JPH1056981A - マイクロ波加熱調整シートとこれを用いた加熱調理法 - Google Patents

マイクロ波加熱調整シートとこれを用いた加熱調理法

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JPH1056981A
JPH1056981A JP8220964A JP22096496A JPH1056981A JP H1056981 A JPH1056981 A JP H1056981A JP 8220964 A JP8220964 A JP 8220964A JP 22096496 A JP22096496 A JP 22096496A JP H1056981 A JPH1056981 A JP H1056981A
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JP
Japan
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microwave
heating
sheet
food
microwaves
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JP8220964A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Fukunaga
正俊 福永
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Nichiro Corp
Original Assignee
Nichiro Corp
Nichiro Gyogyo Kaisha Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、このようなマイクロ波加熱の際の
昇温や、加熱むらを意識的に調整するための補助器具と
してマイクロ波加熱調整シートを具現化することと、こ
れを用いて、必要に応じて食品の加熱を促進したり、当
該食品の加熱を阻止するようにすることを特徴とする新
しい加熱調理法を提供せんとするのが目的である。 【構成】 シート状体の全部または一部に、マイクロ波
の照射によって加熱され高温になったり、希望する所定
の温度に昇温する発熱部を設けるようにしたことを特徴
とするマイクロ波加熱調整シートと、当該マイクロ波加
熱調整シートを用いて、食品(包装食品を含む)を包ん
だり、下敷にしたり、上掛けするなどしたうえ、電子レ
ンジ内に入れてマイクロ波を照射し、当該食品をマイク
ロ波加熱調理するとともに、当該食品の一部をマイクロ
波加熱シートの発熱によって当該食品を補助加熱調理す
るようにしたことを特徴とするマイクロ波加熱調整シー
トを用いた加熱調理法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気を用いた加熱調理
機器として近年急速に普及してきた電子レンジの昇温特
性により生じる加熱むらを補助加熱したり、加熱阻止し
て、使用者の意図に添った加熱や加熱調理をするための
マイクロ波加熱調整シートを提供するとともに、これを
用いた加熱調理法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に電力による加熱機器には、電気抵
抗によるジュール熱によるもの、赤外線や遠赤外線の放
射熱によるもの、マイクロ波による誘電加熱によるも
の、渦電流を発生させて非加熱物質中にジュール熱を誘
導する誘導加熱を利用したものなどがある。
【0003】電子レンジによる加熱は、マグネトロンか
ら発せられるマイクロ波が食品などの物質内部に侵入
し、吸収されると、浸透した電磁波はその食品の誘電特
性に従って熱に変換されて、内部から加熱されるマイク
ロ波加熱方式のものである。
【0004】このマイクロ波加熱の昇温特性は、第1
に、マイクロ波電界によって振動する分子間の摩擦熱に
基づくものであるため、被加熱対象物自身の中に熱源が
発生することになる。このように被加熱対象物自身の中
に熱源があることは、熱効率がよく、特に内部を急速に
加熱するのに適している。しかし、マイクロ波は波長が
長いので、定在波がたつと加熱むらができることは避け
られない。
【0005】第2に、マイクロ波による加熱の度合い
は、被加熱対象物の電気的性質によって大きく左右され
る。例えば、マイクロ波に対する吸収が大きいところで
は発熱が大きく、吸収によるロスが小さいところでは発
熱は小さい。このような作用は、マイクロ波の選択的加
熱作用と呼ばれている。この選択的加熱作用は、容器を
加熱せず、中身だけを加熱することができるという利点
がある反面、被加熱対象物の均一な加熱や昇温が難しく
加熱むらが生じ易いという欠点がある。特に食品の場合
には、その成分構成や水分、塩分などの含量が複雑、多
様であるため、これらの要素によって昇温状態が大きく
変わり、部所によっても加熱むらが生じることは避けら
れない。
【0006】第3に、マイクロ波は物質内に浸透する性
質をもっているが、その浸透深度は、使用するマイクロ
波の周波数や対象の電気的性質によって変わってくる。
市販の電子レンジの場合には、2450MHzのマイク
ロ波を使用し、被加熱対象物を回転する等の工夫をして
いるので、調理する対象のサイズ、電気的性質などを考
慮すると、一応は適度な浸透深度が得られるようにはな
っている。しかし、被加熱対象物の組成成分の相違、水
分の多いもの、塩分の多いもの、被加熱対象物の大きさ
や形状、容器の大きさと形状など、によって大きく変化
する。しかも形状に角部があったり、多方向から照射さ
れたマイクロ波が集束するなど、電界が強め合ったり、
集中したりする部分があると、部分的に強く加熱される
場所(ホットスポットと称す。)が生成されることもあ
る。
【0007】特に、食品の場合には、その食材の構成成
分や、調理の仕方、調味料の使い方などが極めて多様な
ため、マイクロ波によって加熱調理する場合には、その
昇温分布が非常に複雑多様なものとなり易く、加熱むら
が生じ易いものであった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来より、
電子レンジによる加熱調理に際しては、加熱むらを防止
したり少なくするため、『A.食品を回転させるなど位
置を変える。B.食品を小さく切断したり、切れ目を入
れる。C.空気を含ませたり、油を混ぜる。D.容器の
大きさや形状を工夫する。E.食品を途中で撹拌する。
F.冷凍食品は、解凍してから加熱する。』など種々の
対策が工夫されているが、十分ではない。
【0009】本発明は、このようなマイクロ波加熱の際
の昇温や、加熱むらを意識的に調整するための補助器具
としてマイクロ波加熱調整シートを具現化することと、
これを用いて、必要に応じて食品の加熱を促進したり、
当該食品の加熱を阻止するようにすることを特徴とする
新しい加熱調理法を提供せんとするのが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】特許を受けようとする第
1発明は、シート状体の全部または一部に、マイクロ波
の照射によって加熱され高温になったり、予定する温度
に昇温する発熱部を設けるようにしたことを特徴とする
マイクロ波加熱調整シートである。
【0011】第1発明は、マイクロ波の照射によって発
熱する発熱部を有するシート状体のマイクロ波加熱調整
シートの基本発明である。マイクロ波加熱は、前記のよ
うに選択的加熱作用を起こすことが知られている。これ
によって、被加熱対象物に好ましくない加熱むらが生じ
易い欠点がある。この発明は、マイクロ波加熱の選択的
加熱作用を利用してマイクロ波の照射によって急速にか
つ効率的に発熱するシートを加熱補助具として具現化
し、これを被加熱対象物の昇温不足の部分に接触させた
り、近付けたりして熱を伝導または輻射により補助加熱
し、これによって、加熱むらを修正することができるも
のである。また、マイクロ波加熱調整シートを積極的に
目的に応じて使いこなすことにより、マイクロ波加熱の
選択的加熱作用を任意に強調したり、均一化するなど、
被加熱対象物の昇温分布を制御したり調整したりできる
ようにした加熱補助具である。このように本発明に係る
加熱補助具は、電子レンジをより高度により多様に使い
こなすためには、便利な道具である。
【0012】形成される発熱部は、シート状体の全部で
あっても、または一部であってもよい。発熱部の形状や
大きさを自由に設定できるし、マイクロ波の照射によっ
て加熱され易い物質の選定によっては、マイクロ波の種
類や、照射方法、照射時間などを特定して、発熱温度を
特定することもできる。
【0013】また、発熱部を熱源とする加熱作用は、伝
導または輻射によるものなので、被加熱対象物の表面加
熱や焼き目を付ける補助加熱手段となることもできる。
しかも、シート状体としたことにより、包んだり、下敷
にしたり、上掛けしたり、挟んだりするなど、必要に応
じた多様な使い方が可能である。
【0014】本願発明のマイクロ波加熱調整シートは、
昇温加熱処理するために使用するだけでなく、解凍する
ためや、乾燥するため、殺菌するため、物性変化させる
ため等いずれの用途に使用してもよいこと勿論である。
【0015】特許を受けようとする第2発明は、シート
状体の全部または一部に、マイクロ波の照射によって加
熱され易い物質(カルシウム、塩、またはこれらの混合
物を含む)を、塗布、貼着、挟着、積層、袋詰めなどの
手段により付設してなる発熱部を設け、マイクロ波の照
射により発熱部が急速に高温になったり、予定する温度
に昇温するようにしたことを特徴とするマイクロ波加熱
調整シートである。
【0016】当該第2発明は、第1発明を具体的に特定
したものである。シートの材料は、耐熱性があり、しか
もマイクロ波に対して安定性がある材質であれば制限さ
れるものではない。例えば、アルミニウム、PETでコ
ーティングした紙、TPXでコーティングした紙、PP
でコーティングした紙、CPET(結晶化ポリエチレン
テトラウタレート)、PP(ポリプロピレン)、PET
(ポリエチレン・テレフタレート)、耐高熱性PPC
(ポリフタレート・カーボネート)、ポリエーテルイミ
ド等の耐熱プラスチック、ファイバーPETフイルム、
熱硬化性PETなどいずれであっても良い。
【0017】マイクロ波の照射によって加熱され易い物
質についても、特に制限するものではないが、用途別に
安全性と入手し易さなどを考慮すると、カルシウム、
塩、またはこれらの混合物等が好適である。
【0018】シートへの付着方法についても、塗布、貼
着、挟着、積層、袋詰めなどその手段に制限はない。
【0019】特許を受けようとする第3発明は、シート
状体の全部または一部に、マイクロ波によって加熱され
易い物質を付設し、マイクロ波の照射によって急速に加
熱され高温になったり、予定する温度に昇温する発熱部
を設け、当該発熱部を熱源として食品(包装食品を含
む)を伝導または輻射により補助加熱するようにしたこ
とを特徴とする加熱調理促進用マイクロ波加熱調整シー
トである。
【0020】当該第3発明に係るマイクロ波加熱調整シ
ートは、食品(包装食品を含む)を伝導または輻射によ
り補助加熱するための加熱調理促進具にしたものであ
る。食品の種類や調理目的によって、その形状や大きさ
発熱部の発熱温度を特定できるようにすると、内部加熱
であるマイクロ波加熱処理と外部からの伝導または輻射
加熱処理とを併用したような調理効果を実現できる。例
えば、本発明を用いると、焼きぎょうざ、焼きおにぎり
等の電子レンジ調理による風味の向上に好適である。
【0021】特許を受けようとする第4発明は、シート
状体の全部または一部に、マイクロ波を遮断する物質を
付設してなるマイクロ波阻止部を設け、マイクロ波が照
射されてもこれを部分的に遮断して被加熱対象物が、部
分的にマイクロ波加熱されないようにしたことを特徴と
するマイクロ波加熱調整シートである。
【0022】当該第4発明のマイクロ波加熱調整シート
は、シート状体の全部または一部にマイクロ波阻止部を
設けたもので、被加熱対象物が、部分的にマイクロ波加
熱されないようにした加熱補助具である。第1発明から
第3発明までのものとは逆の発熱阻止や昇温抑制をする
ための道具である。
【0023】特許を受けようとする第5発明は、シート
状体の全部または一部にマイクロ波を遮断する物質(ア
ルミ箔を含む)を、塗布、貼着、挟着、積層、袋詰め、
などの手段により付設してなるマイクロ波阻止部を設
け、マイクロ波が照射されてもこれを遮断して、食品
(包装食品を含む)が、部分的にマイクロ波加熱されな
いようにしたことを特徴とする加熱調理阻止用マイクロ
波加熱調整シートである。
【0024】当該第5発明は、第4発明を食品の調理用
に具体化したものである。マイクロ波を遮断する物質
は、例えばアルミ箔等が好適であるが、これに限るもの
ではなく、マイクロ波を遮断する金属箔や金属粉末を塗
布するなどしたものであれば、その材質は特に制限され
るものではない。
【0025】特許を受けようとする第6発明は、シート
状体の一部に、マイクロ波によって加熱され易い物質
(カルシウム、塩、またはこれらの混合物を含む)を付
設してなる発熱部を設けるとともに、他の部分にマイク
ロ波を遮断する物質(アルミ箔を含む)を付設してなる
マイクロ波阻止部を設け、マイクロ波を照射したとき一
部が加熱促進部分となり、他の部分が加熱阻止部分とな
るようにしたことを特徴とするマイクロ波加熱調整シー
トである。
【0026】第6発明は、1枚のシート状体に発熱部と
マイクロ波阻止部の両方を具備するをマイクロ波加熱調
整シートである。料理の種類によっては、暖かくしたい
部分と、冷たいままにしたい部分の両方を兼ね備えた料
理メニュ−や、加熱温度に大きな差を設けたい場合があ
る。そのような場合に、使用すると便利な補助加熱具で
ある。
【0027】例えば、日本の代表的な朝食メニュー「暖
かいご飯、暖かいミソ汁と、冷たい漬け物、乾燥した焼
き海苔」を冷凍食品のセットにして、一つのトレイに組
み合わせてなる電子レンジ用朝食メニュ−セットとした
ような場合でも、トレイごとのマイクロ波を照射するこ
とによって、高温加熱調理部分、低温加熱調理部分、解
凍部分、非加熱部分などを同時に造り、可及的に望まし
い加熱調理出来る。第6発明は、このような多様な加熱
調理を同時に出来るので、便利である。
【0028】特許を受けようとする第7発明は、シート
状体の全部または一部に、マイクロ波によって加熱され
高温になったり、予定の温度に昇温する発熱部を設けて
なるマイクロ波加熱調整シートを用いて、食品(包装食
品を含む)を包んだり、下敷にしたり、上掛けするなど
したうえ、電子レンジ内に入れてマイクロ波を照射し、
当該食品をマイクロ波加熱調理するとともに、当該食品
の一部をマイクロ波加熱シートの発熱によって当該食品
を補助加熱調理するようにしたことを特徴とするマイク
ロ波加熱調整シートを用いた加熱調理法である。
【0029】第7発明は、第1発明から第3発明に係る
マイクロ波加熱調整シートを用いた発熱体による加熱促
進を目指した新たな食品の加熱調理法である。
【0030】特許を受けようとする第8発明は、シート
状体の全部または一部にマイクロ波を遮断する物質(ア
ルミ箔を含む)を付設してなるマイクロ波阻止部を設
け、マイクロ波が照射されてもこれを遮断して食品(包
装食品を含む)の一部が、部分的にマイクロ波加熱され
ないようにしてなるマイクロ波加熱調整シートを用い
て、食品(包装食品を含む)を包んだり、下敷にした
り、上掛けするなどしたうえ、電子レンジ内に入れてマ
イクロ波を照射し、当該食品をマイクロ波加熱調理する
とともに、当該食品の一部は加熱されないようにしたこ
とを特徴とするマイクロ波加熱調整シートを用いた加熱
調理法である。
【0031】第8発明は、第4発明か第5発明に係るマ
イクロ波加熱調整シートを用いた食品の発熱阻止や昇温
抑制を目指した新たな加熱調理法である。
【0032】特許を受けようとする第9発明は、シート
状体の一部に、マイクロ波によって加熱され易い物質を
付設してなる発熱部を設け、他の一部にマイクロ波を遮
断する物質を付設してなるマイクロ波阻止部を設けてな
るマイクロ波加熱調整シートを用いて、食品(包装食品
を含む)を包んだり、下敷にしたり、上掛けするなどし
たうえ、電子レンジ内に入れてマイクロ波を照射し、当
該食品をマイクロ波加熱調理するとともに、前記発熱部
の発熱によって食品の対応する領域部分を補助加熱し、
前記マイクロ波阻止部によりマイクロ波を遮断してその
食品の対応する領域部分の加熱調理を阻止するようにし
たことを特徴とするマイクロ波加熱調理シートを用いた
食品の加熱調理法である。
【0033】第9発明は、第6発明に係るマイクロ波加
熱調整シートを用いて、部分的な加熱促進と、部分的な
発熱阻止部分を任意に生じさせようとすることを目指し
た新たな食品の加熱調理法である。
【0034】
【実施例】以下、本願発明について図示実施例に基づき
詳細に説明する。図1は、同じ大きさの容器に詰め、電
子レンジで同じ時間加熱しても、構成成分や水分によっ
て昇温状態が異なり、加熱むらが生じている状態を示す
説明昇温図である。また、図5、図6、図9、図10
は、電子レンジで同じ時間加熱しても、容器の形状によ
り昇温状態が異なり、加熱むらが生じる(高温になった
領域が白くなり、低温領域は黒のままである。)ことを
示す説明昇温図である。当該図5は、角形容器を使用し
たときのマイクロ波加熱状態を示す平面昇温図であり、
図6は、同角形容器を使用したときの側面昇温図であ
る。さらに、図9は、丸形の箱を使用したときのマイク
ロ波加熱状態を示す平面昇温図であり、図10は同丸形
の箱を使用したときの側面昇温図である。
【0035】このように、被加熱対象物の構成成分、含
水量、大きさや形状などの違いにより昇温状態が大きく
変わり、更に、容器の大きさや形状などの要素によって
も昇温状態が大きく変わり、部所によって加熱むらが生
じるものである。
【0036】本発明は、このようなマイクロ波加熱の際
の昇温や、加熱むらを意識的に調整するための補助器具
としてマイクロ波加熱調整シートを具現化し、これを用
いて、必要に応じて加熱を促進したり、加熱を阻止する
ようにすることを特徴とする新しい加熱調理法を提供せ
んとするものである。
【0037】マイクロ波加熱調整シートの一態様は、シ
ート状体の全部または一部がマイクロ波の照射によって
加熱され高温になったり、予定する温度に昇温する発熱
部を設けた加熱促進用のものである。図7、図8、図1
1、図12は、当該加熱促進用のマイクロ波加熱調整シ
ートの具体的実施例である。すなわち図7は、CPET
(結晶化ポリエチレンテトラウタレート)製のシート状
体1の中央部に、マイクロ波の照射によって加熱され易
い物質として、カルシウムと塩の混合物を挟着するよう
に付設してなる発熱部2を設けたものである。この実施
例は、図5に示した角形容器4の加熱むらに対応して設
計したマイクロ波加熱調整シートで底面加熱促進用のも
のである。なお、図7中の3は、当該角形容器4の載置
位置を示す表示3である。つまり、図7に示したマイク
ロ波加熱調整シートの実施例は、その表示3にそって角
形容器4を載置した(下敷にする)うえ、電子レンジ内
に入れてマイクロ波を照射し、マイクロ波加熱する。す
ると、角形容器4内の被加熱対象物が直接的にマイクロ
波加熱されるだけでなく、マイクロ波加熱調整シートの
発熱部2が急速に高温となり、これに接触する角形容器
4の底部を伝導熱により補助加熱する。これによって、
図5に示した角形容器4の底部中央の低温領域4a(黒
くなっている部分)を補助加熱して、加熱むらを均一化
する効果が生じる。
【0038】図8は、図6に示した角形容器の周囲側壁
を補助加熱するように設計された加熱促進用のマイクロ
波加熱調整シートである。図8中1は、PET(ポリエ
チレン・テレフタレート)製のシート状体で、2は中央
部に走行する発熱部である。当該発熱部を形成するマイ
クロ波の照射によって加熱され易い物質として、カルシ
ウムと塩の混合物を使用し、これを袋詰め手段により付
設してなるものである。使用に際しては、当該角形容器
4の周囲側壁に巻き付けたうえ、電子レンジ内に入れて
マイクロ波を照射し、マイクロ波加熱する。これによっ
て、図6に示した角形容器4の側壁中央の低温領域4b
を補助加熱して、容器内中間部の加熱むらを防止し、均
一化する効果が生じる。
【0039】図11は、CPET(結晶化ポリエチレン
テトラウタレート)製のシート状体1の中央部に、マイ
クロ波の照射によって加熱され易い物質として、カルシ
ウムと塩の混合物を挟着するように付設してなる発熱部
2を設け、マイクロ波の照射により当該発熱部2が急速
に高温にしたマイクロ波加熱調整シートである。この実
施例は、図9に示した丸形容器5の加熱むらに対応して
設計したマイクロ波加熱調整シートで、底面加熱促進用
のものである。なお、図11中の3は、当該丸形容器5
の載置位置を示す表示である。つまり、図11に示した
マイクロ波加熱調整シートの実施例は、その表示3にそ
って丸形容器5を載置(下敷にする)したうえ、電子レ
ンジ内に入れてマイクロ波を照射し、マイクロ波加熱す
る。これによって、図9に示した丸形容器5の底部中央
の低温領域5bを補助加熱して、底部の加熱むらを解消
し、均一化する効果が生じる。
【0040】図12は、図10に示した丸形容器5の周
囲側壁を補助加熱するように設計された加熱促進用マイ
クロ波加熱調整シートである。図12中は、CPET
(結晶化ポリエチレンテトラウタレート)製のシート状
体1で、2は中央部に走行する発熱部である。使用に際
しては、当該丸形容器5の周囲側壁に巻き付けたうえ、
電子レンジ内に入れてマイクロ波を照射し、マイクロ波
加熱する。これによって、図10に示した丸形容器5の
側壁中央の低温領域5bを補助加熱して、当該容器の中
間部の加熱むらを防止し、均一化する効果が生じる。
【0041】図13は、丸形容器5内に収納した被加熱
対象物を加熱むらなく加熱調理するため、図11に示し
たマイクロ波加熱調整シートを丸形容器5の下に敷き、
図12に示したマイクロ波加熱調整シートを丸形容器5
の周囲側壁に巻き付けたうえ、電子レンジA内の受皿C
に入れてマグネトロンBからマイクロ波を照射し、マイ
クロ波加熱している状態を示す説明正面図である。この
ようにマイクロ波加熱調整シートを用いて、丸形容器5
と組み合わせたうえ、電子レンジ内に入れてマイクロ波
を照射し、マイクロ波加熱をすると、丸形容器5の加熱
むらによって生じる側壁中央の低温領域5bと底部中央
の低温領域5aを補助加熱して、加熱むらを可及的に解
消し、均一化することができた。
【0042】上記実施例に係る加熱促進用マイクロ波加
熱調整シートにおける発熱部2をマイクロ波の照射によ
って加熱され易い物質を塗布、貼着、挟着、積層、袋詰
めなどの手段によりシート状体1に付設する。当該発熱
部2の形状や大きさは、特に制限はなく、必要に応じ
て、例えば水玉模様、格子模様、その他適宜の模様状に
形成しても良いこと勿論である。また、発熱部2の具体
的な付着手段は、図2、図3、図4に示すような構造の
いずれになっていても良い。すなわち、図2の実施例
は、耐熱性があり、しかもマイクロ波に対して安定性が
ある材質のシート材料を上下2枚1a,1b積層固着し
てシート状体1を形成し、その中間部にマイクロ波の照
射によって加熱され易い物質を挟着して発熱部2を形成
し、マイクロ波加熱調整シートとした実施例である。
【0043】図3は、シート状体1の片面にマイクロ波
の照射によって加熱され易い物質を付着、または塗布し
て発熱部2を形成し、マイクロ波加熱調整シートとした
実施例である。
【0044】図4は、マイクロ波に対して安定性がある
材質のシート材料で袋状のシート状体1を形成し、当該
袋内にマイクロ波の照射によって加熱され易い物質を袋
詰めして発熱部2を形成し、マイクロ波加熱調整シート
とした実施例である。
【0045】マイクロ波加熱調整シートの他の態様は、
シート状体の全部または一部に、マイクロ波阻止部6を
設けたもので、被加熱対象物が、部分的にマイクロ波加
熱されないようにした発熱阻止や昇温抑制をするための
道具である。図14、図16は、当該発熱阻止用のマイ
クロ波加熱調整シートの具体的実施例である。
【0046】図14は、PET(ポリエチレン・テレフ
タレート)製のシート状体1の中央部にマイクロ波を遮
断する物質としてアルミ箔を円形状にラミネート(挟
着)してなるマイクロ波阻止部6が設けられているマイ
クロ波加熱調整シートである。
【0047】図15は、茶わん蒸しに図14に示すマイ
クロ波加熱調整シートの実施例を用いてマイクロ波加熱
しようとする際の使用例である。茶わん7の上面開口部
にマイクロ波加熱調整シートを上掛けしてマイクロ波阻
止部6により蓋をするように装着する。この際、茶わん
7内に収納されている卵液8の上面8aは、茶わん7の
上面開口部に装着したマイクロ波加熱調整シートのマイ
クロ波阻止部6の下端より上にくるまで入れるようにす
る。すなわち、卵液8の上面8aにマイクロ波が上から
入るのを遮断することにより、加熱むらを解消して、卵
液8の上面8aにすがたつのを防ぎ、均一な卵液8の熱
変性を起こすようにしたものである。
【0048】図16は、PET(ポリエチレン・テレフ
タレート)製のシート状体1の左側半分弱にマイクロ波
を遮断する物質としてアルミ箔を貼着してなるマイクロ
波阻止部6と、窓穴部9が形成されているマイクロ波加
熱調整シートである。これは、弁当箱10上に上掛け
し、弁当箱10の収納品の一部を強く昇温する領域と、
昇温を望まない領域とを同時に行うマイクロ波加熱調整
シートである。下の弁当箱10の中には、高温に加熱さ
れることが望まれているご飯12aと、常温のままで加
温されることが望ましくないおかず12bとが区分けし
て収納されている。図16に示した実施例は、この弁当
に対応するように設計されたマイクロ波加熱調整シート
である。これを電子レンジで温めて食べる際に、図16
が示すマイクロ波阻止部6が形成されているマイクロ波
加熱調整シートを弁当箱10の上に上掛けしたうえ、マ
イクロ波を照射すると、マイクロ波阻止部6によりおか
ず12bの領域がマイクロ波加熱されないようにし、同
時にご飯12aの領域には、窓穴部9を介してマイクロ
波が直接照射されて昇温する様にしたものである。
【0049】図17は、シート状体1の一部に発熱部2
を設け、他の部分にマイクロ波阻止部6を設け、マイク
ロ波を照射したとき一部領域に加熱促進部分を有し、他
の部分に加熱阻止部分を有するようにしたことを特徴と
する態様のマイクロ波加熱調整シートと、これを用いる
電子レンジ用朝食メニュ−セットを一つのトレイに組み
合わせてなる冷凍食品のセットを示す斜視図である。図
中13は朝食メニュ−セットを構成する冷凍食品を配設
したトレイであり、14aは容器入りご飯、14bは容
器入りミソ汁、14cは容器入り焼き魚であり、14d
は漬け物である。当該朝食メニュ−セットのご飯14a
とミソ汁14bと焼き魚14cとは温かいものが望まし
く、漬け物14dは冷たいものが望ましい。特にミソ汁
14bは、水分が多く、昇温しにくい性質を持っている
し、ご飯14aは蒸し状態にすることが望ましいし、焼
き魚14cは輻射熱による表面加熱が望ましい。上記の
ような要請に対応したマイクロ波加熱調整シートを設計
したのが、図17である。
【0050】図17に示されたマイクロ波加熱調整シー
トは、上下2枚のPET(ポリエチレン・テレフタレー
ト)製が積層されたシート状体1であり、2aは容器入
りご飯14aに対応して形成された比較的低温の加熱促
進をする発熱部であり、2bは焼き魚10cに対応した
高温加熱する発熱部を形成したものであり、9aは容器
入りミソ汁に対応してマイクロ波加熱されるようにした
窓穴部を形成したものであり、6aは、漬け物に対応し
て、マイクロ波を遮断する物質としてアルミ箔を挾着し
てなるマイクロ波阻止部である。つまり、1枚のシート
状体1に発熱部2a、2bとマイクロ波阻止部6aの両
方を具備するマイクロ波加熱調整シートである。
【0051】尚、9aは、照射されたマイクロ波が直接
吸収される様に、開口された窓穴部であり、3aは、電
子レンジ用朝食メニュ−セットを構成する冷凍食品群を
配設したトレイの位置を特定するための表示である。
【0052】当該マイクロ波加熱調整シートをトレイ1
3の上に被せたうえ、電子レンジ内に入れトレイごと一
回のマイクロ波を照射することによって、高温加熱調理
部分、低温加熱調理部分、非加熱部分などを同時に造
り、メニューを構成する食品の種類によって、可及的に
望ましい加熱調理が出来るようにしたものである。
【0053】
【効果】叙上のように、第1発明、第2発明、第3発明
は、シート状体の全部または一部にマイクロ波の照射に
よって加熱され高温になったり、希望する所定の温度に
昇温する発熱部を設けてなる加熱促進用マイクロ波加熱
調整シートである。これらは、マイクロ波加熱の欠点で
ある加熱むら(低昇温部)を発熱部の補助加熱によっ
て、解消し昇温を均一化する効果がある。また、この加
熱促進用マイクロ波加熱調整シートを被加熱対象物の特
性に合わせて、積極的に利用することにより、部分的に
高温加熱部分を造るようにしたものである。特に、第3
発明は、成分や水分や調味料など複雑で多様な食品をマ
イクロ波加熱により、比較的簡単に加熱調理することが
できる。
【0054】また、第4発明、第5発明は、シート状体
の全部または一部にマイクロ波を遮断する物質を付設し
てなるマイクロ波阻止部を設け、マイクロ波が照射され
てもこれを部分的に遮断して被加熱対象物が、部分的に
マイクロ波加熱されないようにしたマイクロ波加熱調整
シートである。
【0055】これらの加熱阻止用マイクロ波加熱調整シ
ートは、マイクロ波加熱の欠点である加熱むらをマイク
ロ波阻止部により発熱や昇温を抑制することにより解消
し、簡単に昇温を均一化する効果がある。また、当該加
熱阻止用マイクロ波加熱調整シートを、意識的に積極的
に使用することにより、被加熱対象物の一部の加熱や昇
温を阻止することができる。特に第5発明は、電子レン
ジ用食品(包装食品を含む)を、部分的に加熱阻止しな
がら調理することが出来るようにしたマイクロ波加熱調
理シートを具体化することにより、多様な要請のある食
品の調理加熱を電子レンジで容易に行うことができる。
【0056】第6発明は、シート状体の一部に発熱部を
設けるとともに、他の部分にマイクロ波阻止部を設け、
マイクロ波を照射したとき一部に加熱促進部分を有し、
他の部分に加熱阻止部分を有するようにしたことを特徴
とするマイクロ波加熱調整シートである。マイクロ波加
熱に際して、1枚のシートで、通常のマイクロ波加熱を
するとともに、加熱促進部分と加熱阻止部分を簡単に造
ることができるようにしたものである。本発明に係るマ
イクロ波加熱調整シートは、簡単に多様な加熱と加熱阻
止の両方の調整が出来るので、便利である。
【0057】第7発明は、第1発明から第3発明に係る
マイクロ波加熱調整シートを用いた発熱体による加熱促
進を目指した新たな食品の加熱調理法であり、第8発明
は、第4発明、第5発明に係るマイクロ波加熱調整シー
トを用いた発熱阻止や昇温抑制を目指した新たな加熱調
理法である。そして、第9発明は、第6発明に係るマイ
クロ波加熱調整シートを用いて、部分的な加熱促進と、
部分的な発熱阻止部分を任意に生じさせようとすること
を目指した新たな加熱調理法である。
【0058】本願発明は、このようなマイクロ波加熱の
際の昇温や、加熱むらを意識的に調整するための補助器
具としてマイクロ波加熱調整シートを具現化し、更にこ
れを用いて、必要に応じて食品の加熱を促進したり、当
該食品の加熱を阻止するようにしたので、従来より被加
熱対象物の構成成分、含水量、大きさや形状などにより
昇温状態が大きく変わり、部所によって加熱むらが生じ
るという電子レンジのもつ技術課題を簡単に解消するこ
とができる。そのため、電子レンジの利用の仕方や態様
を大幅に拡大し、電子レンジ様食品への利用し易さを向
上させることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】構成成分や水分によって昇温状態が異なり、加
熱むらが生じている状態を示す説明昇温図である。
【図2】シート材料を上下2枚積層固着してなるシート
状体の中間部に加熱され易い物質を挟着して発熱部を形
成してなるマイクロ波加熱調整シートの縦断側面図であ
る。
【図3】シート状体の片面に加熱され易い物質を付着、
または塗布して発熱部を形成してなるマイクロ波加熱調
整シートの縦断側面図である。
【図4】シート材料で袋状のシート状体を形成し、当該
袋内に加熱され易い物質を袋詰めして発熱部を形成して
なるマイクロ波加熱調整シートの縦断側面図である。
【図5】角形容器を使用したときのマイクロ波加熱状態
を示す平面昇温図である。
【図6】角形容器を使用したときのマイクロ波加熱状態
を示す側面昇温図である。
【図7】図5に示した角形容器の加熱むらを防止に対応
して設計した底面加熱促進用に形成したマイクロ波加熱
調整シートの平面図である。
【図8】図6に示した角形容器の周囲側壁を補助加熱す
るように設計された加熱促進用のマイクロ波加熱調整シ
ートの平面図である。
【図9】丸形容器を使用したときのマイクロ波加熱状態
を示す平面昇温図である。
【図10】丸形容器を使用したときのマイクロ波加熱状
態を示す側面昇温図である。
【図11】図10に示した丸形容器の周囲側壁を補助加
熱するように設計された加熱促進用マイクロ波加熱調整
シートの平面図である。
【図12】図10に示した丸形容器の周囲側壁を補助加
熱するように設計された加熱促進用マイクロ波加熱調整
シートの平面図である。
【図13】図11に示したマイクロ波加熱調整シートを
丸形容器の下に敷き、図12に示したマイクロ波加熱調
整シートを丸形容器の周囲側壁に巻き付けたうえ、電子
レンジ内に入れてマイクロ波加熱している状態を示す説
明正面図である。
【図14】シート状体の中央部に円形状にマイクロ波阻
止部が設けられているマイクロ波加熱調整シートの平面
図である。
【図15】茶わん蒸し用容器に図14に示すマイクロ波
加熱調整シートを用いてマイクロ波加熱しようとする際
の使用例を示す正面図である。
【図16】シート状体1の左側半分弱にマイクロ波阻止
部と窓穴部が形成されているマイクロ波加熱調整シート
と対応する弁当の斜視図である
【図17】シート状体の一部に発熱部を設け、他の部分
にマイクロ波阻止部を設けてなるマイクロ波加熱調整シ
ートと、これに対応するトレイの冷凍食品のセットを示
す斜視図である。
【符号の説明】
1:シート状体 2:発熱部 3:表示 4:角形容器 4a:低温領域 5:丸形容器 5a:低温領域 5b:低温領域 6:マイクロ波阻止部 7:茶わん 8:液卵 9:窓穴部 10:弁当箱 13:トレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05B 6/64 H05B 6/64 J

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状体の全部または一部に、マイク
    ロ波の照射によって加熱され高温になったり、希望する
    所定の温度に昇温する発熱部を設けるようにしたことを
    特徴とするマイクロ波加熱調整シート。
  2. 【請求項2】 シート状体の全部または一部に、マイク
    ロ波の照射によって加熱され易い物質(カルシウム、
    塩、水またはこれらの混合物を含む)を、塗布、貼着、
    挟着、積層、袋詰めなどの手段により付設してなる発熱
    部を設け、マイクロ波の照射により発熱部が急速に高温
    になったり、予定する温度に昇温するようにしたことを
    特徴とするマイクロ波加熱調整シート。
  3. 【請求項3】 シート状体の全部または一部に、マイク
    ロ波によって加熱され易い物質を付設し、マイクロ波の
    照射によって急速に加熱され高温になったり、予定する
    温度に昇温する発熱部を設け、当該発熱部を熱源として
    食品(包装食品を含む)を伝導または輻射により補助加
    熱するようにしたことを特徴とする加熱調理促進用マイ
    クロ波加熱調整シート。
  4. 【請求項4】 シート状体の全部または一部に、マイク
    ロ波を遮断する物質を付設してなるマイクロ波阻止部を
    設け、マイクロ波が照射されてもこれを部分的に遮断し
    て被加熱対象物が、部分的にマイクロ波加熱されないよ
    うにしたことを特徴とするマイクロ波加熱調整シート。
  5. 【請求項5】 シート状体の全部または一部に、マイク
    ロ波を遮断する物質(アルミ箔を含む)を、塗布、貼
    着、挟着、積層、袋詰めなどの手段により付設してなる
    マイクロ波阻止部を設け、マイクロ波が照射されてもこ
    れを遮断して、食品(包装食品を含む)が、部分的にマ
    イクロ波加熱されないようにしたことを特徴とする加熱
    調理阻止用マイクロ波加熱調整シート。
  6. 【請求項6】 シート状体の一部に、マイクロ波によっ
    て加熱され易い物質(カルシウム、塩、またはこれらの
    混合物を含む)を付設してなる発熱部を設けるととも
    に、他の部分にマイクロ波を遮断する物質(アルミ箔を
    含む)を付設してなるマイクロ波阻止部を設け、マイク
    ロ波を照射したとき一部が加熱促進部分となり、他の部
    分が加熱阻止部分となるようにしたことを特徴とするマ
    イクロ波加熱調整シート。
  7. 【請求項7】 シート状体の全部または一部に、マイク
    ロ波によって加熱され高温になったり、予定の温度に昇
    温する発熱部を設けてなるマイクロ波加熱調整シートを
    用いて、食品(包装食品を含む)を包んだり、下敷にし
    たり、上掛けするなどしたうえ、電子レンジ内に入れて
    マイクロ波を照射し、当該食品をマイクロ波加熱調理す
    るとともに、当該食品の一部をマイクロ波加熱シートの
    発熱によって当該食品を補助加熱調理するようにしたこ
    とを特徴とするマイクロ波加熱調整シートを用いた加熱
    調理法。
  8. 【請求項8】 シート状体の全部または一部に、マイク
    ロ波を遮断する物質(アルミ箔を含む)を付設してなる
    マイクロ波阻止部を設け、マイクロ波が照射されてもこ
    れを遮断して電子レンジ用食品(包装食品を含む)の一
    部が、部分的にマイクロ波加熱されないようにしてなる
    マイクロ波加熱調整シートを用いて、食品(包装食品を
    含む)を包んだり、下敷にしたり、上掛けするなどした
    うえ、電子レンジ内に入れてマイクロ波を照射し、当該
    食品をマイクロ波加熱調理するとともに、当該食品の一
    部は加熱されないようにしたことを特徴とするマイクロ
    波加熱調整シートを用いた加熱調理法。
  9. 【請求項9】 シート状体の一部に、マイクロ波によっ
    て加熱され易い物質を付設してなる発熱部を設け、他の
    一部にマイクロ波を遮断する物質を付設してなるマイク
    ロ波阻止部を設けてなるマイクロ波加熱調整シートを用
    いて、食品(包装食品を含む)を包んだり、下敷にした
    り、上掛けするなどしたうえ、電子レンジ内に入れてマ
    イクロ波を照射し、当該食品をマイクロ波加熱調理する
    とともに、前記発熱部の発熱によって食品の対応する領
    域部分を補助加熱し、前記マイクロ波阻止部によりマイ
    クロ波を遮断してその食品の対応する領域部分の加熱調
    理を阻止するようにしたことを特徴とするマイクロ波加
    熱調理シートを用いた加熱調理法。
JP8220964A 1996-08-22 1996-08-22 マイクロ波加熱調整シートとこれを用いた加熱調理法 Pending JPH1056981A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1143771A1 (en) * 2000-04-07 2001-10-10 CSM Nederland B.V. Device for reheating by microwaves
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