JP2796220B2 - 平面ヒータの固定構造 - Google Patents

平面ヒータの固定構造

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JP2796220B2 JP24743692A JP24743692A JP2796220B2 JP 2796220 B2 JP2796220 B2 JP 2796220B2 JP 24743692 A JP24743692 A JP 24743692A JP 24743692 A JP24743692 A JP 24743692A JP 2796220 B2 JP2796220 B2 JP 2796220B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気暖房機に用いられ
るセラミック製の平面ヒータの固定構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の電気暖房機に用いられている平面
ヒータはマイカ製の平面ヒータ等であり、このマイカ製
の平面ヒータは衝撃に対する強度がある程度強く、衝撃
に対する対策があまり必要ではなかった。
【0003】また、図6に示すような電気暖房機に用い
るセラミック製のヒータがあったが、このセラミック製
のヒータは、セラミックヒータ61の両面にアルミ放熱
板62を取り付け、電極63にリード線64を接続して
構成していた。このような構成のセラミック製のヒータ
は小型であるため、複数個電極に接続して電極63を保
持してヒータを固定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のセラミ
ック製のヒータは小型であるために、一般に温風暖房機
に用いられ、対流ファンにより温風を吹き出すためのも
のであった。したがって、このようなセラミック製のヒ
ータは小型であるために輻射を目的とする電気暖房機に
は使用することができず、セラミック製の平面ヒータを
輻射を目的とする電気暖房機に使用するためには、平面
ヒータが板状の大きな構造となるために、衝撃に弱くヒ
ータの破損及び平面ヒータ全体が導電体であるため絶縁
に対する対策等の問題があった。
【0005】本発明は、セラミック製の平面ヒータの破
損の防止及び絶縁を確実に行う平面ヒータの固定構造を
提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の平面ヒータの固定構造は、セラミック製の
平面ヒータの両端部に板バネを挿入し、該平面ヒータを
保持する絶縁材の挿入溝に耐熱性の緩衝材を挿入し、該
緩衝材を挿入した絶縁材の挿入溝に上記板バネを挿入し
た平面ヒータの両端部を挿入し、該絶縁材をヒータ枠前
体とヒータ枠後体で挾持し器具本体に固定している。
【0007】
【作用】上記構成の平面ヒータの固定構造は、板バネ及
び緩衝材により平面ヒータへ加わる衝撃を緩衝し、平面
ヒータの絶縁を確実に行って該平面ヒータを固定してい
る。
【0008】
【実施例】本発明の平面ヒータの固定構造を用いた電気
暖房機の一実施例を図1乃至図4とともに説明する。図
1は本発明による電気暖房機の外観斜視図、図2はその
分解斜視図、図3は断面図、図4は平面ヒータの周辺を
示す要部断面図である。
【0009】図1乃至図3において、1は暖房機本体
で、2は支柱左、3は支柱右で、支柱左2及び支柱右3
はそれぞれその上部と底部をビス4によって本体1に固
定されている。5は操作基板でビス6によって操作枠7
に固定され、8は運転ボタンでスプリング9を挿入後、
操作基板5と操作枠7内に上下動可能状態に設けられ、
10は操作銘板で操作枠7に接着剤によって固定されて
操作部組品Aを構成している。該操作部組品Aは上記本
体1上部に設けられた抜き孔1aに挿入され、上記操作
枠7の爪部7aによって該本体1に固定されている。
【0010】11はサーモ取付用アングルで過熱防止サ
ーモ12及び温度ヒューズ13が設けられている。サー
モ取付用アングル11は操作部遮熱板14にビス15に
よって固定されている。該操作部遮熱板14は前部の爪
14aを本体1の上部前部の抜き孔1bにそれぞれ引掛
け、両サイドからビス16によって上記操作部遮熱板1
4を本体1の支柱左2及び支柱右3に固定する。
【0011】17は置台で、置台17内には基板枠18
に固定された回路基板19が設けられており、基板枠1
8はビス20によって固定され、その横には底板21が
固定されている。22は電源コードでビス23によって
回路基板19に接続されている。上記本体1はビス24
により底部を置台17上に固定されるとともに、ビス2
5により後方より固定される。26は回路基板19と操
作基板5とを電気的に接続するリード線で上記支柱右3
の抜き孔3a及び置台17の抜き孔17aを通して接続
する。27はバッジで置台17の上に貼り付けられる。
【0012】次に、平面ヒータのヒータ組品について説
明をする。28はセラミック製の平面ヒータで、リード
線29をカシメた電極板30が上下に設けられている。
平面ヒータ28の上下端部には後記絶縁材32の中央に
平面ヒータ28の位置決めをするための板バネ31が挿
入される。32は平面ヒータ28の上下面の電極を絶縁
するためのガイシ製の絶縁材で、絶縁材32の中の溝3
2aに耐熱性のある緩衝材33を挿入後、平面ヒータ2
8を挿入し固定する。
【0013】34はヒータ枠後で、上記ヒータ組品を保
持するためのアングルで上下同型状のものを2枚使用す
る。平面ヒータ28からのリード線29はヒータ枠後3
4の抜き孔34aに挿入後、段付部34bに絶縁材32
を載せてヒータ組品をヒータ枠後34と後記ヒータ枠前
35に挾み込んで固定する。35はヒータ枠前で平面ヒ
ータ28の前面になる部分には平面ヒータ28からの輻
射を前面に出すための複数個の抜き孔35aが設けられ
ている。平面ヒータ28はヒータ枠後34とヒータ枠前
35に挾み込んだ状態でビス36により固定される。
【0014】37は反射板下で平面ヒータ28からの輻
射熱を反射させるためのもので、上部にはU字状に切り
欠いた溝37a下部は円孔37bが設けられており、そ
れぞれ平面ヒータ28からのリード線29を反射板下3
7の裏面に出している。38は平面ヒータ28からの電
極板30が反射板下37に接触するのを防止するための
電極カバーで、リード線29が通るスリット38aが設
けられ、ビス39により反射板下37に固定される。4
0は反射板上でビス39によって電極カバー38と同時
に反射板下37の上部に固定される。反射板下37のU
字溝37aと円孔37bは組み立て易いように大きめに
開けてあるが、電極カバー38はリード線が通るくらい
のスリット38aしか開けていないので平面ヒータ28
からの輻射対流熱は反射板下37の裏面には回りにくく
断熱効果は大きい。
【0015】42は出力切換え用のサーモで、平面ヒー
タ28からの対流熱に影響され易い反射板上40の上部
に設けてある。反射板下37及び反射板上40は上記平
面ヒータ28を固定したヒータ枠前35とヒータ枠後3
4へビス43により固定する。このヒータ組品Bを上記
本体1の組品の支柱右3、支柱左2にマイカ製の板44
を挾み込んでビスによって本体1の組品へ固定する。本
体1の組品とヒータ組品Bはマイカ製の板44により電
気的に絶縁されている。また、ビス45の絶縁のために
樹脂製のワッシャ46を介してビス45にて上記本体1
に固定している。
【0016】47は本体1前面を保護するためのルーバ
左、48はルーバ中、49はルーバ右でそれぞれ上下2
ケ所ずつに爪部a,bが設けられている。ルーバ左47
上部の爪47aは本体1の上部前面のL字形の抜き孔1
cに挿入後、ルーバ左47を右側に移動させることによ
り、ルーバ左47の脱落を防止している。また、左側に
後記側板左50を固定することにより、ルーバ左47は
完全に外れなくなる。ルーバ左47下部の爪47bは本
体1下部前面の折り曲げ部1dに引掛ける。ルーバ中4
8は2個使用し、上部の爪48aは本体1の上部前面の
逆L字形の抜き孔1eに挿入後、ルーバ中48を左側に
移動させ、ルーバ左47と同様に本体1に固定する。そ
して、2個とも固定した後、ルーバ右49をルーバ中4
8と同様に本体1に左側に移動させて固定する。その
後、後記側板右51を固定する。側板右51を固定する
ことにより、ルーバ中48を2個、ルーバ右49は完全
に本体1に固定される。
【0017】50は側板左、51は側板右で上記ルーバ
左47、ルーバ中48、ルーバ右49を本体1に固定
後、側板左50は本体1の左側へ、側板右51は本体1
の右側へビス52、53により背面及び両サイドから固
定される。
【0018】上記構成の電気暖房機であれば、平面ヒー
タ28を板バネ31で保持し緩衝材33で緩衝して絶縁
材32でもって固定しているので、平面ヒータ28への
衝撃を緩衝材33,板バネ31で緩衝し、平面ヒータ2
8に衝撃が加わるのを確実に防止し、平面ヒータ28の
破損を防止している。そして、絶縁材32の絶縁ととも
に、板バネ31により平面ヒータ28を絶縁材32の中
央に保持しているため、平面ヒータ28を確実に絶縁す
ることができる。また、平面ヒータ28を板バネ31に
より絶縁材32の中央に挿入しているので作業性がよ
く、しかも、ヒータ組品となっているので、ヒータ枠後
34とヒータ枠前35に挾み込み易くなり、組み立て作
業性が良くなる。
【0019】また、図5のように板バネ31をなくし、
緩衝材33にスリットを設けて平面ヒータ28を差し込
んで絶縁材33に挿入しても良く、絶縁性のある緩衝材
33で絶縁材32を兼用し、絶縁材32をなくしても同
様の効果を奏する。
【0020】
【発明の効果】本発明の平面ヒータの固定構造は、平面
ヒータを板バネで保持し緩衝材で緩衝して絶縁材でもっ
て固定しているので、平面ヒータへの衝撃を緩衝材,板
バネで緩衝し、平面ヒータに衝撃が加わるのを確実に防
止し、平面ヒータの破損を防止している。そして、絶縁
材の絶縁とともに板バネにより平面ヒータを絶縁材の中
央に保持しているため、平面ヒータ8を確実に絶縁する
ことができる。また、平面ヒータを板バネにより絶縁材
の中央に挿入しているので作業性がよく、しかも、ヒー
タ組品となっているので、ヒータ枠後とヒータ枠前に挾
み込み易くなり、組み立て作業性が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平面ヒータの固定構造を用いた電気暖
房機の一実施例を示す外観斜視図でる。
【図2】本発明の電気暖房機の分解斜視図である。
【図3】本発明の電気暖房機の断面図である。
【図4】本発明の電気暖房機の平面ヒータの周辺部を示
す要部断面図である。
【図5】本発明の平面ヒータの固定構造の他の実施例を
示す要部斜視図である。
【図6】従来のセラミック製のヒータを示す外観斜視図
である。
【符号の説明】
1 本体 28 平面ヒータ 30 電極板 31 板バネ 32 絶縁材 33 緩衝材 34 ヒータ枠後 35 ヒータ枠前
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−189431(JP,A) 実開 昭49−98243(JP,U) 実開 平2−114815(JP,U) 実開 昭58−2515(JP,U) 実開 昭48−73197(JP,U) 実開 昭55−135393(JP,U) 特公 昭48−36778(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F24D 13/00 - 15/04 H05B 3/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック製の平面ヒータの両端部に板
    バネを挿入し、該平面ヒータを保持する絶縁材の挿入溝
    に耐熱性の緩衝材を挿入し、該緩衝材を挿入した絶縁材
    の挿入溝に上記板バネを挿入した平面ヒータの両端部を
    挿入し、該絶縁材をヒータ枠前とヒータ枠後で挾持し器
    具本体に固定したことを特徴とする平面ヒータの固定構
    造。
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