JP2798648B2 - 最尤復号器 - Google Patents

最尤復号器

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JP2798648B2 JP12860996A JP12860996A JP2798648B2 JP 2798648 B2 JP2798648 B2 JP 2798648B2 JP 12860996 A JP12860996 A JP 12860996A JP 12860996 A JP12860996 A JP 12860996A JP 2798648 B2 JP2798648 B2 JP 2798648B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル情報通信
で用いられる誤り訂正符号の復号化装置の一つである、
最尤復号器に係り、特に消費電力を低減(節約)するこ
とができる最尤復号器に関する。
【0002】
【従来の技術】誤り訂正符号化の一つである畳み込み符
号化は、確率的に送信された原文を推定する、最尤復号
化を比較的容易に行うことができるという特徴を有して
いる。また、最尤復号化の中でも、ビタビ復号化は、誤
り訂正能力が非常に優れていることから、衛星通信や宇
宙通信で実用されている。
【0003】そこで、まずビタビ復号化の方法について
説明する。畳み込み符号の符号化器の動作は、図9に示
すような状態遷移図をもって表すことができる。図9
は、畳み込み符号化の状態遷移図である。図9では、各
状態からビット毎に実線又は破線を通って、同一若しく
は異なる状態に遷移する様子を表している。
【0004】具体的には、ビットが「0」であるとき
に、実線を通るように、また、ビットが「1」であると
きに、破線を通るように指定されているとすると、実線
符号化器が状態S0にあるときに、次のビットが「1」
であると、破線を介して状態S2に移行するようになっ
ている。その際、図9の括弧内に示されている符号「1
1」が出力される。以下の説明において、この括弧内に
示されている符号をシンボルメトリックと称する。
【0005】この状態遷移図は、通常、図10に示すよ
うなトレリス線図を用いて説明されるのが普通である。
図10は、畳み込み符号化の状態遷移を表すトレリス線
図である。図10を用いて具体的に、「0110110
0」を符号化する場合を例にとって説明する。まず、状
態S0から始めることとすると、最初のビットが「0」
であるので、実線を通って「00」が出力され、状態は
S0にとどまる。
【0006】そして、次のビットが「1」であるので、
状態S0から破線を通り、「11」が出力され、状態は
S2となる。以下同様にして、S3→S1→S2→S3
→S1→S0と移行し、結果として、符号「00111
01000101011」が出力されることとなる。
【0007】次に、復号化の方法について、図11を参
照しながら説明する。図11は、ビタビ復号化を説明す
るトレリス線図である。図11は図10と同一のトレリ
ス線図であるが、図10では符号化されたビットを記し
てあり、図11では該符号と受信符号とのハミング距離
が記されているところが異なっている。
【0008】原文「01101100」に対応する符号
「0011101000101011」が送信されたと
ころ、受信された符号が「1011111000001
011」であったとすると、状態S0から、実線を通り
状態S0に留まる経路(パス)が「00」であるので、
そのハミング距離が、受信された符号の最初の2ビット
「10」と比して「1」となる。また、状態S0から、
破線を通り状態S2に至る経路が「11」であるので、
ハミング距離は同様に「1」となる。
【0009】そこで、格子点Aの値と格子点Bの値と
を、それぞれ、そのハミング距離の最小値である、
「1」とする。次に、受信された次の2ビットである、
「11」について、「11」、「10」、「01」、
「00」の各経路とのハミング距離は、それぞれ
「0」、「1」、「1」、「2」であることに注意する
と、格子点Cでは、格子点Aからの実線が「00」に対
応するものであるので、格子点Aの「1」に「00」に
対するハミング距離「2」を加えて、格子点Cの値は、
「3」となる。
【0010】また、格子点Eの値は「1」となる。同様
にして、格子点Dと格子点Fの値は「2」となる。ここ
で、格子点Hについて考えてみると、格子点Hでは、格
子点Eから実線を通ってくる経路と、格子点Fから実線
を通ってくる経路とがあって、それぞれから求められる
値は、「2」と「3」となる。ビタビ復号化ではこのよ
うな場合、小さい方の値をもって、その格子点の値とす
ることとしている。従って、格子点Hの値は「2」とな
る。
【0011】以下同様に、各格子点の値が求められ、図
11のようになる。そして、図11のようなトレリス線
図から、最終格子点Yでの値を最小にするような経路
(以下、生き残り経路と称する)を選択する(図11中
では太線で示されている)。そして、各線に対応する値
(実線が「0」、破線が「1」)を復号結果とすると、
送信された符号が再現され、従って、原文たる「011
01100」が再現されることとなる。
【0012】さらに詳しいビタビ復号化に関する解説に
ついては、汐崎陽著、「情報・符号理論の基礎」、オー
ム社、平成3年4月発行のpp82〜86、又は、Vite
rbiA.J., Convolutional codes and their performance
in communication systems, IEEE Trans. Commun. Tec
hnol., COM-19,751-772(1971)に記載されている。
【0013】ここで、従来の最尤復号器について説明す
る。従来の最尤復号器は、上記格子点での値を算出し、
メモリに格納し、格子点の値を算出し終えると、生き残
り経路を検出し、原文を再生するDSPと、各格子点の
値を格納しているメモリとから構成されており、上記動
作をDSPのプログラムが実現している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の最尤復号器では、DSPを用いているため、状態数
を増加させると処理量が増大し、それに応じて高速化を
図ると消費電力が大きくなるという問題点があった。
【0015】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、消費電力を低減できる最尤復号器を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、最尤復号器におい
て、入力データを2ビット単位で電圧値に変換し、前記
2ビット単位の電圧値を順次振り分けて並列的に出力す
るアナログ直並列変換回路と、ビタビ復号化におけるト
レリス線図の格子点に各々配置され、前記アナログ直並
列変換回路からの入力を受けて、予め設定されたシンボ
ルメトリックと前記アナログ直並列変換回路からの値の
差の絶対値をハミング距離としてパスメトリックを算出
して前段から入力されるパスメトリックと前記算出した
パスメトリックの和を後段に出力する複数のパスメトリ
ック算出器とを有することを特徴としており、アナログ
回路を用いて処理を行うことで消費電力を低減できる。
【0017】上記従来例の問題点を解決するための請求
項2記載の発明は、請求項1記載の最尤復号器におい
て、パスメトリック算出器は、予め設定されたシンボル
メトリックに対応する電圧を出力する制御部と、前記制
御部から出力される電圧とアナログ直並列変換回路から
出力される電圧との差を算出する減算器と、前記減算器
で算出された電圧値の絶対値をハミング距離として算出
する準ユークリッド距離算出器と、前段から入力される
パスメトリックに対応する電圧とハミング距離に対応す
る電圧とを加算する加算器と、前記加算器から入力され
た電圧を保持するサンプルホールド回路とを具備するパ
スメトリック算出器であることを特徴としており、アナ
ログ回路を用いて処理を行うことで消費電力を低減でき
る。
【0018】上記従来例の問題点を解決するための請求
項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の最尤復
号器において、アナログ直並列変換回路におけるアナロ
グ電圧値の順次振り分けて並列的に出力する動作をアナ
ログレジスタ又はアナログデマルチプレクサにより実現
したことを特徴としており、アナログ回路を用いて処理
を行うことで消費電力を低減できる。
【0019】上記従来例の問題点を解決するための請求
項4記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の最尤復
号器において、パスメトリック演算器における前段のも
のは、1のアナログ直並列回路からの入力を受けてパス
メトリックを算出し、入力される1のパスメトリックと
前記算出したパスメトリックとの和を後段に出力するも
のであり、前記後段のものは、1のアナログ直並列回路
からの入力を受けてパスメトリックを算出し、入力され
る2のパスメトリックのうち小さい値を選択し、前記選
択したパスメトリックと前記算出したパスメトリックと
の和を出力するものであることを特徴としており、アナ
ログ回路を用いて処理を行うことで消費電力を低減でき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
しながら説明する。本発明に係る最尤復号器(本器)
は、アナログ回路を用いて処理を一括して行うように
し、また、アナログ回路としてコンデンサを用いること
によって、消費電力を低減するものである。
【0021】本発明の実施の形態に係る最尤復号器(本
器)を図1を使って説明する。図1は、本発明に係る最
尤復号器の構成ブロック図である。本器は、図1に示す
ように、アナログ直並列変換回路1と、複数のパスメト
リック算出器2,2′とから構成されている。
【0022】以下、本器の各部を説明する。アナログ直
並列変換回路1は、入力された受信データ(デジタルデ
ータ)を2ビットを単位としてアナログの電圧の大きさ
に変換して、パスメトリック算出器2,2′に出力する
ものである。
【0023】具体的には、例えば、互いに異なる電圧V
0,V1,V2,V3が予め設定されており、アナログ
直並列変換回路1は、「00」のときV0に、「01」
のときV1に、「11」のときV2に、「10」のとき
V3に変換して出力する。
【0024】尚、V0とV1、V1とV2、V2とV3
とは、それぞれ等間隔の電圧となっているとする。すな
わち、間隔をΔVとすると、V1=V0+ΔV、V2=
V1+ΔV、V3=V2+ΔVとなっているものであ
る。
【0025】アナログ直並列変換回路1は、また、入力
されたビット列の最初の2ビットから作られる電圧をパ
スメトリック算出器2aに出力し、次の2ビットをパス
メトリック算出器2b及び2cに出力するというよう
に、順次振り分けて出力するものである。この出力動作
については、アナログシフトレジスタ又はアナログデマ
ルチプレクサによって実現できるものである。
【0026】パスメトリック算出器2は、図11に示す
ビタビ復号化におけるトレリス線図の格子点に配置さ
れ、1つのアナログ直並列変換回路1からの入力とを受
けて、その入力と予め設定されているシンボルメトリッ
クとからパスメトリックを算出し、前段から入力される
1のパスメトリックと算出されたパスメトリックの和を
後段のパスメトリック算出器2,2′に出力するもので
ある。
【0027】パスメトリック算出器2′は、パスメトリ
ック算出器2と同様に、図11に示すビタビ復号化にお
けるトレリス線図の格子点に配置され、2つのパスメト
リックと、1つのアナログ直並列変換回路1からの入力
とを受けて、その入力と予め設定されているシンボルメ
トリックとからパスメトリックを算出し、前段から入力
される2つのパスメトリックのうち、小さい値となる方
を選択して格納し、その選択したパスメトリックと算出
されたパスメトリックの和を後段のパスメトリック算出
器2′に出力するものである。
【0028】すなわちパスメトリック算出器2,2′
は、従来技術の説明で用いられた図11に示される各格
子点での数値を格納しているようになる。
【0029】次に、本器の動作を具体的に説明すると、
アナログ直並列変換回路1が受信したビット列の入力を
受けて、それを2ビット毎に区切り、それぞれをアナロ
グの電圧に変換して出力する。すると、パスメトリック
算出器2,2′が該格子点に対応するパスメトリックの
値のうち最小のものを格納する。
【0030】そこで、従来と同様に、これらパスメトリ
ック算出器2,2′が格納している値を走査して、生き
残り経路を検出し、原文を再生する。
【0031】次に、アナログ直並列変換回路1と、パス
メトリック算出器2の具体的な回路構成について図2〜
図5を用いて説明する。図2は、アナログシフトレジス
タの回路の一例の回路図であり、図3は、アナログデマ
ルチプレクサの回路の一例の回路図であり、図4は、パ
スメトリック算出器2の回路の一例の回路図であり、図
5は、パスメトリック算出器2′の回路の一例の回路図
である。
【0032】まず、アナログ直並列変換回路1をアナロ
グシフトレジスタで構成した場合について説明すると、
図2に示すアナログシフトレジスタは、バッファ11
と、複数のサンプルホールド回路12とから構成されて
いる。サンプルホールド回路12の数は、復号化する1
ブロックあたりのビット数に等しくなっている。
【0033】各部を説明すると、バッファ11は、Vi
nから入力される電圧V0〜V3を一時的に留保するも
ので、具体的には、図6(a)又は(b)に示すような
回路であり、これらの動作は既に広く知られたものであ
る。図6は、バッファの回路の例を示す回路図である。
【0034】そして、サンプルホールド回路12は、ク
ロックのパルスの入力を受けて、該パルスがH(ハイ)
になり、L(ロー)になって1周期進行するにつれて、
前段のバッファ11又はサンプルホールド回路12から
入力を受けて、後段のバッファ11又はサンプルホール
ド回路12に出力するものである。
【0035】具体的には、サンプルホールド回路12
は、図7に示すように、3つのバッファと、2つのコン
デンサと、入力されるクロックパルスがHのとき開放と
なり、Lのとき閉じる第1のスイッチと、Lのとき開放
となり、Hのとき閉じる第2のスイッチとから構成され
る回路によって実現できるものである。図7は、サンプ
ルホールド回路12の一例を表す回路図である。
【0036】また、アナログ直並列回路1は、図3に示
すアナログデマルチプレクサによって構成しても構わな
い。図3に示すアナログデマルチプレクサは、バッファ
11と、コンデンサと、スイッチ13とから構成されて
いる。
【0037】以下各部を説明すると、バッファ11は前
述のアナログシフトレジスタに用いられていたものと同
じものである。そして、スイッチ13は、クロックのパ
ルスが入力されるごとに順次接点が切替わっていくもの
である。具体的には、接点Aにスイッチが接していると
きに、パルスが1周期進行すると、接点がBに切替わる
ようになっているものである。
【0038】尚、アナログ直並列回路1をアナログシフ
トレジスタとアナログデマルチプレクサのどちらで実現
した場合であっても、クロックのパルスは、入力される
受信データのビット列2ビットあたりに1周期進行する
ようになっている。そして、どちらの場合にも、TP1
から最初の2ビットに対応する電圧V0〜V3が出力さ
れ、以下順に対応する電圧が出力され、TPnから最後
の2ビットに対応する電圧が出力されるようになってい
る。
【0039】次に、パスメトリック算出器2は、図4に
示すように、制御部21と、減算器22と、準ユークリ
ッド距離算出器23と、加算器24と、サンプルホール
ド回路25とから構成されている。
【0040】以下、各部を具体的に説明する。制御部2
1は、予め設定された、シンボルメトリックを減算器2
2に出力するものである。減算器22は、制御部21
と、アナログ直並列回路1から電圧の印加を受けて、そ
の電圧の差を算出し、準ユークリッド距離算出器23に
出力するものである。すなわち、減算器22の出力はシ
ンボルメトリックと入力されたビットの値との差である
ので、その絶対値がハミング距離となるものである。具
体的には、制御部21と、アナログ直並列回路1とから
出力される電圧の差は、ΔVの倍数となっているので、
その係数がハミング距離となる。
【0041】準ユークリッド距離算出器23は、入力さ
れた電圧の絶対の電圧を出力する絶対値回路であり、減
算器22から入力された電圧(ハミング距離)を加算器
24に出力するものである。準ユークリッド距離算出器
23は、図8に示すような回路によって実現できるもの
である。図8は、準ユークリッド距離算出器23の一例
を表す回路図である。
【0042】加算器24は、前段から入力されるパスメ
トリックに対応する電圧と、準ユークリッド距離算出器
23から入力されるハミング距離に対応する電圧とを加
算して、サンプルホールド回路25に出力するものであ
る。
【0043】サンプルホールド回路25は、加算器24
から入力された電圧を格納するものである。また、サン
プルホールド回路25は、格納している電圧をパスメト
リックとして後段のパスメトリック算出器2,2′に出
力するものである。
【0044】次に、図8に示す準ユークリッド距離算出
器23の動作について説明する。準ユークリッド距離算
出器23は、オペアンプと、2つのコンデンサ等のイン
ピーダンス素子とから実現される反転増幅器と、コンパ
レータとスイッチとによって実現される比較切替器とか
ら構成されており、入力された電圧Vは、反転増幅器に
よって反転、出力され、コンパレータによって、該反転
された電圧−VとVとの大きさが比較され、大きい方
(すなわち、正であるもの)が出力されるようにスイッ
チが制御される。このようにして、準ユークリッド距離
算出器23は、入力された電圧Vの絶対値|V|を出力
することとなる。
【0045】次に、パスメトリック算出器2の動作を図
4を使って説明する。減算器22が、アナログ直並列回
路1から電圧、例えばV1の印加を受けて、該電圧V1
と、制御部21から入力される電圧、例えばV2との差
に該当する電圧V1−V2=−ΔVを準ユークリッド距
離算出器23に出力する。
【0046】そして、準ユークリッド距離算出器23
が、|V1−V2|=ΔVを加算器24に出力する。そ
して、加算器24が、入力されるパスメトリックVkと
準ユークリッド距離算出器23の出力ΔVとの和、Vk
+ΔVをサンプルホールド回路25に出力する。サンプ
ルホールド回路25がその電圧Vk+ΔVを格納する。
こうして、パスメトリック算出器2は、従来の図11に
あるのと同一の、対応する格子点での値を格納している
ようになる。
【0047】次に、パスメトリック算出器2′は、図5
に示すように、制御部21′と、減算器22と、準ユー
クリッド距離算出器23と、加算器24と、サンプルホ
ールド回路25a,25b,…,25n,25xと、ス
イッチ26a,26b,26cと、比較切替器27とか
ら構成されている。
【0048】以下、各部を説明するが、減算器22と、
準ユークリッド距離算出器23と、加算器24と、サン
プルホールド回路25とは、前述したパスメトリック算
出器2のものと同様のものであるので、ここではその説
明を省略する。
【0049】制御部21′は、予め設定された、複数の
シンボルメトリックをスイッチ26を介して減算器22
に出力するものであり、同時にスイッチ26a,26
b,26cに切替信号を出力するものである。
【0050】スイッチ26は、パスメトリックの入力を
受けるパスメトリック算出器2,2′を選択するスイッ
チである。具体的には、スイッチ26bの接点Aに接続
されているパスメトリック算出器2,2′から、加算器
24が入力を受けるときには、スイッチ26a,26c
ともに、接点Aに接触しているようになっている。
【0051】比較切替器27は、サンプルホールド回路
25a〜25nを走査して、格納されている値の中で最
も小さいものをサンプルホールド回路25xに出力する
ものである。
【0052】次に、パスメトリック算出器2′の動作に
ついて説明する。パスメトリック算出器2′は、2以上
のパスメトリックの入力を受けることができるものであ
るが、ここでは、簡単のため、入力されるパスメトリッ
クが2つの場合について、各入力されるパスのパスメト
リックが接点Aが「10」と接点Bが「01」である場
合を例にとって説明する。
【0053】減算器22にアナログ直並列回路1から電
圧V1(デジタル値で「01」を表すものと仮定してい
る)が印加されると、減算器22が、もう一方の入力に
スイッチ26aの接点Aを介して、スイッチ26bの接
点Aに接続されるパスメトリック「10」の値に対応し
て電圧V3(デジタル値で「10」を表すものと仮定し
ている)を得ているので、その差、V1−V3が準ユー
クリッド距離算出器23に出力される。
【0054】準ユークリッド距離算出器23が入力され
た値の絶対値|V1−V3|=2ΔVを出力し、加算器
24が該2ΔVとスイッチ26bの接点Aに印加される
パスメトリック値の電圧Vkとを加算して、Vk+2Δ
Vをスイッチ26cに出力する。尚、Vkもまた、V0
〜V3の2電圧の電圧差の和であることから、Vk=k
ΔV(ただし、kは正の整数)となっている。
【0055】そして、サンプルホールド回路25aが、
その値Vk+2ΔVを格納する。尚、V1とV3とは互
いに異なる電圧であるので、Vk+2ΔV>0となって
いる。
【0056】そして、制御部21′が切替信号をスイッ
チ26a,26b,26cに出力し、スイッチ26a,
26b,26cは接点Bに切替わる。そして、減算器2
2が、制御部21′から、スイッチ26aを介して、電
圧V1を得ることになるので、V1−V1=0を準ユー
クリッド距離算出器23に出力する。
【0057】準ユークリッド距離算出器23が、その絶
対値0を加算器24に出力し、加算器24が、スイッチ
26bの接点Bを介して入力される電圧Vk′と、準ユ
ークリッド距離算出器23から入力される0との和、0
+Vk′=Vk′をスイッチ26cに出力する。ここ
で、Vk′もまた、V0〜V3の2電圧の電圧差の和で
あることから、Vk′=k′ΔV(ただし、k′は正の
整数)となっている。
【0058】すると、スイッチ26cが接点Bに接して
いるので、サンプルホールド回路25bがVk′を格納
する。そしてVk′<Vk+2ΔVとすると、比較切替
器27が、サンプルホールド回路25bに格納されてい
るVk′が最も小さい値であるので、それをサンプルホ
ールド回路25xに出力する。そして、サンプルホール
ド回路25xが値Vk′を格納する。こうして、パスメ
トリック算出器2′は、従来の図11にあるのと同一
の、対応する格子点での値を格納しているようになる。
【0059】本実施の形態の最尤復号器によれば、DS
Pを用いずにアナログ回路によってビタビ復号化におけ
る格子点数値を算出するようにしているので、一括して
処理を行うことができ、高速化を図っても消費電力が増
大することがなく、消費電力を低減できる効果がある。
【0060】
【発明の効果】請求項1〜4記載の発明によれば、アナ
ログ直並列変換回路で、入力データを2ビット単位でア
ナログの電圧値に変換し、その2ビット単位の電圧値を
順次振り分けて並列的に出力し、ビタビ復号化における
トレリス線図の格子点に各々配置された複数のパスメト
リック算出回路で、予め設定されたシンボルメトリック
と前記アナログ直並列変換回路からの値の差の絶対値を
ハミング距離としてパスメトリックを算出して前段から
入力されるパスメトリックと算出したパスメトリックの
和を後段に出力する最尤復号器としているので、アナロ
グ回路を用いて処理を行うことで消費電力を低減できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る最尤復号器の構成ブロック図であ
る。
【図2】アナログシフトレジスタの回路の一例の回路図
である。
【図3】アナログデマルチプレクサの回路の一例の回路
図である。
【図4】パスメトリック算出器2の回路の一例の回路図
である。
【図5】パスメトリック算出器2′の回路の一例の回路
図である。
【図6】バッファの回路の例を示す回路図である。
【図7】サンプルホールド回路12の一例を表す回路図
である。
【図8】準ユークリッド距離算出器23の一例を表す回
路図である。
【図9】畳み込み符号化の状態遷移図である。
【図10】畳み込み符号化の状態遷移を表すトレリス線
図である。
【図11】ビタビ復号化を説明するトレリス線図であ
る。
【符号の説明】
1…アナログ直並列回路、 2,2′…パスメトリック
算出器、 11…バッファ、 12…サンプルホールド
回路、 13…スイッチ、 21,21′…制御部、
22…減算器、 23…準ユークリッド距離算出器、
24…加算器、25…サンプルホールド回路、 26…
スイッチ、 27…比較切替器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−84082(JP,A) 特開 平2−170726(JP,A) 特開 昭53−131717(JP,A) 特開 平9−312575(JP,A) 米国特許5430768(US,A) 国際公開91/3881(WO,A) IEEE TRANS.ON COM M.,VOL.44,NO.2,P.165 −171 PROC.OF IEEE 1995 C USTOM INTEGRATED C IRCUITS CONF.,P.567 −570 IEEE J.S.A.C.,VO L.10,NO.1,(JAN.1992) P.277−288 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 13/00 - 13/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データを2ビット単位で電圧値に変
    換し、前記2ビット単位の電圧値を順次振り分けて並列
    的に出力するアナログ直並列変換回路と、ビタビ復号化
    におけるトレリス線図の格子点に各々配置され、前記ア
    ナログ直並列変換回路からの入力を受けて、予め設定さ
    れたシンボルメトリックと前記アナログ直並列変換回路
    からの値の差の絶対値をハミング距離としてパスメトリ
    ックを算出して前段から入力されるパスメトリックと前
    記算出したパスメトリックの和を後段に出力する複数の
    パスメトリック算出器とを有することを特徴とする最尤
    復号器。
  2. 【請求項2】 パスメトリック算出器は、予め設定され
    たシンボルメトリックに対応する電圧を出力する制御部
    と、前記制御部から出力される電圧とアナログ直並列変
    換回路から出力される電圧との差を算出する減算器と、
    前記減算器で算出された電圧値の絶対値をハミング距離
    として算出する準ユークリッド距離算出器と、前段から
    入力されるパスメトリックに対応する電圧とハミング距
    離に対応する電圧とを加算する加算器と、前記加算器か
    ら入力された電圧を保持するサンプルホールド回路とを
    具備するパスメトリック算出器であることを特徴とする
    請求項1記載の最尤復号器。
  3. 【請求項3】 アナログ直並列変換回路におけるアナロ
    グ電圧値の順次振り分けて並列的に出力する動作をアナ
    ログレジスタ又はアナログデマルチプレクサにより実現
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の最尤
    復号器。
  4. 【請求項4】 パスメトリック演算器における前段のも
    のは、1のアナログ直並列回路からの入力を受けてパス
    メトリックを算出し、入力される1のパスメトリックと
    前記算出したパスメトリックとの和を後段に出力するも
    のであり、前記後段のものは、1のアナログ直並列回路
    からの入力を受けてパスメトリックを算出し、入力され
    る2のパスメトリックのうち小さい値を選択し、前記選
    択したパスメトリックと前記算出したパスメトリックと
    の和を出力するものであることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の最尤復号器。
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Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
IEEE J.S.A.C.,VOL.10,NO.1,(JAN.1992) P.277−288
IEEE TRANS.ON COMM.,VOL.44,NO.2,P.165−171
PROC.OF IEEE 1995 CUSTOM INTEGRATED CIRCUITS CONF.,P.567−570

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