JP2801974B2 - 顕微鏡 - Google Patents

顕微鏡

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JP2801974B2
JP2801974B2 JP3107927A JP10792791A JP2801974B2 JP 2801974 B2 JP2801974 B2 JP 2801974B2 JP 3107927 A JP3107927 A JP 3107927A JP 10792791 A JP10792791 A JP 10792791A JP 2801974 B2 JP2801974 B2 JP 2801974B2
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直太郎 中田
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  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体チップの金パ
ッドメッキ処理の判定、或いは半導体のダイボンの位置
決め検査を行う際に使用される顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、本願出願人が先に提案した顕微
鏡を示す説明図である。この顕微鏡は、顕微鏡本体1の
像面に、白黒テレビカメラ(CCD・撮像管)2の受光
面21を配置し、顕微鏡本体1の光路に対し光を放射す
る光源3を配置している。この顕微鏡は、光源3からの
光を顕微鏡光学系の光軸を通させる、所謂明視野タイプ
のもので、光源3からの光をハーフミラー11を介し
て、テーブル4上の半導体チップ(撮像対象物)5に照
射する。半導体チップ5に照射した反射光は、ハーフミ
ラー11を介して、顕微鏡光学系からテレビカメラ2の
受光面21に入射し、テレビカメラ2にビデオ信号(画
像信号)として取り込まれる。この画像信号が、画像処
理され、モニタテレビに映し出され、半導体チップ5の
検査判定、或いは半導体のワイヤボンディグの位置決め
検査が、例えば目視で実行される。
【0003】この顕微鏡は、光源3として複数の赤外発
光ダイオード31を使用している。従来の顕微鏡では、
光源として通常はタングステンランプ(ハロゲンラン
プ)が使用されていたが、赤外発光ダイオード31を用
いることで、撮像対象物である半導体チップ5のチップ
部の反射光と金パッド部の反射光との強度に大きな差が
生じ、チップ部と金パッド部との境界が明瞭となり、金
パッド部の反射パターンを正確に認識するための最適範
囲が広がる結果、光源の明るさ及び2値化判定用レベル
の設定が容易となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記、本願出願人が先
に提案した顕微鏡は、タングステンランプの光源に変え
て、複数の赤外発光素子を使用するもので、半導体チッ
プの金パッド部の反射パターンを正確に認識し得、且つ
撮像対象物に対し光の放射範囲が広く、像の中心部と周
辺部での反射光の明るさにむらが無くなる照射一様性の
効果がある。
【0005】しかしながら、複数の赤外発光素子にて光
源を構成するものであるため、撮像対象物に放射する光
源の光(赤外光)は、テレビカメラでしか見えない。こ
のため、撮像対象物のどの位置に、どの程度の大きさで
照明されているかが目視できず不明である。また、通電
状態が目で見えないため、電流を流しすぎ、赤外LED
の寿命を縮める虞れがある等、調整作業がしずらい許か
りでなく装置管理が困難である等の不利のあることが判
った。
【0006】この発明は、以上のような課題を解消さ
せ、光源を可視LEDと赤外LEDとで構成すること
で、撮像対象物に対する照明位置、照明の大きさが目視
でき、明るさ調整をする際に赤外LEDの寿命を縮める
虞れがなく、画像認識性能の良い顕微鏡を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】この目的を達成
させるために、この発明の顕微鏡では、次のような構成
としている。顕微鏡は、顕微鏡本体の像面にテレビカメ
ラの受光面を配置し、撮像対象物に対し明視野又は暗視
野照明を行い、テレビカメラのビデオ信号をモニタテレ
ビで目視或いは画像処理する顕微鏡であって、前記撮像
対象物を照明する光源は、ほぼ同一の光軸上に配置され
た可視発光素子と赤外発光素子とから構成され、上記テ
レビカメラは、受光面の手前側に配置された可視光カッ
トフィルタを有することを特徴としている。
【0008】このような構成を有する顕微鏡では、光源
が可視光LEDと赤外LEDとから構成されている。従
って、可視光の放射により撮像対象物に対する光の照射
位置、照射の大きさが目視できる。従って、光放射の位
置ずれが防止できると共に、明るさ調整をする際に、過
大な電流を長時間流し、赤外LEDの寿命を縮める虞れ
を解消できる。また、撮像対象物から反射する反射光
は、可視光カットフィルタによりカットされ、赤外光の
みの画像信号がテレビカメラに入射する。従って、赤外
LEDによる画像認識性能(撮像対象物である半導体チ
ップのチップ部の反射光と、金パッド部の反射光の強度
に大きな差が生じ、チップ部と金パッド部との境界が明
瞭になり、金パッド部の反射パターンを正確に認識する
ための最適範囲が広がる結果、光源の明るさ及び2値化
判定用レベルの設定が容易となる画像認識性能)が保持
される。
【0009】
【実施例】図1は、この発明に係る顕微鏡の具体的な一
実施例を示す説明図である。
【0010】実施例では、明視野タイプの顕微鏡を示し
ている。この顕微鏡は、公知のように、顕微鏡本体(実
体顕微鏡或いは金属顕微鏡)1と、この顕微鏡本体1の
像面側に配置された白黒テレビカメラ(CCD・撮像
管)2とから成る。つまり、テレビカメラ2の受光面2
1を、顕微鏡本体1の像面に配置している。また、光源
3は、顕微鏡本体1の光学系に対し光を放射するよう
に、顕微鏡本体1内に配備し、光源3からの光はハーフ
ミラー11を介して、光軸を通しテーブル4上の撮像対
象物(半導体チップ)5に照射するようになっている。
また、半導体チップ5に照射した反射光は、ハーフミラ
ー11を介して、顕微鏡光学系からテレビカメラ2の受
光面21に入射し、テレビカメラ2にビデオ信号(画像
信号)として取り込まれる。この画像信号が、画像処理
され、モニタテレビに映し出される。
【0011】この発明の特徴は、赤外発光素子31と可
視光発光素子32とで光源3を構成すると共に、テレビ
カメラ2に可視光カットフィルタ6を設けた点にある。
実施例では、図1で示すように、赤外LED31を1個
と、可視光LED32を1個で光源3を構成している。
この赤外LED31と可視光LED32は、直列に結線
してある。また、テレビカメラ2の受光面21の手前側
には可視光カットフィルタ6が配備してある。図3で示
すように、この可視光カットフィルタ6は、赤外線透過
用の黒色ガラスフィルタが使用される。内部透過指数
は、次の式で表される。
【0012】T=t1 2 -BCX この内部透過指数で表されるように、この式よりカット
領域が700nm位になるようにすることで、可視光が
完全にカットされ、赤外光のみがテレビカメラ2の受光
面21に受光される。
【0013】図2は、光源3の他の実施例を示す説明図
である。先の実施例では、光源3を1個の赤外LED3
1と1個の可視光LED32とで構成した例を示した
が、この実施例では複数(例えば4個)の赤外LED3
1と、2個の可視光LED32とから光源を構成した例
を示している。赤外LED31が複数の場合、撮像対象
物5に対する光の放射範囲が広く、且つ撮像対象物に対
する光の入射角度が様々となり、照射の一様性が得られ
る。
【0014】このような構成を有する顕微鏡では、光源
3が可視光LED32と赤外LED31とから構成され
ている。従って、可視光の放射により撮像対象物5に対
する光の照射位置、照射の大きさが目視できる。従っ
て、光放射の位置ずれが防止できると共に、明るさ調整
をする際に、可視光LED32の明るさで流れる電流を
モニターできる。これにより、過大な電流を長時間流
し、赤外LED31の寿命を縮める虞れを解消できる。
また、例えば撮像対象物(サンプル)5の高さ位置が変
わり、段取り変えで顕微鏡の高さを調整する場合等に、
調整が極めて容易となる。更に、撮像対象物5から反射
する反射光は、可視光カットフィルタ6によりカットさ
れ、赤外光のみの画像信号がテレビカメラ2に入射す
る。従って、赤外LED31による画像認識性能(撮像
対象物である半導体チップ5のチップ部の反射光と、金
パッド部の反射光の強度に大きな差が生じ、チップ部と
金パッド部との境界が明瞭になり、金パッド部の反射パ
ターンを正確に認識するための最適範囲が広がる結果、
光源の明るさ及び2値化判定用レベルの設定が容易とな
る画像認識性能)が保持される。
【0015】
【発明の効果】この発明では、以上のように、顕微鏡の
撮像対象物に対し光を照射する光源を、ほぼ同一の光軸
上に配置された可視発光素子と赤外発光素子とで構成
し、テレビカメラの受光面の手前側に可視光カットフィ
ルタを配置することとしたから、可視光の放射により撮
像対象物に対する光の照射位置、照射の大きさが目視で
きる。従って、光放射の位置ずれが防止できると共に、
明るさ調整をする際に、過大な電流を長時間流し、赤外
発光素子の寿命を縮める恐れを解消できるから、調整作
業及び装置管理が容易となる。また、撮像対象物から反
射する反射光は、可視光カットフィルタによりカットさ
れ、赤外光のみの画像信号がテレビカメラに入射する。
従って、赤外発光素子による画像認識性能が保持される
等、発明目的を達成した優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例顕微鏡を示す説明図である。
【図2】実施例顕微鏡の光源を示す説明図である。
【図3】可視光カットフィルタの内部透過指数を示す説
明図である。
【図4】従来の顕微鏡を示す説明図である。
【符号の説明】
1 顕微鏡本体 2 テレビカメラ 3 光源 6 可視光カットフィルタ 31 赤外LED 32 可視光LED
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 21/66 G01R 31/26 G02B 21/06 G02B 21/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】顕微鏡本体の像面にテレビカメラの受光面
    を配置し、撮像対象物に対し明視野又は暗視野照明を行
    い、テレビカメラのビデオ信号をモニタテレビで目視或
    いは画像処理する顕微鏡において、 前記撮像対象物を照明する光源は、ほぼ同一の光軸上に
    配置された可視発光素子と赤外発光素子とから構成さ
    れ、上記テレビカメラは、受光面の手前側に配置された
    可視光カットフィルタを有することを特徴とする顕微
    鏡。
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