が低いため、低域通過フィルタ１９を構成する抵
抗１７及びコンデンサ１８は大きな値の素子となり、か
つコンデンサ１８は両極性のコンデンサを必要とする。
また、フォトカプラ２０の検出出力を大きくするために
は、フォトカプラ２０の発光ダイオードに流れる直流電
流を多く流す必要があり、低域通過フィルタ１９を構成
する抵抗１７の値は小さいことが望まれる。
トリップ回路では、低域通過フィルタ１９のカットオフ
周波数が低いため、低域通過フィルタ１９を構成する抵
抗１７及びコンデンサ１８は大きな値の素子となり、か
つコンデンサ１８は両極性のコンデンサを必要とする。
また、フォトカプラ２０の検出出力を大きくするために
は、フォトカプラ２０の発光ダイオードに流れる直流電
流を多く流す必要があり、低域通過フィルタ１９を構成
する抵抗１７の値は小さいことが望まれる。
【０００７】すなわち、従来のリングトリップ回路で
は、大容量のコンデンサを必要とするため、部品が大形
化する。またオンフック状態であるとき、低域通過フィ
ルタ１９の出力の交流電圧がほぼフォトカプラ２０の発
光ダイオードの順方向電圧以下になるように設計する必
要があり、かつダイオードの順方向電圧は温度特性を含
めバラツキが大きいため低域通過フィルタ１９の呼出信
号周波数での減衰量を大きくする必要がある。このた
め、低域通過フィルタ１９での遅延時間が大きくなり、
オフフックの検出時間が長くなる問題もある。
は、大容量のコンデンサを必要とするため、部品が大形
化する。またオンフック状態であるとき、低域通過フィ
ルタ１９の出力の交流電圧がほぼフォトカプラ２０の発
光ダイオードの順方向電圧以下になるように設計する必
要があり、かつダイオードの順方向電圧は温度特性を含
めバラツキが大きいため低域通過フィルタ１９の呼出信
号周波数での減衰量を大きくする必要がある。このた
め、低域通過フィルタ１９での遅延時間が大きくなり、
オフフックの検出時間が長くなる問題もある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明のリングトリップ
回路は、電話交換機の加入者を呼び出すためのリンギン
グ信号送出時に動作する発振器と、前記発振器の出力で
スイッチがオン・オフするスイッチトキャパシタ回路
と、前記スイッチトキャパシタ回路の出力より直流電圧
を出力する低域通過フィルタと、前記低域通過フィルタ
の出力から直流信号を検出する比較器とを備える構成で
ある。
回路は、電話交換機の加入者を呼び出すためのリンギン
グ信号送出時に動作する発振器と、前記発振器の出力で
スイッチがオン・オフするスイッチトキャパシタ回路
と、前記スイッチトキャパシタ回路の出力より直流電圧
を出力する低域通過フィルタと、前記低域通過フィルタ
の出力から直流信号を検出する比較器とを備える構成で
ある。
【０００９】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図１は本発明の一実施例を示す構成図である。この
実施例のリングトリップ回路は、呼出信号電流制限抵抗
１と、呼出信号電流を電圧に変換する呼出信号電流検出
抵抗２と、こ抵抗２の両端電圧を電源として動作する発
振器８と、発振器８の出力でスイッチがオン・オフし抵
抗２の両端電圧を抵抗３〜７で減衰した電圧を呼出信号
送出側の電源系と異なる電源系に伝達するスイッチトキ
ャパシタ９と、呼出信号と直流信号とを分離する低域通
過フィルタ１０と、この低域通過フィルタ１０の出力か
ら直流信号を検出する比較器１１と、電話機側に接続さ
れる端子１２，１３と、呼出信号電源側に接続される端
子１４，１５と、リングトリップ検出出力端子１６とを
備える。この実施例の回路は、端子１２，１３，１４，
及び１５を介して図３に示す電話機２４，呼出信号送出
リレー接点２８ａ，２８ｂ，呼出信号発生器２９及び直
流電源３０に接続される。
る。図１は本発明の一実施例を示す構成図である。この
実施例のリングトリップ回路は、呼出信号電流制限抵抗
１と、呼出信号電流を電圧に変換する呼出信号電流検出
抵抗２と、こ抵抗２の両端電圧を電源として動作する発
振器８と、発振器８の出力でスイッチがオン・オフし抵
抗２の両端電圧を抵抗３〜７で減衰した電圧を呼出信号
送出側の電源系と異なる電源系に伝達するスイッチトキ
ャパシタ９と、呼出信号と直流信号とを分離する低域通
過フィルタ１０と、この低域通過フィルタ１０の出力か
ら直流信号を検出する比較器１１と、電話機側に接続さ
れる端子１２，１３と、呼出信号電源側に接続される端
子１４，１５と、リングトリップ検出出力端子１６とを
備える。この実施例の回路は、端子１２，１３，１４，
及び１５を介して図３に示す電話機２４，呼出信号送出
リレー接点２８ａ，２８ｂ，呼出信号発生器２９及び直
流電源３０に接続される。
【００１０】以下に、動作を説明する。まず、呼出信号
送出リレー接点（図３中、２８ａ，２８ｂ）がオン状態
で電話機２４がオンフック状態の時、電話機２４に呼出
信号発生器２９から交流電流のみが流れ、呼出信号電流
検出抵抗２の両端に交流電圧が発生し、この電圧を電源
として発振器８は呼出信号の周波数の２倍以上の周波数
のスイッチトキャパシタのスイッチ駆動用信号を発生す
る。
送出リレー接点（図３中、２８ａ，２８ｂ）がオン状態
で電話機２４がオンフック状態の時、電話機２４に呼出
信号発生器２９から交流電流のみが流れ、呼出信号電流
検出抵抗２の両端に交流電圧が発生し、この電圧を電源
として発振器８は呼出信号の周波数の２倍以上の周波数
のスイッチトキャパシタのスイッチ駆動用信号を発生す
る。
【００１１】呼出信号電流検出抵抗２の両端に発生した
電圧は、低域通過フィルタ１０の入力ダイナミックレン
ジ内に入るように抵抗３〜７で減衰され、スイッチトキ
ャパシタ９でサンプリングされ、呼出信号送出側と異な
る電源系に伝達される。伝達された電圧は低域通過フィ
ルタ１０でサンプリングで発生する高周波成分および呼
出信号成分が減衰され、比較器１１の検出閾値以下に減
衰されるため、比較器９の出力は変化しない。
電圧は、低域通過フィルタ１０の入力ダイナミックレン
ジ内に入るように抵抗３〜７で減衰され、スイッチトキ
ャパシタ９でサンプリングされ、呼出信号送出側と異な
る電源系に伝達される。伝達された電圧は低域通過フィ
ルタ１０でサンプリングで発生する高周波成分および呼
出信号成分が減衰され、比較器１１の検出閾値以下に減
衰されるため、比較器９の出力は変化しない。
【００１２】次に、呼出信号送出リレー接点２８ａ，２
８ｂがオン状態でかつ電話機２４がオフフック状態のと
き、電話機２４のフックスイッチ２５がオンするため、
電話機２４には、呼出信号発生器２９からの交流信号と
直流電源３０からの直流電流の両方が流れ、呼出信号電
流検出抵抗２の両端には直流電圧と交流電圧が発生す
る。
８ｂがオン状態でかつ電話機２４がオフフック状態のと
き、電話機２４のフックスイッチ２５がオンするため、
電話機２４には、呼出信号発生器２９からの交流信号と
直流電源３０からの直流電流の両方が流れ、呼出信号電
流検出抵抗２の両端には直流電圧と交流電圧が発生す
る。
【００１３】この電圧は前述のオフフック状態と同一動
作により、低域通過フィルタ１０に入力される。そし
て、低域通過フィルタ１０で直流成分が出力され、この
電圧は比較器１１の検出閾値を越えるため、比較器１１
の出力は変化する。この比較器１１の出力の変化によ
り、電話機２４のオンフック状態及びオフフック状態を
知ることができる。
作により、低域通過フィルタ１０に入力される。そし
て、低域通過フィルタ１０で直流成分が出力され、この
電圧は比較器１１の検出閾値を越えるため、比較器１１
の出力は変化する。この比較器１１の出力の変化によ
り、電話機２４のオンフック状態及びオフフック状態を
知ることができる。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、リンギン
グ信号送出時に動作する発振器と、この発振器の出力で
スイッチがオン・オフするスイッチトキャパシタ回路を
用い、出力を異種電源系に伝達することにより、呼出信
号送出側の回路と無関係に低域通過フィルタを構成でき
る。これにより、低域通過フィルタを構成するコンデン
サは小容量で設計でき、部品を小形化できる。
グ信号送出時に動作する発振器と、この発振器の出力で
スイッチがオン・オフするスイッチトキャパシタ回路を
用い、出力を異種電源系に伝達することにより、呼出信
号送出側の回路と無関係に低域通過フィルタを構成でき
る。これにより、低域通過フィルタを構成するコンデン
サは小容量で設計でき、部品を小形化できる。
【００１５】また、低域通過フィルタとしてＳＣＦフィ
ルタ及ディジタルフィルタ等を使用可能であり、半導体
集積化し易く、かつ高次のフィルタが半導体集積回路で
実現できるため、オフフックの検出時間の短いリングト
リップ回路を実現できる。
ルタ及ディジタルフィルタ等を使用可能であり、半導体
集積化し易く、かつ高次のフィルタが半導体集積回路で
実現できるため、オフフックの検出時間の短いリングト
リップ回路を実現できる。
【図１】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図２】従来のリングトリップ回路を示す構成図であ
る。
る。
【図３】リングトリップ回路と周辺回路との関係を示す
構成図である。
構成図である。
１ 呼出信号電流制限抵抗 ２ 呼出信号電流検出抵抗 ３〜７ 抵抗 ８ 発振器 ９ スイッチトキャパシタ １０ 低域通過フィルタ １１ 比較器
Claims (1)
- 【請求項１】 電話交換機の加入者を呼び出すためのリ
ンギング信号送出時に動作する発振器と、前記発振器の
出力でスイッチがオン・オフするスイッチトキャパシタ
回路と、前記スイッチトキャパシタ回路の出力より直流
電圧を出力する低域通過フィルタと、前記低域通過フィ
ルタの出力から直流信号を検出する比較器とを備えるこ
とを特徴とするリングトリップ回路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3006097A JP2803370B2 (ja) | 1991-01-23 | 1991-01-23 | リングトリップ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3006097A JP2803370B2 (ja) | 1991-01-23 | 1991-01-23 | リングトリップ回路 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04238448A JPH04238448A (ja) | 1992-08-26 |
| JP2803370B2 true JP2803370B2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=11629008
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3006097A Expired - Lifetime JP2803370B2 (ja) | 1991-01-23 | 1991-01-23 | リングトリップ回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2803370B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8471926B2 (en) | 2009-07-22 | 2013-06-25 | Panasonic Corporation | Imaging apparatus, information processing apparatus and information processing method |
| CN103077346B (zh) * | 2012-12-20 | 2015-07-22 | 深圳国微技术有限公司 | 一种基于时钟频率检测的芯片抗攻击系统及方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5680952A (en) * | 1979-12-05 | 1981-07-02 | Nec Corp | Subscriber monitoring circuit |
-
1991
- 1991-01-23 JP JP3006097A patent/JP2803370B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04238448A (ja) | 1992-08-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980616 |