JP2797813B2 - 局所排気装置 - Google Patents

局所排気装置

Info

Publication number
JP2797813B2
JP2797813B2 JP3124792A JP3124792A JP2797813B2 JP 2797813 B2 JP2797813 B2 JP 2797813B2 JP 3124792 A JP3124792 A JP 3124792A JP 3124792 A JP3124792 A JP 3124792A JP 2797813 B2 JP2797813 B2 JP 2797813B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
cooling water
exhaust duct
local
inner peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3124792A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05231632A (ja
Inventor
恭範 三尾
利美 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP3124792A priority Critical patent/JP2797813B2/ja
Publication of JPH05231632A publication Critical patent/JPH05231632A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2797813B2 publication Critical patent/JP2797813B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Incineration Of Waste (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば工場内における
熱処理用の焼入炉や焼戻炉に代表されるような要局所排
気部での局所排気を目的とした局所排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば焼入炉の焼入油槽で用いられる局
所排気装置として図3に示す構造のものが知られてい
る。これは、軸流タイプの排気ファン2を有する排気ダ
クト1の下端部1aをスカート状に拡がる排気フード3
を介して焼入油槽4の上方に臨ませる一方、前記排気ダ
クト1の上端部1bを工場建屋の屋根5から屋外に臨ま
せ、焼入油槽4で発生する油煙等の排煙Sを排気ファン
2により排気ダクト1側に吸引して屋外に排出するよう
にしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の局
所排気装置においては、長期間の運転により排気ダクト
1や排気フード3の内周面に油煙に含まれるオイルミス
トが付着するのに加え、排気ダクト1や排気フード3が
排煙Sにより加熱されることから、万一、焼入処理の際
に焼入油槽4側で瞬間的に熱風や火炎が発生するような
ことがあると、火災に至らないまでも前記排気ダクト1
や排気フード3に付着しているオイルミストに引火する
おそれがあり、例えば火災警報装置や自動消火装置の作
動を招く結果となって好ましくない。
【0004】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、排気(排煙)に含まれるオイルミスト等の
成分を捕集して排気ダクトの内周面での付着物の発生を
可及的に抑制するとともに、排気ダクト自体を冷却する
ことによって前記付着物への引火を防止した構造を提供
しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、局所排気が必
要な要局所排気部に排気フードを介して排気ダクトの下
端部を臨ませるとともに、前記排気ダクトの上端部を屋
外に臨ませ、前記排気ダクトに設けた排気ファンにより
要局所排気部の排気を吸引して屋外に排出するようにし
た局所排気装置において、前記排気ダクトに、前記排気
ファンの運転中は常時排気ダクトの上方から冷却水を放
出して、この冷却水を前記排気ダクトの内周面に沿って
下方まで流下させる冷却水放出手段を設けたことを特徴
としている。
【0006】そして、前記排気ダクトに沿って流下した
冷却水を回収して循環再使用することが水資源の有効活
用の上で望ましい。
【0007】
【作用】この構造によると、少なくとも排気ファンが運
転されているかぎり排気ダクトの内周面に沿って冷却水
が流れている。したがって、排気ダクトを通って排出さ
れる排気にオイルミスト等の成分が含まれていても、排
気ダクトの内周面が冷却水で保護され、しかもオイルミ
スト等の成分は排気ダクト内を流れる冷却水との接触に
よって捕集されることから、排気ダクトの内周面とオイ
ルミスト等の成分とが直接接触することがなく、これに
よって排気ダクトの内周面でのオイルミスト等の成分の
付着を防止できる。
【0008】また、上記のように排気ダクトの内周面を
冷却水が流れることで排気ダクトが冷却されていること
から、仮に排気ダクトの内周面にオイルミスト等の成分
が付着したとしてもそれらの成分への引火を防止するこ
とができる。
【0009】
【実施例】図1,2は本発明の一実施例を示す図で、図
3と同様に焼入油槽4での排気を目的とした局所排気装
置の例を示しており、図3と共通する部分には同一符号
を付してある。
【0010】図1,2に示すように、排気ダクト1の上
部と下部の二箇所には冷却水放出手段として円環状のシ
ャワーヘッド6,7が個別に設けられており、これらの
シャワーヘッド6,7には冷却水タンク8内の水が冷却
水Wとしてポンプ9により送水配管10を通して供給さ
れるようになっている。
【0011】前記シャワーヘッド6,7は、図2に示す
ように排気ダクト1の直径よりも小さくなるように所定
のパイプ材をリング状に曲げて形成したもので、そのシ
ャワーヘッド6,7の外周には斜め下方を指向する複数
のノズル穴11が円周方向に沿って等ピッチで形成され
ている。したがって、各シャワーヘッド6,7は排気ダ
クト1の内周面に対しその斜め下方に向けて冷却水Wを
噴射し、噴射された冷却水Wは排気ダクト1の内周面に
沿って下方に流れることになる。
【0012】前記排気ダクト1のうち排気ファン2の上
流側には上下二段にわたって受水チャンネル12,13
が設けられている一方、排気フード3内にも整流板14
と一体となった比較的大きな受水槽15が設けられてい
るとともに、受水槽15の上方には外側への冷却水Wの
飛散を防ぐ水切り板16が設けられている。そして、前
記上方側のシャワーヘッド6から噴射されて排気ダクト
1内を流下した冷却水Wが受水チャンネル12または1
3で回収された上で回収配管17を通って冷却水タンク
8に戻され、また下方側のシャワーヘッド7から噴射さ
れて排気フード3の上部まで流下した冷却水Wが全て受
水槽15で回収された上で回収配管18を経て冷却水タ
ンク8に戻されるようになっている。
【0013】なお、上下二段の受水チャンネル12,1
3のうち下段側の受水チャンネル13は、上段の受水チ
ャンネル12で回収しきれなかった冷却水Wを回収する
ために上段の受水チャンネル12よりも排気ダクト1の
中心部側まで臨ませてある。
【0014】一方、前記冷却水タンク8にはフィルター
19およびボールタップバルブ(フロートバルブ)20
が設けられている。そして、フィルター19は回収配管
17,18から冷却水タンク8に戻される冷却水Wに含
まれる異物を除去する役目をし、またボールタップバル
ブ20は蒸発等のために冷却水タンク8内の水位が低下
した場合にそのボール(フロート)の変位に応じて給水
管21の開口部を開いて所定の水位になるまで冷却水を
自動的に補充・給水する役目をする。
【0015】なお、図1において、実線の矢印は冷却水
Wの流れを示しており、また破線の矢印は排煙Sの流れ
を示している。
【0016】したがって、本実施例構造によると、ポン
プ9は排気ファン2の起動に連動するようになっている
ことから、排気ファン2の運転を開始するとポンプ9が
起動して各シャワーヘッド6,7に冷却水Wが供給さ
れ、各シャワーヘッド6,7は排気ダクト1の内周面に
対して冷却水Wを吹き付ける一方、焼入油槽4での焼入
処理により発生した油煙等の排煙Sは排気フード3から
排気ファン2により排気ダクト1側に吸引されて屋外に
排出される。
【0017】そして、前述したように排気ファン2が運
転されているかぎり各シャワーヘッド6,7から常時冷
却水Wが放出されることから、上方のシャワーヘッド6
から放出された冷却水Wは、排気ダクト1の内周面に沿
って下方に流れた上で受水チャンネル12もしくは13
で回収されて冷却水タンク8に戻される。また下方のシ
ャワーヘッド7から放出された冷却水Wは、排気ダクト
1の下端部1aから排気フード3の上部内周面に沿って
流れた上で受水槽15で回収されて冷却水タンク8に戻
され、実質的に排気ダクト1の内周面を冷却水Wが常時
循環している。
【0018】そのため、冷却水Wの冷却作用によって排
気ダクト1が常時冷却される一方、排気ダクト1の内周
面が冷却水Wの流れで覆われていることから、冷却水W
が流れている部分では、焼入油槽4で発生した上で排気
ダクト1内を通流する油煙等の排煙Sが排気ダクト1の
内周面に直接接触することはない。そして、排気ダクト
1内を通流する油煙等の排煙Sは、逆に排気ダクト1内
を流れる冷却水Wと接触することによってその排煙に含
まれるオイルミスト等の成分が冷却水Wに捕集され、排
煙Sは冷却水Wとの接触により浄化された上で排気ダク
ト1の上端部1bから屋外に排出される。
【0019】したがって、排煙Sに含まれるオイルミス
ト等の排気ダクト1の内周面への付着を防止できるとと
もに、従来のように焼入油槽4側で熱風あるいは火炎が
発生したとしてもそれらが排気ダクト1に付着したオイ
ルミストに引火することもない。
【0020】また、上下のシャワーヘッド6,7から噴
射された冷却水Wは上下二段の受水チャンネル12,1
3や受水槽15で確実に集められた上で回収され、しか
も受水槽15に流れ込む冷却水Wの外側への飛散が水切
り板16や受水槽15のフランジ部22で阻止されるこ
とから、冷却水Wが焼入油槽4に混入するようなことは
全くない。
【0021】ここで、本発明は前記実施例に例示した焼
入炉の焼入油槽4以外の要局所排気部にも適用できるこ
とは言うまでもない。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、排気ダク
トに設けた冷却水放出手段から冷却水を放出して排気ダ
クトの内周面に沿って冷却水を流すようにしたことによ
り、冷却水によって排気ダクトが冷却されることはもち
ろんのこと、冷却水による排気(排煙)の浄化作用のた
めに排気に含まれるオイルミスト等の成分が冷却水によ
って捕集されることから、仮に排気にオイルミストが含
まれている場合でもオイルミストが排気ダクトの内周面
に付着することがなく、従来のように排気ダクトの内周
面に付着したオイルミストに引火するおそれがなくなっ
て安全性が一段と向上する。
【0023】また、上記のように排気ダクトへのオイル
ミスト等の付着を防止できることによって局所排気装置
の清掃に要する工数を削減できるほか、屋外に排出され
る排気が予め冷却水によって浄化されることから、排気
による大気の汚染も未然に防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す局所排気装置の構成説
明図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】従来の局所排気装置の一例を示す構成説明図。
【符号の説明】
1…排気ダクト 1a…下端部 1b…上端部 2…排気ファン 3…排気フード 4…焼入油槽(要局所排気部) 6,7…シャワーヘッド 8…冷却水タンク 9…ポンプ 12,13…受水チャンネル 15…受水槽 S…排煙 W…冷却水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 47/00 B01D 53/34 C21D 1/00 F23J 11/00 F23J 15/00 F24F 7/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 局所排気が必要な要局所排気部に排気フ
    ードを介して排気ダクトの下端部を臨ませるとともに、
    前記排気ダクトの上端部を屋外に臨ませ、前記排気ダク
    トに設けた排気ファンにより要局所排気部の排気を吸引
    して屋外に排出するようにした局所排気装置において、 前記排気ダクトに、前記排気ファンの運転中は常時排気
    ダクトの上方から冷却水を放出して、この冷却水を前記
    排気ダクトの内周面に沿って下方まで流下させる冷却水
    放出手段を設けたことを特徴とする局所排気装置。
JP3124792A 1992-02-19 1992-02-19 局所排気装置 Expired - Fee Related JP2797813B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3124792A JP2797813B2 (ja) 1992-02-19 1992-02-19 局所排気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3124792A JP2797813B2 (ja) 1992-02-19 1992-02-19 局所排気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05231632A JPH05231632A (ja) 1993-09-07
JP2797813B2 true JP2797813B2 (ja) 1998-09-17

Family

ID=12326047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3124792A Expired - Fee Related JP2797813B2 (ja) 1992-02-19 1992-02-19 局所排気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2797813B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05231632A (ja) 1993-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1142621B1 (en) Exhaust gas treating device
US5900217A (en) Apparatus for purifying waste gases
AU667467B2 (en) Magnetic water activating process and apparatus for reducing corrosion and lime deposits from flowing water
JP2009018290A (ja) 排ガス洗浄装置
EP0637977B1 (en) Installation for fighting fire
RU2143087C1 (ru) Способ удаления отложений с внутренних и наружных поверхностей подводящих сопл или подводящих труб топочных установок (варианты) и устройство для осуществления способа
JP2797813B2 (ja) 局所排気装置
RU2080392C1 (ru) Устройство для отвода и управления охлаждением горячих конвертерных газов
US3702756A (en) Smokeless antitoxic burner apparatus
JP3269964B2 (ja) ごみ処理設備における噴霧ノズル装置
KR100471923B1 (ko) 백연 및 미스트 방지용 세정장치 및 그 세정방법
US4294432A (en) Method and apparatus for cooling BOF hood paneling
US3796549A (en) Air scrubber apparatus
JP2565807Y2 (ja) ガス冷却室のノズル部清掃装置
CN209917525U (zh) 一种烟雾处理装置
JP3369051B2 (ja) ごみ処理設備における噴霧ノズル装置
RU193389U1 (ru) Центробежный гидрофильтр
JPH07251021A (ja) バグフィルタによる排ガス処理装置
SU1553793A1 (ru) Жарова труба камеры сгорани
JPH0483513A (ja) 脱硫装置
KR800000825B1 (ko) 매연 정화기
JPS576294A (en) Heat exchanger
JPH11151418A (ja) 半導体製造排ガス除害機の火炎防止装置
SU1206450A1 (ru) Глушитель-искрогаситель
JP3447152B2 (ja) 低温域ガス減温塔

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080703

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees