JP2800619B2 - 電子レンジ用加熱補助具並びにそれを用いた加熱方法および解凍方法 - Google Patents

電子レンジ用加熱補助具並びにそれを用いた加熱方法および解凍方法

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JP2800619B2 JP5022314A JP2231493A JP2800619B2 JP 2800619 B2 JP2800619 B2 JP 2800619B2 JP 5022314 A JP5022314 A JP 5022314A JP 2231493 A JP2231493 A JP 2231493A JP 2800619 B2 JP2800619 B2 JP 2800619B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子レンジの均一加熱性
能の向上、特に冷凍食品の解凍むら解消を目的とする。
【0002】
【従来の技術】電子レンジは冷凍食品の解凍に広く用い
られているが、その性能は必ずしも十分とは言えない。
つまり食品の形状等によっては解凍時、冷凍食品の中央
部が凍ったままにもかかわらず周囲の一部が煮えてしま
うといった現象が生じるのである。これを解決せんとす
る従来の試みを分類すると、まず第一にスタラー羽根や
ターンテーブルといった電波分布均一性改善に類するも
のがあり、この例は枚挙にいとまがない。第二には俗に
プログラム解凍と呼ばれる電波断続照射の一種がある。
食品の重量、冷凍温度、形状、解凍状況等に応じてその
断続周期等を変化させるものである。第三には赤外線温
度計等を用いて食品表面温度をモニターしながら電波照
射をコントロールするものがある。第二、第三ともに多
数のアイデアが特許出願されている。本願の如き加熱補
助具としては現在広く用いられている解凍用プラスチッ
ク網があるが、これも上記電波分布均一性改善の変形と
言えよう。これらの従来技術によって特定の条件下では
確かに均一性能向上が得られるとしても、広く一般的な
食品に対しては残念ながら好結果が得られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれら一般的
な食品、従来の技術においてはその解凍時に一部分が凍
ったままであるにもかかわらず他の部分が煮えてしまう
といった多くの食品に対しても有効な均一加熱結果を導
きうる加熱補助具を提供せんとすると共に、それを用い
て解凍する方法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明に於いては、プラスチックフィルムの袋の中に
食用油を密封し、薄い板状の形状にした加熱補助具を用
い、解凍むらの発生しやすい食品、例えば偏平形状の冷
凍食品の下と上とに各一枚、サンドイッチする形で置き
電子レンジ加熱するものである。
【0005】
【作用】薄いプラスチックフィルムの袋の中に実質的に
脱気状態で食用油が密封されているので食用油は漏出す
ることなく、また袋内部に空気が流入することもなく、
袋内部は実質的に気泡のない食用油で満たされる。偏平
形状の冷凍食品の上と下とにサンドイッチ状に置かれた
場合、プラスチックフィルムが薄いので板状の補助具全
体が柔らかく、食品の全周囲にわたってほぼ密着する。
この状態で電子レンジ加熱が行われると薄いプラスチッ
クフィルムは電波を透過し、食用油も電波をあまり吸収
せずに透過するので電波は若干弱められた程度で食品に
到達する。食品の一部分のみが加熱され、温度上昇が生
ずるとその熱は薄いプラスチックフィルムを透過し、食
用油に伝わる。食用油は比熱が小さくすぐに暖まり、ま
た液体であるから対流により速やかにその熱が拡散され
る。拡散された熱は薄いプラスチックフィルムを透過し
てまだ凍っている部分の食品に伝わり、その部分の温度
上昇を促進する。このようにして均一解凍を実現するも
のである。
【0006】
【実施例】図1は本発明一実施例の平面図およびそのA
−A’断面図である。袋11は厚さ約0.07mmの薄い
プラスチックフィルムであり、その構成は外側12は約
0.02mmのナイロンであり、内側13は約0.05mm
のポリエチレンからなる。袋としての底部14は熱溶着
されている。袋の大きさは幅23cm長さ30cm程度であ
り、入口15から食用油16を約500グラム程入れ、
ほぼ真空状態にし、入口15を熱溶着する。この状態で
平面上に置くと幅約22cm、長さ約27cm、厚さ約1c
m、長方形の板状となる。食用油としては一般家庭用の
サラダオイルをもちいる。
【0007】図2は図1の電子レンジ用加熱補助具を2
枚用いて食品をサンドイッチ状に挟んだ状態を示す断面
図である。袋の大きさと、中の食用油の量とが適切であ
るので、食品に接する部分の食用油の厚さがゼロになら
ず、かつ食品の端部と上下二枚の加熱補助具との間にで
きる隙間も十分小さくなる。袋の大きさに対して食用油
の量が少なければ食品に接する部分の厚さがほぼゼロに
なり、逆に多すぎれば食品端部と上下二枚の加熱補助具
との間にできる隙間が大きくなる。
【0008】図2の状態で電子レンジの加熱室内に入
れ、電波を照射し、解凍を行うと、前記作用で述べた様
に均一に仕上がるのである。
【0009】フィルムの厚さは三つの点で重要である。
第一には熱伝導である。一般にプラスチックは熱伝導が
低いので本発明の趣旨からいえば薄ければ薄い程良い。
第二には柔らかさがある。硬いと食品の形状に沿わない
のでこれも薄ければ薄い程良い。第三には強度と気密性
があり、これは逆に多層な程、つまり厚い程良い。両者
の兼ね合いで0.07mm程度が最も望ましい。これが厚
くなるにつれ均一加熱性能が徐徐に低下する。0.1mm
程度を超えると性能が急激に低下するといったものでは
ないが、切りの良い数値であるので選択したものであ
る。
【0010】また補助具全体としての厚さも重要なファ
クターである。薄すぎれば前記図2における食品に接す
る部分の厚さがゼロになってしまい、熱が伝導できな
い。逆に厚すぎると重くなり、フィルム強度を増加する
必要がでてくる。最適値は1cm程度であり、この前後5
mm程が実質的に許容できる範囲である。
【0011】さて本発明の効果を整理する意味で再度従
来技術との比較を行う。前述の従来技術の項で触れた第
一の電波分布均一性改善および第二のプログラム解凍は
供に加熱時点での不均一を極力減少させる試みである。
電波による加熱は従来加熱と異なり食品の内部からも発
熱させると言われるが、それが額面どうりであるならば
食品の周囲での発熱とのバランスを適正にとれば均一加
熱が実現できるはずであり、これを追い求めたものであ
る。しかし当業者には良く知られたことであるが、種々
の形状、材質、重量を扱う一般家庭用電子レンジに於い
ては十分な性能を有するには至っていない。
【0012】第三の赤外線等による表面温度を検出しな
がら加熱制御する方式も主には温度検出精度が不十分お
よびコスト高のため、これも実用化されていない。
【0013】本発明はこれら従来のアプローチとは趣を
180度変え、不均一を前提とし、他よりも高温になっ
た部分の熱を吸収し、それを低温部に積極的にフィード
バックするものである。これに近い考えとしては冷風中
で電波解凍する考えがあるが、風による熱交換能力は低
く、冷風が無いよりはましという程度であり、いわんや
高温部の熱を低温部へ移動するまでの能力は全く期待で
きない。
【0014】また電波による内部からの発熱だけに依存
せず、食品自体の熱伝導を利用する考えも従来なかった
訳ではなく、上記プログラム解凍もその思想を踏まえた
ものであるが、冷凍食品は固体であり、対流による熱伝
導が全く無いので不均一を解消するにはいたらないので
ある。
【0015】食品を補助具でサンドイッチする考え方と
して特開平4−360654号公報、特開平4−370
067号公報、特開平5−161482号公報がある。
これらは食品の周囲を食品と同程度の電波特性を有する
物質、例えばゼラチンや水等で被い、食品の形状に依存
する電波照射の不均一を緩和するという考えである。不
均一緩和の効果はさておき、これらの補助具を介した熱
移動は皆無とは言えない。しかしゼラチンは解凍の温度
では液体ではないから、対流による熱移動は全く無く、
従って本願の趣旨には合致しない。当然ながら均一解凍
性能は良くない。
【0016】この点、水は温度0度以上は液体であり、
対流による熱移動もあり、本願の実施例として採用可能
とも考えられるが、食用油と比較して比熱が大きい(食
用油が2前後であるのに対し、水は4.2程度)ためか
または水の電波半減深度が非常に小さいためかその他理
由は不明であるが実際には良い結果が得られない。
【0017】また袋に密封する液体としては食用油以外
にも有るはずであるが、何分食品に接触させて用いるも
のであるから万一食品に付着しても安全な様に食用油に
限定したものである。
【0018】なお溶着性能の優れたプラスチツクとして
ポリエチレンを、密封性能の優れたプラスチツクとして
ナイロンを採用したが当然他のプラスチックを用いる事
を妨げるものでは無く、また一つのプラスチックで溶着
と密封の両性能を満足するものを用いても良い。但し現
実問題としては一層構造の場合は万一微小な貫通孔があ
るとそこから空気の流入または食用油の漏出に直結する
が、二層構造の場合は二つのプラスチックの貫通孔が一
致しないかぎりはこの問題は発生しない。
【0019】脱気状態での密封は真空調理用に出回って
いる真空パック機を用いれば容易に実施できる。但しこ
の脱気の目的は袋内部に気泡の発生を防ぐ事であり、気
泡により均一解凍性能が低下するとともに食用油の酸化
が進むからである。従って多少の性能低下を覚悟のうえ
で脱気をせずに本補助具を製作することは可能である。
なお、上記実施例では最も不均一が顕著に表れる例とし
て冷凍食品の解凍を対象として説明したが、解凍に限ら
ず、広く食品加熱一般に用いても均一加熱性能向上に役
立つし、また食品以外の加熱に対しても同様の効果が期
待できる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、従来
電波による均一な加熱が困難であった冷凍食品などの被
加熱物を均一に加熱することができる。また、万一プラ
スチックフィルム内の内容物が漏出しても、これは食用
油であるため安全であり、扱い容易であり、かつ安価で
あるので一般家庭でもおおいに利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電子レンジ用加熱補助具の平面図および
そのA−A’断面図
【図2】本発明の電子レンジ用加熱補助具で食品を挟ん
だ状態をしめす断面図
【符号の説明】
11 袋 16 食用油
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24C 7/02 340 F24C 7/02 551 A23L 1/01

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プラスチックフィルムの袋に食用油を密閉
    し、板状の形状とした電子レンジ用加熱補助具
  2. 【請求項2】板状の形状の厚さを0.5cm以上、1.5
    cm以下とした請求項1に記載の電子レンジ用加熱補助
  3. 【請求項3】プラスチックフィルムの厚さを0.1mm
    を越えない厚さとした請求項1に記載の電子レンジ用加
    熱補助具。
  4. 【請求項4】プラスチックフィルムの中に食用油を密封
    し、板状にした電子レンジ用加熱補助具の間に冷凍食品
    をサンドイッチ状に挟んだ状態で電波照射する事を特徴
    とする加熱方法。
  5. 【請求項5】プラスチックフィルムの中に食用油を密封
    し、板状にした電子レンジ用加熱補助具の間に冷凍食品
    をサンドイッチ状に挟んだ状態で電波照射する事を特徴
    とする解凍方法。
JP5022314A 1992-12-21 1993-02-10 電子レンジ用加熱補助具並びにそれを用いた加熱方法および解凍方法 Expired - Fee Related JP2800619B2 (ja)

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