JP2796809B2 - コンクリートの圧入工法 - Google Patents

コンクリートの圧入工法

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JP2796809B2 JP63212844A JP21284488A JP2796809B2 JP 2796809 B2 JP2796809 B2 JP 2796809B2 JP 63212844 A JP63212844 A JP 63212844A JP 21284488 A JP21284488 A JP 21284488A JP 2796809 B2 JP2796809 B2 JP 2796809B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この出願の発明は、型枠、鋼管柱等の閉空間内に所定
量のコンクリートを圧入して固化させるコンクリートの
圧入工法におけるコンクリートの逆流防止手段等に関す
るものである。
【従来の技術】
従来の型枠、鋼管柱等の閉空間内に所定量のコンクリ
ートを圧入して固化させるコンクリートの圧入工法にお
いては、第10図および第11図に示すように、型枠、鋼管
柱1等に開口2を設け、この開口2の周りに開閉弁3a等
の逆流防止具を備えた圧入口金物3の一端3bを嵌合し、
そのフランジ3cを型枠、鋼管柱1等に固定し、この圧入
口金物3の他端3dのフランジ3eにコンクリートの供給配
管4のフランジ4aを配管ジョイント5等を介して着脱自
在に連結し、供給配管4をコンクリートポンプ等を備え
たコンクリートの供給源に連通させている。型枠、鋼管
柱1等の閉空間1a内にコンクリートを圧入する際に、前
記圧入口金物3の開閉弁3a等の逆流防止具を移動させて
圧入口金物3の圧入口3fを開いて、コンクリートの供給
源から供給配管4等を通して型枠、鋼管柱1等の閉空間
1a内に所定量のコンクリートを圧入したら、コンクリー
トの圧入を止め、前記開閉弁3a等の逆流防止具を移動さ
せて圧入口金物3の圧入口3fを閉ざして、閉空間1a内に
圧入したコンクリートを逆流しないようにする。その
後、配管ジョイント5等を外して供給配管4を圧入口金
物3から外す。次にコンクリートの圧入を行なおうとす
る型枠、鋼管柱1等の圧入口金物に、前記圧入口金物3
から外した供給配管4を、配管ジョイント等を介して着
脱自在に取付ける。供給配管4を外した前記圧入口金物
3は、それに対応する閉空間1a内に圧入したコンクリー
トが固化した後に、型枠の場合は型枠を外した状態で、
または鋼管柱の場合はそのままの状態で、固化したコン
クリートまたは鋼管柱から突出する圧入口金物3を溶断
等により切り離し、前記の固化したコンクリートまたは
鋼管柱の面を面一にする。
【発明が解決しようとする課題】
従来のコンクリートの圧入工法においては、開閉弁3a
等の逆流防止具が故障すると閉空間1aに圧入したコンク
リートが逆流して工事現場に流出する事故が発生する恐
れがあるため、供給配管4を圧入口金物3から外す前
に、開閉弁3a等の逆流防止具がコンクリートの逆流を完
全に止めているか否かを目で見ていちいち確認する必要
があると云う欠点があり、また、圧入口金物3は、閉空
間1aに圧入したコクリートの固化後に、固化したコンク
リートまたは鋼管柱等から溶断等の手段により切り離さ
れ、切り離された圧入口金物3は、その中に固化したコ
ンクリートが充填されていて、それを取り除くには多大
の労力を要し、使い捨てにするほかない。ところが、こ
の圧入口金物3は、開閉弁3a等の逆流防止具が複雑な構
成になっていて、高価なものであるため、圧入口金物3
を使い捨てにする従来の技術は非常に不経済なものであ
ると云う欠点がある。 この発明の解決しようとする課題は、上記のような欠
点を有しないコンクリートの圧入工法を提供すること、
換言すると、コンクリートの逆流を確実に防止でき、操
作が容易で少ない経費で施工できるコンクリートの圧入
工法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
この発明の構成は、型枠、鋼管柱等の閉空間内に該閉
空間の下方部分から所定量のコンクリートを圧入して固
化させるコンクリートの圧入工法において、型枠、鋼管
柱等の下方部分に開口を設け、該開口のある型枠、鋼管
柱等の部分に前記閉空間に連通する圧入口を備えた圧入
管の一端を着脱自在に固定し、前記圧入管の他端に外力
により変形する可撓性のある部分を備えた逆止管の一端
を連結し、前記逆止管の他端にコンクリートの供給配管
の一端を着脱自在に連結し、前記供給配管の他端をコン
クリートの供給源に連通させ、供給配管、逆止管および
圧入管を通して前記閉空間内に所定量のコンクリートを
圧入した後に、逆止管の可撓性のある部分に外力を加え
て変形させて逆止管内の流路を狭め、供給配管、逆止管
等の内部のコンクリートを逆流させ、逆止管内の外力が
加えられた部分から圧入管側によった部分をコンクリー
トの骨材で閉塞させてから、逆止管から供給配管を外す
ことを特徴とするコンクリートの圧入工法にある。 この発明では、逆止管として、例えば、内圧によって
径が拡大しないが外力により変形させられる可撓性のあ
る管状の主要部と、該主要部の一方の側に連なる管状の
部分に形成された圧入管との接合部となる接合フランジ
と、前記主要部の他方の側に連なる管状の部分に形成さ
れた供給配管との接合部となる接合フランジとを備えた
ものを用いる。 逆止管の主要部を管状で外力により変形する可撓性材
料、たとえば、補強布を埋設した合成ゴムのような材料
で構成され、主要部の一方の側または他方の側に連なる
管状の部分は、同様の材料で構成しても、それらの周囲
を剛性の大きい金属材料等で補強したもので構成しても
よい。 逆止管の中間部分に与える変形は、10%程度の変形で
良く、一定時間変形を与えておくことができれば、変形
を与える手段は問わない。 また、逆止管の外力を加えて変形させる部分より供給
配管側によった部分に圧力検知センサーを設け、圧力検
知センサーによる逆止管内の外力が加えられた部分より
供給配管側によった部分の圧力低下の検知信号により逆
止管の閉塞を確認してから、逆止管から供給配管を外す
ようにすると、前記閉空間内に圧入したコンクリートが
逆流して工事現場に流出する事故をより確実に防止する
ことができる。
【作 用】
この発明は、型枠、鋼管柱等の閉空間内に所定量のコ
ンクリートを圧入した後に、逆止管の可撓性のある部分
と外力を加えて変形させて逆止管内の流路を狭め、供給
配管中のコンクリートを逆流させると、逆止管中のコン
クリート中のセメントペースト分のみが骨材に先だって
逆流し、逆止管内の外力が加えられた部分から圧入管側
によった部分で粗骨材と細骨材とが硬く固まって、逆止
管が閉塞され、この逆止管のコンクリートの骨材による
閉塞を確認してから、逆止管から供給配管を外すことが
でき、閉空間に圧入したコンクリートが逆流して工事現
場に流出することがない。
【実施例】
第1実施例は、鋼管柱内に所定量のコンクリートを圧
入して固化させる場合に本発明を適用したものである。 先ず、第1実施例で使用する装置等を、第1図ないし
第4図を使って説明する。鋼管柱11の下端を基礎Bに固
定し、鋼管柱11を基礎B上に建て構造体を構築する。鋼
管柱11はその下方に開口12を備え、圧入口13aのある圧
入管13の端部を開口12に嵌合し、そのフランジ13bの周
囲を溶接等により鋼管柱11に固定する。 第1図に示された逆止管14は、円筒形で、補強布14a
(たとえば、ナイロン糸製補強布)を埋設した合成ゴム
で構成され、その主要部14aは外側から力を作用させる
ことによりその部分の断面形状が変化するように構成さ
れ、その主要部の一方の側に連なる管状の部分14eには
圧入管13との接合部となるフランジ14bが形成され、前
記主要部14aの他方の側に連なる管状の部分14fには供給
配管17との接合部となるフランジ14cが形成され、主要
部14dの中央部分14d1に外側から力を作用させるように
なっている。 逆止管14の供給配管17側の管状の部分14fに貫通孔14g
が形成され、この貫通孔14gの雌螺子部に圧力検知セン
サー15のケース15aの雄螺子部を螺合させて、逆止管14
に圧力検知センサー15が着脱自在に固定されている。な
お、圧力検知センサー15はその検知信号の表示部と電線
15bで連結される。 第2図に示す逆止管14は、第1図に示すものと同様
に、補強布14aを埋設した合成ゴムで構成され、その両
端にフランジ14b、14cを備えている。第1図に示すもの
と相違する点は、両側の管状の部分14e、14fが主要部14
dより厚肉で、より硬い合成ゴムで構成され、端部分が
強化されている点である。 第3図に示す逆止管14は、フランジ14b、14cのある両
側の管状の部分14e、14fの外側にフランジの付いた金属
製管14gを設け、端よりの部分を強化したものである。
なお、この金属製管14gは合成ゴム中に埋め込んでも良
い。 逆止管14の端よりの部分を強化しておくと、圧力検知
センサー15の逆止管14への固定、および逆止管14の圧入
管13や供給配管17への連結等がより強固になる。 逆止管14のフランジ14bを圧入管13のフランジ13cに配
管ジョイント16を介して着脱自在に連結し、逆止管14の
フランジ14cを供給配管17のフランジ17aに配管ジョイン
ト18を介して着脱自在に連結する。この供給配管17はコ
ンクリートポンプ等を備えたコンクリートの供給源に連
通させる。 必要時に逆止管14の主要部14dの中央部分14d1の断面
形状を変化させるために、管変形具20が使われる。管変
形具20は、第4図に示され、一対の案内杆20a、20aと、
この案内杆20a、20aの両端にボルトナット、溶接等によ
り固定された連結板20b1、20b2と、前記案内杆20a、20a
により案内されかつ連結板20b1の中央の螺子孔に螺合さ
れた螺子棒20cの下端と係合する抑え板20dと、螺子棒20
cの上端に固定したハンドル20eとで構成され、抑え板20
dと連結板20b2との間に逆止管14の中央部分14dを位置さ
せて、ハンドル20eを回して、抑え板20dを移動させ、抑
え板20dと連結板20b2との間の逆止管14の中央部分14dを
必要時に変形させ得るようになっている。 次に、第1実施例のコンクリートの圧入工法を説明す
る。 管変形具20のハンドル20eを回して抑え板20dを移動さ
せ、抑え板20dが逆止管14の主要部14dの中央部分14d1
押圧して連結板20b2に押し付けない状態にする。この状
態が第1図に示す状態である。 そして、コンクリートを、その供給源から供給配管1
7、逆止管14および圧入管13を通して、鋼管柱11の閉空
間11a内に圧入する。第5図に示す状態では、逆止管14
の主要部14d中央部分14d1が変形していないから、主要
部14dの中央部分14d1は通常の横断面円筒形になってい
るので、コンクリートの圧入はスムーズに行なわれる。 第6図に示すように、閉空間11a内に所定量のコンク
リートを圧入した後に、その圧入を止める。次いで、管
変形具20のハンドル20eを回して抑え板20dを移動させ、
抑え板20dで逆止管14の主要部14dの中央部分d1を押圧
し、第4図および第6図に示すように、その中央部分14
d1を連結板20b2に押し付けて強制的に変形させ、逆止管
内の流路を狭める。その変形状態を保ちながら、コンク
リートの供給源のコンクリートポンプ等を逆転させ、今
まで圧送していたコンクリートを逆に吸引して、供給配
管17等の内部のコンクリートを逆流させる。このとき、
第7図に示すように、変形して流路が狭められ主要部14
dの中央部分d1から、生コンクリートを構成するセメン
トペースト分のみが、この部分の骨材Kに先だって逆流
する。 ところが、生コンクリートはセメントペースト分がな
くなると、その内圧で生コンクリート中の骨材と細骨材
とが硬く固まってしまって、管内閉塞を起こしてしま
う。この管内閉塞と云う閉塞現象は、多くの配管閉塞ト
ラブルの原因として確認されている。この発明はこのト
ラブルとして生じる配管の閉塞現象をコンクリートの逆
流防止手段として積極的に利用するものである。 逆止管14の主要部14dの中央部分d1を変形させた状態
にして、コンクリートを逆流させると、逆止管14の主要
部14dの中央部分d1から圧入管13側によった部分が骨材
Kで閉塞される。 この逆止管14中に生ずるコンクリートの骨材による閉
塞現象は、逆流防止弁に代る閉塞部を形成することがで
きるものである。この閉塞状態では、閉空間1a内の圧入
されたコンクリートの自重による圧力が逆止管13内のコ
ンクリートを通して閉塞部の骨材Kに作用し、一旦、逆
止管14内で閉塞現象が起きると、前記圧力が閉塞部の骨
材Kに作用すればするほど、閉塞状態が強化され、維持
される。すなわち、第7図に示す抑え板20dで主要部14d
の中央部分d1を押圧して変形させている状態において、
閉塞状態が維持されるだけでなく、第8図に示す抑え板
20dによる押圧を解除して主要部14dの中央部分d1の変形
を除いた状態にしても、なお閉塞状態は維持される。 逆止管14の主要部14dの中央部分(すなわち、逆止管
内の流路を最も狭めた部分)d1から圧入管側によった部
分に骨材Kによる閉塞現象が生じているか否かは、圧力
検知センサーで検知することができる。すなわち、閉塞
現象が生じていると、圧入検知センサー15により検知さ
れる逆止管14内の主要部14dの中央部分d1より供給配管
側によった部分の圧力が低下するから、圧力検知センサ
ー15による検知信号により逆止管14の閉塞を確認するこ
とができる。 逆止管14の閉塞を確認してから、配管ジョイント18を
外して供給配管17を逆止管14から外す。次にコンクリー
トの圧入を行なう型枠、鋼管柱等に取付けた圧入管の逆
止管に、前記逆止管14から外した供給配管17を配管ジョ
イント18等を介して着脱自在に取付ける。 供給配管17を外した逆止管14が取付けられている圧入
管3は、鋼管柱11の閉空間11a内に圧入したコンクリー
トが完全に固化した後に、鋼管柱11の表面に近接した部
分で溶断等により切り離される。 切り離された圧入管3に取付けられている逆止管14
は、配管ジョイント16を外してから、逆止管14をその中
で固化しているコンクリートから外し、再使用する。逆
止管14のコンクリートと接する面を可撓性あるゴム等の
弾性材料で構成しておくと、逆止管14中で固化している
コンクリートと逆止管14とは外部より変形を加えること
により容易に分離することができる。 第2実施例は、第9図に示され、型枠内に所定量のコ
ンクリートを圧入して固化させる場合に本発明を適用し
たものである。 基礎Bに建て込んだ鉄骨、鉄筋等の周囲を枠体で囲ん
で型枠21を形成する。型枠21はその下方に開口22を備え
ていて、この開口22に圧入口23aのある圧入管23を差し
込み、ボルトナット23c等の固定具により、圧入管23の
フランジ23bを型枠21に着脱自在に固定する。圧入管23
の端部分23dの外周の雄螺子部に環体の中央孔の雌螺子
部を螺合してフランジ23eを形成する。 逆止管24、圧力検知センサー25、配管ジョイント26、
供給配管27、管変形具20の構成およびそれらの使い方等
は、第1実施例のそれらと同じであるから、それらの説
明は省略する。 なお、第2実施例においては、型枠21内の閉空間21a
に圧入したコンクリートが固化した後に、逆止管24を外
し、圧入管23のフランジ23eを外し、ボルトナット23c等
の固定具を外して、型枠21内で固化したコンクリートお
よび圧入管23から型枠21を外し、次いで、圧入管23を固
化したコンクリートの表面に近接した部分で溶断等によ
り切り離しても良いし、また、最初に圧入管23を型枠21
の外面で溶断等により切断し、ボルトナット23c等の固
定具を外して、型枠21内で固化したコンクリートおよび
切り残した圧入管23から型枠21を外し、残存する逆止管
24の部分を固化したコンクリートの表面に近接した部分
で溶断等により切り離すようにしても良い。
【発明の効果】
(イ)この出願の請求項1に係る発明は、型枠、鋼管柱
等の閉空間内に該閉空間の下方部分から所定量のコンク
リートを圧入して固化させるコンクリートの圧入工法に
おいて、型枠、鋼管柱等の下方部分に開口を設け、該開
口のある型枠、鋼管柱等の部分に前記閉空間に連通する
圧入口を備えた圧入管の一端を着脱自在に固定し、前記
圧入管の他端に外力により変形する可撓性のある部分を
備えた逆止管の一端を連結し、前記逆止管の他端にコン
クリートの供給配管の一端を着脱自在に連結し、前記供
給配管の他端をコンクリートの供給源に連通させ、供給
配管、逆止管および圧入管を通して前記閉空間内に所定
量のコンクリートを圧入した後に、逆止管の可撓性のあ
る部分に外力を加えて変形させて逆止管内の流路を狭
め、供給配管、逆止管等の内部のコンクリートを逆流さ
せ、逆止管内の外力が加えられた部分から圧入管側によ
った部分をコンクリートの骨材で閉塞させてから、逆止
管から供給配管を外すようになっているため、前記閉空
間内に圧入したコンクリートが逆流して工事現場に流出
する事故を確実に防止できる。また、その操作が容易で
少ない経費で施工できる。 (ロ)この出願の請求項2に係る発明のように、逆止管
の外力を加えて変形させる部分より供給配管側によった
部分に圧力検知センサーを取付け、供給配管、逆止管お
よび圧入管を通して前記閉空間内に所定量のコンクリー
トを圧入した後に、逆止管の可撓性のある部分に外力を
加えて変形させて逆止管内の流路を狭め、供給配管、逆
止管等の内部のコンクリートを逆流させ、逆止管内の外
力が加えられた部分から圧入管側によった部分をコンク
リートの骨材で閉塞させ、圧力検知センサーによる逆止
管内の外力が加えられた部分より供給配管側によった部
分の圧力低下の検知信号により逆止管の閉塞を確認して
から、逆止管から供給配管を外すようにすると、逆止管
内の閉塞状態の確認が容易になり、前記閉空間内に圧入
したコンクリートが逆流して工事現場に流出する事故を
より確実に防止することができる。 (ハ)この出願の請求項3に係る発明のように、外力に
より変形させられる可撓性のある管状の主要部と、該主
要部の一方の側に連なる管状の部分に形成された圧入管
との接合部となる接合フランジと、前記主要部の他方の
側に連なる管状の部分に形成された供給配管との接合部
となる接合フランジとを備え、前記主要部の外力を加え
て変形させる部分から供給配管との接合部となる接合フ
ランジ側によった管状の部分に圧力検知センサーを設け
た逆止管を使うと、圧入管または供給配管と逆止管との
接合が容易になり、かつその逆止管が単純な形状のもの
になり、安価に製造することができる。 (ニ)この出願の請求項4に係る発明のように、逆止管
として、外力により変形させられる可撓性のある管状の
主要部と、該主要部の一方の側に連なる管状の部分に形
成された圧入管との接合部となる接合フランジと、前記
主要部の他方の側に連なる管状の部分に形成された供給
配管との接合部となる接合フランジとを備え、前記主要
部および該主要部の一方の側および他方の側に連なる管
状の部分の内周部分が可撓性のある弾性材料で構成され
ている逆止管を使うと、逆止管中で固化しているコンク
リートを逆止管から容易に分離できるから、逆止管を再
使用することができ、非常に経済的である。 (ホ)この出願の請求項5に係る発明のように、逆止管
として、外力により変形させられる可撓性のある管状の
主要部と、該主要部の一方の側に連なる管状の部分に形
成された圧入管との接合部となる接合フランジと、前記
主要部の他方の側に連なる管状の部分に形成された供給
配管との接合部となる接合フランジとを備え、前記主要
部の一部の側および他方の側に連なる接合フランジを含
む管状の部分が金属の管状体により補強されている逆止
管を使うと、圧入管および供給配管と逆止管との接合が
容易かつ確実になり、逆止管の主要部の供給配管側に連
なる管状の部分へ圧力検知センサーを設ける場合には、
その部分へ圧力検知センサーを容易かつ確実に固定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本発明のコンクリートの圧入工法
の第1実施例を示すもので、第1図は鋼管柱に圧入管、
逆止管、供給配管等を取付けた状態を示す縦断面図、第
2図および第3図は第1図の逆止管と異なる構成の逆止
管を示す縦断面図、第4図は第1図のI−I線で断面し
矢印方向に見た逆止管および管変形具を示す側面図、第
5図はコンクリートの圧入中の状態を示す縦断面図、第
6図はコンクリートの圧入が完了し管変形具で逆止管を
変形させた状態を示す縦断面図、第7図および8図は逆
止管の内部が骨材で閉塞させた状態を示す縦断面図、第
9図は本発明の第2実施例のコンクリートの圧入工法に
使う圧入管、逆止管、コン供給配管等を型枠に連結した
状態を示す縦断面図、第10図および第11図は従来のコン
クリートの圧入工法に使う圧入口金物、供給配管等を型
枠、鋼管柱等に連結した装置の異なる二つの状態を示す
縦断面図である。 図中、1は型枠、鋼管柱等、3は圧入口金物、4、17お
よび27は供給配管、5、16、18、26および28は配管ジョ
イント、11は鋼管柱、13および23は圧入管、14および24
は逆止管、15および25は圧力検知センサー、21は型枠で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三井 健郎 東京都江東区南砂2丁目5番14号 株式 会社竹中工務店技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−64957(JP,A) 特開 昭63−212844(JP,A) 実開 昭62−60634(JP,U) 実開 昭55−141661(JP,U) 実開 昭49−69410(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 21/02 103

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型枠、鋼管柱等の閉空間内に該閉空間の下
    方部分から所定量のコンクリートを圧入して固化させる
    コンクリートの圧入工法において、型枠、鋼管柱等の下
    方部分に開口を設け、該開口のある型枠、鋼管柱等の部
    分に前記閉空間に連通する圧入口を備えた圧入管の一端
    を着脱自在に固定し、前記圧入管の他端に外力により変
    形する可撓性のある部分を備えた逆止管の一端を連結
    し、前記逆止管の他端にコンクリートの供給配管の一端
    を着脱自在に連結し、前記供給配管の他端をコンクリー
    トの供給源に連通させ、供給配管、逆止管および圧入管
    を通して前記閉空間内に所定量のコンクリートを圧入し
    た後に、逆止管の可撓性のある部分に外力を加えて変形
    させて逆止管内の流路を狭め、供給配管、逆止管等の内
    部のコンクリートを逆流させ、逆止管内の外力が加えら
    れた部分から圧入管側によった部分をコンクリートの骨
    材で閉塞させてから、逆止管から供給配管を外すことを
    特徴とするコンクリートの圧入工法。
  2. 【請求項2】型枠、鋼管柱等の閉空間内に該閉空間の下
    方部分から所定量のコンクリートを圧入して固化させる
    コンクリートの圧入工法において、型枠、鋼管柱等の下
    方部分に開口を設け、該開口のある型枠、鋼管柱等の部
    分に前記閉空間に連通する圧入口を備えた圧入管の一端
    を着脱自在に固定し、前記圧入管の他端に外力により変
    形する可撓性のある部分を備えた逆止管の一端を連結
    し、前記逆止管の他端にコンクリートの供給配管の一端
    を着脱自在に連結し、前記供給配管の他端をコンクリー
    トの供給源に連通させ、逆止管の外力を加えて変形させ
    る部分より供給配管側によった部分に圧力検知センサー
    を取付け、供給配管、逆止管および圧入管を通して前記
    閉空間内に所定量のコンクリートを圧入した後に、逆止
    管の可撓性のある部分を外力を加えて変形させて逆止管
    内の流路を狭め、供給配管、逆止管等の内部のコンクリ
    ートを逆流させ、逆止管内の外力が加えられた部分から
    圧入管側によった部分をコンクリートの骨材で閉塞さ
    せ、圧力検知センサーによる逆止管内の外力が加えられ
    た部分より供給配管側によった部分の圧力低下の検知信
    号により逆止管の閉塞を確認してから、逆止管から供給
    配管を外すことを特徴とするコンクリートの圧入工法。
  3. 【請求項3】逆止管として、外力により変形させられる
    可撓性のある管状の主要部と、該主要部の一方の側に連
    なる管状の部分に形成された圧入管との接合部となる接
    合フランジと、前記主要部の他方の側に連なる管状の部
    分に形成された供給配管との接合部となる接合フランジ
    とを備え、前記主要部の外力を加えて変形させる部分よ
    り供給配管との接合部となる接合フランジ側によった管
    状の部分に圧力検知センサーを設けた逆止管を使うこと
    を特徴とする請求項2記載のコンクリートの圧入工法。
  4. 【請求項4】逆止管として、外力により変形させられる
    可撓性のある管状の主要部と、該主要部の一方の側に連
    なる管状の部分に形成された圧入管との接合部となる接
    合フランジと、前記主要部の他方の側に連なる管状の部
    分に形成された供給配管との接合部となる接合フランジ
    とを備え、前記主要部および該主要部の一方の側および
    他方の側に連なる管状の部分の内周部分が可撓性のある
    弾性材料で構成されている逆止管を使うことを特徴とす
    る請求項1または2記載のコンクリートの圧入工法。
  5. 【請求項5】逆止管として、外力により変形させられる
    可撓性のある管状の主要部と、該主要部の一方の側に連
    なる管状の部分に形成された圧入管との接合部となる接
    合フランジと、前記主要部の他方の側に連なる管状の部
    分に形成された供給配管との接合部となる接合フランジ
    とを備え、前記主要部の一方の側および他方の側に連な
    る接合フランジを含む管状の部分が金属の管状体により
    補強されている逆止管を使うことを特徴とする請求項1
    または2記載のコンクリートの圧入工法。
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