JP2801377B2 - X線マスク構造体の製造方法 - Google Patents

X線マスク構造体の製造方法

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、X線リソグラフイーに用いるX線マスク構
造体の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、ICやLSI等の電子デバイスのリソグラフイー加
工方法として種々な方法が使用されているが、その中で
もX線リソグラフイーは、X線固有の高透過率や短波長
等の性質に基づき、これまでの可視光や紫外光によるリ
ソグラフイー方法にくらべて多くの優れた点を有してお
り、サブミクロンリソグラフイー方法の有力な手段とし
て注目されている。
これらのX線リソグラフイーにおいて使用するX線マ
スク構造体は、例えば、第1図(a),(b)に示すよ
うに、支持枠1上に緊張支持されたX線透過膜2を有
し、さらに該X線透過膜2上にパターニングされたX線
吸収体3を保持して成るものである。
又、第1図(a),(b)に示される如きX線マスク
構造体の製造工程において、とりわけX線吸収体3のパ
ターニング方法は、従来、X線吸収材料のX線透過膜2
上への堆積をスパツタリング法或いは電解メツキ法にて
行い、これとレジストプロセス及び電子ビーム描画法と
を併用することによりパターニングする方法であった。
〔発明が解決しようとしている問題点〕
しかしながら上記従来例の如く、X線吸収体のパター
ニングに際して、X線吸収材料の堆積をスパツタリング
法や電解メツキ法により行った場合には、以下の様な問
題点を生じていた。
まず、スパツタリング法を用いてのX線吸収体のパタ
ーニングにおいては、 X線吸収体を構成する粒子の粒界径を制御するには、
スパツタリング時の基板温度制御しかなく、よって量産
する上でのバラツキが大きくなってしまう。
X線吸収体を構成する材料の粒界径を大きくしようと
すると、X線吸収体の内部応力が大きくなり、基体のバ
ツクエツチング(支持枠形成)後、ソリを生じてしま
う。等の問題点があった。
又、電解メツキ法を用いてのX線吸収体のパターニン
グにおいては、 そもそもウエツト処理であるために、電解メツキ液中
の微小異物による、X線吸収体パターンの欠陥発生頻度
が高かった。
電極膜(下引膜)上にピンホール、凸部が発生し易
く、この為にX線吸収材料堆積時の電解分布が不均一と
なり、X線吸収体の膜厚ムラ、密度ムラが生じて、X線
吸収率に分布が生じてしまう。等の問題点があった。
更に、上記従来法により形成されたX線吸収体は、X
線吸収体を構成する材料のバルク密度にくらべて、その
密度の低下が大きく、X線吸収率が低下する。しかも、
X線吸収体のエツヂ部分(側面)が、充分に平滑でない
などの為にサブミクロンリソグラフイーに用いられるX
線マスク構造体として、焼き突け時の解像性、コントラ
ストの低下等の好まざらしからぬ問題点を生ぜしめるも
のであった。
本発明の目的は、X線マスク構造体の先述した従来の
製造方法における問題点を解決した、X線マスク構造体
の新規な製造方法を提供することにある。即ち、密度、
X線吸収率が大きいX線吸収体を保持したX線マスク構
造体及び高解像度、高精細及びコンラストの優れた焼き
付けパターンを形成しうるX線マスク構造体の製造方法
を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、以下の本発明によって達成される。即
ち、第1の本発明においては、X線透過膜と、該X線透
過膜上にパターニングされたX線吸収体と、該X線透過
膜を支持する支持枠とを有し、該X線吸収体が1μm以
上の粒界径を有する結晶粒子から構成されているX線マ
スク構造体の製造方法において、該X線吸収体をパター
ニングする工程が、a)X線透過膜を形成後、該X線透
過膜を表面に下引層を形成する工程と、b)該下引層の
表面に、気相成長法によりX線吸収材料を堆積させる工
程と、c)該X線吸収材料の堆積膜をパターニングする
工程とを有することを特徴とするX線マスク構造体の製
造方法である。又、第2の本発明においては、X線透過
膜と、該X線透過膜上にパターニングされたX線吸収体
と、該X線透過膜を支持する支持枠とを有し、該X線吸
収体が、該X線吸収体を構成する材料のバルク密度に対
して90%以上の密度を有しているX線マスク構造体の製
造方法において、該X線吸収体をパターニングする工程
が、a)X線透過膜を形成後、該X線透過膜の表面に下
引層を形成する工程と、b)該下引層の表面に、気相成
長法によりX線吸収材料を堆積させる工程と、c)該X
線吸収材料の堆積膜をパターニングする工程とを有する
ことを特徴とするX線マスク構造体の製造方法である。
以下、本発明のX線マスク構造体の製造方法(以下、
本発明方法という)について詳述する。
まず、本発明方法においては、X線透過膜及び該X線
透過膜を支持する支持枠の作成は、従来公知の方法によ
って行われる。即ち、X線透過膜について言えば、その
成膜方法として、気相成長法等が用いられ、1〜3μm
の範囲の膜厚となるように成膜される。ここで、X線透
過膜を形成する材料としては、X線を透過し得る材料、
例えば、Be,B,C,N,Al,Si等のいかなる材料の組み合わせ
から成るものであっても良いが、材料のヤング率、熱膨
張係数、可視透過率等の点から好ましくは、SiN,SiC等
から形成されることが望ましい、さらに、上記X線透過
膜は単一層から成る膜に限られず、例えば、反射防止膜
又は膜強化の目的でSiO2又は、ポリイミド等の材料から
成る膜をも積層した多層積層膜から形成されてあっても
良い。
又、支持枠ついて言えば、X線透過膜(さらにはX線
吸収体)の形成の後、接着剤にてX線透過膜に接着する
方法或いは、支持枠形成材料から成る基体上にX線透過
膜(さらにはX線吸収体)を形成後、基体をエツチング
処理にて枠状(環状)成形する方法等が彩られる。ここ
で支持枠は、例えばパイレツクス等のガラスもしくは単
結晶シリコン、金属チタン及びその合金等の材料で形成
される。
本発明方法は、X線マスク構造体の製造方法におい
て、とりわけX線吸収体を形成する工程が、以下のa)
工程、b)工程とc)工程とを有することを特徴とする
ものである。すなわち、 a)X線透過膜を形成後、該X線透過膜の表面に下引層
を形成する工程、 b)該下引層の表面に、気相成長法によりX線吸収材料
を堆積させる工程、 c)該X線吸収材料の堆積膜をパターニングする工程、 である。
まず、上記a)工程において、下引層を構成する材料
は、電子供与性の材料が用いられる。
電子供与性材料とは、基体中に自由電子が存在してい
るか、もしくは自由電子を意図的に生成せしめたかした
もので、例えば基体表面上に付着した原料ガス分子との
電子授受により化学反応が促進される表面を有する材料
をいう。例えば、一般に金属や半導体がこれに相当す
る。III族元素としてのGa,In,AlとV族元素としてのP,A
s,Nとを組合せて成る二元系もしくは三元系もしくは四
元系III−V族化合物半導体、ダングステン、モリブデ
ン、タンタル、タングステンシリサイド、チタンシリサ
イド、アルミニウム、アルミニウムシリコン、チタンア
ルミニウム、チタンナイトライド、銅、アルミニウムシ
リコン銅、アルミニウムパラジウム、チタン、モリブデ
ンシリサイド、タンタルシリサイド金等の金属、合金お
よびそれらのシリサイド等を含む。又、本発明方法にお
いて、下引層の厚さは好ましくは、100Å〜1000Åとさ
れる。
更に、上記b)工程において用いられる気相成長法
は、好ましくはCVD法である。
本発明方法における上記b)工程のX線吸収材料の堆
積メカニズムについては、以下の様に考えられる。
即ち、CVD法において、X線吸収体を形成する為の原
料ガス分子は、電子授受の可能な電子供与性材料よりな
る下引層表面で化学反応を起こし、一定の結晶方位をも
って堆積していく。
ここで、X線吸収材料は、従来公知の材料、例えばA
u,Ta,W,Mo,Cu等のX線吸収率の大きな金属材料或いはこ
れらの合金材料にて形成される。
又、該X線吸収材料の堆積膜の厚さと該下引層の厚さ
との比率は、本発明方法においては、特に、下引層の厚
さがX線吸収材料の堆積膜の厚さの1%〜14%となる様
にされるのが好ましい。
発明方法においては、とりわけ、上記a),b)工程を
有することによって、即ち、X線吸収材料を、以上の様
に電子供与性材料表面での化学反応によって堆積するた
め、膜の均一性は良く、且つ緻密な膜が得られる。つま
り内部応力の小さな且つX線吸収率のよいX線吸収体が
得られる。
ここで、本発明方法においては先述した如く、X線透
過膜を形成する材料がSiであっても良く、このSiの中に
は導電性を有するもの、即ち上記電子供与性材料に相当
するものが存在する。しかしながら本発明方法において
は、この様な導電性Si材料を用いる場合であっても、上
記下引層を設けることは必須の要件とされる。即ち、Si
膜はその成膜工程中、表面に酸化被膜(SiO2)を形成し
易く、この被膜はX線吸収材料の上記化学反応による堆
積効率を低下させてしまう。よってX線吸収体が充分な
る上記特性を有する為には、本発明方法の如く、下引層
形成を必須の工程として有することが特に好ましい。
又、本発明方法は、X線透過膜がSiN,SiCであるX線
マスク構造体を作製する場合に特に有効である。先述し
た如く、X線透過膜をSiN,SiCにて形成することは、X
線透過膜のヤング率、熱膨張係数、可視透過率等の点か
ら好ましいが、SiN,SiCは非電子供与性材料である為、
かかるX線透過膜表面に上記気相成長によってX線吸収
材料を堆積することはできない。本発明方法において
は、X線透過膜表面に下引層を形成後、かかる下引層表
面にX線吸収材料を上記化学反応によって堆積するので
あるから、SiN,SiCのX線透過膜の有する上記特性を保
しつつ、しかも上記所望の特性を有するX線吸収体を形
成し得るのである。
又、本発明方法において、上記c)工程は、上記
a)、b)工程により下引層表面に形成されたX線吸収
材料の堆積膜を、従来公知のレジストプロセス及び電子
ビーム描画法とを併用することにより、所望のパターニ
ングを行う。但し、かかるX線吸収材料の堆積膜のパタ
ーニングに際し、下引層が同時にパターニングされ、X
線透過膜の露出部が形成されても良いし、又は、X線吸
収材料のパターニングに留め、下引層がX線透過膜全面
に残されてあっても構わない。
以下、具体的な実施例及び比較例を挙げて、本発明を
更に詳述する。
実施例1 十分に平面性の良いシリコンウエハ11(TIR2μm以
下、NTV2μm以下)上にLPCVD法によってX線透過膜と
なるSiNX膜12を2μmの厚さに形成した(第2−(a)
図)。
形成条件は ジクロルシラン SiH2Cl2 100SCCM アンモニア NH3 500SCCM 圧力 0.3Torr 堆積速度 180Å/分 堆積温度 800℃ とし、形成されたX線透過膜12の内部応力は、5〜7×
108dyn/cm2の値であり、使用上充分小さい値であった。
次に上記シリコンウェハを同様にLPCVD装置において、
電子供与体としてのTiN膜をTi(N(CH3とNH3
を用いたCVDにより700Å堆積し下引き膜14を形成した
(第2−(b)図)。
次に上記シリコンウエハをLPCVD装置内に設置し、WF6
のシラン還元法によりX線吸収材料の堆積膜13を形成し
た。
形成条件としては、 WF6 の分圧 2×10-3Torr SiH4分圧 1.5×10-3Torr 成長温度 360℃ H2 96.5mTorr であり、膜厚0.85μmの堆積膜13が前記下引層14の全面
に形成された(第2−(C)図)。
この後、通常の常圧CVD装置においてSiH4とO2の420℃
での反応によって中間層15としてSiO2を1.0μm堆積
し、後の異方性エツチングのためにN2雰囲気950℃,30分
の熱処理を加え膜の緻密化を行った。
次に前記中間層15の上に、PMMA系のレジスト(商品名
東京応化:DEBR−1000)を1μ塗布し、プリベークを
行った後、電子線描画法により露光後、現像、ポストベ
ークを行い、Fプラズマ中にてSiO2をドライにてエツチ
ング処理を行うことにより中間層15のパターニングを行
い、上記堆積膜13の露出パターン16を形成した(第2−
(d)図)。
次に、フツ素プラズマにて、X線吸収材料の堆積膜13
のエツチング処理を行い、 次に、フツ酸系のエツチング液にて中間層のSiO215を
除去した後、フツ素プラズマにて露出したTiN膜14を除
去した(第2−(e))。
なおこの工程において、好ましくはフツ素プラズマに
てSiO215及びTiN膜14を同時に除去することが望まし
い。
最後にシリコンウエハ11をバツクエツチングにより部
分的に除去することで支持枠を形成した(第2−(f)
図)。
以上の様に作成された本発明のXマスク構造体をX線
マスク構造体(A)とする。
実施例2〜4 X線吸収体の形成をCVD法により以下の条件で行った
以外は実施例1と同様にしてX線マスク構造体(B)〜
(D)を作製した。
実施例5 第2図(a)〜(f)において、下引膜14としてMo膜
を厚さ500Åとなる様にスパツタリング法にて形成した
こと、及びX線吸収体13として、Mo(CO)の分圧2×
10-4Torr、反応ガスH2(分圧1.5Torr)、成長温度450℃
なる条件下で0.85μmの厚さのMo膜を形成したこと以外
は実施例1と同様に、X線マスク構造体(E)を作成し
た。
実施例6 第2図(a)〜(f)において、X線透過膜12として
SiCX膜を厚さ2μmとなる様にLPCVD法にて形成したこ
と以外は実施例1と同様に、X線マスク構造体(F)を
作成した。
比較例1 以上に述べた実施例1−6と同様に第2図(a)〜
(f)の工程に従い、ただし(e)の吸収体形成のステ
ツプを従来行われている金メツキによって行い、最後プ
ロセスまで終了してX線マスク構造体(a)を形成し
た。完成後の吸収体の表面を走査型電子顕微鏡で観察し
たところ、高さのP−V値で0.1〜0.5μmの凹凸がみら
れた。これは吸収体の厚さむらに対して要求される仕様
を大きく上まわるものであった。
比較例2 本願実施例と同様にX線透過膜となる窒化シリコン膜
SiNを2μmの厚さに堆積した。次にX線吸収体となる
タングステン膜を、マグネトロンスパツタ装置を用いAr
10mTorr、N23mTorrで0.85μmの厚さにスパツタ成膜し
た。その後レジスト工程を通し、EB描画、CF4によるW
のエツチングを行つてX線マスク構造体(b)を形成し
た。
完成したX線吸収体の表面を走査型電子顕微鏡で観察
したところ、表面は滑らかでアモルフアス状であった
が、密度を測定したところ、バルク値の78%しかなかっ
た。
参考例 上記実施例1ないし6及び比較例1、2で作製したX
線マスク構造体(A)〜(F)、(a)、(b)につい
て、(1)X線吸収体を構成する結晶粒子の粒界径と、
(2)X線吸収体膜の密度とを以下の方法により測定し
た。
X線吸収体の結晶粒子粒界径については通常のX線回
折の結果から、即ち、X線回折チヤートから得られる回
折線プロフアイルの角度幅B(ラジアン)の測定から下
記(A)、(B)式によって、X線吸収体を構成する結
晶粒子の粒界径t(μm)を算出した。
2dsinθ=mλ ……(A) t=0.9λ/Bcosθ ……(B) 尚、上記(A)、(B)式において、dは吸収体結晶
粒子格子間隔(nm)、θは回折線のブラツグ角(ラジ
アン)、λはX線の波長(nm)を示す。(m=1とす
る。)又、上記dはASTMカードに記載の値を用いた。
また、粒界径が1μmを越えると思われるものについ
ては、高分解能型走査電子顕微鏡により膜の断面観察を
し、平均粒界径を標準試料と比較して求めた。
又、X線吸収体の密度ρ(g/cm3)は、X線マスク
構造体にX線例えばCuKα線、波長1.54Åを照射し、X
線吸収体及びX線透過膜のX線透過量(各々IA及びI
m(%)とする)と、X線吸収体の厚さdA(μm)とを
測定して、下記(C)式よりX線吸収体のX線吸収係数
μ(μm-1)を算出し、かかるμ値から下記(D)
式を用いて算出した。
Im/IA=eμAdA ……(C) ρ=(μA)ρ ……(D) 尚、上記(C)、(D)式において、μ、ρは各
々、X線吸収体を構成する材料のバルクのX線吸収係数
(μm-1)及びバルク密度(g/cm3)を示し、これらの値
はASTMカードに記載の値を用いた。
以上の方法によって求めたX線吸収体の粒界径及び密
度を第1表に示す。
第1表に明らかなように、従来の方法によるX線吸収
体の粒界径は大きくても1μm以上になることはなく、
また本実施例によるものは小さくとも1μm以上であ
り、ほとんどが2μm以上の粒径を有していた。またX
線吸収体としての機能を果たすために重要なX線吸収体
密度は従来ではバルク値の90%以下、本発明法によれば
90%以上であった。
X線露光装置においては露光用照明光の発散がとりき
れないことが多く、ランアウト誤差が発生するが、吸収
体厚さができるだけ薄いこともランアウト誤差及び厚い
ことによる半影部分を減少するために重要であり、密度
が高いことがX線吸収体の厚さを薄くすることに寄与し
ている。
転写パターンサイズが1μm以下0.2μm程度である
から、粒界径に大きいことはパターンは単一の粒界径内
に形成されることになり、X線吸収体を通して漏洩する
X線が十分小さく、一様である。
〔効果〕
以上、詳述した様に本発明方法は大きな粒界径の結晶
粒子により形成されたX線吸収体を有し、又その密度が
より大きなX線吸収体を有するX線マスク構造体を作製
し得る。即ち、X線吸収体でのX線の吸収性が著しく改
善され、しかもX線吸収体のエツヂ部(側面)の平滑性
についても著しく改善されたX線マスク構造体を作製し
得るのである。又、かようなX線マスク構造体を用いる
ことにより高解像度、高精細、高コントラストの焼き付
けパターンを形成することが可能である。更に、本発明
の如き製造方法は、上記諸特性に優れたX線マスク構造
体を再現性良く量産し得る方法である。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)、(b)は、X線マスク構造体の概略構成
図で、第1図(a)はその断面図、第1図(b)はその
平面図を示す。 第2図(a)〜(f)は、本発明のX線マスク構造体の
製造方法を説明する為の図である。 1、11……支持枠 2、12……X線透過膜 3、13……X線吸収体 14……下引層

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線透過膜と、該X線透過膜上にパターニ
    ングされたX線吸収体と、該X線透過膜を支持する支持
    枠とを有し、該X線吸収体が1μm以上の粒界径を有す
    る結晶粒子から構成されているX線マスク構造体の製造
    方法において、該X線吸収体をパターニングする工程
    が、a)X線透過膜を形成後、該X線透過膜の表面に下
    引層を形成する工程と、b)該下引層の表面に、気相成
    長法によりX線吸収材料を堆積させる工程と、c)該X
    線吸収材料の堆積膜をパターニングする工程とを有する
    ことを特徴とするX線マスク構造体の製造方法。
  2. 【請求項2】該X線透過膜が、炭化シリコン膜又は窒化
    シリコン膜を有する請求項(1)に記載のX線マスク構
    造体の製造方法。
  3. 【請求項3】該下引層が電子供与性材料を含む請求項
    (1)に記載のX線マスク構造体の製造方法。
  4. 【請求項4】X線透過膜と、該X線透過膜上にパターニ
    ングされたX線吸収体と、該X線透過膜を支持する支持
    枠とを有し、該X線吸収体が、該X線吸収体を構成する
    材料のバルク密度に対して90%以上の密度を有している
    X線マスク構造体の製造方法において、該X線吸収体を
    パターニングする工程が、a)X線透過膜を形成後、該
    X線透過膜の表面に下引層を形成する工程と、b)該下
    引層の表面に、気相成長法によりX線吸収材料を堆積さ
    せる工程と、c)該X線吸収材料の堆積膜をパターニン
    グする工程とを有することを特徴とするX線マスク構造
    体の製造方法。
  5. 【請求項5】該X線透過膜が、炭化シリコン膜又は窒化
    シリコン膜を有する請求項(4)に記載のX線マスク構
    造体の製造方法。
  6. 【請求項6】該下引層が電子供与性材料を含む請求項
    (4)に記載のX線マスク構造体の製造方法。
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