JP2796280B2 - 穿孔機の穿孔ヘッド - Google Patents

穿孔機の穿孔ヘッド

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は穿孔機の穿孔ヘッ
ドに係り、特にパンチで金属板等のワークに穿孔時はワ
ークの押えとなるとともに、穿孔後はそのパンチがワー
クから抜け易くなるように、パンチを弾力性のある筒体
にて被覆し、穿孔時にその筒体がワークに衝接し収縮し
てパンチがワークに向けて突出する一方、穿孔後にはそ
の筒体が復元する弾力でワークがパンチからスムーズに
脱落するようにした穿孔ヘッドの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、穿孔機はパンチをパンチ取付ヘ
ッドでワークに叩打することによって孔開けする機械で
あるが、パンチがワークに穿孔するときはワークを押
え、穿孔した後はワークがスムーズにパンチから外れる
ように、パンチに弾力性のあるゴム又は合成樹脂からな
る筒体を被覆し、穿孔時にはその筒体がワークに圧接し
圧縮されてワークを押え、かつ、パンチが突出し、穿孔
後には収縮した筒体の復元力でワークをパンチから強制
的に払い落とすようにしたストリッパを用いている。
【0003】すなわち、図6に示すように、パンチ取付
ヘッド1にボルト18(図9参照)等で脱着可能に固定
したリテーナ2でパンチ3が昇降可能に支持され、パン
チ3にはストリッパ4が装着されている。ストリッパ4
はゴム又は合成樹脂の有底筒体からなり、挿通孔9の上
端における開口部端面がリテーナ2の下面に当接し、下
端の底部中心にパンチ3の先端部が出入りするパンチ挿
通孔5が穿設されている。ストリッパ4は、図8に示す
ように、開口部周縁に少なくとも一ケ所で舌片部6を半
径方向へ形成し、その舌片部6がリテーナ2に押さえ付
けられるばね性の止め板7をボルト8でリテーナ2に固
定している。
【0004】なお、図9に示すように、開口部周縁にフ
ランジ部11を形成し、下端からリング13を嵌め込
み、スペーサー12を介在してボルト8でリテーナ2に
固定するストリッパ4aもある。したがって、ボルト8
の脱着によってストリッパ4,4aの取付け又は交換が
できるようになっている。スペーサー12とリング13
は、図10に示すように、スペーサー12はパンチ3が
挿通される孔14とボルト8が挿通される孔15を穿設
した略三角形の板であり、また、リング13はフランジ
部11を抜け止めするテーパー付孔16とボルト8を挿
通する孔17を穿設した略三角形の板である。
【0005】そして、これらのストリッパ4(4a)
は、図7に示すように、穿孔時に昇降台1が金属板等の
ワークWに向けて下降し、底部がワークWに衝接すると
圧縮され、パンチ3の先端部がパンチ挿通孔5から突出
してワークWを穿孔する。そしてこの穿孔後に、下降圧
力の解除によりストリッパ4(4a)が急速に復元して
ワークWをパンチ3から押し離すというものである。し
たがって、穿孔の都度パンチ3がワークWから抜け難く
なり、パンチ3に吊られてワークWが上昇する不都合を
無くすことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のストリッパ4,4aによると、止め板7又はスペー
サー12を介在するリング13とボルト8とでリテーナ
2に固定する構造であるから、取り扱う部品点数が多
く、しかも、ボルト8の締付けは穿孔機における狭隘な
場所で行わなければならないために、ストリッパ4,4
aの装着や取り替え作業が繁雑で時間が掛かり、作業能
率が低下するという不都合があった。
【0007】また、ストリッパ4は、舌片部6を設けた
のでストリッパ4の回り止めとなるものの、リテーナ2
に対して一ケ所のみ止め板7で支持されるため、片持ち
となってパンチ3の先端部の軸線とパンチ挿通孔5の軸
線がずれる可能性が高く、耐久性に悪影響するほか、衝
撃等に対する保持性が悪い。さらに、フランジ部11を
有するものでは、穿孔を繰り返しているとストリッパ4
aが回転するという欠点がある。ストリッパ4aが回転
すると、異形パンチの場合にはパンチ挿通孔5が損傷す
ることになり、ストリッパ4aの耐久性が低下する。
【0008】そのうえ、これらのストリッパ4,4aの
上端はリテーナ2の下面に接触するため、成形直後のス
トリッパ4,4aの上端面を平滑に切削するなどの加工
をし、とりわけ、パンチ3の直径とその挿通孔9の直径
をほぼ同一にしてパンチ3をストリッパ4に圧入できる
ように製品化していたので、精度の高い成形が要求さ
れ、コスト高となっていた。
【0009】そこで、この発明は穿孔機における穿孔ヘ
ッドのストリッパ取付け作業の簡便迅速容易化を図ろう
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る穿孔機の
穿孔ヘッドは、穿孔機のパンチ取付ヘッドに脱着するリ
テーナと、該リテーナに支持されたパンチと、該パンチ
に装着して前記リテーナに支持された弾性筒体からなる
ストリッパとを備えた穿孔ヘッドにおいて、前記ストリ
ッパの前記リテーナ側の開口部端面に、周方向へ所定間
隔、かつ、軸方向へ所定長さで延伸する少なくとも一対
の柱状突起部をそれぞれ一体形成するとともに、該柱状
突起部がそれぞれ嵌合する少なくとも一対の穴孔を前記
リテーナに穿設したことを特徴とする。
【0011】したがって、穿孔機の穿孔ヘッドは、リテ
ーナに保持したパンチにストリッパを単に嵌め着けた簡
単な構造となるとともに、柱状突起部をリテーナの穴孔
に挿入するだけの簡単な取付け作業が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下この発明を図面に参照して説
明する。図1,2に示すように、ストリッパ40は合成
樹脂からなる有底筒体であって、下端面の中心にパンチ
3の先端部が出入りするパンチ挿通孔41が穿設され、
上端部にフランジ部42が形成され、フランジ部42の
上面に柱状突起部43が周方向へ一定間隔、かつ、軸方
向へ所定長さで一体形成されてなり、挿通孔9にパンチ
3を嵌め込んで柱状突起部43を介しリテーナ20に支
持される。
【0013】柱状突起部43は開口部端面に直径方向で
相対向して少なくとも2本形成したが、開口部端面に周
方向へ所定間隔で3本等の複数本を突設してもよい。ま
た、柱状突起部43は表面平滑な円柱体からなるが、角
柱体であってもよく、更には、周面が摩擦抵抗を生じ易
い粗面となるように形成してもよい。柱状突起部43の
直径及び長さは、一対でストリッパ40の自重を吊支す
るのに足る太さを有するべく適宜決定される。
【0014】この柱状突起部43,43がリテーナ20
に形成した穴孔21,21に挿入されて摩擦抵抗を生じ
ることで、ストリッパ40をリテーナ20の下面に密接
して保持される。穴孔21はリテーナ20を貫通し又は
貫通しない穿孔加工にて形成され、したがって、柱状突
起部43の長さは穴孔21の深さと同一若しくはそれよ
りも短かく形成される。また、柱状突起部43は穴孔2
1との間で摩擦抵抗を生じて抜け難くなることが必要で
あり、そのために、穴孔21の内径と略同一又は内径よ
りも若干大きく成形して穴孔21の内壁に圧接できるよ
うにする。
【0015】柱状突起部43と穴孔21との間の摩擦抵
抗は、両者が表面平滑であっても充分な摩擦力を形成で
きるものであるが、リテーナ20からの脱落を確実に防
止するために、図3に示すように、穴孔21と柱状突起
部43のいずれか一方の軸芯位置を矢示Aの半径方向又
は矢示Bの周方向へ僅かにずらせることによって、一方
の柱状突起部43を故意に曲げて穴孔21に挿入するよ
うにする。若しくは、穴孔21と柱状突起部43の内周
面にねじ(螺旋溝)や凸凹からなる粗面を形成すること
としてもよい。
【0016】図4はこの発明の実施の第2形態を示すも
ので、この例にあっては、柱状突起部43a,43aが
ストリッパ40aの開口部端面に形成されて、前例にお
けるフランジ部42が形成されていない点を異にするも
ので、したがって、柱状突起部43aと穴孔21aの直
径が前例よりも小さくなり、その点でリテーナ21aが
前例と若干異なる以外は前例と同じであるから、同一部
分には同一符号を用いて重複する説明を省略する。この
例は前例におけるフランジ部42を形成すべきコスト上
昇を抑え、可能な限り従来品とほぼ同じ形状で製品化す
るために考えたものである。
【0017】そこで、このストリッパ40(40a)を
穿孔機に装着するときは、パンチ取付ヘッド1に既に装
着したリテーナ20の下方からストリッパ40の上端部
の開口部にパンチ3の先端部を挿入し、かつ、柱状突起
部43を穴孔21(21a)に差し込んで装着する。若
しくは、リテーナ20にパンチ3とストリッパ40を装
着した後リテーナ20をパンチ取付ヘッド1に装着す
る。したがって、この装着作業は、ストリッパ40をパ
ンチ3に沿って単に押し込むことで足り、従来例とは著
しく簡素化されるというものである。そのため、狭隘な
スペースで装着又は交換を行う作業の能率が著しく向上
する。
【0018】穿孔作業にあっては、前記従来例とほほ同
様に、パンチ取付ヘッド1が下降してストリッパ40
(40a)の下端面が金属板に衝接すると圧縮してパン
チ3がパンチ挿通孔41から突出してワークを穿設し、
パンチ取付ヘッド1の下降圧力が解除されることによっ
てストリッパ40が復元し、パンチ3の先端部が孔41
を経てストリッパ40内部に収納されるため、パンチ3
の先端部が嵌合しているワークを抜き落とす。
【0019】この穿孔作業中、ストリッパ40,40a
は圧縮と復元を繰り返すために熱が蓄積され、ストリッ
パ40,40a自体が熱膨張するために、柱状突起部4
3,43aも熱膨張して穴孔21,21aに密に嵌合す
ることによりリテーナ20,20aからストリッパ4
0,40aが脱落するのを一層難しくすることが実験の
結果判明した。かくして、装着されたストリッパ40,
40aは、その柱状突起部43,43aと穴孔21,2
1aとの間に生じる摩擦抵抗によってリテーナ20,2
0aから脱落することなく保持される。したがって、挿
通孔44の内径とパンチ3の直径をほぼ同一にするなど
の精度の高い成形は不要となる。
【0020】上記のように、ストリッパ40,40aの
柱状突起部43,43aをリテーナ20に形成した穴孔
21,21aに差し込むだけの単純な取付構造及び取付
作業が可能となる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、穿孔機
の穿孔ヘッドは、リテーナに保持したパンチにストリッ
パを嵌合して、その柱状突起部をリテーナの穴孔に差し
込んで装着完了というきわめて単純な構造となるから、
部品点数の削減ができてコスト低減及び管理の容易化が
でき、取付用治具等を不要として単純な取付け作業がで
きるから能率が向上する。
【0022】しかも、ストリッパは有底筒体の開口部端
面に柱状突起部を軸方向へ形成するものであるから、成
形性に優れ、成形後の加工を要しないのでコスト安価と
なる利点を有するほか、一対の柱状突起部にて回り止め
と片持ちの欠点が同時に解消され、従来のようにパンチ
を密に嵌合するための精度の高い成形は基本的に不要と
なり、また、パンチにストリッパとの係合部を追加工す
る必要性がない。
【0023】また、ストリッパの取付用部品等を要しな
いために、リテーナを小型化することができ、複数のリ
テーナを並設する場合にスペースの余裕ができて取付作
業や穿孔作業に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の第1形態を示す断面側面図
【図2】この発明にかかるストリッパの斜視図
【図3】柱状突起部と穴孔の関係を示す模式図
【図4】この発明の実施の第2形態を示す断面側面図
【図5】この発明のかかるストリッパの他の例の斜視図
【図6】従来の穿孔ヘッドの断面側面図
【図7】従来例の作用説明図
【図8】従来のストリッパを示す斜視図
【図9】従来の穿孔ヘッドの他の例を示す断面側面図
【図10】(A),(B)はそれぞれ図9中の一部部品
の平面図
【符号の説明】
1…パンチ取付ヘッド 3…パンチ 20,20a…リテーナ 21,21a…穴孔 40,40a…ストリッパ 41…パンチ挿通孔 42…フランジ部 43,43a…柱状突起部 44…挿通孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穿孔機のパンチ取付ヘッドに脱着するリ
    テーナと、該リテーナに支持されたパンチと、該パンチ
    に装着して前記リテーナに支持された弾性筒体からなる
    ストリッパとを備えた穿孔ヘッドにおいて、前記ストリ
    ッパの前記リテーナ側の開口部端面に、周方向へ所定間
    隔、かつ、軸方向へ所定長さで延伸する少なくとも一対
    の柱状突起部をそれぞれ一体形成するとともに、該柱状
    突起部がそれぞれ嵌合する少なくとも一対の穴孔を前記
    リテーナに穿設したことを特徴とする穿孔機の穿孔ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記柱状突起部と前
    記穴孔の軸芯位置が僅かにずれて形成されていることを
    特徴とする穿孔機の穿孔ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記柱状突起
    部は円柱体であることを特徴とする穿孔機の穿孔ヘッ
    ド。
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