JP2797383B2 - カルボン酸エステルの製造法 - Google Patents

カルボン酸エステルの製造法

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JP2797383B2 JP1073764A JP7376489A JP2797383B2 JP 2797383 B2 JP2797383 B2 JP 2797383B2 JP 1073764 A JP1073764 A JP 1073764A JP 7376489 A JP7376489 A JP 7376489A JP 2797383 B2 JP2797383 B2 JP 2797383B2
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清次 長沢
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、カルボン酸アミドとアルコールと一酸化炭
素より効率良くカルボン酸エステルを製造する方法に関
する。
カルボン酸エステルは、工業的に重要な化合物であ
り、カルボン酸アミドからのカルボン酸エステルの製造
法としては、酢酸アミドからの酢酸メチルの製造、メタ
クリル酸アミドからのメタクリル酸メチルの製造、アク
リル酸アミドからのアクリル酸メチルの製造、α−ヒド
ロキシイソ酪酸アミドからのα−ヒドロキシイソ酪酸メ
チルの製造等がある。
(従来の技術) カルボン酸アミドからのカルボン酸エステルの製造法
としては、従来硫酸の存在下でカルボン酸アミドとアル
コールを反応させる方法が知られており、メタクリル酸
メチルの工業的製造法として広く実施されている。しか
しながら、この方法では膨大な量の酸性硫安が副生し、
その処理に多大の費用を要するの共に、高価な耐蝕性の
製造装置を必要とすると云う問題がある。
これらの欠点を解消する為、硫酸を使用せずに、カル
ボン酸アミドとアルコールを接触的に反応させてカルボ
ン酸エステルを製造する方法が知られている。しかしな
がら、この方法の場合には目的とするカルボン酸エステ
ルの収率及び選択率が低く、工業的には満足できるもの
ではない。
又更に、本反応では多量のアンモニアが生成し、その
分離回収が必要なこと、及び生成するカルボン酸との反
応によりアンモニウム塩を生ずること等、工業的実施に
は種々の難点を有している。
一方、アンモニアが生成しない方法とては、特開昭58
−55444及び特開昭60−78937において、アルコールの代
わりにギ酸エステルを用い、カルボン酸アミドとの反応
によりカルボン酸エステルとホルムアミドを製造する方
法が開示されている。
特開昭58−55444は、有機酸又は無機酸の金属塩、或
いは金属キレート化合物等の主触媒と窒素又はリンを含
む有機化合物の促進剤を併用する方法であるが、カルボ
ン酸エステルの収率は工業的には不充分であり、又触媒
系も高価である等の難点がある。
特開昭60−78937は、アミジンや第三級アミンに、更
に金属カルボニルを組合せた触媒系を使用し、一酸化炭
素加圧下にて反応を行なう方法である。しかしながら、
カルボン酸エステルへの選択率は比較的良好であるが、
毒性のある金属カルボニルを使用すること、又触媒系が
高価である等の難点がある。
又、これらのギ酸エステルを原料とする方法において
は、ギ酸エステルの調達が必ずしも容易とは限らず、カ
ルボン酸エステル製造に立地上の制約を受けると云う問
題がある。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、ギ酸エステルの代わりにアルコールと
一酸化炭素を使用する方法、即ちカルボン酸アミドとア
ルコールと一酸化炭素の反応によりカルボン酸エステル
とホルムアミドを製造する方法について鋭意検討し、本
発明に到達した。
即ち、上記反応に金属アルコラートを触媒とすること
により、公知の方法に比較して極めて温和な条件におい
て反応を進行させ、且つ目的物のカルボン酸エステルと
ホルムアミドを高選択率で得ることを見出し、本発明を
完成させるに至った。
以下に、本発明について説明する。
本発明の方法に使用されるカルボン酸アミドは、脂肪
族又は芳香族のカルボン酸アミド、α−ヒドロキシカル
ボン酸アミド、或いはα−アミノカルボン酸アミドであ
り、ニトリルの水和やアミンと一酸化炭素の反応等で合
成されるものである。例えば、アセトアミド、乳酸アミ
ド、アクリル酸アミド、メタクリル酸アミド、ベンズア
ミド、α−ヒドロキシイソ酪酸アミド、アラニンアミド
等である。
本発明の方法に用いられるアルコールは、炭素数1〜
10の脂肪族アルコールであり、例えば、メタノール、エ
タノール、1−プルパノール、2−プロパノール、1−
ブタノール、2−ブタノール、1−ペンタノール、2−
ペンタノール、3−ペンタノール、1−ヘキサノール、
2−ヘキサノール、3−ヘキサノール、2−エチルヘキ
サノール、1−オクタノール、2−オクタノール、3−
オクタノール等がある。
本発明の方法に用いられる金属アルコラートは、リチ
ウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、或いは
マグネシウム、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類
金属の中の一種又は二種以上と脂肪族アルコールから容
易に合成されるものである。従って、一旦金属アルコラ
ートとなした後に反応に使用しても良いし、又はアルカ
リ金属、或いはアルカリ土類金属のままで使用しても良
い。
金属アルコラートの代表例としては、ナトリウムメチ
ラート、ナトリウムエチラート、ナトリウムブチラー
ト、カリウムメチラート、リチウムメチラート、マグネ
シウムメチラート、カルシウムメチラート、バリウムメ
チラート等が挙げられる。
以下に、本発明の方法を詳しく説明する。
金属アルコラートの使用量は、原料カルボン酸アミド
1モル当り0.001〜0.3モルであり、特に0.003〜0.2モル
の範囲が好ましい。
原料アルコールの使用量は、カルボン酸アミド1モル
当り1〜20モルであり、好ましくは5〜10モルの範囲で
ある。アルコールを過剰に使用するのは、一般にカルボ
ン酸アミドが常温では固体であることから、その溶媒と
しての効果を勘案してのことである。
一方、反応系に仕込む一酸化炭素は、分圧として10〜
500kg/cm2、好ましくは30〜300kg/cm2の範囲である。
反応温度及び反応時間は、原料の種類及び触媒の仕込
量、更には目標反応率及び選択率等によって広い範囲を
選び得るものであり一概に決められないが、一般的に反
応条件としては、反応温度は0〜200℃、特に20〜150℃
の範囲が好ましい。これ以下の温度では実用的な反応速
度が得られず、又これ以上の温度ではホルムアミドの分
解や触媒の失活が起こり好ましくない。
上記反応条件では、反応時間0.1〜20hrの範囲におい
て充分に目的が達せられる。
本発明において使用する金属アルコラートは、相当す
るアルコールに溶解し均一触媒系として使用する。又、
本発明の方法において反応形式としては、回分式、連続
式の何れの様態も可能であるが、工業的には連続式で実
施するのが好ましい。
〔実施例〕
以下に、実施例を挙げて本発明の方法を更に詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるもので
はない。
実施例1 内容積120mlの電磁撹拌機付きステンレス製オートク
レーブに、α−ヒドロキシイソ酪酸アミド10.3g(0.1モ
ル)、メタノール32g(1.0モル)及びナトリウムメチラ
ート0.44g(0.008モル)を仕込み、オートクレーブ内を
一酸化炭素で置換した。次に、オートクレーブに一酸化
炭素を圧入し、加熱及び撹拌を開始した。
オートクレーブ内の温度を80℃に保ち、一酸化炭素を
連続的に圧入し反応圧力を40kg/cm2に維持し、3時間反
応を続けた。
反応終了後、オートクレーブを冷却し、反応生成液を
取出し、ガスクロマトグラフ分析を行った。
その結果、α−ヒドロキシイソ酪酸アミドの反応率は
65%であり、α−ヒドロキシイソ酪酸メチルへの選択率
は95%であった。又、α−ヒドロキシイソ酪酸アミド基
準のホルムアミドへの選択率は93%であった。
実施例2 仕込カルボン酸アミドを酢酸アミド5.9g(0.1モル)
に代えた他は、実施例1と同様の手法で反応させた。
酢酸アミドの反応率は76%であり、酢酸メチルへの選
択率は95%であり、ホルムアミドへの選択率は94%であ
った。
実施例3 仕込カルボン酸アミドをメタクリル酸アミド8.5g(0.
1モル)に代えた他は、実施例1と同様の手法で反応さ
せた。
メタクリル酸アミドの反応率は70%であり、メタクリ
ル酸メチルへの選択率は97%、ホルムアミドへの選択率
は95%であった。
実施例4 仕込カルボン酸アミドをニコチン酸アミド12.2g(0.1
モル)に代えた他は、実施例1と同様の手法で反応させ
た。
ニコチン酸アミドの反応率は72%であり、ニコチン酸
メチルエステルへの選択率は92%、及びホルムアミドへ
の選択率は93%であった。
実施例5 メタノールを1−ブタノール74g(1.0モル)に代えた
他は、実施例1と同様の手法で反応させた。α−ヒドロ
キシイソ酪酸アミドの反応率は75%であり、α−ヒドロ
キシイソ酪酸ブチルへの選択率は94%、及びホルムアミ
ドへの選択率は92%であった。
実施例6 ナトリウムメチラートに代えてカルシウムメチラート
を1.53g(0.015モル)用いた他は、実施例1と同様に実
施した。
その結果、α−ヒドロキシイソ酪酸アミドの反応率は
61%であり、α−ヒドロキシイソ酪酸メチルへの選択率
は93%であった。又、α−ヒドロキシイソ酪酸アミド基
準のホルムアミドへの選択率は91%であった。
実施例7 ナトリウムメチラートに代えてマグネシウムメチラー
トを1.29g(0.015モル)用いた他は、実施例1と同様に
実施した。
その結果、α−ヒドロキシイソ酪酸アミドの反応率は
64%であり、α−ヒドロキシイソ酪酸メチルへの選択率
は97%であった。又、α−ヒドロキシイソ酪酸アミド基
準のホルムアミドへの選択率は96%であった。
(発明の効果) 本発明の方法によれば、金属アルコラートを触媒に使
用することにより、カルボン酸アミドとアルコールと一
酸化炭素から、温和な反応条件において高収率を以って
カルボン酸エステルとホルムアミドを製造することが可
能となり、その工業的な意義は極めて大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (56)参考文献 特開 昭60−78937(JP,A) 特開 昭56−40652(JP,A) 特開 昭59−89646(JP,A) 特開 昭52−3015(JP,A) 特公 昭52−45688(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07C 67/20 C07C 67/36

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属アルコラートの存在下、反応温度20〜
    150℃において、カルボン酸アミドとアルコールと一酸
    化炭素を反応させることを特徴とするカルボン酸エステ
    ルの製造法。
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