JP2800212B2 - 複合パネルとその製造方法 - Google Patents

複合パネルとその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、皮革様外観とともに繊維調をも保持し、吸
音特性、断熱特性とともに電磁波シールド特性に優れた
複合パネル、更に詳細には自動車、建築物等の内装材、
構造物の表面材に適する複合パネルとその製造方法に関
するものである。
〔従来の技術〕
近年の自動車工業の技術の発展及び競争の激化は、そ
の内装材に対しても、商品性能の向上、高級感化、製
造、加工工程の合理化、又、取付、組立て工程の合理化
等に絶え間ない改善の要求をなすに至っている。
即ち、自動車等の内装材、特にヘッドライニングにお
いて、従来極めて多く用いられていたPVCレザーの所謂
釣天井は原料費は安いが、PVCレザー独特のベタツキ
や、吸音特性、断熱特性に劣ること、並びに取付、組立
て工程に手数がかかること等、欠陥が多く、軽くて風
合、美観に優れ吸音特性、断熱特性の優秀なヘッドライ
ニングの出現が期待されるに至っている。
一方、反毛品に樹脂を含浸させた所謂レジンフェルト
やダンボール紙を基材とし、その上面に起毛ニットや不
織布等を張り合わせた、ヘッドライニングも公知である
が、これらは製造、加工工程の工数が多いこと、前者に
おいては充分な軽量化が行えないこと、後者においては
成形性、賦形性、降雨時等の湿潤時の形態保持性に難点
がある等問題があり、コスト競合力のある一体成形自動
車内装材を与えるには至っていない。
また、車両構成素材の変換も検討され或は行われつつ
あり、車体構成材の合成樹脂化の進行や、電子制御装置
の搭載度合いの進行のために、電磁波シールド特性の向
上の要求が高まりつつある。
即ち、近年、電子制御装置により点火制御や燃料制御
を行うことの他、電子制御の適用が著しく進み、一方車
体のプラスチック化も進行しつつある。このような自動
車は、外部からの電磁波により障害が発生し、誤動作、
停止等がおこり、電磁波シールド性を付与することが必
要になってきた。
又、建築物の内装材、構造物の表面材等は、シート成
形工程と繊維層等の支持部材の成形工程との二工程を要
し、更に表面模様等のエンボス加工の熱圧縮成形工程が
別工程となり、加工に時間と経費がかかるという欠点が
あった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、これらの課題を解決するものであり、製
造、加工工程が合理化され、又、取付、組立て工程が合
理化されたコスト競争力に優れ、かつ皮革様外観ととも
に繊維調をも保持した風合、美観に優れ、吸音特性、断
熱特性が優秀で電磁波シールド特性の優れた複合パネ
ル、特に自動車等の一体成形内装材、ヘッドライニング
(天井材)、建築物の内装材、構造物の表面材に適する
複合パネルとその製造方法を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記課題を解決するために、合成長繊維ウェ
ブ層と熱接着性成分を含有する複合繊維ウェブ層とを交
絡一体化した見掛密度0.2〜0.6g/cm3の表面部材と、ア
ルミニウムシートとを接着剤層を介して一体成形して構
成された複合パネル及び合成長繊維ウェブ層と、複合短
繊維と合成短繊維とからなる混紡ウェブ層とを交絡一体
化した見掛密度0.2〜0.6g/cm3の表面部材と、アルミニ
ウムシートとを接着剤層を介して一体成形して構成され
た複合パネルに構成する。又、合成長繊維ウェブ層の上
面に、熱接着性成分を含有する複合繊維ウェブ層を積層
し、ニードルパンチング又はウォータージェット交絡法
により交絡し一体化して見掛密度0.2〜0.6g/cm3の不織
布層からなる表面部材を形成し、ついで該表面部材の下
面に、上面に接着剤を塗布したアルミニウムシートを積
層した後、加熱圧縮成形したことを特徴とする複合パネ
ルの製造方法及び合成長繊維ウェブ層の上面に、複合短
繊維と合成短繊維とからなる混紡ウェブ層を積層し、ニ
ードルパンチング又はウォータージェット交絡法により
交絡し一体化して見掛密度0.2〜0.6g/cm3の不織布層か
らなる表面部材を形成し、ついで該表面部材の下面に、
上面に接着剤を塗布したアルミニウムシートを積層した
後、加熱圧縮成形したことを特徴とする複合パネルの製
造方法に構成するものである。
ここでウォータージェット交絡法とは、例えばNonwov
ens world No.p.62〜68(March 1988)にも紹介され
ている第1図に示すように、高圧水噴出装置(11)から
高圧細噴出流を不織ウェブ(W)に噴射し、ウェブ構成
繊維を交絡させ、吸引ボックス(12)より噴出水流を吸
引し、ついで乾燥機(13)でウェブを乾燥し、巻取機
(14)で巻きとる方法である。
本発明において、好適には、第2図に示すように、長
繊維からなる合成繊維であって、好ましくは100g/m2
2,000g/m2の合成長繊維ウェブ層(1)の上面に、該合
成繊維構成成分ポリマーより30℃以上低い融点を有する
ポリマーと、該合成繊維構成成分より30℃以上高い融点
を有するポリマーよりなる複合繊維ウェブ層(2)ある
いは複合短繊維とその構成成分の低融点成分より30℃以
上高い融点を有する合成短繊維との100/0〜20/80の混紡
率を有する混紡ウェブ層(3)のいずれかの、好ましく
は40g/m2〜200g/m2のウェブ層を積層し、第3図に示す
ように、合成長繊維ウェブ層(1)と複合繊維ウェブ層
(2)又は混紡ウェブ層(3)とをニードルパンチング
又はウォータージェット交絡法により交絡され一体化さ
れた表面部材たる不織布層(4)の下面に、第4図に示
すように、好ましくは20〜1,000g/m2のアルミニウムシ
ート(5)に、好ましくは20〜200g/m2の好ましくはホ
ットメルト接着剤層等の接着剤層(6)をラミネートし
たシートを接着剤層(6)側を不織布層(4)に向けて
積層した構造体は、きわめて圧縮成形性がよく、所謂深
絞りにも対応可能であり又、熱圧縮成形を行うことによ
り忠実な成形が行われるとともに、不織布層(4)とア
ルミニウムシート(5)の接着が行われ一体化し充分な
硬度、剛性と、形態保持性が確保され優れた電磁波シー
ルド特性を有する成形体をうることができる。
ここで合成繊維、複合繊維の融点の測定法としては、
JIS−K−7121−1987による。
更に、合成長繊維ウェブ層(1)の上面に積層配置し
た複合繊維ウェブ層(2)或は複合短繊維と該複合短繊
維の低融点成分より30℃以上高い融点を有する合成短繊
維との100/0〜20/80の混紡率を有する混紡ウェブ層
(3)を積層配置せしめ、ニードルパンチング又はウォ
ータージェット交絡法にて一体化した見掛密度0.2〜0.6
g/cm3の不織布層(4)を構成させるが、この表層の複
合繊維ウェブ層(2)又は混紡ウェブ層(3)は、熱圧
縮成形により、複合繊維の低融点成分が軟化流動し構成
組織の接着緻密化が行われ、強靱な皮革のスキン層に相
当する被膜を形成するため、複合繊維を形成する素材ポ
リマーの選定と、圧縮成形金型の表面形状の選定により
任意の風合、性状の天然皮革様の複合パネルに仕上げる
ことが出来る。
更に複合繊維ウェブ層(2)、混合ウェブ層(3)の
構成繊維の色調を選定することにより、容易に天井材、
壁材等の内装材に要求される色調に対応することがで
き、自動車工業、住宅産業等において要求される、Just
in timeの即応体制への適合性も高い。
そして本発明の方法によれば、従来の一体成形内装材
の製造、加工工程と異なり、従来法のように形態保持用
ベース基材を先ず成形してから、その上に表皮材を貼り
付けるような方法を取らないため、加工工程が少なくコ
スト競合力に優れるのは勿論、加工工数が少ないため、
納期、在庫滞留時間等においても理想的状況を約束す
る。
本発明の組織構成体は、緻密な圧密状態にある皮革の
スキン層に該当する複合繊維ウェブ層(2)又は混紡ウ
ェブ層(3)を最上層とし、ついで圧密された合成長繊
維ウェブ層(1)、最下層に合成長繊維ウェブ層(1)
の下部の一部にも浸透含浸したホットメルト接着剤層
(6)とアルミニウムシート(5)より構成されるの
で、曲げ剛性、引張強力等、力学的性能に優れ、電磁波
シールド性能を有し、背後空気層を適切に選定し設ける
ならば、極めて優秀な吸音特性と輻射熱遮断性能及び断
熱特性を有する複合パネルとなる。
本発明の合成長繊維ウェブ層(1)は、所謂スパンボ
ンド法により製造供給することが、より好ましいが、他
の長繊維不織布製造法によることも何等差し支えない。
そしてその構成繊維は、汎用のポリエステル(ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート
等)及びそのコーポリマー、ポリアマイド(ナイロン
6、ナイロン66等)及びそのコーポリマー、ポリプロピ
レン等が好適であるが、汎用合成繊維であれはいずれに
てもよい。
ついで複合繊維ウェブ層(2)、混紡ウェブ層(3)
を構成する複合繊維は、例えば短繊維不織布のサーマル
ボンドプロセス用として市販される複合繊維でもよく、
例えばシースコアータイプ(鞘/芯型)のポリエチレン
/ポリプロピレン、ナイロン6/ナイロン66、ポリブチレ
ンテレフタレート/ポリエチレンテレフタレート等も市
販されているが、上記例で芯部がナイロン6のとき、鞘
部が各種コーポリアマイドの複合繊維が、芯部がポリエ
チレンテレフタレートのとき、鞘部が各種コーポリエス
テルの複合繊維を適用することも好適である。
又サイドバイサイドタイプの複合繊維も使用可能であ
ることは当然である。
そして複合繊維ウエブ層(2)は、所胃スパンボンド
法により製造することも可能である。
複合繊維の素材選定は、製品の外観、風合及び熱圧縮
条件に基づいて行われる。
即ち、ソフトな風合を望むときはナイロン系が望まし
く、熱圧縮成型の条件が厳しいときは、ポリエステル
系、或はナイロン系の複合繊維で鞘部のコーポリマーも
比較的融点の高いものを選定すればよい。
混紡ウェブ層(3)における複合繊維と該複合繊維よ
り30℃以上融点の高い合成繊維との混紡比率の選定は、
製品の表皮層に要求する風合、緻密性等より選定すれば
よい。
ニードルパンチング又はウォータージェット交絡法に
より一体化される合成長繊維ウェブ層(1)と、複合繊
維ウェブ層(2)又は混紡ウェブ層(3)よりなる不織
布層(4)の下面に積層するホットメルト接着剤層
(6)をラミネートされたアルミニウムシート(5)
は、厚さ20〜1000μのアルミニウムシートに市販のホッ
トメルト接着剤を20〜200g/m2の重量でラミネートした
ものであるが、その接着剤の融点(軟化流動点)は複合
繊維ウェブ層(2)、混紡ウェブ層(3)を構成する複
合繊維の低融点成分の融点と同等かやや低いことが望ま
しく、メルトインデックスは成形条件を考慮して選定す
ればよい。
アルミニウムシートの厚みの選定は製品に求められる
剛性や型の忠実度に応じて選定すればよい。
このようにして本発明における内装材は熱圧縮成形加
工工程を経ることにより、アルミニウムシートの上面に
ラミネートしたホットメルト接着剤により、不織布層
(4)とアルミニウムシート(5)が所定の形状に成形
されながら接着され所望の剛性を付与する。
次いで熱圧縮成形における圧密の程度の設定は、得ら
れる複合パネルが所定の形状に成形され、最高の吸音特
性、断熱特性、剛性を発揮しうるように熱圧縮成形の温
度、圧力、圧縮時間等の諸条件を選定して決定すればよ
いが、不織布層(4)の見掛密度は0.2〜0.6g/cm3の範
囲であり、実施条件に応じて実験結果より選定される。
以下本発明の詳細を実施例により説明する。
〔実施例1〕 鞘成分(sheath)がTPA/IPA=55/45よりなり130℃の
融点を有するコーポリエステル25%と、PETよりなる芯
成分(core)75%で構成される、淡グレーにp−igment
で原着された偏芯sheath−core typeのカット長45mm,3d
enierの捲縮発現性複合繊維25部と、同じくカット長45m
m,3denierの淡グレーにpigmen−tで原着されたPET短繊
維75部を混合し、定法どおりの不織布ウェブ製造法によ
り、製造した目付け100g/m2の混紡ウェブ層(3)と、
周知の(例.特公昭53−32424号公報)スパンボンドプ
ロセスにより製造された4denierのPETフィラメントより
なる250g/m2のランダムループ組織のスパンボンドウェ
ブ層(1)を積層し、オルガン社製のニードルFPD−1
−40Sを用いニードリング深さ12mm、ニードリング密度1
80N/m2でニードリングを行い不織布層(4)を得た。
この不織布層(4)の混紡ウェブ層(3)側を上に
し、その下部に50g/m2のホットメルト接着剤をラミネー
トした500μのアルミニウムシート(5)を接着剤層
(6)を上にし(不織布層(4)側にして)積層し、皮
革様パターンが彫刻され、180℃に加熱昇温された複合
パネル用金型に、混紡ウェブ層(3)が金型の彫刻を施
した面側に来るようにして置き、クリアランス2.5mm,温
度180℃で30sec間プレス成形することにより、天然皮革
様の外観風合を有する設定した成形型に忠実な形状を有
する複合パネルを得た。
得られた複合パネルの代表的物性は下記のとおりであ
る。
表面テーパー磨耗:5級 耐光性(変褪色)フェードメータ83℃×200hr.:4〜5級 曲げ剛性率(JIS−K−7203):13.5kg/mm2 保温断熱性(JIS−L−1096):60% また、従来のニードルパンチングに代えて、ウォータ
ージェット交絡法によりウェブ層を交絡することができ
る。例えば、実施例においてFPD−1−40Sのニードルを
用いたニードリング深さ12mm,ニードリング密度180N/cm
2に相当する交絡を、第1図に示す装置を用い、ウェブ
層を100メッシュの金網に載せ、0.1mmのオリフィスを1m
mピッチに配した高圧水噴出装置(11)で高圧細噴出流
を上面から噴射し、ついで下面から噴射するように配置
し、ノズル背圧1500psiで噴射させ、20m/分の加工速度
で交絡処理を行うことにより、ニードリングパンチング
と同等の効果をより高い生産性で得ることができた。
[実施例2] 実施例1の例において、表皮層を形成する混紡ウェブ
層(3)の日付けと、機械的性能、保温断熱性、吸音特
性、成型性能等の多くを分担する基体となるランダムル
ープ組織のスパンボンドウェブ層(1)の目付けのみを
変え、製品の剛性のほか機械的性能、賦形性等を実施例
1と同一にし不織布層(4)の目付けの効果を検討した
例が下記の結果である。
〔発明の効果〕 本発明は上記のように構成したから、合成長繊維ウェ
ブ層(1)と、複合繊維ウェブ層(2)又は混紡ウェブ
層(3)からなる不織布層(4)とアルミニウムシート
(5)の積層体は、ニードルパンチング又はウォーター
ジェット交絡法による交絡が唯一の変形抵抗であり、変
形とともに応力が適度に増大するため、変形歪が分散、
均等化され、且つ変形許容量が大きいため、均等な所望
の成形を容易に行うことができる。
そして複合繊維ウェブ層(2)または混紡ウェブ層
(3)は、この熱圧縮成形時に金型に接し圧密を受ける
ため、軟化流動し緻密な表皮層を形成するが、この際、
金型面の表面状態を忠実に転写できるため、この成形時
に同時に任意の皮革状形状を付与できて、従来のように
Embossingにより皮革様形状を与えたシートを貼り付け
るような別工程を要せず、極めて合理的に高忠実度の皮
革様成形体が一段加工で製造することができる。
このようにして得られる成形体は、それ自体でも優れ
た吸音特性、断熱特性を有するものであるが、この取付
けにおける背後空気層の選定によっては更にその効力を
倍加することが可能である。
即ち、本発明により得られる複合パネルの不織布層
(4)は多孔質材料であり、見掛密度0.2〜0.6g/cm3
しかも密度勾配を有する材料であるため、極めて吸音特
性に優れたものであるが、その効力を最高に発揮させる
ためには、その材質、構成形態、見掛密度等に応じて背
後空気層との組み合わせに対し、固有の吸音特性(吸音
率〜周波数Relationship)が存在するため、この関係を
実験的に確認して、使用する環境条件における発生音の
所望の周波数領域の騒音を最も効果的に吸音しうる条件
を選定することにより、従来にない高効率、ハイレベル
の吸音効果を発揮させることができる。
断熱特性においても同様である。即ち、アルミニウム
シートが背後空気層を保たしめて装着することにより、
熱線を反射すると共に天井本体とアルミニウムシート間
又は壁面とアルミニウムシート間に空間を形成するた
め、空気による断熱層を有することにより、これにより
複合パネルの断熱効果を倍増させ、室内温度の上昇を防
止することができる。
また、車外や室内からの電磁波の広い周波数範囲にわ
たって反射能力があるので、電装品特に自動車の燃料制
御や点火制御用電子機器類の制御装置への電磁波に対す
る障害を防止することができる。
本発明の構造剤は自動車等車両の内装材、天井材に使
用できるだけでなく、建築物の床材、壁材等にも広く適
用できるものである特許請求の範囲に記載された構成の
範囲内で用途の変更、形状の改変変更が可能であること
は勿論のことである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図はウォータージ
ェット交絡装置の概略図、第2図は本発明の複合パネル
を製造する第1段階における一実施例の積層構成を示す
断面説明図、第3図は第2図における複合パネルを製造
する第2段階における一実施例の不織布層を示す断面説
明図、第4図は本発明の複合パネルの一実施例の構成を
示す断面説明図である。 1:合成長繊維ウェブ層 2:複合繊維ウェブ層 3:混紡ウェブ層 4:不織布層 5:アルミニウムシート 6:ホットメルト接着材層 11:高圧水噴出装置 12:吸引ボックス 13:乾燥機 14:巻取機

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成長繊維ウェブ層と熱接着性成分を含有
    する複合繊維ウェブ層とを交絡一体化した見掛密度0.2
    〜0.6g/cm3の表面部材と、アルミニウムシートとを接着
    剤層を介して一体成形して構成された複合パネル。
  2. 【請求項2】合成長繊維ウェブ層と、複合短繊維と合成
    短繊維とからなる混紡ウェブ層とを交絡一体化した見掛
    密度0.2〜0.6g/cm3の表面部材と、アルミニウムシート
    とを接着剤層を介して一体成形して構成された複合パネ
    ル。
  3. 【請求項3】合成長繊維ウェブ層の上面に、熱接着性成
    分を含有する複合繊維ウェブ層を積層し、ニードルパン
    チング又はウォータージェット交絡法により交絡し一体
    化して見掛密度0.2〜0.6g/cm3の不織布層からなる表面
    部材を形成し、ついで該表面部材の下面に、上面に接着
    剤を塗布したアルミニウムシートを積層した後、加熱圧
    縮成形したことを特徴とする複合パネルの製造方法。
  4. 【請求項4】合成長繊維ウェブ層の上面に、複合短繊維
    と合成短繊維とからなる混紡ウェブ層を積層し、ニード
    ルパンチング又はウォータージェット交絡法により交絡
    し一体化して見掛密度0.2〜0.6g/cm3の不織布層からな
    る表面部材を形成し、ついで該表面部材の下面に、上面
    に接着剤を塗布したアルミニウムシートを積層した後、
    加熱圧縮成形したことを特徴とする複合パネルの製造方
    法。
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