JP2799332B2 - 複合パネル - Google Patents
複合パネルInfo
- Publication number
- JP2799332B2 JP2799332B2 JP5313929A JP31392993A JP2799332B2 JP 2799332 B2 JP2799332 B2 JP 2799332B2 JP 5313929 A JP5313929 A JP 5313929A JP 31392993 A JP31392993 A JP 31392993A JP 2799332 B2 JP2799332 B2 JP 2799332B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wood fiber
- hard layer
- fiber board
- composite panel
- frame
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Securing Of Glass Panes Or The Like (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】建築物の壁材、家具、建具等に使
用される複合パネルに関する。
用される複合パネルに関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来は、合板、単板積層
材、挽材、木削片板(パーティクルボード、フレークボ
ード、ストランドボード、OSB等)などからなる棒材
を桟材として芯組みをし枠体を得、その表裏に面材を貼
着して複合パネルとした。ところで、近年、南洋材を含
む資源枯渇の問題、環境保護の問題がクローズアップさ
れる中で、端材や廃木材などより得られる木質繊維を用
いた木質繊維板が注目され、桟材として使用される複合
パネルが提供されている。
材、挽材、木削片板(パーティクルボード、フレークボ
ード、ストランドボード、OSB等)などからなる棒材
を桟材として芯組みをし枠体を得、その表裏に面材を貼
着して複合パネルとした。ところで、近年、南洋材を含
む資源枯渇の問題、環境保護の問題がクローズアップさ
れる中で、端材や廃木材などより得られる木質繊維を用
いた木質繊維板が注目され、桟材として使用される複合
パネルが提供されている。
【0003】しかし、木質繊維板は均質であるため、パ
ネルの反り、ねじれに対しては良好ではあるが、木質繊
維を接着剤で固めたものであり、釘、ネジ等の保持力が
低いため、木質繊維板の比重を高くし使用していた。そ
のため複合パネルの軽量化が計れないという問題点を残
していた。
ネルの反り、ねじれに対しては良好ではあるが、木質繊
維を接着剤で固めたものであり、釘、ネジ等の保持力が
低いため、木質繊維板の比重を高くし使用していた。そ
のため複合パネルの軽量化が計れないという問題点を残
していた。
【0004】
【技術的手段】上下の横桟と、両側の縦桟からなる桟材
により芯組みされた長方形の枠体の表裏面に面材が貼着
されてなる複合パネルにおいて、桟材として表裏面に硬
質層を有する木質繊維板を用いるとともに、両側縦桟は
木質繊維板の硬質層が枠体の表裏と直角となるように、
また上下の横桟は木質繊維板の硬質層が枠体の裏面とな
るように芯組みした複合パネル。
により芯組みされた長方形の枠体の表裏面に面材が貼着
されてなる複合パネルにおいて、桟材として表裏面に硬
質層を有する木質繊維板を用いるとともに、両側縦桟は
木質繊維板の硬質層が枠体の表裏と直角となるように、
また上下の横桟は木質繊維板の硬質層が枠体の裏面とな
るように芯組みした複合パネル。
【0005】
【構成の説明】以下、本発明複合パネルの構成について
説明する。桟材として、表裏面に硬質層を有する木質繊
維板を任意幅に切断し得られた棒材が用いられる。木質
繊維板は硬質層を表裏面に有し、その間に中心層が配さ
れてなる比重が0.4〜0.8の中比重繊維板が好まし
い。また、表裏部は0.8〜1.4、好ましくは1.0
〜1.2の比重であり、各々厚みは0.3〜3mm、好
ましくは0.5〜2mmの層厚みに形成される。中心層
の比重は0.4〜0.75、好ましくは0.6〜0.7
の範囲である。硬質層の比重は、中心層よりも少なくと
も0.1以上、好ましくは0.3以上の比重差を有す
る。
説明する。桟材として、表裏面に硬質層を有する木質繊
維板を任意幅に切断し得られた棒材が用いられる。木質
繊維板は硬質層を表裏面に有し、その間に中心層が配さ
れてなる比重が0.4〜0.8の中比重繊維板が好まし
い。また、表裏部は0.8〜1.4、好ましくは1.0
〜1.2の比重であり、各々厚みは0.3〜3mm、好
ましくは0.5〜2mmの層厚みに形成される。中心層
の比重は0.4〜0.75、好ましくは0.6〜0.7
の範囲である。硬質層の比重は、中心層よりも少なくと
も0.1以上、好ましくは0.3以上の比重差を有す
る。
【0006】このように、中心層に比べて比重が高く、
引張り強度および圧縮強度が優れた硬質層が表裏部に配
されるため、軽量でしかも曲げ強度が大きく、荷重に対
するたわみ変化量が小さなものとなる。硬質層の層厚み
が0.3mm未満、比重が0.8未満であると釘、ネジ
等を打ち込んだ際の引き抜き抵抗が小さく、保持力が不
十分になって抜けやすくなる。逆に層厚みが3mmを越
え、比重が1.4を越えるものとなると、硬くなりすぎ
釘、ネジ等の打ち込みが行ないにくくなる。
引張り強度および圧縮強度が優れた硬質層が表裏部に配
されるため、軽量でしかも曲げ強度が大きく、荷重に対
するたわみ変化量が小さなものとなる。硬質層の層厚み
が0.3mm未満、比重が0.8未満であると釘、ネジ
等を打ち込んだ際の引き抜き抵抗が小さく、保持力が不
十分になって抜けやすくなる。逆に層厚みが3mmを越
え、比重が1.4を越えるものとなると、硬くなりすぎ
釘、ネジ等の打ち込みが行ないにくくなる。
【0007】中心層の比重については、0.4未満であ
ると桟材としての強度が不十分となり、逆に0.75を
越えると複合パネルとして全体重量が大きくなって取扱
いに不便を生じる。
ると桟材としての強度が不十分となり、逆に0.75を
越えると複合パネルとして全体重量が大きくなって取扱
いに不便を生じる。
【0008】硬質層と中心層との比重差については、
0.1未満であると硬質層の層厚みと同等程度に大きく
しないと十分な曲げ強度、たわみが得られず結果的に重
量の大きなものとなり複合パネルとして全体重量が大き
くなって取扱いに不便を生じる。逆に0.8よりも大き
な比重差があると、硬質層と中心層の物性に大きな差が
生ずることとなる。すなわち、例えば曲げ荷重に対して
は荷重側において圧縮力が働き、反荷重側においては引
張り力が働くが、硬質層にあっては比重が大きく、木質
繊維間が密であるため、内面方向での圧縮、引張り変形
が起きにくいのに対し、中心層は比重が小さく、木質繊
維間が疎であるため、圧縮、引張り変形が起きやすくな
る。このように中心層と硬質層の間の物性が顕著に相違
することとなると、硬質層と中心層との間で層間剥離が
生じやすくなるため好ましくない。
0.1未満であると硬質層の層厚みと同等程度に大きく
しないと十分な曲げ強度、たわみが得られず結果的に重
量の大きなものとなり複合パネルとして全体重量が大き
くなって取扱いに不便を生じる。逆に0.8よりも大き
な比重差があると、硬質層と中心層の物性に大きな差が
生ずることとなる。すなわち、例えば曲げ荷重に対して
は荷重側において圧縮力が働き、反荷重側においては引
張り力が働くが、硬質層にあっては比重が大きく、木質
繊維間が密であるため、内面方向での圧縮、引張り変形
が起きにくいのに対し、中心層は比重が小さく、木質繊
維間が疎であるため、圧縮、引張り変形が起きやすくな
る。このように中心層と硬質層の間の物性が顕著に相違
することとなると、硬質層と中心層との間で層間剥離が
生じやすくなるため好ましくない。
【0009】このような木質繊維板は、例えば乾式法に
よる木質繊維板の製造工程において、解繊され接着剤等
を添加され、乾燥された木質繊維をフォーミング装置に
よりスクリーンコンベア上に堆積し、仮圧締し木質繊維
マットを得、次いで一定寸法に裁断して定尺木質繊維マ
ットとした後、これを加熱圧締することによって得られ
る。
よる木質繊維板の製造工程において、解繊され接着剤等
を添加され、乾燥された木質繊維をフォーミング装置に
よりスクリーンコンベア上に堆積し、仮圧締し木質繊維
マットを得、次いで一定寸法に裁断して定尺木質繊維マ
ットとした後、これを加熱圧締することによって得られ
る。
【0010】上記製造工程において、木質繊維に対する
接着剤の添加量を多くすれば、硬質層の層厚がより大き
く形成される。また、定尺木質繊維マットの上面または
下面に水を塗布し、あるいは不織布、紙、布等の保水性
のあるシート状物に含水させたものを該木質繊維マット
の上面または下面に載置し、この状態で加熱すると、表
裏部の含水率が高められた状態で加熱圧締されることと
なるため、硬質層の層厚が増大する。このようにして木
質繊維板における硬質層の層厚を調節することができ
る。
接着剤の添加量を多くすれば、硬質層の層厚がより大き
く形成される。また、定尺木質繊維マットの上面または
下面に水を塗布し、あるいは不織布、紙、布等の保水性
のあるシート状物に含水させたものを該木質繊維マット
の上面または下面に載置し、この状態で加熱すると、表
裏部の含水率が高められた状態で加熱圧締されることと
なるため、硬質層の層厚が増大する。このようにして木
質繊維板における硬質層の層厚を調節することができ
る。
【0011】得られた木質繊維板は、加熱圧締時の接着
剤のプレキュアによる低比重薄表層が形成されるため、
サンディングを施して該低比重薄表層を除去し硬質層を
露出させる。
剤のプレキュアによる低比重薄表層が形成されるため、
サンディングを施して該低比重薄表層を除去し硬質層を
露出させる。
【0012】表裏面に硬質層を有する木質繊維板を任意
幅に切断して得られた棒状の桟材を上下の槽桟と両側の
縦桟として芯組みし、方形の枠体とする。また、表裏面
に硬質層を有する木質繊維板を複数枚積層接着した木質
繊維板を用い、任意幅に切断して得られた棒状の桟材を
用いてもよい。
幅に切断して得られた棒状の桟材を上下の槽桟と両側の
縦桟として芯組みし、方形の枠体とする。また、表裏面
に硬質層を有する木質繊維板を複数枚積層接着した木質
繊維板を用い、任意幅に切断して得られた棒状の桟材を
用いてもよい。
【0013】その際、両側縦桟は木質繊維板の硬質層が
枠体の表裏と直角となるように、また、上下の横桟は木
質繊維板の硬質層が枠体の表裏となるように芯組みを行
なう。
枠体の表裏と直角となるように、また、上下の横桟は木
質繊維板の硬質層が枠体の表裏となるように芯組みを行
なう。
【0014】芯組みは、桟材を口の字状、日の字状、目
の字状、田の字状等通常行なわれる外輸かくを方形とし
た組み方で良い。枠体の両面に面材を貼着し、複合パネ
ルを得る。面材は、合板、木質繊維板、木削片板(パー
ティクルボード、ストランドボード、フレークボード、
OSB等)集成材、単板積層材、石膏ボード、珪酸カル
シウム板等、あるいはこれらの任意複合材料よりなり、
その表面に化粧紙、化粧樹脂含浸紙、化粧合成樹脂シー
ト、化粧単板(スライス単板、ロータリー単板、ハーフ
ランド単板、ソーン単板、人工突板等)の化粧材を貼着
されたものである。
の字状、田の字状等通常行なわれる外輸かくを方形とし
た組み方で良い。枠体の両面に面材を貼着し、複合パネ
ルを得る。面材は、合板、木質繊維板、木削片板(パー
ティクルボード、ストランドボード、フレークボード、
OSB等)集成材、単板積層材、石膏ボード、珪酸カル
シウム板等、あるいはこれらの任意複合材料よりなり、
その表面に化粧紙、化粧樹脂含浸紙、化粧合成樹脂シー
ト、化粧単板(スライス単板、ロータリー単板、ハーフ
ランド単板、ソーン単板、人工突板等)の化粧材を貼着
されたものである。
【0015】複合パネルは必要に応じてその木口部に面
取り加工、曲面加工を施したり、化粧材を貼着、あるい
は柄印刷、着色塗装による木口処理を施してもよい。化
粧材を貼着された面材を枠体に貼着するに当たり、裏面
にVカット加工、櫛目加工を施し、木口部を巻込み貼着
しても良い。
取り加工、曲面加工を施したり、化粧材を貼着、あるい
は柄印刷、着色塗装による木口処理を施してもよい。化
粧材を貼着された面材を枠体に貼着するに当たり、裏面
にVカット加工、櫛目加工を施し、木口部を巻込み貼着
しても良い。
【0016】面材として合板、木質繊維板、木削片板
(パーティクルボード、ストランドボード、フレークボ
ード、OSB等)を貼着した後、その面材の表面あるい
は表面よりパネル木口部を含むよう巻込むよう化粧材を
貼着してもよく、表面のみに貼着した場合、必要に応じ
てその木口部に、化粧材を貼着あるいは着色塗装による
木口処理を施してもよい。
(パーティクルボード、ストランドボード、フレークボ
ード、OSB等)を貼着した後、その面材の表面あるい
は表面よりパネル木口部を含むよう巻込むよう化粧材を
貼着してもよく、表面のみに貼着した場合、必要に応じ
てその木口部に、化粧材を貼着あるいは着色塗装による
木口処理を施してもよい。
【0017】このようにして桟材として表裏面に硬質層
を有する木質繊維板を用いるとともに両側縦桟は木質繊
維板の硬質層が枠体の表裏と直角となるように、また上
下の横桟は木質繊維板の硬質層が枠体の表裏となるよう
に芯組みされた枠体の表裏面に面材が貼着された複合パ
ネルが得られた。
を有する木質繊維板を用いるとともに両側縦桟は木質繊
維板の硬質層が枠体の表裏と直角となるように、また上
下の横桟は木質繊維板の硬質層が枠体の表裏となるよう
に芯組みされた枠体の表裏面に面材が貼着された複合パ
ネルが得られた。
【0018】
【発明の効果】桟材として表裏面に硬質層を有する木質
繊維板を用いるため、表裏面側からの釘、ネジ等を打ち
込んだ際の引き抜き抵抗が大きく、保持力が十分に得ら
れる。
繊維板を用いるため、表裏面側からの釘、ネジ等を打ち
込んだ際の引き抜き抵抗が大きく、保持力が十分に得ら
れる。
【0019】また、両側縦桟は木質繊維板の硬質層が枠
体の表裏と直角となるように、また上下の横桟は木質繊
維板の硬質層が枠体の表裏となるように芯組みをし枠体
とし面材を貼着するために、複合パネルへの金具等の取
付けが良好に行なわれる。例えば、複合パネルを内装ド
アとして用い該内装ドアの片側木口面に旗丁番、他方木
口面にラッチ受け等の金具のネジ止めにおいてネジが縦
桟材である木質繊維板の硬質層を貫通して打ち込まれる
ための十分な保持力が得られ耐久性が向上される。
体の表裏と直角となるように、また上下の横桟は木質繊
維板の硬質層が枠体の表裏となるように芯組みをし枠体
とし面材を貼着するために、複合パネルへの金具等の取
付けが良好に行なわれる。例えば、複合パネルを内装ド
アとして用い該内装ドアの片側木口面に旗丁番、他方木
口面にラッチ受け等の金具のネジ止めにおいてネジが縦
桟材である木質繊維板の硬質層を貫通して打ち込まれる
ための十分な保持力が得られ耐久性が向上される。
Claims (1)
- 【請求項1】 上下の横桟と、両側の縦桟からなる桟材
により芯組みされた枠体の表裏面に面材が貼着されてな
る複合パネルにおいて、 桟材として表裏面に硬質層を有する木質繊維板を用いる
とともに、 両側縦桟は木質繊維板の硬質層が枠体の表裏と直角とな
るようにまた、上下の横桟は木質繊維板の硬質層が枠体
の表裏となるように芯組みしたことを特徴とする複合パ
ネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5313929A JP2799332B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 複合パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5313929A JP2799332B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 複合パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07139085A JPH07139085A (ja) | 1995-05-30 |
JP2799332B2 true JP2799332B2 (ja) | 1998-09-17 |
Family
ID=18047220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5313929A Expired - Lifetime JP2799332B2 (ja) | 1993-11-10 | 1993-11-10 | 複合パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2799332B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5429186U (ja) * | 1977-07-29 | 1979-02-26 | ||
JPH058086Y2 (ja) * | 1986-02-05 | 1993-03-01 | ||
JPH0339536U (ja) * | 1989-08-28 | 1991-04-16 |
-
1993
- 1993-11-10 JP JP5313929A patent/JP2799332B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07139085A (ja) | 1995-05-30 |
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