JP2801861B2 - 集電装置 - Google Patents

集電装置

Info

Publication number
JP2801861B2
JP2801861B2 JP6212281A JP21228194A JP2801861B2 JP 2801861 B2 JP2801861 B2 JP 2801861B2 JP 6212281 A JP6212281 A JP 6212281A JP 21228194 A JP21228194 A JP 21228194A JP 2801861 B2 JP2801861 B2 JP 2801861B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boat
upper boat
spring
attached
guide member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6212281A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0879905A (ja
Inventor
弘志 矢口
琢郎 田口
邦男 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Electric Manufacturing Ltd
East Japan Railway Co
Original Assignee
Toyo Electric Manufacturing Ltd
East Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Electric Manufacturing Ltd, East Japan Railway Co filed Critical Toyo Electric Manufacturing Ltd
Priority to JP6212281A priority Critical patent/JP2801861B2/ja
Publication of JPH0879905A publication Critical patent/JPH0879905A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2801861B2 publication Critical patent/JP2801861B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は集電装置(以下パンタグ
ラフという)に関し、特に本発明は容易にすり板を着脱
することができる集電装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は一般的に使用されているパンタグ
ラフの集電舟の支え機構の概略構成を示す図である。同
図において、1はすり板であり、すり板1は並列に配列
された一対のすり板1a,1bから構成され、その長手
方向(同図の紙面の前後方向)が車両の進行方向(同図
の矢印)に対して直交する方向に配設されている。
【0003】2は上舟、3は下舟、5a,5bはバネで
あり、上舟2は、バネ5a,5b、上舟を上下方向に移
動可能に支持する案内部材(図示せず)、上舟の上方向
の移動を規制するピン(図示せず)等を介して下舟3に
取り付けられ、上舟2、下舟3により一体化された集電
舟11を構成しており、上舟2に上記すり板1が取り付
けられている。
【0004】4は支え腕であり、上記集電舟11は支え
腕4の両端にピン14を介して取り付けられている。す
なわち、支え腕4に取り付けられた2個の集電舟11の
上にそれぞれ一対のすり板1a,1bが取り付けられて
おり、車両の進行方向に対して1パンタグラフあたり4
本のすり板が架線(図示せず)に摺動して集電を行う。
【0005】また、9は舟支え桿、10a,10bはパ
ンタグラフの上枠本体、13は天井管であり、前記支え
腕4は舟支え桿9にピンにより取り付けられ、さらに、
舟支え桿9は天井管13により上枠本体10a,10b
に取り付けられている。そして、支え腕4、舟支え桿
9、上枠本体10a,10b間には、同図に示すように
バネ6a,6b,7,8a,8bが設けられている。
【0006】なお、上記上枠本体10a,10bと下枠
(図示せず)とで菱形を構成しており、上記した下枠が
車両の屋根等に取り付けられているが、その構造は同図
では省略されている。12はたわみ導体であり、たわみ
導体12は同図の点線で示すように、上舟2と上枠10
a,10bとを電気的に接続している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パンタグラ
フのすり板は常に架線に摺動しているため磨耗する。こ
のため、磨耗したすり板を新品のすり板と交換する必要
が生ずるが、上記した従来のパンタグラフにおいては、
集電舟を交換する際(すり板は集電舟と共に取り外し
て、すり板を交換する)、次のような問題が生じてい
た。 (1)すり板を交換する際、高所に上がって集電舟の着
脱作業を行わなければならず極めて危険であった。 (2)集電舟には図6に示したようにたわみ導体12が
締着されており、また、また、集電舟がピンで結合され
ているので、集電舟の着脱作業を行うには、上記たわみ
導体やピンをはずす必要があり、作業工数が多くなり作
業効率が悪かった。 (3)集電舟の下部はピンで結合され、また集電舟には
各種バネが取り付けられているので、集電舟の着脱作業
の際、集電舟が傾斜する。このため、集電舟のボルトや
ピンを着脱する際は集電舟が動かないように手で押さえ
て置く必要があり、作業の効率が悪かった。 (4)上記のような問題点を解消するため、ロボットに
よるすり板交換の自動化も試みられているが、上記のよ
うに従来の集電装置においては作業工数が多く、また、
ボルトやピンの取り外し取り付けといった作業が多いの
で、高機能・高精度のロボット要求され、またその制御
も複雑化するといった問題点があった。
【0008】特に、人手で作業を行う場合には、集電舟
の着脱時、集電舟が傾かないように手でおさえながら作
業を行うことも可能であるが、すり板交換作業をロボッ
トを用いて自動化する場合には、集電舟が傾いている
と、ロボットハンドの角度をそれに合わせて回転させる
等の複雑な操作が必要となり、ロボットかいたずらに複
雑化するばかりか、傾きが大きいと作業が困難になると
いった問題が生じ、これらがすり板自動交換の大きなネ
ックとなっていた。
【0009】本発明は上記した従来技術の問題点を解決
するためになされたものであって、本発明の第1の目的
は、容易に集電舟の交換をすることができる集電装置を
提供することである。本発明の第2の目的は、集電舟交
換作業をロボット等を用いて自動化することが可能な集
電装置を提供することである。
【0010】本発明の第3の目的は、集電舟の交換時、
集電舟が傾斜しにくい構造とすることにより、集電舟の
交換作業を容易に行うことができる集電装置を提供する
ことである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1の発明は、図1に示すように集電
装置に、導電性部材で形成され間隔を開けて一対のすり
板が取り付けられた第1の上舟と、すり板の上方から着
脱可能な締鋲材もしくは装着金具で上記第1の上舟が固
定され、上記第1の上舟が取り付けられたとき第1の上
舟と電気的に接続状態となる導電性部材で形成された第
2の上舟と、上記第2の上舟に設けられ、集電装置の上
枠と上記第2の上舟とを電気的に接続するたわみ導体を
接続するためのたわみ導体接続用端子と、車両の前後方
向の両端部に案内部材とバネとが設けられ、該案内部材
とバネを介して上記第2の上舟の上下方向の移動を許容
するように第2の上舟を支持する下舟とを設ける。そし
て、第1の上舟の一対のすり板の間にその下方に突出す
る凸部を設け、該凸部に締鋲材もしくは装着金具を取り
付けるための貫通穴を設け、また、第2の上舟に上記凸
部が嵌合する凹部を設け、上記凸部を凹部に嵌合させ
て、凸部と凹部を締鋲材もしくは装着金具で固定するこ
とにより、第2の上舟に第1の上舟を固定する。
【0012】本発明の請求項2の発明は、図1に示すよ
うに集電装置に、導電性部材で形成され間隔を開けて一
対のすり板が取り付けられた第1の上舟と、すり板の上
方から着脱可能な締鋲材もしくは装着金具で上記第1の
上舟が固定され、上記第1の上舟が取り付けられたとき
第1の上舟と電気的に接続状態となる導電性部材で形成
された第2の上舟と、上記第2の上舟に設けられ、集電
装置の上枠と上記第2の上舟とを電気的に接続するたわ
み導体を接続するためのたわみ導体接続用端子と、車両
の前後方向の両端部に案内部材とバネとが設けられ、該
案内部材とバネを介して上記第2の上舟の上下方向の移
動を許容するように第2の上舟を支持する下舟と、集電
装置の上枠にナイトハルト・バネを介して取り付けら
れ、上記下舟と略平行に配置された天秤部材と、上記天
秤部材および下舟間に取り付けられ下舟の上下方向の移
動を許容するように構成された案内部材と、上記天秤部
材の車両の前後方向の両端部と下舟間に設けられ上記下
舟を支持するバネとを設ける。そして、第1の上舟の一
対のすり板の間にその下方に突出する凸部を設け、該凸
部に締鋲材もしくは装着金具を取り付けるための貫通穴
を設け、また、第2の上舟に上記凸部が嵌合する凹部を
設け、上記凸部を凹部に嵌合させて、凸部と凹部を締鋲
材もしくは装着金具で固定することにより、第2の上舟
に第1の上舟を固定する。
【0013】
【作用】 図6に示した従来のパンタグラフにおいては、
集電舟が一体に構成されていたため、すり板交換時の作
業工数が多くなり作業効率が悪く、特に、ロボット等に
よる自動化作業には適していなかった。
【0014】そこで、本発明においては、上舟を第1の
上舟と第2の上舟からなる2重構造とした。そして、第
1の上舟にすり板を取り付け、また、導電性材料から形
成された第2の上舟にパンタグラフの上枠と接続される
たわみ導体を取り付け、第1の上舟をボルト等の固定手
段を用いて第2の上舟に着脱可能に取り付けた。
【0015】これにより、第1の上舟を容易に着脱する
ことができ、すり板交換の作業効率を向上させることが
できるとともに、ロボットによる自動交換を容易に行う
ことができるようになる。一方、従来のパンタグラフに
おいては、集電舟、支え腕、上枠がピンとバネにより結
合されていた。このため、すり板交換時、上方から力が
加わると集電舟が傾き、これが作業を困難にする要因の
一つとなっていた。
【0016】そこで、本発明においては、上舟と下舟間
に上舟の上下方向の移動を許容する案内部材を設け、す
り板交換作業時、上舟が下舟に対して傾いたりふらつか
ないようにするとともに、集電装置の上枠にナイトハル
ト・バネを介して天秤部材を取り付け、下舟と天秤部材
間に下舟の上下方向の移動を許容する案内部材とバネを
設け、下舟が容易に傾かない構成としている。
【0017】このため、パンタグラフ交換時、上舟が傾
くことがなく容易に作業を行うことができ、また、ロボ
ットによる自動化も容易になる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の1実施例の概略構成を示す図
である。同図において、20はすり板であり、すり板2
0は、図6と同様、並列に配列された一対のすり板20
a,20bから構成され、その長手方向(同図の紙面の
前後方向)が車両の進行方向に対して直交する方向に配
設されている。
【0019】22aは第1の上舟、22bは第2の上
舟、23は下舟、21a,21bはバネであり、第1の
上舟22aは、同図Aに示すように、第2の上舟22b
上にボルト32で取り付けられており、第1の上舟22
a上に上記すり板20が取り付けられている。また、第
2の上舟22bはバネ21a,21bを介して下舟23
に取り付けられており、第2の上舟22bの下舟23に
対する上方向の位置を規制するため、第2の上舟22b
の両端部(同図の紙面の前後方向の端部)にはピン等か
ら構成された移動規制部材(図示せず)が取り付けら
れ、下舟23と係合している。
【0020】そして、第2の上舟22bにはローラ24
が取り付けられ、また下舟23にはガイド25が取り付
けられており、第2の上舟22bのローラ24はガイド
25に沿って上下に移動可能に構成されている。29は
天秤部材であり、天秤部材29には案内レール28が取
り付けられており、案内レール28は上記下舟23に取
り付けられたガイド部材27と係合し、天秤部材29に
対して下舟23が上下方向に移動可能に構成されてい
る。また、天秤部材29と下舟23間にはバネ26が設
けられている。
【0021】さらに、天秤部材29にはナイトハルト・
バネ30が取り付けられ、天秤部材29はナイトハルト
・バネ30を介してパンタグラフの上枠31a,31b
に取り付けられている。同図のBはナイトハルト・バネ
30の概略構造を示す図であり、ナイトハルト・バネ3
0は、天秤部材29に取り付けられた第1の部材30
a、上枠31a,31bに取り付けられた第2の部材3
0b、および、第1、第2の部材30a,30b間に設
けられた弾性部材30cとから構成されており、第1の
部材30aを第2の部材30bに対して回転可能に支持
する。ナイトハルト・バネ30は同図に示すように第
1、第2の部材30a,30b間に弾性体30cを介在
させているので、金属材から形成された通常のバネを用
いる場合に比べ大きな減衰率で振動を減衰させることが
可能である。
【0022】12はたわみ導体であり、たわみ導体12
の一端は第2の上舟22bに接続され、他端は上枠31
a,31bに接続されており、第2の上舟22bと上枠
31a,31bを電気的に接続する。本実施例において
は、上記のように構成されているので、たわみ導体12
を外すことなく、ボルト32により、第1の上舟22a
をすり板20とともに第2の上舟22bに着脱すること
ができる。
【0023】図2〜図4は本実施例の集電舟の具体的構
成を示す図である。図2は本実施例の集電舟とすり板の
構成を示す図であり、同図(a)はすり板と集電舟を上
面から見た図、(b)は(a)のA−A断面図である。
なお、同図はすり板および集電舟の中心から右側半分の
構成を示しているが、図示しない中心から左側半分も同
様に構成されている。
【0024】図2において、図1に示したものと同一の
ものには同一の符号が付されており、20a,20bは
すり板、20a’,20b’はすり板の延長部分であ
る。すり板20a,20bは走行中に架線が主に摺動す
る部分であり、例えば、導電性のアルミニュウム、セラ
ミックス等で形成され、すり板の延長部分20a’,2
0b’は通常、導電性のアルミニュウム等で形成されて
いる。
【0025】21a,21bは図1に示したバネであ
り、バネ21a,21bは、その一端が第2の上舟22
bに側面に取り付けられたバネ支え22gに係合し、他
端が下舟に取り付けられたバネ支え(図示せず)に係合
している。22aは第1の上舟、22bは第2の上舟、
23は下舟であり、第1の上舟22a、第2の上舟22
bは、架線からすり板を介して集電された電流の通路と
なるため、導電性のよいアルミニュウム等から構成され
ている。そして、すり板20a,20b、および、すり
板の延長部分20a’,20b’は第1の上舟22aに
ボルト等で取り付けられている。また、下舟23には前
記図1に示した案内レール28と係合するガイド部材2
7が設けられている。
【0026】一方、同図(a)に示すように、第1の上
舟22a,第2の上舟22bには、ボルト32の固定部
と、ローラ/ガイド部24,25が設けられている。図
3は上記したボルト32の固定部と、ローラ/ガイド部
24,25の詳細構成を示す図であり、同図(a)は図
2(b)における上記部分の詳細構成を示し、同図
(b)は同図(a)のB−B断面を示している。
【0027】図3(a)に示すように、第1の上舟22
aにはボルト32を嵌入するための固定部22dが取り
付けられ、第2の上舟22bには上記ボルト32と螺合
する固定部22cが取り付けられている。そして、上記
固定部22d,22cには、その凹部に溜まったの雨水
等を排出させる水抜き穴22f,22eが設けられてい
る。
【0028】また、第1の上舟22aにはローラ24を
回転可能に支持するローラ取付部材24aが取り付けら
れ、下舟23には上記ローラ24をガイドするためのガ
イド25が取り付けられている。そして、図3(b)に
示すように、ローラ取付部材24aにはガイド25を挟
むように2本のローラ24が取り付けられており、第1
の上舟22aの同図(b)における上下方向の移動を規
制している。また、ローラ24には段部24bか設けら
れており、上記段部24bにより、第1の上舟22aの
同図(b)における左方向の移動を規制している。
【0029】図4は図2(a)におけるC−C断面を示
す図であり、図3に示したものと同一のものには同一の
符号が付されている。同図に示すように、第1の上舟2
2aには固定部22dとすり板20a,20bが取り付
けられ、第2の上舟22bには固定部22c、バネ21
aと係合するバネ支え22g、および、たわみ導体12
を接続する端子部12aが設けられている。
【0030】次に、本実施例におけるすり板交換時の作
業について説明する。すり板20a,20bを取り付け
た第1の上舟22aを第2の上舟22bから取り外す場
合には、パンタグラフの上方からボルト32を全て取り
外す。その際、第1の上舟22aが傾くと作業が困難と
なるが、本実施例においては、第2の上舟22bが下舟
23にローラ24とガイド25により支持されているの
で、第1の上舟22a、すり板20a,20bが下舟2
3に対してふらついたり傾斜することがない。また、下
舟23はガイド部材27と案内レールにより天秤部材2
9に支持され、さらに、天秤部材29はナイトハルト・
バネ30を介して上枠31a,31bに支持されている
ので、下舟23は水平状態を保つことができ、作業を容
易に行うことができる。
【0031】なお、図6に示した従来例においては、下
舟がピンにより支え腕に取り付けられ、また、支え腕が
上枠にピンで結合されていたため、すり板交換時、上方
から力が加わると、容易に下舟と上舟が支え腕に対して
傾いたり、支え腕が上枠に対して傾いた。本実施例にお
いては上記のような構成としているので、ボルト32を
取り外す際、上舟22a,22bが傾くことがなく、作
業を容易に行うことができる。
【0032】また、本実施例においては、たわみ導体1
2は第2の上舟22bに接続されており、第1の上舟2
2aを取り外すとき、たわみ導体12を取り外す必要が
ない。したがって、ボルト32を取り外すだけですり板
と共に第1の上舟を取り外すことができる。以上のよう
にしてすり板20a,20bと共に第1の上舟22aを
取り外したのち、新品のすり板を取り付けた第1の上舟
22aを第2の上舟22bに取り付ける。
【0033】ここで、第1の上舟22aには図3、図4
に示したように、固定部22dが設けられ、また、第2
の上舟22bには上記固定部22dが嵌入する固定部2
2cが設けられているので、第1の上舟22aを第2の
上舟22bに取り付ける際、図5に示すように、固定部
22dが固定部22cに嵌入し、第1の上舟22aを円
滑に位置決めすることができる。
【0034】また、前記したように、第1の上舟22a
の取り付け時、第2の上舟22bが傾くことがないの
で、第1の上舟22aを第2の上舟22bに容易にボル
ト止めすることができる。本実施例のパンタグラフは上
記のように構成されているので、すり板交換作業を人手
を用いずに、ロボット等により自動化することも容易で
ある。
【0035】すなわち、第1の上舟22aの着脱はボル
ト32の取り外し取り付けだけで行うことができ、たわ
み導体12等を取り外す必要もないので、作業工数が少
なく、簡単な構成のロボットで作業を行うことができ
る。また、すり板の交換するため第1の上舟22aの着
脱する際、上記したように第2の上舟22bが傾くこと
がないので、第2の上舟22bの傾斜角に合わせてロボ
ットのハンドを回転させる等の複雑な操作をすることな
く、第1の上舟22aを着脱することができる。
【0036】さらに、第1、第2の上舟22a,22b
には前記したように、凸状に形成された固定部22d
と、上記凸状部が嵌入する凹状に形成された固定部22
cが設けられているので、第1の上舟22aを取り付け
る際の位置決めを簡単に行うことができ、ロボットに高
精度の位置決め機構を設けることなく、第1の上舟22
aを取り付けることが可能である。
【0037】なお、上記した実施例においては、すり
板、上舟等の材料としてアルミニュウム材を上げている
が、上記材料としては、アルミニュウム合金、銅合金等
を使用することができ、また、耐磨耗性が要求されるす
り板の材料としては、セラミックス等を使用することも
できる。また、上記実施例においては、第2の上舟を案
内する部材として、ローラとガイドを用いる例を示した
が、本発明の案内部材としては、上記実施例に限定され
るものではなく、その他、ガイドレール等周知な機構を
用いることができる。
【0038】さらに、第1の上舟を第2の上舟に固定す
る手段として、上記実施例においてはボルトを用いる例
を示したが、その他着脱可能な任意の固定手段を用いる
ことができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明においては
次の効果を得ることができる。 集電装置に、導電性部材で形成され間隔を開けて一
対のすり板が取り付けられた第1の上舟と、すり板の上
方から着脱可能な締鋲材もしくは装着金具で上記第1の
上舟が固定される第2の上舟とを設け、第2の上舟に、
たわみ導体接続用端子を設けたので、たわみ導体を第2
の上舟に接続したまま、第1の上舟を取り外して、すり
板交換作業を行うことができる。このため、作業効率を
向上させることができ、また、人手による高所の作業量
を軽減することができるので、作業に伴う危険性を減少
させることができる。さらに、ロボットによる自動化が
可能となり、一層の作業効率の向上と、危険性の減少を
図ることができる。 第2の上舟と下舟間に、第2の上舟の上下方向の移
動を許容する案内部材とバネを設けたので、上舟が下舟
に対して、傾いたりふらついたりすることがなく、作業
を容易に行うことが可能となる。特に、ロボットにより
作業を自動化する場合には、上舟の傾きに合わせてロボ
ットハンドを傾ける等の複雑な制御をする必要がないの
で、ロボットの機構および制御を簡単にすることができ
る。 第1の上舟の一対のすり板の間にその下方に突出す
る凸部を設け、該凸部に締鋲材もしくは装着金具を取り
付けるための貫通穴を設け、また、第2の上舟に上記凸
部が嵌合する凹部を設け、上記凸部を凹部に嵌合させ
て、凸部と凹部をボルトで固定することにより、第2の
上舟に第1の上舟を固定するように構成したので、第1
の上舟の位置合わせを容易に行うことができ、作業を容
易にすることができる。特に、ロボットにより作業を自
動化する場合、位置合わせを簡単に行うことができるた
め、ロボットに高精度な位置決め機構を設ける必要がな
く、ロボットの構成を簡単化することができる。 集電装置の上枠にナイトハルト・バネを介して下舟
と略平行に配置された天秤部材を取り付け、下舟を、天
秤部材および下舟間に取り付けられ下舟の上下方向の移
動を許容する案内部材と、天秤部材の両端部と下舟間に
設けられたバネにより支持することにより、下舟の傾き
を防止することができ、作業を容易に行うことが可能と
なる。特に、ロボットにより作業を自動化する場合に
は、上記と同様、下舟の傾きに合わせてロボットハン
ドを傾ける等の複雑な制御をする必要がないので、ロボ
ットの機構および制御を簡単にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の概略構成を示す図である。
【図2】本実施例の集電舟とすり板の構成を示す図であ
る。
【図3】ボルト固定部ローラ/ガイド部の詳細構成を示
す図である。
【図4】図2におけるC−C断面を示す図である。
【図5】第1の上舟を第2の上舟にボルト止めする時の
状態を示す図である。
【図6】従来例を示す図である。
【符号の説明】
12 たわみ導体 20,20a,20b すり板 21a,21b,26 バネ 22a 第1の上舟 22b 第2の上舟 22c,22d 固定部 22e,22f 水抜き穴 23 下舟 24 ローラ 25 ガイド 27 ガイド部材 28 案内レール 29 天秤部材 30 ナイトハル
ト・バネ 31,31a,31b 上枠 32 ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 邦男 神奈川県海老名市東柏ケ谷四丁目6番32 号 東洋電機製造株式会社 相模事業所 内 (56)参考文献 特開 昭54−29413(JP,A) 特開 平6−153307(JP,A) 実開 昭59−50502(JP,U) 実開 昭58−152776(JP,U) 実開 昭61−149903(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60L 5/00 - 5/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性部材で形成され間隔を開けて一対
    のすり板が取り付けられた第1の上舟と、 すり板の上方から着脱可能な締鋲材もしくは装着金具で
    上記第1の上舟が固定され、上記第1の上舟が取り付け
    られたとき第1の上舟と電気的に接続状態となる導電性
    部材で形成された第2の上舟と、 上記第2の上舟に設けられ、集電装置の上枠と上記第2
    の上舟とを電気的に接続するたわみ導体を接続するため
    のたわみ導体接続用端子と、 車両の前後方向の両端部に案内部材とバネとが設けら
    れ、該案内部材とバネを介して上記第2の上舟の上下方
    向の移動を許容するように第2の上舟を支持する下舟と
    を備えた集電装置であって、 第1の上舟の一対のすり板の間にその下方に突出する凸
    部を設け、該凸部に締鋲材もしくは装着金具を取り付け
    るための貫通穴を設け、また、第2の上舟に上記凸部が
    嵌合する凹部を設け、上記凸部を凹部に嵌合させて、凸
    部と凹部を締鋲材もしくは装着金具で固定することによ
    り、第2の上舟に第1の上舟を固定することを特徴とす
    る集電装置。
  2. 【請求項2】 導電性部材で形成され間隔を開けて一対
    のすり板が取り付けられた第1の上舟と、 すり板の上方から着脱可能な締鋲材もしくは装着金具で
    上記第1の上舟が固定され、上記第1の上舟が取り付け
    られたとき第1の上舟と電気的に接続状態となる導電性
    部材で形成された第2の上舟と、 上記第2の上舟に設けられ、集電装置の上枠と上記第2
    の上舟とを電気的に接続するたわみ導体を接続するため
    のたわみ導体接続用端子と、 車両の前後方向の両端部に案内部材とバネとが設けら
    れ、該案内部材とバネを介して上記第2の上舟の上下方
    向の移動を許容するように第2の上舟を支持する下舟
    と、 集電装置の上枠にナイトハルト・バネを介して取り付け
    られ、上記下舟と略平行に配置された天秤部材と、 上記天秤部材および下舟間に取り付けられ下舟の上下方
    向の移動を許容するように構成された案内部材と、上記
    天秤部材の車両の前後方向の両端部と下舟間に設けられ
    上記下舟を支持するバネとを備えた集電装置であって、 第1の上舟の一対のすり板の間にその下方に突出する凸
    部を設け、該凸部に締鋲材もしくは装着金具を取り付け
    るための貫通穴を設け、また、第2の上舟に上記凸部が
    嵌合する凹部を設け、上記凸部を凹部に嵌合させて、凸
    部と凹部を締鋲材もしくは装着金具で固定することによ
    り、第2の上舟に第1の上舟を固定することを特徴とす
    る集電装置。
JP6212281A 1994-09-06 1994-09-06 集電装置 Expired - Lifetime JP2801861B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6212281A JP2801861B2 (ja) 1994-09-06 1994-09-06 集電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6212281A JP2801861B2 (ja) 1994-09-06 1994-09-06 集電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0879905A JPH0879905A (ja) 1996-03-22
JP2801861B2 true JP2801861B2 (ja) 1998-09-21

Family

ID=16620009

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6212281A Expired - Lifetime JP2801861B2 (ja) 1994-09-06 1994-09-06 集電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2801861B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5832026B2 (ja) * 2012-03-27 2015-12-16 公益財団法人鉄道総合技術研究所 集電装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5048304U (ja) * 1973-08-30 1975-05-13
JPS5429413A (en) * 1977-08-08 1979-03-05 Hitachi Ltd Collector shoe support apparatus
JPS58152776U (ja) * 1982-04-05 1983-10-13 株式会社東芝 誘導電器
JPS5950502U (ja) * 1982-09-27 1984-04-03 富士電機株式会社 車両用集電器
JPH0323762Y2 (ja) * 1985-03-11 1991-05-23
JPH06153307A (ja) * 1992-10-28 1994-05-31 Hitachi Cable Ltd トロリー線用集電装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0879905A (ja) 1996-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2007035288A1 (en) Windshield wiper assembly having a body made of spring steel
JP2801861B2 (ja) 集電装置
JP5368863B2 (ja) 集電装置
JP3297355B2 (ja) 集電舟装置
CN212799455U (zh) 带翻转功能顶升机构
CN214953917U (zh) 一种多用芯片检测工装
CN109365342B (zh) 电解质清理机及其钢爪定位装置
CN211428814U (zh) 一种电缆支架
CN211661215U (zh) 一种金属加工机构的托料装置
CN103042930B (zh) 集电装置
JPH1198604A (ja) 集電装置における摺板構造
CN216502927U (zh) 凸焊工装及凸焊设备
CN218575251U (zh) 一种激光扫描振镜回转机构
CN212859251U (zh) 一种金属卡扣用定位装置
CN217316558U (zh) 用于卡板组件焊接的定位装夹平台
CN112536824A (zh) 一种机器人用广角防抖视觉装置
CN110182280A (zh) 车辆的车门装配助力工装
CN218877103U (zh) 一种网约车实时监控装置
CN214815492U (zh) 一种便于更换切割结构的线切割加工中心
CN213920148U (zh) 网板印刷用印刷臂微调装置
CN218031089U (zh) 一种导轨滑块保护机构
CN216689112U (zh) 用于公路桥梁设计的新型挡风屏
CN214110207U (zh) 一种仪表板装配工装
CN213973888U (zh) 一种汽车蓄电池托盘
CN219138325U (zh) 一种导轨导向结构