JP2800104B2 - 補修用溶接材料 - Google Patents
補修用溶接材料Info
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- Japan
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- welding material
- repair
- welding
- repair welding
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属部材の外面、
例えば金型などに摩耗を生じたり、或いは、取扱上の不
注意などにより打痕、擦り傷を生じた場合など、微細な
寸法修正が要求される場合に、抵抗溶接などにより補修
部分に溶着が行われる溶接材料に係るものである。
例えば金型などに摩耗を生じたり、或いは、取扱上の不
注意などにより打痕、擦り傷を生じた場合など、微細な
寸法修正が要求される場合に、抵抗溶接などにより補修
部分に溶着が行われる溶接材料に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の寸法修正を行うときの状
態を示すものが図4及び図5であり、例えば金型10の
外面に、打痕、擦り傷などにより狭い面積での凹状の補
修部11を生じたときには、図4に示すように、その補
修部11に例えば鉄クロム合金など比較的に電気抵抗の
高い金属を粉末状とした粉末状溶接材料90を充填し、
溶接電極15で圧接しながら電流を流して前記粉末状溶
接材料90を溶着させ、前記補修部11を埋めて補修を
行うものである。
態を示すものが図4及び図5であり、例えば金型10の
外面に、打痕、擦り傷などにより狭い面積での凹状の補
修部11を生じたときには、図4に示すように、その補
修部11に例えば鉄クロム合金など比較的に電気抵抗の
高い金属を粉末状とした粉末状溶接材料90を充填し、
溶接電極15で圧接しながら電流を流して前記粉末状溶
接材料90を溶着させ、前記補修部11を埋めて補修を
行うものである。
【0003】また、摩耗などにより広い範囲の補修部1
2を生じたときには、図5に示すように、上記鉄クロム
合金などを例えば板厚0.1〜0.2mmとした薄板状溶
接材料91を前記補修部12にあてがい、溶接電極15
で圧接しながら電流を流して前記薄板状溶接材料91を
溶着させ補修部12の補正を行うものである。
2を生じたときには、図5に示すように、上記鉄クロム
合金などを例えば板厚0.1〜0.2mmとした薄板状溶
接材料91を前記補修部12にあてがい、溶接電極15
で圧接しながら電流を流して前記薄板状溶接材料91を
溶着させ補修部12の補正を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のものにおいて、まず、粉末状溶接材料90では
粉末状としたことで、溶接電極15に圧力を加えて前記
金型10への圧接を行う際に、その圧力により溶接電極
15が粉末状溶接材料90を排除して潜り込む状態を生
じ易く、これにより金型10と溶接電極15とに挾まれ
る粉末状溶接材料90の量に変動を生じる。
た従来のものにおいて、まず、粉末状溶接材料90では
粉末状としたことで、溶接電極15に圧力を加えて前記
金型10への圧接を行う際に、その圧力により溶接電極
15が粉末状溶接材料90を排除して潜り込む状態を生
じ易く、これにより金型10と溶接電極15とに挾まれ
る粉末状溶接材料90の量に変動を生じる。
【0005】一方、溶接電極15に流す溶接電流の量
は、一定値に設定されるのが通常であるので、粉末状溶
接材料90が少ない場合には、粉末状溶接材料90が過
剰に溶解して液状となり飛散する事態などを生じて付着
効率が低下し、必要量を付着させるためには何度も粉末
状溶接材料90の充填と溶接との繰り返しが必要となり
作業効率が低下する。
は、一定値に設定されるのが通常であるので、粉末状溶
接材料90が少ない場合には、粉末状溶接材料90が過
剰に溶解して液状となり飛散する事態などを生じて付着
効率が低下し、必要量を付着させるためには何度も粉末
状溶接材料90の充填と溶接との繰り返しが必要となり
作業効率が低下する。
【0006】また、過剰の量の粉末状溶接材料90が挟
持された場合には、粉末状溶接材料90の充分な溶解が
行われず、形成されたナゲットに空洞(鬆)を生じるも
のとなって、目的とする補修が完全に行われたとは言え
ないものとなる。しかも、上記の溶接材料90の不足と
過剰とは、例えば擦り傷などを埋める場合には双方が生
じる可能性があり、結果として従来のものにおいては作
業効率が悪く、同時に補修時の品質も低いものとなる問
題点を生じている。
持された場合には、粉末状溶接材料90の充分な溶解が
行われず、形成されたナゲットに空洞(鬆)を生じるも
のとなって、目的とする補修が完全に行われたとは言え
ないものとなる。しかも、上記の溶接材料90の不足と
過剰とは、例えば擦り傷などを埋める場合には双方が生
じる可能性があり、結果として従来のものにおいては作
業効率が悪く、同時に補修時の品質も低いものとなる問
題点を生じている。
【0007】また、薄板状溶接材料91では、この薄板
状溶接材料91が薄いために取扱の途上で折れ曲がりな
どを生じて平面性が失われ易く、前記補修部12にあて
がったときに部分的に接触する状態を生じ、溶接を行う
際に部分的な接触部分に電流が集中し、その部分で薄板
状溶接材料91が過剰に溶融して飛散したり、更には金
型10迄も溶融し穴を生じる場合もある。
状溶接材料91が薄いために取扱の途上で折れ曲がりな
どを生じて平面性が失われ易く、前記補修部12にあて
がったときに部分的に接触する状態を生じ、溶接を行う
際に部分的な接触部分に電流が集中し、その部分で薄板
状溶接材料91が過剰に溶融して飛散したり、更には金
型10迄も溶融し穴を生じる場合もある。
【0008】また、接触をしていない部分では当然に溶
接は行われないものとなり、これにより補修品質が低下
するばかりでなく、新に穴埋めを行う必要を生じるな
ど、著しく作業効率を低下させる問題点を生じ、これら
の点の解決が従来のものの課題とされるものとなってい
た。
接は行われないものとなり、これにより補修品質が低下
するばかりでなく、新に穴埋めを行う必要を生じるな
ど、著しく作業効率を低下させる問題点を生じ、これら
の点の解決が従来のものの課題とされるものとなってい
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記した従来
の課題を解決するための具体的な手段として、金属部材
に溶着し寸法修正を行うときに用いる補修用溶接材料に
おいて、前記補修用溶接材料は、直径が寸法修正を行う
べき寸法よりも小さい寸法とした線状部材の複数が所定
の詰め率と成るように加圧成形が行われると共に、前記
線状部材間に焼結手段による接合が行われ、もって板状
として形成されていることを特徴とする補修用溶接材料
を提供することで、作業効率と補修時の品質とを共に向
上させることを可能として課題を解決するものである。
の課題を解決するための具体的な手段として、金属部材
に溶着し寸法修正を行うときに用いる補修用溶接材料に
おいて、前記補修用溶接材料は、直径が寸法修正を行う
べき寸法よりも小さい寸法とした線状部材の複数が所定
の詰め率と成るように加圧成形が行われると共に、前記
線状部材間に焼結手段による接合が行われ、もって板状
として形成されていることを特徴とする補修用溶接材料
を提供することで、作業効率と補修時の品質とを共に向
上させることを可能として課題を解決するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を図に示す一実施
形態に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すも
のは本発明に係る補修用溶接材料(以下に溶接材料1と
略称する)であり、この溶接材料1は例えば金型である
金属部材10に生じたスクラッチなど比較的に微少な部
分、或いは、面状など比較的に広い部分などの補修部1
1を溶着して埋め塞ぎ、補修を行うことを目的とするも
のである点は従来例のものと同様である。
形態に基づいて詳細に説明する。図1に符号1で示すも
のは本発明に係る補修用溶接材料(以下に溶接材料1と
略称する)であり、この溶接材料1は例えば金型である
金属部材10に生じたスクラッチなど比較的に微少な部
分、或いは、面状など比較的に広い部分などの補修部1
1を溶着して埋め塞ぎ、補修を行うことを目的とするも
のである点は従来例のものと同様である。
【0011】ここで、本発明においては、前記溶接材料
1を線状部材2の複数で板状となる形状として形成する
ものであり、前記線状部材2は、例えば鉄クロム合金、
鉄ニッケル合金、或いは、鉄ニッケルクロム合金(ステ
ンレス)など、抵抗溶接を行うのに適する適宜の固有抵
抗値を有する金属部材を用いて形成されている。
1を線状部材2の複数で板状となる形状として形成する
ものであり、前記線状部材2は、例えば鉄クロム合金、
鉄ニッケル合金、或いは、鉄ニッケルクロム合金(ステ
ンレス)など、抵抗溶接を行うのに適する適宜の固有抵
抗値を有する金属部材を用いて形成されている。
【0012】このときに、前記線状部材2の直径は、好
ましくは補修を行う部位の修正を行うべき寸法と同じ程
度か、それよりも細いものとしておくことが修正後の仕
上がりの面からは好ましいので、コスト面、技術面など
を考慮して、可能な限りに細いものを採用することが好
ましい。
ましくは補修を行う部位の修正を行うべき寸法と同じ程
度か、それよりも細いものとしておくことが修正後の仕
上がりの面からは好ましいので、コスト面、技術面など
を考慮して、可能な限りに細いものを採用することが好
ましい。
【0013】また、前記線状部材2の断面形状及び長さ
は、後にも説明するが、この線状部材2に加工を加え板
状の溶接材料1とする工程に格別の支障を生じない限り
においては自在であり、例えば、現状において目的とす
る線径の線状部材2が得られる製線方法によって得られ
る断面形状及び長さをそのまま採用すれば良い。
は、後にも説明するが、この線状部材2に加工を加え板
状の溶接材料1とする工程に格別の支障を生じない限り
においては自在であり、例えば、現状において目的とす
る線径の線状部材2が得られる製線方法によって得られ
る断面形状及び長さをそのまま採用すれば良い。
【0014】上記の線状部材2により溶接材料1を形成
するには、先ず、前記線状部材2の適宜量をプレス、圧
延ローラなど適宜の加圧手段で圧縮し板状とする。この
ときに前記加圧手段により加えられる圧力が調整され
て、溶接材料1の一定体積中に線状部材2が占める体
積、即ち、詰め率が所定の範囲とされる。
するには、先ず、前記線状部材2の適宜量をプレス、圧
延ローラなど適宜の加圧手段で圧縮し板状とする。この
ときに前記加圧手段により加えられる圧力が調整され
て、溶接材料1の一定体積中に線状部材2が占める体
積、即ち、詰め率が所定の範囲とされる。
【0015】上記の状態を模式化して示すものが図2で
あり、溶接材料1は複数の線状部材2が非常に数多くの
場所で接触点Pで接触し三次元の網状と成っている。そ
して、本発明では更に上記加圧に加えて加熱などの焼結
手段により前記の接触点Pの溶着を行うものであり、こ
れにより、前記溶接材料1は外力などにより解ぐれを生
じることなく、加圧により形成された板状の形態を保つ
ものとなる。
あり、溶接材料1は複数の線状部材2が非常に数多くの
場所で接触点Pで接触し三次元の網状と成っている。そ
して、本発明では更に上記加圧に加えて加熱などの焼結
手段により前記の接触点Pの溶着を行うものであり、こ
れにより、前記溶接材料1は外力などにより解ぐれを生
じることなく、加圧により形成された板状の形態を保つ
ものとなる。
【0016】次いで、上記の構成とした本発明の溶接材
料1の作用および効果について説明を行う。先ず、図3
に示すように金型10の補修部11に肉盛を行うときに
は、前記溶接材料1を補修部11に重ね、溶接電極15
を当接させた状態で溶接電流を流し、前記溶接材料1を
補修部11に溶着させる。
料1の作用および効果について説明を行う。先ず、図3
に示すように金型10の補修部11に肉盛を行うときに
は、前記溶接材料1を補修部11に重ね、溶接電極15
を当接させた状態で溶接電流を流し、前記溶接材料1を
補修部11に溶着させる。
【0017】このときに、前記溶接材料1は線状部材2
の集合体として形成されているものであるので、前記補
修部11および溶接電極15とは非常に多数の点で接触
を行うものとなり、且つ、溶接電極15から補修部11
に至る溶接材料1の内部でも非常に数多くの接触点Pが
存在するものであるので、溶接電流は分散した状態で流
れるものとなる。従って、溶接電流が一部分に集中し、
溶接材料1或いは補修部11の飛散に通じる火花などは
一切に生じることはなく、常に理想的な溶接面が得られ
るものとなる。
の集合体として形成されているものであるので、前記補
修部11および溶接電極15とは非常に多数の点で接触
を行うものとなり、且つ、溶接電極15から補修部11
に至る溶接材料1の内部でも非常に数多くの接触点Pが
存在するものであるので、溶接電流は分散した状態で流
れるものとなる。従って、溶接電流が一部分に集中し、
溶接材料1或いは補修部11の飛散に通じる火花などは
一切に生じることはなく、常に理想的な溶接面が得られ
るものとなる。
【0018】また、前記溶接材料1には詰め率が設定さ
れ、内部に隙間を含むものとされているので適宜の形状
の変形性を有し、前記溶接電極15で加圧が行われた場
合に表面が溶接電極15および補修部11に馴染むよう
に変形し、これら溶接電極15および補修部11と溶接
材料1との密着性は一層に向上するので、上記溶接電流
を均一に分散する作用は一層確実に行われるものとな
る。
れ、内部に隙間を含むものとされているので適宜の形状
の変形性を有し、前記溶接電極15で加圧が行われた場
合に表面が溶接電極15および補修部11に馴染むよう
に変形し、これら溶接電極15および補修部11と溶接
材料1との密着性は一層に向上するので、上記溶接電流
を均一に分散する作用は一層確実に行われるものとな
る。
【0019】更には、前記補修部11との馴染む作用
は、溶接が行われた後にも発揮されるものであり、例え
ば補修部11の面に僅かな凹凸などを生じている場合、
従来例の無垢の板状の溶接材料では、その凹凸の部分に
隙間を生じる可能性が高いが、本発明の溶接材料1では
凹凸の部分に馴染む溶接が行われ、よって、補修の品質
も向上する。
は、溶接が行われた後にも発揮されるものであり、例え
ば補修部11の面に僅かな凹凸などを生じている場合、
従来例の無垢の板状の溶接材料では、その凹凸の部分に
隙間を生じる可能性が高いが、本発明の溶接材料1では
凹凸の部分に馴染む溶接が行われ、よって、補修の品質
も向上する。
【0020】尚、前記溶接材料1に詰め率が設定されて
いることで、例えば詰め率が20%の溶接材料1であれ
ば、溶接後の肉厚は溶接前の1/5に減少するものとな
るが、これは、溶接前の溶接材料1の肉厚と詰め率とか
ら容易に知ることができるものであるので、何等に障害
となることはなく、寧ろ、ごく微量の肉盛を行う場合に
も比較的に厚い溶接材料1が使用できるものとなり、取
扱時に変形などを生じることがなくなって作業性が向上
する。
いることで、例えば詰め率が20%の溶接材料1であれ
ば、溶接後の肉厚は溶接前の1/5に減少するものとな
るが、これは、溶接前の溶接材料1の肉厚と詰め率とか
ら容易に知ることができるものであるので、何等に障害
となることはなく、寧ろ、ごく微量の肉盛を行う場合に
も比較的に厚い溶接材料1が使用できるものとなり、取
扱時に変形などを生じることがなくなって作業性が向上
する。
【0021】更には、前記溶接材料1が細い線状部材2
の集合体として形成されたことで、この溶接材料1は、
例えば事務用などに使用されている紙切用の鋏、カッタ
ーナイフなどで極めて容易に切断することが可能とな
り、しかも、その切断面はカエリなど生じない鋭利なも
のが得られる。
の集合体として形成されたことで、この溶接材料1は、
例えば事務用などに使用されている紙切用の鋏、カッタ
ーナイフなどで極めて容易に切断することが可能とな
り、しかも、その切断面はカエリなど生じない鋭利なも
のが得られる。
【0022】従って、補修を行う際に、溶接材料1は特
別な切断工具を用意することなく、補修部11の形状に
合わせた自在な形状とすることが容易であり、補修作業
が必要最小限の範囲として行えるものとなるので、この
点でも作業性が向上するものとなる。
別な切断工具を用意することなく、補修部11の形状に
合わせた自在な形状とすることが容易であり、補修作業
が必要最小限の範囲として行えるものとなるので、この
点でも作業性が向上するものとなる。
【0023】ここで、発明者によるこの発明を成すため
の実験の結果を述べれば、上記溶接材料1を形成するに
当たっては、線状部材2の線径は、直径が1/1000
〜2/100mmとした線状部材2としたときが良好な結
果が得られ、また、その詰め率は10〜50%としたと
きが良好な結果が得られるものであることが確認され
た。
の実験の結果を述べれば、上記溶接材料1を形成するに
当たっては、線状部材2の線径は、直径が1/1000
〜2/100mmとした線状部材2としたときが良好な結
果が得られ、また、その詰め率は10〜50%としたと
きが良好な結果が得られるものであることが確認され
た。
【0024】また、上記実験の結果では、本発明の溶接
材料1は上記の肉盛など比較的に広い範囲の補修に適す
るばかりではなく、鋏などにより線状、或いは、パット
状に切断して使用することで溝、穴状の凹部の埋め込
み、コーナー部分の肉盛など比較的に小部分の補修にも
適するものであり、従って、従来はこの種の小部分の補
修用として使用されていた粉末状の溶接材料の代替が行
えるものであることが確認されている。
材料1は上記の肉盛など比較的に広い範囲の補修に適す
るばかりではなく、鋏などにより線状、或いは、パット
状に切断して使用することで溝、穴状の凹部の埋め込
み、コーナー部分の肉盛など比較的に小部分の補修にも
適するものであり、従って、従来はこの種の小部分の補
修用として使用されていた粉末状の溶接材料の代替が行
えるものであることが確認されている。
【0025】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、直
径が寸法修正を行うべき寸法よりも小さい寸法とした線
状部材の複数が所定の詰め率と成るように加圧成形が行
われると共に、前記線状部材間に焼結手段による接合が
行われ、もって板状として形成された補修用溶接材料と
したことで、前記線状部材を所定の詰め率とし板状とし
たことで、この補修用溶接材料の内部を無数の接続点を
有する三次元の網状とし、これにより補修用溶接材料の
内部で溶接電流が均一に分散されて流れるものとして、
常に均一な溶接が行われるものとし、補修作業の効率向
上と品質向上とに極めて優れた効果を奏するものであ
る。
径が寸法修正を行うべき寸法よりも小さい寸法とした線
状部材の複数が所定の詰め率と成るように加圧成形が行
われると共に、前記線状部材間に焼結手段による接合が
行われ、もって板状として形成された補修用溶接材料と
したことで、前記線状部材を所定の詰め率とし板状とし
たことで、この補修用溶接材料の内部を無数の接続点を
有する三次元の網状とし、これにより補修用溶接材料の
内部で溶接電流が均一に分散されて流れるものとして、
常に均一な溶接が行われるものとし、補修作業の効率向
上と品質向上とに極めて優れた効果を奏するものであ
る。
【0026】また、前記詰め率が設定されていること
で、この補修用溶接材料は外力に対し適宜の変形性を有
するものとなり、溶接電極或いは補修部の凹凸などの形
状に馴染み密着するものとなり、上記した溶接電流の均
一化を一層に確実なものとする効果も奏するものとな
る。
で、この補修用溶接材料は外力に対し適宜の変形性を有
するものとなり、溶接電極或いは補修部の凹凸などの形
状に馴染み密着するものとなり、上記した溶接電流の均
一化を一層に確実なものとする効果も奏するものとな
る。
【0027】更には、上記の構成としたことで、本発明
の補修用溶接材料は、特別な切断工具を用意することな
く、例えば鋏、カッターナイフなどにより任意の形状と
することが可能となり、補修に先立ち補修部の形状とす
ることが容易となるので、補修作業が必要最低限の範囲
として行えるものとなり、この点においても作業効率を
向上させる効果を奏する。
の補修用溶接材料は、特別な切断工具を用意することな
く、例えば鋏、カッターナイフなどにより任意の形状と
することが可能となり、補修に先立ち補修部の形状とす
ることが容易となるので、補修作業が必要最低限の範囲
として行えるものとなり、この点においても作業効率を
向上させる効果を奏する。
【図1】 本発明に係る補修用溶接材料の一実施形態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】 同じ実施形態の補修用溶接材料の内部構造を
模式化して示す説明図である。
模式化して示す説明図である。
【図3】 同じく本発明に係る補修用溶接材料を使用す
る補修工程を示す説明図である。
る補修工程を示す説明図である。
【図4】 従来例を示す説明図である。
【図5】 別の従来例を示す説明図である。
1……補修用溶接材料 2……線状部材 10……金型 11……補修部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 35/00 - 35/40 B23K 11/00
Claims (2)
- 【請求項1】 金属部材に溶着し寸法修正を行うときに
用いる補修用溶接材料において、前記補修用溶接材料
は、直径が寸法修正を行うべき寸法よりも小さい寸法と
した線状部材の複数が所定の詰め率と成るように加圧成
形が行われると共に、前記線状部材間に焼結手段による
接合が行われ、もって板状として形成されていることを
特徴とする補修用溶接材料。 - 【請求項2】 前記詰め率は10〜50%であることを
特徴とする請求項1記載の補修用溶接材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26108195A JP2800104B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 補修用溶接材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26108195A JP2800104B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 補修用溶接材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0976090A JPH0976090A (ja) | 1997-03-25 |
JP2800104B2 true JP2800104B2 (ja) | 1998-09-21 |
Family
ID=17356825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26108195A Expired - Lifetime JP2800104B2 (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 補修用溶接材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2800104B2 (ja) |
-
1995
- 1995-09-14 JP JP26108195A patent/JP2800104B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0976090A (ja) | 1997-03-25 |
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