JP2795780B2 - インサート・ラベルが形成された成形品の製造方法 - Google Patents

インサート・ラベルが形成された成形品の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、成形品の成形と同時
に成形品の表面に装飾用のラベルを貼りつけるいわゆる
インサート成形法を適用したインサートラベルが形成さ
れた成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】容器表面に装飾などを行うために、紙シ
ートの表面に図柄層が形成されたインサートラベルをイ
ンサート成形法に用いた成形品の製造方法がある
【0003】インサート成形法は、インサートラベルの
表側と金型表面とが接するようにインサートラベルを射
出成形用の金型内に載置し、型閉めした後、インサート
ラベルの裏側に溶融した成形樹脂を射出し、成形品の成
形と同時に成形品の表面にラベルを形成する成形法であ
る。インサートラベルの大きさは、通常、容器の胴体を
すべておおう大きさである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のインサ
ートラベルが形成された成形品の製造方法は、インサー
トラベルで成形品の胴部全体を一周おおうようにするた
めに、インサートラベルの端縁部が重なり合うように射
出成形用の金型内に載置してインサート成形した場合、
この重複部分に問題が生じる。つまり、成形樹脂と接触
する下側の端縁部(以下、単に「下側端縁部」とい
う。)は成形樹脂には接着するが、成形樹脂と接触しな
い上側の端縁部(以下、単に「上側端縁部」という。)
はどこにも接着しない。したがって、成形品表面の見栄
えがわるく、手触りに違和感がある成形品しか得られな
かった。
【0005】この発明は以上のような問題点を解決し、
成形品表面の見栄えがよく、手触りに優れた成形品を
得るためのインサートラベルが形成された成形品の製造
方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、紙シートの表側に図柄層が形成さ
れ、裏側全面に接着層が形成されたインサートラベル
を、インサートラベルの端縁部が重なり合い、インサー
トラベルの表側と金型表面とが接するように金型にセッ
トし、型閉めした後、インサートラベルの裏側に溶融し
た成形樹脂を射出し、成形品の成形と同時に、成形樹脂
の熱によって成形品の胴部表面にインサートラベルを接
着させるとともに、インサートラベルの重なり合った端
縁部どうしを接着させるように構成した。
【0007】また、図柄層の表側にトップコート層を形
したインサートラベルを使用するように構成してもよ
い。
【0008】また、遮光層を一構成層とし.て形成した
インサートラベルを使用してもよい。
【0009】また、ガスバリア層を一構成層として形成
したインサートラベルを使用してもよい。
【0010】
【実施例】以下、この発明のインサートラベルが形成さ
れた成形品の製造方法を詳細に説明する。図1〜4は、
この発明の製造方法に用いるインサートラベルの一実施
例を示す断面図である。図5は、この発明の製造方法に
用いるインサートラベルの一実施例を示す平面図であ
る。図6は、この発明の製造方法においてインサートラ
ベル金型にセットした状態を示す正端面図である。図
7は、この発明の製造方法においてインサートラベル
金型にセットした状態を示す平断面図である。図8は、
この発明の製造方法においてインサートラベル金型に
セットし射出成形した状態を示す正端面図である。図9
は、この発明の製造方法によって得られるインサートラ
ベルが形成された成形品の断面図である。図10は、こ
の発明の製造方法によって得られるインサートラベルが
形成された成形品の斜視図である。
【0011】この発明の製造方法に用いるインサートラ
ベルの紙シート11は、紙、あるいは紙と合成樹脂との
ラミネートシート、合成紙、紙に合成樹脂をしみこませ
た含浸紙などからなる。紙シート11はマット状や艶消
し状などの微細な凹凸が表面に形成されたものでもよ
い。
【0012】図柄層12は、紙シート11の表面に形成
される。図柄層12は、成形品31表面を装飾するため
に、インキや染料などによって描かれた層である。図柄
層12の図柄としては、色、柄、模様、絵画、ロゴ、文
字、記号、図形などがある。図柄層12は、印刷法やコ
ーティング法などにより形成される。図柄層12は、蒸
着法などによって形成された金属光沢による図柄を有し
ていてもよい。
【0013】接着層13は、紙シート11の裏側16全
面に形成される。接着層13は、インサート成形に用い
られる成形樹脂3に接着し、かつ成形樹脂3の熱によっ
てインサートラベル1の表側15と接着する。接着層1
3は、アクリル、塩素化ポリプロピレン、アクリルと塩
素化ポリプロピレンとの共重合体などからなる。これら
の樹脂から、インサートラベル1の表側16と成形樹脂
3との両方に最もよく接着する樹脂を選択する。たとえ
ば、成形樹脂3がポリスチレン樹脂のときは、接着層1
3として塩素化ポリプロピレン、あるいはアクリルを用
いるとよい。成形樹脂3がポリプロピレン樹脂のとき
は、接着層13として塩素化ポリプロピレン、あるいは
塩素化ポリプロピレンとアクリルとの共重合体を用いる
とよい。接着層13は、ラミネート法や印刷法やコーテ
ィング法などにより形成される。
【0014】この発明の成形品の製造方法で用いるイン
サートラベル1は、トップコート層14が図柄層12上
に形成されていてもよい(図2参照)。トップコート層
14は、図柄層を保護する機能を有し、アクリル、塩素
化ポリプロピレン、ロジンなどからなる。トップコート
層14は、印刷法やコーティング法などにより形成され
る。
【0015】また、遮光層6が一構成層として形成され
ていてもよい(図3参照)。遮光層6は、光がインサー
トラベルを透過しないように遮断する層である。遮光層
6は、図柄層12が形成された紙シート11にアルミニ
ウムが形成されたフィルムを貼り付けて形成されたり、
図柄層12が形成された紙シート11にアルミニウムを
直接蒸着することによって形成される。遮光層6を形成
することによって、容器の内容物を光の影響から保護す
ることができる。
【0016】また、ガスバリア層7が一構成層として形
成されていてもよい(図4参照)。ガスバリア層7は、
インサートラベルを酸素や水蒸気などが透過しないよう
に遮断する層である。ガスバリア層7は、図柄層12が
形成された紙シート11に、塩化ビニリデンフィルム、
エチレンビニルアルコール共重合体フィルム、アルミニ
ウムが蒸着されたフィルム、二酸化ケイ素が蒸着された
フィルムなどを貼り付けることによって形成される。ガ
スバリア層7を形成することによって、容器の内容物を
保護することができる。
【0017】この発明のインサートラベル1が形成され
た成形品の製造方法は、次のようにするとよい。まず、
フランジ部32を有するカップ状容器を成形する一対の
金型21、22を用意する。
【0018】つぎに、一方の金型22の成形樹脂3が射
出される部分の金型表面24に前記インサートラベル1
(図5参照)の表側15が接するように、インサートラ
ベル1を金型22にセットする(図6、図7参照)。こ
のとき、インサートラベル1の端縁部4が重なり合う重
複部5を設けておく (図6、図7参照)。
【0019】つぎに、金型21と金型22とを型閉めし
た後、インサートラベル1の裏側16に、溶融した成形
樹脂3を射出口23より射出し(図8参照)、成形品3
1の成形と同時に成形品31の胴部表面にインサートラ
ベル1を接着する(図9、図10参照)。重部5にお
いて、下側端縁部は、成形樹脂3に強固に接着する。ま
た、上側端縁部の接着層13は、成形樹脂3の熱によっ
て一時的に溶融し、下側端縁部の表側15と接した状態
で再び固化する。したがって、インサートラベル1の端
縁部4どおしが重複部5においても、上側端縁部が剥が
れることなく、強固に接着される。
【0020】なお、インサートラベル1の重複部5は、
金型22にセットした時点では、他の重複しない部分に
比べて大きい厚みとなる。また、上側端縁部の角が出っ
張って表面に段差が生じた状態となる。しかし、重複部
5は、成形樹脂3の射出圧力によって金型表面24に押
圧される(図8参照)。したがって、重複部5の厚みは
圧縮され薄くなる(図9参照)。また、上側端縁部は下
側端縁部に埋め込まれ、表面に段差が生じなくなる(図
10参照)。
【0021】
【発明の効果】この発明のインサートラベルが形成され
た成形品の製造方法は、紙シートの表側に図柄層が形成
され、裏側全面に接着層が形成されたインサートラベル
を、インサートラベルの端縁部が重なり合い、インサー
トラベルの表側と金型表面とが接するように金型にセッ
トし、型閉めした後、インサートラベルの裏側に溶融し
た成形樹脂を射出し、成形品の成形と同時に、成形樹脂
の熱によって成形品の胴部表面にインサートラベルを接
着させるとともに、インサートラベルの重なり合った端
縁部どうしを接着させるように構成した。
【0022】したがって、インサートラベルの端縁部が
重なり合う部分では、上側端縁部下側端縁部に接着す
る。したがって、見栄えがよく手触り感に優れたインサ
ートラベルが形成された成形品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の製造方法に用いるインサートラベ
ルの一実施例を示す断面図である。
【図2】 この発明の製造方法に用いるインサートラベ
ルの一実施例を示す断面図である。
【図3】 この発明の製造方法に用いるインサートラベ
ルの一実施例を示す断面図である。
【図4】 この発明の製造方法に用いるインサートラベ
ルの一実施例を示す断面図である。
【図5】 この発明の製造方法に用いるインサートラベ
ルの一実施例を示す平面である。
【図6】 この発明の製造方法においてインサートラベ
金型にセットした状態を示す正端面図である。
【図7】 この発明の製造方法においてインサートラベ
金型にセットした状態を示す平断面図である。
【図8】 この発明の製造方法においてインサートラベ
金型にセットし射出成形した状態を示す正端面図
ある。
【図9】 この発明の製造方法よって得られるインサー
トラベルが形成された成形品の正端面図である。
【図10】 この発明の製造方法よって得られるインサ
ートラベルが形成された成形品の斜視図である。
【符号の説明】
1 インサートラベル 11 紙シート 12 図柄層 13 接着層 14 トップコート層 15 表側 16 裏側 21 金型 22 金型 23 射出口 24 金型表面 3 成形樹脂 31 成形品 32 フランジ部 4 端縁部 5 重合する部分 6 遮光層 7 ガスバリア層

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙シートの表側に図柄層が形成され、裏
    側全面に接着層が形成されたインサートラベルを、イン
    サートラベルの端縁部が重なり合い、インサートラベル
    の表側と金型表面とが接するように金型にセットし、型
    閉めした後、インサートラベルの裏側に溶融した成形樹
    脂を射出し、成形品の成形と同時に、成形樹脂の熱によ
    って成形品の胴部表面にインサートラベルを接着させる
    とともに、インサートラベルの重なり合った端縁部どう
    しを接着させることを特徴とするインサートラベルが形
    成された成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 図柄層の表側にトップコート層が形成さ
    れているインサートラベルを用いる請求項1記載のイン
    サートラベルが形成された成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 遮光層が一構成層として形成されている
    インサートラベルを用いる請求項1または2に記載のイ
    ンサートラベルが形成された成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 ガスバリア層が一構成層として形成され
    ているインサートラベルを用いる請求項1〜3のいずれ
    かに記載のインサートラベルが形成された成形品の製造
    方法。
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JP2672353B2 (ja) * 1988-11-17 1997-11-05 東洋製罐株式会社 ラベル付容器

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