JP2801536B2 - 超音波画像処理装置 - Google Patents

超音波画像処理装置

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JP2801536B2
JP2801536B2 JP6240053A JP24005394A JP2801536B2 JP 2801536 B2 JP2801536 B2 JP 2801536B2 JP 6240053 A JP6240053 A JP 6240053A JP 24005394 A JP24005394 A JP 24005394A JP 2801536 B2 JP2801536 B2 JP 2801536B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波画像処理装置、
特に心室等の断面積を求める装置に関する。
【0002】
【従来の技術】心臓機能の診断においては血液の拍出量
が重要な診断データとなる。そのためには大動脈へ血液
を送り出す左室の断面積(又は容積)を計測する必要が
ある。左室の断面積を演算するために、従来から二次元
超音波画像(二次元断層画像又は二次元ドプラ画像)が
利用されている。その手法としては、人為的トレース法
と関心領域を利用した自動演算法とが挙げられる。
【0003】前記の人為的トレース法では、二次元超音
波画像の各フレーム毎に、左室の内壁面を示す境界線に
沿ってカーソルを人為的に移動させて左室の内側をトレ
ースし、そのトレースされた閉領域に対して自動的に面
積演算を実行するものである。
【0004】上記関心領域を利用した自動演算法は、最
初に左室の外側近傍にそれを囲む定形的な枠を人為的に
固定設定し、その枠で定義される関心領域内において各
フレーム毎に血液を示す部分の面積を自動的に演算する
方法である。左室には僧帽弁や大動脈弁等の弁が連結さ
れており、そのような弁が開いた状態では左室の内壁面
を示す境界線が閉ループとならないが、関心領域を設定
すれば弁の開閉に影響されずに面積演算を実行すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の人為的トレース法では煩雑であり、またリアルタイ
ムで断面積を求めることができないという問題があっ
た。
【0006】一方、上記従来の関心領域を利用した自動
演算法では、左室の断面積のみを正確に演算することが
困難であるという問題があった。例えば、拡張期におけ
る左室を取り囲んで関心領域を固定設定すると、収縮期
において左室のほかに左房の一部などを含むことにな
り、それが誤差要因となっていた。つまり、関心領域内
のすべての血液部分(心臓壁以外の部分)が面積演算対
象となるため、左室以外の部分も含めて面積が演算され
ていた。なお、特開平4−282144号には、関連す
る技術が開示されている。
【0007】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、左室等の断面積をリアルタイムで自動的か
つ正確に演算することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、超音波画像を圧縮する圧縮
手段と、前記圧縮後の超音波画像を臓器抽出のためのし
きい値によって二値化する二値化手段と、前記圧縮され
かつ二値化された超音波画像を伸長するとともに臓器の
非連続部分を相互につなげるための平滑処理を実行する
伸長・平滑手段と、前記伸長及び平滑がなされた超音波
画像に対して、臓器境界の抽出処理及び計測対象として
の臓器内腔を表す閉領域を抽出するラベリング処理を実
行する閉領域抽出手段と、前記閉領域の面積を演算する
面積演算手段と、を含むことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、左室を含む超音波
画像を圧縮する圧縮手段と、心臓壁と血液とを分離する
ためのしきい値によって、前記圧縮後の超音波画像を二
値化する二値化手段と、前記二値化された超音波画像を
段階的に伸長するとともに、各伸長過程後において左室
周囲の非連続部分を相互につなげるための平滑処理を実
行する伸長・平滑手段と、前記伸長及び平滑がなされた
超音波画像に対して、左室境界の抽出処理及び計測対象
としての左室内腔を表す閉領域を抽出するラベリング処
理を実行する閉領域抽出手段と、前記閉領域の面積を演
算する面積演算手段と、を含むことを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、画像圧縮に先立っ
て複数のフレーム間で中央値抽出を行うメディアンフィ
ルタを含むことを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、前記閉領域抽出手
段の閉領域抽出方法が、前記閉領域内に入力指定される
基準点を登録する工程と、前記基準点から上下方向及び
左右方向に前記閉領域の外枠まで基準直線を引く工程
と、上画素又は左画素との連続性を見ながら注目画素を
左上から右下へラスタースキャンさせる工程であって、
前記上画素又は左画素が、前記基準直線上にある画素又
は連続性が既に認定された画素である場合に、当該注目
画素に対し連続性を認定する第1工程と、右画素又は下
画素との連続性を見ながら注目画素を右下から左上へラ
スタースキャンさせる工程であって、前記右画素又は下
画素が、前記基準直線上にある画素又は連続性が既に認
定された画素である場合に、当該注目画素に対し連続性
を認定する第2工程と、左画素又は下画素との連続性を
見ながら注目画素を左下から右上へラスタースキャンさ
せる工程であって、前記左画素又は下画素が、前記基準
直線上にある画素又は連続性が既に認定された画素であ
る場合に、当該注目画素に対し連続性を認定する第3工
程と、右画素又は上画素との連続性を見ながら注目画素
を右上から左下へラスタースキャンさせる工程であっ
て、前記右画素又は上画素が、前記基準直線上にある画
素又は連続性が既に認定された画素である場合に、当該
注目画素に対し連続性を認定する第4工程と、を含むこ
とを特徴とする。
【0012】
【作用】上記請求項1記載の構成によれば、圧縮手段に
よって超音波画像が圧縮され、一方、二値化手段によ
り、圧縮された超音波画像に対して二値化処理が実行さ
れる。伸長・平滑手段は、圧縮されかつ二値化された超
音波画像を伸長するとともに平滑化処理を実行する。つ
まり、圧縮された状態や伸長された状態において平滑化
処理を実行すれば、近接した非連続部分(ぬけ)をつな
げることができる。すなわち、圧縮及び伸長の一連の過
程と平滑処理とを組み合わせれば、画像の基本構造を維
持しつつ近接部分の連結を実現できる。このように非連
続部分に連続性をもたせる処理を行った後に、計測対象
としての臓器内腔を特定すれば、その臓器内腔は閉領域
として画像処理されているため、その面積を求めること
が可能となる。
【0013】請求項2記載の構成によれば、まず、画像
圧縮手段によって超音波画像が例えば1/16に圧縮さ
れる。次に、画像二値化手段により、心臓壁と血液とを
分離するために、しきい値を利用して超音波画像が二値
化される。そして、伸長・平滑手段は、二値化された超
音波画像を段階的に伸長するとともに、各伸長段階で平
滑化処理を実行する。例えば、圧縮された超音波画像に
対して4倍の伸長を行った後に平滑化処理を行い、更に
4倍の伸長を行ってもとの大きさに復元した後に再び平
滑化処理を行う。このように非連続部分(例えば、心臓
の開放弁)に連続性をもたせる処理を行った後に、左室
を特定すれば、その内腔は基本的に閉領域となるように
画像処理されているため、その面積を求めることが可能
となる。
【0014】請求項3記載の構成によれば、メディアン
フィルタによって、複数のフレーム間で中央値抽出が実
行されるため、動きが速い構造物すなわち僧帽弁等を除
去でき又はその存在を小さくできる。
【0015】請求項4記載の構成によれば、まず、閉領
域内に人為的に基準点が設定され、その基準点を基準と
して上下方向及び左右方向に閉領域の外枠まで直線が引
かれる。この基準直線上の各画素は、すべて同一の閉領
域内の画素であって、領域連続性を見ていく際のスター
ト点となる。
【0016】第1工程から第4工程では、互いに異なる
方向からラスタースキャンが実行され、その際に、以下
のルールに従って画素連続性が判断される。
【0017】第1工程:上画素又は左画素が基準直線上
にある画素又は連続性が既に認定された画素である場合
に当該注目画素に対し連続性を認定 第2工程:右画素又は下画素が基準直線上にある画素又
は連続性が既に認定された画素である場合に当該注目画
素に対し連続性を認定 第3工程:左画素又は下画素が基準直線上にある画素又
は連続性が既に認定された画素である場合に当該注目画
素に対し連続性を認定 第4工程:右画素又は上画素が基準直線上にある画素又
は連続性が既に認定された画素である場合に当該注目画
素に対し連続性を認定 このような互いに異なる方向からラスタースキャンを実
行しつつ領域の連続性をサーチすることによって、渦巻
き等の特別の図形を除き、基準点が指定された閉領域の
全体を容易かつ迅速に抽出することが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。
【0019】図1には、本発明に係る超音波画像処理装
置の好適な実施例が示されている。本実施例の超音波画
像処理装置は、臓器内腔、特に左室の面積を求める機能
を有し、図1にはその全体構成が示されている。
【0020】図2には、超音波ビームをセクタ走査して
形成されたBモード断層画像としての超音波画像10が
示されている。なお、図2の超音波画像10は説明のた
め実際の超音波画像よりも鮮明に表現してある。
【0021】超音波画像10内には、心臓壁11に囲ま
れた左室12が示されている。左室12と左房14との
間には、僧帽弁16が存在し、左室12と大動脈18と
の間には大動脈弁20が存在する。上述のように、心臓
の拍出量を調べるためには、左室の断面積の変化を調べ
る必要がある。
【0022】図1において、メディアン処理部22に
は、超音波診断装置のデジタル・スキャン・コンバータ
から出力される図2の超音波画像(超音波画像データ)
が入力される。一方、フレームメモリ24には、1フレ
ーム前の超音波画像が格納され、フレームメモリ26に
は2フレーム前の超音波画像が格納される。
【0023】メディアン処理部22は、中央値抽出を行
うメディアンフィルタとして機能するものであり、具体
的には、3つの超音波画像を参照し、各座標値毎に3つ
の画素データ(エコーデータ)の値を比較し、その値が
中央となる画素データを新たな当該注目画素の画素値と
して更新するものである。
【0024】このような処理によれば、3フレームにわ
たって心臓壁自体の動きはほとんど変化しないとみなせ
るが、高速で運動する僧帽弁16は3フレームの各フレ
ームでその位置が異なるので、結果として、僧帽弁を除
去でき、あるいはその存在を小さくできる。超音波画像
において、僧帽弁16はある程度の厚さを持ちしかもそ
の輝度が高く、後述するつながり処理に悪影響を与える
おそれがあるので、僧帽弁16の影響を小さくするため
にメディアン処理部22を設けたものである。
【0025】なお、僧帽弁16の基端に比べ、先端の方
が速度が速いため、先端に行くほどフィルタ効果が大き
い。超音波画像において、大動脈弁20は薄くその輝度
も小さいため、本来あまり考慮する必要はないが、メデ
ィアン処理部22によれば大動脈弁20も小さくでき
る。
【0026】メディアン処理部22から出力された超音
波画像は、圧縮工程28に入り、圧縮回路30に入力さ
れて例えば1/4に圧縮される。すなわち、例えば51
2×512画素の画像に対してこの圧縮を1回行うと、
256×256画素の画像となり、換言すれば、4画素
が1画素に圧縮される。その場合、4画素のうちで最大
の輝度が代表値となる。そして、圧縮された超音波画像
はいったんフレームメモリ32に格納され、読み出され
て圧縮回路34において上記と同様に再度1/4に圧縮
され、フレームメモリ36に格納される。本実施例で
は、2段階の圧縮を行って最終的に超音波画像を1/1
6に圧縮したが、もちろん1段階で1/16に圧縮して
もよい。
【0027】このように圧縮が行われた後、二値化工程
38が実行される。まず、ノイズ除去のため及び非連続
部位につながりをもたせるために、平均化回路40にお
いて圧縮された超音波画像に対して3×3画素単位で平
均化処理が実行される。これは、例えばノイズが少ない
場合や非連続部位の隙間が小さい場合には省略できる。
【0028】平均化処理の後、二値化回路42におい
て、超音波画像の各画素値が所定のしきい値と比較され
二値化が実行される。そのしきい値は、心臓壁(心臓壁
エコー)と血液(血液エコー)とを識別するための値を
有するものである。なお、圧縮前又は圧縮途中において
二値化を行うことも可能であるが、本実施例のように完
全に圧縮が行われた後に二値化を行えばその効果が大き
い。
【0029】次に、伸長・平滑工程44において、伸長
回路46により圧縮されかつ二値化された超音波画像が
まず4倍(2×2倍)に伸長される。その後、エッジ平
滑処理部48において、離れた2つのエッジ(非連続部
分)を相互につなげる作用をもつフィルタ処理が実行さ
れる。その場合、例えば平滑化を行う各種のフィルタを
用いることができる。そして、伸長回路50及びエッジ
平滑処理部52において、同様の処理が繰り返し実行さ
れる。すなわち、超音波画像がもとの大きさに戻されて
上記同様の平滑処理が実行される。
【0030】以上の圧縮−伸長・平滑という一連の処理
によって、僧帽弁16の双方の基端が相互につながるよ
うになり、また大動脈弁20においてもしっかりとつな
がるようになる。図3には、その様子が模式的に示され
ており、左室12は完全に閉領域として再構成されてい
る。すなわち、その内壁面を示す境界線12Aは閉ルー
プを構成している。
【0031】図1において、フレームメモリ54には、
図3に示すような画像がいったん格納され、その後読み
出されてラベリング部56において閉領域の抽出処理が
実行される。このラベリング部56の作用については後
に詳述するが、結果として、図4に示すような単一の閉
領域(左室)を抜き出すことができる。単に上述の連続
性をもたせる処理のみでは、断層画像の範囲や向きによ
っては左室以外においても空洞や閉領域が生じるが、こ
のようなラベリング処理を行えば、その場合でも計測対
象である左室12のみを抽出することが可能となる。
【0032】図1において、境界線抽出部58は、図3
に示す左室12の境界線12Aをエッジ検出により抽出
し、その結果、境界線12Aのみを示す画像が合成回路
62へ送られる。
【0033】一方、ラベリング処理後の超音波画像は、
面積計測部60へ送られる。この面積計測部60は、抽
出された左室12に属する画素数をカウントし、そのカ
ウント数を面積に換算して出力するものである。必要で
あれば、更に体積の近似演算を行う。また、1心拍のう
ちで拡張期と収縮期の面積を記憶し、その差分を演算す
ることで、拍出力を直接演算することもできる。その演
算結果は、モニタ66へ出力され、グラフ表示及び数値
表示がなされる。
【0034】メディアン処理部22へ入力される超音波
画像は、遅延回路64においてタイミング調整が図られ
た後、合成回路62へ入力され、境界線の画像が合成さ
れる。すなわち、Bモード断層画像に左室の境界線が合
成され、モニタ66に表示される。よって、操作者はど
のような領域を左室と判断して面積演算を行っているも
のであるかを視覚的に認識できる。
【0035】次に、ラベリング部56のラベリング処理
について詳述する。
【0036】図5に示す超音波画像は、既に上述のつな
がり処理がなされたもので、互いに分離独立した複数の
閉領域(例えば、左室12、左房14)を含む。図示の
ように視覚的には明らかに各閉領域を個々に認識できる
が、データとしての各閉領域毎に集合化はされていな
い。特定の閉領域に対して面積演算を行うためには各閉
領域毎にデータ分離する必要がある。そのための処理が
ラベリングである。
【0037】図6には従来のラベリング処理が示されて
いる。まず、(A)に示す原画像に対してラベリングを
行う場合、左上隅から右下隅まで、注目画素をラスター
スキャンさせる。その際、上画素又は左画素がラベリン
グされた画素(ナンバー付けされた画素)であるなら
ば、当該注目画素に対してそれと同じラベルを付す。上
画素と左画素の双方が異なるラベルを有する場合には左
画素のラベルを優先させる。このようなルールに基づい
て、注目画素をラスタースキャンさせると、(B)に示
すように仮ラベリング画像が形成される。この状態で
は、まだ同一の領域内で異なるラベルが付されている。
【0038】次に、(C)に示すようにラベル連結情報
が求められる。すなわち、仮ラベリング画像において、
隣り合う異なるラベルが抜き出される。そして、(D)
に示すようにラベル値修正テーブルが作成される。この
場合、1は1に置き換えられ、2及び4も1に置き換え
られる。3及び5は2に置き換えられる。ラベル連結情
報を参照すると、5は3に置き換えられるべきである
が、各閉領域にシリアルに番号を付すために、3及び5
が2に置き換えられている。このラベル値修正テーブル
に従ってラベルの変更を行うと、(E)に示す本ラベリ
ング画像が得られる。すなわち、各閉領域毎にデータに
属性を付すことができる。
【0039】しかしながら、この従来のラベリング処理
では、順次入力される超音波画像をリアルタイムで処理
することが困難であり、仮にリアルタイムを可能にする
と、装置が大規模となるという問題がある。
【0040】その問題を解決したのが図7に示す新しい
ラべリング処理(同一閉領域内のデータ判定処理)であ
る。この処理によれば、パイプライン処理が可能である
ので、リアルタイムで処理できる。
【0041】まず、(A)に示すように、操作者により
閉領域内の任意の個所に基準点Pが入力指定され、これ
が登録される。基準点Pは閉領域の中央付近にあるのが
望ましいが、そうでなくても処理は可能である。そし
て、自動的に2つの基準直線L1,L2を引く。この基
準直線L1は、基準点Pを通り、上下方向に閉領域の外
枠と交わるまで延長される。これと同様に、この基準直
線L2は、基準点Pを通り左右方向に閉領域の外枠と交
わるまで延長される。この基準直線上の各画素は、すべ
て同一の閉領域内に属し、領域連続性を見ていく際のス
タート点となる。
【0042】次に、(B)第1処理〜(E)第4処理が
任意の順序で実行される。図7では、(B)第1処理、
(C)第2処理、(D)第3処理、(E)第4処理の順
で処理を行った場合が示され、ここでの説明ではその順
序に従う。
【0043】(B)第1処理では、上画素又は左画素と
の連続性を見ながら注目画素を左上から右下へラスター
スキャンさせる。その際、注目画素の上画素又は左画素
が、基準直線上にある画素又は連続性が既に認定された
画素である場合に、当該注目画素に対し連続性を認定す
る(第1連結ルール)。
【0044】(C)第2処理では、右画素又は下画素と
の連続性を見ながら注目画素を右下から左上へラスター
スキャンさせる。その際、注目画素の右画素又は下画素
が、基準直線上にある画素又は連続性が既に認定された
画素である場合に、当該注目画素に対し連続性を認定す
る(第2連結ルール)。
【0045】(D)第3処理では、左画素又は下画素と
の連続性を見ながら注目画素を左下から右上へラスター
スキャンさせる。その際、注目画素の左画素又は下画素
が、基準直線上にある画素又は連続性が既に認定された
画素である場合に、当該注目画素に対し連続性を認定す
る(第3連結ルール)。
【0046】(E)第4処理では、右画素又は上画素と
の連続性を見ながら注目画素を右上から左下へラスター
スキャンさせる。その際、注目画素の右画素又は上画素
が、基準直線上にある画素又は連続性が既に認定された
画素である場合に、当該注目画素に対し連続性を認定す
る(第4連結ルール)。
【0047】以上のような処理を実行すると、最終的に
当該閉領域内のすべての画素を抜き出すことが可能とな
る。図7の右側に示す複雑な閉領域でも問題なく抽出で
きる。なお、渦巻き状などの特殊な構造を有する閉領域
に対しては上記処理のみでは限界があるが、更に第1工
程〜第4工程を繰り返せばよい。左室を計測対象とする
場合には、上記の処理で十分である。
【0048】図1に示した実施例において、超音波画像
が特に不鮮明である等の事情によりつながり効果が十分
期待できないと予想される場合には、拡張期において左
室の外周囲近傍に楕円形状の関心領域(ROI)を設定
し、その関心領域内において、断面積を演算してもよ
い。その場合でも上記のラベリング処理により、単一の
閉領域のみを演算対象にでき、関心領域内のすべての血
液部分の面積を演算する場合に比べて精度を向上でき
る。
【0049】そのような関心領域の設定は、形状が単純
化した圧縮画像に対して行うのが好適であり、その設定
を容易にできる。上記の実施例では、1/16の圧縮を
行ったが、更に圧縮した状態で関心領域を設定すればよ
り容易にその設定を行うことができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
左室等の断面積をリアルタイムで正確に演算することが
可能となる。また、本発明によれば、超音波画像処理に
際して僧帽弁の影響を軽減できる。更に、本発明によれ
ば閉領域の抽出を迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波画像処理装置の全体構成を
示すブロック図である。
【図2】断層画像を示す図である。
【図3】平滑処理後の断層画像を示す図である。
【図4】抽出された左室を示す図である。
【図5】複数の閉領域を示す図である。
【図6】従来のラべリング処理を示す図である。
【図7】本発明に係るラべリング処理を示す図である。
【符号の説明】
10 超音波画像 12 左室 16 僧帽弁 22 メディアン処理部 28 圧縮工程 38 二値化工程 44 伸長・平滑工程 56 ラベリング部 60 面積計測部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−136135(JP,A) 特開 平2−1083(JP,A) 特開 平5−317314(JP,A) 特開 昭62−270139(JP,A) 特開 昭59−91947(JP,A) 特開 平5−225491(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 8/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波画像を圧縮する圧縮手段と、 前記圧縮後の超音波画像を臓器抽出のためのしきい値に
    よって二値化する二値化手段と、 前記圧縮されかつ二値化された超音波画像を伸長すると
    ともに臓器の非連続部分を相互につなげるための平滑処
    理を実行する伸長・平滑手段と、 前記伸長及び平滑がなされた超音波画像に対して、臓器
    境界の抽出処理及び計測対象としての臓器内腔を表す閉
    領域を抽出するラベリング処理を実行する閉領域抽出手
    段と、 前記閉領域の面積を演算する面積演算手段と、 を含むことを特徴とする超音波画像処理装置。
  2. 【請求項2】 左室を含む超音波画像を圧縮する圧縮手
    段と、 心臓壁と血液とを分離するためのしきい値によって、前
    記圧縮後の超音波画像を二値化する二値化手段と、 前記二値化された超音波画像を段階的に伸長するととも
    に、各伸長後において左室周囲の非連続部分を相互につ
    なげるための平滑処理を実行する伸長・平滑手段と、 前記伸長及び平滑がなされた超音波画像に対して、左室
    境界の抽出処理及び左室を表す閉領域を抽出するラベリ
    ング処理を実行する閉領域抽出手段と、 前記閉領域の面積を演算する面積演算手段と、 を含むことを特徴とする超音波画像処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の装置において、 画像圧縮に先立って複数のフレーム間で中央値抽出を行
    うメディアンフィルタを含むことを特徴とする超音波画
    像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の装置において、 前記閉領域抽出手段の閉領域抽出方法が、 前記閉領域内に入力指定される基準点を登録する工程
    と、 前記基準点から上下方向及び左右方向に前記閉領域の外
    枠まで基準直線を引く工程と、 上画素又は左画素との連続性を見ながら注目画素を左上
    から右下へラスタースキャンさせる工程であって、前記
    上画素又は左画素が、前記基準直線上にある画素又は連
    続性が既に認定された画素である場合に、当該注目画素
    に対し連続性を認定する第1工程と、 右画素又は下画素との連続性を見ながら注目画素を右下
    から左上へラスタースキャンさせる工程であって、前記
    右画素又は下画素が、前記基準直線上にある画素又は連
    続性が既に認定された画素である場合に、当該注目画素
    に対し連続性を認定する第2工程と、 左画素又は下画素との連続性を見ながら注目画素を左下
    から右上へラスタースキャンさせる工程であって、前記
    左画素又は下画素が、前記基準直線上にある画素又は連
    続性が既に認定された画素である場合に、当該注目画素
    に対し連続性を認定する第3工程と、 右画素又は上画素との連続性を見ながら注目画素を右上
    から左下へラスタースキャンさせる工程であって、前記
    右画素又は上画素が、前記基準直線上にある画素又は連
    続性が既に認定された画素である場合に、当該注目画素
    に対し連続性を認定する第4工程と、 を含むことを特徴とする閉領域抽出方法。
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