JP2800035B2 - 味付海苔の乾燥方法 - Google Patents

味付海苔の乾燥方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、一般の食用に加工されたシート状海苔に味
付したり、あるいは他の食品を添加、味付したものを本
来の風味を損なわず、しかも適度な味が加わった味付海
苔の乾燥方法に関する。
[従来の技術] 味付海苔は液状のタレを乾海苔に塗布するか、あるい
は他の食品粒を添加後タレを塗布し、別の1枚の乾海苔
とで挟んだものだが、この段階での水分は10数%もあ
り、ベトベトしているので一般には水分3%以内まで乾
燥しなければならない。このための乾燥方法としては、
従来熱風による方法が採用されている。
[発明が解決しようとする課題] 一般に、食用に供される乾燥状態にある乾海苔の水分
は2〜3%であり、これに対して味を付けるために調味
液を塗布した段階では、水分は10数%となる。
これを海苔本来の風味と舌触りをもった食用品とする
には水分を再び2〜3%まで乾燥する必要がある。
水分10数%から10%弱までは比較的簡単に短時間で乾
燥されるが、10%弱から3%以下までに乾燥するにはか
なりの時間を要する。その理由は、調味液の成分である
吸湿性の糖分や塩分の濃度が上昇すること、これらの成
分が非常に焦げ易いため高温に出来ないことによるから
である。熱風乾燥の場合、熱風の温度及び風量を上げる
ことにより時間は短縮されるが、温度を上げすぎるとこ
の調味液の焦げの問題が生ずる。焦げない範囲での適性
条件を選べば、熱風乾燥法での乾燥所要時間は短くして
も数十分が限界である。
近年、食品を含む種々の物体の乾燥に遠赤外線が適用
されており、シート状や板状の食品の乾燥にも実用化さ
れているが、味付された海苔の乾燥方法としては未だ確
立されておらず実用に供されるまでには至っていない。
本発明は味付された海苔を海苔本来の風味を損なわな
い条件で乾燥すること、すなわち焦がさず、しかも乾海
苔本来のパリッとした食感にまでごく短時間で乾燥する
ことを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は上記の問題を解決すべく鋭意研究した結
果、遠赤外線の強力且つ均一な照射と空気の吹き付けを
あるタイムスケジュールに則った組み合わせで行なうこ
とにより従来の気体の顕熱を利用した熱風乾燥法に比し
てはるかに大きい乾燥速度が得られ、しかも風味の良い
味付海苔が得られることを発見した。
すなわち本発明は、片面に液状の調味料を塗布した乾
海苔又は液状調味料と食品粒を二枚の乾海苔に挟んだ積
層物を遠赤外線の照射下に空気を吹き付けることを特徴
とする味付海苔の乾燥方法である。
味付海苔は、液状調味料を塗布した面の光沢、海苔の
風味、またパリッとした舌触りなどが重要な性質である
が、生産条件からすればこれらは高温における迅速な乾
燥をする場合の大きな問題点となっている。
海苔の味付には、液状の混合調味料、あるいはこれに
天然又は化学調味料等適当な具材を混ぜたものが用いら
れる。これらの添加方法は通常海苔の片面に塗布する方
法、あるいは片面に塗布された海苔の塗布面側にもう一
枚の海苔を貼り合わせてサンドイッチ状にする方法等が
用いられる。いずれも味付前の乾燥海苔が水分2〜3%
であるのに対し、味付後は10数%となる。これを再び水
分2〜3%とするまで焦がさない条件で乾燥することに
より元の海苔よりも風味の向上した味付海苔が得られ
る。
本発明の方法は液状調味料と食品粒を二枚の乾海苔で
挟んだ海苔に対し遠赤外線照射と空気の吹き付けを同時
に行なうことであるが、その特徴は前半20〜30秒間は強
力な遠赤外線照射で海苔の温度を100〜110℃に上げ、そ
の後はこれより弱い照射で且つ空気の吹き付けを伴いな
がら海苔自体の温度を110±10℃程度に保つことにあ
る。これにより海苔及び調味料を焦がすことなく合計1
〜2分以下という極めて短時間で光沢、風味、舌触り、
共に良い乾燥乾燥味付海苔が得られる。
片面に液状の調味料を塗布した海苔の場合は20〜30秒
以下の時間で充分乾燥が可能である。
遠赤外線照射の場合、熱風乾燥に比して平面分布的に
も、また表面と内部の比較においても均一に加熱される
ため、表面当りの入力(照射)エネルギー密着を熱風乾
燥の場合より、大きくすることができ効果的に短時間で
乾燥される。
発明者らは乾燥中の味付海苔の表面温度を測定しなが
ら種々検討した結果、遠赤外線照射開始時はエネルギー
密度を極力高めて品温を急速に上げ、その後エネルギー
密度を落して適正範囲(110±10℃)に品温を維持する
ことにより非常に短時間で焦がすことなく均一な乾燥品
が得られることを発見した。
更に、これを達成するため、後段の品温維持ゾーンに
おいて乾燥対象物に空気を吹き付けることにより、第1
段から後段への入力エネルギー密度の低下を極力押える
ことが望ましい。
空気吹き付けは表面温度を下げる作用があるため、輻
射加熱の場合、同じ温度を維持するには照射エネルギー
を更に高めることが可能であり、その分だけ水分の乾燥
速度を高めることができる。
吹き付ける空気の温度は特に高温を必要とせず室温程
度で充分である。
この空気吹き付けの併用により熱風乾燥法に比し、大
幅に短時間(1〜2分以内)での味付海苔の乾燥が達成
される。
後述の実施例で示すように、これをベルトコンベア式
乾燥機を用い、遠赤外線照射用ヒーターが上・下共に流
れの方向に2〜4ゾーンに分けて別個にパワー調整でき
る形としておけば極めて微妙な調整も容易にできる。遠
赤外線照射用ヒーターは公知のものが使用される。
[作 用] 前述したように、人の舌触りに快く感じられる海苔の
水分は2〜3%程度である。これに一旦水分(液状の調
味料)を加えると水分の一部は海苔の内部に浸みこみ、
容易に乾燥しにくい性状となる。この水分を蒸発させる
ためには熱風、輻射熱等いずれの手段を用いるにせよ高
温にしてある程度の時間、維持することが必要である。
熱風乾燥の場合、被乾燥物を空間内に立体的に配置す
ることも出来るが、これに対し遠赤外線による乾燥の場
合、ヒーターに対して被乾燥物を平面的に配置する必要
があり、したがって乾燥設備をコンパクトにするために
は、この時間を大幅に短縮する必要がある。このために
は海苔の単位面積当りに照射されるエネルギー層、すな
わち被照射体のエネルギー密度を極力大きくする必要が
あるが、一般に熱風乾燥の場合、輻射熱乾燥に比べて温
度の不均一を生じ易く、また被乾燥物表面層と内部との
温度差が大きくなり、表面が焦げ易い。更に静置式の乾
燥炉においては炉内の温度不均一が避けられず、熱風入
り口部付近は焦げ易い。このため表面当りの入力エネル
ギーを大きくすることが出来ない、すなわち熱風温度に
制限があり、現状では乾燥に数十分を要する。
しかし、本発明による方法においては熱源に対して平
面的に配置をする点を考慮に入れてもなおかつ熱風乾燥
法に比して設備効率上有利となる。
本発明は上記の発見に基づいて成されたものであり、
その要旨は味付された海苔を平面状に敷き、これに遠赤
外線を照射しつつ風を当てること、しかもそれらの強度
を時間と共に変化させることからなる乾燥方法である。
例えば調味料の種類、海苔の性状により、同一の条件
で乾燥しても乾燥速度は微妙に変り、これが乾燥した乾
海苔の風味、舌触りに大きく影響する。
[実施例] 第1図は本発明の方法を実施する装置の一例を示すも
ので、図中の符号1は被乾燥物(味付海苔)を供給機、
2は金鋼コンベア、3は味付海苔、4は遠赤外線ヒータ
ーと反射板、5はカバー、6はブロアー、7はダクト、
8はダンパーである。
供給機1、コンベア2はそれぞれ連続可変モーターで
スピードが自由に調整でき、これにより遠赤外線照射時
間が任意に変えられる。本図においてはヒーター群4は
流れ方向に3等分され、上流より第1、第2、第3に分
けられている。各ゾーン毎にヒーター表面温度を自動調
整することにより、遠赤外線照射パワー(電力密度KW/m
2)を調節する。ブロアー6は外気を吸入してダクト7
を通じ、カバー5の中に外気を押し込むことにより味付
海苔の表面に外気を吹き付ける。この強さは各ゾーン毎
に各ダンパー8で調節される。
(実施例1) 乾燥海苔に味付調味料を塗布し、その面に更に一枚の
乾燥海苔をサンドイッチ状に重ねあわせたものを被乾燥
原料とした。この水分は約10%であったが、これを上記
設備で乾燥した。使用した遠赤外線ヒーターは棒状品で
ヒーター間隔を20cm毎に配置し、また、ヒーターとベル
ト間の距離は15cmとした。ヒーターは第1、第2、第3
の3ゾーンからなり、おのおのヒーターは上下に設置
し、その表面温度は平均それぞれ570℃、450℃、450℃
に設定した。
ブロアーを稼働させ、第2、第3ゾーンはダンパー8
を全開とし、第1ゾーンは風量が第2、第3ゾーンの半
分以下となるようダンパーを絞った。ベルトコンベアは
照射部の入り口から出口までの走行時間、すなわち滞留
時間が1分となるよう調節した。
この状態で上記被乾燥物をベルコン上に載せ、乾燥さ
せた。サンプルの物温はスタート後25秒で約105℃に達
し、その後35秒間緩やかに上昇しながら出口端では略々
120℃となった。また、乾燥品の水分は2.6%であり、表
面、内部共に全く焦げ目がなく、光沢、風味、舌触りに
秀れた良質の乾燥味付海苔が得られた。
(実施例2) 海苔の片面に味付調味料を塗布したものを同一設備で
乾燥した。味付海苔の調味料を塗布した側を上面となる
ように配置し、ヒーターは各ゾーン共に上・下から照射
した。ヒーター温度は上ヒーターを500℃、下ヒーター
を600℃とし、調味料を塗布した側の上ヒーターの温度
を多少低めに設定した。ブロアーを稼働させ、滞留時間
を12秒に調整した。
この条件で上記原料を乾燥させた。サンプルの物温は
スタート後10秒で約100℃に達し、出口端では115〜120
℃となった。乾燥品の水分は3%以下で、調味料の塗布
面及びその裏面共に全く焦げ目がなく、風味、舌触りに
秀れた良質の乾燥海苔が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を実施するための乾燥装置の一例で
ある。 1……被乾燥物供給機、2……金網コンベア 3……味付海苔、4……ヒーターユニット 5……カバー、6……ブロアー 7……ダクト、8……ダンパー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23L 1/337

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片面に液状の調味料を塗布した乾海苔又は
    液状調味料と食品粒を二枚の乾海苔に挟んだ積層物を、
    遠赤外線の照射下に空気を吹き付けることを特徴とする
    味付海苔の乾燥方法。
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