JP2801344B2 - 銅一亜鉛合金線の熱処理方法 - Google Patents
銅一亜鉛合金線の熱処理方法Info
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- JP2801344B2 JP2801344B2 JP3371690A JP3371690A JP2801344B2 JP 2801344 B2 JP2801344 B2 JP 2801344B2 JP 3371690 A JP3371690 A JP 3371690A JP 3371690 A JP3371690 A JP 3371690A JP 2801344 B2 JP2801344 B2 JP 2801344B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、丹銅、黄銅、洋白などの銅−亜鉛合金線の
連続熱処理方法に関するものである。
連続熱処理方法に関するものである。
Cu−(5〜20)%Zn合金、Cu−(30〜40)%Zn合金お
よびCu−(10〜20)%Zn−(5〜20)%Ni合金は、それ
ぞれ丹銅、黄銅、洋白と称せられ、古くから実用化され
ている。
よびCu−(10〜20)%Zn−(5〜20)%Ni合金は、それ
ぞれ丹銅、黄銅、洋白と称せられ、古くから実用化され
ている。
従来、これらの合金の線材を連続的に熱処理する場合
には、図−2に示すように、供給装置1から引き出され
た銅−亜鉛合金線2を加熱炉3に通して500〜850℃に加
熱し、続いて冷却水槽4に通して常温まで冷却した後、
巻取り装置5で巻き取るという方法がとられている。
には、図−2に示すように、供給装置1から引き出され
た銅−亜鉛合金線2を加熱炉3に通して500〜850℃に加
熱し、続いて冷却水槽4に通して常温まで冷却した後、
巻取り装置5で巻き取るという方法がとられている。
このような熱処理方法の場合、加熱中に銅−亜鉛合金
線2がなるべく大気にさらされないようにするため、ま
た銅−亜鉛合金線が加熱炉3内の定位置を実行するよう
にするため、加熱炉3にはステンレス管等の金属管6が
貫通させてあり、その中を銅−亜鉛合金線2が走行する
ようになっている。
線2がなるべく大気にさらされないようにするため、ま
た銅−亜鉛合金線が加熱炉3内の定位置を実行するよう
にするため、加熱炉3にはステンレス管等の金属管6が
貫通させてあり、その中を銅−亜鉛合金線2が走行する
ようになっている。
しかしこの方法で熱処理を行った場合、銅−亜鉛合金
線の表面が亜鉛で汚染されるというトラブルが時々発生
し、問題となっていた。
線の表面が亜鉛で汚染されるというトラブルが時々発生
し、問題となっていた。
そこで、この亜鉛汚染の原因を究明した結果、亜鉛の
融点は440℃であるため、銅−亜鉛合金線が熱処理温度
に加熱されたときに亜鉛が蒸発し、その亜鉛蒸気が440
℃以下になっている冷却部側の金属管内壁に凝固して堆
積し、そこへ高温の銅−亜鉛合金線が走行してくるため
に、堆積した亜鉛が局部的に再溶融し、銅−亜鉛合金線
の表面に付着して汚染を生じさせているものであること
が解明された。
融点は440℃であるため、銅−亜鉛合金線が熱処理温度
に加熱されたときに亜鉛が蒸発し、その亜鉛蒸気が440
℃以下になっている冷却部側の金属管内壁に凝固して堆
積し、そこへ高温の銅−亜鉛合金線が走行してくるため
に、堆積した亜鉛が局部的に再溶融し、銅−亜鉛合金線
の表面に付着して汚染を生じさせているものであること
が解明された。
本発明は、このような検討結果に基づきなされたもの
で、その構成は、走行する銅−亜鉛合金線を、加熱炉を
貫通する金属管の中に通して加熱した後、金属管の出口
部で冷却することにより連続的に熱処理する方法におい
て、図−1に示すように金属管6内に銅管7を配置し、
その中に銅−亜鉛合金線2を通すようにしたことを特徴
としている。
で、その構成は、走行する銅−亜鉛合金線を、加熱炉を
貫通する金属管の中に通して加熱した後、金属管の出口
部で冷却することにより連続的に熱処理する方法におい
て、図−1に示すように金属管6内に銅管7を配置し、
その中に銅−亜鉛合金線2を通すようにしたことを特徴
としている。
銅管7は加熱された銅−亜鉛合金線2から発生する亜
鉛蒸気を吸収するために配置したものであり、材質とし
ては無酸素銅、タフピッチ銅のほか、リン脱酸銅、一部
の希薄銅合金も使用可能である。
鉛蒸気を吸収するために配置したものであり、材質とし
ては無酸素銅、タフピッチ銅のほか、リン脱酸銅、一部
の希薄銅合金も使用可能である。
また銅管7をステンレス管などの金属管6の内部に配
置して二重管構造とする理由は、銅管の酸化による劣化
を防ぐと共に、銅管の亜鉛吸収能力が限界に達したとき
の銅管の交換に容易にする等、実用面での利点があるか
らである。
置して二重管構造とする理由は、銅管の酸化による劣化
を防ぐと共に、銅管の亜鉛吸収能力が限界に達したとき
の銅管の交換に容易にする等、実用面での利点があるか
らである。
銅管7は金属管6の全長にわたって配置することが好
ましいが、金属管が最も高温に加熱される部分だけに配
置しても相当の効果が得られる。
ましいが、金属管が最も高温に加熱される部分だけに配
置しても相当の効果が得られる。
以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
図−2に示すように加熱炉3の中心を貫通させて、外
径12mm、内径10mm、長さ4mmのステンレス管6を配置
し、その長手方向中央部に図−1に示すように外径9.5m
m、内径8mm、長さ3mの銅管7を挿入し、二重管を構成し
た。ステンレス管6の出口部は図−2のように冷却水槽
内に位置させた。
径12mm、内径10mm、長さ4mmのステンレス管6を配置
し、その長手方向中央部に図−1に示すように外径9.5m
m、内径8mm、長さ3mの銅管7を挿入し、二重管を構成し
た。ステンレス管6の出口部は図−2のように冷却水槽
内に位置させた。
この装置を用いて、外径0.2mmのCu−35%Zn合金線、1
0kg巻きボビン30個分を、温度750℃、線速10m/minの条
件で焼鈍した。その結果、全ボビンで、線材の亜鉛汚染
は皆無であった。
0kg巻きボビン30個分を、温度750℃、線速10m/minの条
件で焼鈍した。その結果、全ボビンで、線材の亜鉛汚染
は皆無であった。
一方、銅管を配置しないこと以外は前記と同じ従来方
法で焼鈍を行った結果は、30個中25個のボビンで、線材
の表面に点状に亜鉛が付着する不良が発生していた。
法で焼鈍を行った結果は、30個中25個のボビンで、線材
の表面に点状に亜鉛が付着する不良が発生していた。
以上説明したように本発明によれば、銅−亜鉛合金線
を走行させて連続的に熱処理を行う場合に、銅−亜鉛合
金線の表面が亜鉛で汚染さることがなくなるので、熱処
理工程での歩留りが大幅に向上し、実用上の効果はきわ
めて大である。
を走行させて連続的に熱処理を行う場合に、銅−亜鉛合
金線の表面が亜鉛で汚染さることがなくなるので、熱処
理工程での歩留りが大幅に向上し、実用上の効果はきわ
めて大である。
図−1は本発明に係る銅−亜鉛合金線熱処理方法の要部
を示す断面図、図−2は従来の銅−亜鉛合金線熱処理方
法を示す説明図である。 1:供給装置、2:銅−亜鉛合金線 3:加熱炉、4:冷却水槽、5:巻取り装置 6:金属管、7:銅管
を示す断面図、図−2は従来の銅−亜鉛合金線熱処理方
法を示す説明図である。 1:供給装置、2:銅−亜鉛合金線 3:加熱炉、4:冷却水槽、5:巻取り装置 6:金属管、7:銅管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22F 1/00 682 C22F 1/00 682 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22F 1/08 C22F 1/00 C21D 9/56 102 C21D 1/74
Claims (1)
- 【請求項1】走行する銅−亜鉛合金線を、加熱炉を貫通
する金属管の中に通して加熱した後、金属管の出口部で
冷却することにより連続的に熱処理する方法において、
上記金属管内に銅管を配置し、その中に銅−亜鉛合金線
を通すことを特徴とする銅−亜鉛合金線の熱処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3371690A JP2801344B2 (ja) | 1990-02-16 | 1990-02-16 | 銅一亜鉛合金線の熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3371690A JP2801344B2 (ja) | 1990-02-16 | 1990-02-16 | 銅一亜鉛合金線の熱処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03240938A JPH03240938A (ja) | 1991-10-28 |
JP2801344B2 true JP2801344B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=12394131
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3371690A Expired - Fee Related JP2801344B2 (ja) | 1990-02-16 | 1990-02-16 | 銅一亜鉛合金線の熱処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2801344B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4339315A1 (de) * | 1993-11-18 | 1995-05-24 | Kohnle W Waermebehandlung | Anlage zur Wärmebehandlung von Kleinteilen aus Metall, insbesondere aus Zink enthaltenden Buntmetallen |
ATE270714T1 (de) * | 1999-08-18 | 2004-07-15 | Patherm Sa | Vorrichtung zum durchlaufwärmebehandeln von metallischen werkstücken, einzeln oder gruppenweise |
-
1990
- 1990-02-16 JP JP3371690A patent/JP2801344B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03240938A (ja) | 1991-10-28 |
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