JP2802152B2 - 空気調和機の制御方法 - Google Patents

空気調和機の制御方法

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    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、室内ユニツトと室外ユニツトとからなる空
気調和機に係り、特に、室内ユニツトの空調負荷に応じ
た指令に従つて、室外ユニツトの圧縮機駆動用電動機の
回転数を無段階に制御する方法に関する。
[従来の技術] 従来の空気調和機の制御装置として、例えば特開平1
−131840号公報,特開平1−131841号公報に記載される
ように、圧縮機駆動用電動機の運転電流が過電流となる
と、制限電流値(最大許容電流値)を小さく偏向設定
し、運転周波数を段階的に低くして運転電流を下げるよ
うに制御する技術が知られている。
[発明が解決しようとする課題] 上記従来技術では、圧縮機駆動用電動機に流れる電流
の大きさが制限電流値に至つてからこの制限電流値の設
定を下方修正して運転周波数を低下させるため、冷凍サ
イクルの遅れが考慮できず、運転電流がオーバーシユー
トしてしまう。これを防止するには、予め制限電流値を
オーバーシユート分を見込んで低く設定する必要がある
が、このようにすると、空気調和機の最大能力を低下さ
せてしまう。
また、上記従来の制御方法では、高負荷運転の場合、
運転周波数の低下に運転電流の低下が追従できず、圧縮
機を停止させてしまうおそれがある。
さらに、制限電流値を用いて負荷の立上りを早める制
御方法について配慮されていなかつた。
本発明の目的は、かかる問題点を解消し、高負荷運転
でも制限吐出圧力を越えることなく、空気調和機の最大
能力を発揮でき、立上り特性を改善できるようにした空
気調和機の制御方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明は、圧縮機駆動用
電動機の運転電流を検出し、圧縮機駆動用電動機の回転
数毎に定められた圧縮機の制限吐出圧力に対応した圧縮
機駆動用電動機の制限電流を第1の目標値とし、該第1
の目標値より小なる第2の目標値を設定し、圧縮機駆動
用電動機の運転電流が該第2の目標値を越えない範囲で
は、圧縮機駆動用電動機の回転数を急速に変化させて室
内ユニツトからの指令回転数にし、該第2の目標値を越
える範囲では、フアジイ制御により圧縮機駆動用電動機
の回転数を低速変化させて該指令回転数よりも低く抑え
るように制御する。
[作用] 検出された圧縮機駆動用電動機の運転電流がその回転
数毎に定められた制限電流である第1の目標値より小さ
い第2の目標値に到達するまでは、圧縮機駆動用電動機
の回転数を、速やかに指令回転数に上昇させるための制
御を行ない、該運転電流が第2の目標値を越えた時点
で、圧縮機駆動用電動機の回転数の変化速度を小さくし
て、フアジイ制御により、該運転電流が第1の目標値付
近に維持されるように圧縮機駆動用電動機を制御する。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面によつて説明する。
第1図は本発明による空気調和機の制御方法の一実施
例を示すブロツク図であつて、1,2は制御装置、3はコ
ンバータ、4はインバータ、5は圧縮機駆動用電動機、
6は運転電流検出手段、7は制御部である。
同図において、制御装置1は室内ユニツトのもの、制
御装置2は室外ユニツトのものである。
制御装置1は、図示はしないが、マイクロコンピユー
タを主体とし、室温センサやリモコン操作部からの入力
信号によつて室内送風機などを駆動すると共に、制御装
置2に圧縮機駆動用電動機5で駆動される図示しない圧
縮機の回転数を指示する信号や室外送風機、冷暖房の冷
媒切り換えを行なう四方弁の動作を指示する信号を送出
する。室外ユニツトの制御装置2では、制御装置1を介
して供給される交流電圧がコンバータ3で直流電圧に変
換され、インバータ4に供給されて圧縮機駆動用電動機
5の駆動用三相電圧が生成される。運転電流検出手段6
は圧縮機駆動用電動機5の運転電流Irの大きさを検出
し、制御部7に供給する。制御部7はマイクロコンピユ
ータを主体とし、コンバータ3から出力される直流電圧
が電源電圧として印加され、運転電流検出手段6で検出
される運転電流値Irとともに、制御装置1から圧縮機の
回転数を指示する信号が供給され、圧縮機の回転数毎に
定めた制限吐出圧力Pdに対応した圧縮機駆動用電動機5
の制限電流値IR(N)と運転電流値Irとを比較しながら
所定の回転数を設定するための信号をインバータ4に供
給する。これにより、圧縮機駆動用電動機5はこの信号
に応じた回転数で回転する。
第2図は圧縮機の回転数に対する制限吐出圧力Pdと制
限電流IR(N)の関係を表わしたグラフ図である。かか
る関係を表わすデータが制御部7に記憶されている。す
なわち、圧縮機駆動用電動機5の運転電流Irを制限電流
IR(N)に制御することによつて制限吐出圧力Pdを制御
できるものである。
次に、制御部7による制御の一例を第3図によつて説
明する。
冷房運転(または暖房運転)開始時の能力の立上り性
能を向上させるためには、空調負荷に応じて室内ユニツ
トの制御装置1から与えられた指令回転数に圧縮機駆動
用電動機5の回転数を速やかに到達させればよい。しか
し、第3図(b)に示すように圧縮機駆動用電動機5の
回転数を急速に上昇させても、冷凍サイクルの圧力応答
遅れにより、圧縮機駆動用電動機5の運転電流Irはその
回転数の上昇に追従できず、第3図(a)に示すよう
に、遅れて上昇する。ここで、圧縮機の回転数毎に定め
た制限吐出圧力Pdに対応した圧縮機駆動用電動機5の制
限電流IR(N)が第2図に示したように与えられている
から、圧縮機駆動用電動機5の回転数を指令回転数に維
持したままにすると、空調負荷が大きい場合には、運転
電流はいずれ制限電流IR(N)に一致し、しかる後、オ
ーバーしてしまう。そこで、この一致した時点で圧縮機
駆動用電動機5の回転数を速やかに下降させることが考
えられるが、このようにしても、上述したように、冷凍
サイクルの圧力応答遅れにより、運転電流Irは直ちに降
下することができず、やはり制限電流IR(N)からオー
バーシユートしてしまうことになる。さらには、回転数
を大幅に下降させると、運転電流Irが必要以上に小さく
なり、その結果、圧縮機の吐出圧力が大幅に変動して安
定した能力が得られないことになる。
そこで、この実施例では、第3図(a)に示すよう
に、上記の制限電流IR(N)を第1の目標値としてこれ
よりも所定量(例えば2(A)程度)低い第2の目標値
を設定し、運転電流Irが第2の目標値に一致した時点か
ら所定のサンプリング時間(例えば5秒)毎に第1の目
標値から運転電流Irを差し引いた偏差Eとこの偏差Eの
変化量ΔEを算出し、フアジイ制御により、運転電流Ir
が第1の目標値をオーバーシユートせずにかつ第1の目
標値付近に維持されるようにキメ細かに制御を行ない、
再大能力が得られるようにするものである。
従来の制御方式では、室内外の温度,送風量、および
冷凍サイクル内の温度や循環経路等に起因して発生する
吐出圧力の非線形的な過渡変動に追従した制御量のモデ
ル化が困難であつたが、フアジイ制御を用いることによ
り、吐出圧力の変動に応じた非線形な制御量の操作が容
易に実現できるものである。また、第1の目標値と第2
の目標値との電流差としては、運転電流Irの検出分解能
に対する偏差Eのフアジイ集合が5段階程度に評価でき
るような値に設定すればよい。また、サンプリング時間
としては、運転電流の検出分解能に対する偏差Eの変化
量ΔEが充分検出され、且つこの変化量ΔEのフアジイ
集合が5段階程度に評価できるような時間に設定すれば
よい。
次に、かかる制御を行なうための制御部7の動作の一
具体例を第4図によつて説明する。
室内ユニツトの制御装置1から回転数の指令があると
(ステツプP1)、運転電流検出手段6で圧縮機駆動用電
動機5の現在の運転電流Irを検出する(ステツプP2)。
また、これとともに、図示しない手段によつて圧縮機駆
動用電動機5の現在の回転数Nを検出し(ステツプ
P3)、第2図に示す関係からこの回転数Nに対応した制
限電流IR(N)を第3図(a)の第1の目標値として設
定し(ステツプP4)、さらに、この第1の目標値から所
定量(例えば2(A))差し引いた値を第3図(b)の
第2の目標値として設定する(ステツプP5)。
次に、検出された上記運転電流Irと第2の目標値との
大きさを比較する(ステツプP6)。このとき、運転電流
Ir<第2の目標値である場合には、インバータ4を制御
して圧縮機駆動用電動機5の回転数Nを急速に変化さ
せ、この回転数Nを制御装置1からの指令回転数に到達
させるための運転制御を行なう(ステツプP7)。そし
て、タイマをクリアし(ステツプP8)、第1の目標値か
ら運転電流値Irを差し引いた値を求め、これを前回偏差
E′として記憶する(ステツプP9)。
かかるステツプP1〜P9の動作は圧縮機駆動用電動機5
の回転数Nが制御装置1からの指令回転数に達するまで
繰り返され、これとともに、第1,第2の目標値、前回偏
差E′が偏向され、運転電流Irが上昇していく。そし
て、圧縮機駆動用電動機5の回転数Nが制御装置1から
の指令回転数に達すると、この回転数Nはこの指令回転
数に固定され、これとともに第1,第2の目標値もこの指
令回転数に対するものとなるが、運転電流Irは上昇し続
けて前回偏差E′が引き続き変更される。
その後、運転電流Irが設定されている第2の目標値に
達すると(ステツプP6)、タイマの計数値を判定する
(ステツプP10)。このとき、ステツプP8でタイマはク
リアされた状態にあるので、タイマを作動させて時間計
測を行なう(ステツプP18)。運転電流Irは上昇し続け
ており、タイマが動作開始してから5秒経過すると(ス
テツプP10)、第1の目標値から運転電流Irを引いた値
を求めて偏差Eとし(ステツプP11)、偏差Eから先に
求めた前回偏差E′を引いて得られる値を偏差の変化量
ΔEとする(ステツプP12)。そして、これら偏差Eお
よび偏差の変化量ΔEに基づいて、後述するフアジイ論
理演算により回転数変位量ΔNを求め(ステツプ
P13)、これを圧縮機駆動用電動機5の現在の回転数N
に加算してこの圧縮機駆動用電動機5の目標回転数N
を決定する(ステツプP14)とともに、前回偏差E′を
今回求めた偏差Eと書き換える(ステツプP15)。これ
とともに、タイマを零クリアし(ステツプP16)、圧縮
機駆動用電動機5の回転数変化速度を小さくして回転数
NをΔNだけ変化させ、この回転数Nを目標回転数Nsに
到達させるための運転動作を行なう(ステツプP17)。
このように圧縮機駆動用電動機5の回転数Nが低下し
ても、第1,第2の目標値がそのまま設定されている。
ステツプP17で目標回転数Nsへの運転動作が開始する
と、再びタイマを動作させて5秒の経過を待ち(ステツ
プP10,P18)、以下、同様にして、ステツプP10〜P18
動作が繰り返される。
かかる動作の繰り返しにより、運転電流Irは漸近的に
第1の目標値に近づくことになる。そして、運転電流Ir
がこの第1の目標値に達すると、偏差E、偏差の変化量
ΔEはほとんど零となり、圧縮機駆動用電動機5の回転
数Nはそのときの目標回転数Nsに制御される。これによ
り、運転電流Irは第1の目標値から低下するが、これが
ステツプP11,P12で検出され、ステツプP17でこれまでよ
りも高い目標回転数Nsが設定される。したがつて、圧縮
機駆動用電動機5の回転数Nが上昇し、これとともに運
転電流Irも上昇する。そして、かかる動作が繰り返さ
れ、運転電流Irは常に第1の目標値近傍に保持される。
上記制御を行なうための制御部7の動作の他の具体例
を第5図によつて説明する。なお、第4図に対応するス
テツプには同一符号をつけている。
この具体例は、ステツプP6,P7間に目標回転数Nsをス
テツプP1で入力した指令回転数に設定するステツプP19
を設けると共に、ステツプP18でタイマがカウントする
と、ステツプP17に進む点が第4図で示した具体例と異
なる。
すなわち、第5図において、運転電流Irが第2の目標
値に達しないときには、ステツプP1〜P9の一連の動作を
繰り返し、これによつて運転電流Irが上昇していくこと
は第4図に示した具体例と同様であるが、この繰り返し
動作中、ステツプP19で目標回転数Nsが指令回転数に設
定される。
運転電流Irが第2の目標値に達すると(ステツプ
P6)、タイマの計数値が5秒を表わしているか否かを判
定する(ステツプP10)。このとき、ステツプP8でタイ
マはクリアされた状態にあるので、タイマをカウントさ
せ(ステツプP18)、圧縮機駆動用電動機5の回転数N
を、その回転数変化速度を小さくして、目標回転数Nsへ
制御し(ステツプP17)、ステツプP1に戻る。
なお、このときの目標回転数NsはステツプP19で設定
された指令回転数である。
以下、タイマが5秒カウントするまでは、ステツプP1
〜P6,P10.P18,P17の一連の動作が繰り返され、圧縮機駆
動用電動機5の回転数Nが指令回転数である目標回転数
Nsに近づくように制御されるとともに、時々刻々運転電
流Irが検出されて第1,第2の目標値が修正されていく。
その後、タイマが5秒カウントすると(ステツプ
P10)、第4図で示した具体例と同様、ステツプP11〜P
16が実行され、このとき得られた第1の目標値と運転電
流Irとから目標回転数Nsが設定されるとともに、タイマ
がクリアされる。
そして、次にタイマが5秒カウントするまでは、再び
ステツプP1〜P6,P10,P18,P17の一連の動作が繰り返さ
れ、圧縮機駆動用電動機5の回転数NがステツプP14
設定された目標回転数Nsに近づくように制御される。
その後、上記の動作が繰り返される。
以上のように、この具体例は、運転電流Irが第2の目
標値に達するまでは、目標回転数Nsを指定回転数に設定
するステツプP19を除いて、第4図に示した具体例と同
様であるが、運転電流Irが第2の目標値以上になつたと
きには、常時運転電流Irを検出して第1の目標値を修正
し、タイマが5秒カウントする毎に、そのときの第1の
目標値と運転電流とから目標回転数Nsを得、圧縮機駆動
用電動機5の回転数Nをこの目標回転数Nsに制御するよ
うにしている。
なお、ステツプP13で目標回転数Nsを指令回転数に設
定するのは、運転電流Irが第2の目標値に達して最初の
5秒間もステツプP17を実行させるためである。このと
きには、またステツプP11〜P14が実行されておらず、第
1の目標値と運転電流Irとから目標回転数Nsが設定され
ていないから、ステツプP19により、仮に目標回転数Ns
を指令回転数としたものである。
次に、第4図,第5図のステツプP13におけるフアジ
イ論理演算による回転数変位量ΔNの算出方法につい
て、第6図〜第9図により詳細に説明する。
第7図(a)は偏差Eに対して発明者が「負に大」
(NB)、「負に小」(NS)、「ゼロ」(ZO)、「正に
小」(PS)、「正に大」(PB)と評価する最大を1とす
るグレードを示したフアジイ変数のメンバシツプ関数を
示している。第7図(b)は偏差の変化量ΔEに対して
発明者が「負に大」(NB)、「負に小」(NS)、「ゼ
ロ」(ZO)、「正に小」(PS)、「正に大」(PB)と評
価する最大を1とするグレードを示したフアジイ変数の
メンバシツプ関数を示している。第7図(c)は圧縮機
駆動用電動機の回転数変位量ΔNに対して発明者が「減
速量大」(NB)、「減速量小」(NS)、「増減速なし」
(ZO)、「増速量小」(PS)、「増速量大」(PB)と評
価する最大を1とするグレードを示したフアジイ変数の
メンバシツプ関数を示している。
但し、第7図(a),(b)では、偏差E,偏差の変化
量ΔEはアンペア(A)を単位としており、第7図
(c)では、回転数変位量ΔNは毎分(minA1)を単位
としている。また、偏差E,偏差の変化量ΔE,回転数変位
量ΔN夫々に対する評価は一意的ではなく、第7図
(a),(b),(c)で評価の領域が異なるように、
2通りの評価も行なわれることになる。
第8図は圧縮機駆動用電動機5の回転数変位量ΔNを
フアジイ理論演算によつて求めるための制御ルール、す
なわち、第7図(a),(b)での評価と第7図(c)
での評価との関係を示す説明図である。
第8図において、縦方向には偏差Eの5段階のフアジ
イ変数をとり、横方向には偏差の変化量ΔEの5段階の
フアジイ変数をとつて2次元に配置されており、これら
2つの条件の交わつた位置に圧縮機駆動用電動機5の最
適な回転数変位量ΔNが設定されている。すなわち、例
えば偏差Eが「正に小」(PS)で偏差の変化量ΔEが
「ゼロ」(ZO)ならば、回転数変位量ΔNは「増速量
小」(PS)と設定される。
なお、第7図(a),(b),(c)の3種類のメン
バーシツプ関数および第8図の制御ルールは本発明の発
明者が予めシミユレーシヨンと実験結果に基づいて決め
たものである。また、第7図のメンバーシツプ関数およ
び第8図の制御ルールは制御部7の記憶部(図示せず)
に予め格納されている。
次に、第4図及び第5図におけるステツプP13でのフ
アジイ論理演算の実行手順について、第6図と第9図と
により説明する。
最初に、第4図,第5図のステツプP11で求めた偏差
Eに対するメンバシツプ関数を求める(ステップS1)。
例えば、E=+0.5(A)とすると、第7図(a)か
ら、第9図(a)に示すように、フアジイ変数PS「正に
小」のメンバシツプ関数のみが選択され、そのグレード
が1となる。次に、第4図,第5図のステツプP12で求
めた偏差の変化量ΔEに対するフアジイ変数のメンバシ
ツプ関数を求める(ステツプS2)。例えば、ΔE=−0.
4Aとすると、第7図(b)から、第9図(b),(c)
に示すように、フアジイ変数NS「負に小」、NB「負に
大」の2つのメンバシツプ関数が選択され、夫々のグレ
ードは0.8,0.6となる。このようにして圧縮機駆動用電
動機5の回転数変位量ΔNを推論するための制御ルール
の前件部が導出される。
次に、ステツプS1,S2で求められた前件部を上記記憶
部に格納された第8図の制御ルールにあてはめて後件部
である圧縮機駆動用電動機5の回転変位量ΔNのフアジ
イ変数を求め、そのメンバシツプ関数を導出する(ステ
ツプS3)。例えば、第9図では、偏差の変化量ΔEに対
して2つのメンバシツプ関数があるから、次の2通りの
前件部が成立する。
もしE=PSでΔE=NSならば ……(1) もしE=PSでΔE=NBならば ……(2) 上記前件部を制御ルールにあてはめて後件部を求める
のであるが、前件部(1)の場合、第8図の制御ルール
により、第7図(c)に示す回転数変位量ΔNのフアジ
イ変数ZO「増減速なし」のメンバシツプ関数が導出さ
れ、前件部(2)の場合、同様にして、第7図(c)に
示す回転数変位量ΔNのフアジイ変数NS「減速量小」の
メンバシツプ関数が導出される。
次に、このようにステツプS3で求められた回転数変位
量ΔNのフアジイ変数のメンバシツプ関数から、そのグ
レードを導出してメンバシツプ関数の修正を行なう。す
なわち、後件部である回転数変位量メンバシツプ関数の
グレードは、制御ルールの前件部を構成する2つのフア
ジイ変数のうち、グレードの小さい方の値として成立す
るものである。例えば、第9図(a),(b)なる前件
部では偏差Eのメンバシツプ関数PSのグレード1よりも
偏差の変位量ΔEのメンバシツプ関数NSのグレード0.8
が小さいから、この0.8が、第9図(d)に示すよう
に、回転数変位量ΔNのメンバシツプ関数ZO「増減速な
し」に対するグレードとし、同様に、第9図(a),
(c)なる前件部では、偏差の変位量ΔEのグレード0.
6が、第9図(e)に示すように、NS「減速量小」に対
するグレードとする。このようにして修正された回転数
変位量ΔNのメンバシツプ関数が第9図(d),(e)
の斜線部分である。
次に、ステツプS4で求められた回転数変位量ΔNの修
正メンバシツプ関数の論理和をとり、合成メンバシツプ
関数を求める(ステツプS5)。例えば、第9図(f)の
斜線部分が第9図(d),(e)の修正メンバシツプ関
数の合成メンバシツプ関数である。
最後に、第9図(f)に示すように、ステツプS5で求
められた回転数変位量ΔNの合成メンバシツプ関数の重
心の位置を算出して所望の回転数変位量ΔNを導出す
る。第9図(f)において、横軸の回転数変位量をx、
このxに対する合成メンバシツプ関数の値をm(x)と
すると、この合成メンバシツプ関数の重心である所望の
回転数変位量ΔNは次式で与えられる(第6図のステツ
プS6)。
このようにして求められたΔNを圧縮機駆動用電動機
5の現在の回転数Nに加算して目標回転数Nsを決定する
のである。
以上のように、フアジイ制御により、運転電流Irが漸
近的に制限電流に近づくように圧縮機駆動用電動機5の
回転数が制御でき、また、運転電流Irを目標回転数の制
限電流の極く近くに安定して保持できる。
なお、上記実施例において、上記した第2の目標値を
固定値としてもよいし、可変値としてもよい。また、第
2の目標値を運転開始時の運転電流としてもよく、この
場合には、運転開始時から上記のようにフアジイ制御が
行なわれることになる。この場合にも、上述したメンバ
シツプ関数および制御ルールを用いることができる。
さらに、冷房,暖房能力の異なる空気調和機への応用
など、制御対象が異なつても制御量を容易に決定するこ
とが可能である。
以上説明した実施例は、圧縮機の回転数Nが室内から
の指令回転数に到達した後に、運転電流Irが第2の目標
値を越える場合であり、例えば外気温度が低い温度条件
の元で空気調和機の暖房運転を開始(圧縮機や冷凍サイ
クルの温度が外気温度に略等しい状態)する時などに発
生しやすい。
一方、第10図は圧縮機の回転数Nが室内からの指令回
転数に到達する前に、運転電流Irが第2の目標値を越え
る場合の実施例である。例えば空気調和機の暖房運転に
おいて、圧縮機や冷凍サイクルの温度が高温状態で運転
を開始する時などに発生しやすい。この場合も、第5図
に示したフローチヤートをそのまま適用できるものであ
る。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、制限電流とな
る第1の目標値とこれよりも小さい値の第2の目標値と
が設定され、圧縮機駆動用電動機の運転電流が第2の目
標値を越えないとき、該圧縮機駆動用電動機の回転数を
指令回転数まで急速に変化させ、該運転電流が該第2の
目標値を越えたときには、該圧縮機駆動用電動機の回転
数をフアジイ制御して該運転電流を第1の目標値に漸近
さで、該圧縮機駆動用電動機の立上り特性を良好にする
とともに、高負荷運転においても、常に、制限吐出圧力
に近い領域での安定な能力制御が可能となり、空気調和
機の最大能力を発揮できるものである。
また、従来の制御方式では、室内外温度,送風量およ
び冷凍サイクルの循環経路等に起因して発生する圧縮機
起動時の吐出圧力の過渡変動に追従した制御量のモデル
比が困難であつたが、本発明は、フアジイ制御を用いる
ことにより、制御状態に応じた制御量の操作が容易に実
現できるため、特に、暖房立上り時の能力を大幅に改善
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による空気調和機の制御方法の一実施例
を示すブロツク図、第2図はこの実施例で使用する圧縮
機の回転数に対する制限吐出圧力と制限電流の関係を示
す図、第3図はこの実施例における高負荷運転制御の一
具体例の概念図、第4図および第5図は夫々第1図にお
ける制御部の制御動作を示すフローチヤート、第6図は
第4図,第5図におけるフアジイ論理演算による回転数
変位量ΔNの決定ステツプを具体的に示したフローチヤ
ート、第7図(a)は偏差Eに対するフアジイ変数のメ
ンバシツプ関数を示す図、第7図(b)は偏差の変化量
ΔEに対するフアジイ変数のメンバシツプ関数を示す
図、第7図(c)は回転数変位量に対するフアジイ変数
のメンバシツプ関数を示す図、第8図は制御ルールの一
例を示す図、第9図は回転数変位量の合成メンバシツプ
関数及び重心位置の導出方法の説明図、第10図は上記実
施例における運転制御の他の具体例を示す概念図であ
る。 1……室内ユニツトの制御装置、2……室外ユニツトの
制御装置、3……コンバータ、4……インバータ、5…
…圧縮機駆動用電動機、6……運転電流検出手段、7…
…制御部。
フロントページの続き (72)発明者 北條 聡 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (72)発明者 小暮 博志 栃木県下都賀郡大平町大字富田800番地 株式会社日立製作所栃木工場内 (72)発明者 二見 基生 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所日立研究所内 (56)参考文献 特開 平2−227572(JP,A) 特開 昭60−159543(JP,A) 特開 昭64−23795(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24F 11/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】室内ユニツトからの空調負荷に応じた指令
    回転数に従つて、室外ユニツトの圧縮機駆動用電動機の
    回転数を無段階に制御させるインバータ制御装置を備え
    た空気調和機において、 該圧縮機駆動用電動機の運転電流を検出し、該圧縮機駆
    動用電動機の回転数毎に定められた圧縮機の制限吐出圧
    力に対応した該圧縮機駆動用電動機の制限電流を第1の
    目標値とするとともに、該第1の目標値よりも小さい値
    の第2の目標値を設定し、 検出された該圧縮機駆動用電動機の運転電流が該第2の
    目標値を越えない範囲では、該圧縮機駆動用電動機の回
    転数を該指令回転数へ変化させて検出された該圧縮機駆
    動用電動機の運転電流が該第2の目標値を越える範囲で
    は、フアジイ制御によつて該圧縮機駆動用電動機の回転
    数を変化させて該指令回転数よりも低く抑えることを特
    徴とする空気調和機の制御方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記フアジイ制御は、
    所定サンプリング時間毎に検出される前記圧縮機駆動用
    電動機の運転電流と前記制限電流との偏差と、該偏差の
    変化量とから回転数変位量を算出し、前記圧縮機駆動用
    電動機の現回転数に該回転数変位量を加算して目標回転
    数とし、前記圧縮機駆動用電動機の回転数を該目標回転
    数にする制御であることを特徴とする空気調和機の制御
    方法。
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