JP2798647B2 - 最尤復号器 - Google Patents

最尤復号器

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JP2798647B2 JP12860896A JP12860896A JP2798647B2 JP 2798647 B2 JP2798647 B2 JP 2798647B2 JP 12860896 A JP12860896 A JP 12860896A JP 12860896 A JP12860896 A JP 12860896A JP 2798647 B2 JP2798647 B2 JP 2798647B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル情報通信
で用いられる誤り訂正符号の復号化装置の一つである、
最尤復号器に係り、特に消費電力を低減(節約)できる
最尤復号器に関する。
【0002】
【従来の技術】誤り訂正符号化の一つである畳み込み符
号化は、確率的に送信された原文を推定する、最尤復号
化を比較的容易に行うことができるという特徴を有して
いる。また、最尤復号化の中でも、ビタビ復号化は、誤
り訂正能力が非常に優れていることから、衛星通信や宇
宙通信で実用されている。
【0003】そこで、まずビタビ復号化の方法について
説明する。畳み込み符号の符号化器の動作は、図9に示
すような状態遷移図をもって表すことができる。図9
は、畳み込み符号化の状態遷移図である。図9では、各
状態からビット毎に実線又は破線を通って、同一若しく
は異なる状態に遷移する様子を表している。
【0004】具体的には、ビットが「0」であるとき
に、実線を通るように、また、ビットが「1」であると
きに、破線を通るように指定されているとすると、実線
符号化器が状態S0にあるときに、次のビットが「1」
であると、破線を介して状態S2に移行するようになっ
ている。その際、図9の括弧内に示されている符号「1
1」が出力される。以下の説明において、この括弧内に
示されている符号をシンボルメトリックと称する。
【0005】この状態遷移図は、通常、図10に示すよ
うなトレリス線図を用いて説明されるのが普通である。
図10は、畳み込み符号化の状態遷移を表すトレリス線
図である。図10を用いて具体的に、「0110110
0」を符号化する場合を例にとって説明する。まず、状
態S0から始めることとすると、最初のビットが「0」
であるので、実線を通って「00」が出力され、状態は
S0にとどまる。
【0006】そして、次のビットが「1」であるので、
状態S0から破線を通り、「11」が出力され、状態は
S2となる。以下同様にして、S3→S1→S2→S3
→S1→S0と移行し、結果として、符号「00111
01000101011」が出力されることとなる。
【0007】次に、復号化の方法について、図11を参
照しながら説明する。図11は、ビタビ復号化を説明す
るトレリス線図である。図11は図10と同一のトレリ
ス線図であるが、図10では符号化されたビットを記し
てあり、図11では該符号と受信符号とのハミング距離
が記されているところが異なっている。
【0008】原文「01101100」に対応する符号
「0011101000101011」が送信されたと
ころ、受信された符号が「1011111000001
011」であったとすると、状態S0から、実線を通り
状態S0に留まる経路(パス)が「00」であるので、
そのハミング距離が、受信された符号の最初の2ビット
「10」と比して「1」となる。また、状態S0から、
破線を通り状態S2に至る経路が「11」であるので、
ハミング距離は同様に「1」となる。
【0009】そこで、格子点Aの値と格子点Bの値と
を、それぞれ、そのハミング距離の最小値である、
「1」とする。次に、受信された次の2ビットである、
「11」について、「11」、「10」、「01」、
「00」の各経路とのハミング距離は、それぞれ
「0」、「1」、「1」、「2」であることに注意する
と、格子点Cでは、格子点Aからの実線が「00」に対
応するものであるので、格子点Aの「1」に「00」に
対するハミング距離「2」を加えて、格子点Cの値は、
「3」となる。
【0010】また、格子点Eの値は「1」となる。同様
にして、格子点Dと格子点Fの値は「2」となる。ここ
で、格子点Hについて考えてみると、格子点Hでは、格
子点Eから実線を通ってくる経路と、格子点Fから実線
を通ってくる経路とがあって、それぞれから求められる
値は、「2」と「3」となる。ビタビ復号化ではこのよ
うな場合、小さい方の値をもって、その格子点の値とす
ることとしている。従って、格子点Hの値は「2」とな
る。
【0011】以下同様に、各格子点の値が求められ、図
11のようになる。そして、図11のようなトレリス線
図から、最終格子点Yでの値を最小にするような経路
(以下、生き残り経路と称する)を選択する(図11中
では太線で示されている)。そして、各線に対応する値
(実線が「0」、破線が「1」)を復号結果とすると、
送信された符号が再現され、従って、原文たる「011
01100」が再現されることとなる。
【0012】さらに詳しいビタビ復号化に関する解説に
ついては、汐崎陽著、「情報・符号理論の基礎」、オー
ム社、平成3年4月発行のpp82〜86、又は、Vite
rbiA.J., Convolutional codes and their performance
in communication systems, IEEE Trans. Commun. Tec
hnol., COM-19,751-772(1971)に記載されている。
【0013】ここで、従来の最尤復号器について説明す
る。従来の最尤復号器は、上記格子点での値を算出し、
メモリに格納し、格子点の値を算出し終えると、生き残
り経路を検出し、原文を再生するDSPと、各格子点の
値を格納しているメモリとから構成されており、上記動
作をDSPのプログラムが実現している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の最尤復号器では、DSPを用いているため、状態数
を増加させると処理量が増大し、それに応じて高速化を
図ると消費電力が大きくなるという問題点があった。
【0015】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、消費電力を低減できる最尤復号器を提供することを
目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための請求項1記載の発明は、最尤復号器におい
て、入力データを2ビット単位で電圧値に変換し、前記
2ビット単位の電圧値を順次振り分けて並列的に出力す
るアナログ直並列変換回路と、ビタビ復号化におけるト
レリス線図の格子点に各々配置され、前記アナログ直並
列変換回路からの入力を受けて、予め設定されたシンボ
ルメトリックと前記アナログ直並列変換回路からの値の
差の二乗をハミング距離としてパスメトリックを算出し
て前段から入力されるパスメトリックと前記算出したパ
スメトリックの和を後段に出力する複数のパスメトリッ
ク算出器とを有することを特徴としており、アナログ回
路を用いて処理を行うことで消費電力を低減できる。
【0017】上記従来例の問題点を解決するための請求
項2記載の発明は、請求項1記載の最尤復号器におい
て、パスメトリック算出器は、予め設定されたシンボル
メトリックに対応する電圧を出力する制御部と、前記制
御部から出力される電圧とアナログ直並列変換回路から
出力される電圧との差を算出する減算器と、前記減算器
で算出された電圧値の二乗値をハミング距離として算出
するユークリッド距離算出器と、前段から入力されるパ
スメトリックに対応する電圧とハミング距離に対応する
電圧とを加算する加算器と、前記加算器から入力された
電圧を保持するサンプルホールド回路とを具備するパス
メトリック算出器であることを特徴としており、アナロ
グ回路を用いて処理を行うことで消費電力を低減でき
る。
【0018】上記従来例の問題点を解決するための請求
項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の最尤復
号器において、アナログ直並列変換回路におけるアナロ
グ電圧値の順次振り分けて並列的に出力する動作をアナ
ログレジスタ又はアナログデマルチプレクサにより実現
したことを特徴としており、アナログ回路を用いて処理
を行うことで消費電力を低減できる。
【0019】上記従来例の問題点を解決するための請求
項4記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の最尤復
号器において、パスメトリック演算器における前段のも
のは、1のアナログ直並列回路からの入力を受けてパス
メトリックを算出し、入力される1のパスメトリックと
前記算出したパスメトリックとの和を後段に出力するも
のであり、前記後段のものは、1のアナログ直並列回路
からの入力を受けてパスメトリックを算出し、入力され
る2のパスメトリックのうち小さい値を選択し、前記選
択したパスメトリックと前記算出したパスメトリックと
の和を出力するものであることを特徴としており、アナ
ログ回路を用いて処理を行うことで消費電力を低減でき
る。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
しながら説明する。本発明に係る最尤復号器(本器)
は、アナログ回路を用いて処理を一括して行うように
し、また、アナログ回路としてコンデンサを用いること
によって、消費電力を低減するものである。本器を図1
を使って説明する。図1は、本発明に係る最尤復号器の
構成ブロック図である。
【0021】本器は、図1に示すように、アナログ直並
列変換回路1と、複数のパスメトリック算出器2,2′
とから構成されている。
【0022】以下、本器の各部を説明する。アナログ直
並列変換回路1は、入力された受信データ(デジタル)
を2ビットを単位としてアナログの電圧の大きさに変換
して、パスメトリック算出器2,2′に出力するもので
ある。具体的には、例えば、互いに異なる電圧V0,V
1,V2,V3が予め設定されており、アナログ直並列
変換回路1は、「00」のときV0に、「01」のとき
V1に、「11」のときV2に、「10」のときV3に
変換する。
【0023】尚、V0とV1、V1とV2、V2とV3
とは、それぞれ等間隔の電圧となっているとする。すな
わち、間隔をΔVとすると、V1=V0+ΔV、V2=
V1+ΔV、V3=V2+ΔVとなっているものであ
る。
【0024】アナログ直並列変換回路1は、また、入力
されたビット列の最初の2ビットから作られる電圧をパ
スメトリック算出器2aに出力し、次の2ビットをパス
メトリック算出器2b及び2cに出力するというよう
に、順次振り分けて出力するものである。この出力動作
については、アナログシフトレジスタ又はアナログデマ
ルチプレクサによって実現できるものである。
【0025】パスメトリック算出器2は、図11に示す
ビタビ復号化におけるトレリス線図の格子点に配置さ
れ、1つのアナログ直並列変換回路1からの入力を受け
て、その入力と予め設定されているシンボルメトリック
とからパスメトリックを算出し、前段から入力される1
のパスメトリックと算出されたパスメトリックとの和を
後段のパスメトリック算出器2,2′に出力するもので
ある。
【0026】パスメトリック算出器2′は、パスメトリ
ック算出器2と同様に、図11に示すビタビ復号化にお
けるトレリス線図の格子点に配置され、1つのアナログ
直並列変換回路1からの入力を受けて、その入力と予め
設定されているシンボルメトリックとからパスメトリッ
クを算出し、前段から入力される2のパスメトリックの
うち、小さい値となる方を選択して格納し、その選択し
たパスメトリックと算出されたパスメトリックとの和を
後段のパスメトリック算出器2′に出力するものであ
る。
【0027】すなわちパスメトリック算出器2,2′
は、従来技術の説明で用いられた図11に示される各格
子点での数値を格納しているようになる。
【0028】次に、本器の動作を具体的に説明すると、
アナログ直並列変換回路1が受信したビット列の入力を
受けて、それを2ビット毎に区切り、それぞれをアナロ
グの電圧に変換してパスメトリック算出器2,2′に出
力する。すると、パスメトリック算出器2,2′がパス
メトリックを順次演算し、該格子点に対応するパスメト
リックの値のうち最小のものを格納しているようにな
る。
【0029】そこで、従来と同様に、これらパスメトリ
ック算出器2,2′が格納している値を走査して、生き
残り経路を検出し、原文を再生する。
【0030】次に、アナログ直並列変換回路1と、パス
メトリック算出器2の具体的な回路構成について図2〜
図5を用いて説明する。図2は、アナログシフトレジス
タの回路の一例の回路図であり、図3は、アナログデマ
ルチプレクサの回路の一例の回路図であり、図4は、パ
スメトリック算出器2の回路の一例の回路図であり、図
5は、パスメトリック算出器2′の回路の一例の回路図
である。
【0031】まず、アナログ直並列変換回路1をアナロ
グシフトレジスタで構成した場合について説明すると、
図2に示すアナログシフトレジスタは、バッファ11
と、複数のサンプルホールド回路12とから構成されて
いる。サンプルホールド回路12の数は、復号化する1
ブロックあたりのビット数に等しくなっている。
【0032】各部を説明すると、バッファ11は、Vi
nから入力される電圧V0〜V3を一時的に留保するも
ので、具体的には、図6(a)又は(b)に示すような
回路であり、これらの動作は既に広く知られたものであ
る。図6は、バッファの回路の例を示す回路図である。
そして、サンプルホールド回路12は、クロックのパル
スの入力を受けて、該パルスがH(ハイ)になり、L
(ロー)になって1周期進行するにつれて、前段のバッ
ファ11又は、サンプルホールド回路12から入力を受
けて、後段のバッファ11又はサンプルホールド回路1
2に出力するものである。
【0033】具体的には、サンプルホールド回路12
は、図7に示すように、3つのバッファと、2つのコン
デンサと、入力されるクロックパルスがHのとき開放と
なり、Lのとき閉じる第1のスイッチ(SW1)と、L
のとき開放となり、Hのとき閉じる第2のスイッチ(S
W2)とから構成される回路によって実現できるもので
ある。図7は、サンプルホールド回路12の一例を表す
回路図である。
【0034】また、アナログ直並列回路1は、図3に示
すアナログデマルチプレクサによって構成しても構わな
い。図3に示すアナログデマルチプレクサは、バッファ
11と、コンデンサと、スイッチ13とから構成されて
いる。
【0035】以下各部を説明すると、バッファ11は前
述のアナログシフトレジスタに用いられていたものと同
じものである。そして、スイッチ13は、クロックのパ
ルスが入力されるごとに順次接点が切替わっていくもの
である。具体的には、接点Aにスイッチが接していると
きに、パルスが1周期進行すると、接点がBに切替わる
ようになっているものである。
【0036】尚、アナログ直並列回路1をアナログシフ
トレジスタとアナログデマルチプレクサのどちらで実現
した場合であっても、クロックのパルスは、入力される
受信データのビット列2ビットあたりに1周期進行する
ようになっている。そして、どちらの場合にも、TP1
から最初の2ビットに対応する電圧、V0〜V3が出力
され、以下順に対応する電圧が出力され、TPnから最
後の2ビットに対応する電圧が出力されるようになって
いる。
【0037】次に、パスメトリック算出器2は、図4に
示すように、制御部21と、減算器22と、ユークリッ
ド距離算出器23と、加算器24と、サンプルホールド
回路25とから構成されている。
【0038】以下、パスメトリック算出器2の各部を説
明する。制御部21は、予め設定された、シンボルメト
リックを電圧にて減算器22に出力するものである。減
算器22は、制御部21と、アナログ直並列回路1とか
ら電圧の印加を受けて、その電圧の差を算出し、ユーク
リッド距離算出器23に出力するものである。すなわ
ち、減算器22の出力は、シンボルメトリックと、入力
されたビットの値との差であるので、その絶対値がハミ
ング距離となるものである。具体的には、制御部21
と、アナログ直並列回路1とから出力される電圧の差
は、ΔVの倍数となっているので、その係数がハミング
距離となる。
【0039】ユークリッド距離算出器23は、入力され
た電圧の二乗に相当する電圧を出力する二乗回路であ
り、減算器22から入力された電圧の二乗(ハミング距
離の二乗)を加算器24に出力するものである。ユーク
リッド距離算出器23は、図8に示すような回路によっ
て実現できるものである。図8は、ユークリッド距離算
出器23の一例を表す回路図である。
【0040】加算器24は、前段から入力されるパスメ
トリックに対応する電圧と、ユークリッド距離算出器2
3から入力されるハミング距離の二乗に対応する電圧と
を加算して、サンプルホールド回路25に出力するもの
である。
【0041】サンプルホールド回路25は、加算器24
から入力された電圧を格納するものである。また、サン
プルホールド回路25は、格納している電圧をパスメト
リックとして後段のパスメトリック算出器2,2′に出
力するものである。
【0042】ここで、図8に示すユークリッド距離算出
器23の動作について説明する。ユークリッド距離算出
器23は、図8に示すように、A/D変換器31と、ス
イッチ32と、インピーダンス素子33と、オペアンプ
34とから主に構成されている。
【0043】ユークリッド距離算出器23の各部を説明
すると、A/D変換器31は、入力された電圧をデジタ
ル値に変換し、そのビットパターンでスイッチ32を開
閉するものである。具体的には、例えば、5ビットのデ
ジタル値に変換したものとすると、その値が「1001
1」であるとすると、スイッチ32a,32d,32e
は閉じられ、スイッチ32b,32cは開かれるように
なる。
【0044】インピーダンス素子33は、コンデンサ等
で構成できるものであり、変換されたデジタル値のMS
Bに相当するスイッチ32aに接続されているインピー
ダンス素子33から順に、そのインピーダンスが大きく
なるものである。つまり、各スイッチ32に印加される
電圧は、該スイッチ32のビットの重みに対応している
ようにインピーダンスが調整されている。
【0045】オペアンプ34は、スイッチ32から出力
される電圧の入力を受けて、それを出力するものであ
る。また、オペアンプ34には、帰還インピーダンスが
接続されている。
【0046】次に、ユークリッド距離算出器23の動作
を説明すると、入力された電圧は、A/D変換器31に
よってデジタル値に変換され、そのビットパターンでス
イッチ32が開閉される。そして、そのスイッチ32に
インピーダンス素子33を介して入力を受ける電圧が印
加される。
【0047】そして、その電圧の二乗に対応する電圧が
オペアンプ34に入力されることとなり、その電圧が出
力される。
【0048】次に、パスメトリック算出器2の動作を説
明する。減算器22が、アナログ直並列回路1から電
圧、例えばV1の印加を受けて、その電圧V1と、制御
部21から入力される電圧、例えばV2との差に該当す
る電圧V1−V2=−ΔVをユークリッド距離算出器2
3に出力する。
【0049】そして、ユークリッド距離算出器23が、
(V1−V2)(V1−V2)=ΔV・ΔVを加算器2
4に出力する。そして、加算器24が、入力されるパス
メトリックVkと該ユークリッド距離算出器23の出力
ΔV・ΔVとの和、Vk+ΔV・ΔVをサンプルホール
ド回路25に出力する。サンプルホールド回路25が該
電圧Vk+ΔV・ΔVを格納する。こうして、パスメト
リック算出器2は、従来の図11に示す格子点内の数値
の二乗の値を各対応する格子点で格納しているようにな
る。
【0050】次にパスメトリック算出器2′は、図5に
示すように、制御部21′と、減算器22と、ユークリ
ッド距離算出器23と、加算器24と、サンプルホール
ド回路25と、スイッチ26と、比較切替器27とから
構成されている。
【0051】以下、各部を説明するが、減算器22と、
ユークリッド距離算出器23と、加算器24と、サンプ
ルホールド回路25とは、前述したパスメトリック算出
器2のものと同様のものであるので、その説明を省略す
る。
【0052】制御部21′は、予め設定された、複数の
シンボルメトリックをスイッチ26を介して減算器22
に出力するものであり、同時にスイッチ26に切替信号
を出力するものである。
【0053】スイッチ26は、パスメトリックの入力を
受けるパスメトリック算出器2,2′を選択するスイッ
チである。具体的には、スイッチ26bの接点Aに接続
されているパスメトリック算出器2,2′から、加算器
24が入力を受けるときには、スイッチ26a、26c
ともに、接点Aに接続するようになっている。
【0054】比較切替器27は、サンプルホールド回路
25a〜25nを走査して、格納されている値の中で最
も小さいものをサンプルホールド回路25xに出力する
ものである。
【0055】次に、パスメトリック算出器2′の動作に
ついて説明する。パスメトリック算出器2′は、2以上
のパスメトリックの入力を受けることができるものであ
るが、ここでは、簡単のため、入力されるパスメトリッ
クが2つの場合について、各入力されるパスのパスメト
リックが接点Aが「10」と接点Bが「01」である場
合を例にとって説明する。
【0056】減算器22にアナログ直並列回路1から電
圧V1(デジタル値で「01」を表すものと仮定してい
る)が印加されると、減算器22が、もう一方の接点に
スイッチ26aの接点Aを介して、スイッチ26bの接
点Aに接続されるパスメトリック「10」の値に対応し
て電圧V3(デジタル値で「10」を表すものと仮定し
ている)を得ることになるので、その差、V1−V3が
ユークリッド距離算出器23に出力される。
【0057】ユークリッド距離算出器23が入力された
値の二乗値(V1−V3)(V1−V3)=4ΔV・Δ
Vを出力し、加算器24が該4ΔV・ΔVとスイッチ2
6bの接点Aに印加されるパスメトリック値の電圧Vk
とを加算して、Vk+4ΔV・ΔVをスイッチ26cに
出力する。尚、Vkもまた、V0〜V3の2電圧の電圧
差の二乗値の和であることから、Vk=kΔV・ΔV
(ただし、kは正の整数)となっている。そして、サン
プルホールド回路25aが、その値Vk+4ΔV・ΔV
を格納する。
【0058】そして、制御部21′が切替信号をスイッ
チ26に出力し、スイッチ26は接点Bに切替わる。そ
して、減算器22が、制御部21′から、スイッチ26
aを介して、電圧V1を得ているので、V1−V1=0
をユークリッド距離算出器23に出力する。
【0059】ユークリッド距離算出器23が、その二乗
値0を加算器24に出力し、加算器24が、スイッチ2
6bの接点Bを介して入力される電圧Vk′と、ユーク
リッド距離算出器23から入力される0との和、0+V
k′=Vk′をスイッチ26cに出力する。ここで、V
k′もまた、V0〜V3の2電圧の電圧差の二乗の和で
あることから、Vk′=k′ΔV・ΔV(ただし、k′
は正の整数)となっている。
【0060】すると、スイッチ26cが接点Bに接して
いるので、サンプルホールド回路25bがVk′を格納
する。そしてVk′<Vk+4ΔV・ΔVとすると、比
較切替器27が、サンプルホールド回路25bに格納さ
れているVk′が最も小さい値であるので、それをサン
プルホールド回路25xに出力する。そして、サンプル
ホールド回路25xが値Vk′を格納する。こうして、
パスメトリック算出器2′は、従来の図11にある、対
応する格子点での値を表す電圧(二乗値)を格納してい
るようになる。
【0061】本実施の形態の最尤復号器によれば、DS
Pを用いずにアナログ回路によってビタビ復号化におけ
る格子点数値を算出するようにしているので、一括して
処理を行うことができ、高速化を図っても消費電力が増
大することがなく、消費電力を低減できる効果がある。
【0062】
【発明の効果】請求項1〜4記載の発明によれば、アナ
ログ直並列変換回路で、入力データを2ビット単位でア
ナログの電圧値に変換し、その2ビット単位の電圧値を
順次振り分けて並列的に出力し、ビタビ復号化における
トレリス線図の格子点に各々配置された複数のパスメト
リック算出回路で、予め設定されたシンボルメトリック
と前記アナログ直並列変換回路からの値の差の二乗をハ
ミング距離としてパスメトリックを算出して前段から入
力されるパスメトリックと算出したパスメトリックの和
を後段に出力する最尤復号器としているので、アナログ
回路を用いて処理を行うことで消費電力を低減できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る最尤復号器の構成ブロック図であ
る。
【図2】アナログシフトレジスタの回路の一例の回路図
である。
【図3】アナログデマルチプレクサの回路の一例の回路
図である。
【図4】パスメトリック算出器2の回路の一例の回路図
である。
【図5】パスメトリック算出器2′の回路の一例の回路
図である。
【図6】バッファの回路の例を示す回路図である。
【図7】サンプルホールド回路12の一例を表す回路図
である。
【図8】ユークリッド距離算出器23の一例を表す回路
図である。
【図9】畳み込み符号化の状態遷移図である。
【図10】畳み込み符号化の状態遷移を表すトレリス線
図である。
【図11】ビタビ復号化を説明するトレリス線図であ
る。
【符号の説明】
1…アナログ直並列回路、 2,2′…パスメトリック
算出器、 11…バッファ、 12…サンプルホールド
回路、 13…スイッチ、 21,21′…制御部、
22…減算器、 23…ユークリッド距離算出器、 2
4…加算器、25…サンプルホールド回路、 26…ス
イッチ、 27…比較切替器、 31…A/D変換器、
32…スイッチ、 33…インピーダンス素子、 3
4…オペアンプ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−84082(JP,A) 特開 平8−32457(JP,A) 特開 平2−170726(JP,A) 特開 昭53−131717(JP,A) 特開 平9−312576(JP,A) 米国特許5430768(US,A) 国際公開91/3881(WO,A) IEEE TRANS.COMM., VOL.44,NO.2,P.165−171 PROC.OF IEEE 1995 C USTOM INTTEGRATED CIRCUITS CONF.P.567 −570 IEEE JSAC,VOL.10,N O.1,1992,P.277−288 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 13/00 - 13/22

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データを2ビット単位で電圧値に変
    換し、前記2ビット単位の電圧値を順次振り分けて並列
    的に出力するアナログ直並列変換回路と、ビタビ復号化
    におけるトレリス線図の格子点に各々配置され、前記ア
    ナログ直並列変換回路からの入力を受けて、予め設定さ
    れたシンボルメトリックと前記アナログ直並列変換回路
    からの値の差の二乗をハミング距離としてパスメトリッ
    クを算出して前段から入力されるパスメトリックと前記
    算出したパスメトリックの和を後段に出力する複数のパ
    スメトリック算出器とを有することを特徴とする最尤復
    号器。
  2. 【請求項2】 パスメトリック算出器は、予め設定され
    たシンボルメトリックに対応する電圧を出力する制御部
    と、前記制御部から出力される電圧とアナログ直並列変
    換回路から出力される電圧との差を算出する減算器と、
    前記減算器で算出された電圧値の二乗値をハミング距離
    として算出するユークリッド距離算出器と、前段から入
    力されるパスメトリックに対応する電圧とハミング距離
    に対応する電圧とを加算する加算器と、前記加算器から
    入力された電圧を保持するサンプルホールド回路とを具
    備するパスメトリック算出器であることを特徴とする請
    求項1記載の最尤復号器。
  3. 【請求項3】 アナログ直並列変換回路におけるアナロ
    グ電圧値の順次振り分けて並列的に出力する動作をアナ
    ログレジスタ又はアナログデマルチプレクサにより実現
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の最尤
    復号器。
  4. 【請求項4】 パスメトリック演算器における前段のも
    のは、1のアナログ直並列回路からの入力を受けてパス
    メトリックを算出し、入力される1のパスメトリックと
    前記算出したパスメトリックとの和を後段に出力するも
    のであり、前記後段のものは、1のアナログ直並列回路
    からの入力を受けてパスメトリックを算出し、入力され
    る2のパスメトリックのうち小さい値を選択し、前記選
    択したパスメトリックと前記算出したパスメトリックと
    の和を出力するものであることを特徴とする請求項1又
    は請求項2記載の最尤復号器。
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IEEE TRANS.COMM.,VOL.44,NO.2,P.165−171
PROC.OF IEEE 1995 CUSTOM INTTEGRATED CIRCUITS CONF.P.567−570

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