JP2801981B2 - 焦点距離及びアスペクト比の自動設定カメラ - Google Patents
焦点距離及びアスペクト比の自動設定カメラInfo
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- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
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- Focusing (AREA)
- Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)
Description
ト比を自動的に設定するカメラに関するものである。
考案されている。また、被写体である人物をフイルムの
露光面上に最適な大きさで写し込むためのオートズーム
カメラも考案されている。
つの考案を組み合わせたものはなかった。このように2
つの考案を組み合わせることで、アスペクト比が可変で
しかも被写体である人物をフイルムの露光面上に最適な
大きさで写し込むような焦点距離にズームを自動的に移
動させることが可能になる。ところが、最適な焦点距離
は、ユーザーが選んだアスペクト比に従って変化する。
このため、アスペクト比に従った最適な焦点距離を見つ
けるには、新たな方法が必要になる。さらに、前記アス
ペクト比も被写体である人物の画面上での位置や、人物
の距離、人物の並び方などにより最適なものとそうでな
いものがあり、それらを選択するのはユーザーにとって
煩わしい作業となる。また、オートズームとは別に、被
写体が人物である場合にはユーザーが選んだ焦点距離に
対し、最適なアスペクト比が存在するが、それらを選択
することも、ユーザーにとって煩わしい作業となる。
あり、焦点距離及びアスペクト比を自動的に設定するこ
とができるカメラを提供することを目的とする。
に、本発明は、撮影画面の複数個所を測距する広域AF
機構から得られた情報により主要被写体の距離とその位
置を解析し、その結果によりユーザーが選んだアスペク
ト比に対して最適な焦点距離を選択するフレーム優先モ
ードを備えたものである。
れた情報により主要被写体の距離とその位置を解析し、
その結果によりユーザーが選んだ焦点距離に対して最適
なアスペクト比を選択するズーム優先モードを備えたも
のである。
したときにはズーム優先モードとして働き、フレーム切
替えスイッチを操作したときにはフレーム優先モードと
して働くズームとフレームとの両優先モードを備えたも
のである。
適な焦点距離とアスペクト比との組み合わせを記録して
おき、広域AF機構から得られた情報により主要被写体
の距離とその位置を解析し、その結果から前記組み合わ
せから最適なものを選択するプログラムモードを備えた
ものである。
れた情報により主要被写体の距離とその位置を解析し、
その結果から最適な焦点距離とアスペクト比及び焦点距
離の組み合わせの関係を学習し、その結果から最適な焦
点距離とアスペクト比を選択する復習モードを備えたも
のである。
ドと、ズーム優先モードと、プログラムモードと、復習
モードとを備えたものである。
2において、カメラ本体2の前面の中央部には撮影レン
ズ3が設けられ、その上方中央部にファインダ4,上方
左方部に測距窓5a,5b,上方右方部にストロボ発光
部6が設けられている。また、カメラ本体2の上面には
シャッタレリーズボタン7が設けられている。更に、カ
メラ本体2の裏面には、図3に示すようなジョイスティ
ック式の切替えスイッチ8が設けられている。このスイ
ッチ8は、撮影レンズ3の焦点距離を切り替えるズーム
スイッチ8aと、アスペクト比を切り替えるフレームス
イッチ8bとを複合させたものであり、スティック9を
左側に倒すと焦点距離がワイド側に切り替わり、右側に
倒すと焦点距離がテレ側に切り替わる。また、スティッ
ク9を上側に倒すと、アスペクト比が大となるように、
画面サイズをL,H,C,Pの順に変化させ、下側に倒
すとアスペクト比が小となるように、P,C,H,Lの
順に変化させる。
スペクト比が1.46の35ミリフルサイズ相当画面,
Hは画面サイズが21.2mm×37.7mmでアスペクト
比が1.78のハイビジョン画面,Cは画面サイズが1
6.4mm×37.7mmでアスペクト比が2.30のシネ
マスコープ画面,Pは画面サイズが13.2mm×37.
7mmでアスペクト比が2.86のパノラマサイズ画面を
それぞれ示している。なお、ハイビジョン画面とは高品
位テレビジョン画面のことであり、このサイズ画面で撮
影した画像は、例えば電子スチル画像等の電子画像に変
換する際にトリミングを行う必要がなく有利である。
イッチ18は、図1に示すように、コントローラ10に
接続されている。コントローラ10は、周知のマイクロ
コンピュータから構成されており、プログラムを記憶し
たROM11,RAM12の他に、LCDドライバ13
等を備えている。コントローラ10には、広域AF装置
としてのマルチビームAF装置15と、露光枠切替え装
置16と、モータドライバ17とが接続されている。モ
ータドライバ17は、フイルムの巻き取り及び巻き戻し
を行う給送用モータ19と、撮像系レンズ群20及びフ
ァインダー系レンズ群21の焦点距離を調節するズーム
モータ22とを駆動する。
ラータイプの実像式ファインダであり、対物レンズ23
と接眼レンズ24との間に設けられたポロプリズム25
の入射面側に視野枠を示す液晶表示板26が設けられて
いる。この液晶表示板26の周縁部には、図5に示すよ
うに、前記P,C,H,Lに対応して各々駆動されるラ
イン状の液晶表示部27〜31が設けられている。
アスペクト比を選択しやすくするために、撮影者が他の
視野と識別できる程度に各々うっすら濃度を有してい
る。画面サイズ切替えノブ8を操作してファインダ視野
を選択すると、選択されたファインダ視野の濃度が他の
視野の濃度よりやや高くなり、試みに撮影画面を変更し
てみることができる。そして、シャッタボタン7を半押
しすると、選択したファインダ視野の濃度がさらに高く
なって撮影範囲が明瞭に示されるようになる。
して、P,C,H,Lのいずれかの画面モードを選択す
ると、これに連動して、各液晶表示部27〜31がLC
Dドライバ13により駆動され、各画面モードに対応し
たファインダ視野となる。例えば、図6に示すように、
Lの35ミリフルサイズ画面モードでは、表示部29〜
31がオンとなり、視野枠の左右縁部が濃度を有した状
態となる。これにより、35ミリフルサイズのファイン
ダ視野33が表示される。また、図7に示すように、H
のハイビジョン画面モードでは、全ての表示部27〜3
1がオフとなり、視野枠サイズが最大となる。これによ
り、ハイビジョンサイズのファインダ視野34が表示さ
れる。また、図8に示すように、Cのシネマスコープ画
面モードでは、液晶表示部27,31のみがオンにな
り、視野枠の上下縁部が狭い幅で濃度を有した状態にな
る。これにより、シネマスコープサイズのファインダ視
野35が表示される。また、図9に示すように、Pのパ
ノラマサイズ画面モードでは、液晶表示部27,28,
30,31がオンとなり、視野枠の上下縁部が広い幅で
濃度を有した状態になる。これにより、パノラマサイズ
のファインダ視野36が表示される。
ーズボタン7を半押しにすると、図10に示すように、
露光枠切替え装置16が働き、露光開口40をそれぞれ
の画面サイズに切り替える。露光枠41は、平行状態で
移動自在とされた1対の上下辺マスク42,43と、1
対の左右辺マスク44,45とから構成されている。上
下辺マスク42,43は、一端が無端ベルト46に固定
されており、ステッピングモータ47の回転により、上
下方向で移動して、互いが接近又は離反する。左右辺マ
スク44,45も同様に構成されており、図示省略のス
テッピングモータにより左右方向で互いが接近又は離反
する。これにより、Lでは21.2mm×31mmの開口サ
イズとなり、Hでは21.2mm×37.7mm、Cでは1
6.4mm×37.7mm、Pでは13.2mm×37.7mm
の開口サイズになる。なお、ベルトとステッピングモー
タによるマスク42〜45の移動の他に、ソレノイドや
リンク装置、ラックとピニオン等によりこれらマスクを
平行移動させてもよい。
いて説明する。先ず、各種モードに共通な事項を説明し
た後に、それぞれのモードについて説明し、その後、構
図評価関数、学習モードについて説明する。本実施例で
扱うモードとしては、 (1)フレーム優先モード(最大画角法) (2)フレーム優先モード(構図評価法) (3)ズーム優先モード (4)ズーム+フレーム両優先モード (5)プログラムモード (6)復習モード (7)学習モード がある。
で写されるためには、被写体までの距離と画角との関係
が次の数式1を満たす必要がある。
イルム露光面サイズから定まる画角、Lは被写体までの
距離、Bは人物の大きさ、rは被写体である人物の上下
まはは左右にどの程度余裕を持って写し込むかを決定す
るパラーメタである。rについて述べると、例えばr=
1の場合は画面いっぱいに人物が写し込まれ、r=2の
場合は上下または左右に人物のサイズの0.5倍の余裕
が取られる事になる。一般に上下又は左右に人物のサイ
ズの(r−1)/2倍の余裕が取られる。以上の関係を
図11に示す。
関係をグラフにしてみると、図12のようになる。ただ
し、グラフの縦軸は次式で示されるτを採用している。
に対応する量として用いることにする。ところで、数式
1の関係は、画面の垂直、水平、対角方向どれにでも適
用できる。しかし、通常の画面フォーマットが横に長
く、しかも人物が縦長であることからして、人物が画面
の中央に存在する場合は、垂直方向についてのみ考えれ
ばよいことがわかる。ところが、人物が画面の中央にな
い場合はこの限りではない。なぜならば、被写体が中央
から外れると、人物の右または左部分が画面から外れる
場合があるからである。従来のように、アスペクト比の
大きくない画面の場合は被写体が画面の中央から著しく
外れる場合を考慮しなくても良かったが、本件のように
アスペクト比の大きい画面が選択され、画面の中央から
著しく離れた位置にある人物を撮影する可能性がある場
合は、この点を考慮しなければならない。本実施例で
は、画面の中央以外の人物の存在及び距離を認識するた
めに、マルチビームAFシステムを搭載することを前提
としている。そこで、AFのビームが撮影レンズの光軸
となす角をφとすると距離Lの人物が左右の余裕を含め
て画面の水平方向に納まるための条件は数式4のように
なる。
をMとおくと、数式5のようになる。
めて画面の垂直方向に納めるための条件は数式3によ
り、数式6のようになる。
向各々の画角正接である。数式5,数式6とも等号の成
り立つ場合が最も適当な構図となりうる。数式5,数式
6を図で表すと、図13のようになる。ここでは、図1
4に示すように、ビームとして次の4種類(計7本)を
採用している。 Center (M=0) Side (M=0.16) Edge (M=0.32) Special (M=0.64)
水平、垂直方向のサイズNv, Nhと撮影レンズの焦点
距離Fから次式のように定まる。
になる。ここでは、次の4つの露光面サイズを想定して
いる。
とFとの関係が次のように定まる。
しく納めるためには、数式9,数式10ともに、成り立
たねばならない。両式とも等号の成り立つ場合が最も適
当な構図となるので、距離Lの被写体に最も敵した焦点
距離Fは、数式11のようになる。
ものを結果とする関数である。
る。図16において、数式9は細線で、数式10は太線
で表している。
に定義する。 ・フイルム露光面サイズの種類をフレームと呼ぶ。 ・フレームのラベルをnj (j=0,1,2,3,・・
・) ・前記nj を総称してnと呼ぶ。 ・フレームの総数を〔n〕と表す。 ・nj の垂直方向、水平方向の長さをNvj ,Nhjと
呼ぶ。 ・マルチビームAFの各ビームのラベルをmi (i=
0,1,2,3,・・・)と表す。 ・前記mi を総称してmと呼ぶ。 ・マルチビームの総数を〔m〕と表す。 ・ビームmi とレンズ光軸のなす角度φの正接tan φを
Mi と表す。 ・ビームmi により測定された距離をLi と表す。 ・取り得る焦点距離の最大値をFla、最小値をFsmと表
す。 ・全てのビームから得られた距離情報を鑑みて、焦点距
離F、フレームnを選択したときに、構図の適正度を評
価する関数をε(F,n)と表す。これは後にいくつか
のものを提示する。 ・変数pをCondition の満たす範囲で変化させたときの
関数g(p)の最小値を minimum(g(p))condition そのときの変数pの値を p|whenmin( g(p))condition 最大値についても同様に maximum(g(p))condition そのときのpの値を p|whenmax( g(p))condition とする。
最適な焦点距離をカメラユーザーが選択するモードであ
る。ビームmi で測距した被写体をフレームnj で撮影
するときの最適焦点距離fo(nj ,mi )は数式11
により、次式のようになる。
はユーザーによりフレームが切り換えられるたびに測距
を行い、次式で求めたFに焦点距離を合わせる。ただ
し、このとき、フレームはnj に設定されているものと
する。このときのフローチャートを図17,図18に示
す。
操作はいっさい禁止されているが、このモードで選択さ
れた焦点距離がユーザーにとって気にいらない場合に備
えて、ズームスイッチ操作時には自動的にこのモードが
解除されズーミング操作が可能な別のモード、例えばズ
ーム優先画角固定モード、又は完全なマニュアルモード
等に移るようにしてもよい。この場合のフローチャート
を図19に示す。
最適な焦点距離をカメラが選択するモードである。シャ
ッタレリーズの半押しのたびに又はユーザーによりフレ
ームが切り換えられるたびに測距を行い、次式で求めた
foに焦点距離を合わせる。ただし、フレームはnj に
設定されているものとする。このときのフローチャート
を図17,図18に示す。
操作はいっさい禁止されているが、このモードで選択さ
れた焦点距離がユーザーにとって気にいらない場合に備
えて、ズームスイッチ8aの操作時には自動的にこのモ
ードが解除され、ズーミング操作が可能な別のモード、
例えばズーム優先画角固定モード、又は完全なマニュア
ルモード等に移るようにしてもよい。この場合のフロー
チャートを図19に示す。
ムの測距結果から最適なフレームをカメラが選択するモ
ードである。シャッタレリーズボタンの半押しのたびに
又はユーザーによりズーミングが行われるたびに測距を
行い、次式で求めたnoにフレームを合わせる。ただ
し、焦点距離はFに設定されているものとする。このと
きのフローチャートを図20,図21に示す。
換え操作はいっさい禁止されているが、このモードで選
択されたフレームがユーザーにとって気にいらない場合
に備えて、フレームスイッチ8bの操作時には自動的に
このモードが解除され、フレーム切換え操作が可能な別
のモード、例えばフレーム優先画角固定モード、又は完
全なマニュアルモード等に移るようにしてもよい。この
場合のフローチャートを図22に示す。
うに動作し、ズーミング操作時には前記(3)のように
動作するモードである。この場合のフローチャートを図
18,図21,図23に示す。
カメラが選択するモードである。シャッタレリーズの半
押しのたびに測距を行い、εを最大にするフレームと焦
点距離の組み合わせを求める。まず、各フレーム毎にε
が最大となるFを求め、それをfo(nj )とする。こ
の場合のフローチャートを図24,図25に示す。
これをnoとする。
定し、fo(no)を焦点距離として設定する。このモ
ードではユーザーによるフレーム切換え操作及びズーミ
ング操作はいっさい禁止されているが、このモードで選
択されたフレームまたは焦点距離がユーザーにとって気
にいらない場合に備えて、ズームスイッチ8aの操作時
又はフレームスイック8bの操作時には自動的にこのモ
ードが解除され、フレーム切換え操作が可能な別のモー
ド、例えばズーム優先画角固定モード、フレーム優先画
角固定モード、または完全なマニュアルモード等に移る
ようにしてもよい。
結果を基に後述する学習を行い、その学習結果と現在の
各ビームの測距結果から、最適な焦点距離及びフレーム
をカメラが選択するモードである。シャッタレリーズの
半押しのたびに測距を行い、得られた各ビームの測距距
離Li を後述するAAN(人工ニューラルネットワー
ク)に入力し、同じAANから出力された焦点距離Fと
フレームnj にセットする。この場合のフローチャート
を図26,図27に示す。
設定がユーザーにとっては最適でない場合も考えられる
ので、他の適した設定を順次設定することができるよう
にする。例えば、復習ボタンを押すごとに1番適した設
定、2番目に適した設定、3番目に適した設定・・・と
いう具合に順次選択できるようにする。
換え操作及びズーミング操作はいっさい禁止されている
が、このモードで選択されたフレーム又は焦点距離がユ
ーザーにとって気にいらない場合に備えて、フレームス
イッチ操作時又はズーミングスイッチ操作時には自動的
にこのモードが解除され、フレーム切換え操作が可能な
別のモード、例えばズーム優先画角固定モード、フレー
ム優先画角固定モード、又は完全なマニュアルモード等
に移るようにしてもよい。
は、数式5,数式6で示したとおり、水平、垂直方向の
各々について、次式のようになる。
選択したときの実際の画角は次式のようになる。
対数値を図28に示すような関数vに与えた結果を、被
写体にとってどの程度適当な画角かを示す評価関数とす
る。
ことを示し、「−1」の時は最も適していない(禁止状
態に近い)ことを示す。また、「0」の時はどちらでも
ない(画角判定基準に影響しない)ことを示す。具体的
には、τがτoと等しい時、最大値「1」をとる。この
場合、被写体は最も適当な大きさでフイルム上に写し込
まれることになる。また、τがτoより大きくなるに従
って「0」に近づく。この場合、被写体は前記最も適当
な大きさよりも小さな大きさで写し込まれる。また、τ
がτoに小さい時はおおむね最小値「−1」をとる。こ
の場合、被写体はフイルム露光面からはみ出してしまう
ことになる。さらに、τがτoより余りに小さい時は再
び「0」に近づいていく。これは設定した焦点距離及び
フレームに対して被写体が余りにも近くにあり、他の被
写体とは同時に写す必要性の無いものか、そうでなくと
も、被写界深度の関係上同時に写し込むべきでない場合
など、あるいは被写体が人物ではないと想定できる場合
などに相当する。各ビームに当たった被写体ごとの評価
関数eは全てのビームについて加え合わせたものをεと
する。
て評価値を算出しているが、ビーム毎に異なる評価関数
を用いてもよい。例えば、図29のように、ビームMi
の値により異なる評価関数を用いることもできる。同図
(a)に示すように、Mi の大きいビームについては、
τがτoより余りにも小さいときは再び「0」に近づく
関数を用いる。また、同図(b),(C)に示すよう
に、Mi の小さなビームについては、τがτoよりも小
さいときでもなかなか「0」に近づかない関数を用い
る。これは、画面中央にある被写体ほど主要被写体であ
る可能性が高く、τがτoよりも余りに小さい場合は画
角判定基準に影響しないという前記仮定が成り立たない
可能性が大きいからである。
・フレームと、各ビームの測距距離結果との関係を構図
関連情報と呼ぶことにする。カメラが学習モードにセッ
トされている場合は、レリーズボタン7の半押し時又は
全押し時又は学習ボタンの押し下げによる学習スイッチ
50(図1参照)のオン時(これらを学習タイミングと
呼びことにする。)にそのときの構図関連情報をカメラ
内に記憶し、過去に記録された構図関連情報と今回の構
図関連情報を基に学習を行う。前述したように、(6)
復習モードでは、レリーズボタン7の半押し時又は全押
し時又は復習ボタンの押し下げによる復習スイッチ51
のオン時に、学習結果と各ビームの測距結果からカメラ
が最適と判断した焦点距離とフレームに設定される。更
に、前記最適であるとカメラが想定した設定がユーザー
にとっては最適ではない場合も考えられるので、他の適
した設定を順次選択できるようにする。例えば、学習ボ
タンを押す毎に1番適した設定、2番目に適した設定、
3番目に適した設定・・・という具合に順次選択できる
ようにする。この場合のフローチャートを図32に示
す。
AANを用いる。AANを用いた学習法の一つとして、
誤差逆伝搬学習(バックプロパゲーション)が知られて
いる。この方法について、以下説明する。
層、及び一つ以上の中間層で構成され、しかも入力層の
各ユニットは中間層の各ユニットに、中間層の各ユニッ
トは出力層の各ユニットに一方向結合しているネットワ
ークを用意する。このネットワークの入力層に入力信号
ベクトルを与えると、ネットワーク内の各ユニットの結
合係数及びしきい値に従って、何らかの出力信号ベクト
ルが得られる。更に、入力信号ベクトルとその入力信号
ベクトルに対し最も適した(あるいは最も期待される)
出力信号ベクトル(これを教師信号ベクトルという)の
組み合わせをいくつか用意する。前記入力層に入力信号
ベクトルを与えた時に実際に出力層に現れる出力信号ベ
クトルと理想的な教師信号ベクトルとの差から、各ユニ
ットの結合係数及びしきい値を変更する操作を行う(こ
れを学習という)。学習を繰り返す事により、どのよう
な入力信号ベクトルに対しても教師信号に近い最適な出
力信号ベクトルが得られるように結合係数及びしきい値
を変化させていく。
記学習タイミングに各ビームが測距した距離Li を正規
化した値Ii を与えることにする。Ii は次のようにし
て求める。
ようにすると、最近距離では、Ii は「1」となり、無
限大距離ではIi は「0」となる。この間では、焦点距
離を一定とした場合Ii はフイルム上での被写体の大き
さに比例した値をとる。出力信号ベクトルとしては、考
えられる焦点距離とフレームの組み合わせすべてについ
て、構図の適合性を表す値Ok を出力させることにす
る。前記組み合わせは次のように定める。
代表的な焦点距離を選び、それをZ0、Z1、Z2、・
・・とする。例えば28mmから110mmまでの焦点距離
が撮影可能なカメラにおいて、代表値を選ぶ場合は次の
ようにする。 焦点距離 焦点距離の逆数 Z0 =28 mm 0.036 Z1 =30 mm 0.033 Z2 =33 mm 0.030 Z3 =37 mm 0.027 Z4 =42 mm 0.024 Z5 =48 mm 0.021 Z6 =56 mm 0.018 Z7 =67 mm 0.015 Z8 =83 mm 0.012 Z9 =110mm 0.009
点距離代表値と呼び、これらの総数を〔Z〕とする。ま
た、Zp を総称してZとする。これらをフレームnj と
組み合わせて、考えられる全ての組み合わせとする(図
32参照)。具体的には、焦点距離代表値Zp とフレー
ムnj を選択したときの構図の評価値がO p・ [n]+jと
なるように割り当てる。
ベクトルと同様な焦点距離とフレームの組み合わせを考
える。前記学習タイミング時にフレームnj と焦点距離
Fが選択されているとする。まず、Fに最も近い焦点距
離代表値を選びその添字をqとする。
とする関数である。特に、前述したように逆数が均等に
なるように焦点距離代表値を設定した場合は、次の条件
を満たすZq を探せばよい。
ムnj の組み合わせに該当する唯一の要素を「1」、そ
れ以外を「0」とする。
手順を説明する。はじめに次のように定義する。 Ii 入力層のユニットiの出力(数式25のIi と
等価) Uj 中間層のユニットjの入力 Hj 中間層のユニットjの出力 Sk 出力層のユニットkの入力 Ok 出力層のユニットkの出力(先に定義したOk
と等価) Tk 出力層のユニットkに対する教師信号(先に定
義したTk と等価) Wji 入力層のユニットiから中間層のユニットjへ
の結合係数 Vjk 中間層のユニットjから出力層のユニットkへ
の結合係数 θj 中間層のユニットjのしきい値 γk 出力層のユニットkのしきい値 〔H〕 中間層のユニットの数 また、中括弧{}は囲まれた部分の全ての集合を意味す
る。
を適当な値で初期化する。 (2)記憶されている中で一番新しい構図関連情報をも
とに入力信号ベクトル{Ii }及び教師信号ベクトル
{Tk }を算出する。 (3)入力信号ベクトル{Ii }から中間層ユニットj
への入力{Uj }を求める。
める。
された値xをそのユニットの出力値に変換する関数であ
る(以下、ユニット関数と呼ぶ)。ユニット関数は出力
値が「0」から「+1」へ単調増加する関数で通常シグ
モイド関数(図33,数式31参照)が採用される。
入力{Sk }を求める。
める。
ニットkにつながる結合係数と出力層ユニットkのオフ
セットに対する誤差δk を求める。
のユニットjにつながる結合係数と中間層ユニットjの
オフセットに対する誤差δj を求める。
修正する。同様にγk を抵当な係数βで補正する。
で修正する。同様にθj を適当な係数βで補正する。
度を決めるパラメータで、大きいほど早く学習が行われ
るが精度は下がる。
ば、それを基に入力信号ベクトル{Ii }及び教師信号
{Tk }を算出して(3)から繰り返す。今回参考にし
た構図関連情報が記憶されている中で最も古いものであ
れは(12)に進む。
制限回数を越えた場合は終了する。そうでない場合は
(2)から繰り返す。
習がなされる。学習手順の詳細及びAANの一般的な知
識としては、「入門と学習 ニューロコンピュータ」技
術評論社刊等に詳しく説明されている。復習モードでは
シャッタレリーズ半押しのたびに測距を行い、その結果
を学習がなされたAANに入力し、その結果得られた出
力ベクトル{Ok }の値(構図の適合性を表す値)が最
も大きい要素に対応したフレームと焦点距離の組み合わ
せにセットする。すなわち、
またフレームはnoにセットする。
dは剰余を表す。また、Zoとnoの設定がユーザーに
とっては最適でなく、他の適した設定を選択すべく、学
習ボタンの押し下げ等が成された場合は、出力ベクトル
{Ok }の値が2番目に大きい要素に対応したフレーム
と焦点距離の組み合わせにセットする。さらに、学習ボ
タンが押されたら、押されるごとに2番目に大きな値の
要素に対応した組み合わせ、3番目に大きな値の要素に
対応した組み合わせ・・・という具合に、構図の適合性
が大きい値を示す組み合わせの順に順次セットしていく
(図30参照)。
16により画面サイズを切り替えて撮影するようにした
が、この他に、全て撮影は1つの画面サイズで撮影して
おき、この他に、画面サイズを示すトリミング情報をフ
イルムの磁気記録層やパトローネのICメモリ等に記録
するようにして、疑似トリミング撮影を行うようにして
もよい。この場合には、プリント時に、トリミング情報
を読み取り、これに基づきトリミングプリントを行う。
また、本発明は、前記アスペクト比の数値や画面の数に
限定されないのは勿論である。また、本実施例ではファ
インダ4としてケプラータイプの実像式ファインダを採
用したが、採光式ファインダや他の実像式ズームファイ
ンダ等でもよい。さらに、撮影画面の複数個所を測距す
る機能をもった広域AF機構としては、上述したマルチ
ビームAF機構だけでなく、例えば撮影画面に水平ある
いは対角線方向に長いスリット光を投光し、その範囲内
の複数個所から戻ってきた反射光によって測距を行うス
リットビームAF機構を用いてもよい。
広域AF機構から得られた情報により主要被写体の距離
とその位置を解析し、その結果によりユーザーが選んだ
アスペクト比に対して最適な焦点距離を選択するフレー
ム優先モードを備えたから、アスペクト比を設定するこ
とで自動的に最適な焦点距離が選択され、主要被写体を
最適な大きさで簡単に撮影することができる。
り主要被写体の距離とその位置を解析し、その結果によ
りユーザーが選んだ焦点距離に対して最適なアスペクト
比を選択するズーム優先モードを備えたから、焦点距離
を設定することで自動的に最適なアスペクト比が選択さ
れ、主要被写体を最適な大きさで簡単に撮影することが
できる。
ユーザーが焦点距離を設定する場合には、これに最適な
アスペクト比が自動的に選択され、また、ユーザーがア
スペクト比を設定する場合には、これに最適な焦点距離
が自動的に選択され、常に主要被写体を最適な大きさで
撮影することができる。
とアスペクト比との組み合わせを記録しておき、広域A
F機構から得られた情報により主要被写体の距離とその
位置を解析し、その結果により前記組み合わせから最適
なものを選択するプログラムモードを備えることで、同
じように主要被写体を最適な大きさで撮影することがで
きる。
焦点距離とアスペクト比との組み合わせを逐次記憶して
おき、過去に記憶された組み合わせから広域AFの測距
個所と最適な焦点距離とアスペクト比とを選択する復習
モードを備えることにより、学習効果が発揮され、主要
被写体の大きさをより一層最適なものとして、簡単に写
真撮影を行うことができる。
面図である。
斜視図である。
晶表示板を示す平面図である。
を示す平面図である。
図である。
面図である。
面図である。
る。
Lと、人物の大きさBと、パラメータrとの関係を示す
説明図である。
と最適画角との関係で示す線図である。
での距離と最適画角との関係で示す線図である。
説明図である。
関係で示す線図である。
する場合に、数式9,数式10を距離Lと最適焦点距離
との関係で示す線図である。
リーズボタンを半押しにした場合のフローチャートであ
る。
えを行う場合のフローチャートである。
作をした場合のフローチャートである。
ーズボタンを半押しにした場合のフローチャートであ
る。
を行う場合のフローチャートである。
操作をした場合のフローチャートである。
ッターレリーズボタンを半押しにした場合のフローチャ
ートである。
ーズボタンを半押しにした場合のフローチャートであ
る。
及びフレーム切替え操作を行う場合のフローチャートで
ある。
タンを半押しにした場合のフローチャートである。
レーム切替え操作を行う場合のフローチャートである。
評価関数V(x)を示す線図である。
数の一例を示す線図である。
合のフローチャートである。
ューラルネットワークを示す概略図である。
合性出力とこれに対応する焦点距離代表値Zp とフレー
ムnj との組み合わせを示す説明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 アスペクト比が変更可能なズームカメラ
において、撮影画面の複数個所を測距する広域AF機構
から得られた情報により主要被写体の距離とその位置を
解析し、その結果によりユーザーが選んだアスペクト比
に対して最適な焦点距離を選択するフレーム優先モード
を備えたことを特徴とするカメラ。 - 【請求項2】 アスペクト比が変更可能なズームカメラ
において、撮影画面の複数個所を測距する広域AF機構
から得られた情報により主要被写体の距離とその位置を
解析し、その結果によりユーザーが選んだ焦点距離に対
して最適なアスペクト比を選択するズーム優先モードを
備えたことを特徴とするカメラ。 - 【請求項3】 アスペクト比が変更可能なズームカメラ
において、撮影画面の複数個所を測距する広域AF機構
から得られた情報により主要被写体の距離とその位置を
解析し、その結果によりユーザーが選んだアスペクト比
に対して最適な焦点距離を選択するフレーム優先モード
と、前記解析結果によりユーザーが選んだ焦点距離に対
して最適なアスペクト比を選択するズーム優先モードと
を備えたことを特徴とするカメラ。 - 【請求項4】 アスペクト比が変更可能なズームカメラ
において、撮影画面の複数個所を測距する広域AF機構
から得られた情報により主要被写体の距離とその位置を
解析し、その結果によりユーザーが選んだアスペクト比
に対して最適な焦点距離を選択するフレーム優先モード
と、前記解析結果によりユーザーが選んだ焦点距離に対
して最適なアスペクト比を選択するズーム優先モードと
を備え、ズームスイッチを操作したときには前記ズーム
優先モードとして働き、フレーム切換えスイッチを操作
したときには前記フレーム優先モードとして働くように
したことを特徴とするカメラ。 - 【請求項5】 アスペクト比が変更可能なズームカメラ
において、予め決定しておいた最適な焦点距離とアスペ
クト比との組み合わせを記録しておき、撮影画面の複数
個所を測距する広域AF機構から得られた情報により主
要被写体の距離とその位置を解析し、その結果により前
記組み合わせから最適なものを選択するプログラムモー
ドを備えたことを特徴とするカメラ。 - 【請求項6】 アスペクト比が変更可能なズームカメラ
において、撮影画面の複数個所を測距する広域AF機構
から得られた情報により主要被写体の距離とその位置を
解析し、その結果によりユーザーが選んだアスペクト比
に対して最適な焦点距離を選択するフレーム優先モード
と、前記解析結果によりユーザーが選んだ焦点距離に対
して最適なアスペクト比を選択するズーム優先モード
と、予め決定しておいた最適な焦点距離とアスペクト比
との組み合わせを記録しておき、前記解析結果に基づき
前記組み合わせから最適なものを選択するプログラムモ
ードとを備えたことを特徴とするカメラ。 - 【請求項7】 アスペクト比が変更可能なズームカメラ
において、撮影画面の複数個所を測距する広域AF機構
から得られた情報により主要被写体の距離とその位置を
解析し、その結果によりユーザーが選んだアスペクト比
に対して最適な焦点距離を選択するフレーム優先モード
と、前記解析結果によりユーザーが選んだ焦点距離に対
して最適なアスペクト比を選択するズーム優先モード
と、予め決定しておいた最適な焦点距離とアスペクト比
との組み合わせを記録しておき、前記解析結果に基づき
前記組み合わせから最適なものを選択するプログラムモ
ードと、前記各モードの結果により得られた焦点距離と
アスペクト比の組み合わせを逐次記憶しておき、過去に
記憶された組み合わせから広域AF機構の測距個所と最
適な焦点距離とアスペクト比とを選択する復習モードと
を備えたことを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3221046A JP2801981B2 (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 焦点距離及びアスペクト比の自動設定カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3221046A JP2801981B2 (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 焦点距離及びアスペクト比の自動設定カメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0540292A JPH0540292A (ja) | 1993-02-19 |
JP2801981B2 true JP2801981B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=16760645
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3221046A Expired - Fee Related JP2801981B2 (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 焦点距離及びアスペクト比の自動設定カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2801981B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5203155B2 (ja) * | 2008-12-03 | 2013-06-05 | オリンパスイメージング株式会社 | 撮像装置および撮像装置の制御方法 |
JP5565640B2 (ja) * | 2012-02-09 | 2014-08-06 | フリュー株式会社 | 写真シール作成装置および方法、並びにプログラム |
-
1991
- 1991-08-06 JP JP3221046A patent/JP2801981B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0540292A (ja) | 1993-02-19 |
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