JP2795023B2 - 符号化装置 - Google Patents

符号化装置

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JP2795023B2
JP2795023B2 JP1430592A JP1430592A JP2795023B2 JP 2795023 B2 JP2795023 B2 JP 2795023B2 JP 1430592 A JP1430592 A JP 1430592A JP 1430592 A JP1430592 A JP 1430592A JP 2795023 B2 JP2795023 B2 JP 2795023B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、白および黒の二値の画
素から構成される画像データのモディファイド・ハフマ
ン符号化(以下、MH符号化という)手段に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例では、図3のフローチャートに示
すような手順が行われる。まず、処理S33で1ライン
分の画像データを1バイト毎に読み込む。ここで、1ラ
イン分の画像データから読み込むデータは、バイト毎、
ワード毎、ダブルワード毎でもかまわない。次に、処理
S35で読み込んだ1バイトの画像データの白のラン・
レングスを計数する。処理S36の残りビット数は、読
み込んだ1バイトの画像データで計数していない画素数
を表している。この白のラン・レングスのMH符号化
は、処理S42に示すように白のラン・レングスを対応
するMH符号に変換することで行う。処理S38の残り
ビット数が「0」の場合というのは、白の画素が次に読
み込むバイトにまで連続している場合を表しており、白
の連続した画素がなくなるまで画像データの読み込み
(処理S33)、白のラン・レングスの計数(処理S3
5〜処理S37)、MH符号化(処理S42)の処理を
行う。白の画素のMH符号化が終った後に、白の画素の
場合と同様に黒の画素のMH符号化を行う。まず、処理
S46で読み込んだ1バイトの画像データの黒のラン・
レングスを計数する。処理S53でこの黒のラン・レン
グスを対応するMH符号に変換する。処理S49の残り
ビット数が「0」の場合は黒の画素が次に読み込むバイ
トにまで連続している場合を表しており、黒の連続した
画素がなくなるまで画像データの読み込み(処理S4
4)、黒のラン・レングスの計数(処理S46〜処理S
48)およびMH符号化(処理S53)の処理を行う。
このような手順を繰り返して1ライン分の画像データを
MH符号に変換する。例えば、図4に示す画像データ5
5は、図4に示すMH符号56に符号化される。
【0003】MH符号化処理中に割り込み処理を行う場
合は、読み込んだ1バイトまたは1ワード、1ダブルワ
ードの画像データに関して処理を行ってから割り込み要
求のサンプリングを行い、割り込み要求があった場合に
のみ割り込み処理に移行する。MH符号化では連続した
白または黒の画素がなくなるまでラン・レングスを計数
するので、次のバイトまたはワード、ダブルワード以降
の画像データを計数することが必要である。このため
に、MH符号化処理中に割り込み要求のサンプリングを
行う場合は、1バイトまたは1ワード、1ダブルワード
の境界まで計数したラン・レングスの情報をレジスタ等
に退避してから割り込み要求のサンプリングを行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来例では、次に読み
込むバイトまたはワード、ダブルワードの画像データに
まで白または黒の画素が連続している場合に、連続した
白または黒の画素がなくなるまでラン・レングスを計数
するために次のバイトまたはワード、ダブルワード以降
の画像データを計数する必要があった。また、MH符号
化処理中に割り込みのサンプリングを行う場合には、読
み込んだ1バイトまたは1ワード、1ダブルワードの境
界まで計数したラン・レングスの情報をレジスタ等に退
避する必要があった。さらに、従来のMH符号化では、
画像データの1バイト毎または1ワード毎、1ダブルワ
ード毎にMH符号を出力するとは限らないので、割り込
みのサンプリング周期の時間が不定期になり、一定周期
の割り込みには不向きである欠点があった。
【0005】本発明は、このような欠点を除去するもの
で、符号化処理中の割り込みの定期的サンプリングを可
能にし、割り込み処理に移行するときのラン・レングス
情報のレジスタへの退避を不要にする手段をもつ符号化
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、白および
黒の二値の画素から構成される画像データの単位符号化
ライン分の白または黒のラン・レングスを1バイトごと
に計数してモディファイド・ハフマン符号化する符号化
手段を備えた符号化装置において、上記符号化手段で符
号化された1バイトの画像データで白または黒のラン・
レングスを最後に計数した画素と次に符号化され1バ
イトの画像データの最初の画素とを比較し、符号化され
た1バイトの画像データと次に符号化される1バイトの
画像データの白または黒の連続画素を検出する連続画素
検出手段と、上記連続画素検出手段で白の連続画素を検
出した場合にはランレングス0の黒ラン用符号を、黒の
連続画素を検出した場合にはランレングス0の白ラン用
符号を上記符号化手段で生成された符号の後に1バイト
の画像データの区切り用符号としてラン・レングス0の
白ラン用符号またはラン・レングス0の黒ラン用符号を
挿入する符号挿入手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】第二の発明は、白および黒の二値の画素か
ら構成される画像データの単位符号化ライン分の白また
は黒のラン・レングスを1ワードごとに計数してモディ
ファイド・ハフマン符号化する符号化手段を備えた符号
化装置において、上記符号化手段で符号化された1ワー
ドの画像データで白または黒のラン・レングスを最後に
計数した画素と次に符号化され1ワードの画像データ
の最初の画素とを比較し、符号化された1ワードの画像
データと次に符号化される1ワードの画像データの白ま
たは黒の連続画素を検出する連続画素検出手段と、上記
連続画素検出手段で白の連続画素を検出した場合にはラ
ンレングス0の黒ラン用符号を、黒の連続画素を検出し
た場合にはランレングス0の白ラン用符号を上記符号化
手段で生成された符号の後に1ワードの画像データの区
切り用符号としてラン・レングス0の白ラン用符号また
はラン・レングス0の黒ラン用符号を挿入する符号挿入
手段とを備えたことを特徴とする。
【0008】第三の発明は、白および黒の二値の画素か
ら構成される画像データの単位符号化ライン分の白また
は黒のラン・レングスを1ダブルワードごとに計数して
モディファイド・ハフマン符号化する符号化手段を備え
た符号化装置において、上記符号化手段で符号化された
1ダブルワードの画像データで白または黒のラン・レン
グスを最後に計数した画素と次に符号化され1ダブル
ワードの画像データの最初の画素とを比較し、符号化さ
れた1ダブルワードの画像データと次に符号化される1
ダブルワードの画像データの白または黒の連続画素を検
出する連続画素検出手段と、上記連続画素検出手段で白
の連続画素を検出した場合にはランレングス0の黒ラン
用符号を、黒の連続画素を検出した場合にはランレング
ス0の白ラン用符号を上記符号化手段で生成された符号
の後に1ダブルワードの画像データの区切り用符号とし
てラン・レングス0の白ラン用符号またはラン・レング
ス0の黒ラン用符号を挿入する符号挿入手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】モディファイド・ハフマン符号化された画像デ
ータと次にモディファイド・ハフマン符号化される画像
データの白または黒の連続画素を検出して、モディファ
イド・ハフマン符号化された符号の後にラン・レングス
0の白ラン符号または黒ラン符号を挿入する。これによ
り、画像データの1バイトごともしくは1ワードごと、
1ダブルワードごとに符号が出力できるようになり、符
号化処理中でも割り込みのサンプリングを定期的に行
え、割り込み処理に移行するときにラン・レングスの情
報をレジスタに退避しなくてもすむ。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は、この実施例の構成を示すブロッ
ク構成図である。この実施例は、図1に示すように、白
および黒の二値の画素から構成される画像データの単位
符号化ライン分の白または黒のラン・レングスを1バイ
ト、1ワードまたは1ダブルワードごとに計数してモデ
ィファイド・ハフマン符号化する符号化手段1を備え、
さらに、本発明の特徴とする手段として、符号化手段1
で符号化された1バイト、1ワードまたは1ダブルワー
ドの画像データで白または黒のラン・レングスを最後に
計数した画素と次に符号化された1バイト、1ワードま
たは1ダブルワードの画像データの最初の画素とを比較
し、符号化された1ダブルワードの画像データと次に符
号化される1バイト、1ワードまたは1ダブルワードの
画像データの白または黒の連続画素を検出する連続画素
検出手段2と、符号化手段1で生成された符号の後に1
バイト、1ワードまたは1ダブルワードの画像データの
区切り用符号としてラン・レングス0の白ラン用符号ま
たはラン・レングス0の黒ラン用符号を挿入する符号挿
入手段3とを備える。
【0011】次に、第一実施例の動作を図1を用いて説
明する。図2は1ライン分の画像データを1バイト毎に
読み込んだ場合の実施例のフローチャートである。ま
ず、処理S1で1ライン分の画像データを1バイト毎に
読み込む。処理S4で読み込んだ1バイトの画像データ
の最初の画素を検出し、前に読み込んだ1バイトの画像
データの最後の画素と比較する。処理S4で、読み込ん
だ1バイトの画像データの最初の画素が白の場合は白の
画素が前に読み込んだバイトから連続していることを表
しており、最初の画素が黒の場合は黒の画素が前に読み
込んだ1バイトの画像データから連続していないことを
表している。白の画素が前に読み込んだ1バイトの画像
データから連続している場合は、処理S6に示すように
1バイトまたは1ワード、1ダブルワードの画像データ
の区切り用符号としてラン・レングス0の黒ラン用符号
を出力する。白ラン用符号の後には必ず黒ラン用符号を
出力しなければならないので、最初の画素が黒の場合は
ラン・レングス0の黒ラン用符号は出力せず、処理S2
2で黒ランの計数を行う。ただし、処理S5に示すよう
に、最初の画素が黒の場合でかつ読み込んだ画像データ
が最初の1バイトであった場合は、ラン・レングス0の
白ラン用符号を出力するために処理S8で白ランの計数
を行う。これは、符号を画像データに復号する際に符号
データの最初の符号を白ラン用符号とするためである。
この白のラン・レングスの符号化は、処理S15に示す
ように白のラン・レングスを対応するMH符号に変換す
ることで行う。処理S7の残りビット数は読み込んだ1
バイトの画像データで計数していない画素数を表してい
る。図1の処理S11で残りビット数が「0」になった
場合に1バイト分の画像データのMH符号化が終了す
る。白の画素の符号化が終った後に、白の画素の場合と
同様に黒の画素のMH符号化を行う。まず、処理S22
に示すように読み込んだ1バイトの画像データの黒のラ
ン・レングスを計数する。この黒のランレングスの符号
化は、処理S29に示すように黒のラン・レングスを対
応するMH符号に変換することで行う。処理S25の残
りビット数が「0」になった場合に1バイト分の画像デ
ータの符号化が終了する。このような手順を繰り返して
1ライン分の画像データをMH符号に変換する。例え
ば、図5に示す画像データ57は、図5に示すようなM
H符号58に変換される。図5の符号は画像データの1
バイト分のMH符号に1バイトの画像データの区切り用
符号として白または黒のラン・レングス0の符号を挿入
した形の符号となり、1ラインの画素数は保存される。
また、白符号の後には黒符号が、黒符号の後には白符号
がならんでいるので、従来と同様に復号化できる。
【0012】図6は1ライン分の画像データを1ワード
毎に読み込んだ場合の第二実施例のフローチャートであ
る。手順は第一実施例と同様であるが、生成される符号
は1ワード分の画像データのMH符号に1ワードの画像
データの区切り用符号として白または黒のラン・レング
ス0の符号を挿入した形の符号になり、1バイト分の画
像データのMH符号に白または黒のラン・レングス0の
符号を挿入した形となる第一実施例の場合とは異なる。
例えば、図7に示す画像データ89は図7に示すような
MH符号90に変換される。この場合も第一実施例と同
様に1ラインの画素数は保存される。また、この場合も
白符号の後には黒符号が黒符号の後には白符号がならん
でいるので、従来と同様に復号化できる。
【0013】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、MH符
号化された1バイトまたは1ワード、1ダブルワードの
画像データと次にMH符号化される1バイトまたは1ワ
ード、1ダブルワードの画像データの白または黒の連続
画素を検出し、MH符号化された符号の後に1バイトま
たは1ワード、1ダブルワードの画像データの区切り用
符号としてラン・レングス0の白ラン用符号またはラン
・レングス0の黒ラン用符号を挿入するので、次に読み
込むバイトまたはワード、ダブルワードの画像データに
まで白または黒の画素が連続している場合でも次のバイ
トまたはワード、ダブルワード以降の画像データにまた
がってラン・レングスを計数する必要がなく、したがっ
て、符号化処理中に割り込みサンプリングを行う場合に
は、読み込んだ1バイトまたは1ワード、1ダブルワー
ドの画像データの境界まで計数したラン・レングスの情
報をレジスタ等に退避することを不要にする効果があ
る。また、画像データの1バイト毎またはワード毎、ダ
ブルワード毎に必ず符号を出力するので、MH符号化処
理中でも割り込みのサンプリングを定期的に行える効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の構成を示すブロック構成図。
【図2】本発明第一実施例の動作を示すフローチャー
ト。
【図3】従来例の動作を示すフローチャート。
【図4】従来例による画像データのモディファイド・ハ
フマン符号化結果を示す図。
【図5】本発明第一実施例による画像データのモディフ
ァイド・ハフマン符号化結果を示す図。
【図6】本発明第二実施例の動作を示すフローチャー
ト。
【図7】本発明第二実施例による画像データのモディフ
ァイド・ハフマン符号化結果を示す図。
【符号の説明】
1 符号化手段 2 連続画素検出手段 3 符号挿入手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 白および黒の二値の画素から構成される
    画像データの単位符号化ライン分の白または黒のラン・
    レングスを1バイトごとに計数してモディファイド・ハ
    フマン符号化する符号化手段を備えた符号化装置におい
    て、 上記符号化手段で符号化された1バイトの画像データで
    白または黒のラン・レングスを最後に計数した画素と次
    に符号化され1バイトの画像データの最初の画素とを
    比較し、符号化された1バイトの画像データと次に符号
    化される1バイトの画像データの白または黒の連続画素
    を検出する連続画素検出手段と、上記連続画素検出手段で白の連続画素を検出した場合に
    はランレングス0の黒ラン用符号を、黒の連続画素を検
    出した場合にはランレングス0の白ラン用符号を 上記符
    号化手段で生成された符号の後に1バイトの画像データ
    の区切り用符号としてラン・レングス0の白ラン用符号
    またはラン・レングス0の黒ラン用符号を挿入する符号
    挿入手段とを備えたことを特徴とする符号化装置。
  2. 【請求項2】 白および黒の二値の画素から構成される
    画像データの単位符号化ライン分の白または黒のラン・
    レングスを1ワードごとに計数してモディファイド・ハ
    フマン符号化する符号化手段を備えた符号化装置におい
    て、 上記符号化手段で符号化された1ワードの画像データで
    白または黒のラン・レングスを最後に計数した画素と次
    に符号化され1ワードの画像データの最初の画素とを
    比較し、符号化された1ワードの画像データと次に符号
    化される1ワードの画像データの白または黒の連続画素
    を検出する連続画素検出手段と、上記連続画素検出手段で白の連続画素を検出した場合に
    はランレングス0の黒ラン用符号を、黒の連続画素を検
    出した場合にはランレングス0の白ラン用符号を 上記符
    号化手段で生成された符号の後に1ワードの画像データ
    の区切り用符号としてラン・レングス0の白ラン用符号
    またはラン・レングス0の黒ラン用符号を挿入する符号
    挿入手段とを備えたことを特徴とする符号化装置。
  3. 【請求項3】 白および黒の二値の画素から構成される
    画像データの単位符号化ライン分の白または黒のラン・
    レングスを1ダブルワードごとに計数してモディファイ
    ド・ハフマン符号化する符号化手段を備えた符号化装置
    において、 上記符号化手段で符号化された1ダブルワードの画像デ
    ータで白または黒のラン・レングスを最後に計数した画
    素と次に符号化され1ダブルワードの画像データの最
    初の画素とを比較し、符号化された1ダブルワードの画
    像データと次に符号化される1ダブルワードの画像デー
    タの白または黒の連続画素を検出する連続画素検出手段
    と、上記連続画素検出手段で白の連続画素を検出した場合に
    はランレングス0の黒ラン用符号を、黒の連続画素を検
    出した場合にはランレングス0の白ラン用符号を 上記符
    号化手段で生成された符号の後に1ダブルワードの画像
    データの区切り用符号としてラン・レングス0の白ラン
    用符号またはラン・レングス0の黒ラン用符号を挿入す
    る符号挿入手段とを備えたことを特徴とする符号化装
    置。
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