JP2796396B2 - 広帯域高周波合成切替装置 - Google Patents
広帯域高周波合成切替装置Info
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- JP2796396B2 JP2796396B2 JP2025758A JP2575890A JP2796396B2 JP 2796396 B2 JP2796396 B2 JP 2796396B2 JP 2025758 A JP2025758 A JP 2025758A JP 2575890 A JP2575890 A JP 2575890A JP 2796396 B2 JP2796396 B2 JP 2796396B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、２個の送信機出力などの２個の高周波信号
を、送信アンテナと疑似負荷など２個の負荷に切替え、
もしくは合成して供給する高周波合成切替装置に関す
る。
を、送信アンテナと疑似負荷など２個の負荷に切替え、
もしくは合成して供給する高周波合成切替装置に関す
る。
従来の高周波合成切替装置は、第４図に示すように、
正規化インピーダンス値１・電気長1/2波長線路４およ
び８を介して高周波入力端子IAおよびIBに接続し、正規
化インピーダンス値１・電気長1/2波長線路６を共通に
介して高周波出力端子OAに共通に接続した高周波スイッ
チの２の群と、正規化インピーダンス値１・電気長1/2
波長線路３および７を介して高周波入力端子IAおよびIB
に接続し、正規化インピーダンス値 および１を有する各1/4波長線路を直列に接続した線路
５を介して高周波出力端子OAに共通に接続すると共に、
正規化インピーダンス値を１乃至 に変化させる1/4波長線路９を共通に介して高周波出力
端子OBに共通に接続した高周波スイッチ１の群を備え、
合成切替えのための高周波スイッチの閉成が完了した後
に合成切替えのための高周波スイッチを開放するように
したものであった。図中ａ〜ｆは高周波のON・OFFスイ
ッチである。
正規化インピーダンス値１・電気長1/2波長線路４およ
び８を介して高周波入力端子IAおよびIBに接続し、正規
化インピーダンス値１・電気長1/2波長線路６を共通に
介して高周波出力端子OAに共通に接続した高周波スイッ
チの２の群と、正規化インピーダンス値１・電気長1/2
波長線路３および７を介して高周波入力端子IAおよびIB
に接続し、正規化インピーダンス値 および１を有する各1/4波長線路を直列に接続した線路
５を介して高周波出力端子OAに共通に接続すると共に、
正規化インピーダンス値を１乃至 に変化させる1/4波長線路９を共通に介して高周波出力
端子OBに共通に接続した高周波スイッチ１の群を備え、
合成切替えのための高周波スイッチの閉成が完了した後
に合成切替えのための高周波スイッチを開放するように
したものであった。図中ａ〜ｆは高周波のON・OFFスイ
ッチである。
上記従来の構成においては、正規化インピーダンス値
１・電気長1/2波長線路３・４・７・８を介して２つの
高周波スイッチ群１・２と、２つの高周波入力端子IA・
IBがそれぞれ接続されているため、ON・OFFスイッチａ
〜ｆにより開放した高周波スイッチに接続された1/2波
長線路、即ち先端開放の1/2波長のスタブ３・４・７・
８が接続された状態となる。
１・電気長1/2波長線路３・４・７・８を介して２つの
高周波スイッチ群１・２と、２つの高周波入力端子IA・
IBがそれぞれ接続されているため、ON・OFFスイッチａ
〜ｆにより開放した高周波スイッチに接続された1/2波
長線路、即ち先端開放の1/2波長のスタブ３・４・７・
８が接続された状態となる。
第５図（ａ）は上記従来例においては、高周波スイッ
チ１のスイッチｃ・ｄを閉じて両端子IAとIBからの高周
波入力を合成してそれを高周波出力端子OAに接続する場
合の等価回路を示す。先端開放の1/2波長のスタブ４・
８は中心周波数では最大のリアクタンスを有するので主
線路のVSWR特性に影響を与えないが、中心周波数から離
れるとリアクタンスが減少して主線路のVSWR特性を悪化
させる。特に、VHF TV帯の低いチャンネルでは、この
影響が無視出来ないという問題点があった。第６図
（ａ）はVHF TV帯の低いチャンネルに於けるVSWR対周
波数特性を計算機によりシミュレーションした結果を示
す。
チ１のスイッチｃ・ｄを閉じて両端子IAとIBからの高周
波入力を合成してそれを高周波出力端子OAに接続する場
合の等価回路を示す。先端開放の1/2波長のスタブ４・
８は中心周波数では最大のリアクタンスを有するので主
線路のVSWR特性に影響を与えないが、中心周波数から離
れるとリアクタンスが減少して主線路のVSWR特性を悪化
させる。特に、VHF TV帯の低いチャンネルでは、この
影響が無視出来ないという問題点があった。第６図
（ａ）はVHF TV帯の低いチャンネルに於けるVSWR対周
波数特性を計算機によりシミュレーションした結果を示
す。
また、従来の構成において高周波入力端子IAと高周波
入力端子IBからの高周波入力信号を合成し、または単独
で高周波出力端子OBに出力する場合、整合用線路９を正
規化インピーダンス値を から１まで変化させるためにＴ分岐スタブの短絡点をモ
ータもしくは手動により機械的に移動させる必要があ
り、UHF TV帯域では数10mmですむが、VHF TV帯域では
数100mmにもなり、且つ、機構が複雑になるという問題
点があった。
入力端子IBからの高周波入力信号を合成し、または単独
で高周波出力端子OBに出力する場合、整合用線路９を正
規化インピーダンス値を から１まで変化させるためにＴ分岐スタブの短絡点をモ
ータもしくは手動により機械的に移動させる必要があ
り、UHF TV帯域では数10mmですむが、VHF TV帯域では
数100mmにもなり、且つ、機構が複雑になるという問題
点があった。
本発明の目的は、上述した従来例における問題点を解
決する回路を具備した広帯域高周波合成切替装置を提供
することにある。
決する回路を具備した広帯域高周波合成切替装置を提供
することにある。
すなわち、本発明は第１図・第５図（ｂ）に示すよう
に正規化インピーダンス値１・電気長1/2波長線路３・
４・７・８において、その中央部に約1/4波長の長さで
先端を短絡したスタブ31・41・71・81を設け、且つ、こ
れらスタブのサージインピーダンスを正規化インピーダ
ンス値の数分の１に選ぶことにより高周波特性を広帯域
化するものである。
に正規化インピーダンス値１・電気長1/2波長線路３・
４・７・８において、その中央部に約1/4波長の長さで
先端を短絡したスタブ31・41・71・81を設け、且つ、こ
れらスタブのサージインピーダンスを正規化インピーダ
ンス値の数分の１に選ぶことにより高周波特性を広帯域
化するものである。
また、第２の高周波スイッチ群２を第１の高周波スイ
ッチ群１と同様のブリッジ構成とし、その出力端子を使
い、単一出力と合成出力の場合の出力端子を分離し、そ
れぞれ単一信号出力点からは、正規化インピーダンス値
１・電気長1/2波長の線路6.9、また、合成信号出力点か
らは、正規化インピーダンス値 および１を有し、かつそれぞれ電気長1/4波長の直列線
路５・10を設け、線路６と線路５を高周波出力端子OAに
共通に接続し、線路９と線路10を高周波出力端子OBに共
通に接続し、高周波出力信号として取り出す構成とし
た。即ち本発明は、第１及び第２の高周波入力端子（I
A、IB）から高周波スイッチ群に高周波入力信号を加
え、高周波スイッチの切替によって、第１及び第２の高
周波出力端子（OA、OB）から該高周波入力信号を単一で
又は合成して出力信号を取り出す高周波合成切替装置に
おいて、前記高周波スイッチ群は４個の高周波スイッチ
をブリッジ接続した第１及び第２の高周波スイッチ群
（１、２）からなり、各高周波スイッチ群の対向する２
頂点を高周波入力信号の第１及び第２の信号入力点と
し、該高周波スイッチ群（１、２）の他の対向する２頂
点を、一方を単一信号出力点、他方を合成信号出力点と
し、前記第１及び第２高周波スイッチ群の単一信号出力
点は、それぞれ正規化インピーダンス値１で電気長1/2
波長の線路（９、６）を介して、それぞれ第２及び第１
の高周波出力端子（OB、OA）に接続され、前記第１及び
第２高周波スイッチ群の合成信号出力点は、それぞれ直
列線路（５、10）を介して、前記第１及び第２の高周波
出力端子（OA、OB）に接続され、前記直列線路（５、1
0）は、合成信号出力点側に配置された正規化インピー
ダンス値 で電気長1/4波長の線路と正規化インピーダンス値１で
電気長1/4波長の直列線路（５、10）であり、前記第１
及び第２の高周波入力端子（IA、IB）はそれぞれ２分岐
され、正規化インピーダンス値１で電気長1/2波長の線
路で、かつ中央部に正規化インピーダンス値数分の１で
約1/4波長に相当する電気長を有する先端短絡スタブ（3
1・41・71・81）を設けられた線路（３、４、７、８）
を介して、互いに異なる高周波スイッチ群の第１及び第
２の信号入力点に接続され、該高周波出力端子（OA、O
B）の一方又は両方から該出力信号を取り出す広帯域高
周波合成切替装置であることを特徴とする。従来の構成
では正規化インピーダンス値を から１まで変化させるためにＴ分岐スタブの短絡点をモ
ータもしくは手動により機械的に移動させる必要があっ
たが、本発明ではその必要がなくなった。
ッチ群１と同様のブリッジ構成とし、その出力端子を使
い、単一出力と合成出力の場合の出力端子を分離し、そ
れぞれ単一信号出力点からは、正規化インピーダンス値
１・電気長1/2波長の線路6.9、また、合成信号出力点か
らは、正規化インピーダンス値 および１を有し、かつそれぞれ電気長1/4波長の直列線
路５・10を設け、線路６と線路５を高周波出力端子OAに
共通に接続し、線路９と線路10を高周波出力端子OBに共
通に接続し、高周波出力信号として取り出す構成とし
た。即ち本発明は、第１及び第２の高周波入力端子（I
A、IB）から高周波スイッチ群に高周波入力信号を加
え、高周波スイッチの切替によって、第１及び第２の高
周波出力端子（OA、OB）から該高周波入力信号を単一で
又は合成して出力信号を取り出す高周波合成切替装置に
おいて、前記高周波スイッチ群は４個の高周波スイッチ
をブリッジ接続した第１及び第２の高周波スイッチ群
（１、２）からなり、各高周波スイッチ群の対向する２
頂点を高周波入力信号の第１及び第２の信号入力点と
し、該高周波スイッチ群（１、２）の他の対向する２頂
点を、一方を単一信号出力点、他方を合成信号出力点と
し、前記第１及び第２高周波スイッチ群の単一信号出力
点は、それぞれ正規化インピーダンス値１で電気長1/2
波長の線路（９、６）を介して、それぞれ第２及び第１
の高周波出力端子（OB、OA）に接続され、前記第１及び
第２高周波スイッチ群の合成信号出力点は、それぞれ直
列線路（５、10）を介して、前記第１及び第２の高周波
出力端子（OA、OB）に接続され、前記直列線路（５、1
0）は、合成信号出力点側に配置された正規化インピー
ダンス値 で電気長1/4波長の線路と正規化インピーダンス値１で
電気長1/4波長の直列線路（５、10）であり、前記第１
及び第２の高周波入力端子（IA、IB）はそれぞれ２分岐
され、正規化インピーダンス値１で電気長1/2波長の線
路で、かつ中央部に正規化インピーダンス値数分の１で
約1/4波長に相当する電気長を有する先端短絡スタブ（3
1・41・71・81）を設けられた線路（３、４、７、８）
を介して、互いに異なる高周波スイッチ群の第１及び第
２の信号入力点に接続され、該高周波出力端子（OA、O
B）の一方又は両方から該出力信号を取り出す広帯域高
周波合成切替装置であることを特徴とする。従来の構成
では正規化インピーダンス値を から１まで変化させるためにＴ分岐スタブの短絡点をモ
ータもしくは手動により機械的に移動させる必要があっ
たが、本発明ではその必要がなくなった。
第５図（ｂ）は２つの高周波入力端子IA・IBの高周波
入力端子を合成して１つの高周波出力端子OAから出力を
得る場合の等価回路を示したもので、正規化インピーダ
ンス値１・電気長1/2波長線路３・４・７・８におい
て、その中央部に正規化インピーダンス値数分の１（例
えばＺ＝1/3）、電気長約1/4波長の長さで先端を短絡し
たスタブ31・41・71・81を設けたことによって、中心周
波数から離れた周波数における主線路のVSWR特性の悪化
を補償することを可能とするものである。
入力端子を合成して１つの高周波出力端子OAから出力を
得る場合の等価回路を示したもので、正規化インピーダ
ンス値１・電気長1/2波長線路３・４・７・８におい
て、その中央部に正規化インピーダンス値数分の１（例
えばＺ＝1/3）、電気長約1/4波長の長さで先端を短絡し
たスタブ31・41・71・81を設けたことによって、中心周
波数から離れた周波数における主線路のVSWR特性の悪化
を補償することを可能とするものである。
上記本発明の構成において、VHF TV帯の低いチャン
ネルにおけるVSWR対周波数特性を計算機によりシミュレ
ーションした結果は、第６図（ｂ）に示す如く広帯域化
される。
ネルにおけるVSWR対周波数特性を計算機によりシミュレ
ーションした結果は、第６図（ｂ）に示す如く広帯域化
される。
以下に図面を参照して実施例につき本発明を詳細に説
明する。
明する。
まず、本発明広帯域高周波合成切替装置の好適な構成
例を第１図に示す。
例を第１図に示す。
図示の構成による高周波合成切替装置は、高周波特性
を広帯域化するため、それぞれその中央部に正規化イン
ピーダンス値約1/3・電気長約1/4波長の長さで先端を短
絡したスタブ31・41・71・81を設けた正規化インピーダ
ンス値１・電気長1/2波長のインピーダンス整合用線路
３・４・７・８を介して、２つの高周波入力端子IA、IB
より信号を供給するとともに、２つの高周波出力端子OA
・OBの一方又は双方から出力を取り出すようにした２組
の高周波ON・OFFスイッチ群１・２を用いて、２つの高
周波入力端子IA、IBからの信号を２つの高周波出力端子
OA・OBに連続的かつ瞬時に合成もしくは切替えるように
し、かつ単一出力と合成出力の場合の経路を分離したも
のである。
を広帯域化するため、それぞれその中央部に正規化イン
ピーダンス値約1/3・電気長約1/4波長の長さで先端を短
絡したスタブ31・41・71・81を設けた正規化インピーダ
ンス値１・電気長1/2波長のインピーダンス整合用線路
３・４・７・８を介して、２つの高周波入力端子IA、IB
より信号を供給するとともに、２つの高周波出力端子OA
・OBの一方又は双方から出力を取り出すようにした２組
の高周波ON・OFFスイッチ群１・２を用いて、２つの高
周波入力端子IA、IBからの信号を２つの高周波出力端子
OA・OBに連続的かつ瞬時に合成もしくは切替えるように
し、かつ単一出力と合成出力の場合の経路を分離したも
のである。
すなわち、図示の構成例において、１および２は、そ
れぞれブリッジ型に接続した４個の高周波ON・OFFスイ
ッチａ〜ｄおよびｅ〜ｈの群であり、３・４・６・７・
８および９は、正規化インピーダンス値１・電気長1/2
波長の長さを有するインピーダンス整合用の同軸もしく
は平行の線路であり、31・41・71および81は同軸もしく
は平行の線路で、高周波特性を広帯域化するため、前記
のように線路３・４・７および８の中央部に分岐して設
けられている正規化インピーダンス値約1/3・電気長約1
/4波長の長さで先端を短絡したスタブである。
れぞれブリッジ型に接続した４個の高周波ON・OFFスイ
ッチａ〜ｄおよびｅ〜ｈの群であり、３・４・６・７・
８および９は、正規化インピーダンス値１・電気長1/2
波長の長さを有するインピーダンス整合用の同軸もしく
は平行の線路であり、31・41・71および81は同軸もしく
は平行の線路で、高周波特性を広帯域化するため、前記
のように線路３・４・７および８の中央部に分岐して設
けられている正規化インピーダンス値約1/3・電気長約1
/4波長の長さで先端を短絡したスタブである。
線路５および10は、正規化インピーダンス値 電気長1/4波長の長さを有する線路と正規化インピーダ
ンス値１・電気長1/4波長の長さを有する線路とを直列
に接続したインピーダンス整合用の同軸もしくは平行の
線路である。
ンス値１・電気長1/4波長の長さを有する線路とを直列
に接続したインピーダンス整合用の同軸もしくは平行の
線路である。
スイッチ群１における高周波ON・OFFスイッチｃおよ
びｄ、またはスイッチ群２における高周波スイッチｇお
よびｈを同時に閉成し、高周波入力端子IAとIBの高周波
入力信号とを並列に供給して高周波合成出力端子OAまた
はOBに高周波合成出力を得るときは、スイッチｃとｄの
合成点、またはスイッチｇとｈの合成点から入力側を見
た正規化インピーダンス値は1/2となるが、線路５また
は10（インピーダンス値 電気長1/4波長の線路を有している。）を経ることによ
り、インピーダンス変換が行われているインピーダンス
値が１となり出力される。
びｄ、またはスイッチ群２における高周波スイッチｇお
よびｈを同時に閉成し、高周波入力端子IAとIBの高周波
入力信号とを並列に供給して高周波合成出力端子OAまた
はOBに高周波合成出力を得るときは、スイッチｃとｄの
合成点、またはスイッチｇとｈの合成点から入力側を見
た正規化インピーダンス値は1/2となるが、線路５また
は10（インピーダンス値 電気長1/4波長の線路を有している。）を経ることによ
り、インピーダンス変換が行われているインピーダンス
値が１となり出力される。
また、スイッチ群１における高周波ON・OFFスイッチ
ａとｂ、またはスイッチ群２におけるスイッチｅとｆと
を切替え、高周波入力端子IAとIBとからそれぞれ単独に
供給して高周波出力端子OAまたはOBから高周波切替出力
信号を得るときの正規化入力インピーダンス値は１とな
りライン６または９に分離出力される。
ａとｂ、またはスイッチ群２におけるスイッチｅとｆと
を切替え、高周波入力端子IAとIBとからそれぞれ単独に
供給して高周波出力端子OAまたはOBから高周波切替出力
信号を得るときの正規化入力インピーダンス値は１とな
りライン６または９に分離出力される。
スイッチ群１および２を構成する各高周波ON・OFFス
イッチａ〜ｈは、例えば第２図に示すように構成したも
のである。高周波入力端子IA・IBおよび高周波出力端子
OA・OBに個々に接続した各接点TIA・TOB・TIB・TOAの相
互間を順次にそれぞれ誘電体Ｃを介して接片La・Lb・Lc
・Ldにより接続するようにしたもので、誘電体の容量Ｃ
と接片のインダクタンスＬとの直列共振により各接点間
を実質的に短絡する。なお、接点に対する接片の接近離
隔の移動は各接片La〜Ldを駆動桿Sa〜Sdをそれぞれ介し
てモータもしくは電磁石により機械的に駆動して行う。
イッチａ〜ｈは、例えば第２図に示すように構成したも
のである。高周波入力端子IA・IBおよび高周波出力端子
OA・OBに個々に接続した各接点TIA・TOB・TIB・TOAの相
互間を順次にそれぞれ誘電体Ｃを介して接片La・Lb・Lc
・Ldにより接続するようにしたもので、誘電体の容量Ｃ
と接片のインダクタンスＬとの直列共振により各接点間
を実質的に短絡する。なお、接点に対する接片の接近離
隔の移動は各接片La〜Ldを駆動桿Sa〜Sdをそれぞれ介し
てモータもしくは電磁石により機械的に駆動して行う。
つぎに、第１図に示した構成による本発明広帯域高周
波合成切替装置における２つの高周波入力信号の合成切
替えの各動作状態を第３図（ａ）〜（ｆ）に順次に示し
てそれぞれ説明する。
波合成切替装置における２つの高周波入力信号の合成切
替えの各動作状態を第３図（ａ）〜（ｆ）に順次に示し
てそれぞれ説明する。
（ａ）高周波入力端子IAのみから高周波入力信号を高周
波出力端子OAから取り出す場合（第３図（ａ））。
波出力端子OAから取り出す場合（第３図（ａ））。
スイッチ群１における各高周波スイッチａ〜ｄをすべ
て開放し、スイッチ群２における高周波スイッチｅのみ
を閉成するとともに、高周波スイッチｆ・ｇ・ｈは開放
し、高周波入力端子IAからの信号は線路６を通って高周
波出力端子OAに出力する。
て開放し、スイッチ群２における高周波スイッチｅのみ
を閉成するとともに、高周波スイッチｆ・ｇ・ｈは開放
し、高周波入力端子IAからの信号は線路６を通って高周
波出力端子OAに出力する。
（ｂ）高周波入力端子IBのみからの高周波入力信号を高
周波出力端子OAから取り出す場合（第３図（ｂ））。
周波出力端子OAから取り出す場合（第３図（ｂ））。
スイッチ群１における各高周波スイッチａ〜ｄをすべ
て開放し、スイッチ群２における高周波スイッチｅ・ｇ
・ｈを開放するとともに高周波スイッチｆを閉成し、信
号は線路６を通って高周波出力端子OAに出力する。
て開放し、スイッチ群２における高周波スイッチｅ・ｇ
・ｈを開放するとともに高周波スイッチｆを閉成し、信
号は線路６を通って高周波出力端子OAに出力する。
（Ｃ）高周波入力端子IAからの高周波入力信号を高周波
出力端子OBから取り出す場合（第３図（ｃ））。
出力端子OBから取り出す場合（第３図（ｃ））。
スイッチ群１における高周波スイッチａを閉成すると
ともに他の高周波スイッチｂ〜ｄをすべて開放し、スイ
ッチ群２における高周波スイッチｅ〜ｈをすべて開放す
る。出力信号は線路９を通って高周波出力端子OBに印加
される。
ともに他の高周波スイッチｂ〜ｄをすべて開放し、スイ
ッチ群２における高周波スイッチｅ〜ｈをすべて開放す
る。出力信号は線路９を通って高周波出力端子OBに印加
される。
（ｄ）高周波入力端子IBからの高周波入力信号を高周波
出力端子OBから取り出す場合（第３図（ｄ））。
出力端子OBから取り出す場合（第３図（ｄ））。
スイッチ群１における高周波スイッチｂを閉成すると
ともに他の高周波スイッチａ・ｃ・ｄをすべて開放し、
スイッチ群２における高周波スイッチｅ〜ｈをすべて開
放する。出力は同様線路９を通って高周波出力端子OBに
印加される。
ともに他の高周波スイッチａ・ｃ・ｄをすべて開放し、
スイッチ群２における高周波スイッチｅ〜ｈをすべて開
放する。出力は同様線路９を通って高周波出力端子OBに
印加される。
（ｅ）高周波入力端子IAとIBの高周波入力信号を合成し
て高周波出力端子OAから取り出す場合（第３図
（ｅ））。
て高周波出力端子OAから取り出す場合（第３図
（ｅ））。
スイッチ群１における高周波スイッチａ・ｂを開放す
るとともに高周波スイッチｃ・ｄを閉成し、スイッチ群
２における高周波スイッチｅ〜ｈをすべて開放する。出
力信号は線路５によってインピーダンス変換が行われて
高周波出力端子OAに出力する。
るとともに高周波スイッチｃ・ｄを閉成し、スイッチ群
２における高周波スイッチｅ〜ｈをすべて開放する。出
力信号は線路５によってインピーダンス変換が行われて
高周波出力端子OAに出力する。
（ｆ）高周波入力端子IAとIBの高周波入力信号を合成し
て高周波出力端子OBから取り出す場合（第３図
（ｆ））。
て高周波出力端子OBから取り出す場合（第３図
（ｆ））。
スイッチ群２における高周波スイッチｇ・ｈを閉成す
るとともに高周波スイッチｅ・ｆを開放し、スイッチ群
１における高周波スイッチａ〜ｄをすべて開放する。出
力信号は線路10を通してインピーダンス変換後、高周波
出力端子OBから高周波出力信号として出力する。
るとともに高周波スイッチｅ・ｆを開放し、スイッチ群
１における高周波スイッチａ〜ｄをすべて開放する。出
力信号は線路10を通してインピーダンス変換後、高周波
出力端子OBから高周波出力信号として出力する。
なお、上述した高周波入力信号単独供給の動作状態
（ａ）〜（ｄ）および高周波入力信号合成供給の動作状
態（ｅ）〜（ｆ）の相互間における動作状態切替え時に
は、切替えによって閉成すべき高周波スイッチの閉成が
完了した後に、切替えによって開放すべき高周波スイッ
チを開放することにより、取り出すべき高周波出力信号
が、瞬時も切断されることなく、連続的に得られるよう
にするのが特徴である。
（ａ）〜（ｄ）および高周波入力信号合成供給の動作状
態（ｅ）〜（ｆ）の相互間における動作状態切替え時に
は、切替えによって閉成すべき高周波スイッチの閉成が
完了した後に、切替えによって開放すべき高周波スイッ
チを開放することにより、取り出すべき高周波出力信号
が、瞬時も切断されることなく、連続的に得られるよう
にするのが特徴である。
しかして、本発明においては各高周波入力信号が、い
ずれも31・41・71・81で示されたインピーダンス整合用
スタブをその中央部に設けた電気長1/2は波長線路３・
４・７・８を介してスイッチ群１・２に供給されている
ため、インピーダンス整合用スタブ31・41・71・81がな
い従来例の場合に比し、VSWRの良好な帯域を広帯域にす
ることが可能となる。
ずれも31・41・71・81で示されたインピーダンス整合用
スタブをその中央部に設けた電気長1/2は波長線路３・
４・７・８を介してスイッチ群１・２に供給されている
ため、インピーダンス整合用スタブ31・41・71・81がな
い従来例の場合に比し、VSWRの良好な帯域を広帯域にす
ることが可能となる。
したがって、インピーダンス整合用線路の他端に位置
する高周波スイッチの開閉によって設定される高周波信
号の合成もしくは切替えは、信号源および負荷に対して
インピーダンスが整合する周波数帯域を広くすることが
できる。
する高周波スイッチの開閉によって設定される高周波信
号の合成もしくは切替えは、信号源および負荷に対して
インピーダンスが整合する周波数帯域を広くすることが
できる。
また、スイッチ群を構成する高周波スイッチは、それ
ぞれ単独に開閉可能の簡単なものを使用し得るので、合
成切替え動作を連続した状態で瞬時に行うことができ
る。
ぞれ単独に開閉可能の簡単なものを使用し得るので、合
成切替え動作を連続した状態で瞬時に行うことができ
る。
また、本発明の目的の一つである機械的可動部分を無
くすことについては、単一信号と合成信号の経路を分離
することによって、線路インピーダンスをモータ若しく
は手動により変化させる必要が無くなった。
くすことについては、単一信号と合成信号の経路を分離
することによって、線路インピーダンスをモータ若しく
は手動により変化させる必要が無くなった。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、比
較的簡単な小型の装置により、２つの高周波入力信号の
負荷に対する供給の合成もしくは切替えを、供給の瞬断
を生ずることなく、瞬時に達成し得るという格別の効果
が得られるのみならず、インピーダンス整合用スタブを
具備することにより広帯域な高周波特性を実現すること
が出来、また単一信号と合成信号の経路を分離すること
によって、機械的可動部分を無くした高周波合成切替装
置を提供することができる。
較的簡単な小型の装置により、２つの高周波入力信号の
負荷に対する供給の合成もしくは切替えを、供給の瞬断
を生ずることなく、瞬時に達成し得るという格別の効果
が得られるのみならず、インピーダンス整合用スタブを
具備することにより広帯域な高周波特性を実現すること
が出来、また単一信号と合成信号の経路を分離すること
によって、機械的可動部分を無くした高周波合成切替装
置を提供することができる。
第１図は本発明広帯域高周波合成切替装置の構成例を示
す回路図、第２図は同じくその合成切替装置における高
周波スイッチの構成例を示す回路図、第３図（ａ）〜
（ｆ）は同じくその合成切替装置の各動作状態を順次に
示す回路図、第４図は従来の高周波合成切替装置の構成
例を示す回路図、第５図（ａ）は従来の高周波合成切替
装置におけるインピーダンス整合用線路の等価回路図、
同図（ｂ）は本発明広帯域高周波合成切替装置における
インピーダンス整合用スタブを有するインピーダンス整
合用線路の等価回路図、第６図（ａ）は第５図（ａ）の
場合のVSWR対周波数特性の一例を示す曲線図、第６図
（ｂ）は第５図（ｂ）の場合のVSWR対周波数特性の一例
を示す曲線図である。 １・２……高周波スイッチ群、３〜10……インピーダン
ス整合用線路、31・41・71・81……インピーダンス整合
用スタブ、ａ〜ｈ……高周波ON・OFFスイッチ、TIA・T
IB・TOA・TOB……接点、La〜Ld……接片、Ｃ……誘電
体、Sa〜Sd……駆動桿、IA・IB……高周波入力端子、OA
・OB……高周波出力端子。
す回路図、第２図は同じくその合成切替装置における高
周波スイッチの構成例を示す回路図、第３図（ａ）〜
（ｆ）は同じくその合成切替装置の各動作状態を順次に
示す回路図、第４図は従来の高周波合成切替装置の構成
例を示す回路図、第５図（ａ）は従来の高周波合成切替
装置におけるインピーダンス整合用線路の等価回路図、
同図（ｂ）は本発明広帯域高周波合成切替装置における
インピーダンス整合用スタブを有するインピーダンス整
合用線路の等価回路図、第６図（ａ）は第５図（ａ）の
場合のVSWR対周波数特性の一例を示す曲線図、第６図
（ｂ）は第５図（ｂ）の場合のVSWR対周波数特性の一例
を示す曲線図である。 １・２……高周波スイッチ群、３〜10……インピーダン
ス整合用線路、31・41・71・81……インピーダンス整合
用スタブ、ａ〜ｈ……高周波ON・OFFスイッチ、TIA・T
IB・TOA・TOB……接点、La〜Ld……接片、Ｃ……誘電
体、Sa〜Sd……駆動桿、IA・IB……高周波入力端子、OA
・OB……高周波出力端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 和夫 東京都渋谷区神南２丁目２番１号 日本 放送協会放送センター内 (72)発明者 篠原 己拔 神奈川県横浜市緑区小山町607―５ (72)発明者 水野 武則 東京都日野市南平1564―240 (72)発明者 田淵 賢治 神奈川県横浜市保土ケ谷区釜台町152― ６ (56)参考文献 特開 平１−280901（ＪＰ，Ａ) 実公 昭39−5117（ＪＰ，Ｙ１) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H01P 1/10 H01P 1/12
Claims (1)
- 【請求項１】第１及び第２の高周波入力端子（IA、IB）
から高周波スイッチ群に高周波入力信号を加え、高周波
スイッチの切替によって、第１及び第２の高周波出力端
子（OA、OB）から該高周波入力信号を単一で又は合成し
て出力信号を取り出す高周波合成切替装置において、 前記高周波スイッチ群は４個の高周波スイッチをブリッ
ジ接続した第１及び第２の高周波スイッチ群（１、２）
からなり、各高周波スイッチ群の対向する２頂点を高周
波入力信号の第１及び第２の信号入力点とし、該高周波
スイッチ群（１、２）の他の対向する２頂点を、一方を
単一信号出力点、他方を合成信号出力点とし、 前記第１及び第２高周波スイッチ群の単一信号出力点
は、それぞれ正規化インピーダンス値１で電気長1/2波
長の線路（９、６）を介して、それぞれ第２及び第１の
高周波出力端子（OB、OA）に接続され、 前記第１及び第２高周波スイッチ群の合成信号出力点
は、それぞれ直列線路（５、10）を介して、前記第１及
び第２の高周波出力端子（OA、OB）に接続され、前記直
列線路（５、10）は、合成信号出力点側に配置された正
規化インピーダンス値 で電気長1/4波長の線路と正規化インピーダンス値１で
電気長1/4波長の直列線路（５、10）であり、 前記第１及び第２の高周波入力端子（IA、IB）はそれぞ
れ２分岐され、正規化インピーダンス値１で電気長1/2
波長の線路で、かつ中央部に正規化インピーダンス値数
分の１で約1/4波長に相当する電気長を有する先端短絡
スタブ（31・41・71・81）を設けられた線路（３、４、
７、８）を介して、互いに異なる高周波スイッチ群の第
１及び第２の信号入力点に接続され、 該高周波出力端子（OA、OB）の一方又は両方から該出力
信号を取り出すことを特徴とする広帯域高周波合成切替
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2025758A JP2796396B2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | 広帯域高周波合成切替装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2025758A JP2796396B2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | 広帯域高周波合成切替装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03230601A JPH03230601A (ja) | 1991-10-14 |
| JP2796396B2 true JP2796396B2 (ja) | 1998-09-10 |
Family
ID=12174737
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2025758A Expired - Lifetime JP2796396B2 (ja) | 1990-02-05 | 1990-02-05 | 広帯域高周波合成切替装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2796396B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4667498B2 (ja) * | 2008-12-24 | 2011-04-13 | 日本放送協会 | 同軸切替器及びその切替方法 |
| JP5656653B2 (ja) * | 2011-01-07 | 2015-01-21 | 株式会社Ｎｔｔドコモ | 可変整合回路 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2749575B2 (ja) * | 1987-09-02 | 1998-05-13 | 日本放送協会 | 高周波合成切替装置 |
-
1990
- 1990-02-05 JP JP2025758A patent/JP2796396B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03230601A (ja) | 1991-10-14 |
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